風祭文庫・ヒーロー変身の館






「怪傑!グランズマン」
(第2話:vsセクハラ男)


原作・temprere(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-275





その3:VSセクハラ男

ここはとある会社…

そこに勤める男、関原太郎は仕事一途の勤勉なサラリーマンだった。

しかし、ご多分にもれずその男には裏の顔があり、

「きゃああああ…やめてください」

彼は女子社員を見つけては手当たりしだいセクハラをしていたのであった。

しかも、目をつけた女に対してはまるで鬼畜のように振舞うので、

おかげで女子社員たちは退社に追い込まれる者もいた。

彼は何度かセクハラで警察に訴えられてきたが、

なぜか不起訴になり無罪放免になることが多かったのだ。

そして調子に乗った関原は女子社員を捕まえて路地裏に連れ込んでいく。

「やめてください!

 課長…」

「いいじゃないか、

 山田君…ぐひひひひひ…」

関原の顔はまるで強姦魔のようだった。

そのころ、路地裏を一人の女子中学生・真田加奈子が家路につくために通ろうとしていた。

「今日も遅くなっちゃった…」

そう呟きながら路地裏を走って進む加奈子だったが、

運悪く、関原たちを目撃してしまう。

そして、持ち前の正義感から関原がセクハラをしていると気がついた彼女は怒りをあらわにすると、

「(こいつ…本当に許せないわ…)」

彼女は怒りで体が震えながら大声を上げた。

すると、首から上がペニスとなり、

さらにはパンツの脇からペニスがはみ出した変態マッチョ男・グランズマンへと変身する。



説明しよう!

真田加奈子は

1、正義感が高まる。

2、とてつもない危機に襲われる。

3、性的に絶頂を感じたとき。

以上の3点セットがそろった時、

正義の変態男・グランズマンに変身するのだ!

変身を終えたグランズマンは関原たちに向かってゆっくりと歩き出した。

「な…なんだ…化け物か…」

関原にセクハラされていた女性はその場に硬直してしまっていた。

グランズマンは関原の頬を巨大なペニスで何度も叩き、

「や…やめろ…気持ち悪い…」

そして気持ち悪がる関原の服を剥ぎ取り全裸にした後、

大量の精液をかけ体中を2本のペニスで撫で回してみせる。

さすがの関原のついにその場に気絶してしまうと、

その衝撃の光景を目の当たりにした女性は大声で叫びながら路地裏から飛び出していく。

「あたしったらまた変なことをやっちゃったのね…

 でも、こいつはもっと許せないわね」

元の姿に戻った加奈子は関原を足でけりながら路地裏から出した。

翌日の新聞には、

「セクハラ課長、大通りで全裸で発見。逮捕―余罪もあり?」

といった見出しがトップを飾っていた。



その4:怪談

その町の小学生の間では、とある怪談がうわさとして広まっていた。

「なんでも、路地裏に、変な頭の形をした妖怪が出てくる」

という…根も葉もない噂である。

そんな怪談話など信じていない小学生の佑太は友人の三郎とともに下校していた。

彼らは学級会の仕事のため、

夕方に近いこの時間に下校することになってしまったのである。

釣瓶落としのように暗くなっていく空の様子に次第に二人は怖気づいていく。

「ねえ…この路地裏、

 あのへんな怪物が出てくるところじゃない…」

そう呟く三郎は腰が引け身震いを始めだすと、

「ば…ばかいうな…かえるぞ!」

と答える佑太は少し怖気づいているものの、

しかし、学級委員長の手前、

怖がることが出来ず先頭を切っていく。

すると、そこに一人の妖しい男がやってきた

「ぼうや…おもちゃ買ってあげるから…

 おじさんと一緒に来ないか?」

その男はいかにも誘拐犯のような怪しい男だった。

「なんだとー!、

 おもちゃなんて安っぽい手には乗らないぞ」

男に向かって佑太は声を上げると、

「そんなのにはのらないぞ!このようかい男!」

と三郎もまた声をあげて石を投げる。

「なんだとー!

 お前達!

 殺してやる」

石を投げられた男は怒り狂うといきなりナイフを出し、

二人に切りかかろうとする。

迫る男の前に二人の足は完全に止まっていた。

そのときだった。

男の背後から男よりも大きな影が近づいていることに…

「だ…誰だ…」

その男は首から下はマッチョな競パン男、

そして首から上は巨大なペニスそのものだった。

その直後、

マッチョ男は自分の体を震わせると、

白い液体を上から下から放出させナイフを持った男をおぼれさせたのであった。

この様子を見ている佑太と三郎は

「お…俺たち助かったのかな…」

といいながら全速力でその場から逃げ出していく。

このペニス男の正体は誰も知らない。

無論本人でさえも。



その5:ニトロ

狭心症で使われるニトログリセリン…

もしそれが別のところで役に立つとしたら…

その日、路地裏では一人の老婦人が襲われていた。

強盗は金を奪い、

さらには老婦人を殺すことにもためらいは無かった。

そして老婦人は狭心症持ちであり、

このような恐怖の前に発作が起こってしまうところだった。
 
そのころ、後には巨大なペニス男・グランズマンが路地裏に現れようとしていた。

そして老婦人に発作が現れようとしたとき、

彼女は懐からニトロを取り出し舐めようとした。

だが

「何ふざけた真似しトンじゃぁ…」

威嚇する強盗の声に老婦人はさらに恐怖を覚えたのか、

ニトロはうまく手にとれずに懐からとびだし、

それが弾みで後ろにいるグランズマンにあたる。

強盗の凶器が老婦人におそいかかろうとしたそのとき…

強盗の後にグランズマンがニトロの力で何倍にも大きくなったペニスを晒すと、

驚いた強盗はナイフ持ち替え、

グランズマンのペニスにさそうとするが、

勢いよくグランズマンの体全体から白濁した液が飛び出してしまうと、

強盗を凶器ごと吹っ飛ばしたのだ。
 
液体の中のニトロが強力になっていたのか、

老婦人の狭心症発作はおさまり、

それどこら老婦人の心臓の機能が改善したのである。



ニトロ…グランズマンをパワーアップさせるアイテムである

もちろん、グランズマン本人はいまだにこれを使いこなせない。  



その6:カス

皮をむくと、イチモツとの間に「チ○カス」がたまるこれは不潔である。

路地裏には、悪さをする不良がたむろしていた

そのときだった。グランズマンが出現した…

「なんだ?チ○ぽ」

を頭から引っ提げて…

男はあろうことか

そんなものは怖くないといわんばかりにグランズマンに詰め寄ってきた

今度ばかりはグランズマンもピンチだろうか…?

男達が面白半分で首から下も剥うとする。

「ああ…でけえ体して、

 体もち○ぽじゃねえか」

グランズマンの体は実は首の部分だけでなく、

少しずつではあるが、

直立しているときは肩から腕の部分まで剥けてしまうのだ。

だが…

「うわ…なんだこの匂いは…」

皮をむいた先…そこにはいわゆる「チ○カス」が大量にあり、

悪臭を発していたのである。

あまりにものの悪臭に男達は下がったが、

グランズマンの手はそのチ○カスをつかみ、

手首のスナップを利かせながら男達に投げた。

不良たちが悪臭を発しながら警察に補導されたのはこれからすぐのことだ。



その7:排出

「う〜もれちゃう…早くしないと…」

加奈子は急いでいた。

なぜなら、道の途中でトイレに行きたくなってしまったからである。

「近くにトイレはないし…もらすわけにも行かないし…」

こうなったのはわけもない。

彼女のクラスメイトが間違ってあけてしまった炭酸のペットボトルを、

それの処分を頼まれて仕方なく全て飲み干したのだ。

おかげで下校時にはかなりの尿意を催していた。

いつもの路地裏に差し掛かったとき、

加奈子はとんでもないものを見た。

そこには夥しい数の落書きや、

周辺の住民を誹謗中傷するビラが貼られていた

そして、一人の若い女がそれを行っているのを見た。

「(あいつ…有名な近所迷惑女じゃない…ゆるせないわ…でも…我慢できない)」

加奈子の頭の中には正義感とともにさまざまな思いがあふれかえった…

そして…

何を思ったのか、

頭と股間にペニスを生やしたマッチョ怪人、

グランズマンと変身したのである。

グランズマンはのっしのっしと近所迷惑女の前に歩いた。。

それを見た近所迷惑女は一瞬金切り声を上げたが、

すぐに

「なによ…あんた。こんあんかぶりものしちゃって」

とグランズマンを蹴り上げるが、

次の瞬間…

グランズマンのペニス、

さらに全身の穴から大量の水が噴出したのである。

「きゃあああああああああああああ…」

近所迷惑女は一気に後ろに下がった。

「な…なにこれ…お…おしっこ…まさか…」

そう、ペニスの先から噴出す精液以外の液体。

それは尿だ。

尿を浴びた近所迷惑女の体には大量の尿が入れられ、

まるでドザエモンのような水ぶくれのようになった。

さらにグランズマンのペニスの先からは大量の液体が放出され、

塀の落書きやビラは全て綺麗にはがされていく。

数時間後…

かくして水ぶくれとなった近所迷惑女は警察に逮捕されたのであった。

そして、そこには裸のまま何も知らず、

ただすがすがしく起き上がる加奈子の姿があった。



その8:溶かす

路地裏。

そこには大量のごみが捨てられていた。

路地裏のごみ…だいたい捨ててゆく犯人は限られている。

路地裏には一人の男が出現した。

その男はイチモツが上にも下にもある怪人・グランズマンである。


グランズマン…もともとは真田加奈子という少女だったのだが…

路地裏に平気で捨てられているごみに今日はなぜか怒りがわいてしまったのだ。 

そして怒りとともに彼女はグランズマンへと変身した。

グランズマンはまず勢いよく自分の股間のペニスをしごき、

次に頭のペニスを壁にこすった。

なぜかその前には路地裏を勢いよく走り、

筋肉男らしく何階もの筋トレをする。

そして、その後も自慰と運動を繰り返しすと…

グランズマンの高くなった体温のためか、

温度の高くなった精液が大量に放出…

放棄されていたごみを全て白い液体が飲み込み、

それを取り込んでしまったのである。



翌日、ごみの変わりに液体のあとが残っていた。

もちろん、グランズマンはそれを知らない。



その9:路地裏の好奇心

「ねえ、聞いた?

 最近、路地裏で凄く変態チックな怪人が出てくるんだって」

「うそー、まじ?

 どんなの?」

「それが、なんか裸のマッチョで、

 しかも頭がチ○ポなの…」

「でも、なぜかそいつが出ると、

 悪い奴が逮捕されてるんだって」

中学校では女子生徒たちが噂話をしていた。

「え、なにそれ…?」

真田加奈子もその話題に加わろうとすると、

「え〜、あんた知らないの…

 あんたがいつも通っている道よ」

と女子生徒は加奈子に、

彼女がいつも通っている道のことを教える。

「(あそこか…ちょとこわいけど、日曜日に調べてみるか)」

中学生らしく旺盛な好奇心を見せる加奈子であった。



日曜日、加奈子は運動着姿で路地裏に張り込んでいた。

しかし、いくら時間がたってもその怪人とやらは現れない。

「(その怪人…あらわれないわ。やっぱり嘘だったのかしら。)」

彼女は一旦尿意を催したこともあり、

いったん帰ろうとしたそのとき…

「おい、なんとかしろよ!

 このヴォケが!」

「このやろー」

「ひえええええええ、

 ごめんなさい」

路地裏には一人の少年が連れ込まれ、

彼を連れ込んだチンピラから集団リンチを受けていたのであった。

これを見ていた加奈子に怒りが沸き立った…

彼女の中で正義感が沸き立ったのだ…

次の瞬間、

底には彼女が待っていた上と下にペニスを持った怪人・グランズマンが現れたのだ。

しかし、等のグランズマンが現れたのに加奈子の姿はない。

それもそのはずこの怪人の正体は加奈子であり、

しかも変身している間の記憶はないのである。

「なんじゃ?

 お前は?

 お前が噂の怪人か?」

チンピラが後ろを向くと、

怪人はいきなり体から液体を噴出した。

「ななんじゃ…ションベン引っ掛けやがって。

 こっちはウンコもらしたるで!」

そう言いながらチンピラはズボンを下げる。

すると、グランズマンは尽かさず

自分の上下のペニスでチンピラのしりをつついた

「ひえーンw;qfc23いqm¥fk」:¥うぇvj}WR*#VKW#V]」

わけのわからない言葉を発しながらチンピラは倒れた。

「うわああああああああああ」

と同時に別のチンピラが路地裏に逃げ出し、

少年も逆方向に逃げていく…

かくしてチンピラは逮捕され、

少年は保護された



それからしばらくして…

「あれ…怪人は?

 それにしても、なんであたしこんな滑降してるんだろ?」

加奈子はグランズマンのパンツをはいたまま女の子の体に戻っていた。

彼女が求めていた怪人…それが彼女自身であると気がつくのはいつだろうか?



その10:ついに知った真実

女子中学生・真田加奈子はいつものように路地裏を通っていた。

(今日も遅くなっちゃったわ…何もおこらなければいいけど…)

通りを通りながら加奈子は不安を感じていた。

だが、そんな彼女の不安は的中したのであった。



「グフフフフフ…」

彼女の背後からビデオカメラを持った数人の男たちが現れたのだ。

「今から面白いものをとってやるよ」

そういうと男たちは路地裏の四方から彼女を取り囲む。

こんな路地裏では逃げる場所などない。

「きゃああああ…やめて…」

抵抗するまもなく彼女は服を脱がされてゆく…

「フヒヒヒヒ…路地裏で陵辱もののビデオか…高く売れるぜ」

男も自分の服を脱ぎ全裸になると、

自分の汚いペニスを加奈子に向けようとした。

「ヒヒヒヒヒ」

男はさらに口からよだれをたらしていた

男の汚いペニスが加奈子の体に触れようとしたとき、

ビクンッ!

加奈子の体に変化が始まったのである。



そう彼女は自分に危機が限界に達したため、

巨大な変体男・グランズマンへと変身したのだ。

グランズマンは数人の男たちにまずは自分のペニスで男たちをはじいた。

「いてえ…なにしやがんだ…」

「このっ!」

男たちはそれでも立ち上がりグランズマンにパンチを入れた。

だが、グランズマンはパンチのたびに大きくなり、

ついに大量の精液を噴出したのだ。

噴出して精液に溺れた男たちは気を失った。

そして、元に戻った彼女は偶然にも男の一人が持っていたカメラを見てしまった。

そこには、加奈子が首から上と股間にペニスを持った、

競泳パンツ1枚の筋肉男に変身している姿だった。

「なんで…なんであたしがこんな姿に…」

驚愕の事実を知ってしまった加奈子は絶望の淵へと突き落とされていくのであった。



その11:大放出

「どうしたらいいの…あたしがあんな姿に…」

加奈子は今日も一人で悩んでいた。

路地裏に現れるという謎のイチモツ男、グランズマン…

その男は奇妙かつ不気味な姿とは裏腹に路地裏の事件を見事に解決してきたのだが、

まさかその正体が自分だったなんて…

その日以来、彼女は路地裏を避けるようになった。

しかし、今日に限って大通りは町を挙げての工事中。

加奈子は路地裏を通らざるをえなかった…

そして、そこにはさらなる試練が待ち構えていた…

「バウウウウウウウウウウウ……」

大声でうなり声を上げる野犬…

どうやら悪い飼い主が放置しているらしい。

「ばうばうばうあぶあばうあうあ!」

加奈子の前をこことぞばかりに野犬は吠えかかってくる。

(どうすればいいの…こわい…)

このとき、加奈子は少しちびりそうにもなっていた…

と同時に恐怖の感情が高まり…ついに加奈子の意識はとんだ。

そしてあの怪人男の姿になったのである。

怪人男に向かって上から下からくらいつく野犬であったが…

その刺激は怪人男にはもはや刺激でしかなかった。

野犬が大声を上げ、さらに噛み付いたとき…

グランズマンの上から下から大量の水が降り辺りを浸していく。

さらに大量の恥垢や汚れが剥がれ落ちてしまうと野犬の目や口を覆った。

この予想外の攻撃を受け必死でのた打ち回る野犬を前に一人の男が現れた。

「うちの犬になにをしやがんでい!」

どうやらこの男が悪い飼い主らしい。

するとその姿を捉えたのか、

グランズマンはここぞとばかりに大量の白い液を放出させた。

男はひとたまりもなくその場に倒れこんだ。

こうして、路地裏で起こった野犬事件は解決した。

しかし、これが一人の少女の心をさらに苦しめることとなったのである。



おわり