風祭文庫・ヒーロー変身の館






「ウルトラウーマン・フロス」
(第14話:ファインダーの標的)



原作・匿名希望(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-189





時は西暦20XX年、地球では怪獣や宇宙人の襲撃が多発していた。

それらの事態は国連軍では対処しきれないと判断した人類は

特殊科学戦隊TSFを結成し、迫り来る脅威に立ち向かっていた。

 
 
「待てーーーーーっ!」

「待てといわれて待つ馬鹿が居るか!」

人間と宇宙人が街中で大捕物、

変な光景であった。

もっとも実は人間の方も宇宙人の変身なのだが…。

宇宙人はもう少しで逃げ切れるという所で

1人の青年にぶつかった。

「バカヤロー!

 何処に目つけてんだ!」

目が変な所に有る宇宙人に言われたくない。

宇宙人はぶつかった時、

落とした何かをすぐに拾うと一目散に逃げ出した。

「待てーーーーっ!!!」

「だから待たんと言ってるだろが!!」

この奇妙な光景にその青年、

アキバ・タクオは呆然と見る事しかできなかった。

「何だったんだ?

 今のは…。

 そうだ!

 カメラカメラ…、

 良かった!

 あった!

 今度こそフロスの(ピ〜)を写真に撮るんだ!!!

 だから、今壊れちゃ困る!!!」

この時壊れた方が良かったのかもしれない…。



「へえ〜、色々載ってますね〜」

「おいおい、勤務中にインターネットなんか見るなよ」

「でも面白いですよ。

 フロスのファンサイトとか…」

「へ〜、そんなサイトが…」

「はい。

 え〜っと…、

 フロスの(ピ〜)想像図…」

ブハッ!

それを聞いていたサイゴウは

何故か飲んでいたコーヒーを思いっきり噴き出した。

(まあ、当然か…)

「な、何見てるんですか…」

「ん?

 何慌ててんだお前?」

「いや…、

 その…」

「でも…、

 フロスっていうのは異星人なんでしょ?

 人間と同じ所に同じ物があるとは限らないんじゃないかしら…」

「そうですよね。

 (そういや、確かめた事無かったな…)」
 
「それにしても本当にカメラ大丈夫かな…、

 試し撮りしてみよ…」

その時偶然アキバの近くを同じ大学の学生、

ミシマ・カズミにカメラを向けシャッターを押した。

アキバはその筋(どんな筋だ!)では有名な女性オタクであった。

「あはっ、撮れてる…。

 ん?」

アキバが顔を上げた時、

そこにさっきまでいたはずのミシマの姿は無かった。

「あれ?

 ミシマさん何処に行ったんだ?

 …もしかして!!」

アキバはある事に気がついた。

 

それから1ヶ月後…、

「ユキムラ博士!

 事件の解析は出来ましたか!?」

「わざわざ大声出さなくても聞こえてるわよ。

 全然解った事は無いんだけどね…。

 今ツキヤマくんとミズタニさんが調査に向かってるんだけど…」

いままでに消えた女性は17人。

皆何の痕跡も残さず忽然と消えてしまっていた。

「ミズタニさんって誰ですか?」

「うちの新人よ。

 ツキヤマさんが指名したので一緒に行かせたんだけど…」

「現地調査のエキスパートに指名されるとは…、

 結構期待されてるんですかね?」

「ツキヤマくんに限ってそれは無いと思う」

「確かに…、

 あの人はどちらかというと

 他人を馬鹿にして楽しむタイプだし…」

 

丁度その頃、某大学では…。

「ツキヤマ先輩!

 何かわかりましたか!?」

「何かわかってたらこんな所で油売ってる訳無いだろ。

 見て解らんのかお前さんは」

「そ、それもそうですね…」

「そっちはどうだ?」

「全然…」

「まったく…、

 とっとと次行くぞ!」

「あ、はい!」

「いちいち返事しなくてもいいんだよ。

 上司と部下というわけじゃなし、

 もっと気楽に接しろよ気楽に」

「あ、はい、すみません…。

 でも、先輩という事には変わりありませんから…」

「お前さんな、

 もう社会人なんだろ?

 先輩も後輩も糞もねーだろ?

 それとも自分はまだ学生さんだとでも言うんじゃねーだろうな?」

「いや、その…」

「もういい。

 時間の無駄だ。

 早く行くぞ」

「あ、ちょっと…」

「何だ?

 何か言いたいか?

 言いたいならとっとと言えよ」

「は、はあ…」

「はあじゃ解んねえだろ?

 言葉知らないのかよお前さんは…」

「すみません…」

「何故謝るんだ?

 お前何か悪いことでもしたのか?」

「してませんよ…」

「…ったく」

その時校舎の方から学生が数人走りよって来た。

「ん?

 何だお前ら?」

「あの!

 TSFの人ですよね!?」

「寿司屋の出前に見えるか?

 見えるとしたら目医者に行った方がいいんじゃないのか?

 それとも本物呼んでくるとか…」

「見えませんよ!

 また女の人が消えたんですよ!

 しかも今度は2人同時です!」

「何!?

 それを早く言え!

 行くぞミズタニ!

 モタモタすんな!」

「あ、ちょっと…」

 
 
「で、新たに起きた事件の概要は…、

 消えたのはタツミ・カナミ、サナミ姉妹。

 目撃者は、

 タジマ・タケト、

 オトジマ・タカト、

 ニシダ・マサトの3人。

 いずれも被害者2人は突然消えたと証言しているの…」

「突然…、

 消えた?」

「ええ、

 彼らによると道を2人が歩いていたら何かが光って、

 気がついたらもう消えていたそうよ。

 1人ならともかく、

 3人同時に目撃しているから信憑性はそれなりにありそうね。

 事件性が確認されたし…、

 報道規制はかかってる?」

「はい。

 表向きには普通の失踪として扱っています。

 それよりもツキヤマさんの調査の結果は?」

「近くの藪の中に誰かが侵入した形跡があるそうよ。

 藪の位置は丁度何かが光った辺り、

 しかも毛髪らしき物が見つかってるの」

「とうとう尻尾を出したようだな」

「罠じゃないですか?」

「そうかもしれないわね。

 今マツガヤさんがDNA鑑定をしているから…」

「博士!

 結果が出ました!」

「来たよ…」

「噂をすれば影って奴だな…」

「皆さんどうしたんですか?」

「気にしないで、

 誰の物だったの?」

「はい。

 アキバ・タクオ、

 例の大学の学生です。

 趣味は写真だそうで…」

「写真?

 (何か引っ掛かるな…)」

「よし、サイゴウとチシブキはそいつにあたってみてくれ。

 博士にはより詳しい解析をお願いします」

「解ったわ」

「隊長ノリノリですね…」

「昔20世紀物の刑事ドラマに憧れてたらしいぞ…」

「何か言ったか?」

「いえ!

 なんでもありません!

 すぐに行って来ます!」
 
 

「しかし…、

 何処からあたればいいんだ?」

「直接話を訊きに行ったらどうですか?」

「例の藪の中に居たってだけじゃあ…、

 あれ?」

「どうしましたか?」

「いや…、

 とりあえずチシブキはアキバを見張っててくれ」

そう言うとサイゴウは突然走り出した。

「あ、ちょっと!

 いきなりどうしたんだろう…」

 
 
サイゴウが走り寄った先にはカツラがいた。

「あ、サイゴウさん」

「カツラ…、

 何でお前がここに居るんだ?」

「実は…」

カツラの説明によると…、

1ヶ月程前にラメカ星の工作員が地球に来た。

ラメカ星人の目的は撮った対象をデータ化して保存する特殊なカメラを使い、

地球人を大量に誘拐し侵略のためのデータを収集するという事。

ギャラクシーポリスはこの計画に気づきクレスを派遣した。

そして工作員を捕まえる事に成功していた…。

「しかし、その工作員が持っていたカメラは

 ごく普通のデジタルカメラだったんです。

 工作員は特殊なカメラのはずだと言っていたんですが…」

「それとこれと何の関係があるんだ?」

「実はそのカメラが地球人の手に渡っている可能性があるんです」

「なるほどな…、

 ってそれってメチャクチャ危険なんじゃないのか!?」

「危険だから僕が必死で捜査してるんですよ!」

「この連続失踪事件と何か関係があるのか…?

 (カメラ…?

  何かひっかかる…。

  待てよ…?

  そうか!)

 フラッシュだ!」

「いきなり何ですか!?」

「失踪事件の目撃情報に

 何かが光ったっていう証言があったんだよ!

 カメラなんだからフラッシュくらいついてるだろ!」

「ええ…、

 まあ…」

「藪の中から撮ったなら相当暗かったはずだ!

 だから…」

「そうか!」

「こうなってくると…、

 アキバという奴はやはり怪しいな…」

「行ってみましょう…、

 あれ?」

「どうした?」

「ウルトラサインが…、

 何だって!」

「だからどうした!?」

「ラメカ星人の工作員が脱走したそうです!」

「何だと!!」

 
 
大学内学生寮…、

アキバはデジカメの写真を見ていた。

18枚分のデータに写る19人の女性、

皆この1ヶ月の間に失踪した女性である。

「記念すべき20人目は誰にしようかな…、

 フロスがいいかな…、

 それとも…」

そう、連続失踪事件の犯人はアキバだったのだ。

その筋では有名な危ない男に変な物が行き渡ると

えらい事になる典型のような話である。

 
 
「チシブキ!

 アキバの様子はどうだ!?」

「今の所は特に目立った動きはありません。

 それより何興奮してるんですか?」

「気にするな。

 とにかく話を聞いてみよう…、

 上手く行けばボロをだすかもしれん…」

「そうですか。

 じゃあ僕が行きますよ。

 こういうの得意だし…」

「(どういうのだよ…)

 じゃあいってみろ」

「了解」
 
 

コンコン、

アキバのあ部屋のドアがノックされた。

「何だ?」

アキバはドアを開けた。

そこには1人の青年が立っていていた。

「TSFの者です。

 昨日失踪した女性について訊きたい事がありまして…」

「何で僕に?

 僕を疑ってるんですか?」

「一応大学関係者は全員話を訊くようにと

 言われてるんですよ(嘘だけど)」

「なるほど…、

 でも僕は何も知りませんよ。

 怪しい人も見なかったし…」

「そうですか。

 ところで失踪としか言ってないのに

 事件性があるって事何で知ってるんですか?」

「え…

 僕そんな事言いましたっけ?」

「事件性が無いと思ってたらいきなり

 『僕を疑ってるんですか?』

 何て言わないと思いますけど…。

 とにかく質問に答えてください」

「何故って…、

 その…、

 テレビ!

 テレビで言ってたんですよ!」

「本当ですか?」

「本当です!」

「間違いないですか?」

「間違いないです」

「先輩!

 聞いてましたか!?」

すると徐に別の男が出てきた。

「ああ、

 聞いてたぞ。

 状況証拠としては完璧だな。

 お前こんな特技持ってたのか…」

「子供の頃は誘導尋問のチシブキってよばれてましたよ」

「それって凄いのか?

 それにしてもチシブキ、

 お前好きだったドラマに『古』のつくやつ無かったか?」

「あ、ありますよ。

 なんていったかな…、

 確か20世紀のドラマで…、

 タイトルは古畑…」

「あの、何の話ですか?」

「あんたね…、

 まだ気がついてないのか?」

「この事件には報道規制がかかってるんです。

 表向きにはただの失踪扱いになってます。

 当然テレビで事件性があるなんて言うはずが無いんですよ」

「な…」

「まあとりあえずはあんたの部屋を家捜しして…」

「くそ!」

「って先輩!

 アキバの奴自転車で逃げちゃいますよ!」

「何!?」

「それにしても…、

 何でカメラなんか持って逃げるんですかね?」
 
 

アキバは必死でペダルをこぎ続けていた。

とにかくTSFから逃げる事、

それだけを考えていた。

そのため力を入れすぎて校門から出る頃にはヘトヘトになっていた。

阿呆である。

「くそ…、

 せっかくいい物を手に入れたんだ…、

 取り上げられてたまるか…」

「やはりお前が持っていたのか…」

突然何者かがアキバに話しかけてきた。

「誰だ!?」

アキバは振り返った。

「俺はラメカ星人。

 お前の持っているカメラは俺の物だ。

 返してもらおうか…」

「う、うわああ!!!」

アキバはカメラを放り出して走って逃げ出した。

「馬鹿が…」

ラメカ星人はカメラを拾うと後ろからアキバを写した。

次の瞬間アキバの姿は消えていた。

 
 
「先輩!

 今の見ましたか!?」

「ああ…」

「あのカメラに秘密があるようですね…」

「隊長達に連絡を入れとけ」

「了解」

 
 
「さてと…、

 こいつのおかげでサンプルも集まったことだし、

 そろそろラメカ星に帰還するか。

 地球侵略計画の準備もあるし…」

「そうはさせない!」

「何!?

 誰だ!?」

「TSFの者だ!

 話は聞かせてもらった!

 侵略者を許すわけにはいかん!」

「何!」

「先輩…、

 そんな大見得きって大丈夫なんですか?」

「副隊長達が来るまで少しでも時間稼ぎをしないと…」

「は、はあ…」

「何をゴチャゴチャと言ってんだ!

 何しに来たんだお前ら!」

「そのカメラに記録されている写真を返してもらうためだ!」

「先輩、妙に詳しいですね」

「余計な事は言わんでいい!」

「何なんだお前ら…」

「だからTSFだ!」

この後暫くこの阿呆な漫才は続くことになる…。
 
 

30分ほど続いた阿呆な漫才は

走ってきたバイクの音で中断された。

フルカワが到着したのである。

ちなみにこのバイクは前に開発された欠陥品を改造した物だ。

「今度は何だ!?」

「隙あり!」

ラメカ星人が車の音に気をとられている隙に、

サイゴウはラメカ星人の手からカメラを奪い取った。

「しまった!」

「副隊長!!」

「解ったわ!」

サイゴウはカメラをフルカワに向けて投げた。

フルカワは上手くそれを受け取ると基地に向けて走り出した。

「くそ!

 地球人の分際で…、

 こうなったら…」

ラメカ星人は突然巨大化した。

「こうなったら破壊あるのみだ!」

宇宙人の理屈はわからん…。

「チシブキ!

 大学関係者を避難させるんだ!」

「りょ、了解!」

 
 
TSF日本支部基地、

「隊長!

 例の大学の近くで巨大宇宙人が出現したそうです!」

「何!

 フルカワ!

 あのカメラはどうした!?」

「すでにユキムラ博士が分析にあたっています」

「よし、

 TSF出動!」

「了解!」

 
 
「さてと…」

周辺に誰も居ないのを確認すると

サイゴウは腕をクロスさせて叫んだ。

「フロス!」

次の瞬間サイゴウの体は光に包まれた。

光の中でサイゴウの体は徐々に女性化していった。

服は肌と一体化して赤と銀のツートンカラーに染まった。

胸の一部分が盛り上がって硬くなりプロテクターになった。

プロテクターの中心部にはカラータイマーが出現した。

顔は無機質な表情で髪の毛とともに固まった。

体は徐々に巨大化していった。

全ての変化が終わった時、

そこには身長40mの正義の巨人、

ウルトラウーマンフロスが立っていた…。

 
 
フロスは暴れまわるラメカ星人に背後から飛蹴りをぶち込んだ。

ラメカ星人はすぐに立ち上がったが、

すぐにフロスのパンチの嵐を浴びせられた。

その時3機のスカイファイターが到着した。

「よっしゃああ!!!

 行くぞ!!

 地球人の意地を見せてやれ!」

『了解!!』

スカイファイターから発射されたミサイルの3分の2はラメカ星人に当たったが、

残りの3分の1(ちなみに全部同じ機から発射された物)はフロスに命中した。

『…隊長?』

「宇宙人にはあたってるだろ!」

『味方の宇宙人撃ってどうするんですか!!』

実は半分地球人である。

ちなみにフロスは慣れているとはいえ相当効いた様だ。

いつもの2倍の量のミサイルを撃ち込まれたのだから当然である。

 
 
「先輩がピンチだ!」

地球人の攻撃が原因とはいえピンチには違いない。

カツラはポケットから変身アイテムのクレススティックを取り出すと

空に向けて勢い良く突き出した。

「クレス!」
 
 

唐突に登場したクレスはよろめいているフロスに

蹴りを食らわせているラメカ星人に飛び掛った。

クレスはそのままラメカ星人を押し倒すと

両足を掴んで振り回し、

そこにフロスが回し蹴りを打ち込んだ。

フロスは吹っ飛ばされたラメカ星人に抱きつくと思いっきり締め上げた。

フロスはそのままラメカ星人をクレス目掛けて投げ飛ばした。

突っ込んでくるラメカ星人にクレスは

真正面から体当たりをぶちかました。

そしてフロスとクレスはラメカ星人に

ティエシウム光線とエムシウム光線を撃ち込んだ。

ラメカ星人はそのまま倒れると大爆発を起こした。
 
 

その後データ化された人々はTSFによって元に戻された。

データ化されている間にアキバが画像加工したため、

猫耳やら兎耳やら鼠耳やら生やしていた女性が数人居たらしいが、

その後どうなったのかは不明である(おい!)。
 
 

「あ、また例のサイトにフロスの写真が載ってますよ」

「ほう…、

 なんかこれ書いた奴随分と興奮してるみたいだが…」

「なんか期待していた物が股間に無かったんで起こってるみたいですよ」

「何期待してるんだかな…」

「さあ…」

「ま、そんな事考える奴は相当の変態だろうけどな…」

ちなみに、

最後のセリフはサイゴウである。

 
 
おわり


出演
隊長 ゴウダ・テツタロウ
副隊長 フルカワ・トモミ
隊員 ガクラ・アキラ
隊員 サイゴウ・ツヨシ
新入隊員 チシブキ・モンザエモン
博士 ユキムラ・フユコ
研究員 マツガヤ・ミツル
研究員 ツキヤマ・マサトシ
研究員 ミズタニ・サオリ
ウルトラマンクレス カツラ・タケシ
大学生 アキバ・タクオ
大学生 トコロ・ヒロトシ
大学生 タジマ・タケト
大学生 オトジマ・タカト
大学生 ニシダ・マサト
被害者達
ミシマ・カズミ
カノウ・アツミ
ササモト・ミキエ
タツノ・フミコ
アミノ・マツコ
ツジ・マイ
オオシマ・エイコ
ウマカイ・キワコ
ミヤマ・エリ
イルマ・ヨシコ
カワシナ・ナナエ
キトウ・ユリカ
ミナモト・ミキエ
クサカワ・ミチカ
シマダ・アスナ
イトウ・ミカ
キシネ・アリカ
タツミ・カナミ
タツミ・サナミ



この作品は匿名希望さんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。