風祭文庫・モノノケ変身の館






「おさげ髪の吸血少女」
(第六夜:結男の血)

作・編髪(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-299





「くくくく」

「いやあーっ」

夜の校内に結男の笑い声と雅百合の悲鳴が交互に響き渡る。

そして逃げる雅百合を追いかけ彼女の背中にとびついた結男は

雅百合が三つ編みにまとめている二本のおさげ髪をそれぞれの手で鷲掴みにして捕まえたのである。

「やめてぇ」

「暴れるなっ」

捕まえられても抵抗する雅百合のうなじに牙を近づけようとする結男だが、

雅百合も必死にもがいて暴れ出しているため簡単に噛みつくことができないでいた。

そうしているうちに他の女子生徒たちが追いかけてくると、

結男たちのまわりを囲み始めた。

「ほらほら、たっぷり見せてもらうわよ」

「あーっ、やっぱりおちんちんがたってるじゃない」

「ほんとだ、すごくおっきい」

「やっぱりね。

 興奮するわよね」

「さあ、はやく噛みついて血を吸っておやり」

捲し立てる周囲をよそに結男は雅百合の髪の毛を引っ張るだけでは簡単に血が吸えないと判断すると、

髪の毛ごと抱きしめるようにして背中から抱きつき

そのまま両手を雅百合の脇の下に入れると服の中から胸を掴んだ。

「あっ、おっぱいを揉み始めたわ」

「うわぁぁ、

 嬉しそうに手を動かして厭らしいわ」

しかし、そんな声も耳に届かないのか、

必死で抱きつく結男は雅百合のうなじに牙を立てるなり、

がぶーっ!

一気に噛みついた。

そして、

「ああ…」

体をビクンと震わせた雅百合の首から血が流れだすと、

結男は何度も舌でそれを掬い始める。



また、雅百合に抱きつくことでさらに興奮してしまうと、

結男は自分の性器を下着から引き出し、

雅百合が穿いているスカートに入れ込むや、

「うっ」

射精をしてしまうと雅百合のお尻や下着を汚してしまった。

「くくくく」

また周囲の女子生徒たちが騒ぎはじめた。

「きゃっ、

 見て、すごい」

「あんなに精液出しながら血を吸っているなんてね」

「さぞかし気持ちいいんでしょうね」

そんな声を背中で聞きながら結男は雅百合の背中に思いきり抱きついていた。

そして抱きつきながらも雅百合の血を吸い続け、

雅百合の両方の胸を思いきり掴むと、

彼女のおさげ髪の分け目に顔を埋めて見せる。

こうして結男は精液を大量に吐き出しながら雅百合の身体を汚し続けるのであった。



やがて結男が血を吸い尽くすと、

雅百合はガクッと力を失い気絶する。

「うふふふふ。

 満腹になるまで血を吸ったようね」

「あの子も吸血鬼になるんだわ」

周囲で見ている女子生徒たちが相変わらず騒ぎたてる。

「くくくく」

そんな声を他所に不気味な笑いを続けながら結男は雅百合を抱きかかえると、

彼女の身体を仰向けにしてみせる。

そして二本にまとめられている三つ編みのおさげ髪に手を伸ばし、

それを上下に撫ではじめると、雅百合がうつろな表情で目覚ます。

「いよいよね」

「えぇ」

周囲の期待が高まる中、

雅百合はゆっくりと口を上下に開くと恐ろしい牙が光らせ、

そして

「うう…、血、血がほしい」

と訴えると雅百合は吸血鬼になってしまったのである。

「おほほほ。

 やったわね。

 たっぷり血が吸えたようね」

程なくして雅百合が結男のもとから立ち上がると、

学校の玄関を開いて抜け出て行く。

他人の血を求めて行ったのである。

「さあ、結男くん、

 雅百合さんから血を吸ったのだから、

 今度はほかの女の子に吸われる番よ」

「えっ?」

「くくくく」

「うふふふ」

雅百合を見送っていた結男に向かって一人の女子が話しかけると、

たちまち周囲で見ていた女子生徒たちが飛び掛かったのであった。

「うわあーっ!」

「くくくく」

結男の身体のあちこちを少女たちが先を争うようにして噛みつき、

少女たちの長い黒髪が結男の身体を覆い尽くしていく、

そしてその下で血を吸われた結男は気絶してしまったのであった。



結男が目覚めると保健室のベッドに寝かされていた。

そして、周囲を見渡してみると先程自分を襲っていた女子生徒たちがいて

髪形をみなどこかの女学校のような三つ編みに変えていたのである。

結男は両手だけは自由に動かせたが

しかし、腹など胴体はベッドに縄でしばりつけられ、

さらに口も手拭いで縛りつけられている為に満足に話をすることもできないようになっていた。

「おほほほ。

 目が覚めたわね」

「さあ、これからわたしたちが何をしてあげようとしているのか判る?」

結男は答えることも抵抗することも出来ず、

ただ怯えている表情を見せるだけだった。

「覚悟できているわね。

 ひとりづつセックスするのよ」

事実、結男は穿いていたスカートや下着も脱がされていて、

露骨な性器を露わにさせられていた。

「きゃーっ、醜いおちんちん」

「ふふふふ。

 これにみんなが代わる代わる跨るのよ」

「両手だけは自由にさせてあげたわ。

 髪の毛を撫でられるようにね」

「噛みついて血を吸われたら困るから、

 口は自由にさせないわ」

そんな声が響く中、

保健室の扉を叩く音がこだまする。

「はーい、あら」

やってきたのは結男が最初に襲った同じクラスの宮野昌子とその姉の暁子、

藤原悦子も三つ編みの姿で訪れていたのであった。

さらに、さきほど結男が襲っていた雅百合も来ていた。

「おほほほほ、

 みんなあなたに復讐しに来たのよ」

「たっぷりと地獄を味わうがいいわ」

「くくくく」

周囲の少女たちがみな表情を不気味に変えると

目をつり上がらせて

口の中から恐ろしい牙を現す。

「じゃあ、くじで順番を決めるわ」

「やったわ。わたしが一番ね」

一番くじを引いた女子生徒がさっそくベッドの上に結男の身体を跨いで乗る。

「うふふふふ」

その女子生徒はスカートのホックをはずし、

穿いていたパンティーもずり下ろすと結男の身体にすぐに抱きつくと、

「うう…」

口をふさがれていた結男はもだえるだけで精一杯であった。

「ほら、彼女の髪の毛をなでてあげな」

手首を掴まれた結男は相手の少女の三つ編みにしている髪の毛をなでさせられると、

「うふふふ、

 うふふふ」

女子生徒は結男の首に口を近づけくる。

「ほら、おちんちんが勃ってきたわ」

「やっぱりね、いやらしい男の子ね」

結男が三つ編みにしている髪の毛を女子生徒に両手で引っ張られている。

こうして、結男は少女たちの玩具と化しているのであった。



つづく