風祭文庫・モノノケ変身の館






「おさげ髪の吸血少女」
(第五夜:襲う女達)

作・編髪(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-290





「さあ、みんなで結男くんの血を吸ってあげなさい」

「はい」

女性教員の命令に結男以外の女子生徒が一斉に返事をしてみせると、

ジリジリと結男に迫ってきた。

「あ、あの…

 うわっ」

迫る彼女達の姿を見た結男は逃れようとするが、

しかし、周りの女子生徒たちの顔が崩れて口から恐ろしい牙が光りだすと、

さらに目も妖しく光らせる。

「おいしそう」

「男の子の…、

 特にいやらしい男の子の血がいちばんおいしいわね」

「うふふふ」

「くふふふ」

そう囁きながら女子は瞬く間に結男の周囲を取り囲んでみせる。

「うわあーっ!

 来るなぁ」

「抵抗しても無駄よ、

 さあ、まず結男くんの着ている服に、

 それと下着も脱がすのよ。

 いいわね」

「はい」

「ああっ

 やめてぇ」

女性教師のその声に皆は一斉に返事をすると結男を目がけ手を伸ばし、

穿いていたスカートのホックを外してしまうと下着も剥ぎ取ってしまう。

そして、性器を露にさせられた結男を見つめながら、

「きゃあ、すごい。

 たってるわ」

「ほんと。

 やっぱりね」

などと口々にする。

「はい。

 そうですね。

 この結男くんという男の子は、

 特にここにいるみんなのように髪の毛を長くしている女の子を見ると興奮する子です。

 自分も髪の毛をこんなに長くして三つ編みまでしていますから。

 うれしくてしょうがないでしょうね」

「ほら、長い髪の毛の話をしたら

 またおちんちん、びくっとなったわ」

「わたし、おちんちんから血を吸いたい」

「あっ、ずるい。

 おちんちんから血を吸うのはわたしよ」

「だめよ、わたしがおちんちんよ」

女性教員の話を聞いた彼女達は結男を見据えつつ、

半ば奪い合いの様相を呈してくる。

その一方で結男は女子生徒たちの言葉にまた青ざめるのであった。

と、その時、

「静かにしなさい」

成り行きを見ていた女性教員が止めに入ると、

「はいはい。

 まだ上の服が残っていますからそれを脱がしてからです。

 その後これでみんながどこから血を吸ってよいか決めましょう」

「先生、それ何ですか?」

「くじよ。

 ここに絵がありますから、

 決められた番号のところから吸うようにしなさい」

「まあ、7番を引いたらおちんちんね」

「足だって、きたなーぃ」

「さあさあ、まず彼をはだかにしてから」

「うわっ」

あっというまに結男が脱がされてしまった後、

結男の身体のどこを吸えばよいか、

女子生徒たちにくじが配られたのであった。

「やったわ。

 7番よ」

「あー、いいなあ」

「あら、わたしも7番よ」

「えっ?

 じゃあ、ふたりでおちんちんにかみつくの?」

「そうです」

「あら?

 わたしは襟足のところだわ。

 髪の毛なめられるわね」

「はい、みんなわかったら、

 決められたところにいきなさい」

「はい」

その言葉と共に女子生徒たちは裸で寝かされている結男の周囲に番号どおりの位置につくと

「じゃあ、用意はいいわね」

「はーぃ」

女子教員のかけ声と共に

女子生徒たちは一斉に結男の身体にかみついてきたのであった。



みな長い黒髪をばさっと結男の身体にかけながら、

結男を興奮させてぴちゃぴちゃと血を吸い続け、

一方の結男も三つ編みの髪の毛も鷲づかみにされたり、

また興奮して血と一緒に精液が飛び出したりしてしまう。

「うーん、おいしい」

「あー、亀頭をひとりじめして加えてずるい。

 いいわ、わたしはこっちに垂れた精液と血をみんなすくいあげてやるから」

「おほほほ。

 結男くん、うれしいでしょ」

結男はもはや声をあげることもできず、

しばらくしてがくっと気絶してしまったのであった。



どれくらい気を失っていただろうか

結男は目覚ますとそこは保健室のようであった。

教室で裸にされていたが、

すでに元のように女子用の下着やスカートなどを着せられて毛布をかけられ寝かされていた。

髪の毛も三つ編みのおさげの姿のままだった。

「おほほほ、気づいたわね」

目覚めると横に先程の女性教員が座っていた。

「先生、ここは保健室ですか?」

「そうよ。

 いま休み時間だから、終わったら教室に行けるわよね」

結男は教室に戻ればまた女子生徒たちに襲われるかもしれないと思って怖くなるが、

しかし、どこにも逃げ出せる場所はなかった。

「だいじょうぶよ。

 みんな血を吸っていっぱいになったから、もう襲われることはないわ」

結男はなにも話すことができないでいた。

不意にチャイムが鳴る。

「さあ、わたしといっしょに教室に戻りましょう」

結男は従うしかなかった。

この女性教員も吸血鬼なのである。

教室に戻るとほかの女子生徒たちがいつのまにか全員、

女学生のようなおさげの三つ編み姿になっていた。

彼女たちを見てはまた興奮して性器がたってくる結男だった。

「さあ、あのあいている席にすわりなさい」

その言葉に従い前後左右すべて女子生徒のいる空席に結男は入った。

「じゃあ、こんどは国語の授業ですから、

 まずわたしが教科書を読みます。

 みんなは教科書の文を目で追ってください」

「はい」

教員の朗読が始まってまもなく、

結男はすぐ前の席にいる女子生徒のおさげ髪を見てまたハアハアと興奮しはじめていたが、

後ろの席にいた女子生徒が結男の背中に垂れていた片方の三つ編みの髪の毛を

つまみだしたのであった。

「あっ」

「うふふふ。

 わたしよりきれいに編まれているわ」

「はい、そこでいたずらしないで授業に集中しなさい…、

 あっ、はい」

教室の扉をたたく音がしたので女性教員はその扉をあける。

するとそこには少し背が高くてやはり三つ編みの二本の髪の毛を背中に垂れさせ、

その毛先はスカートの下裾にまでかかるほど長く、

黒いヘアゴムもちょうどお尻のあたりにある位置でとめている少女の姿があった。

この教室にいる生徒たちでいちばん髪の毛が長い者のようであった。

「あっ、この学校に今日から入る子ね。

 さっそく自己紹介しなさい」

「はい。

 みなさん、はじめまして。

 わたしは古野雅百合(ふるの・さゆり)と申します」

教室に入ってきた少女は丁寧に身体の真ん中ほどから一礼してみせると、

ぱらっとかたほうの三つ編みの髪の毛が前に垂れてみせる。

それを見た結男は雅百合の髪の長さがどれぐらいあるかがわかったため、

結男は興奮してしまったのであった。

「はい、そうしたら雅百合さん、

 まず身体検査をするので、

 着ているものを下着一枚になるまで脱いでください」

「ええっ?

 いきなり身体検査ですか。

 裸になるんですか」

「そうです」

突然言い渡された言葉に雅百合は驚いたが、

女子しかいないのだからと思って(結男は女子の格好をしている)脱ぎ始めたのであった。

「先生、もしかしてその子…」

「しっ、ちょっとだまってて」

実は雅百合はまだ吸血鬼になっていないのではないかと質問しようとしていたので、

女性教員は止めたのであったが、

そのとおりで雅百合はなにも知らずに送られてきたのである。

「すごい、小学生なのにまだわたしたちに生えていないアンダーヘアーがあるわ」

「こらこら、雅百合さんに悪いでしょ。

 ところで、そうだわ。

 あなたも身体検査まだだったから、

 着ているものをぬぎなさい」

「えっ?」

女性教員は結男に近づくと手をかけながら指示をする。

「そうよ。

 わたしたちみんな済んでいるんだからね」

結男はしかたなくまたパンティー1枚だけを残して服を脱いでみせる。

「ほら、ふくらんでるわね」

「だめよ、そんなこと言ったら」

「えっ?」

その時服を脱いでいる最中の雅百合にも聞こえ、

どういうことなのかと一瞬怪訝な表情を見せる。

「ま、まさか、その子って男の子なの?」

「おほほほ。

 バレたからにはしかたないわ。

 あなたはここからはもう逃げられないのよ」

「えっ?

 ああっ」

「うふふふ」

三つ編み姿になっている生徒たちの目がつりあがり、

口から牙を出して吸血鬼の正体を表しはじめたのであった。

「きゃあ」

「さあ、結男くん、

 雅百合さんを襲って吸血鬼にするのよ」

「それはいいわ。

 他の子はさっきこの子から血を吸ったばかりだから、

 この子が一番血をほしがってるでしょうし」

「それにわたし達、

 男の子がどうやって女の子を襲って血を吸うか見てみたいわね」

「ほら、おちんちんがパンティーからはみだしてきたわよ」

「雅百合さんの超長い三つ編みの髪の毛、興奮してくるわよね」

結男は一瞬きょとんとしたが、

雅百合の長いおさげ髪を見るなり、

やはり興奮して襲いたいという気持ちが高ぶっていたのである。

「おほほほ。

 特にわたし達が操らなくても襲いたくなってくるわね」

既に下着だけになった雅百合はまた驚くばかりでどうしていいか判らなかったが、

まず逃げるしか考えられなかった。

その時、

「もう、いやだわ」

突然雅百合がそう叫ぶと走り出し、教室から逃げ出してしまったのであった。

「結男くん、雅百合さんを追いかけるのよ」

「はい」

廊下で雅百合が後ろを振り向き、

結男が追いかけてくるのが判ると

「きゃあーっ、いや」

と悲鳴を上げる。

「くくくく」

だが、校舎の玄関まで来て外へ出ようとした雅百合だったが、

当然、扉が開けないようになっていたため、

しかたなく別の方向に逃げようとするが、

すでに結男との距離は縮まっていた。

「はっ」

逃げる雅百合の背中に結男が近づくと、

両手を伸ばして雅百合の二本ある三つ編みの髪を

それぞれぎゅっと鷲づかみにすると、

引っ張りはじめたのである。

「くくくく」

「きゃあーっ!」

すでにパンティーもずりおろし

勃起し精液も出かかっていた性器を雅百合の半裸になっている背中にじかに押し付けながら、

結男は雅百合のおさげ髪の間から首に牙をあてて吸血行為をはじめようとするのであった。



つづく