風祭文庫・モノノケ変身の館






「ボボンガ」



原作・バオバブ(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-034





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 ※この物語は少年サンデーGXに掲載された”ボボンガン”の二次創作作品です。※ 
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「はぁ…疲れたなぁ。

 今日はいろんなことがあって」

私は、帰ってからボボンガに乗っ取られて破れてしまった服から慌てて着替えると

家族に気がつかれないようにそっとお風呂に入った。

それにしても、肌がべたべたして気持ち悪かった。

急いで石鹸でそれを擦り落とすと

シャワーを浴びて湯船に浸かった。




「ふぅ」

タオルを頭に巻きながら自分の部屋に戻った私は

急に悪寒を感じた。

お風呂上がりでさっぱりしたせいか、

さっき肌がべたついていたとき以上に学校での出来事が頭に蘇る。

「私、私がボボンガになって

 カッちゃんやツトム君におそちゃったなんて…」

私は信じられない思いで

タオルを捲り上げるとそっと自分のアソコを見た。

(ボボンガか…)

学校の前で初めてボボンガを見たとき、私は化け物だと思った。

アソコが縦に怪物の口のように開いていて

ガブッと一口で警備員さんの上半身を飲み込んだのだ。

しかも、気が付くと何時の間にか口まで縦に裂けていて

気の強い私でも思わず竦んでしまった。

そして、みんなで男子トイレに逃げ込んで隠れていたとき、

トイレに行きたくなっちゃったんだけど、

さすがにカッちゃんやツトム君のいるそばじゃできなかったから

私だけ女子トイレに行ったんだ。

そして、個室に入ろうとしたとき

「え…?」

突然ゴポゴポ…という音が響く渡ると

便器の穴から水が泡立ちだして

ゴバッ

と女の人の足が出てくると

それがどんどんニュニュと出てきて

気がついたときには、私の目の前に女の人が立っていた。

『そ、そんな…』

よく見るとその女の人の口は縦に裂けていて

私は一目でそれがボボンガだと確信した。

「い、いやっ…」

私は慌てて逃げ出そうとしたけど、

ボボンガは私の前に回りこむとトイレの出口…私の退路を絶った。

そして

「うふふふ…お嬢ちゃん、いい体してるじゃない。

 やっぱり、乗っ取るなら若い女の体よね。

 さぁ、お嬢ちゃんも一緒に男の子を食べちゃわない?

 おいしいわよ」

というと、舌なめずりして近づいてきた。

私は我に返って唐沢さんからもらっていた水鉄砲を吹きかけ、

カッちゃんたちに聞こえるように

「助けてーっ!」

と叫んだ。

「くそっ、聖水かっ」

水鉄砲の水を浴びたボボンガは少しひるんだけど

「キャッ!」

ドバシーンッ

股のところから生えた長い舌で私に襲い掛かる。

振り回される舌で女子トイレの個室の扉が壊れ吹っ飛んでいく。

「駄目、やられるっ」

そう思った瞬間、手にすごい衝撃があった。

カコン

コロコロコロ…

「あ…」

気がつくと私の手から水鉄砲が消えていた。

「ふん、あっけないものよね…」

ボボンガは、ものすごい勢いで私に迫ると

ビシャッ

と服とズボンを裂き、

「んぐっ!?」

私の口を塞いだ。

それと同時にボボンガは舌を突っ込む。

『ふぐぅっ!!」

そして、ボボンガの縦に裂けた大きな口が私の口を丸々咥えこむと

私の口を縦に押しつぶすようにキュッキュッと締め上げる。

(ふふふ、お嬢ちゃん。

 今からあなたは私のものになるのよ。

 そして、あなたもボボンガになるの…)

ボボンガはそう囁くと

『!!!』

スボンだけでなく、

水着まで引きちぎられ剥き出しになった私のアソコに何かが触れた。

『ひゃっひゃめて』

口を塞がれてほとんど声にならなかったけど、私は涙ながらに必死に訴えた。

ペロンペロン…

(んふふ、さぁあなたの下のお口を開けなくちゃね。

 手伝ってあげるわ)

でも、ボボンガは長い舌で私のアソコを弄ぶかのように

ベロベロと舐めつづける。

『んっ、ん〜っ!?』

その気持ち悪さに私は喘いだ。

なのに、なぜか少しずつ気持ちよくなってくる。

プチュ

プチャリ

舐め上げられるたびに強烈な快感を私を襲い、

抵抗する意欲を奪っていく。

(やだ、濡れてる…濡れてきてる。

 い…や、なのに。

 いやなのに、止められないよぉ)

私は心では拒絶しながらもその気持ちよさに悶えていた。

(そろそろ、いいわね。

 さぁ、あなたもボボンガの仲間入りよ)

『んんっ!?』

頭の中にそんな声が響いた途端

ズブッ

『!!っ』

アソコからボボンガの舌が…

いえ、それだけじゃなくてすべてが流れ込み始めた。

こんな小さい私の体に

シューシュー

と煙を上げながらどんどん何かが入り込んでくる。

『んふっ!んん〜っ!!』

声にならない声が漏れ、目元から涙が溢れる。

ズリュリュリュリュ〜ッ

何かがものすごい勢いで私の体に入り込んでくると

体が心から燃え上がるように熱くなり

グジュグジュ

と無気味な音が全身から響き渡った。

(いや、助けてっ…)

私はそう思ったけれど

(さあ、お嬢ちゃんももうボボンガになるのよ…)

という声と共に目の前の化け物が煙のように消え失せていくと

ヒュルヒュルと私の中へ吸い込まれていった。、

「ん…ぐげっ!?」

グジュグジュ

体の中身を掻き回されているような感覚が私を襲う。

その強烈な痛みと不思議な快感の中、私は意識を失った。



「はぁはぁはぁ…」

私は嫌な記憶を呼び覚ましてしまったことに後悔しながらも

座り込んでいた。

今、こうして思い返していると

実はボボンガに同化されていた間に

カッちゃんとツトム君を飲み込んだ感覚や味を

無意識に覚えていた自分に気付き思わず吐きそうになってきた。

「やだ…

 なんでこんなこと覚えてるのよ」

私は、ふらふらしながらもベッドに腰掛けた。

目に涙が溜まってくる。

「いや…

 私、ボボンガになんかなりたくなかったのに…」

私は鳥肌を立てながら

ボボンガになっていた自分の体を抱きしめた。

「あんな化け物なんかに…

 いやぁぁぁ」

私は震えていた。

恐怖が今ごろになって襲ってきたようだ。

いつもあんなに活発な私がこんなになっちゃうなんて情けない。

(大丈夫よ。大丈夫じゃない、こんなの。

 だって、唐沢さんにやっつけてもらったんだもの。

 大丈夫よ、大丈夫なのよ、私)

私は、股間を開きながら改めて自分のアソコを確認していた。

だって、元に戻った直後も確認しようとしたけど

カッちゃんがきちゃったから隠すのに慌ててちゃんと見れなかったから。

(うん、ちゃんと私のアソコだ。

 ボボンガみたいにパックリ開いたりなんかしてない…)

私はほっとしながら

アソコをなでた。

「あれ…」

熱い…

なんでか分からないけど

興奮してるみたいにアソコが熱くなってきちゃった。

どうしたんだろ?

私、興奮しちゃってるのかな?

声が勝手に漏れてきちゃう。

「あ、ぁー、ぁーっ、ぁあーっ!」

私は何時の間にか股間を縦に擦るように右手を自分の合わせ目に宛がっていた。

シュッ

シュッ

ジュ

ジュル

ジュル

アソコが濡れてきちゃったのか、

擦る音も変わってくる。

(やだ、私何してるのよ?)

私は焦りながらもその行為をやめることはできなかった。

だって、その気持ちよさがたまらなかったから。

「あっ、あっ、ああーっ」

もう声を上げるのさえ止められない。

(うふふふ、さぁ、お嬢ちゃん、

 男の子を食べたときの感覚を思い出すんだよ)

「はぁはぁ…誰?」

(ほら、体が少しずつ思い出してきたでしょう?

 そう、その感じよ。

 下のお口を開けて、開けるのよ)

「あ、あっ、あんっ!」

私は少しずつ朦朧となりがらも

その声に従うように割れ目を撫でて続けていた。

チュバ

チュル

アソコの音が変わり始めると

アソコがパックリと開きだしたような気がする。

まるで口をパクパクしているみたいな…そんな感じが…

(そうよ。

 うまいわ、お嬢ちゃん、うまいわよ。

 その調子、そのままいけば、ちゃんと元通りにできるわ)

「あ、あうっ。

 ううっ!」

ペチュ

パチュリ

更に力をこめると、アソコの間から冷たい空気が中へと入り込む。

私はその鋭い感覚に酔いしれた。

「あーっ、ああーっ!」

そしてアソコの感覚がもっとはっきりしてくると

アソコの周りの筋肉が不思議なほど自在に動くようになったような気がした。

ピクピク

まるで口の周りを動かすように、アソコの周りも蠢いている。

(よくやったわね、お嬢ちゃん。

 さぁ、次は舌のお口で舌なめずりしてみて御覧なさい。

 あなたならもうできるはずよ。

 そら、奥の方から出てきたでしょう?

 あなたの長くていやらしい下のお口のべろが…)

「ああっ、やんっ

 んんっ!

 何、これっ!?」

私は快感に身を委ねつつも異常な感覚にうつろな眼で下を見た。

パチュリ

「……」

それを見た途端、

私は頭から血が一気に引いていく音を聞いた。

ドクンドクン

(うそ…

 アソコが…

 アソコが…

 ボボンガと同じになってる!)

「あ、うっ!

 や、やっ…」

私は信じられない光景に悲鳴をあげたくてもあげられなかった。

ニュリ

私がアソコを閉めようと股間に力を入れた途端

ニョー

それを邪魔するかのように、アソコから長くてミミズのような物体が伸びだしてきた。

「や、やめ、

 やめて…」

(んふふ、気がつくのが遅かったわね?

 そんなにボボンガになりたかったのかしら、お嬢ちゃん。

 ほら、もう遅いわよ。

 ボボンガの証拠、アソコから舌が伸びてきちゃったわね。

 あなたも感じているのでしょう?自分の二枚目の舌を?)

「そんな…」

私は目を見開きながら、『声』のいう下の口を眺めていた。

ニュリ

ニュリ

「や、いや…」

言葉で否定しても、確かに下の舌は、私の思うように動いてしまう。

しかも、私はその感覚に覚えがあった。

初めて舌の下をもったという感じじゃない。

取り戻したようなそんな気が…した。

(お嬢ちゃん、ちゃんとボボンガの感覚を思い出したかしら?

 その様子だと思い出したようね?

 どう、気持ちいいでしょう?

 あなたはもう人間じゃない、ボボンガなのよ)

「や、やめて…

 聞きたくないっ」

(ふふっ、否定しようたって体はもうボボンガよ。

 あなたは自らボボンガだった自分を取り戻そうとしたの。

 そのおかげで私は…いえ、あなたはボボンガになれたんだわ)

「…なんで、

 あなた、唐沢さんにやっつけられたんじゃなかったの?

 そうよ。

 私の中にボボンガなんて残ってないはずよっ」

私は頭を押さえながらいった。

(何いってるの?

 ボボンガも進化するのよ。
 
 そして、今回は人間の女の子…あなたを乗っ取ってその体を同化した。

 唐沢だって、初めて遭遇したこの状況に、
 
 ちゃんとやっつけられたか確証が得られなかったんでしょ。

 私だって、やられたかと思ってたわ。

 でも、あんたの中に残っていた。

 ボボンガに一度同化されたその体はちゃんと覚えていたのよ、
 
 ボボンガであった自分をね。

 そして、あんたもボボンガになった記憶があるのでしょ?

 男の子を舌の口から食べる食感だって覚えてるはずだわ)

「やめてっ!!」

私は精一杯に叫んだ。

でも、頭の中の声はやんでくれない。

(ほーら、ご覧になさいよ。あなたの体、もう立派なボボンガそのもの。

 しかもあなたはボボンガの母体になったわ。

 あなたの意思で分体すら作れるのよ。

 まあ、まだそんな力は蓄えられてないけどね)

「いやよ、私がボボンガなんて…

 ボボンガなんかになったら、
 
 カッちゃんやツトム君、それにクラスのみんなとも遊べないじゃないっ」

私は泣きそうになっていた。

(じゃあ食べて自分のものにしちゃえばいいのよ。

 あなただって、男の子に食欲を感じているはずよ。

 さぁ、ほらカッちゃんやツトム君の体を思い浮かべて御覧なさい)

「あ、うっ、やだ…」

その言葉を聞いた途端

私のアソコは急にびちょびちょになってきた。

まるで涎をたらしているかのよう…

そう、私はなぜか唾液が湧き上がるような感覚を股間に感じていた。

(あ、頭がおかしくなりそう…

 このままじゃ私、カッちゃんやツトム君たちを食べたいとか思っちゃいそう…

 いやっ、あ、駄目…

 下の口に入ってくる男の子の体を思い出すと…

 んんっ!)

私はボボンガの本能に襲われていた。

あのボボンガに体を乗っ取られていたときのことが

自分からそうしていたかのようにすら思えてきちゃう。

(だめっ、このままじゃ私ボボンガになっちゃうっ!?)

私は汗だらだらになりながら

股間を…下の大きな口元を愛撫していた。

次第に女の子をアソコを一人エッチしてるような感じから

アソコに何か誘い込むような動きに変わってくる。

ハグ

ハグ

下の口が大きく開いたり閉じたりして

今にも何かに食いつきたくなってくる。

(あら〜、もう食欲旺盛のようね。

 食べたくなってきたんでしょ?あなたも

 さぁ、正直に言いなさい。若い男の子を食べてみたいと

 そして認めなさい。

 自分がボボンガだって)

「駄目よっ!

 そんなの認めないっ。私は普通の女の子だもん」

私は必死に本能と闘っていた。

(あなたはもう人間じゃないのに?

 ふふ、そんなに認めたくないなら鏡を御覧なさい。

 自分のボボンガの姿をじっくりと見て、目覚めるといいわ)

私は下の口をバクバクさせながらもふらふらと立ち上がると

姿見の前に向かった。

「はぁはぁはぁ…

 体が疼いちゃう」

そして、私が鏡の前に立ったとき

「!!」

私は自分の顔に絶句した。

だって

だって、口が縦に裂けて

歯並びも縦になってたんだもん。

(あっはっは…

 あなた、ボボンガの本能丸出しじゃない?

 ボボンガの欲に取り付かれてるじゃない?

 そう…

 ボボンガは普段は人と同じ格好してるのは知ってるでしょ?

 口が縦になるのは、襲い掛かるときだけなのよ)

「そんな…」

私はボボンガになってる自分の顔にへなへなと座り込んだ。

(さぁ、ボボンガだってことが分かったら

 もっとボボンガに目覚めなさい。

 人間の女よりずっといいんだから…)

「あ、あん、や…」

私の手は勝手に動き出すと股間をまさぐりだした。

そして、

股間から太くて長い舌が伸びていくと

腕のように自在に動き、胸の膨らみを撫で始める。

(ほら、便利でしょう?

 あなたの下についてるべろは。

 それで自分を愛撫してイっちゃいなさい。

 ボボンガの気持ちよさに目覚めてもう引き戻れなくなるわ)

「あん、あん、

 きっ気持ちいい〜」

(そらそら、あなたはもうボボンガなのよ)

「あ、あっ、ああ〜っ!

 やめて…

 あっあたしは…」

あたしは必死になって抵抗をするものの、

しかし、

体中から沸き上がってくる快感に次第に飲み込まれていった。

「カッちゃん…ツトム君…

 あたし…

 あぁ…飲み込まれるぅぅぅ…」

あたしがそう叫ぶと、

ゲボシュッ!!

ビチャビチャビチャ!!

あたしの下の口がまるで喉に絡まった痰を吐き出すかのように愛液が噴き出し、

ググググ…

あたしは身体は頭を下にして海老反らせると、

『(ぷはぁ)さぁて…

 男を食べに行くか…』

あたしは歯が生えそろったアソコからそう言う声をあげると、

仲間を増やすために夜明けの街へと消えていった。

あぁ…もくすぐ、学校が始まる…

ジュルリ!!



おわり




この作品はバオバブさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。