風祭文庫・獣の館






「水槽のサカナ」



作・風祭玲


Vol.189





ザワザワ…

南国特有の日差しの下、

新婚旅行で東南アジアにあるこの国に来たばかりの晴明とめぐみは

早速二人連れだって街の中心部にあるこの市場を歩いていた。

「ねぇ、晴明…活気あるねぇ」

「あぁそうだな…」

大勢の人でごった返す市場を見て感嘆する彼女の言葉に晴明は相づちを打つ。

「ねぇっ、アレ…何かしら?」

「え?」

歩き始めてしばらく経ったとき、

ふと何かを見つけためぐみがそう言って彼の手を引いて向かった先には、

大きな水槽に入れられた一匹のサカナが悠々と泳いでいた。

「なんだコレは?」

「市場なんだから売り物でしょう?」

「それは判るが…なんでコイツ一匹しかいないんだ?」

「う〜ん、判った。きっとこの子売れ残りよ」

「はぁ?」

めぐみはサカナを見ながらそう言うと、

「…………」

二人に気づいた出店の主人が話しかけてきた。

「えっえぇっと、きゃん・のっと・しぴーく…えっとなんだっけ?」

慌てた晴明はそう言いながらめぐみを見ると、

「ばかね、ココで英語が通じる分けないでしょう」

彼女はそう言うと彼の脇腹をつつく。

「あっ…そうか」

そんな二人の会話を聞いていた主は、

「お客さん…日本人か?」

とやや辿々しい日本語で話しかけてきた。

「え?、おじさん日本語判るの?」

驚きながらめぐみが訊ねると、

「あぁ、昔、日本の兵隊さんに教ったのよ」

初老を思わせる主は俺達にそう言うと、

「どぉ?、このサカナ…

 ココでは幸運を呼ぶ神のサカナって言って
 
 飼うと良いことが舞い込んでくるんだけど、
 
 お客さん達買っていかないか?」

と二人に水槽のサカナを売り込み始めた。

「う〜ん」

青緑色の鱗の覆われたそのサカナはどこか神秘的な感じがした。

「どう?安くするよ」

主はそう言うが、

「いやぁ、僕たちまだ来たばかりだし、

 また今度にするよ」
 
と晴明は主にそう言って、その場から立ち去りろうとしたとき、

「ねぇ…あれ何しているの?」

めぐみが水槽のサカナを指さして尋ねてきた。

「ん?」

見るとサカナのやや後方から細い管が伸び

盛んに底の砂を漁っていた。

「あぁ…これは卵を産んでいるんだよ」

それを見た晴明はめぐみにそう説明をする。

「卵?」

「そうか、コイツはメスか…

 でも、オスが居ないんじゃぁ卵は孵らないな、
 
 ほらっ行くぞ」
 
彼はなおも水槽のサカナを興味深そうに見入っているめぐみの肩を叩いて促した。

「あん…じゃバイバイね」

そう言いながらめぐみが水槽のガラス面を

トントン

と叩いた途端。


バシャバシャバシャ!!

突然水槽の中のサカナが激しく暴れ始めた。

「あっあぁ!!、刺激しちゃダメよ」

それを見た主が慌てて水槽に蓋を被せようとしたとき、

バシャッ!!

中のサカナはひときわ大きく飛び跳ねると、

その勢いで水槽から飛び出し、

ビシャッ!!

めぐみの目の前の路上に落ちてしまった。

「きゃっ!!」

突然のことにめぐみが悲鳴を上げると、

先を行っていた晴明に向かって走りだした。

そのとき、

ゴキュ!!

運悪く、めぐみの進路上に移動していたそのサカナを

彼女は思いっきり踏みつけてしまった。

「あっ!!」

無惨にも押しつぶされて飛び散るサカナの臓物…

一瞬の静寂が周囲を覆った。

「あちゃぁ!!」

と同時に俺は目を覆った。


「ごめんなさい…」

しゅんとして謝るめぐみに主は

「いや、ちゃんと蓋を被せなかったわたしが悪いのよ」

と言って慰めたが、

「いや、ウチの方が悪いんです…」

晴明はそう言いながら主にサカナの代金を握らせると、

彼女が踏みつぶしてしまったサカナを拾うと市場を後にした。

「……どうするのそれ?」

後から付いてくるめぐみが彼に訊ねると、

「川に返してやるのさ」

と晴明は彼女にそう答る。

やがて川面に出た晴明は、

「オラッ、成仏しろよ」

と叫びながら

ポーン!!

とサカナを目の前の川の中へと放り投げた。

ジャボン!!

サカナは音と立てて川の中に落ちるとゆっくりと流れて行く。

「さっ、これで終わり!!

 このことは忘れよう」
 
晴明は取りだしたティッシュで手を拭きながらめぐみに言うと、

「でも、なんて言うサカナだったのかな…」

サカナが沈んだ川を見ながらめぐみが呟く、

「さぁな…見たことがないサカナだったなぁ」

と彼がそう答えたとき、

「あれ?」

川を見ていためぐみが何かに気づいた。

「どうした?」

「あっ…あれ…」

そう言って彼女が指さした先で、

流れていくサカナに寄り添うようにもぅ一匹のサカナが泳いでいた。

「何しているんだろう」

「さぁな…行こう…」

「う…ん…」

二人はそのまま次の目的地へと向かっていった。



「ふぅ…」

夕食を終えて、ホテルの部屋でくつろいでいと、

「なぁ…」

「え?」

フンフン…

晴明は部屋の臭いを嗅ぐように鼻を動かすと、

「…なんか生臭くないか?」

とめぐみに尋ねた。

「そっそぅ?」

「エアコンか?」

そう呟きながら彼は空調の吹き出し口を見つけると、

傍に顔を近づけ臭いを嗅いでみたが、

しかし、臭いはそこからではなかった。

「…エアコンじゃないないみたいだなぁ…」

そう言いながら首を傾げると。

「もぅ、良いじゃない!!

 それより…早くしよ」
 
これから初夜を迎えようとしていためぐみは膨れながら晴明に催促する。

「(ふっ)…そうだな…

 じゃ俺、先にシャワー浴びてくるわ」
 
と晴明は彼女に言うと先にシャワールームへと入って行った。

一方、晴明の後ろ姿を見送っためぐみは

「…うん…確かに生臭いねぇ…」

そう言いながら部屋の臭いを嗅いでみると確かに生臭い臭いが部屋の中を漂っていた。

「どこかでコピー機でも動いているのかしら」
 
そう呟きながらメイクを落とし始めた。

そのとき、ふと自分の足を見ためぐみは、

「あれ?」

ふくらはぎの所に小さなシミが付いていることに気づいた。

「コレって…あっ!!」

そう、それは昼間踏みつぶしてしまったサカナの体液が付着して出来たモノだった。

「………」

罪悪感に駆られながら彼女は無言でティッシュを一枚取ると、

ゴシゴシ

とそれをふき取る。

やがて、シャワールームから出てきた晴明と交代するように

今度はめぐみがシャワーを浴びる。



それから十数分後二人はベッドの上で並んでかしこまっていた。

「………」

「………」

沈黙の時間が流れる。

「……あっ」

「はい?」

「いっいや…のっ喉が乾…かない?」

「そっそう?」

「………」

再び沈黙の時間が流れた。

「えぇいっ」

晴明は突然声を上げて気合いを入れると、

トスン!!

めぐみのスグ隣に腰を落とし、

そして彼女の肩に手を置いた。

ビクッ!!

晴明の手が触れたとたんめぐみの身体が微かに反応した。

「あっゴメン」

晴明がめぐみの耳元で囁くと、

「…いっいいの…」

とめぐみが呟く…

その途端、

ボフッ(キャッ!!)

晴明はめぐみの身体を押し倒した。

ギュッ

っと抱きしめる二人…

「…愛しているよ…」

「……うん………」

めぐみは目を瞑って答える。

スル…

晴明の手がめぐみのバスローブの中に入り込み、

そして、彼女の腰に手を這わせた途端、

彼の手の動きが止まった。

「……焦らさないで…」

めぐみが晴明の耳元で囁くと、

「?」

晴明の表情が曇った。

「…?、どうしたの?」

めぐみが訊ねると、

バッ

突然、晴明の手が一気にめぐみが着ているバスローブを剥ぎ取った。

「きゃっ!!」

めぐみが軽く悲鳴を上げると、

ムワッ!!

強烈な生臭さが彼女の身体より立ち上った。

「うっ!!」

その強烈な臭いに思わず二人は顔を背ける。

「……なっなによ」

鼻を押さえながらめぐみが声を上げると、

「めっ、めぐ…お前…」

まるで信じられないようなモノを見ているような目つきで晴明が声を上げた。

「?、どうしたの?」

「………」

晴明は彼女の質問に答えず、ただ

フルフルフル…

とめぐみの身体を指さしていた。

「?」

めぐみは晴明が指さしている方へ視線を動かした途端、

その表情が一気に青ざめた。

「なっなによこれ!!」

ジワジワジワ…

そう、めぐみの足に青緑色の鱗が生え、

しかも、それが徐々に全体へと広がっていたのだった。

「やだ、やだ、晴明…なんとかして!!」

悲鳴に近い声でめぐみが叫び声を上げる。

「そっそんなこと言っても…」

突然の出来事に晴明はうろたえていた。

「…そっそうだ、病院に…」

そう言って電話に飛びついた彼に、

「…コレどうやって説明するのよ」

めぐみの叫び声が響く、

「そんなの…とにかく…説明をして…

 あっ…日本じゃなかった!!」

重大なことに気づいた晴明は大急ぎで鞄を漁り始めた。

「何をしているの?」

「困ったときのためのアンチョコが…確か…

 あっあれ?…しまった日本に忘れてきたぁぁ!!」

頭を抱えながら叫ぶ晴明。

「もぅ、バカぁぁぁぁぁ!!」

そんな晴明にめぐみは罵声を浴びせるが、

この間にめぐみの脚は完全に鱗に覆われてしまい、

室内灯の明かりを受けて妖しい輝きを放ち始めていた。

そして、彼女の肉体の変化はさらに進み、

じわ〜っ

っと鱗に覆われた両足が股間の方から癒着し始めた。

「めっめぐみっ!!」

「イヤイヤイヤ!!!」

めぐみは泣き叫びながらベッドの上を転げ回るが、

程なくして彼女の二本の脚は鱗に覆われた一本の肉棒になってしまった。

「いやぁぁぁぁぁ!!」

ブンブン…

めぐみは信じられないモノを見ているかのように

肉棒になってしまった脚を振り回す。

ニュッニュッニュッ…

すると、固い筋が肉棒の先から盛り上がると

それは幕を張りながら伸びていき、

立派な鰭となって肉棒の先を飾った。

「…にっ、人魚…」

下半身が文字通りサカナの姿になってしまっためぐみを見て、

晴明が呟く…

ピチッ、ピチッ!!

ベッドの上で痙攣するように尾鰭を振るわせるめぐみは

「うわぁ〜ん、晴明っどうしよう!!

 あたし…」

彼女は泣きながら晴明に飛び掛かると、彼の首にしがみついたが、

しかし、腰から下がサカナの尾鰭に変わってしまった為に立つことが出来ず、

そのままの姿勢で晴明の首にぶら下がってしまった。

「くっ苦しいっ、てっ手を離せ!!」

めぐみの全体重が首に掛かってしまった晴明は顔を真っ赤にすると

思わず彼女に怒鳴った。

「(ひっく)こめんなさい」

しゃくりながら謝るめぐみを抱き上げた晴明はそのまま

彼女の身体をベッドの上に置く、

ピチッ!

ピチッ!!

尾鰭の先が規則正しく左右に振れる。

それを見た晴明はそっとめぐみの鱗に覆われた身体を触ってみた、

スルリ…

冷たいような滑らかな鱗の感触が掌に伝わってくる。

「…痛い?」

そっと、彼女に尋ねてみると、

フルフル…

めぐみは首を横に振った。

「う〜mm」

口にゲンコツを当てながら晴明が唸っていると、

めぐみはサカナとなってしまった自分の下半身を見て、

「どうしよう…これじゃぁまるで人魚じゃない」

と呟いた。

「困ったなぁ…」

「晴明ぃ…」

「まさか、あのときのサカナの呪いじゃないだろうなぁ」

「え?」

「ほら、昼間市場でお前が踏みつぶしたサカナの…」

「そんな…」

「でも、鱗の色と言い、尾鰭の形と言い、そっくりだぞ」

そう言って晴明はめぐみの尾鰭を指さした。

「え゛ぇ〜っ、じゃぁどうしよう」

めぐみは縋り付くような表情で晴明を見上げた。

「よしっ、こういう場合は…」

ポン!!

と晴明は手と叩き、めぐみの傍に腰を下ろすと

そっと彼女の身体を抱き寄せた。

「ちょちょっと」

彼の意外な行動にめぐみは困惑すると、

「むかし何かで読んだけど、

 こう言うときはエッチをすると元に戻ると書いてあった」
 
と説明をする。

「ちょっと、それって、

 アンタが読んでいたスケベマンガじゃないの?」
 
眉間に眉を寄せながらめぐみが言うと、

「あはは、そうだっけ?

 でも、人魚の姿のめぐみも可愛いよ…」
 
と言いながら晴明は彼女の頬にキスをした。

「もぅ…」

頬を赤らめながらめぐみは晴明を一目見ると、

ゆっくりと彼の首に自分の手を回した、

そして一言

「優しくしてね」

と呟いた。



アンアンアァン…

晴明は自分の膝の上にめぐみを乗せ、

彼女の下半身を自分の両足に挟み込むようにしてめぐみの身体を固定すると、

両手で彼女の乳房をもて遊ぶ。

ギュッ!!

アーン…

乳首を抓られてめぐみはよがり声を上げる。

ピチ!

ピチ!!

また、それに合わるようにして彼女の尾鰭が激しく床を叩いていた。

「…………」

晴明はめぐみの耳元で卑猥な言葉を口走ると、

一層彼女の顔が紅潮していった。

すると、そのとき

ニュルニュルニュル…

見る見る彼女の腰のあたりから細長い管が伸び始めた。

「なんだこれ?」

それを見た晴明はその管の先を手でつまむと、

「あっ」

めぐみが思わず声を上げた。

「感じるのか?」

コクン…

目をギュッと瞑ったままめぐみは頷いた。

すると晴明は掴むとそれをまるでペニスを扱くように右手を上下に動かし始めた。

「いっいやぁぁぁ!!」

カッとめぐみは目を開くと声を上げる。

「あっ、ゴメン…」

それを見た晴明はあわてて手を離すと、

「…あっやめないで…もっと続けて…」

と懇願した。

「なんだ、気持ちいいんじゃないか」

悪戯っぽく晴明は呟くと、再び握りしめると、

シュッシュッ!!

っと管を扱き始めた。

最初は細かった管が見る見る太くなっていく、

「あはは、これじゃぁまるでチンポだな」

太くなっていく管を見ながら晴明はめぐみに言うと、

「いやっ、そんなこと言わないで…」

めぐみはそう言いながら顔を背けた。

「クスクス…」

晴明は軽く笑いながらさらに彼女の管を扱くと、

やがてその先端から

トロリ…

っと粘性のある液体が流れ始めた。

「…ガマン汁か?、それは」

シュシュ!!

流れ出た液体は晴明の右手に絡まると、

ヌチャ、ヌチャ

っと淫らな音を響かせ始めた。

「んんんんん…

 なっ何かが…出るぅ…」
 
歯を食いしばりながらめぐみは自分の両手で管の付け根を押させて間もなく、

「あぁ行くぅぅぅぅっ!!!」

と言う声と共に

ブチュブチュブチュ!!

と言う音を立てながら管の先端から青黒い小さな小豆の様な粒が吹き出し始めた。

「なんだ?」

それを手にとってシゲシゲと眺めた晴明は、

「お前…これ、卵だぞ!!

 そっか、これは産卵管かぁ」

っと感心しながら晴明はめぐみを見た。

しかし、彼女は

「あぁぁぁぁぁん、あぁぁぁぁん」

となおも絶頂の中にいた。

ブチュ…ブチュッ!!

めぐみから伸びた管はなおも卵を吹き上げる。

そして、みるみる彼女の周囲に吹き上がった卵が散らばっていく。

「お前…一体どれだけ卵を産めば…なに?」

ミシミシ…

そのとき晴明はめぐみの手が徐々に鰭に変化している事に気づいた。

「おっおいっ、めぐみ…お前…うわっ」

彼女の変化は手だけではなかった。

ジワジワ…

めぐみの背中にも鱗が生え始め、

さらには彼女の両腕にも鱗が覆い始めてた。

「おっおい、めぐみっシッカリしろ!!」

慌てた晴明はめぐみの身体を横に向かせると肩を思いっきり揺すったが、

「イクぅぅぅぅぅ、あぁぁん!!」

めぐみは卵を吹き上げるのを止めることなく未だ絶頂の中にいた。

しかし、彼女の身体の変化はさらに続き、

ギシッ!!

彼女のピンク色の乳首は生えてくる鱗の下に隠れ、

さらに身体を覆い尽くした鱗が首筋から頭へと広がって行った。

バサ…バサバサ…

めぐみの髪が次々と抜け落ちて行く…

そして、背筋から一本また一本と筋が伸びていくと、

見る見るそれは背鰭と化して彼女の背中を飾り、

ググググググ…

すっかり鰭と化してしまった両手が徐々に短くなると、

大きな胸鰭になってしまった。

「おっおいっ…めぐ…」

青い顔をする晴明の膝の上で卵を産み続けるめぐみの姿は

もはやサカナと言っていい姿になっていた。

「晴明ぃ〜っ早くぅ…」

その言葉を最後に

パクパク…

声が出なくなっためぐみが盛んに口を動かしていると、

ゴリッ

突然彼女の顎の後ろにエラが開き、

パタパタ

と開いたり閉じたりを繰り返し始めた。

「うっうわぁぁぁぁぁ」

ドサッ!!

耐えかねた晴明はサカナと化してしまっためぐみの身体を床の上に放り出すと、

ビチン!

ビチン!!

まるで釣り上げられた魚のようにめぐみの身体は飛び跳ね、

そして飛び跳ねながらユックリと窓の方へと近づいて行った。

そして、

バァァン!!

窓ガラスを叩き割るように体当たりをすると

強化ガラスの窓は呆気なく割れ、

そのまま、めぐみはホテルの真下に流れている川へと落ちていった。

バッシャーン!!

大きな音を立てて彼女は川の中に落ちると、

スィー

っと悠然と泳ぎ始めた。

「そっそんなぁ…めっめぐみぃ!!」

晴明は慌てて川面を覗き込むと、

街の明かりが照らす川の中で

鱗を輝かせながら泳ぐ彼女の傍らにもぅ一匹のサカナが寄り添うと、

そのまま闇の中へと姿を消して行った。



おわり