風祭文庫・異形変身の館






「剥ける女」
(第4話:沙耶が剥けた日)



原作・MaSaMi(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-159





始業前の生徒指導室。

ガラ…

閉じてたドアが開くと同時に、

「おはようございます」

挨拶の声を高く響かせながら、

制服姿の佐和弘子と森井真希が入ってきた。

すると、

「おはよう」

その声に応えるように

部屋の真ん中に置かれているテーブルの向こう側で

彼女たちの担任教諭・石郷岡沙耶が挨拶をすると、

「ドアを閉めて、そこに座りなさい」

と指示をした。

いつもになく険しい顔つきの沙耶の様子に

弘子と真希は顔を見合わせると、

「サッサとしなさい」

沙耶の声が響く、

ガタン…

ドアを閉め、

弘子と真希が指示されたとおり椅子に座るが、

しかし、沙耶は何も言わずじっと彼女たちを見つめていた。

無言の時間が流れる。

「あっあの…」

我慢しきれなくなって弘子が話しかけようとしたとき、

「あなた達っ」

沙耶が口を開いた。

「はっはい」

その声に弘子と真希は声をそろえて返事をする。

その返事に沙耶は一寸、息を整え、

「あななたち、

 放課後、男を連れ込んでいるそうですね」

と尋ねた。

「え?」

沙耶の問に弘子と真希は驚きながら顔を見合わる。

そして、一呼吸の間を置くと、、

「いやだ、

 そんなことしていませんわ。

 先生」

とキッパリと否定をした。

すると、

「(バン!)嘘言いなさい!

 あなた達を始め数人の女の子が

 放課後、淫らなことをやっていると言うことは判っているのよ!!」

テーブルを叩き、沙耶がボルテージを上げると、

「でも、先生、

 私たちが男を連れ込んでいると言う証拠はありませんが」

と真希は沙耶の指摘の信憑性について尋ねた。

すると、

「証拠ならあります。

 シャワールームの床に臭いを放つ白い粘々した液が……」

と沙耶は顔を赤らめながら呟いた。

「はぁ?」

その説明に弘子と真希は思わず聞き返すと、

「アレは間違いなく男性のモノです」

と沙耶は断定をするが、

「先生、男性のモノってなんですか?」

「そうですよ、もっと具体的に教えてください」

沙耶の説明に二人が突っ込みを入れてくると、

「それって…

 とっとにかく、

 証拠はあるのです」

と沙耶は押し切るようにして告げた。

「でも、証拠と言ってもねぇ…」

「ねぇ

 それだけじゃぁ」

なおも納得か行かないのか弘子と真希は、

沙耶の説明の弱点を突くが、

「口答えをしないの!」

沙耶はヒステリックに叫んだ。

けど、二人も負けては居ない。

こうして弘子と真希、二人の生徒と先生の激しい口論は長く続き、

その応酬を打ち切るようにして、

キーンコーン!

授業の開始を告げるチャイムが鳴った。



「とにかく、

 このことは職員会議に掛けますから、

 覚悟するように」

口論を打ち切る際に沙耶は弘子達にそう告げるが、

「でも先生。

 私たちは男を連れ込んではいませんから」

席を立った弘子はそう言い、

真希も同じように続ける。

そして、

「あたし達が無罪かどうか、

 今晩、シャワールームに行けば全て判りますわ……」

と付け加えた。

「今晩?」

その言葉に沙耶が振り返ると、

「えぇ…

 今晩、シャワー室で…」

「あたし達の無罪を証明して見せますわ、

 先生」

弘子と真希の二人は得体の知れない笑みを浮かべながらそう告げ、

去って行く。

その一方で、

「シャワー室で一体何が起きているの」

去っていく二人の後ろ姿を見ながら真希はそう呟いていた。



放課後、西に傾いた陽の光を受けながら沙耶は体育館へ足を向けた。

朝方の指導室でのやり取りの最後、

真希達が言い残した一言が気になったからだ。

「ここで何があるの?」

疑問を胸に抱きつつ沙耶は更衣室のドアを開けた。

ガランとした無人の部屋の様子が沙耶の目に飛び込んでくる。

一見すると人の気配は無い様だった。

ところが、よく耳を欹てていると微かな声が聞こえてきた。

「ああっ…はぁん……」

「あっあっ…」

誰かが中で淫らな行為を行っていることは確かだった。

やっぱり、男を連れ込んでいるんじゃ…

そう思いながら中へ入ろうとしたその時、

背後に人の気配を感じると、

ほぼ同時に、

「よく来てくださいましたね。

 沙耶先生」

と弘子の声が響く、

「あなた達…」

その声に振り向いた沙耶の目に飛び込んできたのは、

全裸で立つ弘子と真希の姿であった。

「なっなんて格好をしているの」

沙耶は全裸の二人に驚き即座に注意をしようとするが、

「(うふ)どうしました?

 先生…」

昼間とは雰囲気の違う二人に沙耶は思わず後ずさりをすると、

トン…

何かにぶつかった。

「え?」

驚きながら背後を振り返ると、

そこには弘子達と同様に全裸で女子生徒が数人立っていた。

「な…何してるの!?

 あ…あなたたち……」

突っ立つ女子生徒の姿を見て沙耶が怒鳴り声を上げると、

「沙耶先生。

 私たちの本当の姿を知って欲しいんです」

生徒の一人が口を開いた。

「私たち、男には興味ないんです……

 なぜなら私たちこんな関係ですから……」

別の女子生徒が続いて言うと、

その生徒は別の生徒と唾液を迸りながら舌を絡ませていく。

また別の生徒達は互いに乳房を愛撫し始めだすと、

次から次へと沙耶の目の前で淫らな光景が繰り広げられ始めだした。

「いっいい加減にしなさ…(うぐ)」

その光景に沙耶は怒鳴り声を上げようとするが、

直ぐに彼女も真希の口によって塞がれた。

「ん…んんっーー!」

よく見ると真希が背後より舌を絡ませると同時に、

ブラウスに手を突っ込んで乳房を揉み始めていた。

弘子もパンティに手を忍ばすとクレバスを弄くり始めだす。

(あ…いや…何…この感触……)

忽ちのうちに沙耶は服を全て剥かれ、

十何人もの女子生徒に好きがままにされるようになっていた。

体の至るところを愛撫され、何度も絶頂に達する。

そんな中、白濁した液が彼女の身体を濡らしていた。

「え?」

ふと見ると真希が呻き声を挙げながら白い液を吐き出していた。

「いや…

 何なの?……」

「先生…私たち愛し合っているんです……」

生徒の一人がそう呟くと口を大きく開いた。

すると、その中より濡れた丸く膨らんだ肉塊が、

僅かに裂けた鈴口より透明な液を吐きながら姿を現す。

「な…何これ!」

それを見た沙耶は驚くと、

「先生……

 これが私たちですわ……」

と言いながら次から次へと美少女達はが口を開き、

グロテスクな肉塊を露出させる。

そして、

ググググ…

その肉塊をゆっくりと押し出ししはじめてまもなく、

ズルン!!

可愛らしい彼女達の顔が裏返るように潰れてしまうと、

グニュッ!

エラを張った肉塊が飛び出し、

少女達の新しい顔となる。

文字通り”剥けた”のであった。

グニュッ

グニュッ

グニュッ

一人が”剥ける”とそれを合図に他の少女達の顔も剥け、

忽ちのうちに少女達の頭部は逞しいペニスへを姿を変えていった。

そして彼女達の顔が全て剥け切ってしまうと、

ブシュッ!!

沙耶に向けて一斉に精液を放出した。

「い・いやぁぁぁ!!」

大量の精液をかけられた沙耶は悲鳴を上げるが、

余りの凄まじさに逃げることも出来ず、

放心状態になってしまう。

そんな状況を理解する間も無く、

少女達は互いの肉棒を擦り合わせるなどじゃれ合い始め、

やがて亀頭を女性器に向けて擦り合わせ始めた。

(な・何…!?)

それを見た沙耶は驚くが、

その沙耶の局部にもペニスが迫ってきた。

「いやっ

 やめて、
 
 そっそんな大きいの…
 
 壊れちゃう!!」

迫る局部に迫る巨大は亀頭を押しのけながら沙耶は声を上げるが、

しかし、

グニッ

さっきまで少女の顔だった亀頭が沙耶の局部に押し当てられると、

グッ

ググッ

沙耶の局部を押し広げ、胎内へと潜り込みはじめだした。

プシュッ!

広げられていく局部から鮮血が噴き出し、

「あっ

 いやっ
 
 痛い!
 
 痛い!
 
 止めて!!
 
 壊れる!
 
 あたしが壊れちゃう!!」

沙耶は悲鳴を上げる。

出産経験どころか男性経験すら無い沙耶にとって、

人の頭と同じ大きさの亀頭の挿入はまさに拷問であった。

だが、

ググッ

ググググ!!

そんな沙耶に遠慮することなく亀頭はさらに潜り込み、

大きく張ったエラが沙耶の肉門を通った途端、

ヌプッ!

沙耶の胎内へ亀頭が挿入された。

「うぐぁぁぁ!!!」

両手で大きく膨らんだ下腹部を押し戻しながら、

沙耶は絶叫をあげるが、

その沙耶の膣の中にペニス化した首をねじ込んだ少女は、

ヌプ

ヌプ

ヌプ

ゆっくりとピストン運動し始める。

「あっあっあっ

 あひっ」

ペニス少女に犯されながら、沙耶は周囲を見渡した。

すると、何人ものペニス少女が絡み合い、

挿入し合い、

そしてリングを作り始めていた。

「そんな…」

まさに異様な光景であった。

ペニスの顔を持つ少女達が自分の顔を相手の性器に挿入し、

そして、数珠繋ぎになって犯し合う。

まさに狂気の沙汰であった。

そんな中、沙耶の目に女性の陰部が飛び込んできた。

沙耶に挿入している少女の陰部は、

紅色の襞を露出しながら濡れそぼっていた。

顔にかけられた精液を舌舐めずりしながら、沙耶は思った。

(ああっ…何?

 この感覚……
 
 私…犯されているのに……
 
 化け物に襲われているのに…
 
 何故気持ちいいの??…
 
 あぁ……私も…誰か…

 …誰かに挿れたい…

 犯したい……)

「あっ…ああっ…あんあんあん……」

何度も突かれながら沙耶の頭の中は

ペニス少女に挿入されている快感と

誰かに挿れたい欲望で頭が一杯になっていた。

その時、

グヌッ

沙耶は喉の奥で何かがこみ上げている感覚を感じた。

クプッ

沙耶は身体を反らせながら口から透明な粘液を吐き出し始める。

「うっ…うっうっ…」

一見、沙耶の表情は苦悶に満ちている様だった。

彼女は呻きながら喘ぎながら口を開いていく。

沙耶の口が縦に大きく伸び、

中からピンク色の肉塊が露となる。

そしてその肉塊の露出は次第次第に大きくなり、

彼女の顔を皺くちゃに畳み込んでいく。

ベロン!

ブシュッ!!

沙耶の顔が剥け切った瞬間であり。

同時に彼女の鈴口から濃厚な精液が吐き出さされた。

沙耶を突いていたペニス少女もぐったりとしている。

二人同時に逝ったのだろう。

暫く二人は余韻に浸っていたが、

程なくして沙耶は自分を突いていた少女の女陰に自らの亀頭を挿入していった。



翌朝、精液と愛液の臭いが充満している部屋の中で

少女たちは次第次第に理性を取り戻していく。

そして、一人また一人と日常の姿へと変身し、

シャワールームで身体を洗い始める。

沙耶も意識を取り戻した。

が、彼女は自らの頭を局部に挿入していたままだった。

けど、甘い臭いと暖かい感覚に彼女は暫くこのままでいたいと思うのであった。

(ああん…)

突然、沙耶は局部に快感を感じた。

多分、自分が挿入している誰かが頭を動かしているのだろう。

呼応する様に沙耶も頭を動かす。

互いに快感を与え合っているのだ。

傍目から見れば異様に見えながら、

その実彼女たちにとっては愛おしい行為。

その姿を弘子と真希は微かに笑みを浮かべて見ていた。



「沙耶先生呆気なかったね、

 ねぇ…今度は誰を剥いてあげようか」

「そうねぇ…

 新体操部のキャプテンなんていいんじゃない」

「あはっ

 あの勝ち気そうなキャプテンかぁ、

 うん、それいいかも」

「どうせなら、

 試合の最中に剥けてしまうようにし向けようか、

 レオタード姿で演技中にいきなり剥けちゃうの」

「やだ、極悪人」

「あら、あたし達、

 もぅ人じゃないわ、

 オチンチンよ」

「そうね、

 あたし達、オチンチンだもんね。
 
 あのキャプテンのオマンコってどんな味かな…」

「うふっ

 楽しみね」



おわり



この作品はMaSaMiさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。