風祭文庫・異形変身の館






「剥ける女」
(第3話:剥ける者たち)



原作・MaSaMi(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-152





ピカッ!

ゴロゴロゴロ!!!

降りしきる雷雨の中、

二人は走りながら雨宿りの場所を探していた。

「こんな時に何で雨が降るのよー」

走りながら佐和弘子が叫ぶと、

「天気予報では確かに”晴れる。”

 って言ってたんだけど……」

その声を受けて森井真希が愚痴るように返事をする。

そして、二人は砂利道をさ迷い歩き、

やがてその目の前に蔦の絡まる重厚な門が姿を現した。

「……研究所って書いてあるけど」

「とにかく此処へお邪魔させてもらおうかしら」

門に掛かる表札を眺めつつ二人はそう言い合った後、

キッ

弘子が重い門を開けた。

「すいませーん。

 どなたか居りませんかー?」

弘子は洋館の玄関に竜と、

呼び鈴を鳴らし声を挙げた。

「こんな山の中よ、

 誰もいないんじゃないのかな?」

なかなか返事が返ってこない玄関を見ながら真希はそっと呟くと、

ギィ…

暫くして重厚な玄関ドア扉が開き、

「はい?」

の声と共にワンピースを着た若い女が顔を現した。



「ふぅ…極楽極楽」

シャワーを浴びながら弘子は呟いた。

水飛沫を打たれている彼女を眺めていながら真希も浴槽に身を沈めていく。

あの後、二人は洋館の中へと案内されると、

その主らしき三人の美女

──坂本可奈・大野裕子・大沢佐和子──

にささやかながら歓待を受けた。

既に日も暮れかかっている上に、

天気予報では雨は夜半まで止まないと言うことらしいので、

二人は洋館の主の行為に甘えることにした。

そして夕食を終えると、

二人は浴室で一日の疲れを取っていたのであった。

「そろそろ出て、もう寝ようか」

「さんせーい!」

浴室を出てた二人はバスローブで体を包むと客間へと向かおうとしたが、

ところがその途中、

「あ…あぁん…」

「はぁ…はぁっ……」

前を通り過ぎた部屋より微かながら人の喘ぎ声が聞こえてきた。

「なっ何かしら…」

明らかに女性の喘ぎ声と判るその声に弘子は顔を赤くして尋ねると、

「きっ決まっているじゃないっ

 こういう声の時って…
 
 ホラッ」

真希も同じように顔を赤らめて返事をする。

そして、

「うん?」

二人は目で合図をすると、

そっと、閉まっているドアに耳を寄せた。

すると、

「ヌプッ…

 ヌプッヌプッ」

「あっあぁぁ…」

粘液混じりの淫靡な音共に、

女性があえぐ声がドアの向こうよりハッキリと聞こえてきた。

「うっうわぁぁぁ」

「どっどうしよう」

響き渡るその音に弘子と真希が顔を見合わせていると、

ギィ…

閉じていたドアがかすかに開いた。

「ひゃっ」

まるで招き入れるかの様に開いたドアに二人は飛び上がるが、

しかし、自らの好奇心に負け、

僅かに開いたその隙間より中を伺うと二人の目に淫靡な光景が映った。

そう、ベッドの上で三人の美女

──可奈・裕子・佐和子──

の3人が裸になり、

可奈は裕子と濃密な接吻を交わしながら彼女の局部を弄る一方で、

佐和子に自分の局部を舐められていたのだ。

「こ…これって……」

「れっレズ…だよね…」

その光景を見ながら二人が密やかに会話を交わすしていると

「だれっ

 そこに居るのは?」

二人の存在に気づいて最初に声をあげたのは佐和子だった。

「やばっ」

その声に弘子と真希は飛び上がるようにして立ち去ろうとするが。

しかし、唐突に声を掛けられたショックで足がもつれて

弘子も真希も転んでしまった。



その後、

ドアが全開し二人の目の前に館の主たちが姿を現す。

「す…すいませんでしたー……」

「わ…私たち何も貴方たちが変だとかそう言うわけじゃなくて…ですね」

「わかってるわよ。

 弘子さん」

必死に弁明をしようとする弘子に佐和子はそう言うと

いきなり弘子の唇を奪った。

「うぐっ」

いきなりのキスに弘子は目を剥くが、

しかし、彼女の口腔は佐和子の舌に弄ばれ、

そして、二人の唇が離れた時、

その間には無色透明の糸が走っていた。

「弘子!

 どうし…ん…んんーっ…」

呆然とする弘子に真希が声を掛ける間もなく、

真希も裕子のディープキスの洗礼を受ける。

最初は激しく抵抗していた真希だったが、

しかし、次第に彼女も快楽の中へと落ち込んでしまうと、

十数分後、

弘子と真希と共にベッドの上で全裸になり、

弘子は佐和子と可奈に、

真希は裕子に弄ばれるままにされていた。

「あっ…あっ…い…いいっ!」

弘子は、佐和子と互いの乳首を舐め合いながら局部を可奈に愛撫されていた。

何度も絶頂に達していたものの、僅かに一分ばかりの理性を保っていた。

その時、

ドピュッ!

「え?」

弘子はいきなり何か液体をかけられたことに気がつき、

ふと腹部を見ると白濁した粘液が直線を描いている。

そして、目を可奈の方へ向けると、

彼女の口から白い粘液が一筋の糸となって吐き出されていた。

…ジュル

 ジュルジュル…
 
 グプッ!!

(どうしたの?可奈さん)

声と言うより水生生物のうめき声のような音が響き渡ると、

「ひぃぃぃ!!」

弘子は思わず悲鳴を上げてしまった。

また、真希の方にも変化が起こっていた。

真希と裕子は69の体勢になって互いに慰めあっていたが、

突然、裕子が口を大きく開くと、

ニュルッ!!

開いた彼女の口の中からピンク色の肉塊が姿を見せ、

そして、彼女の口は大きく捲れ上がりながら

顔をクシャクシャに畳み込んでいくと、

縦に裂けた鈴口が口の中より飛び出し、

大きく盛り上がって行った。

(え・え…?)

ブルン!

あっと言う間に裕子の頭部は巨大な肉棒──ペニスと化すと、

鈴口を開いたり閉じたりしながら先走りを流れ落としていく。

裕子の変身の一部始終を見ていた佐和子も、

白い粘液を吐き出していった可奈も、

次々と口を大きく開くとピンク色の球体を露出していく。

ベロン!

プシュッ!!

そして、3人とも剥けきってしまうと、

「ブブッ

 ビュッ!!!」

可奈が弘子の顔面めがけて白濁した液を放出する。

「きゃっ!!!」

頭から液体を浴びてしまった弘子は

顔から上半身にかけてベットリと付着してしまった

栗の花の臭いのする粘度の濃い液体をぬぐい取ろうとするが、

しかし、

「はうっ

 あぁ…」

その臭いに当てられてしまったのか

恍惚した表情になるとを手で掬った粘液を舌で舐めとってしまった。

(あぁ…

 はぁはぁ…
 
 これって…何なの?
 
 オナニーの時よりも気持ちいい……)

異様でグロテスクな光景が眼前で繰り広げられているにも関わらず、

弘子には恐怖感が消え、

恐怖よりも異形の姿と化した三人から発する淫らな臭いに興奮してしまっていた。

そして、それは真希も同じだった。

彼女の秘部はペニスと化した裕子に挿入されていた。

(あっ・・あっ…いい…すごくいい!)

裕子のピストン運動に突かれながら、

真希の目の前には裕子の淫液で濡れそぼった秘裂が見えた。

その淫らな姿に見とれているうちに

彼女の秘部に挿入する自分の姿が脳裏に浮かんでくる。

(あぁ…私も入れたい…

 アソコに入って気持ち良くなりたい……)

同じように弘子の目にも可奈に挿入している佐和子の秘部が入っていた。

(あぁん…

 入れたい…
 
 入れて…かき混ぜて…メチャクチャにしたい…)

二人の理性は最早風前の灯になりつつあった。

やがて二人は喉の奥から何か込み上げていくものを感じると、

二人の口からは涎が、

否、透明な先走り汁が吐き出されていった。

そして、口を大きく開いたとき、

ニュッ!

メリメリメリ!!

弘子も真希も口の中から赤黒い肉の塊を露出させ、

自らの顔を捲くれ上げていった。

やがて二人が剥き終わると、

ブシュッ!!

二人は精通に達し、

その縦に開いた口より夥しい粘液、

そう精液を吐き出させる。

傍目にはグロテスクに見えるその光景は、

二人が新たに仲間に加わったことを祝福しているかの如くであった。

暫く二人は欲望を吐き出した余韻に浸っていたが、

やがて欲望のはけ口を求めるかの如く秘所に亀頭を挿し入れていった。




数ヵ月後……

弘子と真希は市井の生活へと戻っていった。

が、日が暮れると二人は誰もいない学校の更衣室へと向かう。

「…う…ううっ……」

「あ…あぁ…」

二人は既に制服を脱ぎ捨て裸体を重ねていた。

前戯を終えると、頭を互いの局部へと向け秘裂を舐め合う。

嬌声をあげていた弘子の口が大きく開かれる。

亀頭が露出し瞬く間に彼女の顔を巻き込んでいく。

真希も、自らの頭を剥いていくと肉棒を弘子の局部に潜り込ませていった。

二人の淫らでグロテスクな宴は何時果てるともなく続く……



おわり



この作品はMaSaMiさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。