風祭文庫・異形変身の館






「放課後」



原作・MaSaMi(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-228





「あ…あぁん……」

放課後の教室。

艶かしい喘ぎ声が響き渡ってくると、

「この声って」

丁度下校しようとしていた涼子は聞き覚えのあるその声に思わず立ち止まると

響いてくる声を追って自分の教室まで来てしまった。

そして恐る恐る教室を覗いて見ると、

自分の机の上で麻耶先輩が胸を肌蹴ていながら、

パンティの中に手を入れて弄っているのが目に飛び込んでくる。

「そんな…

 麻耶先輩が…

 あたしの机の上で…」

衝撃の光景に涼子は思わず固まってしまうと、

「あぁぁぁん、涼子ぉぉぉ……」

麻耶の声が一際高く響き渡った。

「やめて、やめて!」

自分の机の上で、

しかもしてはいけない行為の最中に自分の名前が呼ばれたことに涼子は愕然とし、

そして、嫌悪する。

憧れの存在であったが近づき難い存在だった麻耶先輩。

その先輩が自分の名前を呼びながら自らを慰めている。

あまりにも予想外の事態に涼子は目を背けようとしたが、

涼子にとって予想外の事態が先輩の身に起こったのであった。

「ううっ…」

麻耶の喘ぎ声がくぐもってくると、

クワッ

その口が大きく開かれた。

そして、

「うごぉくぁぁぁ」

まるで裂けてしまうかと思われるほどに開かれたとき、

ズニュッ…

口の中から赤黒い肉槐が盛り上がり、

やがて麻耶の顔を皺くちゃに畳み込みながら大きく露出して来た。

ベロッ!!

自らを慰めながら麻耶はその頭部を男性の性器・亀頭と化し、

その先端の割れ目からは透明な粘液を漏らしている。

「ひぃぃ!」

麻耶が異形の姿に変身したことに涼子は驚くと、

バサッ!

手にしていた鞄を落としてしまった。

その途端、

摩耶の手が止まり、

そして様子を見るが如く徐に立ち上がった。

「いやぁぁぁ!!!」

悲鳴を上げて涼子は無我夢中になって学校を飛び出すと、

驚く家族もそのままに自室に篭った。

憧れの摩耶先輩が化け物に……

しかも、男性の…それに…

あまりにも衝撃的なその姿は何時までも涼子の頭の中に焼きついていた。

猛々しく屹立した男根となった麻耶先輩。

その摩耶先輩が自分を襲い。

男根となった自分の顔を自分の膣の中へと入り込む。

すると、

恐怖は何時しか消え、

何時の間にか涼子は自らを慰めていた。

「あ…あぁ…せ…先輩…もっと……もっと……」



翌日、不安な面持ちで登校した涼子は廊下で突然呼び止められた。

「涼子」

声の主は紛れも無い麻耶先輩だった。

「せっ先輩…」

少し怯えながら涼子は返事をすると、

「昨日の件、話があるの。今日の放課後、私の家に来て、頂戴」

ぎこちない言葉で摩耶は涼子にそう伝えると、

クルリ

と背を向けた。



そして放課後、

涼子は麻耶先輩の自室に通されていた。

自室には栗の花の臭いが満ち溢れ、

壁には幾重にも粘液が塗りつけられているのが目に飛び込んでくる。

そんな中で涼子はたっていると、

「涼子……」

と摩耶は涼子の名を呼び、

いきなり腕を握り上げた。

「摩耶先輩…」

涼子は摩耶の名を言うと、

麻耶は自分の唇で涼子の唇を塞く。

涼子の口腔は舌で弄ばれると共に

甘酸っぱく独特の臭いのする液を流し込まれていった。

両者が口を放すと二人の間には一筋の線が走って行く。

「涼子、私は貴方を、始めてみたときから、好きだったの…

 貴方の、一挙手一投足、全てが、愛しかったわ……

 だから、毎夜毎晩、貴方のことを、想って、慰めていたわ」

二人はベッドの上で裸体を重ね互いに互いを愛撫していた。

「やがて気がついたの。私は貴方を犯したい。

 貴方の全てが、欲しくなってきたわ。

 この貴方のヴァギナ、これを私のものにしたい。

 解るでしょ?」

麻耶先輩は涼子の局部を弄くりながら話を続け、

「涼子も、思うわよね?

 私を、犯して、滅茶苦茶にしたいって…

 だから、私たち互いに、気持ちよくなりたい様になったのよ。

 ねぇ、こんなふぅにぃぃ」

そう言うと、麻

耶は口を大きく開いて自ら異形へと変身して行く。

そして涼子の局部へと挿入していく。

「うっ!!」

処女だった涼子は始めこそ痛みを感じたが、

暫くすると先輩の往復運動で気持ち良いと感じるようになった。

そして、涼子の眼前には濡れそぼっている麻耶先輩の女陰が露となっていた。

「先輩が私を愛してくれる。

 私も先輩が好き。

 先輩は私に挿入して気持ちよくして…

 私も……したい…

 先輩に入って気持ちよくしたい」

女陰を見つめながら涼子はそう脳裏に思い浮かぶと、

ググググッ…

涼子の喉の奥から圧迫感が感じ、

それから逃げるようにして口を大きく開いた。

やがて、

ゴボッ…

そこからは麻耶先輩と同じ赤黒い肉槐が現れてくると、

「うぅ…うぐぅぅ……」

ベロベロッ!!

彼女の声をくぐもりながら、

肉槐は美少女の顔を畳み込んでいく。

そして、ものの数分も経たないうちに彼女の頭部は亀頭と化し、

麻耶先輩の女陰に潜り込んでいった。

(先輩、先輩……!!)

(涼子、好き…好きよ!!!)

二人は往復運動しながら性的快楽を互いに与え合い、

やがて互いの膣の中に精液を放って絶頂に達した。



「麻耶、随分愉しんでいるみたいね」

麻耶と涼子の痴態の一部始終を部屋のドアの隙間から目にしていた女が呟いた。

「そう。そのまま互いに挿入し合って快楽を与え続けなさい。

 そして……」

そう言い掛けた途端、

彼女の背後にいた女が彼女に手をかけた。

踏み向くと彼女は既に頭部を剥いて服を肌蹴け、

鈴口からは透明な液を漏らしていた。

「解ったわ。貴方も愛してあげる。

 そして麻耶たちと一緒に快楽に溺れましょ」

そう口にすると、

彼女も両唇を引っ張って口腔から亀頭を露にして行き、

彼女たちもまた淫らな宴を始めていったのであった。



おわり



この作品はMaSaMiさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。