風祭文庫・異形変身の館






「ママ」
(後編)


作・風祭玲

Vol.488





グンッ!!

ママに抱きかかえられたあたしの視界が一気に動き、

ギュッ!!!

あたしはママに抱きかかえられると一緒に隣の寝室へ入っていく。

――ママ…

  お願い、あたしを抱いたまま鏡の前に立って。

寝室に入った途端、あたしはママにそう懇願をすると、

「えぇ」

ママは短く返事をして、あたしの言葉に従い部屋の隅に置かれた鏡の前まで歩ていった。

「真奈美…

 鏡の前に立ったわ」

ママは鏡の前に立つとあたしにそう告げる。

――ありがとうママ…

ママの言葉にあたしはお礼を言うと、

ゆっくりと神経を鏡の前に向けた。

するとそこにはママとそしてママに抱かれた変わり果てたあたしの姿があった。

不思議と驚きはなかった。

むしろ、あぁこれが今のあたしなの……、

と妙に簡単に納得してしまう自分に驚いたくらい。

そう、ママが抱いているのは陽一の言った通り、

大きな男性のオチンチン・ペニスだった。

大きさは子供の腕くらいはある。

今は少し力が抜けてダランとした状態でママの腕にもたれかかっている。

そしてその下、本来は付け根の方――しかし、あたしにとっては足の方に――

二つの大きな玉の入った皺だらけの袋もしっかりと付いている。

「うう、一体どうしてこんな……、」

鏡に映したあたしの姿を見ながらママがまた涙を流しはじめる。

――っもう、泣かないでよママ。

  泣きたいのはあたしの方なんだから。

そんなママにあたしはそう言うと、

「ま、真奈美」

ママがギュッとあたしの身体を抱きしめた。

――あっ!

その時、あたしは急に身体が熱くなるのを感じた。

それだけじゃない、あたしは妙に気持ちが高ぶり興奮しはじめていることに気付いた。

原因はママから漂ってくる物だった。

甘いミルクのような匂い、

人の感覚にたとえるならそんな匂いがママの身体から漂ってくる。

身体がビクンビクンと波打つ。

ああ、背中が痛いくらいにピンと張り詰めて……

――あぁ。

「ま、真奈美?」

驚くママの声に鏡を見ると、

あたしの身体は大きく膨張して固くなり、

その胴回りには幾筋もの血管が浮き出、

肌の色も青紫色に染まっていた。

つまり”勃起”しているのである。

――あぁ

  いっイヤ。

そんな自分の姿にあたしは思わず悲鳴を上げると、

「真奈美、大丈夫?

 痛くない?」

とママは心配そうにあたしの身体を撫でる。

ゾクゾクゾク!!!

――あぁ、気持ちいい。

ママのスベスベの手があたしの肌を撫でるたびに全身を快感が走る。

――あぁ、ママ気持ちいい。

  もっと、もっと摩って。

ママにそう訴えながらあたしは次第に頭がホワッっと熱くなると、

頭が汗をかいているように湿ってくるのを感じていた。

そして、それは程なくして、

トロっとした液体となってあたしの頭の上に付いている半開きになったまま口から流れ落ちる。

その途端、

「はぁ、はぁ、

 ま、真奈美ぃ」

妙に憂いを帯びたママの声にあたしはハッと気づくと鏡を見た。

すると、鏡に映ったママは空ろな表情で

頬を赤く火照らせながらあたしの身体に頬を摺り寄せ

その手であたしの全身を摩っている。

――ま、ママ?

「ま、真奈美ぃ。

 どおしてこんな姿に、
 
 こんなたくましいオチンチンになってしまったの?」

ママはそう言いながらもあたしの身体を摩るのを止めようとしない。

「ああ、どうしたのかしら、

 身体が、身体が熱い、
 
 だめよ、
 
 これは真奈美なのよ……、」

ママの様子がおかしい。

だんだん息が荒くなってなんだか興奮してるみたい。

「ああ、おかしいわ。

 身体が火照って、
 
 はぁぁん、
 
 もっもう」

ママは悶えるように訴えながら着ているシャツのボタンを外しながら、

あたしの体をさらにこすった。

ああ、ママ、そんな

気持ちいい、

もっと、もっと……、

体の表面を動くママの手にあたしも悶えると、

――ああ、もどかしいよ。

  ママ、もっと気持ち良くして、
  
  あそこ、あそこを摩って。

と訴えた。

「え?

 あそこって」

あたしの言葉にママは困惑をすると、

――く、首のところを撫でて。

とあたしはママに言う、

「首?

 首ってここの事?」

そう言いながらママの手が

あたしの首、そうオチンチンの皮の付け根のところに触れたとき、

――ひゃん!

  ビクン!!

あまりの気持ち良さにあたしは思わず仰け反ってしまった。

すると、

「ふふ、

 そぅここが気持ちいのね
 
 真奈美は本当にオチンチンになってしまったのね」

とママはねっとりとした笑みを浮かべ、

「じゃあ、もっと気持ち良くしてあげる」

ママはあたしに向かってそう告げると

パサッ!!

着ている服を脱ぎさらに下着をも取ると、

全裸になってしまったママは全身であたしの身体を抱きしめた。

――あっ!!

裸のママに抱きしめられ、

そして、全身を襲ってきた快感にあたしは思わず声を上げると、

「ふふっ

 感じる?」

とママは意地悪な質問をしてきた。

――あぁママ…

あたしは口から粘液を流しながら、うつろな声を上げると、

「あぁ

 逞しいわ…
 
 パパのとは大違い…」

ママは上気した口調でそう言いながらあたしの頭に口を這わせ、

そして、ペロッとあたしの口に舌を入れてきた。

――あんっ!!

こじ開けられるその感覚にあたしは思わず声を上げると、

ペチャペチャ

「ふふ、

 この臭い…
 
 この味…
 
 真奈美の先走りって濃い味がするわ…
 
 うふっ
 
 やっぱり若い子って味が濃いのねぇ
 
 もぅパパのはすっかり薄くなってしまって、
 
 物足りないのよ」

あたしの口から流れ出ている粘液を舐めながらママはそう言い、

そして、流れ出る粘液を首の下まで舐め尽くしてしまうと

今度はあたしの口にママの口を合わせチュウチュウっと吸い始めた。

――あっママ!!

まさに吸い取られる。

あたしの体を持ち替えたママはあたしの口から

あたしのすべてを吸い尽くそうとするかのごとく吸い取っていく。

――あぁ。いぃ…

  気持ちいいよママ

その一方であたしの口からは体の奥深くからまるで洪水のごとく粘液があふれ、

そして、ママの口の中へと注ぎ込んでいった。

チュウチュウ

チュウチュウ

鏡に映るあたしとママの姿は、まるで縦笛を吹く子供を思い出させ、

それを見ながらあたしは悶えていた。

すると、

ツゥー…

ママの太ももに1本の光る筋が下に向かって走ると、

追って、もぅ1本、

また1本と次々と走り始めた。

――ママ…

  それは…

筋に気づいたあたしがママに声を掛けると、

「プハァ」

ママはあたしの口から自分の口を離し、

「ふふ…

 真奈美ちゃんがあまりにも素敵な体になってくれたので、
 
 ホラッ
 
 ママのオマンコは洪水になってしまったわ」

とママはあたしの体を下ろしながらそう言い、

そして、よく見えるようにあたしの頭をママの股間へと近づけていった。

すると、あたしの視界に飛び込んできたのは、

キラキラと陰毛の先で輝く無数の光の玉と

ムワッ

っと漂ってくる甘い香りだった。

――あぁっママ…

  あたし…

その香りを感じながらあたしはさらに身を固くすると、

「うふっ

 固くなって…
 
 まるで、初体験の男の子みたいね」

とママは小さく笑った。

――そんなこと言わなくても良いじゃない!!

ママの言葉にあたしは恥ずかしさを感じながらそう言い返すと、

「いいのよ、

 いまの真奈美ちゃんはその男の子なんだから…
 
 さぁ、
 
 ママがそんな真奈美ちゃんに初体験させてあ・げ・る」

ママはそんなことをあたしに言うと、

「と、その前に…

 まだ、真奈美ちゃんは精液を出していないわね。
 
 じゃぁ、まずはオナニーから教えてあげるわ」

ジッとあたしを見据えながらママはそう言うと、

再び手を持ち替え、

左手であたしの胴体を抱えると右手をあたしの体に這わし、

シュッ

シュッ

っと優しくなで始めた。

――あっ!!!

あたしの体の上を上下に動く手の感覚にあたしは思わず声を上げると、

「そう、

 男の人ってこうされると気持ち良いのよ」

とママはあたしに言う。

――あっいっいぃ…

ママの手は単にあたしの体の上を撫でるのではなく、

2・3回に1回

クリッ!!

っとあたしの首周りを覆っている縁の上をまたぎ、

そしてそのとき軽く力を掛けてきた。

――あっ

  あぁ…

「こうされると気持ち良いでしょう」

――うっうん

ママの言葉に首を動かせないあたしは声で応えた。



シュッシュッ

シュッシュッ

ママの手は時に優しく、

そして、時に激しくあたしの体を扱き、

その度に

――あっ!

  はっ!

  あんっ

あたしはママの腕の中で悶え苦しんだ。

すると、

ジワッ!!

あたしの下で垂れ下がっていた陰嚢からゆっくりと何かがあがってくると、

ビリビリとあたしの頭が痺れてきた。

――あっ!

  ママ…
  
  頭が痺れるの

  なにか
  
  何かが出る!!

しびれの中、あたしはママに訴えると、

「ふふ…

 真奈美ちゃん、
 
 それは、精子が出ようとしているのよ」

ママはあたしにそう言い、

そして、

チュッ!

っとあたしの口にキスをした。

すると、

「あはっ

 ショッパイわ、真奈美ちゃん
 
 さぁ、真奈美ちゃんにとって初めての射精ね、
 
 ママに見せて、真奈美ちゃんの精通を!!」

ママはあたしにそう言うと、

シュッシュッ

シュッシュッ

っと激しく扱き始めた。

――あっ!

  ママ、ダメ!!
  
  出ちゃう!!
  
  それ以上扱かないで!!
  
  あぁ」

痛いくらいに痺れるその感覚にあたしは悲鳴を上げると、

「真奈美ちゃん、

 臆してはダメ!
 
 男の子はみんなこれを乗り越えているのよ、
 
 さぁ出しなさい、
 
 出すのよ、
 
 あなたの中から熱いマグマを出しなさい!!」

全身汗だくになりながらママはあたしに命令調で言うと、

右腕であたしの首を締め上げた。

その途端。

パッ!!

あたしの視界に火花が飛ぶと、

ブッ!!!

何かを吹くような音共に、

ビュッ!!!

熱い粘液があたしの体の中を通り、そして上に向いた口から勢いよく吹き上げた。

――あぁっ!

あたしの視界に飛び込むその白濁した筋は

シュッシュッシュッ!!

と言う音共に天井に向かって一直線に伸び、

白いまだら模様を天井に刻んでいった。

――あぁ

  あたし、出しちゃった…
  
  あたし…射精をしちゃった…

天井にべっとりと付着した精液を眺めながら

あたしはつい先日、彼氏と初体験をしたと言うクラスメイトの話を思い出すと、

――あぁ、射精ってこういう感じなんだ。

と彼女が言っていた男の人の射精シーンに一種の共感を覚えていた。

すると、

「真奈美ちゃん、

 凄かったわ、あなたの射精…
 
 うふっ
 
 パパも若い頃は凄かったけど、
 
 でも、真奈美ちゃんはその数倍は凄いわよ
 
 さすがはオチンチン人間になっただけのことはあるわね」

とあたしに言う。

――ママ…

  そんな、オチンチン人間だなんて、
  
  酷い!!

ママの言葉にあたしは愕然としながらそう訴えると、

「何を言っているの?

 いまの真奈美ちゃんはオチンチン、
 
 そう、オチンチン人間よ

 ほらっよく見てご覧なさい。

 真奈美ちゃんのいまの姿を…
 
 あれだけの量の射精をしても未だに勃起したまま…
 
 ふふっ
 
 昨日まであった真奈美ちゃんの手も足も顔もみんな無くなってしまって、
 
 いまこうして鏡に映っているのは男の人のオチンチンになってしまった真奈美ちゃん…」

とママはあたしの首に手を添え持ち上げるとそう告げる。

――やめて、ママ…

  そんなこと言わないで!!!

「ふふ…

 じゃぁ聞くけど、
 
 いまの真奈美ちゃんに出来ることってなに?」

あたしの悲鳴にママはそう冷たく言うと、

――え?

あたしの頭は一気に冷やされた。

――あっあたしが出来ること?

「そうよ、オチンチンとなった真奈美ちゃんが出来ることよ、

 そんな姿ではお勉強も

 スポーツも、
 
 渋谷で遊ぶことも出来ないわよ」

――そっそれは…

「男の人の前にいまのあなたを連れて行って、

 この子、元は女の子だったんですけど、
 
 つきあってあげてくれますか?
 
 って尋ねても、みんな気味悪がるだけよ」

ママの言葉があたしの胸に突き刺さる。

――ママ…

「そう、真奈美ちゃん、あなたはオチンチンなのよ…
 
 オチンチン人間のあなたが出来ることはただ一つ、
 
 それは、女の人のオマンコに体をゆだねること、

 さぁ、ママの中へ帰っていらっしゃい、
 
 ママが真奈美ちゃんの揺りかごになってあげるわ」

ママはそう言うとそっと口を寄せ、

ピチャッピチャッ

とあたしの頭に付着した精液を舐め始めた。

――あぁママ…

「ふふ、

 真奈美ちゃんのザーメン…
 
 苦くて美味しいわ」

味わうようにママはそう言いながらあたしが吐き出した精液を舐め取ると、

「さぁ、

 真奈美ちゃん、
 
 準備はいい?
 
 真奈美ちゃんはいまからママのお腹の中へと帰っていくのよ」
 
とママはあたしに言い、

そしてゆっくりとあたしの体をママの股間へと下ろし、

その陰毛の中へと導いていった。

ザザザザ…

あたしの頭に濡れた陰毛がからみつき、

そして、その奥で縦に口を噤んでいるママのオマンコが迫ってくる。

――まっママ…

  いっいやっ

間近になってきたママのオマンコにあたしは思わず悲鳴を上げると。

「怖くなんか無いわ、

 だって、真奈美ちゃんはここから出てきたんだもの…
 
 赤ちゃんとしてママのオマンコから出て行った真奈美ちゃんが
 
 オチンチンとなって帰ってくる。
 
 これはすばらしいことよ、
 
 さぁ、真奈美ぃ
 
 ママの中へ帰りなさい」

嫌がるあたしにママはそう言うと、

クニッ!!

自分の指で口を噤んでいるオマンコを開け、

そして、その奥にある穴へとあたしの頭を付けた。

ペチャッ!!

なま暖かくて濡れている肉の感触があたしの頭から感じる。

――ママ…

  お願い、
  
  入れないで、
  
  あたしを入れないで、

ヌプッ!!

ママに飲み込まれているのか、

頭全体へと次第に広がってくる肉の感触にあたしはそう訴えるが、

しかし、ママからの返事は無く、

逆に

グィッ!!

っとママは勃起し固くなっているあたしの体を押し込み始めた。

――いやぁぁぁ!!

  あぁ…
  
  入っていく
  
  あっあたしの体がママの中へ入っていくぅ!!!
  
頭が膣の中へと飲み込まれ、

さらに体も入って行くにつれ、

あたしの視界はゆっくりと闇に覆われていく。

「あっ

 あはっ
 
 大きいわ、
 
 大きいわ、真奈美ぃ

 パパとは比べモノにならないくらい大きいわ、
 
 あぁそうよ、
 
 暴れるのよ、
 
 もっと

 そうもっと暴れて、ママをめちゃくちゃにしてぇ!!」

そのときママはもぅママでなく一人の女として悶え狂い、

ジュボジュボ

と自分の膣に入れたあたしを引き抜きそして押し込んだ。

その中であたしは

――あぁ、

  凄い…
  
  ママ…
  
  ママがうねっているぅ
  
  あぁ気持ちいい…
  
  セックスってこんなに気持ちの…
  
  一人エッチでも、
  
  オナニーでも
  
  全然違うぅ
  
  あぁ、あたし…
  
  いっいいの?
  
  オチンチンになっちゃうけど良いの?
  
  真奈美、ママの中でオチンチンになっちゃうけど本当に良いの?
  
と全身で感じる快感に溺れながらママに尋ねると

「いぃのよ、

 さぁ真奈美ちゃん、
 
 オチンチンになりなさい。
 
 ママがずっと真奈美ちゃんの面倒を見てあげるわ、
 
 学校に行かなくても良いわ、
 
 渋谷に遊びにいかなくてもいいわ、
 
 男の人とお付き合いをしなくてもいいわ、
 
 さぁ、真奈美ちゃん、
 
 オチンチンになってしまいなさい」

ママがそう言った途端。

――あぁ!!!

あたしは悲鳴を上げながら、

ブシュッ!!
  
ママの奥深くに向けて、マグマのような熱い精液を放ってしまった。



ピーンポーン!!

「はーぃ」

呼び鈴の音が響き渡ると洗い物をしていたママは手を休め、

そして玄関先へと走っていく。

そして、ガチャッ!!

とドアを上げると、

「あっあのぅ…」

花束を持った一人の男子高校生がママに声を掛けた。

「えっと、

 どちら様でしょうか?」

高校生を見ながらママが名前を尋ねると、

「あっあの

 真奈美さんと同じクラスの小岩と言います。
 
 あの、
 
 真奈美さんがここ数日学校を休まれて居るみたいですが、
 
 具合の方は如何でしょうか?」

とママにあたしの容態を尋ねた。

「あらっ

 真奈美の心配をしてくれてわざわざ来てくれたの?」
 
「えっえぇ」

「ありがとう、

 本当なら会って行って貰いたいんだけど、

 真奈美はいま寝たところなのよ」

ママは小岩君にそう言うと、

「あっそうですか、

 では、この花を真奈美さんに手渡してください」
 
ママの言葉に小岩君はそう言って、

持ってきた花束をママに手渡すと、

「あら、真奈美、喜ぶわ」

とママは小岩君に言う。

「いっいえ、

 では、真奈美さんに早く良くなって学校で会いましょう。
 
 って伝えてください。
 
 では、失礼します」

花束を見るママに小岩君はそう告げると、

バタン

と玄関のドアを閉めて去っていった。

そして、

「ふふ…

 だって、真奈美聞いた?
 
 あれが真奈美がつきあっていた彼氏なの?」

とママはお腹をさすりながらあたしに尋ねると、

ギュゥゥゥ!!

ママの膣があたしを締め付けてきた。

すると、

――あぁ…敦くん…

  あっあたし…

ママの膣の中、あたしは朦朧とした意識の中で小岩君の名前を叫んでいた。

「ふふ…

 真奈美は誰にも渡さないわ、
 
 だって、真奈美はあたしの娘なんだもの…」

ママはそう呟きながらギュッと黒蛇堂の袋を握りしめると台所へと戻っていった。



おわり