風祭文庫・異形変身の館






「逆転」


作・風祭玲

Vol.420





「えぇ!!

 由美ちゃん!!

 しちゃったの?」

下校途中の女子高校生でにぎわうハンバーガーショップに

制服姿の幸田千代子の驚いた声が響き渡ると、

「しーっ

 声が大きい!!」

「もぅ恥ずかしいじゃない」

そんな千代子を嗜めるように同席していた彼女の友人・千尋と静江、

そして由美が頬を赤らめながら自分の口に人差し指を立てた。

「だってぇ」

友人たちから投げられる冷たい視線に千代子は身を竦ませながら口を尖らすと、

「で、さっきの話なんだけど

 本当のところはどうなの?」

千尋は由美に彼女が言った事の真贋を尋ねた。

すると、

「え?」

由美は話が自分に振られたことに驚き、

「ほっ本当のことよ…」

と小声で言い切った。

「ふぅぅん」

「へぇぇぇ…由美ちゃんがねぇ…」

彼女の返事に千尋と静江は改めて驚くと、

「でっでも、そういうことって…やっぱりよくないことじゃぁ」

驚く二人に水を差すように千代子が口を挟んだ。

すると、

「なに言っているのよ」

「そうよ、いまどきこれ位のことをしなきゃ」

「あっひょっとして由美が羨ましいの?」

「ちっ違うよ」

「ふふん、

 まぁ、どこかの誰かさん見たいに柱の陰からじっと見守ることは普通しないわよね」

「………」

そんな千代子をまるで袋叩きにするような友人たちの声に思わず千代子が黙ってしまうと、

「まぁまぁ、

 そんなに言ったらよくないよ

 でも千代ちゃんも早いところ、
 
 えっと剣道部だっけ?
 
 その先輩に告白してしまえば?
 
 今みたいに想い続けているよりも楽になるから…」

と由美は笑みを浮かべながらアドバイスをした。

「うっうん」

彼女のアドバイスに千代子は頷くと、

「(でも、それができたら、苦労はしないよ…)」

と心の中で呟いていた。



「ただいま…」

友人たちと別れ、学校から帰宅した千代子はカバンを放り出すと、

そのままベッドの上に寝転がり、

そして、天井を眺めながらさっきハンバーガーショップで言われたことを思い出した。

「そりゃぁ、

 あたしだって、
 
 由美ちゃんみたいに度胸があれば先輩に迫って見せるわよ、
 
 でも…
 
 そんなことをしたら
 
 先輩…あたしのことを嫌いになりそうだから…」

千代子は告白できない理由をそう呟くと、

スス…

自分の右手を制服のスカートに沿って滑らせ、

そして、その中に潜り込ませると、

クチョ

下着の中で濡れていた女唇に指を入れた。

ビクン!!

その途端、

千代子は体を反らせると、

「んっあぁ…」

口から喘ぐような声が漏れる。

クチュ

「んんっ」

クチョ…

「くはぁ…

 先輩…好き
 
 好きです…
 
 あぁーん
 
 先輩っ
 
 好き!!」

と声を上げながら千代子は自分が恋焦がれている3年の高田光利に

抱かれている自分の姿を妄想しながらオナニーを始めた。

「あんあんあん!!」

「くはぁっ」

「欲しい!!

 先輩のチンポ…

 あぁん、
 
 お願い、
 
 あたしのここに
 
 先輩のチンポを思いっきりブチ込んで!!」

グイッ!!

露になったヒップを掲げながら千代子は卑猥な言葉を叫ぶと、



『ねぇ』

突然、部屋に女性の声が響き渡った。

「だっ誰?」

突然響いた声に千代子は驚くと、

『誰?

 あたしはあなたよ』

と声は意味不明のことを言う、

そして、

『ねぇ、それよりも

 いつまでこんなオナニーをしているの?』

と千代子のオナニーの理由を尋ねてくると、

「そっそんなことどうでもいいじゃない」

『よくないわ、

 たまにはあたしに身にもなってよね、

 毎日毎日、

 先輩先輩って叫びながらオナニーばっかり、

 ねぇ、そんなに慕っているのに

 なんで告白しないの?』

「そっそれは…」

『ふーん、

 要するに度胸が無いんだ』

「悪かったわね」

『告白もできず

 柱の陰から先輩を慕ってこうしてオナっているわけね』

「うるさい!!

 どこの誰だか知らないけど、

 あなたにとやかく言われる筋合いは無いわよ」

『クスクス…』

「なによっ

 何がおかしいのよっ」

『ちょっとからかった程度で、そんなにうろたえちゃって、

 ホント気が小さいのね』

「うるさい、うるさい!!

 なによっ

 そんなに言うのならあなたがやってみたらどうなの?」

『いいの?』

「えぇ、

 どうぞご勝手に!!」

まさに売り言葉買い言葉だった。

響き渡る声に馬鹿にされた千代子は頭に血が上り、

勢いでそう叫んでしまうと、

『判ったわ

 じゃぁ

 今度はあたしがあなたね

 ふふ、よく見ていなさい
 
 堂々と先輩を食べてあげるわ』

声は意味深な台詞を言うと、

それっきり響くことは無かった。

「なっなによ、あれ?」

しばらくして冷静になった千代子はふと、声のことを思い出すと、

「まさか…幽霊?」

千代子は声が幽霊の類ではないかと思い、

ブルッ!!

一瞬身を震わせると、

「キャッ!!」

悲鳴を上げながら布団を頭から被ってしまった。



チュンチュン!!

すずめの鳴き声と共に千代子の部屋に朝日が差し込んできた。

「千代子ぉ、

 御飯よ」

寝坊の千代子を起こすようにキッチンから母親の声が響くと、

「ふぁぁぁい…」

その声で起き上がった千代子は寝ぼけ眼のまま洗面所へと向かい、

ジャブジャブ!!

と顔を洗い始めた。

ところが、タオルで顔を拭いているとき、

ズキッ!!

千代子の下唇に痛みが走ると、

「痛たぁ!!」
 
千代子は思わず悲鳴を上げてしまった。

そして慌てて鏡を見てみると、

丁度、下唇の真ん中から少し下に直径5mm程度の小さな膨らみがあり、

その周囲が赤く腫れていた。

「えぇ!!

 こんなところにニキビ?」

唇の下に現れた膨らみをニキビと決め付けた千代子は

早速、両手の人差し指をあて、膨らみを潰しにかかった。

ところが、

膨らみは中に溜まっているはずの脂を噴出すことはなく、

さらに痛みを強く放つと、

ズキン!

ズキン!!

と強い痛みを放ち始めた。

「つ〜っ」

膨らみが放つ強烈な痛みに千代子は思わず屈んでしまうと、

口を押さえながら薬箱からニキビ治療薬を取り出し、

さらに膨らみを増した膨らみに擦り付けた。



「なにそれ?」

「ニキビ?」

「うん…」

学校に登校してきた千代子を見て友人達は皆一斉の驚きの声を上げた。

そう、いつもと変わらなく登校してきた千代子の下唇には

朝よりもさらに膨らみを増し、赤みを帯びた肉塊へと変化してきた膨らみがあり、

膨らみが増し高度が出てきたためか千代子の顎に肉塊の陰を落としていた。

「うん、痛いんだよね」

そう返事をしながら千代子は肉塊を庇うかのように右手で覆おうとしたとき、

ピチッ!!

千代子の唇が一瞬引き裂けたような音が響き渡った。

「?」

その感覚に千代子は気づくと同時に

「あれ?」

それに気づいたのか由美が声を上げた。

「どうしたの?」

静江がワケを尋ねると

「ねぇ

 その手ちょっとどけてみて」

それには答えずに

彼女は千代子の口を覆う手を強引にどかせた。

すると、

「なっ!?」

千代子の口を見た周囲が一斉に驚きの声を上げた。

「なになに?

 どうしたの?」

周囲の意外な反応に千代子は慌てて聞くと、

「千代子…

 あなた…」

千尋が千代子を指差しながら絶句する。

「!!」

みんなのその様子に千代子は慌てて口を両手で覆うと、

ダッ!!

逃げるようにして教室から飛び出し、

登校しそれぞれの教室へと向かっていく生徒達を押し分けながら

トイレに飛び込んでいった。

そして、洗面所の鏡に自分の顔を映し出した途端、

「ひぃ!!」

千代子は悲鳴を上げた。



「なんで、

 どうして、

 一体…なんで…」

ピチョン!!

水滴を垂らす蛇口の前で千代子は呆然としていた。

そう、いまの千代子の口は、

上唇と下唇の丁度中央部がまるで切り裂かれていくように裂け、

上唇は鼻の付け根に、

一方で下唇の裂け目は千代子がニキビと思っていた肉塊に届こうとしていた。

チラ…

口を閉じていても左右に開いた隙間より白い歯が見える状況に千代子は

ヘタリとその場に座り込んでしまうと、

ムニムニ…

下唇下の肉塊が膨らみ始めだした。

「!!」

膨らみ伸びていく肉塊に気づいた千代子は指の先で肉塊を押した途端、

ビクッ!!

彼女の体の中を電撃のような快感が走り抜けていった。

「あっ

 なっっに?

 まるで、一人エッチでクリを触ったときのような…
 
 違う!!
 
 それよりもっと強烈!!」

快感に弄ばれた千代子はさらにそれを感じようと、

グリグリ

さらに下唇下の肉塊を弄り、

その度に

ビクッ!

ビクッ!!

津波のような快感が千代子の中を走り抜けていった。

「くはぁ…

 ハァハァ」

快感に弄ばれ全身汗だくになりながらも

クニクニ

千代子は肉塊を弄り続けていると、

ジワッ

口の中を酸味を帯びた涎が流れ始め、

それに合わせて

ムニムニムニ…

千代子の唇に出来た裂け目はゆっくりと上下に広がり

さらに、口の中に同心円状にヒダヒダが盛り上がってくると、

そのヒダがウネウネと蠢き始めだした。

「くぅぅぅっ!!

 口の中が…
 
 いやっ
 
 畝ってるぅぅぅ」

うねりながら舌を締め付けてくる快感に千代子は悶えるが、

しかし、そうしている間にも彼女の口はその姿を変えていった。



「はぁはぁ

 はぁはぁ…」

ダラリ…

愛液のように湧き上がってくる涎を垂らしながら

千代子は右手をあげると

じっとその指先を見詰めた後、

ヌプッ!!

ヒダヒダが蠢く自分の口の中にその指を挿入した。

ギュム!!

ギュム!!

挿入された指を千代子の口は一気に締め付けてくると、

「んあっ」

千代子はオナニーをしているような錯覚に陥り、

ヌチャヌチャ

と指を出し入れし始めた。

「くはぁ

 気持ちいいよぉ」

指を出し入れしながら千代子は胸を揉み始めだす。

しかし、

グニュッ!!

ヌチョッ!!

千代子の口腔に出来てきたヒダヒダは蠢きながらさらに成長し、

喉の奥にまで広がっていくと、

ムニュッ!!

「!!

 しっ舌が…」

さっきまで締め付けられていた舌が一瞬動いたと思った途端、

その感覚が口の中に溶けていくように消え、

ニュッムッ!!

舌を失った千代子の口の中は成長してくるヒダで押しつぶされ

歯をも飲み込んでしまうと、

グニュッ!!

ついに千代子の口の中はヒダで一杯になってしまい、

挿入していた指に絡み付いてきた。

「!!

 ニュプッ(いやぁぁぁ!!)

 ニュプッ(声が出ない!!)」

歯と舌を失い、事実上声を失ってしまった千代子は愛液を流しながら悲鳴を上げるが、

けど、声は響かず、

横から縦に開いた姿に変わってしまった唇の内側で、

小さく窄まってしまった口が閉じたり開いたりを繰り返しているだけになっていた。

「ヌップ(一体…)

 ヌップ(あたしの口って)」
 
 ヌップ(いまどうなっているの)」

自分の口のいまの姿が気になった千代子は指を挿入したまま腰を上げ、

そして、鏡に自分の姿を映し出すと、

「プッ!!(きゃぁぁ!!)」

鏡に映し出された自分の顔に聞こえない悲鳴を上げてしまった。

「ヌップ(そんな)

 ヌップ(あたしの口が)

 ヌップ(オマンコになっている)」

まさに、その通りだった。

鏡に映る千代子の口は形といい、

中から飛び出しているヒダといい、

彼女の股間にある、女性器…オマンコそのものであった。

”卑猥”と言う文字そのものの自分の口の姿に千代子は呆然としていると、

『ふふ、
 
 素敵なオマンコになったわね』

とあの時の声が響き渡った。

「ヌプッ(誰?)」

その声に千代子は振り返り、

そして、声の主を探し始めた。

すると、

『ふふ

 どこを見ているの?
 
 あたしはここよ、
 
 ほらっ
 
 ここだってば』

必死で探す千代子を小馬鹿にするように声は響き渡る。

「ヌプ(どこよ)」

『ここよ、

 ほらっあなたの下』

「ヌプッ(え?)」

『ここだってば』

「ヌプッ(まさか)」

最後の声のとき、

千代子は自分の股間が震えたような感じがした途端、

慌てて制服のスカートをめくり上げ、

そして、下着をずり下ろした。

すると、

「!!」

千代子の股間には丁度性器があった所に横一文字に女性を思わせる口が開き、

『ふふ

 見つかっちゃたわね』

驚く千代子に向かってそう話しかけてきた。

「!!」

『どう、驚いた?

 ふふ
 
 怖がることは無いわ、
 
 あたしは化け物なんかじゃないわ、
 
 お母さんから生まれて17年ずっと一緒だったあなたの下半身よ

 ふふ
 
 本当はでしゃばることは無かったんだけどね、
 
 でも、先輩を前にしてのあなたを見ていたらもどかしくってね、
 
 それで昨日初めて声を掛けたのよ、
 
 さぁ、昨日言ったようにバトンタッチしましょ、
 
 今日からあなたの口はあたしのオマンコになって、
 
 鼻はお尻の肛門。
 
 ウンチとオシッコを流しながらあたしのやり方を黙ってみているのよ
 
 さぁいくわよ』

股間の口はそう千代子に告げると、

グリン!!

千代子の腕が万歳をした格好になった途端、

ムリムリムリ!!!

その両腕が見る見る太くなり始めた。

「!!!」

『何を驚いているの?

 あなたは下半身、
 
 そう腕は脚になるに決まっているでしょう』

腕の変化に驚く千代子を窘めるように下半身の声が響く、

「ヌプッ(いやぁぁ)」

「ヌプッ(誰か助けてぇ)」

太ももと化していく腕に頭の両側を押さえられながら千代子は悲鳴を上げると、

『無駄なことを…

 あなたはもぅ声は出ないのよ』

と下半身はつぶやく、



トン!!

瞬く間に脚と化してしまった腕を支えきれずに千代子は腕を下ろすと、

彼女の姿は下半身を向かい合わせにつないだ姿になっていた。

メリッ!

肩甲骨が一つにくっつき骨盤となってく一方で、

パキッ!

これまでの骨盤が2つに割れ肩甲骨になっていく

まさに、上半身と下半身との入れ替わりであった。

「ヌプッ(だれか)」

「ヌプッ(助けて…)」

次第に体の中に埋もれて行きながら千代子は悲鳴を上げるが、

『はぁ

 もぅ少しよ…
 
 もぅ少しであたしは自由になれる』

これまでの股間から別の顔が浮き出てくると、

ゆっくりを顔を上げ、

埋もれていく千代子の方に向ける。

「ヌプッ(いやぁぁ…)」

目が埋もれ、

そして顔の輪郭が消え、

千代子は太ももに挟まれた逆三角形の股間へ姿を変えていった。

すると、

スッ

下半身は腕となった脚を千代子の鼻の方へと伸ばすと、

『さぁ、

 用が無くなった鼻を肛門に作り変えてあげるわ』

と言いながら長く伸びた足の指を千代子の鼻の穴に無理やり押し込み、

グリグリと回し始めた。

「ヌプッ!!(痛い!!)」

鼻が引き裂かれるような激痛に千代子は悲鳴を上げるが、

けど、指が離れた後、

鼻があったところにはキュッと窄まった菊門が姿を見せていた。

「ふふふ…」

新しい乳房が膨らみ、

上下が逆転した千代子が笑みを浮かべながらゆっくりと立ち上がると、

スッ

陰毛が生え始めた股間に手を滑らせ、

「オマンコになった気分はどう?

 千代子さん…
 
 さぁ、これからあなたに下半身としての自覚を持ってもらいましょうか」

と囁きながらゆっくりと個室のドアを開けると、

中の便器に腰掛けた。

そして、

ニヤッ

っと笑みを浮かべると、

クッ

っとリキを入れる。

『なっなに?

 何かがこみ上げてくる!!』
 
千代子がそう感じてまもなく、

プスー!!

肛門となってしまった千代子の鼻の穴から屁が噴出した。

『いやぁぁ!!』

鼻を通り抜けていく屁の感覚に悲鳴をあげると、

「悲鳴を上げている暇わないわ

 さぁ!!」

下半身の声が響き、

それと同時に

ムリムリムリ!!

千代子のかつての気管を便が通っていくと、

ブリッ!!

と言う音を上げ、

便が一気に排泄されていく。

そして、目を失い見ることは出来ないものの、

便が便器に落ちていくと、

今度は

シャァァァ!!

口に開いた尿道口より小水が一気に噴出した。

「ふふ…

 どぅ判った?
 
 あなたはたったいまからあたしの下半身よ、
 
 これまであなたに受けてきたのと同じように使ってあげるからね」

勝ち誇ったように下半身はそう告げると、

変身の際に脱ぎ捨てた制服を身に付け、

教室へと向かっていった。



「ねぇ、

 今日の千代子
 
 なんか雰囲気違うね」

「そうねぇ」

教室内の”千代子”を指差しながらクラスメイト達がヒソヒソ話をする。

しかし、そんな声を”千代子”は一切耳を貸さず、

じっと放課後が来るのを待っていた。

そして、

キーンコーン!!

今日一日の授業の終わりを知らせるチャイムが鳴り響くと、

スクッ

”千代子”は席を立ち教室から去っていった。

目指すは武道場…

そう、千代子が恋焦がれていた高田先輩のいるところだった。

「ここね」

”武道場”と書かれた扉の前に立った”千代子”はそっと扉を開けると、

居た!

千代子が声を掛けることが出来なかった3年の高田光利が一人、

剣道着に胴と垂をつけた姿で正座しじっと精神を統一していた。

「だれだ?」

”千代子”が道場に足を踏み入れた途端、

光利は声を上げると

「あっあのぅ」

”千代子”は声を上げる。

すると、

「稽古の邪魔だ

 出て行け!」

目を瞑ったまま光利は”千代子”に武道場から立ち去るように告げるが、

タッタッタ!!

”千代子”は彼のその言葉を無視し、

そのまま道場の奥にある倉庫へと向かって行く。

「聞こえなかったのか?

 今すぐここから出て行け!!」

自分の言葉を無視された光利が不愉快そうな表情をして立ち上がると、

「ふふ…」

そんな光利をあざ笑うかのように”千代子”は小走りで倉庫へと向かっていった。

「おいっ!

 いい加減にしろ!!」

ついに堪忍袋の緒が切れた光利が追い始めると、

間一髪、

バン!!

光利に捕まることなく”千代子”は倉庫の中に飛び込むと、

「こらぁ!」

追って倉庫の中に入った光利が”千代子”の襟首を捕まえた途端、

クルリ!!

”千代子”は光利の方を向き、

「先輩、好きです!!」

と叫びながら抱きついてきた。

「なっ」

光利にとって予想外の”千代子”の行動に驚き、

そのままバランスを崩してしまうと、

「うわっ」

ドン!!

ガラガラガラ!!

剣道防具が置かれている棚に光利は体をぶつけ、

その衝撃で崩れ落ちてくる防具と共にしりもちをついてしまった。

カラン…

ようやく落ち着いた頃、

「いたたたた」

光利は降ってきた防具がしこたまぶつかった頭を抑えながら起き上がると、

ギュッ!!

彼の胸元に”千代子”がしがみつき、

じっと光利を見上げていた。

「おっ

 お前は何をしたのか判っているのか!!」

そんな”千代子”に向かって光利は怒鳴り声を上げる。

ところが、

スルッ

”千代子”は制服を脱ぎ捨てると全裸になり、

「先輩…

 あたし…
 
 あなたのすべてが欲しいの…」

と呟きながらすばやく抱きつくと、

一気に唇を奪った。

「好きよ」

「好き」

光利の唇を唸った後、

”千代子”はそう呟きながら、

彼の袴の中に手をいれ、

その中のペニスを扱き始めた。

「ちょっちょっと」

全裸を武器にした”千代子”の一方的な攻めに、

百戦錬磨の光利といえども手が出せなかった。

そして、

ビクン!!

「あっ」

”千代子”の攻めに光利のペニスが固く勃起してくると、

「ふふ…

 さぁ、あなたが欲していたオチンチンよ、
 
 良く味わいなさい」

”千代子”はそう言いながら、

股間の女唇を大きく開くと、

ヌプッ!!

光利のペニスを自分の体内に取り込み始めた。

『あっ

 これが、先輩のオチンチン…』

ヌプヌプヌプ

自分のかつての口を貫き上下に動く肉棒の感覚に

千代子はヒダヒダを絡ませ、

『先輩のオチンチンって大きい…

 あぁ…
 
 思っていた通りだわ…
 
 先輩、あたし…
 
 オマンコになっちゃったけど、
 
 先輩のこと好きでした」

千代子はそう思いながら光利のペニスに貪りつく、

そして、彼女のその行動は、

「くぅぅぅぅ!!

 なんだこれ…
 
 無数のヒダが俺のチンポに絡まって、
 
 うぉぉぉぉ!!」

光利はすでに女性との関係は持っていたが、

しかし、千代子の予想以上の攻めに翻弄されてしまっていた。

『あぁ…

 美味しいです。
 
 先輩のオチンチンすごく美味しいです。
 
 ねぇ、あたしのヒダすごいでしょう?
 
 この一枚一枚があたしの舌なんです。
 
 先輩…
 
 あぁ…
 
 あたし…
 
 先輩に抱かれたい…』

千代子は残っていた意識をその一点に集め、

そう願うと、

ヌプヌプヌプ!!

もっとペニスを味わおうと腰を激しく動かし始めた。

「ふふ…

 何よ、
 
 急に積極的になっちゃって、
 
 最初からそうすればいいのに
 
 まぁいいわ、
 
 この体、やっぱりあなたに返すわ、
 
 言っておくけど、
 
 また煮え切らないことをしたら遠慮なく奪うからね」

光利のペニスを嬉しそうに頬張る千代子の姿に”千代子”はそう呟くと、

グニュッ!!

見る見る”千代子”の体が変化をし始めた。

そして、それから程なくして、

「こらっ、

 そこで何をしている!!」

ガラッ!!

その怒鳴り声と共に閉じられていた戸がいきなり開くと、

剣道着姿の部員達が倉庫になだれ込んでくると、

「あっ!!」

と驚く彼らの前には

剣道着を淫らに肌蹴させられた光利と

その光利のペニスをフェラチオする全裸の千代子の姿があった。



おわり