風祭文庫・異形変身の館






「寄生」


作・風祭玲

Vol.217





中央から二つに切り裂かれた月が西の空に沈む頃、

ボッ!!

ユラユラユラ…

燭台に灯りがともされると、

スゥゥゥゥ

揺らめく灯りに浮かび上がるようにして一人の女が姿を現した。

――ニタァ

言い表しようのない笑みを浮かべながら、

彼女はおもむろに古風な本を手に取ると、

『………………』

本に書かれている呪文を詠唱しはじめた。

ボッ

燭台の炎が呪文に合わせて大きくなったり小さくなったりする。

――こうなったら悪魔に魂を売ってでも、

  誠司君は絶対に奈々子には渡さないんだから!!

女はそう思うと詠唱にも力がこもった。

『………………』

詠唱はそれから2時間ほど続いた。

そして、女の顔に疲労の色が見えたとき、

ボゥ…

彼女の周囲に魔法陣が現れるとゆっくりと回りだした。

『………………』

女は最後の力を振り絞るようにして呪文を詠唱し終わると、

ゴバァァァァ

猛烈な風が魔法陣より吹き上がると一つの影が姿を現した。

ゴクリ…

それを見た女は生唾を飲み込んだ。

『うぅぅぅ…

 誰だ…私を呼びつけたのは』

バサッ!!

”それ”はまるでコウモリのような羽を広げると、

スゥゥゥゥ…

空に浮かぶ、

黒く大きな羽、身体を覆う獣毛、

そして、手足の鋭い爪…

まさにそれは”悪魔”と呼ばれる者だった。

「悪魔・ミストルよ、私は幸子、お前を召還した主だ」

幸子は一歩前に出ると、悪魔に向かってそう叫んだ。

『お前が私を…』

ミストルは彼女をにらみ付けると、

『で、何がのぞみなのだ?』

とミストルは幸子に向かって言う。

「私ののぞみとは……」

幸子は眼光鋭くその秘めた願い事をミストルに向かって告げた。



『ほほぅ…

 要するにお前の想い人にとって大切な”もの”になりたいのか』

ミストルはそう言うと、

「そうだ」

幸子はそう返事をすると大きくうなずいた。

『…よかろう…』

ミストルはしばし考えた後そう言うと、

――やった。

幸子は心の中で喜びの声を上げた。

『その代わり、

 判っていると思うが…』

意味深げにミストルがそう告げると、

「いいわ…覚悟の上よ」

そう胸を張って幸子が答えたが、

しかし、

――ふん、誰が…

  誠司君を無事ゲットしたらお前は即封印してあげるわ。

幸子の心の中はこの悪魔をただ利用しようと考えていた。

『……よかろう…

 では、お前にその願いを叶える力を分けあたえよう』

ミストルはそう告げると、幸子へと歩み寄っていく。

ヒタヒタヒタ

徐々に近づいてくるミストルに幸子が反射的に構えると、

『さぁ…マスターよ我が秘術を受けるがいい!!』

ミストルはそう叫んだと思った途端、

チュッ!!

幸子の頬に軽いキッスをした。

「え?」

予想外のミストルの行為に驚く幸子、

「さぁ、お前の前に立ちはだかっていた障害は消え失せた。

 その者の元へ行くがいい!!」

ミストルはそう告げると

スゥゥゥゥゥ…

影は見る見る薄くなっていくと、

幸子の前から消え失せてしまった。

「………」

チュンチュン!!

雀の鳴き声と共に部屋の中に朝日が射し込み始めた。

――夢?

  いや、ミストルは確かに召還した。
  
幸子は頬に残る感触を確かめるとスグに出かけていった。



ピンポーン!!

ピンポーン!!

「ふわぁぁぁ…

 誰だよぉ
 
 こんな朝早くから…」
 
立て続けにならされるチャイムに誠司は顔を出すと、

「おはようございます、誠司君!!」

元気な声で幸子は挨拶をした。

「なんだぁ?

 幸子かぁぁ」
 
大あくびをしながら誠司は彼女を眺めていると、

「!!」

心なしか幸子を眺める目つきが代わった。

「?」

可愛らしく幸子が首を傾げると、

ポッ

誠司の頬が微かに赤みを帯びた。

――間違いない…

  ミストルの術が利いているんだ。

幸子は彼の様子に自信を持った。

そして、

「どうしたの?誠司君?」

と訊ねると、

「いっいや…(コホン)」

誠司は軽く咳払いをすると、

「いま…暇か?」

と尋ねてきた。

――やった!!

幸子はスグにでも小躍りしたい気持ちに駆られたが、

冷静さを保つ振りをして、

「なによ…」

っとやや突き放すように誠司に言う。

「いっいや…

 なんか…
 
 どうしたんだろう
 
 おれ…」

そのとき誠司は幸子を見ながらドキマギしていた。

そして徐々に彼女を抱きたい…

自分のものにしてしまいたい…

という欲求が徐々に彼の心を覆い始めていた。

「じゃぁ…

 あたしはコレで…」
 
幸子はそう言いながら戸を閉めるフリをした途端、

グッ!!

突然、誠司の手が幸子の腕をつかんだ。

――しめた!!

彼の行為に幸子がそう思っていると、

グィッ

誠司は彼女を部屋の中へと引きずり込む。

そして、

ドタッ

キャッ!!

普段は冷静な彼なのだが、

しかし、どういうワケか荒々しく、

さっきまで自分が寝てた布団の上に幸子を突き倒した。

「何をするの!!、

 ヤメテ!!」

幸子がいやがる振りをすると、

ハァハァハァ!!

誠司はまるで野獣のような目つきで、

「何を言っている。

 お前の方からここに来たんだろうが…」
 
と唸るような口調で幸子に叫んだ。

「イヤァァァァァ」

ビリビリビリ!!

幸子のワンピースが引き裂けられると、

肌の白い華奢な裸体が誠司の前に転がった。

ビン!!

彼の股間の逸物が張り裂けらんばかりに盛り上がっていた。

――うわぁぁぁ…

  ミストルの術って強力ねぇ
  
  でも、これで既成事実は確実ね。

幸子は喜びながらも、

「お願い許してぇ…」

っと弱々しく誠司に言う、

「だれがぁ…」

すっかり野獣となった誠司は幸子に襲いかかると、

彼女の身体をむさぼるようにしてなめ回した。

――あっ、いぃ…

  そうよ、その調子よ、

幸子は悶えながら彼の固く熱くなっているペニスを自分の股間へと導いていく、

――さぁそこよ、

  早く突いて!!
  
股間を広げて誠司を誘うと、

ズン!!

誠司のペニスは幸子の体内へと侵入していった。

「あぁぁぁぁぁん」

たちまち幸子は快楽の渦へと突き落とされる。

ズンズン!!

と腰を振る誠司に幸子は、

「いぃ…」

あえぎ声をあげる。

グニュッ

グニュッ

幸子の膣を誠司のペニスが激しく往復する。

そのとき、

『ははは…

 どうだい?
 
 あたしの術は…』
 
と言う声と共にミストルが幸子の前に姿を現した。

「ミストル!!」

幸子は思わず声を上げた。

『その様子では…うまくいっているようだね

 ではあたしから一つプレゼントをあげよう』
 
ミストルはそう幸子に言うと、

スゥ…

っと右腕をあげた。

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

誠司の腰が更に激しく振る。

「あっあっあっ!!

 だっダメ!!」

誠司の異様な動きに幸子も引きずられていく、

グニッ!

グニッ!

グニッ!

そしてそのころから幸子を包み込む感じ方も、

徐々に異様なものへとなっていっていた。

「なに?

 これ?

 あたし変…」

幸子は気づいていなかったが、

誠司と幸子の肉体は混ざり合い一つになりつつあった。

『ふふふ…』

その様子を眺めながらミストルは笑みを浮かべていた。

グニッ

グニ

グ・グ…

ついに誠司の股間と幸子の股間は完全に繋がってしまった。

「あ・あ・あ…」

その様子を幸子が目を剥いて驚いていると、

「うぉぉぉぉぉぉ!!」

誠司は幸子の身体を担ぎ上げると、

ギュッ!

ギュッ!

っと幸子を扱き始めた。

「なっ何をするの?

 誠司君!!」
 
宙に浮かんだ幸子が驚いていると、

『ふふふ…

 これから面白いことが起きるよ』
 
その様子を眺めながらミストルが呟いた、



「やめて…やめて…誠司君!!」

幸子が悲鳴を上げると、

グググググ…

徐々に彼女の身体が変わり始めた。

ムクムクムク…

見る見るウェストの括れが無くなると、

豊満な乳房も消えていく。

「いやっ、なによこれぇ」

変化していく自分の身体を見つめながら幸子はパニックに陥っていた。

ジュル…

ジュル…

幸子の両脚は誠司の脚に吸い込まれ、

更に両腕も徐々に体の中に引きずり込まれていく。

「いやぁぁヤメテ!!

 誠司君、
 
 ヤメテぇ!!」

叫び声をあげる幸子の姿はまるで誠司の肉体の一部へとその姿を変えていた。

シュッ

シュッ

シュッ

ペニスのような姿になった幸子を誠司はしごき続ける。

「あっあっあっ」

あえぎ声を上げる幸子の肉体は更に変化を続け、

ミシ

ミシ

ミシ

充血をした海綿体がその背中を触手が伸びるようにして成長していく、

「うっうっうっ」

身体が作り替えられていく苦しみに幸子が耐えていると、

ムリムリムリ

顎の周りに肉が付きはじめた。

そしてさらに、

口が縦長へと変化し始める。

「うっうぅぅう」

幸子は鈴口の様になった口を左右に大きく広げて何かを言おうとしたが、

既に顎の骨は消え、代わりにカリ首が大きく発達している身体では

言葉を発するコトなど到底出来るものではなかった。

ムニムニ…

なおも幸子の変身は続き、

パサッ

パサパサパサ…

髪の毛はすべて抜け落ちると

彼女の頭は光を受けて鈍く輝く亀頭と化した。

「ふふふ…」

ミストルは笑みを浮かべると、

ソッ

っと幸子の出来上がったばかりのカリ首を撫でた。

「!!」

ビクッ!!

グググググググ…

刺激を受けたちまち幸子の身体は勃起していく。

ビンビン!!

ミストルは青筋を立ててそそり立つ幸子の姿を眺めながら、

『きれいだよ…』

笑いながらそう言うと、

『でも、そのサイズではちょっと使えないね』

と続けた、そして、

スッ

幸子の前に右手をかざすと、

『………』

呪文を詠唱し始めた。

すると、

ピクン!!

巨大なペニスと化した幸子の身体が一瞬揺れると、

スゥゥゥゥゥ

っと見る見る小さくなっていく、

「あっあっあぁぁぁ」

小さくなっていく体に反比例して、

大きくなっていくミストルの姿を見ながら幸子が驚いていると、

瞬く間に彼女の身体は30cmほどのサイズになってしまった。

『はははは…

 どうだい?

 あこがれの人のオチンチンになった感想は』

笑いながらミストルは幸子に言うと、

「いやぁぁぁぁぁ!!」

幸子は悲鳴を上げた。

しかし、ミストルは取り乱す幸子には目もくれず、

「さぁ…坊や…その槍で表にいる人を突きなさい」

と誠司に向かってそう命令すると、

パチン!!

指を鳴らした。

『え?、表?』

ミストルの言葉に幸子は驚くと、

キィ…

戸が開くと、表には奈々子が立っていた。

『奈々子…』

幸子と誠司の奪い合いを演じ、

幸子がミストルを召還させる切っ掛けを作った彼女の登場に

幸子は驚きを隠せなかった。

『奈々子…どうして…』

幸子が驚いていると、

ソッ

音もなく誠司の部屋に入ってきた奈々子はそのまま彼の股間の前に跪くと、

チュクッ

ペニス化した幸子を口の中にほおばった。

『いやぁぁぁ〜』

そして、奈々子の口の中に収まった幸子は、

身体に絡みつく唾液と舌の攻撃にさらされた。

グブグブグブ…

股間に下がる睾丸より作られた精液が幸子の尿道を遡り始めると、

グブグブグブ!!

見る見る彼女の口の中は精液で充満していく。

『さぁ出しなっ、出して男のペニスになっちまいな』

ミストルは奈々子の頭の上から幸子に向かって言い放った。

『だっ誰が…』

幸子は必死になってガマンしたものの、

しかし…

ブシュゥゥゥゥ!!

ついに精液が幸子の鈴口から吹き出してしまった。

ジュォォォっ

『あぁぁぁ…』

体の中を通り抜けていく精液の感触に幸子は酔いしれる。

ゴクリ…

奈々子は幸子の身体を通して放出された精液をひと飲みすると、

プハァ…

幸子を口から吐き出した。

キラッ

幸子の身体は絡みついた唾液で光り輝く、

そして、

シュル…

服を脱ぎ捨てると、

「きて…」

と一言囁くと股を開いた。

ムクリ…

射精し萎えていた幸子の身体が反射的に勃起していく。

『せっ誠司君、目を覚まして!!』

幸子は誠司を見上げながら声を上げたが、

しかし、それは幸子の脳裏に響いているだけにすぎなかった。

『ふふふ…無駄よ

 今のこの二人ははあたしの暗示に掛かっているの…

 さぁ誠司…』

ミストルは囁くようにして言うと、

ソッ

奈々子は彼によく見えるように股間を見せつけた。

ジュルッ

すでに奈々子の股間からは強烈な臭いをまき散らして愛液がしたたり落ちていた。

グッ

誠司は奈々子を優しく抱きしめると、

その乳房に舌を這わせていく。

「あっ…」

奈々子の口からあえぎ声が漏れる。

「あん…

 あん…

 早く入れて…」

あえぎ声をあげながら奈々子は誠司に向かって催促をする。

コクン

誠司は大きく静かに頷くと、

グッ

自分の股間で固く勃起する幸子を握りしめ、

奈々子の股間へと近づけていた。

「いやだ、誠司君、あの中には入れないで!!」

見る見る迫ってくる奈々子の秘所に幸子の先を宛うと、

そこで彼の行動が一瞬とまった。

『誠司?』

ホッとしたような声で幸子が彼の表情を見ようとしたが、

しかし、

「あん…焦らさないではやくしてよ」

奈々子がそう囁いた途端、

グィ

誠司は奈々子の秘所へ幸子を押し込み始めた。

『いやぁぁぁ

 ヤメテ
 
 ヤメテ!!』

幸子は悲鳴を上げたが、しかしその声は誠司に届くはずもなく、

ついに、

ヌプっ

幸子の亀頭が奈々子の膣の中に入り始めた。

『あっあっあっ!!』

粘液のヌメリが彼女の頭を覆い始める。

ヌプヌプ

亀頭が入ると、

グィッ

誠司は腰に力を込めるとそのまま幸子を奈々子の体内へと挿入していった。

「あぁん…

 いっいぃ!!」
 
秘所に幸子を挿入された奈々子は

悶えた後に誠司に抱きつくと深いキッスをする。

その一方で幸子は、

『ぐっぐぼ…』

きつく締め上げる奈々子の膣の中で苦しみに耐えていた。

ジリジリジリ…

沸き出してくる彼女の粘液が幸子の肌を焼いていく、

『いやぁいやぁ…』

幸子は何とか逃げだそうと必死になって身をくねらせたが、

しかし、

コレが逆効果だった。

「あっあっあっ

 動いている
 
 動いているわ!!」
 
奈々子はカッと目を見開くとのけぞった。

そして、それは膣の中の幸子を更に締め上げることとなった。


グニュッ

グニュッ

誠司が腰を動かし始めると、

ジュニュォォォォッ

ジュニュォォォッ

同時に幸子は奈々子の膣の中を往復し始めた。

ブ・ブ・ブ・ブ・ブ…

膣の襞に幸子のカリが当たり、

それが刺激となって幸子を襲う。

そして、それは幸子と繋がっている誠司には快感として感じていた。

「うっ…

 はぁ…

 うっ」
 
誠司は盛んに荒い息をあげる。

また奈々子も、

「あん…あん…」

とあえぎ声を連発していた。

膣の中を何度も往復するウチに幸子の身体はさらに変化ていった。

…肌は黒みを増し、

…カリ首は大きく張り出し、

…柔だった海綿体は硬く締まっていく、

こうしてかすかに残っていた人しての痕跡は完全に消え、

もはや幸子は一本のペニスとなっていた。

ビクン!!

幸子の身体に電撃が走ると、

ゴボゴボゴボ…

尿道となった幸子の消化器官を睾丸から作られた精液が遡上していく、

『ウグッ』

沸き上がってきた精液を幸子は必死になって飲み込もうとするが、

しかし、一度射精をしてしまった幸子には精液を押し戻すことなど、

到底出来る代物ではなかった。

ゴボゴボゴボ…

ツツツツ…

鈴口より先走りがこぼれ始めた。

『だっダメぇぇぇ』

幸子が悲鳴を上げると、

「あっあぁぁぁぁ!!」

腰を振っていた誠司は声を上げた。

ブシュゥゥゥゥゥ!!

幸子の口から夥しい量の精液が吹き上がる。

『あぁぁぁぁ…』

それと同時に奈々子も絶頂を迎えていた。



ハァハァハァ

それから小一時間以上、

奈々子と誠司とのセックスは続き、

幾度もなく射精を強いられた幸子は文字通りぐったりと果てていた。

『ふふふふ…

 確かにお代はちょうだいしたよ、

 これで契約は終了…

 そうそう…

 サチコ、

 お前も散々射精をして疲れただろう…

 付け替えてやったから感謝しろよ…』

ミストルのその言葉が幸子の頭の中に響いた。

『……付け替えた?

 え?なに
 
 ココ何処?
 
 真っ暗で何も見えない!!』

ミストルの最後の言葉に

ハッ

っと気づいた幸子は自分が暗闇の中にいることに気づいた。

その一方で、

ミシミシミシ…

自分の身体が徐々に勃起していくのを感じた。

『あっ、

 また…身体が硬くなっていく…
 
 でも…さっきとは違う…』
 
そう、幸子はコレまでの上半身がパンパンに腫れ上がっていく感触ではなく、

腰から下の下半身が張っていく感覚にとまどっていた。

ブルン…

無くなったはずの乳房が揺れる。

しかし、乳房というには様子がおかしかった。

ゴロン…

乳房の中に何かが入っている感触がする。

『なに?どうなってんの…』

そのとき、

「ふわぁぁぁぁ〜」

と大あくびをしながら誠司が起きあがった。

「あれぇ?、

 誰か来たように思ったけど、

 気のせいかなぁ…」

ボリボリ

股間を掻きながら、

誠司は誰もいない自分の部屋を見渡した。

ムリッ!!

突然幸子の喉元から何かが突き上げてきた。

『うっ、なに?』

精液とは明らかに違うそれに幸子はさらにとまどった。

「トイレでも行くか…」

便意を感じた誠司はそのままトイレに行くと、

パンツを降ろして便器に腰掛けた。

バッ

突然幸子の視界が開けると薄暗い中眼下に水溜まり望めた。

『…ココは…』

グブグブグブ…

すると幸子の喉元を押しのけるようにして大きな固形物が上がってくる。

『ウグッ…』

それは喉元を過ぎ彼女の口に中いっぱいに詰まる。

『ウググググ…』

口を一杯に膨らませて幸子が我慢をしていると、

「う〜ん…

 あれ?

 出ないなぁ…」

いくら気張っても出てこないそれに誠司は首を傾げると、

一瞬、力を抜いた後

「ふん!!」

思いっきり力ばった。

グン!!

のどの奥から湧いて出てくるそれは更に幸子の口を突き上げた。

『も…もぅダメぇ…

 うっうえぇぇぇぇぇ!!』

ついに幸子が口を開くと、

ブリブリブリ!!

肛門と化していた彼女の口から太い大便が排出されていった。

ジョボジョボジョボ…

と同時に幸子の下半身から熱い小便が排出される。

『あぁ…』

薄れていく意識の中、

幸子は自分が誠司の身体の一部となっていくことに幸福を感じていた。



おわり