風祭文庫・モランの館






「魂の行方」
(第1話:入れ替わり)


原作・バオバブ(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-053





「はぁはぁはぁ…」

魂の交換の儀式でダレッサ族の祈祷師と入れ替わった千紗は

祭壇に腕と足を括り付けられたまま彼のペニスを”千紗”本人に扱かれていた。

『さぁ、精を出せ。

 出して、その体を自分のものとするがよい』

そう叫びながら”千紗”は白いその手で漆黒で太いペニスをひたすら扱き続ける。

それも俺の目の前で…

そして、

「あ、あ、駄目〜っ!

 やめて、お願い」

低い男の声でその祈祷師の喉から日本語で悲鳴に似た叫びを搾り出す千紗。

その肉体は、紛れもなく先ほどまでは祈祷師自身の体だった。

しかし、今は千紗の体になってしまっているのだ。

水も少なく風呂に入る習慣もなく鋭い日差しと苛酷な環境で育った逞しい肉体。

その体にいま、千紗の魂が宿っている。

そう、千紗と祈祷師は入れ替わってしまったのだった。

心と心が入れ替わる。

そんなこと…信じる、いや、信じられるわけが無い。

でも、千紗と祈祷師双方と話をしてなんとか自分を信じさせた俺の前で、

最後の儀式が執り行われようとしていた。

「くっそう!!!」

妨害しようにも指一本動かせない俺はただ黙って成り行きを見ていた。

魂。

そんなものが取り出されて他人の体に入れられるという信じがたい事実。

いま、千紗が入ってしまった漆黒の肉体も以前に祈祷師が奪ったダレッサ族の青年のものだという。

青年はウェツィといって俺らと大して年は変わらないらしい。

だが、その中身に入り込んでいた祈祷師の魂は違ったのだ。

禁呪を用いたとしてダレッサ族を追われた祈祷師が復讐のために体を乗り換えていっているのだという。

そして、今回狙われたのが”千紗”だった。

最初は何が起きているか分からなかった。

しかし、突然日本語で…女言葉で話し出したウェツィ。

変な笑い声を上げる”千紗”を前に俺はそのとんでもない事実を突きつけられたのだった。



千紗はいま、体を奪われたウェツィの…その肉体の魂の後釜として入れられてしまった。

ウェツィ本人も祈祷師がその前に入り込んでいた肉体に押し込まれたに違いない。

そして、祈祷師は千紗に入り千紗はウェツィになった。

日本から遠く離れたこの地でたまたま大学一年の…

はじめての夏休みの旅行で訪れた地で俺達は祈祷師と遭遇してしまったのだ。

最初、人の善さそうなウェツィの姿をした祈祷師にすっかり騙され千紗の肉体を奪われた俺達。

その一方で俺も縄で縛られていて何もすることができない。

ウェツィになった千紗も祭壇に貼り付けられたまま元の自分に今の体に生えたペニスを扱かれているのだ。



漆黒の肌。

逞しい肢体。

縮れた毛。

汚れた飾り紐。

全く違う骨格と体形。

生活を異にする男の肉体に閉じ込められてしまった千紗。

その千紗は十八歳の女の子から同年代のダレッサ族の青年ウェツィにされてしまった。



「はぁはぁはぁ…」

顔かたちも全く違うウェツィにあの千紗がいると分かっていても違和感を拭えない。

日本語で必死に俺の助けを求めた千紗。

分かってる。

分かってる。

だが、

視覚的にはただダレッサの青年が”千紗”にペニスを愛撫されているようにしか見えないのだ。

だって、その肉体は間違いなくウェツィ自身が十数年間、

ここでウェツィとして生きてきた肉体に他ならないからだ。

そこに千紗がいるといわれても

まだ俺は千紗を重ね合わせて見ることはできなかった。



『さぁ、精を出せ』

”千紗”がうれしそうにペニスを扱くスピードを上げつつ千紗に語りかける。

ウェツィの千紗の土や埃にまみれカリが大きく張り出した漆黒の逞しいペニスは、

どろどろと粘液を吐き出しその表面をぬらぬらと覆っていく。

それをいま千紗は感じ取っているのだろうか?

ウェツィの顔に表れる苦悩と快楽に満ちた表情を見ていると千紗がそこにいることを忘れてしまいそうだ。

『さぁ、我慢するな。

 もうお前の運命は決まっている。

 ドレッサの勇者、ウェツィとして生きることだ。

 前のウェツィは既にこの世にいない。

 お前は幸せだな。

 少なくともウェツィとして生きることができる。

 その若く逞しい肉体で勇者として一生を送れるのだ。

 年とて元のお前とそう変わらない。

 何の問題があるというのだ?

 さっさと勇者の証をたてるがよい。

 本来ならお前が体験できるはずのない経験だ。

 一生忘れることのない出来事だ。

 しっかりと楽しむがいい』

不気味な…いつもと違う口調。

意識して低く出そうとしているような”千紗”の声。

その前で千紗はウェツィの肉体で喘ぎもはや抵抗の声すら出ない。

初めての男の快感。

いや、

それ以上に初めての他人の体の感覚に魂が酔いしれているような

そんな雰囲気があった。

腰が次第に揺れだし、

まるで自らもペニスへの愛撫を高めているようにすら見える。

『そろそろ潮時だ。

 お前も我慢できなくなってきているのだろう?

 さぁ、男の精を出せ!!

 勇者の証をたて

 自分がウェツィだと認めるのだ。

 お前の体にかけた禁呪は勇者の証と共に

 お前の魂をしっかりとウェツィの肉体に植え付ける。

 そして、お前は二度とウェツィの肉体と離れられなくなる。

 お前はウェツィとして生きウェツィとして死ぬのだ。

 お前の魂はダレッサの勇者として再びダレッサの肉体に宿る。

 お前はドレッサに生まれ変わるのだ』

祈祷師はサドなのだろうか?

俺は恐怖に似た何かを感じ

ぞくっとした。

いや…恐怖そのものか

「はぁはぁはぁっ!

 あ、ぁ…

 うくっ!!」

千紗のウェツィの体がビクビクッと震える。

射精が近いのだろうか?

俺は悟った。

千紗に今すぐやめるように言いたい。

止めさせたい。

だが、俺は声も出せなければ、指一本動かせないでいた。

『さぁ、ウェツィに生まれ変われ。

 自らの魂をその肉体に括り付けるのだ。

 お前はウェツィ。

 お前はウェツィ』

”千紗”は相変わらずの調子で千紗に語りかける。

「あ、う!!

 う!!

 うぃっ!!」

千紗の…ウェツィの肉体は当に脈動し射精を無理やり押さえ込んでいるのが目で見て取れる。

その一方で、

シュッシュッシュッ

これで最後だといわんばかりに”千紗”がウェツィのペニスを扱き上げた瞬間

ニヤッ

”千紗”が笑った。

その途端、

「あ、うくぅ!!」

ウェツィが…千紗が…

たまらなくなったような低い悲鳴をあげると、

ブチュチュチュ

生々しい音と共にその逞しい漆黒のペニスの先より白濁した粘液が

繰り返し

繰り返し

吐き出されていく…

間欠泉のように徐々に弱まった後、再び力強く噴き上げていく。

その度に

「あっ!

 あっ!

 あっ!」

千紗は言葉にならない声で射精の快感に身を振るわせる。

射精にあわせてまるで女とセックスする男のように腰を突き上げる。

こうして俺の目の前で千紗はウェツィになった。



「はぁはぁはぁ…」

ウェツィの肉体のまま射精の後のまどろみに浸りただ荒い呼吸を繰り返す千紗。

ウェツィはもちろん射精など体験済みだろうが千紗は違う。

千紗にとっては生まれて初めての射精のはずだった。

俺は声も出せないままとんでもないことが起きてしまったことを悟った。

まだ信じきれないが祈祷師の話が本当なら

千紗はウェツィのままあのウェツィの肉体でここで一生を過ごさなくてはならなくなる。

『もう、お前はウェツィだ。

 どうだ、最高だっただろう?

 勇者の肉体の味を知ったお前ならもはやこの体に未練はあるまい。

 その体なら女には不自由しまいて。

 さあ、女と交わって勇者になりきるんだな』

そう言いながらポンポンと千紗の肩を2・3回叩くと”千紗”の姿をした祈祷師は

”ウェツィ”の姿になった千紗から離れ、

そして、その逞しい体から精液を放ちそのまま放心したままの千紗をジッと眺める。

「はぁ…

 はぁ…
 
 あっあたし…」

そうつぶやく千紗の足元の地面には精液が飛び散り点々と黒い染みを作っていた。

そして、そんな千紗を見下ろしながら、

『ふふ…

 今まであまり捨てた肉体のことはかまってこなかったが…

 これはなかなか面白そうだ。

 この女がどうウェツィに染み付いていくのか

 じっくりと見せてもらうのもまたよいかもしれんな』

”千紗”はそう呟くとブッシュへと消えていった。



呪術は解けたものの依然縛られたままの俺は

その力強い肉体で縄を引きちぎった千紗によって助けられた。

そして消えた”千紗”になった祈祷師を探しながら

俺達はウェツィの小屋で暮らし始めた。



驚いたのはウェツィになった千紗がダレッサの言葉を話せるようになっていたことだ。

最初は聞き取れるだけだった言葉も話せるようになり

千紗は村人と会話ができるまでになっていた。

そして、最初は奇異の目で見られた俺達も

祈祷師の被害者だということが分かると納得してもらえたようだった。

ただ、一人暮らしを始めていたとはいえ

ウェツィの両親がウェツィの魂の死を悲しんだことはいうまでもない。

しかし

ウェツィの両親は生きたウェツィに宿る千紗に勇者として生きることを望んだ。

むろん、千紗は何も答えられないままそれ以来両親に会おうとしなかった。

これがこの一週間の出来事だ。



まだ祈祷師の”千紗”の行方は知れない。

最後の言葉の意味も気になるが

何より元に戻れるのか?それが最大の心配事だった。



夏休みだっていつまでも続くわけじゃない。

この旅行だって…

そんなに長くこの国にとどまるつもりではなかったのだ。

いずれは大きな騒ぎになるのは目に見えている。

しかし…

千紗がウェツィの肉体に入ってしまった以上、

日本に戻ることなど不可能に近かった。



夜が訪れた。

村に火の明かりが宿る。

ダレッサの村人はほとんど村に戻り夕食を済ませると、

あとは寝るか翌日の生活の準備をするだけだ。

しかし、トイレと出て行った千紗はなかなか戻ってこなかった。

心配だ。

いくら高校以来の付き合っている仲とはいえ

こんなにトイレで長く帰ってこなかったことはない。

何かあったのではないか?

俺はそう思って小屋を出た

虫の鳴き声が聞こえる。

すると、ブッシュの方から人の荒い息がかすかに聞こえたような気がして俺はブッシュを掻き分けて入った。

黒い人影が向こうで揺れている。

上下に肩が揺れている。

「千紗?それとも村人かな?」

俺は引き寄せられるように静かに彼に近づいた。

十メートルほどに近づいてみると暗闇の中、彼がオナニーをしていることに気がついた。

まあ、村人だって性欲はある。

当然だ。

と思ったが…

次の瞬間、それがウェツィ…千紗であることに気付くと、俺はそれ以上動けなくなった。



一週間前

祈祷師に魂を入れ替えられウェツィというダレッサ族の青年の肉体に入ったまま

勇者の証…すなわち射精させられウェツィの肉体に魂を植え付けられた千紗

その彼女がいま、ウェツィの体でオナニーをしている。

ショックだった。

そりゃ、射精も…男がどうすれば気持ちよくなるかも知ってしまっている。

今の千紗ならしようと思えばできることだった。

なぜなら、いまの千紗はウェツィの肉体なのだから。

しかし、俺はそんなことをして欲しくはなかった。

してるなんて思いもしなかった。

ここ数日、

夜に出かけてはちょっと時間かかっているなぁ…

とは思っていた。

まさか、男の体でオナニーをしていただなんて

「ごくり」

俺の喉を唾が固まりになって落ちていく。

千紗は俺に気が付かないままオナニーに夢中になっているらしく

手に入れてしまった…

いや、無理やり与えられたウェツィの肉体付属のペニスで快感を貪っていた。

ぬらぬらとしたペニスが既に暫くオナニーが続いていることを示している。

「はぁはぁはぁ…」

低く変声した男の声で息を漏らす千紗。

漆黒の手で漆黒のペニスを扱き続ける。

それはビジュアル的にはダレッサ族の男性がオナニーしている。

それ以外の何物でもない。だが、

俺には千紗がウェツィのペニスでオナニーしている。

それ以外の何物でもなかった。

そんな…

俺の中で困惑じみた声が漏れる。

そして、

目の前では千紗が当にフィニッシュを決めようにダレッサの勇者らしく激しく腰を振るわせる。

「あ、うくっ!!」

最初のときのような悲鳴をあげることなく、

確信に満ちた表情で射精を迎えようとする千紗。

その瞬間、ウェツィの肉体は体全体を激しく振るわせた。

「うっ!!

 うっ!!

 うっ!!」

低いながらも耐えるような声を上げ腰を突き出すたびに向こう側に白い軌跡が描かれる。

千紗が…

ウェツィの肉体でオナニーをしている。

それを知ったしまった俺はそれ以来、千紗を見るたびにあの光景が脳裏に浮かぶのだった。



「裕也。

 どうしたの?

 なんか昨日から変だよ?」

千紗はウェツィの声のまま心配そうに俺を見ながら声をかけてきた。

昨夜は全然眠れなかった。

なぜなら千紗の射精シーンがどうにも頭から離れなかったからだ。

ちょっとショックが強すぎたのかもしれない。

「なっなんでもないよ」

と言ってみるものの、

つい股間からぶら下がっている千紗のペニスを意識してしまう。

そう、いまの千紗は紐だけでほぼ全裸なのだから。

そして、昨夜、このペニスで千紗が自らの意思でオナニーして射精していた。

それを思うと俺はくらくらとするのだった。



俺は熱い日中を日陰の小屋の中で過ごした。

その一方でウェツィの肉体を持つ千紗は食べ物のため村人たちと一緒に出かけた。

狩り、蜂蜜取り、薬草取り、畑仕事。

やることはたくさんある。

以前のウェツィがそうしていたようにウェツィの畑も今は千紗が耕していた。

村人は新しいウェツィが前のウェツィと同じように暮らせるよう世話をしてくれているようだ。

そして徐々にだが確かにダレッサ族のウェツィとして馴染んでいく千紗の姿に俺は納得がいかなかった。



その夜

また千紗は一人出て行った。

気になるのでさっとついていく。

最近気配に敏感になってきた千紗もオナニーに気を取られてか俺に気付く様子はない。

いつものブッシュの奥の平らな場所に座り込み

勃起を始めたまま出すまで元に戻りそうにないペニスに手をかけた。

「あ、やだ…

 もうこんなになってる」

困惑したような千紗の声が聞こえる。

遠くから見ているとどうにもダレッサの男にしか見えない千紗はおかまのようだ。

千紗はペニスに手をやり亀頭の下に右手の指をすりすりと擦りつける。

ビクッ

ビクッ

ペニスは更に激しく脈打ちそれ自身が生きているようだった。

「で、出てきちゃってる…

 そんなつもりなかったのに…

 なんか

 一日一回以上やらないと収まってくれない…

 あたしが…こんな体験することになるなんて」

ペニスから離した指には透明な粘液がついていたウェツィの体から分泌された我慢汁なのだろう

じっと月明かりにぬらぬら光るそれを眺める千紗。

何を思ったか千紗はそれを鼻に近づけた。

「う…

 おしっこ臭いな。

 そういや、この体になってからお風呂に入ってないや」

困ったような口調でそういいつつも千紗のペニスは勃起を強める。

「なんとか戻れないのかしら?

 あの祈祷師に体奪われた人たちと一緒に体を取り戻せないのかな?

 でも…

 ウェツィの魂は死んだっていったけど…

 どうなのかしら?」

千紗は上を向いたままビクンビクンと揺れだすペニスを握った。

「あたしが…

 こんなことになってるなんて…

 あたし、ウェツィなんだ。

 ダレッサのウェツィなんだ。

 ああ、駄目。

 もう出しちゃいそう…」

千紗はウェツィという青年になったことを喜んでいるのだろうか?

興奮しているのだろうか?

困惑しているのだろうか?

そんな千紗を見ていると次々に疑念が湧いてくる。

「こんな生活を続けて…

 あたし、どうなっちゃうんだろ。

 このまま

 いつか慣れちゃって

 状況に流されるまま

 ダレッサのウェツィとして生きることになっちゃうのかしら?」

ペニスを扱き始めながら少し落ち込んだ口調で独り言をいう千紗。

「このウェツィって人の体で…こんなことしてるなんて…

 あたし、どういうつもりだろ?

 このまま、ウェツィになるつもり?

 いや、そんなのいやよ!!

 日本に帰りたい。

 裕也だって

 このままじゃ

 あたし、見捨てられちゃうかも…

 そんなのイヤ!!

 ウェツィのままなんてイヤ!!

 あたしは、あたしだもの。

 祈祷師から体を取り戻さなきゃ!!

 なのに…

 なんでこんなことしてるの?

 あたし…」

そう独り言を言いながら千紗のオナニーは激しさを増していく。

日本で生まれ育った千紗の魂が

十数年ダレッサ族として生きてきたダレッサの勇者ウェツィに取り憑かされ、

いまその体を自分の体として感じオナニーすらしている。

俺は千紗がウェツィに馴染んでいくのが怖い。

ここまま彼女はどうなってしまうのか?

元の体に戻れるのか?

俺は怖くて仕方なかった。

そんな中、千紗はしこしことペニスを扱く

他人のものであったそれを自分のものとして感じながらオナニーをしている。

女の子の千紗がダレッサの男の肉体を自分の体にしている。

俺は心が引き裂かれそうだった。

「はぁはぁはぁ…」

ウェツィのペニスは当に破裂寸前まで勃起している。

血管を浮き立たせてそれを勃起させてのは紛れもなく千紗なのだ。

俺は混乱しておかしくなりそうだった。

そのとき

『クスッ』

と笑う女の声が聞こえた。

「だれ?」

反対側のブッシュからのその声に

ビクッと千紗は反応した。

そして…

現れたのはダレッサの女性だった。

それも若く、千紗と同い年くらいの

顔はダレッサ的な彫りの深い顔つきだが胸や体のラインは非常にセクシーだった。

当に…以前の千紗よりもセクシーなぐらい思わず目がくぎ付けになった俺だったが

それは、俺だけではなかった。

「なんで…

 なんで、こんなとこに女の子が?」

困惑したような声で千紗は呟く。

『*********?』

女は、ダレッサの言葉で千紗に尋ねた。

『え…

 **!?

 ***********』

千紗は更に困ったような声で返答する。

俺には何を言っているかさっぱり分からなかった。

そうしている間に女はブッシュから現れ走り出し千紗に抱きついた

「キャッ!?」

日本語で軽く悲鳴をあげた千紗と一緒に倒れこみ

倒れた枯草のベッドで二人は重なった。

『****』

俺は呆然として二人を眺める。

そうしている間に女は千紗の力強く勃起したペニスを握った。

「や、やめて…

 ****!』

ダレッサの言葉半分、日本語半分で千紗は必死に止めさせようとする。

しかし、

ニヤリと女は笑うと

シュッシュッシュッ

千紗のペニスをしごき出した。

「あ、あうっ!

 んっ!?

 んくぇっ!!」

千紗は耐える顔つきになると自分の中の何かを必死に押さえ込んでいるようだった。

けど女の手は止まらない。

「***っ!!

 あ、出ちゃう!!」

千紗は一週間ちょっとぷりに他人に扱かれる快感を味わいながら目をつぶると

ブチュチュチュ

艶かしい音と共に射精をしてしまった。



つづく



この作品はバオバブさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。