風祭文庫・モラン変身の館






「ヌッンガの精」


原作・バオバブ(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-157





ヌプッ

ヌプッ

「あぁ、うあぁ、あうぁ……」

その日の夜、ヌッンガは他のディンガの少年達と共に喘ぎ声をあげ、

固く勃起したペニスを女の村からきた女友達の膣へと挿入していた。

股間で聳える硬く太く勃起したペニスを咥え締め付ける、

熱くヌメヌメした女の膣の感覚がヌッンガをゾクゾクさせていた。

(ああ、気持ちいい……

 あたし、こんなことしちゃって……

 こんなことしちゃ駄目なのに……

 と、止められないっ!

 これが……男なんだっ。

 男の子の感覚なんだっ!

 ああ、たまんないっ!

 ずっとこうしていたいっ!

 ウルチにおちんちん……イリガを突っ込んで

 ずっとスムラシしていたいっ!

 で、でも、ああっ、駄目出ちゃう!)

困惑と欲望を織り交ぜながら

ヌッンガは激しく腰を突き上げて女の中を貫き、

そして、ヌッンガの我慢汁と女の愛液が混じり合いながら

二人の接合部より溢れ出す。

ヌプッ

ヌプッ

ヌプッ

お互いの黒く光る身体がぶつかり合い、

自分の汗の匂いと女の匂いが混ざっていく。

ヌッンガはディンガの女が放つ匂いに本能的に興奮していた。

ヌプッ

ヌプッ

パン

パンッ

「あぁ、あぁ、あぁ」

必死に射精を堪えながら

自分の男根が女の中にあるという快感を堪能しているヌッンガ。

それは、数ヶ月前まで優美という十五の少女の今の姿だった。

その彼女はディンガ族の友達に誘われるがまま、

男と女の村の境で行われる若者だけの密会に参加し

スムラシを覚えて三度目の交わりを楽しむ十三のディンガの少年になっていた。





(もう駄目っ!

 出したい、ウルチの中にムガを吐き出したいっ!

 スムラシしちゃうっ!)

「う、うう、うううう〜っ」

ヌッンガは男根の根元で何かの堰が破られていくのを感じた。

射精を止められる限界を超えたのだ。

そして、他のディンガの少年と同じような唸り声をあげ

ブチュッ

ブチュッ

ブチュッ

ヌッンガは、女の中に己の精を解き放つ。

熱く窮屈な膣の中に男の証を…

ディンガ族としての遺伝子を注ぎ込む。

そう、ヌッンガは男性の絶頂に酔いしれ、

ただ、だらしない顔つきで余韻に耽り腰を震わせた。

その一方で、

「はあはあはあ……」

うつろな瞳でセックスの余韻に浸っているヌッンガを

ディンガの少年たちは笑いながら見つめ、

「すげえな。

 さすがはヌッンガの体だぜ。

 まるでヌッンガ本人がスムラシしてるみたいだ」

「けど、あれが異人の女だと思うと不思議と興奮するよな。

 あんないい女だったのに、

 今はただのヌッンガにすぎないんだからさ。

 ふふっ、俺たちを見下してたあの女を徹底的にディンガの男にしてるんだ」

男としてのセックスにおぼれていくヌッンガを指差し、

皆嗜虐的な笑みを浮かべていた。



十五の少女だった優美が十三のディンガの少年ヌッンガになり、

さらに、男というものを身をもって知ってしまってから一週間が過ぎ、

ヌッンガは初めて知ったセックスの喜びに浮かれていた。

「はあ…」

(あたしがスムラシしてるなんて……

 ディンガ族の男の子としてスムラシしてるなんて……

 すごいなあ……

 これって、本当に現実なんだろうか?

 スムラシってあんなに気持ちいいんだ。

 女とヤるってたまんないんだなあ……)

ムクッ

ムクッ

少年の最も性欲が盛んな時期を迎えたヌッンガ。

日々のオナニーで少女の羞恥心の大半を失い、

セックスへの好奇心を止められなくなっていた矢先、

いきなり連れて行かれた先で童貞を捨てたのだ。

ヌッンガの頭の中もだいぶ男の性欲に染められていたせいか、

ショックどころか、本格的に男の性欲を覚えてしまった。

スウムの気持ちよさだけでは我慢できなくなり、

女のウルチを求める本能に目覚め始めてしまったのだ。

シュッ

シュッ

「はあ、はあ、はあ」

勃起する自分のペニスを握り締めヌッンガは必死に扱き始める。

それは性に目覚めたごく普通のディンガの少年の姿だった。

「ああ、まだウルチの匂い残ってる……はあ」

スウムに夢中になりながらも、

ヌッンガは自分のペニスにこびりついている愛液の名残と我慢汁とを一緒に擦り取ると、

その匂いを指につけて嗅ぐ。

その一方でヌッンガの股間には痙攣し勃起している漆黒のペニスがあり、

それから発せられる感覚がヌッンガをさらなる次の行動へと駆り立てていた。

そう、もはやヌッンガにとって当たり前になった感覚だった。



八月。

ヌッンガは太陽のサイクル以外の日時の感覚をすっかり失っていたが

しかし、外の世界では夏休みの季節がやってきていた。

このディンガ族の村にはめったに観光客はこないが

しかし、観光は村にとっての貴重な金銭の入手手段でもあり、

シーズンに入ると外の世界の人の姿を一週間に一度は見かけるようになった。

それでも日本人はまだ見かけない。

たまにやってくる欧米の観光客を眺めながら

ヌッンガは自分もそうしてやってきた一人であることを思い返していた。

「はあ、はあ、はあ」

ヌッンガはブッシュに入るとオナニーに耽りはじめる。

(はあ、あたしもああしてやってきた観光客のひとりだったのに……

 あぁ…今はこの村に生まれついたディンガ族のヌッンガになっちゃってるの!

 もしあの時ヌッンガに付いて行かなかったら、

 あたし、優美のままだったのに……

 あたし、ヌッンガと体を取り替えられちゃった!

 あたし、ヌッンガに生まれ変わっちゃった!)

セックス以外で興奮を覚えたのも久しぶりのことだった。

それは優美としての自分を思い出したからこそ、

このような倒錯したオナニーをしてしまったのであろう。

「ああ、ああ、ううっ!」

自分のかつての姿といまの姿との落差に興奮しながら

ヌッンガはペニスを絞り上げると、

ブチュッ

ブチュッ

ブチュッ

その漆黒の硬く勃起したペニスより白濁した体液を放出する。

「あああぁ」

射精の余韻に耽りながらヌッンガは呆けた表情をしているとき、

「!」

ひとりの肌の白い人間と目が合った。

「あっ」

ディンガ訛りの焦った口調で思わずヌッンガは声を漏らすが、

しかし、その股間からは濃い臭いをまき散らしながら

夥しい精液がペニスより垂れて落ちている最中だった。

ザッ…

その途端、ヌッンガと目の合った人影は

気持ち悪いものを見たかのように顔を背け、無言で去っていく。

「………」

一方でヌッンガの思考は真っ白になっていた。

そして、

「………タ・・・タ・ツ・ヤ!?」

ぴたっ

ヌッンガがあげた声に人影が止まると、

驚いた表情で振り返る。

そして、大きく見開いていたその目には、

自分より背が高く、漆黒の肌を曝している少年の姿が映っていた。



「はあ……

 でも、まだ信じられないな……

 君が優美だなんて……」

「そ、そう……」

「あ、ごめん。

 別にそういう意味じゃなかったんだけど」

「そ、それは仕方ないよっ。

 この体は本当にディンガ族の男の子の体だもん。

 あたし、生まれつきのディンガ族の体になっちゃってるんだから」

「…そうだよな。

 見た目に優美の名残があるなんてことあるはずないんだよな」

「うん……でも、あたしの心は優美だってこと信じてくれた?」

「あ、うん。

 もちろん……」

ディンガ訛りの日本語で必死で訴えるヌッンガの姿に達也は慌てて頷いた。

「けど、まさか本当に体を入れ替えられていただなんて……

 信じたくはなかった。

 記憶喪失とか精神病とか……色々いわれてたけど、

 そっか、やっぱりあれがヌッンガだったのか」

「あ〜〜、もうヤダ。

 あたしが精神病院に入ってるなんて……」

「ご、ごめん!」

その話を思い出した途端泣きそうになるヌッンガの姿に達也が謝る。

「でも、仕方ないよね。

 あたしの中身はディンガ族の男の子なんだもん。

 言葉も通じないし、

 仕草も素振りもおかしいんじゃ

 精神病院に入れられちゃうよね……」

「う、うーん……」

「やっぱり、

 あたし、もうディンガ族として生きるしかないのかな……」

これから先のことを考えながらヌッンガは俯くと、

「そんなこというなよっ。

 優美とヌッンガが入れ替わってたってことが証明されたんだ、

 また入れ替われば済む話だろ?」

「でも、あたし、休学扱いなんでしょう?

 もう何ヶ月も勉強なんてしてないし……

 付いていけるかどうか自信ないな」

「そんなこというなよっ」

「う、うん……」

「とにかく、優美の体をここまで連れてこられれば元に戻せるってわけか…
 
 なんとかしなきゃな」

「無理だよ。

 精神病院に入ってるあたしを無理やりここまで連れてくるなんて」

「何諦めてるんだよっ!

 優美は元に戻りたくないのか!?」

「そ、それは……」

達也のその言葉にヌッンガは思わず言葉を濁すと、

「大丈夫だよ、

 僕が付いている。

 優美っ

 きっと君を元の姿に戻してあげるよ」

そんなヌッンガに達也は優しく囁いた。

「うっうん…」

そんな達也の笑みにヌッンガは安心を感じ取ると、

そっと、裸の身体を達也に寄せた。



夜。

パチパチ…

パチン!!

ヌッンガと達也は村の中にある小屋の中で向かい合っていた。

灼熱の昼間と打って変わり、冷えた夜風が小屋の中に入ってくるが、

しかし、中で焚かれているたき火のせいもあってか

寒さはさほど感じることはなかった。

が、達也は昼間よりもきつくヌッンガの体臭を感じていた。

きついディンガ族の男の独特な匂い。

この肉体の中に、幼馴染の優美が囚われているのかと思うと切なかった。

「なあ、お風呂とかには入れないのか?」

「お風呂?

 ……懐かしい響き…すっかり忘れてたよ」

「おいおい……綺麗好きだっただろ、優美は」

「でも、こっちじゃ水なんて飲むだけで貴重だから。

 それにお風呂入らないのにも慣れちゃったしね……

 あ、もしかして臭い?」

「い、いやっ、そういう意味じゃないって」

「はあ、やっぱり分かんなくなってる〜。

 自分の汗臭さとか気にならなくって……

 ディンガ族の匂いが普通になっちゃってるし……」

達也と言葉を交わしながらヌッンガは苦笑いすると、

頭の上にへばりつくように生えている縮れ毛を軽く掻く

そんなヌッンガを見つめながら、

「なぁ…

 まさか…あれも当たり前になってるとか言わないよな」

達也は真剣な瞳で尋ねると、

「え?」

黒い肌に浮かび上がるヌッンガの白目が一瞬大きくなった。

「ほら、昼間の……」

「あ、そっか。

 達也はあたしのスウムしてるとこ、見てたんだよね……」

達也に指摘され、

優美は恥ずかしいというよりも寂しそうな表情を浮かべると、

「あたしね……実は……

 友達に誘われるまま、スムラシもしちゃってるの……」

とヌッンガは告白する。

「スムラシ?」

ヌッンガの口から出た言葉に達也は聞き返すと、

「スムラシ……スム、ス、何だっけ?

 えっと、せ、そう、セックスのこと」

「!」

ヌッンガより告げられた衝撃の告白に達也は目を見開く。

「ごめん。

 だけど、拒否できなくて……

 周りに流されるまま、

 あたし、スムラシしちゃってたの」

「あ……」

達也は何かをいいかけて、言葉を詰まらせた。

ショックで言葉が出なくなったらしい。

「はあ、

 もうあたしの感覚ってディンガのものになっちゃってるのかもしれないね。

 こんなこと平気で話してるし……

 あたし…

 本当におかしくなっちゃってるのかも」

「それは……」

「分かっているの。

 スウムが習慣になり出した頃から自分の感覚が壊れ始めてるの。

 あたしの…優美としての感覚が壊れて、

 代わりにヌッンガとしての感覚ができていってるの。

 多分……

 もし、達也が今日来てくれなければ…

 あたし…

 ヌッンガとしてディンガの感覚に溶け込んでいたかもしれない…」

「そんな……」

「だって、仕方ないでしょう?

 あたし…ディンガ族の普通の男の子なのよっ!

 イリガだってカウカウになっちゃうし……

 あっあたし、いま何言って……

 あぁ、もうダメ…

 あたしの感覚、おかしくなっちゃってるのよ!」

思わず叫び声をあげるヌッンガの股間からは

ピクッ

ピクッ

黒いペニスが蠢き出していた。

「やめろよっ、優美」

「いや、

 もうあたし、優美じゃないのよ!

 ディンガ族のヌッンガなのよ!

 きっと、あたし、呪いをかけられてるのよ!

 身も心もディンガ族の男になっちゃうようにって!」

シュッ

シュッ

自分の言葉に興奮したヌッンガはついにペニスを扱き出してしまった。

そして、その光景に達也は慌てながら、

「やめろ、

 やめるんだ優美!!、

 そんなことして何になるんだよっ」

自分のペニスを扱くヌッンガに向かって怒鳴るが、

「いや、

 見て!

 これが今のあたしなのっ。

 毎日寝る前にスウムしてるディンガ族のヌッンガなの。

 達也と一緒だから我慢してたけど、

 でも、本当はこんなことをしたくてたまらなかったの」

シュッシュッ

シュッシュッ

叫び声をあげながらヌッンガは達也に自分のオナニーを見せ付けようとする。

すると、

「やめろ!

 やめるんだ、

 優美っ

 お前はヌッンガなんかじゃないっ

 女の子だ。

 優美という女の子なんだよ」

達也は股間で動くヌッンガの手を押さえつけながら言い聞かせるが、

「うっダメよ…

 あたし…

 もぅヌッンガなのよ、

 こんな裸の格好で生きるディンガ族なのよぉ

 お願い、

 あたしのスウムを見て…

 ディンガ族となったあたしを見てよ!!」

ヌッンガは涙を浮かべながら

自分を見つめている達也の顔をジッと見据えて訴えると、

「違うよ、

 お前は優美だ、

 優美はここでヌッンガという男に無理やり身体を取り替えっこされたんだ、

 いいか、絶対に自分を見失うな、

 身体はヌッンガって奴かもしれないけど、

 でも心は優美という女の子であることを忘れちゃだめだよ」

達也は優しくヌッンガに言い聞かせ、

その黒い頬にキスをした。

「達也…」

達也の思いがけない行為にヌッンガはハッとすると、

「いいねっ

 今度ココにヌッンガを連れてくるから、

 絶対に優美であることを忘れちゃダメだよ」

クシャッ

赤茶けた髪が覆う頭を幾度も撫でながら

達也はそう言い聞かせると、

「うっうん、

 ありがとう…

 いまのキスで目が醒めたよ、

 うん、あたし頑張る。

 あたし頑張るから…

 でも、一つだけお願いがあるの」

ヌッンガは控えめな口調で懇願する。

「なっなんだよ、

 改まって」

ヌッンガのその言葉に達也は困惑しながら尋ねると、

「あの…

 これで最後、最後にするから…

 達也にあたしのイリガをスウムして欲しいの」

と呟くように言う。

「はぁ?」

その言葉に達也はあっけに取られると、

「出かかったままなのよっ

 こんな生殺しの様態じゃ

 余計、カウカウしちゃうのよ、

 だから、達也の手でイカせて…

 お願い…」

達也に向かってヌッンガは懇願し、

その股間では漆黒のペニスが逞しく勃起していた。

「…(はぁ)仕方がないか…」

男としての生理を熟知している達也は頭を抱えながら決断をすると、

「で、どうするんだ?」

と聞き返した。

「あっありがとう

 このままでいいわ…

 達也…

 あたしのイリガを握って…」

ヌッンガはそう言いながら、

グィッ!

っと自分の裸の腰を突き出し、

達也に向けて黒い棍棒・ペニスを向けると、

「うっうん

(しかし、デカイ…

 さすが、ディンガ族だ…)」

達也は自分に向けられたペニスの大きさに驚きながらマジマジと見詰めた。

「ねぇ早く…」

そんな達也に向かってヌッンガが急かすと、

「わっわかった、

 じゃぁ、触るよ」

その声に達也はおっかなびっくりしながら手を伸ばし、

チョン!!

その指先でヌッンガのペニスを一度叩くと、

思い切って

ギュッ!

と握り締める。

「あっ!

 はっ!」

その感覚が響いたのか達也の指がヌンガのペニスに触れた途端、

ヌッンガはあえぐような声をあげ、身体をよじる。

「大丈夫?」

その声に達也は慌てながら尋ねると、

コクリ…

「いいから…して…」

ヌッンガは俯きながらそう言い、

そしてスウムするように告げた。

「うん、いくよ」

その声に達也は決心すると、

スー

スー

固く伸びきっているヌッンガのペニスを扱き始め、

そして、

シュッ、シュッ

シュッ、シュッ

次第に速度を上げると、

手馴れた動きでヌッンガのペニスを扱いていく。

「あぁっ

 おっ

 うっ

 んんっ」

擦れる刺激がビンビンと伝わっているのか、

ヌッンガは額に汗を浮かべ、

そして、その厚い下唇をかみ締めながら必死にこらえる。

そしてさらに、達也の手の動きが速くなると、

スッ!

これまで自分の体を支えてきたヌッンガの片腕が動き、

その長い腕が達也の股間に潜り込んだ。

「!!」

ヌッンガのその行為に達也が気づくと、

「手を止めないで…」

とヌッンガは囁く。

「うっうん」

ヌッンガのその声に達也はペニスを扱くことに集中をするが、

サワサワ…

サワサワ…

ヌッンガの手はまるで蠢く虫のごとく達也の股間を動き回り、

達也の股間の具合を確かめていた。

そして、

サワッ…ギュッ!!

いきなりズボン越しに達也の股間を鷲づかみにした途端、

「うっ!!」

思わず達也は手を止め、うめき声をあげた。

「手を止めないでと言っているでしょう」

そんな達也に向かってヌッンガは黒い肌より白い目を浮き上がらせて注意をすると、

「うっうん…」

達也は再びヌッンガのペニスを扱き始めた。

すると、

ジィーっ

ヌッンガの手は達也のズボンのチャックを開け、

その中より同じように勃起していた達也のペニスを引っ張り出す。

ビンッ!!

ハァハァ

ハァハァ

固く突っ張ってしまっていた自分のペニスが引き出された途端、

達也の息が荒くなり、

「優美…」

っと目の前で自分の腰を突き出しているヌッンガに声をかけた。

「なぁに?

 これ、

 達也もすっかりイリガをカウカウしているじゃない。

 まさかあたしを見て興奮しているの?」

達也の勃起しているペニスについてヌッンガは指摘すると、

「優美っ

 お前がそんな姿になっているからだぞ」

と達也は囁く、

「うふっ

 こんな男の土人の裸に達也は興奮しているの?」

そんな達也にヌッンガは聞き返すと、

ギュッ!

達也の勃起しているペニスを強く握り締めた。

「うっ!」

握り締められる感覚に達也の口からうめき声が上がると、

「手を止めないで」

すかさずヌッンガは注意をし、

シュッ

シュッ

その黒い手が達也の股間で上下に動き始めた。

「あっ

 あぁっ」

動き始めたヌッンガの手に達也は思わず喘ぐと、

「あたし女の子だったから

 イリガ弄られても感じるんだけど

 達也って、男に弄られても感じるのね」

その姿にヌッンガは皮肉をこめて言う。

すると、
 
「なっ何を言うんだよ、

 優美がヌッンガに…

 ディンガ族になっちゃったから…」

と達也は言い返した。

「あたしがヌッンガになったから…なの?」

「そっそうだよ」

「へぇぇ…

 それでこんなにイリガをカウカウしているんだ」

「うっうるさいっ!!」

自分を責めるヌッンガの言葉を振り払うように達也は手を振り払うと、

そのままヌッンガを抱きしめた。

その途端、

プン…

汗の匂いと土の匂いとアンモニアの匂いが混ざった

ヌッンガのキツイ体臭が達也の鼻を突くが、

しかし、その匂いが達也を一層興奮させ、

「おまえこそ、どうなんだよ、

 素っ裸の生活って」

とヌッンガのペニスを扱きつつ耳元で囁いた。

「あっ

 そんなこといわないで」

そのことに触れて欲しくないのか

ヌッンガはさっきまで見せていた強気が一転する。

「こんなぶっといチンコ出したままで

 村の中やアチコチ歩き回っているんだろう。

 この土人男が、日本だったら即警察行きだぞ」

「だって、ディンガではこれが普通だもん、

 みんな裸で暮らしているのよ、

 達也みたいに服を着ているほうが可笑しいわ」

「ふふっ

 なんだよ、普通って…

 もぅすっかり土人になりきっているじゃないかよ、

 優美の叔父さんや叔母さんに見せてあげようか、

 本当の優美は土人になって

 チンコをブラブラさせながら歩き回っています。って」

「いやっ、

 それは言わないで…

 あたしだって、

 こんな姿、誰にも見られたくないもん」

シュッシュッ

シュッシュッ

ペニスを扱かれながら優美は言い返すと、

その黒い手が達也の股間に潜り込むなり、

またペニスを扱き始めた。

「あっうっ」

ヌッンガの手の動きに達也が敏感に反応すると、

「ふふっ

 あたし上手でしょう?

 スウムの腕なら負けないわよ」

そんな達也に向かってヌッンガは囁く、

シュッシュッ

シュッシュッ

しばらくの間、二人は互いのペニスを扱きあい、

そして、二人は改めて見詰め合うとゆっくりと互いの唇を重ね合わせた。

「優美…」

「達也…」

互いのペニスを扱きながら長いキスをし、

キスをしながら達也はシャツのボタンをはずし始める。

そして、全てを脱いで達也が全裸となると、

「来て…」

「うっうん」

ヌッンガが誘いながら横になると、

それに誘われるようにして達也も横になり、

二人は身体を重ね合わせると濃厚なキスをする。




パキパキ!!

パキン!!

弾ける音を立てながら、揺らめく焚き火の明かりが小屋の壁を照らし出し、

その中、まるで獲物に襲い掛かる姿を思わせる獣のシルエットが浮かび上がると、

ハッハッ

ハッハッ

シルエットは荒い息を吹き上げながら、

その下部を激しく動かしていた。

ハッハッ

ハッハッ

グチョグチョグチョ!!

ハッハッ

ハッハッ

グチョグチョグチョ!!

激しい息遣いの音と、

間欠的に響く淫らな音が小屋を支配する。

そして、その音を追いかけるようにして、

「うっおぉっ

 うっおっ!

 うっおっ

 くぅぅぅ…」

何かを必死に堪える男のうめき声が響き渡る。

ハッハッ

ハッハッ

再び息遣いの音が上がり

汗の匂いを周囲に撒き散らしながら、

全身ずぶ濡れのヌッンガは腰を動かしはじめた。

すると、

グチョグチョグチョ!!

また淫らな音が響き渡り、

「おごぉぉぉぉ!!!」

追って、ヌッンガの下より達也の喘ぎ声が響く。

「ハァハァ

 ハァハァ

 あぁイリガが熱い…」

腰を振りながらヌッンガはそう漏らすが、

しかし、その言葉を戒める達也の声は響かずに、

「うぉうぉ…」

ただ喘ぐ音が返ってくるだけだった。

「ふふ…

 どう?

 あたしのイリガの味は?」

肌から浮かび上がる白目を上に押し上げヌッンガは問いただすと、

グイッ!!

激しく腰を突き出す。

すると、

「うごっ!!」

その問いに答えるように達也の声があがった。

そう、ヌッンガの眼下には首を垂らす達也の白い裸体があり、

ヌッンガの股間から伸びる黒い肉棒がその裸体の肛門を貫いていた。

そう、ヌッンガと達也は一つにつながっていたのであった。

そして、ヌッンガが腰を突き出す度に、

「うぉっ!」

達也は白目を剥き、顎を上へと上げる。

「ふふっ

 ふふふ…

 達也、すごいよ、

 ディンガのどの女よりもよく締まるよ」

黒い肌に浮かぶ汗を輝かせながら

ヌッンガは達也の肛門からヌラヌラと光るペニスを引き出すと、

ズンッ!!

勢いよく身体の中へと打ち込む。

すると、

「うぉぉぉぉっ」

それに合わせて達也が声をあげると、

「痛いでしょう、

 苦しいでしょう、

 でも、これを望んだのは達也、

 ふふっ

 徹底的に犯してあげる。

 そして、達也にあたしの精を分けてあげる。

 うれしいでしょう?

 ディンガ族の精を入れてもらえるんだから、

 達也…あなたをディンガ族の女の子にしてあげる…」

瞳に妖しげな光を放ちながらヌッンガはそう囁くと、

更に激しく腰を振り始めた。

そして、

「あっおっ

 うっ

 うぉぉぉぉぉ!!

 出る!!

 あたしの…

 俺の精が…

 あぁ、なっちゃう…

 おっ俺、

 ディンガ族に…

 ヌッンガになっちゃう!!!」

「んあぁぁぁぁぁ!!」

何かが変わるのを感じながらヌッンガが雄たけびを上げると、

ブシュッ!!!

達也の体内にその熱い精液を注ぎ込み、

また同時に

シュッ!

達也も己のペニスから精液を吹き上げると、

「うぉぉぉう!!」

「んあぁぁぁ!!」

夜の村に2匹の野獣の遠吠えが響き渡っていった。



おわり



この作品はバオバブさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。