風祭文庫・モラン変身の館






「モランの雄叫び」
(後編)


原作・バオバブ(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-042





「…ルンガに変身しちゃった…」

ようやく我を取り戻した由紀は複雑な面持ちで

ルンガへと完全に変化して自分の肉体を鏡に映して眺めていた。

結局、俺は由紀のオナニーの手助けをしてやれなかったのだが、

でも、由紀の射精した量はそれでもたいしたものだと思う。

それにしてもこれがマサイ・ルンガの肉体だなんて…

変身していく途中の由紀は前回も見ていたが、

完全なルンガになった由紀を見るのは初めてだった。

「へへへ…また振り出しだね」

寂しそうに笑いながら由紀は、鏡の中の自分を見つめるが、

しかし、

さっきまでのツインテールが似合っていた由紀の面影はどこにもなかった。

由紀は確かめるように精悍な顔の硬い頬を撫で、

盛り上がった筋肉質な胸を触り、お腹の田の字をなぞり

そして、そっとペニスを握る。

「ルンガ…か…

 あぁ…またあたし、ルンガとして生きなきゃいけないんだ」

その表情には憂鬱が見え隠れしていた。

「ルンガの魂のかけら、ほんとに取るコトが出来るのかな…

 なんだか、あたし、

 ルンガの魂がどんどんあたしの中に溶け込んできてるように気がするの…

 もし今度会うとき、あたしがあたしでなかったら智弘はどうする?」

訴えるような視線で俺を身ながら由紀はそう尋ねると、

「何いってんだよ、由紀は由紀じゃないか?

 大丈夫だよ、

 由紀はルンガとか言うマサイなんかにはならないよ、

 早く元の女の子の由紀に戻って、

 また、前と同じように学校に行こう…」

俺は由紀の顔を撫でながら、

彼女がこれ以上暗くならないようにそう呟いた。

「…そうだね、

 うんっありがとう、

 希望が出てきたわ」

表情を変えた由紀はそういうと作り笑いを浮かべていた。

そして、翌朝…

「じゃぁ…行ってくるね

 心配しないで…

 このひと月無事に乗り切ってみせるから、

 そしたら、また…して…ね」

バッ

黒光りする男の裸体に朱染めの衣装・シュカを巻き付け、

モランの証であるビーズの飾りを首から提げた由紀は俺にそう言い残すと、

槍を片手にサバンナへと消えていった。



それから一ヶ月が過ぎた。

「ああ、んはぁ、くぅ〜っ」

部屋にやってきた俺が聞いたのは、

女のたまらなさそうな声だった。

「由紀!?」

その声に驚いた俺は早速ドアをぶち開けてみると、

部屋の中で由紀はオナニーの真っ最中だった。

むろん、体は元に…

いや、股間のペニスだけ十センチほどの大きさで残っているが

それ以外は由紀に戻っているようだった。

「お、おい、由紀、何をやって?」

俺が慌てて声をかけると

「あ、はぁはぁ…おう、智弘じゃない?

 見てっ、見て。

 まるで、おっ俺が俺じゃないみたいだぁ

 ああ、俺、いま女になっているんだよーっ!

 いい匂いだし、柔らかいしさーっ。

 もうたまんねー」

由紀は女に戻っていく体に欲情しているらしく、

裸のまま体を触りまくっていた。

「ああんっ、女の胸ってこんなかぁ。

 感動だぜぇ。

 早く股も女になんねーかなぁ。

 早く味わいたいぜー」

そう言いながら由紀は、

徐々にちっちゃくなりつつある黒檀色の肉棒を弄くりながら喘いでいた。

「ゆっ由紀っどうしたんだ、

 しっかりしろっ」

そんな由紀の姿に俺は慌てて彼女の傍によると、

「んなこたぁ、分かってるって。

 こっちはまた一月も男でいたんだよ。

 前のときは数時間だったから、二ヶ月くらい男でいたようなものじゃん。

 しかも、あたしの体、性欲強いからさぁ。

 もう溜まっちゃって溜まっちゃって…

 女にありつきたくてねー」

胡座をかきながら由紀はそう言うと、

ガバッ

俺は有無を言わさずに由紀の身体を抱きしめた。

「おいっいきなり何をするんだよ」

由紀はそう怒鳴りながら俺の身体を振りほどこうとする。

しかし、俺は由紀を思いっきり抱きしめると、

「由紀っ、お前は女だ、

 マサイなんかじゃない、長井 由紀って女の子なんだ!!」

と由紀の耳元で叫んだ。

その途端、

「あっ」

由紀のその声が響くと、

スルリ

と激しく抵抗していた由紀の身体の力が抜け落ちると、

彼女の重さが俺の腕にのしかかってきた。

「由紀?」

不安そうに俺が由紀の名を呼ぶと、

「智宏…」

っと由紀が俺の名を呼んだ。

「由紀?、本当に由紀なんだなっ」

念を押すようにして俺が尋ねると、

コクリ

と由紀の頭が縦に動いた。

すると俺は

バッ

っと由紀の両肩を掴み、

「あれから一体何があったんだ?」

っと彼女に迫って事の詳細を聞き出そうとした。

すると、

「智宏…

 あっあたし…
 
 しちゃったのよ…」

とポツリと呟いた。

「しちゃったって?

 なにを?」

彼女の言っている意味が分からずに改めて問いただすと、

「だから、

 マサイの女の人とセックスを…
 
 しちゃったのよ」

と由紀は衝撃の告白をした。

「そんな…

 だって、この前…

 女とセックスをしてルンガにならないようにって、

 オナニーをしているって言ったじゃないか」

そう俺が聞き返すと、

「そうよ、確かにあたしは注意していたわ、

 でっでも、

 マサイの村に戻ってすぐに長の命令で

 モランとして牛の放牧の警護につき合わされて、

 それでヘトヘトになって村に戻ったとき、

 長からすぐに小屋に来るようにって言われたのよ、

 長の命令には逆らえないわ、

 それであたしはモランの姿のまま小屋に行くと、

 そこに一人の女の人が居たのよ、

 綺麗に着飾ったマサイの女性はあたしを見た途端、

 ニコッ

 って笑ったのよ、

 そう、この男にすべてを許す。そんな女の顔だったわ。

 それを見た途端、あたしの背筋が寒くなったの、
 
 ここにいては行けない。って
 
 でも、あたしは小屋から出ることは出来なかった。
 
 だって、長の許しを得ていないんだもん、
 
 それで仕方なく、そこに座ると、

 マサイの女はすぐにあたしに身を寄せてくきたの、

 あたしは必死になって女の誘惑から逃れようとしたわ、

 すると、女はこう言ったわ、

 ”あら、モランなのに女が怖いの?”

 てね。

 あたしはすぐに長の方を見ると、

 長はただ黙ってあたしを見ていたわ。

 逃げられない。

 あたしがそう思ったとき、

 女の手があたしの腰布の中に入れてくると

 あたしのオチンチンを扱き始めたのよ、

 一刻も早く逃げ出したかった。
 
 でも、その時、
 
 声が聞こえてきたの、
 
 ”さぁ、その女を抱けって…”

 その途端、

 あたしのオチンチンがムクムクと大きくなると、

 腰布から飛び出してしまったわ。

 そして、気づいたときは、

 女の人の濡れたなま暖かい肉があたしのオチンチンを包み込んで、

 ギュッ

 と締め付けていて…

 その…あまりにもの気持ちよさにあたし…

 一心不乱に腰を動かしていたのよ、

 長の前で…

 女の人に覆い被さって…

 いやぁぁぁ!!!

 あたし、女の人を犯したのよ!!!」

そう由紀は叫にながら頭を抱えてしまった。

「そっそうか…」

狼狽する由紀を宥めるようにして、

俺は彼女の肩に手を置くと、

「触らないで!!

 あたし…女を犯してしまった男…

 マサイの男なのよっ

 智宏に暖かく触られる者じゃないわ」

と吐き捨てるようにしてそう叫んだ。

「そんなことはないっ

 君は由紀だ、
 
 俺の彼女の由紀なんだよ」

俺はそう言うと、

「ダメッ

 ダメよっ

 あたしはもぅ由紀なんかじゃないの、

 マサイのモラン・ルンガよっ

 こんな、女のような身体になっても、
 
 ほらっ、
 
 もぅこのオチンチンは消えてくれないわ」

由紀はそう言うと、

再び膨張し始めた股間のペニスを俺に見せつけた。

「そんな…さっきより大きくなっている!!」

そう確かに由紀のペニスは一度10cm程に小さくなったものの、

しかし、

再び棍棒のように膨らみ勃起をしているペニスを見せつけられた俺は驚愕した。

「ねっ、

 おっおっおっ…
 
 俺のチンポ、大きくなっているだろう?
 
 へへへ…

 そっそうさ、

 このチンポで女を犯したんだぜ、

 へへ
 
 あっあの女

 よほど気持ちよかったのが何度もあがいてよ、

 ついには失禁してやがんのよっ

 はは…俺様をバカにした罪さ、

 どうだ、俺のチンポ立派なもんだろう?」

突然由紀は男言葉になると、

勃起したペニスを俺に見せつけた。

「由紀ッしっかりしろ!!」

その様子に俺は由紀の胸を揺すって声を張り上げると、

「あっ…智宏君…

 あたし…あぁまたルンガが出てきたっちゃったのね、

 もぅダメ見たい…
 
 あの夜、女の人を犯したときから、
 
 あたしの心はマサイのモラン・ルンガになってきているの、
 
 いっいまだって、
 
 あたし…
 
 自分がルンガなのかそれとも由紀なのか判らなくなってきているのよ、
 
 こうして智宏の顔を見ているときが、
 
 由紀として振る舞わなきゃ行けない。
 
 ただ、その気持ちでこうしているの…
 
 でっでも…
 
 あぁ、段々智宏のことが判らなくなって来たわ」

由紀はそう言うと、

手を伸ばして俺の顔を確認するようになで回し始めた。

そして、

「あぁん…」

と由紀はうめき声を上げると、

シュッシュッ

っと硬く勃起したペニスを扱き始める。

「由紀…」

「智宏…

 これまで色々ありがとう。

 あっあたし、もぅダメなの…

 これ以上は由紀で居られない…
 
 だから、お別れ…」

そう由紀は俺に別れの言葉を継げると、

「さぁルンガっ

 この身体を上げるわっ

 うぉぉぉぉぉ!!」

っと雄叫びを上げるながらペニスを扱き始めた。

そして、程なくして

「うっ!!」

とその顔を歪めると、

シュッ!!

っとペニスから白濁した液体・精液を吹き上げてしまった。

その途端、

メリメリメリ!!

由紀の身体から音が響き渡ると、

グングンと身長が伸び、

そして、至るところの筋肉が盛り上がり始めた。

「由紀…」

俺はただ黙って由紀がマサイ化していくのを眺めていると、

ある考えが俺の頭の中を駆けめぐっていった。

そして、思い切って、

「行くんだったら由紀っ

 俺をマサイの女にしてくれ!!」

と俺は叫ぶと変身していく由紀に頭を下げた。

「…智…宏…」

俺の言葉にモランのムキムキの肉体美を晒しながら由紀は驚くと、

「由紀っ、お前はひとりぼっちじゃない、

 俺は女になってお前の子を産むっ

 死ぬまでずっと一緒だ。

 さぁ、俺をマサイの女にするにはどうすればいいんだ?」

俺はそう由紀に訴えると、

「それは…」

次第に猛々しいモランの顔に変わっていく由紀は、

しばし考えた後…

「おっ、俺のチンポを舐めろ…」

と命令した。

「え?」

由紀のその言葉に俺は驚いたが、

「わかった、

 お前のチンポを銜えればいいんだな」

と言うと、

俺は由紀の股間に顔を近づけていく、

そして、その中央部で棍棒のように硬く勃起しているペニスを鷲掴みにすると、

口をそれに近づけていった。

そして、

「えぇいっ」

と俺は気合いを入れると

ヌプッ!!

っとくわえ込んだ。

その途端。

ムゴッ

口いっぱいに由紀の亀頭が押し込まれた。

「由紀…

 あのクリトリスがこんな姿になって…」

かつての由紀のクリトリスの形を思い浮かべながら

俺は巨大な亀頭をなめ回していた。

そのとき、

ヒタッ

由紀の大きくなった手が俺の顔の両側に宛われると、

「お前、俺の女になるんだな?」

とマサイの声が俺の頭の上から降り注いだ。

「うっ」

その声に俺は顔を上げると、

「こらっ離すんじゃない、

 ようし、お前を女にしてやる。

 いくぜ…」

と由紀は俺にそう言うと、

グィッ

っと俺の顔を一気に股間へと押し込んだ。

「むごぉぉぉっ」

由紀の勃起したペニスが俺の口を貫き、

喉の奥まで押し込まれた。

「ムゴォォワ

 ムゴォォワ」

俺は目を白黒させながら急いでペニスを吐き出そうとしたが、

しかし

「おいっそんな生ぬるい事じゃダメだぜ、

 もっと気合いを入れろ、

 男は命を張ってサバンナで生きていくんだ、

 女になるのならそれくらいのことをして見せろ」

と由紀は男の口調で俺に言う。

その言葉を聞いた俺は、

一心不乱に由紀の棍棒に奉仕をした。

ニュウパ、チュバ

ニュウパ、チュバ

俺の口から立てるいやらしい音があたりに響く、

すると、

「あはは…

 やれば出来るじゃないか、
 
 あぁいいぜ…

 おまえ…なかなかいい筋をしているじゃないか。

 あぁ、最高だぜ」

由紀はそういいながら俺の頭を愛おしそうになで回す。

「由紀…

 由紀…

 由紀…」

俺はただその言葉を何度も繰り返して首を動かしていた。

やがて、

「あぁっ」

射精が近づいたのか、

由紀は思わずそんな言葉を漏らすと、

「射精が近い…」

由紀の身体の動きから俺はそう察した。

すると、

ジワッ

由紀のチンポから先走りが流れてきた。

塩辛く苦い味が口の中に広がっていくのを感じた俺は、

いつしか身体の芯が熱くなりはじめた。

「あぁ…

 なんだ?
 
 体が熱い…」

燃え上がるような炎で身体の内部から焼かれていく、

そんな感じに俺は次第に悶え始めると、

由紀の身体に絡みついていた手をゆっくりと降ろし

そして、自分の股間へと忍ばせていった。

そうするうちに、

由紀の脚が俺の身体に当たるだけで

ビリビリ

と電撃が流れたかの様に痺れ始めた。

「なんだ?

 かっ身体が…
 
 体中が敏感になっていく…」
 
まるで全身が性感帯になったような感覚に

俺は夢中になって由紀のペニスを貪った。

「いぃ…

 あぁ…
 
 なんだ…
 
 女ってこんなに感じているのか…」

そう感じながら俺は自分の股間で硬く勃起しているペニスをいじり回すが、

しかし、俺の手はペニスを扱くことはせずに、

ただひたすらなで回しているだけだった。

「なんでこんなに感じるんだ俺は…

 ダメだ…
 
 あぁ…イってしまいそうだ。
 
 こんなに気持ちがいいだなんて
 
 くそっ
 
 もっと早く…
 
 もっと早く…
 
 あんっ」
 
そう思ったとき、

「うぉぉぉぉっ

 出る
 
 出る
 
 出るぅぅぅ!!」

由紀が雄叫びを上げながらそう言うと、

グッ

自分のペニスを俺の喉の奥深くに押し込み、

シュッ!!

俺の喉の奥深くに向けて精液を流し込んだ。

ビュゥゥゥ

「グホッ!!」

由紀のペニスから放たれた精液は俺の喉を通って体内の奥深くに染みこんでいく、

しかし、

吐き気の類は一切起きることなく、

それどころか俺の身体はさらに燃え上がってきた。

「うぐっ

 うぐっ
 
 うぐっ」

由紀が放った精液をすべて飲み干すと、

火傷をするのかと言うくらい体が熱くなってくる。

「ぷはっ

 あんっ

 体が熱い!!
 
 身体が熱いよぉ!!」

由紀のペニスを吐き出した俺はまるで女の様な口調でそう訴えると、

床の上で悶え苦しみはじめた。

すると由紀は

「ふへへ…」

といやらしい笑いをしながら悶える俺をジッと見つめていた。

その一方で俺は

「あぁん…」

次第に敏感になってくる乳首の刺激から逃れようと、

着ていたシャツを思いっきり引き裂いた。

ポロリ!!

シャツの中から出てきた俺の乳首はピンク色に染まり、

そして、硬く勃起している。

「あぁん…

 いやいや
 
 オッパイが
 
 あぁん、ふくらんできたぁ!!」

そう叫びながら俺は徐々に膨らみを増す胸を揉みながら、

乳房と化していく自分の胸に興奮をしていた。

由紀の精液を飲んだ俺の身体の変化は更に続き、

徐々に手足が細くなっていくと、

変わりに皮下脂肪がつき、

女性特有の柔らかい肌へと変化していく、

そして、それに合わせるようにして、

身体から筋肉が消え失せていくと、

ふっくらと膨らみ始め、

さらに、お尻の周りが大きく膨らんだ。

その一方で、

「あぁ…」

喉から喉仏の膨らみが消えると、

俺が上げることは少女のようなハイトーンの声へと変化していく、

「イクぅ…

 イクぅ…
 
 あぁん」

幾度も絶頂を迎えた俺のペニスは豆粒のように萎縮していくと、

睾丸も次第に卵巣に変化しながら体の中へと潜り込んでいった。

ニュクッ

体内に潜り込んだ卵巣が下腹部に子宮を作り上げていく。

そして、その子宮から膣が伸びてくると、

ムリッ!!

ペニスと睾丸が無くなった俺の股間を貫くと、

そこに女の性器・ヴァギナが縦の唇を作りながら姿を現した。

「あぁ…そんな…」

ビクッ

俺は悶えながら自分の股間に口を開けたヴァギナを指でなぞりながら、

丹念にその内部に出来上がったヒダヒダの感触を確かめる。

そして、

ジワッ

次第に黒みが増していく肌を見ながら、

「あぁこれがマサイの女の感覚か…」

俺は自分の身体がマサイの女になっていくのを実感していった。



すると、

シュッシュッ

シュッシュッ

変身していくあたしの姿を見ながら、

「へへ…たまらねぇ…

 いい女だ…

 あぁ一発やらせてくれよ…」

と由紀が呟きながら復活したペニスを扱き始めていた。

「由紀…」

ドキン…

そんな由紀の姿を見たあたしは興奮すると、

ツンッ

っと尖った乳房を揉みながら。

「ルンガ…

 あたしのここに入れたい?」

とヴァギナを指で開いて見せつけると、

その途端、

ジュクッ

洪水のように愛液が吹き出した。

「あはは…

 見て、ベチョベチョよ…

 いいのよ…入れても…」

そう言ってあたしは由紀いやモラン・ルンガを挑発すると、

「我慢できねぇ!!」

ルンガは俺の上にのしかかると、

あたしの出来たてのヴァギナにペニスの先を押し当てた。

「あんっ

 いやっ」

ルンガの行為にあたしは思わず声を上げると、

「俺様を挑発するのが悪いんだぜ、

 さぁ楽しませて貰おうか」

そう言いながら、

グッ

っとペニスをあたしの体内に挿入し始めた。

メリッ

押し当てられた亀頭があたしの膣口をゆっくりと押し広げていくと、

「あっあぁぁぁぁっ」

激しい激痛と共にルンガのペニスはあたしの膣の中を進んでいく。

「いっ痛い痛い痛い!!」

あたしは縮れ毛だけが残っている頭を振り回しながらそう訴えるが、

しかし、ルンガは容赦なくペニスを奥深くまでねじ込むと、

ヌプッ

あたしの乳房を鷲掴みにしながらゆっくりとピストン運動を始めた。

「(はぁはぁ)あぁ、締まるっ

 すげぇ、こんなに締まる女は初めてだ」

ルンガはそう言いながら顎を上げあたしの味を確かめる。

その一方で、あたしも、

「あぁん、太い、

 太いよぉ!!」

と声を上げながら悶えていた。



ヌプッ

ヌプッ

ヌプッ

男と女のマサイが絡み合いながら激しく腰を動かし合う。

「うぉぉぉっ」

「いぃっ、もっともっと」

とあたしとルンガはそう言い合いながら次第に絶頂への階段を上り詰めていく、

とその時、

「なっなんだお前!!」

突然、ルンガが声を上げた。

「え?」

悶えながらあたしはルンガを見ると、

「はっ離せ!!」

と慌てた様子であたしの身体からペニスを抜こうとしていた。

しかし、

「うっん…ダメよ…」

あたしは膣に力を込めてルンガのペニスを引き留めると、

膣の奥の方へと吸い込んでいった。

「ヤメロ、

 俺を飲み込む気か!!
 
 うぉぉぉぉ!!!」

ルンガはそう叫びながら頭を抱えて腰を動かす。

「なっなにが…」

あたしにはルンガに何が起きているのか判らなかった。

そして、

「うぉぉぉ」

「うぉぉぉ」

っと狂ったように叫びそして激しくルンガがピストン運動をすると、

「あぁぁぁ、

 いぃ…
 
 イっちゃう!!」

あたしとルンガは

「すっ吸い込まれるぅっ」

「イクゥ」

そう声を張り上げ合うと絶頂を迎えてしまった。



「はぁはぁ…」

女になったばかりのあたしにとってまさに文字通り初体験だった。

「あたし…女になっちゃった…」

そう呟きながら乳輪が厚く盛り上がった乳房と

さっきまでルンガのペニスを飲み込んでいたヴァギナの感触を確かめていると、

ムクリ

ルンガが顔を上げた。

そして、

「智宏…」

と気遣うような声であたしの名前を呼んだ。

「え?

 由紀?」

口調からあたしは思わずそう聞き返すと、

スッ

由紀の手があたしの顔に伸びてくると、

ひとこと、

「ごめんね」

とあたしに謝った。

「え?」

由紀の態度にあたしは驚くと、

「智宏…マサイの女の子になっちゃった…

 マサイになるのはあたしだけでいいのに」

そう呟くと、

「由紀…?

 ルンガはどうした?」

あたしは由紀の心を食べ尽くしていたはずのルンガのことを尋ねると、

「さっき射精したときに、

 どこかに消えちゃった。」

とあたしに説明をした。

「じゃっ

 じゃぁ…
 
 いまあたしの前にいるのは本物の由紀なのか?」

あたしは指を指しながらそう尋ねると、

コクリ…

由紀は素直に頷いた。



それから半年後…

ひゅぉぉぉっ

あたしと由紀は漆黒の肌に朱染めのシュカを巻き付けた姿で

灼熱の太陽が照らすマサイの村にいた。

あのセックスの時にどうやらルンガの魂は由紀の中から消えてしまったらしい。

しかし、マサイになってしまったあたしと由紀は、

向こうにいることは出来ず、

こうして、マサイの村で暮らすことになってしまった。



「…生理がこない…」

マサイのおしゃれである大きな首輪と、

幾重もの腕輪を填めた腕をお腹に当てると、

「ひょっとして、あたし…

 由紀の子供を宿したの?」

あたしは呟いた。

すると、

ざっ

ルンガの第一夫人・ヤンクーンがあたしの小屋に来ると、

「あら、エニヤッタ…おはよう」

そう言ってマサイのあたしの名前を呼んだ。

すると、あたしはヤンクーンを睨み付けるように見ながら、

「ヤンクーン、体の調子はどうなの?」

と尋ねると、

ヤンクーンは笑みを浮かべながら、

「エニヤッタにいいとを教えてあげます。

 あたしね、ルンガの子を宿したのですよ、

 そう、勇者・ルンガの子をね」

と笑みを浮かべながらあたしに話した。

すると、あたしも負けじと、

「ヤンクーン、子供ならあたしも出来ましたわ

 お互いにいい子を産みましょうね」

と言うと、

「くっ」

その声を聞いた途端、ヤンクーンの顔は悔しさで歪むと、

スタスタ

とあたしの小屋から出ていってしまった。

「べぇ…」

そんなヤンクーンの後ろ姿を見ながらあたしがベロを出すと、

「はぁ…

 ついに由紀の子供を身ごもってしまったのか」

そう言いながらあたしはこれから膨らんでいくお腹をさすっていた。



とその時、

ンモー…

遊牧に出て行っていた牛の群がマサイの村に帰ってきた。

「由紀が帰ってきた」

程なくして聞こえたモラン達の雄叫びと歌声にあたしの乳首は勃っていく、

「あぁ…

 あたし…
 
 女なんだ…
 
 由紀の声を聞いただけで身体がうずく…」

ルンガの雄叫びにあたしの身体は悶えていた。

そして、程なくして、

「智宏!!」

と言う声と共に一段と逞しく

そしてモランの風格を増した由紀があたしの小屋に飛び込んできた。

「由紀っ

 あのね…あたし…由希の子供を身ごもったのよ」

あたしは由紀に飛びつくと妊娠の報告をした。

その途端、

「それって本当?」

っと由紀は驚きながらあたしの顔を見る。

「えっえぇ…」

あたしは恥ずかしさを感じながら思わず顔を背けると、

「智宏…凄いよ、

 あたしが出来なかったことをするんだね」

と言ってあたしの頬にキスをした。

「出来なかったこと?」

その言葉を思わず呟くと、

「うん、子供を産む事よ…」

と由紀はあたしを見ながらそう言う。

「そっか…

 由紀はモランになっちゃっただもんね」

そうあたしが返事を言うと、

「智宏っ

 あたしの代わりにいい子を産んでよね」

由紀はそう言うと、

「うんっ」

あたしは元気良く返事をした。

そして、お互いに見つめ合うと、

「もぅこのサバンナで生きていくしかないけど…」

「頑張っていこうね」

そう言いながらお互いの唇を重ね合わせた。



おわり



この作品はバオバブさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。