風祭文庫・異性変身奇譚

- Room of Moran transformation -
Since 2005.11.13


−わたしがモラン変身に惹かれた理由−

【裸族】  この言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?

 広大なサバンナを朱染めの布一枚を腰に巻いた半裸の姿で己の槍一つで生き抜く男達でしょうか、それとも、鬱蒼と茂るジャングルの中をペニスケース姿で弓を射る男達でしょうか、はてまた、灼熱の荒野の中、飾り紐のみの全裸でレスリングに興じる男達でしょうか。

 どのケースも共通するもの…それは”野生”と言う言葉です。

 一つ道を踏み外してしまえば、たちまち「死」が待っている厳しい世界を生き抜くため、 男達は身体を鍛え、生き抜くための知恵を身につけていく…

 自分の身を守る服も防具も無く、身につけているモノと言えば股間を隠す程度の布であり、性器を隠すだけのペニスケースであり、性器剥き出しで飾り紐だけの姿…、そんな漆黒の肉体を晒して生き抜く野生の男達の姿にわたしは自然と惹かれていき、そして、ある妄想に取り憑かれるようになったのです。

 それは、「女性が裸族の男に、野生の男へと変身してゆく姿」。

 野生とは全く無縁の女性がある時は恥じらいながら、また、ある時は嫌がりながら、白い柔肌を漆黒色へと染め、無駄なく鎧のような筋肉を盛り上げ、そして、股間のスリットを引き裂いて黒光りする巨大なペニスをつきだすと、野生の芳香を漂わせる白き精を思いっきり吹きあげる。

 妻が、恋人が、幼なじみが、ある日突然、裸族の男になったら…、漆黒の肉体を持つ野生の男になったら…、そんな光景に、そんな世界に、わたしはいつしか虜となり、そして、その思いを書き綴ったのがこのモラン変身の館なのです。


 如何でしたでしょうか、わたしがモラン変身の館を作り上げた理由の一端が判っていただけたと思います。

 ちなみに、モラン変身の館はカテゴリー上、異性変身(TS)としての扱いになっていますが、でも、形を変えた”獣変身”でもあると、わたしは考えています。



妄想2題

と言うわけで、ネットで見つけた写真を元にミニストーリーを二つ考えてみました。


No1:サバンナの訪問者


「あたしたち、どうなるのかしら…」
「判らない。でも、気をしっかりと持つのよ、
 じゃないと、心の底までモランになってしまうわ」
「うっうん…あたし、頑張ってみる」
「早く元の姿に戻って帰ろうね」
卒業旅行にサバンナを訪れた女子大生2人。
だが、2人の身体は呪術によってモランと化し
さらに心も徐々に蝕まれていったのであった。


No2:モランへ…


「あなた、置いていかないで…」
わたしを呼び止める声が外から響く。
だが、わたしはモランとなった妻に目をくれることなく立ち去っていった。
1年後、わたしが再びこの地に来たとき、彼女が身も心も立派なモランとなっていることを期待して。


さて、上に記しました2つのミニストーリーを読まれて如何思われたでしょうか、 何かグッと感じるモノがありましたら、このモラン変身を受け入れてくれると思います。



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