風祭文庫・モラン変身の館






「サバンナの奥地」
(後編)


作・風祭玲

Vol.934





「さぁ!

 来たまえ!!!」

偶然であった野生部族によって猛獣と対峙することになった私は

これから始まるであろう戦いに胸を躍らせながら構えてみせる。

その一方で、

野生部族の戦士たちが手に持つ槍で背後をつつかれた猛獣は不機嫌そうに起き上がると、

ゴワァァァ!!!

威嚇だろうか大声を張り上げた。

「おぉっ」

まるで数十人が打ち鳴らす太鼓よりも大きな音圧を受け、

私の体が押し下げられてしまうと、

ニヤッ

檻の外で戦いを見ているあの戦士が笑みを見せる。

「むうっ

 高みの見物というわけか」

目を爛々と輝かせ、

黒い小山のように盛り上がりはじめた猛獣を横目に見つつ、

私は不愉快そうな顔つきをすると、

『おいっ、

 何を余所見をしている』

と戦士は私に注意をするかのように檻を指差し、

ゴワァァァァ!!!!

再度猛獣の声が鳴り響いたのであった。

『ひぃ』

『ひゃぁぁ』

その声が響いた途端、

檻を取り囲んでいた他の戦士達が2・3歩離れてしまうが、

「ん?

 その声は…」

初対面のはずのこの猛獣の鳴き声が

私の頭の中にある”対戦相手・データベース”にヒットしてしまったのであった。

そして改めて猛獣を見ると

対峙する猛獣の額が大きく腫れ上がり、

心臓の鼓動にあわせてズキ・ズキと脈動をしているのを見た瞬間、

ピンポーン!

私の脳裏にチャイムが鳴り響き、

ズラッ!

っと身長体重足跡などの猛獣所見が網膜に映し出されたのである。

「おぉ!

 君じゃないか、

 別れてから24時間以内にまた逢えるとは、

 私と君には運命の赤い糸がつながっているのではないか」

そう目の前に聳え立つ猛獣が、

昼間、強烈なキックをお見舞いしたあの猛獣であることに気が付いた私は親しく声をかけると、

『!!!っ』

猛獣も私のことを思い出したらしく、

急にフサフサの尻尾を下げてしまうと、

ルルルルル…

うなり声と共にジリジリと後ずさりし始めた。

『何をしている、戦え!!』

『どうした化け物!』

『お前はこの世で一番邪悪な種族の末裔であろうが』

後ずさりしていく猛獣に向かって戦士たちは驚き、

そして、困惑しながら嗾けるが、

キューン

キューン

最初の勢いはどこに吹っ飛んでしまったのか

猛獣は頭を下げ私を見ないように目を逸らしてしまうと、

檻の隅へと押し込められるように後ずさりし、

そのまま前足で両目と両耳をふさぎ、

だらりと下がった尻尾を体の下に巻き込んで、

ガタガタと震えだしたのであった。

「どうしたのだ?

 戦う気は無いのか?

 あっひょっとして昼間に蹴ったところがまだ痛いのか?

 それはすまぬ事をしたな」

完全に闘志を無くしてしまった猛獣の尻を撫でながら私は囁くと、

『あーはははははは!!!!!』

あの老人の笑い声が盛大に響き渡り、

『皆の者っ

 判ったであろう!

 この者は強い!!』

と手にしていた杖で私を指したのであった。



檻から出された私はスグに老人の小屋へと連れて行かれると、

毛並みの良い毛皮の上に座らされ、

目の前にいくつもの食事が用意される。

「どっ、どーなっているんだ…」

戦士達のあまりにものの早変わりぶりに私は驚くと、

『なにを戸惑っている。

 我々は君を歓迎しているのだ』

とリーダーが私の隣に座り、酒を勧めてきた。

これまで味わったことの無い強烈なアルコールの直撃に、

すこしフラフラになりながらも改めて見てみると

この集落には乳房を揺らし股間に肉棒を生やす性別不明の戦士と、

豊満な胸と括れたウエスト、

そして豊に膨らんだヒップを持つ女性のみで、

私以外のふつーの男性の姿は見かけない。

『あれ?

 ここには男の人はいないんですか?』

ややワザとらしく私は尋ねると、

『ふんっ、

 ココには男などは居ない』

とリーダーは返事をして見せる。

『え?

 じゃぁ、あなたは?』

リーダーに言葉に私は思わず聞き返してしまうと、

『わたしか?

 わたしは男でも女でもない、戦士だ』

と返事をしたのであった。

『男でも女でもない、戦士って…』

それを聞いた私はそう返事をしながらリーダーの股間に視線を動かすと、

ピクッ

ピクピク…

剥き出しになっているリーダーの股間で力を失っている肉棒が蠢いていたが、

しかし、男性の性器とは違いただ肉の棒がすーっと伸びているだけで、

肉棒の先には亀頭に相当する部分が無いのである。

「確かに男のとは違うな…

 それにこの乳房を乳首は間違いなく女のだし、

 コイツ…ごっつい身体をしているけど性別は女なのか?」

股間を覗き込みながら私は思っていると、

『おいっ!』

突然、リーダーの声が響き、

『お前、

 さっきから何を見ている!』

と不愉快そうな声が響いたのであった。

『え?

 あっ、

 いやぁ、ちょちょっとオシッコ!』

その声に私は慌てて表に飛び出すと、

用を足そうとして村の中をうろつき始めた。

と、その時、

『あっあっあっ

 あんっ』

女性の喘ぎ声が聞こえてくると、

ピクッ!

見る見る私の股間は充血し、

グッ!

グッ!

グッ!

空手着のズボンが持ち上がっていく、

無理も無い、

常に戦いに明け暮れていたため、

すっかり欲求が溜まっていたのであった。

「こっこれは一大事だ」

ビンビンに硬くなってしまった股間に私は困惑していると、

『あはんっ』

再び女性の呻き声が響き、

まるで吸い寄せられるようにして私は声が響いた方へと向かったのであった。



パチパチ…

長が私たちを出迎えた広場では焚かれた篝火の下、

昼間助けたあの女性が手足を縛られ、

大の字になって寝かされると、

その女性に覆いかぶさるようにして一人の戦士が盛んに腰を動かしている。

『あんっ

 あんっ

 あんっ』

戦士が腰を動かす度に女性は喘ぎ声を上げ、

縮れ毛が覆う頭を幾度も動かしてみせると、

「なにを…しているんだ?」

股間を膨らませながらも物陰からその様子を私は眺める。

すると、

『ティング!

 もっと激しく腰を振れ!

 お前がだらしが無いからミミが村から逃げ出してまうだろうが』

と腰を振っている戦士の後ろに別の戦士が立ち、

ビシッ!

ビシッ!

っと手にした木の枝で戦士の背中をたたき始める。

『すっすみませんっ』

『すみません』

背中を叩かれる度に戦士は謝り

首から提げた飾りを鳴らして女性を突き始める。

すると、

『あーん、

 あんあんあん』

女性はさらに声を上げると、

『ほらっ、

 乳房が留守になっているぞ、

 どこをどうすればミミが気持ちよくなるか、

 ミミがお前なしではいられなくなるか、

 女同士なら判るはずだろう』

と声が響いたのであった。

「女同士?

 じゃぁ、やっぱりここの戦士は女だったのか、

 でも、なんであんな身体に…」

股間から男の性器まがいの肉棒を勃させ、

厳つい身体をしている戦士のことを私は不思議がると、

『あの…』

突然私の背後で声が響いた。

「!!っ」

その声に私は慌てて振り返ると、

漆黒の肌に小さな乳房をプルンと震わせながら、

『ゆっ勇者さま…

 あの、カツン様より”あまた様のお世話をしろ”と申し付けられました』

と恥ずかしげな仕草を見せながら一人の少女が話しかけてきたのであった。

『え?

 あっそっそうなのか?』

思いがけない少女の言葉に私は呆気に取られると、

『さぁ、

 そこに居てはいけません、

 どうぞこちらに…』

と私は手を引かれ一軒の小屋へと連れて行かれる。

するとそこには小奇麗に寝所が整えられ、

囲炉裏から漏れる光が雰囲気を醸し出していたのであった。

「こっこれは…」

あまりにもの準備万端ぶりに私は驚くと、

スルッ

私を案内してきた少女はすり抜けるように小屋の中に滑り込み、

寝所に寝転んで見せると、

『さぁ、

 いらして下さい。

 勇者さま』

と私を誘いをかけて来たのであった。

「なっなんと…」

あまりにも急転直下の展開に私は思いっきり困惑するが、

だがしかし、あまりにも健全且つ健康的な男児たる故か、

私の股間は爆発寸前にまで膨れ上がっていたのであった。

”空砲を撃ち”この場を穏便に過ごすか、

それともこの星に生まれた生命体としての勤めを立派に果たすか、

待ったなしの選択が私に突きつけられる。

ドクン!

ドクン!

ドクン!

股間を猛々しく盛り上げ、

心臓が奏でる鼓動が頭の中に鳴り響く中、

棒立ち状態の私の横に某有名司会者がいつの間にか立ち、

”ファイナルアンサー”

と問い尋ねてくる。

「うっ…文子っ

 許してくれ、

 据え膳、食わぬは男の恥。

 例えどのような場合でも一旦誘われた以上、

 決して背を向けないのが格闘家の宿命なのだ!」

しなを作って誘う少女から目を離さずに私は空手着を脱ぎ捨てると、

「本城隆!

 いっきまーすっ!」

の声と共に少女の懐へと飛び込み、

『あんっ

 あんっ

 あっはぁぁんっ』

私は体力が尽き果てるまで少女を突き捲ったのであった。

そして翌朝、

『ではわたしは失礼します』

そういい残して少女・ツバは朝日に裸体を晒して消えていくと、

「遺憾だ。

 極めて遺憾だ、

 まさか私が彼女の初体験の相手だったとは…

 しかし、締りは極めて良かったぞ」

私は一応の罪悪感を感じつつも

少女の締りの良さを思い出すとつい夢見心地になるが、

フニャッ

どういうわけか私のムスコは萎れたままとなり、

起き上がってこなかったのであった。



『こんばんわ…

 勇者様』

夕方、再びツバが私のところに姿を見せ、

『近くに泉があります。

 身体を洗いに行きませんか?』

と言葉巧みに誘い出すと、

ムクッ

ムクムクムク

泉の中で萎えていたはずの私の息子は急に元気になり、

『あん

 あん

 あはぁぁん』

泉の中で私はまたしもツバを抱いてしまったのである。

「まずい…

 もし、妊娠してしまったらどうするんだ?」

それから数日後

ツバが去った後に私は頭を抱えて一人悩んでいたのであった。

避妊具も使わずに現地部族の少女と肉体関係を結ぶことはあまりにも危険なことである。

下手をすると国際問題。

いや、場合によってはこの場で首を切り落とされることも…

首筋に一抹の涼しさを感じながら、

「そういえば最近、

 胸が痒くなってきたな」
 
と最近むず痒くなってきた胸を触ってみる。

すると、

ビクビク!

ビクッ!!

「あんっ」

まるで電気が流れたとような快感が走り、

私は思わず声を上げてしまったのであった。

「!!っ」

自分が上げた声に私は驚くが、

別の意味で驚いたのはその夜やってきたツバの姿であった。

『む?

 なんか体変わってないか?』

ムキッ!

最初会ったときより筋肉質になっているツバの身体を指して私は尋ねると、

『はいっ、

 勇者様に日々精を頂いているお陰で大人になってきているんです』

とツバはにこやかに笑ってみせる。

『そっそうなのか』

屈託の無いツバの笑顔に私はそう返事をすると、

『今夜もお世話をいたします』

ツバはそう囁くと私に抱きついて来たのであった。



「あん

 あん

 あん」

二週間後、

私は膨らみを持ち、

ツンと尖る乳首を弄りながら喘ぎ声を上げていた。

ピクッ

ピクピクっ

空手着が摺れるだけでも敏感に感じるようになった肌はきめ細かくなり、

さらに肌の色も褐色色に染まっていたが、

しかし、その様なことはこの快感の前にはどうでも良くなっていた。

「あはんっ

 あぁん」

ピクピクと身体を痙攣させながら、

なぜか私はあの夜、

一人の戦士に突かれながら喘ぎ声を上げていたミミと呼ばれた女の人のことを思い出していた。

「あれから彼女はどうなったのだろうか、

 戦士とうまくやっているのだろうか」

篝火に映える漆黒の乳房と豊満な肉体を思い浮かべながら、

ビクビクビク!!!!

私は絶頂へと達してしまうと、

「あっはぁぁぁん」

私は声を振り絞り、

ドロッ!

股間のイチモツから透明な粘液がこぼれ押していく。

「はぁはぁはぁ…

 なっなんか、

 女になっているような…」

プルッ!

っと小さく揺れ始めた胸を揺らして私は起き上がると、

パラパラパラ

同時に髪の毛が抜け落ちてくる。

乳首を抓るだけでイクようになったのは数日前からだし、

さらに伸びきっていた髪の毛が抜けるようになったのは一週間前のことであった。

「うーん」

絶頂後の非常に強い気だるさを感じながら私は幾度も寝返りを打っていると、

『ここにいてはいけません』

と言う声が表から響いてきた。

『え?』

その声に私は起き上がると、

『目を盗んできました。

 はやく、はやくここからお逃げなさい』

となんとミミが私に手を差し伸べていたのであった。

『ミミ…』

呆気に取られながら私はミミの名を呼ぶと、

『!!』

ミミは私の身体を一目見るなり、

『もっもうそんなに…』

と衝撃を受けた表情になる。

『そんなにって、

 なにが?』

事情が飲み込めない私はミミに向かって聞き返すと、

『…もぅ遅いかもしれません。

 でも、ツバはまだ覚醒してないから、

 ひょっとしたら…』

ミミはそんなことを呟き、

そして私の手を取ると、

『さぁ行きましょう』

と私を小屋の中から引っ張り出して見せる。



ハァハァ

ハァハァ

サバンナの中をミミに手を引かれて私は走っていた。

空手着はいつの間にかダブダブなってしまっていて、

手を引かれて走ることですら苦痛になっていた。

「なんで…

 こんなに…

 力が…

 無くなっているんだ…」

小さな乳房をプルプル震わせて私は走っていくと、

ヌルッ!

急に股間の辺りがヌメリ気が帯び始め、

ツーッ!

っと何かが脚を伝って垂れてきた。

「あんっ」

火照ってくる身体に私は思わず座り込んでしまうと、

『どうしたのですか?』

ミミは困惑した表情で尋ねてくる。

『みっミミさん…

 だめ、もう走れません』

股間を押さえながら私はそう訴えると、

『どうしてです、

 せめてマシュバの樹のところまで行かないとダメです』

とミミは言い聞かせる。

しかし、

『こっこれ…』

濡れる股間を指で掬って見せた私の指先には、

ドロリとした黒い粘液がつき、

私の股間には女性の陰裂が口を開けていたのであった。

『それは…

 女の証…』

私の手に着いていた粘液を見せられたミミは絶望の表情になると、

『ミミっ

 どこに行く気だ?』

と言う声と共に、

あの夜、ミミを犯していたティングと呼ばれていた戦士の他、

数人の戦士たちが私とミミを取り囲んでいたのであった。

『いっいえ…』

ミミは顔を逸らしてそう返事をするものの、

『ミミ…これを見ろ』

そんなミミにティングはそう命じると、

ムクッ!

急にティングの股間が盛り上がり、

ビンッ!

漆黒の肉棒が立ち上がって見せる。

『あっ』

それを見た途端、ミミの乳首はキュッと尖り、

まるで肉棒に吸い寄せられるようにティングに抱きつくと、

『お許しください、
 
 ティング様…』

と許しを請いながら肉棒を貪り始めたのであった。



ハァハァ

ハァハァ

「これは一体…」

胸の奥からこみ上げてくる欲求を堪えながら

私はミミが見せる痴態を見ていると、

『ミミとティングは一心同体、

 ミミはティングが無くては生きていけないし

 ティングもまた同じよ』

の声と共にツバが私の前に現れる。

『ツバ…』

陽の下で見るツバの肉体は身体の筋肉が厳つく盛り上がり、

また股間からはクリトリスが伸び、

戦士たちが持つ肉棒のような存在へと変わりつつあった。

『見てください、勇者様、

 勇者様のお陰でツバは間もなく戦士になれます』

とツバは言いながらくるりと回ってみせる。

『私のお陰?』

ツバの口から出た言葉に私は驚くと、

スッ

あのリーダーが姿を見せ、

『さぁ、ツバ。

 最後の仕上げよ、

 勇者様の全てを奪い取って戦士になるのです』

と命じたのであった。

『え?

 え?

 え?

 それってどういう…』

ピンッ!

クリトリスを肉棒のように勃起させて迫ってくるツバを見ながら私は聞きかえすと、

『うふっ、

 あたしたちは女として生まれ、

 男の人の精を吸い取り戦士となるのです。

 そして、あたしたちに精を吸い取られた男の人は女になって戦士に奉仕するの…

 それがあたしたちの掟…

 さぁ、勇者様っ

 勇者様に残る男の精をすべてあたしに捧げてください。

 その精を受け取ればあたしは戦士になれるのです』

と囁きながら、呆然としている私を抱き上げ、

その唇に自分の唇を重ね合わせたのであった。


 
『あんあんあん』

集落に連れ戻された私はツバに抱かれて喘ぎ声を上げていた。

ヌプッ

ヌプッ

ヌプヌプヌプ…

私の股間に口を開けた陰裂の中にもぐりこむツバのクリトリスは徐々に大きさを増し、

また、私を包むツバの身体もさらに筋肉が盛り上がっていく。

ハァハァ

ハァハァ

ムッとくるツバの匂いに包まれて、

私は喘ぎ声を上げながら縮れ毛が覆う頭を振り回し、

漆黒色に染まっていく肌を汗で光らせる。

『あぁぁ…

 だめだぁ、

 抜かれる。

 私の…力がすべてが抜かれていくぅぅ…』

ブルン…

たわわに膨らんだ乳房を揺らしながら、

私は男としての力を失っていくことを感じるのと同時に、

心のそこから戦士となっていくツバを愛するようになっていた。

そして、

『いやっ、

 もっと、

 もっと、

 腰を振って、

 その逞しい肉の棒であたしを突いて』

と私の口から懇願する言葉が出たとき、

『うぉぉぉぉぉっ』

『あはぁぁん』

小屋の中にツバとあたしの声が響き渡ったのであった。



そして夜が明けた早朝、

ヌッ!

小屋の中から厳つい体と太い肉の棒を見せてツバが先に出て行くと、

『おぉぉぉぉ…』

集落の中は新しい戦士の誕生に湧き立ち、

そして、その後を私は豊満な肉体を晒しながら出て行く。

漆黒の肌にゆさゆさ揺れる乳房、

そして股間には男のシンボルは無く女性の陰裂が口を閉じている。

そうミミと同じ姿になってしまった私は無言で歩くと、

『ココから出て行くのか、

 そのようなか弱き身体でどうする?』

と長が声をかけてきた。

『うっ』

私は厚くなった唇をかみ締めジッと長を見つめ、

『・・・』

何かを言おうとすると、

突然ミミが近寄り、

私を抱きしめながら、

『その身体ではツバの加護なしでは生きていくことは出来ない。

 ツバと共に生きるのです』

と囁きながら私の首にビーズの首飾りを掛けたのであった。



それから数ヵ月後、

私のお腹は大きく膨らんでいた。

戦士に男を奪われた元男は一度だけ子を産むそうだ。

『あっ動いた…』

お腹の中で蠢く命を感じながら私はビーズで飾られた体を起こし手紙を書き始める。

それは日本で私の帰りを待つ文子への手紙であった。

縮れ毛が覆う頭を掻きながら、

私は一文字一文字を思い出して手紙をしたためていく、

そして、ココで起きたすべての顛末を書き終えた私は、

最後に彼女が求めていた書類を同封すると、

その手紙を狩に出かけていくツバに託したのであった。



『どうしたの?』

ツバが立ち去った後、

お腹を膨らませたミミが私の小屋を訪れると、

『ねぇ、ティングが居ないの…』

と囁きながら反りを見せる太い棒を私に見せる。

『いいよ、

 しよ』

その棒を見ながら私は股間を開くと、

ヌプッ!

ミミは私の股間にその棒を挿入し、

そして、棒の反対側を自分の陰裂に挿入する。

『あはんっ』

『あんっ』

お腹を膨らませた私とミミは互いに喘ぎ声を上げながら腰を動かし、

女の快感に身をゆだねる。

赤茶けた砂が舞う大地で、

私達は喘ぎ声を上げていたのであった。



おわり