風祭文庫・モランの館






「勇者のミルク」


作・風祭玲

Vol.411





ヌチュッ(ウプッ)

ヌチョッ(ゴホッ…)

ハァハァ

ハァハァ

外の喧騒から隔離された薄暗い小屋の中に

粘り気のある音と咽ぶような音が響き渡ると、

その中では小屋の闇に溶け込んでしまいそうな黒い肌を持つ男が壁に手を付き腰を振り、

その下では縄で腕を後ろ手に縛られた姿で一人の女性・輿石春奈が座らされ、

開いた口にはその男の肉棒・ペニスが押し込まれていた。

『あぁ…

 出る…

 出そうだ』

春奈の口を犯す男は臨界点が近い事を感じ取ると、

顎を上げ現地語でそう呟きながら

グィッグィッ

とスコップで土をすくうように腰を振り始める。

そして、

『出る…
 
 さぁ飲むんだ、
 
 勇者のミルクを』

と春奈に向かって命令した途端、

グイッ

己の肉棒を春奈の喉奥深くに押し込み、

シュシュッ!!

その肉棒から大量のミルク・精液を吐き出すと春奈の中へと流し込んだ。

『うごわぁ(ごくんごくん)』

これで十人目となる精液を春奈は唸り声を上げながら一滴も漏らさず飲み込むと、

『くはぁ』

男はゆっくりと肉棒を春奈から引き離し、

そして精液がかすかに流れ落ちる春奈の胸を触りながら、

『へへっ

 あと一人でおしまいだ。

 よう、すっかり戦士らしくなったじゃないか』

と呟きながら胡坐を組ませられている春奈の股間に手をすべり込ませ、

『あと少しでイリガをつけられるようになるな、

 そうしたらお前は俺たちと同じムルシの勇者になる』

と告げると、

シュッ

シュッ

春奈の股間より鎌首をもたげだした肉棒を数回扱いた。

すると、それに反応するように、

「うっ」

額に皺を寄せながら春奈が顎を上げると、

『ふふっ

 気持ち良いか、
 
 勇者になったらここからいくらでもミルクを出すことが出来るんだ

 よく覚えておけ』

と言い残して男は腰を上げた。

「はぁ…

 はぁ…
 
 かっ体が熱い…」

男が春奈の正面から去り、

1人残された春奈の口からその言葉が漏れる始める。

そして、その声にあわせるようにして、

ミシッ

ミシッ

春奈の体からは骨格が変化していく音と筋肉が盛り上がっていく音を響くと、

ムリッ

春奈の身体はゆっくりと縦に膨張していく。

「はっ

 はっ
 
 あぁっ
 
 いやっ
 
 何が
 
 何が…
 
 起きているの?」

縛り付けられている縄で自由な視野を奪われている春奈にとっては

いま起きている自分の肉体の変化を見る事は出来なかったが、

けど、既に彼女の姿は春奈の口を犯した男と負けないくらいの漆黒の皮膚に覆われ、

胸には乳房はなく変わりに横に広がる胸板が盛り上がり、

そして、腹筋が割れ、小さくなった腰の真ん中には男のシンボル・ペニスが勃起していた。

「はぁ

 はぁ
 
 あぁ…
 
 あたし…
 
 男になっているの…
 
 いやっ
 
 ムルシ族になりたくない…
 
 だめよっ
 
 でっでも…
 
 あぁ…
 
 あたしに注ぎ込まれた勇者のミルクが

 くはぁ
 
 あたしの中で燃え上がっていくぅぅ」

厚くなり始めた唇を開くと、

うめき声をあげるかのように春奈は幾度もそう呟いていた。



…話は数日前に前にさかのぼる。

「んっくぅぅぅ」

小説家を志す輿石春奈が取材と称してこの街に降り立ったのは、

乾季真っ只中のことだった。

日本とはまるで違う黒味を帯びた青い空の下、

空港の建物から出てきた春奈はTシャツにズボンという出で立ちで、

長旅の疲れを吹き飛ばすかのように大きく背を伸ばすと、

「おいっ

 さっさとしろ」

クルマの中から彼女とは長い付き合いになる友人兼彼氏の漆山真悟が声を上げた。

「もぅ

 ずっと、飛行機の中で狭い思いをしてきたのよ、

 やっと着いたんだから思いっきり背伸びをさせてくれても良いじゃない」

真悟に向かって春奈は悪態をつくと、

「時と場所を選べ、

 空港のまん前でバカ面して背伸びなんかしてみろ、

 あっという間にスリや置き引きに会うんだよ」

世界中旅をし、

そして世界中を知り尽くしている真悟は春奈に向かってそう警告をした。



ゴワァァァ…

真悟の運転で春奈を乗せたクルマが街を離れると

たちまち周囲は野性的なサバンナの景色となり、

さっきまで居た街は蜃気楼のようにクルマの後方で揺らいでいる。

「うわぁぁぁ…

 凄い、

 いきなりサバンナなのね…」

あまりにも切り替えの早い景色に春奈は感激をしていると、

「で、取材対象のサンブル族の村までは6時間掛かるからな」

ハンドルを握る真悟は春奈に向かって目的地までの所要時間を告げると、

「えぇ!!

 6時間も座るのぉ?」

真悟の口から出た時間に春奈は悲鳴を上げた。

その直後、

「それくらい我慢しろ!!」

音を上げる春奈に向かって真悟の怒鳴り声が響き渡った。



砂埃を上げ、真悟が運転するクルマは赤茶けた道路を一直線に突き進んでいく、

「はぁ…まだあと4時間か…」

出発をして2時間が過ぎ、

疲れを感じた春奈はそうぼやきながら窓の外を眺めていると、

「!」

サバンナの景色の中に一際目立つものを発見した。

と同時に、
 
「ねぇ、あれなぁに?」

それを指差しながら春奈が声を上げると

「あぁ、

 あれは……

 ムルシ族?

 の集落かな?」

春奈が指差した方を見ながら真悟はそう説明をする。

「ムルシ族?」

真悟の口から初めて聴くその言葉に春奈は目を輝かせて聞き返した。

「そうだなぁ…

 うん、

 間違いなくムルシ族だ…

 でも、珍しいなぁ…

 ムルシ族はもっと奥地に居てこんなところに出てこないんだけど…」

ムルシ族と思える集落を眺めながら真悟はそう言うと、

キラッ

春奈の瞳が一際大きく光り、

「ねぇ行って見ない?」

と真悟に提案をした。

すると、

「ちょちょっと待てよ、

 サンブル族はどうするんだよ」

春奈の提案に真悟はそう返事をすると、

「細かい事は気にしない、

 それにムルシ族ってめったに会えない部族なんでしょう、

 これってチャンスじゃないの?」

「うんまぁそうだけどなぁ」

「じゃぁ早速!!」

「はいはい(知らないぞ)」

一抹の不安を抱えながら真悟はハンドルを大きく切った。



「うわぁぁぁぁ!!」

発見から小一時間で春奈と真悟はムルシ族の村に入った。

そして、入った途端春奈は声を上げた。

無理もない、

いま彼女の目の前にいるムルシの人々の姿は男性はペニスケースのみの姿で

逞しく鍛え上げ黒光りする肉体を晒し、

その一方、女性は股間に毛皮をたらしただけの姿で乳房を揺らしながら闊歩してた。

「うわぁぁぁ」

「うわぁぁぁ」

感激をしているような口調で春奈が行きかう人々を見ていると、

「おいっ

 いい加減にしろ」

春奈の言動を嗜める真悟の声が響いた。

「あっごめんっ

 取材だっけね」

真悟の声に春奈は慌てて姿勢を正すと、

「まぁ見てのとおり、

 ムルシ族の服装は全くといって文明に感化されていないんだ、

 元々…ムルシ族は…」

そんな春奈を尻目に真悟はムルシ族の説明を始める。

とそのとき、

『ねぇ

 ねぇ』

突然、少年の声が響くのと同時に春奈の腕が引っ張られた

「え?」

それに驚いて春奈が振り返ると、

そこには裸体に粗末なペニスケースをつけただけの姿のムルシ族の少年が春奈の腕を引いていた。

『なぁに?』

突然の事に臆することなく春奈は少年に英語で話しかけると、

『あっあのぅ…

 おっお前に

 頼みがあるんだ』

切羽詰ったような表情で少年は春奈に訴えた。

『へぇぇ…

 きみ、英語上手だねぇ』

少年が難なく英語を使いこなす様子に春奈は感心すると、

『そんなことはどうでもいい、

 お前に頼みがある、来てくれ』

もどかしさを感じているような口調で少年はそう訴えると、

『あのね、

 人に物を頼むときは敬語を使いなさい、
 
 知っているんでしょう?』

と春奈は少年に敬語を使うように指導をした。

すると、

『あぁもぅ!』

少年は地団太を踏み、

そしていきなり春奈の腕を引くと

村のあるところへと春奈を引っ張って行った。

『ちょちょっとぉ』

ムルシ族の少年に腕を引かれた春奈はそう文句を言うが、

しかし、少年はそんな春奈に構うことなく村の中を走っていく、

そして、連れて行かれたところは、

盛大な祭壇があつらえられた一軒の小屋だった。

ここで何か儀式が執り行われるのか、

地の宗教色を色濃く出している祭壇には人影がなく、

まったくの無防備といってもいいような状態だった。

『ここ?』

小屋と祭壇を眺めながら春奈は少年に尋ねると、

『こっち』

その問いの答えになっていない言葉を少年は短く言い、

春奈をそのまま小屋の中へと連れ込んだ。

『なっ何も見ないよ』

小屋に連れ込まれた春奈の眼は急激な明度の変化についていけず、

一時的な視力障害を起こした春奈は少年に小屋の中央部へと連れて行かれた。

そして、そこに着いてしばらくして春奈の目が小屋の暗さになれたとき

小屋の中央部に誰が人が居る事に気づいた。

『誰か居るの?』

目に映った人影に向かって春奈はそう話しかけると同時に

『アルア!!』

少年は人の名を叫んだ。

すると、

『コエ?』

人影の方から若い女性の声が返ってきた。

『女の子?』

声色からこの小屋に居たのは少女である事を知った春奈は少し驚いていると、

『アルアをここから出す

 手伝ってくれ』

と少年は春奈に告げた。

『え?

 助け出す?
 
 いいの?そんなことして』

ここに居る少女が何か重要な人物である事を察していた春奈は思わず少年に聞き返すと

『すべての責任は僕が持つよ、

 僕は彼女を失いたくないんだ』

淡々としながらもある決心をしたような口調で少年はそう告げると、

『なにも…

 そこまで思いつめる事はないのに
 
 判ったわ、
 
 じゃぁあたしが代わりにここに居るから、
 
 貴方たちは出て行きなさい』
 
軽い気持ちで春奈はそう言うと、

座っている少女に手を貸し立たせようとした。

しかし、少女の腕はしっかりと縄で縛られ、

また体全体も身動きが出来ないように至る所で縛られていた。

『なっなにこれ?』

少女の自由を奪っている縄に春奈は驚き、

『もぅここの人たちって何を考えているのかしら』

と文句を言いながら春奈はやっと暗さに慣れてきたとはいえども、

薄暗い小屋の中で四苦八苦しながら縄を解いた。

『あっありがとう』

礼を言う少年に

『いいから早く行きなさい』

と春奈はそう返事をすると、

『あっあのぅ…』

一旦は小屋から出て行こうとした少年は再び戻ってくると、

落ちている縄を掴み

『お姉さんがここに居てくれるのはありがないけど、

 でも、縄が解けていると身代わりなのが見つかってしまう』

と春奈に言った。

『あぁ

 なるほど…』

少年の指摘に春奈はハタとその事に気づくと、

『じゃぁしょうがないわね、

 その子みたいにあたしを縛って』

春奈はそう返事をしながら少女が縛られていたところに腰を落とすと、

『それと、

 服を着ていると困るから…』

少年はそう言いながら春奈が着ている服のことを指摘する。

『これならもぅばっちりね』

少年の指摘に春奈は裸になると少年は春奈のその手足を縛り、

『これから儀式は始まる…

 終わるまで我慢して、
 
 それと…
 
 貴方ならすばらしい勇者になれます』

と言い残して少年は少女を連れ去っていった。

『勇者に?

 なにそれ?』

少年が残した言葉に春奈が首をかしげていると、

やがて、

ザワザワ…

急に小屋の周りが騒々しくなってきた。

「お祭?

 うふっ

 これはいい体験だわ…
 
 こんなところにあたしが居ると知ったら真悟驚くかなぁ」

喧騒を聞きながら春奈はほくそえんでいると、

ザザザザ…

小屋の入り口から次々とペニスケース姿の男達が入ってくるなり、

ズラリ

と春奈の前に並んだ。

「え?

 何が始まるの?」

予想外の展開に春奈は驚いていると、

男達の最後に杖をつく一人の老人が入ってくるなり、

『アルアよ

 いまここでお前は戦士として新しい命を授かるのだ
 
 さぁ戦士の魂を身体に取り込むのだ』

と春奈に告げると、

サッ

右腕を上に向けて掲げた。

その途端、

ザッ

一人の男が春奈の前に立ち、

そして股間に聳えているペニスケースを徐に外すと、

硬く勃起している漆黒の肉棒が春奈の目の前に突きつけられた。

「ひぃ」

ビクンっ

まるで鎌首を持ち上げた蛇のごとく迫る亀頭に春奈は悲鳴を上げると、

『なにを怯えている。

 さぁ、
 
 戦士の魂を己の体内に入れるんだ!!』

老人の言葉が響き渡り、

それに呼応するかのように男の手が伸び、

グィッ

っと春奈の顎を持ち上げると、

その両頬を挟んで春奈の口を強引に開かせた。

「いっいやっ」

男の強引さに春奈は悲鳴をあげるが、

しかし、男はひるむことなくゆっくりと勃起している肉棒・ペニスを

春奈の開いた口に近づけていくとそのまま口の中に押し込んだ。

「うごっ」

押し分けるようにして口の中に入ってきた巨大な肉の塊に春奈は目を白黒させる。

すると、

ヌプッ

男がゆっくりと腰を振り始め、

春奈の口の中に挿入されたペニスが前後に動き始めた。

「うぉっ

 うぉっ
 
 うぉっ」

激しく前後に動くペニスに春奈の口から感覚が消え、

ペニスから出てきた先走りと共に春奈の口から涎が零れ落ちる。

そして、程なくして、

『うぉぉぉぉぉぉぉっ!!』

男がうめき声を上げると、

ブシュッ!!

春奈の口の中に栗花の香りを撒き散らしながら精液が注ぎ込まれ、

また、春奈の口の奥で放出された為に、

精液はすべるようにして春奈の体内へと入っていった。



こうして一人が終わると、

また別の男が春奈の前でペニスケースを取り、

そして春奈の口の中に精液を注ぎこんだ。

「そんな…

 あの女の子…
 
 この男達にこうされるはずだったのね
 
 そんな」

精液を飲まされるたびに春奈はあの少年に計られたことを悔やんだ。

ところが、

3人目が終わった頃から、

春奈の体が次第に熱を帯びてきた。

『はぁはぁ

 あっ熱い…

 なんか
 
 焼かれるみたいに熱い』
 
全身から滝のような汗を噴出し春奈は悶え始める。

すると、

ミシッ

ミシッ

春奈の体から異音が響き始め、

ムクッ

ムクッ

っと筋肉が蠢き始めた。

「あぁ…

 一体、何が起きているの」

5人目となるペニスを頬張りながら春奈はそう思うが、

シュッ!!

「うっ」

その精液を飲み込むと同時に、

ズンッ!!

モリッ!!

何かが春奈の体内で弾けると、春奈の体が一気に膨張し、

それと同時に、

ムクッ!!

春奈の股間で何かが勢いよく勃った。

「うっ

 くはぁ!!
 
 なに?
 
 何が起きたの?」

ビクン!!

自分の股間で勢いよく起立した物体に春香の関心が向くが、

自由を束縛されている春奈にはそれを見ることは叶うはずはなかった。



ついに最後の男が春奈の目の前に立った時、

モリッ

モリッ

春奈の身体には幾筋もの筋肉の影が走り、

また股間には肉棒が逞しく聳え立たせる肉体へと変化していた。

シュシュッ

『ぐほっ』

最後の男が精液を春奈に注ぎ込み終わると、

ムワッ…

春奈の身体からムルシ族特有の匂いが撒き散らせていた。



すると、この時を待っていたかのように

『さて』

ジッと様子を見ていた老人が立ち上がり、

徐に春奈の正面に腰を下ろすと、

シュッ

春奈の股間から勃起している肉棒・ペニスを扱いた。

『うっ』

ペニスからの刺激に春奈は思わず声を漏らすと、

『ふふっ

 気持ち良いか』

老人は春奈に尋ねた。

『いっいえっ』

その質問に春奈は自分の口から自然に出てきたムルシ族の言葉でそう返事をすると、

『ふっ』

老人は軽く笑い、

シュッシュッシュッ

っと激しく扱き始めた。

『あっ

 あうっ!
 
 んくっ』

その途端、ペニスから来る強い刺激に春奈は大きなうめき声を上げる。

『ふふ

 感じているんのだろう、
 
 そうだ、それが男の…勇者の感覚だ、
 
 お前は10人の勇者のミルクを飲み、勇者の肉体を得た。
 
 そして次は勇者の証を立てなければならない。

 勇者の証を立てればお前は立派なムルシの勇者だ。
 
 さぁ証を』

老人は春奈に言い聞かせるようにそう告げると、

春奈に精液を飲ませたムルシ族の男達が見下ろす中、

シュッシュッ

シュッシュッ

春奈の黒光りするペニスを扱いた。

「あっ

 うっ
 
 だめっ
 
 そんなに、強く扱かないで」

悶えながら春奈はそう口走るが、

しかし、老人は容赦しなかった。

老人の手が春奈のペニスを激しく往復するうちに、

ドロッ

春奈のペニスから先走りが迸るようになり、

そして、その根元では

ジワッ

っと春奈の体が生み出した精液が溜まり始めていた。

すると、

老人はペニスの根元に手を入れ、

『ふふっ

 そろそろココにミルクが溜まってきているだろう

 さぁ、出すが良い、
 
 勇者の証を』

と囁いた。

「いやっ

 溜まってなんか…ないっ」
 
老人の言葉に春奈はそう返事をするが、

けど、春奈のペニスはまさに爆発寸前となっていた。

『負け惜しみを…』

春奈の返事に老人はそう返すと、

シュッシュッ

シュッシュッ

と更に激しく攻めてきた。

「うっうわぁぁぁ!!

 ダメっ
 
 でっ出ちゃぅぅぅぅぅ」

小屋の中に春奈の叫び声が響き渡った途端、

シュッシュッシュッ!!!

春奈の股間に聳え立っていたペニスの先おり白い筋が幾本も立ち上ると、

小屋の闇の中へと消えていった。

「くはぁはぁはぁ

 …あぁこれが男の…快感?」

初めて味わう射精の快感を春奈は方で息をしながら酔いしれていた。

すると、

『ふふふっ

 さすがはムルシの勇者だ。
 
 そう、射精をしたいま
 
 お前はムルシの勇者になったのだ。
 
 さぁ、
 
 新しい勇者にその証をつけてやろう』

老人はそう告げると、

男たちから手渡されたペニスケース・ウルカを

春奈の股間でいまだ固く聳えているペニスにかぶせはじめた。

ゾゾゾゾゾ…

春奈の亀頭からウルカの中を滑っていく感触が走ると、

「あっ

 うっ」

春奈は思わず声を漏らしてしまった。

『ふふっ

 感じるのか、
 
 それは、勇者として認められたものでしか味わえない快感。

 さぁ、どうだ?
 
 ムルシの戦士になった気分は…
 
 ん?
 
 異郷の娘さん』

ウルカをつけられていく春奈の反応を見ながら老人はそう話しかけると、

『え?

 しっ知っていたんですか?』

春奈は自分の企みが老人に知れていた事に驚いた。

『あぁ…

 知っていたとも…』

『そっそんな…』

『アルアとコエの二人も既に捕まえておる』

『えぇ…!!』

老人の口から告げられた真実に春奈は思わず声を上げると、

『じゃが、我々は新しく逞しい戦士を迎える事が出来た。

 よってあの二人は解き放つ
 
 さぁ、戦士・ハルナよ
 
 表で待つ皆にその姿を見せるのだ』

ウルカをつけ終わった春奈に向かって老人はそう告げると、

スッ

腕の動きで待機している男達に命令をすると、

瞬く間に春奈は自由にされ、

そして、そのまま表へと連れて行かれた。

「あっちょっと待って

 いやっ
 
 こんな姿を見られたくない」

男達に連行されながら春奈は声を上げるが、

しかし、春奈の抵抗も空しく小屋から連れ出されると、

小屋の前に詰め掛けていた村人達に己の肉体をさらけ出す。

『おぉ…』

誕生したばかりの新しい勇者の登場に村人達は一斉にどよめいた。

「いやぁぁ

 見ないでぇ」

一斉に注目を浴びた春奈はそう悲鳴を上げると顔を隠すが、

それと同時に、

「春奈っ」

真悟の声が響き渡った。

「しっ真悟?」

真悟の声に春奈はわれを忘れて飛び出すと、

ムルシ族の人々の奥で驚いた顔をしていた真悟に抱きついた。

そして、

「なっ何だその身体は?」

真悟は春奈の首から下が黒光りする肌を持つムルシの男になっていることに驚くと、

「うわ〜ん、あたしムルシ族の勇者にされちゃったの」

と春奈は泣きながら訴えた。

「えぇ!?」

春奈の訴えに真悟は声を失い、

ペニスケース・ウルカが聳えたつ春奈の股間を見つめていた。



『おぉーぃ、元気にしているか』

あれから半年が過ぎ、

ムルシの村を訪れた真悟が声を上げると、

『シンゴ!!』

ムルシ族の小屋から黒い肌を輝かせ、

ペニスケース姿の男が飛び出してきた。

『元気そうだな、春奈…』

勇者に変身してから半年が過ぎ、

すっかり逞しい勇者へと変貌してしまった春奈の身体を真悟が叩くと、

『ウッンッ…

 ハルナ…

 モゥ…ムルシ、ンノユウシャヨ』

勇者・ハルナはそう言うと笑顔をみせた。

 

おわり