風祭文庫・モラン変身の館






「裸族変身」
(和音編)


作・風祭玲

Vol.127





新婚旅行中に乗った遊覧飛行機の事故で、

ジャングルに放り出されてしまったあたしと智之は、

同じく奇跡的に助かった高梁夫妻とともに、

ジャングルの中を助けを求めて歩き始めていた。

ところが、足を滑らせてしまったあたしを助けようとした智之、

さらに高橋さんたちをも巻き込んで

あたし達はそのまま崖から転落してしまった。



「………!!」

ハッと目を覚ますとあたしは草むらの中に倒れていた。

「ここは…どこ?」

起きあがろうとしたとたん、

ズキッ!!

体中が軋むような痛みが走った。

「痛ぅ……」

それでも、我慢しながらやっとの思いで起き上がるとスグに、

「智之ぃ〜、高梁さぁん…」

と声を上げたが、しかし返事は返ってこなかった。


キョキョキョ…

ジャングルの中に鳥の鳴き声がこだまする。


「……智之」

「……智之ぃっ」

泣きそうになりながらも何度も何度もあたしは声を上げる。

とそのとき

ガサッ

突然近くの葉が大きく揺れた。

「智之?」

声を上げながら見るとそこには一人の女の人が立っていた。

弥生さんだった。

「弥生さん!!」

あたしは思わず彼女に駆け寄るとそのまま抱きついてしまった。

「よかったぁ、無事だったんですね」

「えぇ…

 あなたも怪我はない?」

「はい…」

さすがは看護婦だっただけに彼女は冷静だった。

「その様子だと、藤間さんと俊彦とははぐれてしまったみたいですね」

「じゃぁ…弥生さんも…」

コクン

あたしの言葉に彼女は頷いた。

「とにかく探しましょう…

 同じ所から滑り落ちているんだから、

 そんなに遠くには行っていない筈ですよ」

というと彼女はスグに歩き始めた。


ガサ… ガサ… ジャングルの道無き道を2人で歩くのだけど、 でも、どれくらい歩いただろうか、 ザザ… ザザ… すぐ近くで何かが歩いている音が響いてきた。 「智之?」 草むらを覗き込むようにしてあたしが声を上げた途端、 ザザザ… 突然、黒い物体があたしの視界の前に現れた。 「きゃぁぁぁぁぁ!!」 思わず大声を上げると、 「どうしたの?」 弥生さんがすぐに飛んできたが、 「!!っ」 同時に彼女の表情は硬直した。 「え?」 あたしは目の前の物体をしっかり見ると、 それは、股間に褌のような帯を締めた殆ど裸の男の人だった。 黒い肌を輝かせ筋骨逞しい彼は持っていた弓矢をあたし達に向けると、 「○◇△○◇△・」 盛んに何かを口走ったが、 私には彼がなにを言っているのかわからなかった。 意味もわからずあたし達が立ちすくんでいると、 ザザ… ザザ… 草を揺らしながら男の仲間が次々と姿を現してきた。 そして、彼らで何かを話し合い始めた。 「なっ、何を喋っているのかな?」 「さぁ…」 あたしと弥生さんは彼らを見ながら囁いていると、 どうやら彼らの話が纏まったらしく散会したとたん、 一斉にあたし達に弓矢を突きつけた。 「!!っ  なっなによ」 一瞬の間の沈黙が流れる。 「○◇△○◇△・」 そして、男の一人が何かを喋り出した。 「だから…言葉がわからないのっ」 あたしが叫ぶと、 「しっ」 弥生さんが人差し指を口に当てた。 そのとき ツン ツンツン あたしの後ろに回った男の弓矢があたしの背中に当てられた。 「ひっ」 「どうやら”一緒に来い。”ってこと言っているみたいよ」 「そんなぁ…」 「命が惜しければ、行くしかないみたいね」 弥生さんはそう言うと促されるようにして歩き始め、 あたしも仕方なく彼女の後をついていく。 こうしてあたし達は裸族の男達に連れられるようにしてジャングルの中を歩いたのであった。 ドドドドド… やがて遠くから水の音が聞こえてきた。 近くに川が流れているらしい… 段々と音が近づいてくると急に視界が開け、 あたし達は広場に出た。 広場の大きさはほぼ野球のグランドと同じくらいのようだが、 ジャングルの中を歩いてきたあたし達にとって そこは巨大な空間に感じられた。 その広場の先には川幅200m以上はあろうかと思われる河が流れていて、 ゴウゴウ と茶色い濁流が渦巻いていた。 そして、そんな河の中を一本の蔓で編まれた釣り橋が渡っていた。 あたし達が到着すると裸族の男の一人が焚火を起こすと狼煙を上げ始めた。 小一時間ほどすると、対岸の薮の中に人影らしきモノが動きはじめ、 程無くして向こう岸の広場に5・6人の人影が現れた。 彼らの身なりや表情は伺いしれないが、 やはり衣服などは着用していないようだった。 程なくして一人の人物がこちら側に向かって橋を渡りはじめると、 彼らはあたし達の目の前にやってきた。 「うわっ」 弥生さんが声を上げる。 そうあたし達の目の前に現れた人物の身なりはほぼ全裸で 身につけているモノと言ったら股間のペニスケースと、 腕・脚・首に植物の繊維のようなモノで編んだリング状のモノをはめているだけで、 また頭髪を剃り落としているらしく坊主頭の上に、 体中黒っぽい動物の脂の様なものを塗っている為に体が黒く輝いていた。 「○◇△○◇△・」 彼はあたし達の目の前に立つと何か言ってきたが、 あたし達をココまで連れてきた男達の言葉とは明らかに違っていた。 すると、あたし達を連れてきた男が何か言い出した。 2人の会話は暫く続いたが、 急に会話を止めると、 その男はあたしと弥生さんをシゲシゲと眺めた。 あたし達はどうしたらいいかわからず、 困惑した表情をしていると、 するとまた2人の会話が始まり、 程なくして2人は別れた。 「なんなのかなぁ…」 「さぁ?」 あたしと弥生さんは裸族の男達を眺めながら囁いていると、 するとあたし達のところに戻ってきた男は彼らを指差し、 そこへ行くようにと身振りで指図する。 「嫌よ!!」 それを見たあたしは拒否したものの、 しかし、あたし達には断る選択肢はなかった。 あたし達は追われるようにロープ橋のたもとに連れて行かれると、 裸族の男は橋を指し、 「先に渡れ!!」 と身振りで示した。 「…行くしかないみたいね」 と弥生さんが言う、 「………」 あたしにはここを渡ったら2度と智之に会えないような予感がしたが、 でも、裸族の男達に取り囲まれている状態では渡るしかなかった。 仕方なく橋を渡ろうとしたとたん、あたしは困惑した。 橋とは言え橋を構成しているのは1本の太いロープに 2本の補助ロープがあるだけで、 約2m間隔程に助骨にあたるロープがあるだけの極めて簡単なモノだった。 そのために靴を履いたままではとても渡れないので、 仕方なくあたしは靴を脱ぎ裸足になると素足で渡り始めた。 ギシ… ギシ… 3本のロープのみの構造のためかこの橋は良く揺れ、 また、足元では濁流が流れているので生きた心地がしなかった。 必死の思いでようやく橋を渡り終え対岸にたどり着くと、 あたしと弥生さんはそこで待っていた男達に囲まれるようにして さらにジャングルの奥へと連れて行かれた。 薮の中に入る寸前、 あたしはチラっと対岸を見ると 「智之ぃ、助けて…」 と小声で叫んでいた。 男達に連れられたあたし達はジャングルの中をひたすら歩き、 そして、日が傾いた頃、あたし達の前に大きな柵が姿を現した。 柵の門の所に男が立つと、大声を張り上げる。 ギィ… 門がユックリと開くとあたし達をその中へと導いた。 門は村の入り口で、柵はジャングルと村との境界を意味しているらしかった。 中に入ると村は中央の大きな広場を中心にして、 それを囲むようにして数軒の大きな建物が立ち並び、 広場の奥には長の住居らしき小屋があった。 その中をあたしと弥生さんは護送されるようにして歩いていくと、 ザワザワ… 村にいたほとんどの人達が遠巻きにしてあたし達の様子を伺っていた。 しかし、その村人達の身なりは 誰もが皆あたし達を連れていた男と同じペニスケース姿で、 不思議なことに女性や子供の姿は見られなかった。 「変ね…この村…  女の人や子供の姿がない…」 弥生さんも村の異常さに気がついたらしく、 あたしに声を掛ける。 「…うん」 彼女の言葉にあたしが頷いていると、 そのまま奥にある一軒の小屋に連れて行かれ そして、そこに押し込まれるとそのまま監禁されてしまっった。 「どうなるのかな…」 不安そうに外を眺めるあたしに、 「判らない…  ただ…  生きて俊彦に会いたい」 弥生さんがポツリと言った。 日が暮れ、夕闇が支配してきた頃、 あたしと弥生さんは再び男達によって小屋から連れ出されると、 村外れにある別の小屋へと連れて行かされ、 そして、あたし達に向かって男はその小屋に入るように指図をした。 「どうする?」 「入るしかないわね」 「う…ん…」 弥生さんにそう言われたあたしは先に小屋へと入って行った。 小屋の中には数人の男達があたし達を待ちかまえていて、 「○◇△○◇△○◇△・」 あたしが入ってくるなり着ているモノを全て脱ぐように指図された。 弥生さんが脱ぐのを躊躇っているみたいだったので、 「いいわっ、アタシが先に脱ぐわ」 あたしが先に彼らの指図通り衣服を全て脱いで全裸になった。 「!!!」 男達はあたしの体を見てざわめく… そして、一人の男が奥へと入っていった。 「こいつらひょっとして女の身体を見たことがないのかな?」 あたしがそう思いながら待っていると、 やがて、さっきの男が戻ってくるなり、 あたしの腕をグイとつかむと、 そのまま小屋の奥へと連れて行かれた。 「ちょちょっとぉ…」 あたしは声を上げるが、 男は構わずあたしの腕を引っ張った。 奥に行くと村の酋長らしき人が大きな瓶の前に座っていて、 「○◇△○◇△・」 あたしを見るなり、何かを喋ったが 当然彼の言っている意味はわからなかった。 そして、その人の一言であたしを瓶の前に座らせると、 男達は瓶の中からネットリした液状のモノを手で掬い、 そのまま、あたしの体にそれを塗り始めた。 「騒げば殺される…」 あたしはじっと我慢をして彼らの作業が終わるのを待った。 塗られたモノを良くみると黒く変色した脂の様だった。 脂を塗るヌチャヌチャと言う音が小屋の中に響く… 「弥生さんはこの音をどぅいう気持ちで聞いているだろうか?」 などと思っていると、 あたしは頭の上から足の先までベットリと黒い脂を塗られてしまった。 「○◇△○◇△」 すると酋長は手に持った石のナイフで あたしの髪の毛を剃りはじめた。 「やめ…」 突然の行動にあたしは思わず抵抗したが、 しかし、スグに待機していた男達に押さえ込まれてしまった。 あっというまにあたしの体から毛という毛はすっかり剃り落とされ、 身体中丸坊主にされてしまった。 「ううう…」 あたしは肩を振るわせ涙を流した。 剃り終わると酋長はあたしの前に立ち、 なにやら言葉のような呪文のような言葉を浴びせ始めた。 「○◇△○◇△○◇△…」 彼の言葉が延々と続く… …クン トクン… 「なんだろう…」 すると、何かがあたしの身体の中で育ち始めた。 トクン! トクン!! やがて脈を打つようにしてそれはどんどんと大きくなっていく、 ジン… すると、あたしの”あそこ”が小さく突っ張り始めてきた。 智之とのエッチでもこんな感じになったことはない… ドクドク… 程なくしてあたしの”あそこ”から噴出すように激しく汁が流れ始めた。 「なによ…これ…」 あたしは動揺しながらそっと手を”あそこ”に潜り込ませると、 まるで身体の中から女を吐き出すかのようにして ”あそこ”から大量の汁が流れていた。 そして さわっ パンパンに張ったあたしの触角に触れたとたん、 ズン!! 強烈な快感が身体の中を突き抜けた。 「ウゴッ!!」 あたしは思わず声を上げて屈みこんだとき、 自分の腕が徐々に太くなり始めていることに気づいた。 「う・そ…」 ミシ… ギリギリ… ミシ… あたしの体中の筋肉や骨が音を上げながら太くなり、 そして細かった腕から筋肉が盛り上がり始めていた。 しかも、それは腕だけではなく、 肩・腹筋・そして胸板までもが盛り上がり始めていた。 「やっやだ!!」 それを見たあたしは思わず両肩を押さえたが、 しかし、小さいなりにも存在していた乳房が、 見る見る盛り上がっていく胸板の中へとのみ込まれていく、 「そんなぁ…」 身体の変化に驚いていると、 股間の触角が痛みを感じる程に張り詰めて始めた。 「くぅぅぅぅぅ…」 最初は声を出さずに我慢していたが、 ついには喘ぎ声を上げ始めた。 「いや、ダメ、イクぅ〜っ」 声を上げている最中でも、 トクン ドクン ドクン! あたしのクリトリスは悲鳴をあげていた。 そして… ドクン!! ひときわ大きいそれが走ったとき、 ズン!! グググググググ… あたしのクリトリスはまるで植物が生長するように 人差し指ほどの大きさに成長してしまった。 「いっいや…」 ビクン!! ビクン!! 股間からそそり立つ肉棒と化したクリトリスさらに成長し… プリュッ!! その先端が大きく膨らみカリが開くと 肉棒は男のペニスになってしまった。 「いや…あーん」 そのときのあたしは快楽の海におぼれていた。 「あーん…  あーん…  あぁ…  ダメッ、イクぅ!!」 快楽の海の中でそうあたしが叫び声をあげたとき、 プシュッ!! 生まれたばかりのあたしのペニスから乳白色の液を吹き上げてしまった。 「○◇△○◇△・・」 酋長はジッとあたしの変身を見届けると、 余韻に浸っているあたしを起こし、 そして、あたしの股間にペニスケースをつけていく。 ゾゾゾゾゾ… 「あぁぁぁ!!」 生まれたばかりのあたしのペニスにペニスケースが被せられると、 お互いが擦れる快感があたしを襲いあえぎ声があたしの口から漏れる。 やがて、酋長の手によってあたしのペニスがスッポリとケースの中に収まると、 それに巻き付けていた紐を解き、 丁寧に吊紐をあたしの腰にまわして結んでくれた。 朦朧とした状態であたしは再び酋長の前に座らされられると、 ビチャ! ビチャッ!! と再び脂を塗られた。 そして塗り終わるとさらに酋長はあたしの身体に顔料で様々な模様を書きはじめた。 程なくして、あたしのからだ全体には 幾何学的とも取れるような模様でいっぱいと言う有様になってしまった。 それが終わると、村人達と同じ様な植物で編んだアクセサリー類が あたしの手足に次々着けさせられると、 酋長は小屋の端にある小さな穴を指差し、 あたしにそこから出て行くように指図した。 「…はいっ」 仕方なくその穴にはいると 穴は細く長く… まるで赤ちゃんが生まれてくるときに通る産道の様だった。 そう、この小屋はあたしが裸族へ生まれ変わるための子宮で、 このトンネルは子宮と外界を繋ぐまさに産道…… そんなことを考えながらようやく外に出ると、 なんと、小屋の前に村人達が集まり、 穴から出てきたあたしの様子を眺めていた、 あたしはどうしたらいいか解らずその場に立っていると、 程無くして、一人の男の人が別の穴から出てきた。 「誰?…  …まさか、弥生さん?」 彼の姿を見てあたしも彼女と同じ格好になっているのかと思うと、 思わず恥ずかしくなってしまった。 あたしのその様子を見て、 「ひょっとして、和音さん?」 彼が聞いてきたので 「あぁ…やっぱり和音さんだ」 コクン あたしはそう思いながら頷くと、 「そんな…どうしよう…  あたし…男の人になっちゃった…」 弥生さんは裸族の男になってしまった自分の身体に困惑していた。 その夜、村の男達は新しい仲間を迎える盛大な宴が繰り広げられた。 あたしと弥生さんはもぅ来訪者ではなく村人の一人になったことを実感していた。 やがて宴が終わり、 他の男達とともに彼らが寝泊りしている小屋にはいると、 既に大多数の男達は黒々した体を横たえ寝ていた。 あたしと弥生さんは取りあえず空いているところに身を横たえた。 「…………」 何も言葉が出なかった。 男に…しかも、裸族の男に… その事実が重くのしかかる中、 心細くあたしは体を丸めていると、 サワッ… 誰かの手があたしの身体に触れた。 ビクッ!! 思わず身体を縮めてしまうと、 「和音さん…」 いつの間にか弥生さんがあたしの傍に寄り添っていた。 ツン… あたしの背中に彼女のペニスケースの先が当たる。 「どうしたんです?」 あたしは振り向きながら訊ねると、 「…あたし…怖い…」 弥生さんはそう呟くと、 ヒシッ っとあたしを抱きしめた。 ジョリ… 彼女の盛り上がった胸に生えている胸毛が微かに音を立てる。 「あっ…」 その感覚にあたしは思わず智之に抱きしめられたときのことを思い出し悶えた。 しかし、 ビン!! っと突っ張ってきた股間の感覚と、 ココン!! と言うお互いのペニスケースの当たる感触に、 あたしは女の子ではなくなっていることを思い知らされた。 その一方で、 サワッ いつの間にか弥生さんの手があたしの股間に触れていた。 「あっ…ダメ…」 それに気づいたあたしは思わずその手を払いのけようとしたが、 しかし、彼女の手は巧みにくぐり抜けあたしのペニスケースを上へとずらしていく、 「そんな…  …男同士でいけないわ」   弥生さんを見つめながらあたしはそう囁くと、 「あたし達…女の子でしょう…」 「でも……あっ」 そう呟きながら弥生さんの口があたしの口を塞いだ。 そして、 「…ねぇ…表に行かない?」 と囁いた。 コクン… あたしは素直にうなずくと、 そっと立ち上がり表へと出ていく、 ヒタ…ヒタ… 小屋の外に出ると村は静まりかえり、 動物の声が支配している闇が広がっていた。 ガサッ 広場の外れにある草むらにあたし達は腰を落とした。 星明かりに隣に座った弥生さんの身体が微かに見える。 わずかな沈黙の時間が流れた。 「………」 確認したわけではないが、 一瞬、お互いが顔を見合わせると、 ソッ 同時にあたし達はお互いを強く抱きしめ合った。 「智之…智之…智之…」 あたしは弥生さんを智之と思って唇を重ね、 グリ…グリ…グリ… お互いのペニスケースを重ね合わせながら腰を動かしていると、 スルリ… 彼女の手があたしのペニスケースを外した。 するとペニスケースから飛び出すようにして、 ビン!! あたしの大きく勃起したペニスが飛び出した。 「…うふふふ、逞しいわ」 弥生さんは含み笑いをしながら、 シュッ…シュッ… っと両手であたしのペニスを扱き始めた。 「あっあぁぁ…」 あたしは腰を突き出しながら喘ぎ声を上げると、 シュッ…シュッ… 弥生さんの手は徐々に早くなっていく。 「だっだめぇ、  で、でちゃうでちゃう」 思わずそう口走ったとたん、 プシュッ!! あたしのペニスは精液を吹き上げてしまった。 「はぁはぁ…」 射精後、草むらに寝ころびながらあたしがまどろんでいると、 「…ねぇ…こんどはあたしにして」 弥生さんがあたしの上に跨ると、 グィ っと自分の股間をあたしの顔の前に突き出した。 「…う…ん」 あたしは頷きながら彼女のペニスケースを外すと いきり立つペニスをそって手で包み込んだ。 ドクン! ドクン! まるで暴れ馬のように彼女のペニスはあたしの手の中で暴れる。 「はぁ…」 あたしはそれを手では扱かずに、 チュッ とキスをすると口の中に入れてしまった。 そして、 ギュムギュム あたしはむさぼるようにして弥生さんの出来たてのペニスをしゃぶりはじめた。 「いいわ…  いぃ…  あたしもしてあげるね」 クルリ 弥生さんはあたしにペニスをくわえさせたまま向きを変えると、 そっとあたしの股間に顔を埋め、 勃起しているあたしのペニスをくわえるのと同時に、 ヌチョ 暖かい粘膜があたしのペニスを包み込んできた。 「あぁぁ…」 コレまでに味わったこと無い快感にあたしは思わず酔いしれてしまうと、 ムクムクムク!! あたしの口の中にある弥生さんのペニスが徐々に膨らみを増していく。 うっうっうっ ジュブジュブ あたしは夢中になって首を前後に振ると、 弥生さんも首を振りはじめた。 「うっぅぅぅぅ!!」 「うぅぅぅぅ!!」 快感の渦にあたしは悶えながらも弥生さんのペニスをくわえ続けた。 ジン… 「あぁ…またでちゃう…」 あたしのペニスに電流に似た感触が走ったのを感じ取ると、 パンパン!! あたしは彼女の腰を叩いて射精が近いことを知らせたが、 しかし、 弥生さんはあたしのペニスを深く飲み込み、 そして キュッ っと吸い上げた。 「あっ」 彼女の行為にあたしは思わず叫んだが、 しかし、 それと同時に ドピュッ!! 弥生さんの口の中にあたしは思いっきり射精してしまった。 ゴクン… 彼女はあたしの精液をすべて飲み干すと、 「いいわ…いくぅ」 そうあたしに向かって叫ぶのと同時に、 プシュッ!! 弥生さんはあたしの口の中に思いっきり射精をした。 ドロ… 口の中にしょっぱくて苦い精液の味が広がっていく… その後、あたし達は何回射精したかは忘れてしまった。 でも、夜が白々と明けてきてきたことは思えていた。 そして次の日から文字どおり、 あたしと弥生さんは裸族の一員としての生活が始まったが、 無論、弥生さんとの関係も続き、 狩りの途中でもお互いに視線で合図を送ると、 そのまま岩陰などで抱き合った。 そして、あたしと弥生さんが裸族の男になってから月は3回満ち欠けを繰り返した。 全裸での生活によってあたし達の肌は体を守る鎧となり、 また、生きる糧を得るために筋肉はさらに逞しく発達し大きく盛り上がっていた。 「あたし…もぅ…俊彦さんには会えないね…」 あたしとの関係が終わった後、弥生さんは突然ポツリと呟いた。 「そんな…大丈夫ですよ」 思わずあたしは慰めの言葉をかけるが、 「ダメよ…身体が変わっても女の子で居ようとしてみたけど、  もぅ限界みたい…」 「限界?」 「うん…  今日までつき合ってくれてありがとうね…    あたし…心の中まで男の子になってきちゃったみたいなの…」   「え?」 「もぅ男の人の身体を見ても身体が反応しなくなってきちゃった…」 弥生さんはあたしに向かってそう言うと空を眺めた。 そして、 「このまま裸族の勇者として、  裸族のお嫁さんを貰って生きていくことを真剣に考えないとね」 と言いながらあたしの顔を見る。 こうしてみる弥生さんの表情はすっかり裸族の勇者としての風格が漂っていた。 「………」 あたしは何もいえなかった。 そう言うあたしも、 なんとか女の子で居ようと努力をしてきたけど、 もぅ…それは無理なことと諦めに似たような気持ちになっていた。 そして、 「智之さん…このあたしの姿を見たらなんて言うかなぁ…」 とあたしは智之と再会した場面を想像し始めた。 …誰だお前は… …え?、和音だって? …ウソをつけっ …えぇぃ俺によるな… …………… ジワッ… 涙があたしの頬を伝わる。 「どうしたの?」 弥生さんが心配そうに覗き込んできた。 「うぅん、なんでもない…」 何とか悟られまいとしてあたしは振舞うが、 「会いたい…しかし…」 と言う思いであたしの胸はいっぱいになっていた。 その日の狩りが終わってあたしと和音さんが村に戻ると、 スグに酋長から呼び出しがかかった。 「なんだろう…」 あたし達は不安に駆られながら酋長の所に出向くと、 『さっき、女の村から使いがきて準備が整ったといってきた。  今宵はお前達が行くが良い』 とあたし達に酋長は言った。 「女の村?  そう言うのがあるんですか?」 彼の言葉に思わずあたしが訊ねると、 酋長は大きく頷き、 『我が部族は昔からのしきたりで、  男と女が分かれて住んでいる。    そして、その境に営みをする場がある。    今日、お前達はそこに行くがよい』 とあたしに言う。 「営みって…  アレの事?」   あたしと弥生さんは顔を見合わせた。 それからスグにあたしと弥生さんは村を出ると、 酋長からお知られた方向に向かって歩き始めた。 以前ココに向かっていこうとしたとき 『そこは神聖な場所だから行ってはならない』 と注意された事を思い出した。 河を渡るとやがて一軒の小屋が姿を現してきた。 「あれかな?」 あたしは小屋を指さして言うと、 「えぇ…おそらく…」 弥生さんは頷きながら返事をする。 ザッ!! 恐る恐る小屋の中に入ると、 そこには先に到着していたらしい2人の女性があたし達を待っていた。 「女の人…」 初めてみる彼女達の身なりは私達とさほど変わりなく、 大きな乳房を露にした裸の姿だったが 腰には木の皮で編んで作った布を巻いていた。 怯えた表情で彼女達はあたし達を眺める。 「この人を犯せと言うのか…」 あたしは一人の女性を眺めた。 ふと智之との初夜のことを思い出した。 恥ずかしがるあたしに智之はテクを駆使してあたしを抱いた。 まさか、その新婚旅行で今度はあたしが女性を犯すなんてことになるなんて… などと思っていると、 スッ… 一人女性が立ち上がるとあたしの身体に絡み付いてきた。 彼女はあたしよりも積極的だった。 あたしは彼女に誘われるようにして抱きしめる。 クニャッ 彼女の柔らかい感触にあたしは驚いた。 「そうだった、女の子の身体ってこんなに柔らかいんだ…」 男の身体になってすっかり忘れていたその感覚を目の当たりにして、 あたしの眼から涙が零れ落ちる。 「?」 彼女が不思議そうな顔をする。 あたしは構わず彼女を思いっきり抱きしめると、 そのまま彼女の乳房にしゃぶりついた。 あん… あん… 彼女の喘ぎ声があたしの本能を刺激し始めた。 ハァハァ… あたしのペニスケースの中はとっくにはちきれんばかりになっていた。 「こっコレが男の感覚なの…」 そう思いながら、彼女の腰布を取る。 女の下半身がさらけ出された。 「入れたい…  彼女の中に…」   あたしは無意識に彼女の股間に手を持っていく。 チュク… あたしの手に女の分泌物が手にべっとりと付く… そう数ヶ月前まであたしも分泌していたモノだ。 スル… アタシはペニスケースを取ると、 いきり立つ自分のペニスを一気に彼女の体内へと挿入した。 ギュュ… 彼女がアタシを締め付ける。 「…入れられているんじゃなくて  …入れてる感覚…    そう、これが男の感覚なのか」   そう思うのと同時にあたしは腰を動かし始めた。 あぁぁぁぁん あぁぁぁぁん 女のうめき声がさらにいっそう激しくなった。 あたしは無我夢中で腰を動かしていた。 あん あん! あん!! あたしの動きにあわせて彼女の体が激しく上下する。 クチョクチョ… みだらな音が小屋に響く… 「そうだ…弥生さんは…」 咄嗟に彼女の方をみると弥生さんももぅ一人の女性を犯していた。 あぁぁぁん 彼女の締め付けがキツクなってきた。 「くっ…出るっ」 そう思った瞬間あたしは射精した。 ドクドクドク 熱い精液を彼女の体奥深く放出する。 「んんんん…」 そして、食いしばってソレを受け止める女性… 「はぁ………  あたし…ついに女の人とやっちゃった」 あたしはそう思いながら彼女の上に覆い被さって余韻に浸っているとき、 「うそ…俊彦さん?」 突然、弥生さんが声を上げた。 「そんな…なんで…  なんで…あなたが…」 弥生さんは困惑した顔で言う、 「まさか…  お前は弥生なのか?」   さっきまで彼女が犯していた女性が起きあがるとそう叫んだ。 「どうしたの?」 あたしが弥生さんに訊ねると、 「この人…俊彦さんよ」 と彼女は女性を指さしながら叫ぶ。 「えぇ…!!」 あたしが声を上げると、 「お前…和音なのか?」 今度はあたしの下に居る女性が叫んだ。 「!!!っ  まさか、あなた…智之さんなの?」   今度はあたしが驚いた。 コクン 彼女は頷いた。 バッ あたしは慌てて彼女から離れると、 気まずい雰囲気が小屋の中に満ちあふれた。 「……おっ、驚いたでしょう…  あっあたし、男になっちゃたんだ…」   一気に萎えたペニスをペニスケースに入れながら言うと、 「うっうん…そっそうだね」 智之が答える。 「あっあたし…裸族になったのよ、  ほら、逞しくなったでしょう?」   そう言って彼の前に立ちはだかると、 いまの自分の姿を彼にしっかりと見せた。 「…うん、すっかり逞しくなったね  筋肉も凄いじゃないか、  僕も裸族の女になっちゃった…    ほらこの通りオッパイも大きいし    あそこもこの通り…」   そう言いながら彼は股を開くとあたしに女の体を見せた。 彼は女だったころのあたしよりもプロポーションはよく 黒い肌に適度に乗った脂肪と発達した筋肉が色気を醸し出していた。 「うっうん…綺麗よ…智之…  あたしよりもずっと…」   ちょっと悔しくなったもののあたしは彼の体を誉める。 「………」 「……逃げよう…」 しばしの沈黙が流れた後、智之が声を出した。 「え?」 「逃げよう…  ここでは、男と女は一緒に暮らしていけない。  このまま村に戻ってしまったら、  次に会えるのは何時になるかわからない」 と言う彼に、 「そんなことしていいの?」 あたしが訊ねると、 「和音はこのままでいいのか?」 と智之は真剣な表情であたしに聞いてきた。 「うぅん」 あたしは首を横に振った。 「よし…じゃぁ決まりだ  高梁さん達はどうする?」   彼が訊ねると、 「決まっているじゃないか、  俺達もここから出ていくよ」 と答えた。   その日から安住の地を目指してあたし達の放浪の旅が始まった。 でも、怖くない… だって、智之と一緒だから おわり


智之編へ →