風祭文庫・モラン変身の館






「霧」


作・風祭玲

Vol.073





「ただいま」

そう言いながら僕は玄関のドアを開けると

「あなた、お帰りなさい」

と言う声と共に妻の明美が姿を現した。

「お疲れさまっ」

そう労う彼女に僕は、

「あぁ、途中でコレ、買ってきた」

途中立ち寄ったスーパーで買ってきた食材を渡すと、

「ありがと」

明美は食材を受け取りながら微笑んだ。

「調子はどう?」

部屋の中に入った僕が訊ねると、

「うん…」

途端に明美は目を反らすと表情が曇った。

そして、少し間をおいて、

「ごめんね…

 あたしが、こんな姿になってしまって…」

とポツリと呟いた。

「仕方がないよ、

 とにかく一刻も早く元の姿の戻る方法を探さなくっちゃな」

明美を見ながら僕がそう言うと、

「でも…戻れる方法なんてあるの?

 もし、一生この姿ままだったらあたし…」

と彼女が言った途端、

「そんな事を言うなっ」

僕は強く否定した。

「うっ、うん、ごめん」

明美は一言謝ると、台所に戻って行った。



フンフン…

鼻歌交じりに台所に立つ明美の身体は、

腰に巻かれているトンボ球で出来た飾り紐のみの裸体で、

全身を覆う黒檀色の皮膚は塗り込められた脂で鈍い光を放ち、

広い肩幅と至る所から逞しく盛り上がった筋肉、

そして、引き締まり窪みが出来た臀部と

その後ろ姿には女性の身体的特徴はなかった。

そして、それを横目で見ながら僕は着替えをする。



程なくして、

「さぁ、できたわ」

と言いながら明美は振り向いて僕を見た。

ニコッ

と笑みをうかべる明美の腕は筋肉が太く張り、

さらに胸板もパンパンに盛り上がっていた。

そして股間には太くて剥けきった男のペニスが陰嚢と共に下がっていた。

そんな明美の姿を見た僕は股の方を指さすなり、

「ねぇ、それしまったら?」

と指摘すると、

「あっ、ごめんなさい。

 でも、コレをつけるとつっかえちゃって食べづらいのよね」

と言いながら隅に置いてあった筒状のペニスケースを手に取ると、

それの中に自分のペニスを押し込んだ。

そして、それにペニスケースに巻き付けてあった紐を

自分の腰に結ぶと席に座った。

確かに、明美のペニスを納めたペニスケースは座ると、

前に大きく突き出てしまいいかにも食事がしづらそうだった。

また、食事といっても僕の前には普通の食事が配膳されていたが、

明美の前には芋が数本置かれているだけだった。



あれこれ弾む会話をしながら食事後、二人でノンビリとTVを見た。

チラリ…

僕はTVを見ている明美の横顔を見る。

勇者を思わせる精悍な明美の顔には赤い顔料が一面に塗られ、

アクセントに所々につけられた黄色い顔料と共に独特の雰囲気を醸し出していた。

また、頭にはオレンジ色の鳥の羽で出来た帯状の飾りものをつけ、

鼻には対の動物の骨を刺していた。

そぅ、僕の目の前いる人物は、まさに裸族の勇者だった。



それは一週間ほど前のことだった。

その日、風邪を引いて勤め先を休んだ私に、

「ねぇ…風邪って汗をかくと直るんですって…」

と言いながら明美が迫ってきた。

確かにここのところ何かと忙しく

すっかりそっち方面をご無沙汰をしていたので、

僕は仕方なく彼女の求めに応じようとしたとき、

フワッ

部屋の中に薄く霧のようなものが漂い始めた。

「なんだ?」

そう思いながら僕は霧の元をたどっていくと、

霧は部屋の隅に飾ってあった一体の木彫りの彫刻から立ち上っていた。

「?」

不思議そうにそれを見ていると、

「いやぁぁぁぁ!!」

突如明美の悲鳴が部屋の中にこだました。

「な゛っ」

驚いて明美を見ると、

しゅるるる…

霧がまるで蛇のような形になると明美の身体に絡みついていた。

「いやだ、助けてぇ」

身体の自由が利かなくなったのか明美は僕に助けを求めた。

「なっこの野郎!!」

僕は夢中になって彼女を拘束している霧を引き剥がそうとしたが、

しかし、それはまるで鋼鉄のようにガッシリと明美の身体に巻き付き、

さらに、

シュルル…

霧の先端が彼女の秘所へと入り込んでいた。

「あっ

 いやっ

 入ってこないで!!」

明美は身体を捻りながら必死になって霧の挿入を阻止しようとしていたが、

しかし、

グニュゥゥゥ

霧はまるでペニスのようにして彼女の体内へと侵入していた。

「くっそう!!」

それを見た僕は全身の力を込めてそれを引っ張っていると、

「…あっ、いや…

 違う…

 あたしは…
 
 違う!!」

と明美は首を振りながらが何かを否定する台詞を吐く。

「おいっ、どうした、

 何が違うんだ!!」

彼女の様子に驚いた僕が肩を揺すりながら訊ねると、

ボロッ!!

突然、明美の下着がまるで砂が崩れるように崩れ始めた。

「なんだ、これは…」

瞬く間に一糸まとわぬ姿になってしまった明美はなおも首を振りながら、

「違う!!

 あたしは明美よ…

 勇者なんかじゃないわ!!」

と叫び声を上げつつける。

そして、

「いやっ、来ないで!!」

と一際大きく叫んだとき、

ムリッ!!

明美のクリトリスが突如膨らみ始めた。


「なんだ!?」

信じられないモノを見るかのように僕が驚くと、

その一方で、

「あっあぁん!!」

明美はそれを感じているのか、

目を瞑りながら頬を赤く染めると喘ぎ声を上げ始めた。

そして、

「いや!いや!」

と叫びながらなおも盛んに首を振るが、

しかし、

そうしている間にも膨らんでいくクリトリスは瞬く間に親指大の大きさに成長し、

しかも止まることなく成長を続けていく。

「おっおいっ、明美…お前…」

僕は明美に声を掛けたが、

しかし、彼女は必死に何かに抵抗をしているようだった。

「くっそう…

 何がどうなってんだ!!」

そう言いながら僕は明美を束縛している霧の根本にある彫刻を見つめると、

「アレがすべての…」

と想いながらそれを壊そうとして立ち上がろうとした。

が、

グググググ…

突然、強い力が僕の身体を押さえつけ始めた。

「なんだこれは!!」

その力に僕が驚いていると、

『ワタシの目覚めの邪魔をするな!!』

と言う声が頭の中に響いた。

「なに?」

僕が再び彫刻を見ると、

フワッ

彫刻の前に霧が集まると徐々に人の姿へと変わり始めた。

「誰だお前は!!」

そいつをにらみ付けながら僕が訊ねると、

『ワタシは勇者・キルガ…

 やっと巡り会った…

 お前には邪魔はさせぬ』

そう言いながら霧が作る人影は徐々に鮮明になっていった。

「うわっ」

鮮明になったそれを見て僕は声を上げた。

そう、僕の前に立つそれは、

全身黒光りした肌に覆われた筋肉質の裸体に、

股間には角のようなペニスケースが聳え、

そして、首周りや長く伸びた腕や脚には赤や青のトンボ球で出来た腕輪や首飾りをつけた裸族の男だった。

僕の目の前に現れた裸族の男は空中を移動するように近づくと、

『ふふふ…なにを驚いて居るんだ

 俺がそんなに恐ろしいか?

 ははは…』

裸族の男はそう笑いながら明美に視線を向けた。

そして、

『このときをずっと待っていた、

 もうすぐ、コイツは俺の身体になる』

と言うと、裸族の男は手を伸ばすと明美の肩に触れた。

と同時に

モリッ!!

苦しんでいる明美の両肩が大きく盛り上がった。

『ふははは』

それを見た裸族の男は笑いながら、

『ふん』

っと手先に力を入れると、

ボコボコボコボコ!!!!

僕の目の前で明美の体中から筋肉が蠢くように盛り上がると、

見る見るへその周囲に陰影を伴った凹凸が出来、

さらに胸の乳房を飲み込みながら胸板が盛り上がり始めた。

「やっヤメロ!!」

それを見た僕は思わず声を上げたが、

しかし、裸族の男は明美から手を離さなかった。

「あっ、いやいや!!

 止めて!!」

明美は叫び声を上げるが、

グギギ…

彼女の体中から骨が軋む音が響くと、

明美の骨格が少しづつ変化し始めた。

「あぁ…

 あぁ…

 だめぇ…」

痛みを感じないのか、身体が変化していくにもかかわらず明美はただ悶えていた。

そして、変化する骨格と盛り上げる筋肉、

さらに成長を続けるクリトリスのために、

見る見る明美の姿は女性から男性の姿へと変わり、

色白の肌が徐々に褐色から黒檀色へと変化していった。

「そんな…明美…」

僕は男性へと変身していく彼女の姿を呆然と眺めていた。

メリメリメリ…

彼女の顔の形が変わり始めると

口や鼻そして目の周りが変化していく、

「あぅぅぅぅ…

 いっちゃう!!」

まるで天に向かって突き出した肉の槍のような姿になった明美のクリトリスは

ビンビンに勃起すると、

プチュッ!!

と言う音共に先端の皮が捲れ、

ニュッ!!

っと赤紫色の亀頭が顔を出した。

「くっそう!!」

僕は全身の力を振り絞って這いずり出すと、

彫刻に向かって進み始めた。

「あぁん…

 あぁん…」

うめき声を上げる明美の声色が変わり始めた。

「あと1m、50cm…」

僕は必死になって手を伸ばす、

そして、ヒタッ…僕は彫刻を鷲掴みにすると、

ダァァァン!!

思いっきり床にたたきつけた。

『しまった!!』

驚いた表情で裸族の男が僕を睨んだが、

その時、叩きつけられた彫刻は無惨に砕け散っていた。

『グギャアァァァァァ』

断末魔を上げながら裸族の男と明美を拘束していた霧は

砕け散るようにして消えていった。

「明美!!」

押さえつけていた力が消えると僕はスグに明美の元へと向かったが、

しかし、

「そんな…なんで…」

僕の目の前にはあの裸族の男と同じペニスケースを股間に付け

文字通り裸族と化していた明美の姿があった。

呆然としながら僕は砕け散った彫刻に視線を向ける。

そう、これは彼女とふと立ち寄ったアンティークショップで

偶然見つけて購入したものだった。

僕はスグに部屋を飛び出すと彫刻を買ったアンティークショップへ向かった。

「あそこに行けば何か分かるかも知れない」

そう思いながら駆け足でアンティークショップへと向かっていった。

しかし、そのアンティークショップに行ってみると、

僕は信じられない光景を目の当たりにした。

そこには何も建物が無く、

敷地には背丈いっぱいの雑草で覆われていたのである。

僕は近くに人に店のことを尋ねてみたが、

そんな店は存在しないと言われると、

「そんな…」

僕の身体に張りつめていた力が一気に抜けていった。



「そんなぁ…

 あたし…

 どうすればいいの?」

僕から一連の事情を聞いた明美は落ち込み呆然としていた。

「わからない…

 僕だってどうしたらいいのか」

そう言いながら僕はイスに座り途方に暮れた。

その夜、僕は彼女を抱いた。

明美は裸族の男となってしまった自分を

あくまで女性として扱う僕の態度が嬉しく、

その一方で僕が以前と変わらないように接しているうちに、

徐々に落ち着きを取り戻していった。



「ねぇ…もぅ寝ましょう…」

裸族と化した彼女を眺めながら僕がコレまでの経緯を思い出していると、

そう彼女が言ってきた。

「うん…」

僕はそう答えると浴室に向かうとシャワーを浴びた。

「なぁ、お前はシャワー浴びないのか?」

シャワーを浴び終わった僕が明美に訊ねると、

「あたしわいいわ…」

と後かたづけをしながら彼女は答えた。

そう、明美が裸族の男になってから彼女の衣食住はすっかり変わり、

「コレを着なよ」

と言って僕が自分の洋服を明美に差し出しても、

「ううん、このほうが落ち着くの」

と言うとペニスケースのみの姿でいるようになり、

さらにあれだけ好きだったシャワーも週に一度程度浴びるだけになった。

そして、食事は芋類しか食べなくなり、

また住むところは、布団では寝られないと言って庭に粗末な小屋を僕に作らせると

その中でゴロンと横になって寝るようになった。

まさに、裸族そのままの生活スタイルを送るようになってしまっていた。



そんなある雨上がりの夜、僕と明美はのんびりと夕涼みをしていると、

『キルガ…』

と言う声があたりに響いた。

「!!」

それを聞いた僕は立ち上がると周囲を見た。

「空耳…?」

そう思った途端、再び

『迎えに来たぞ、キルガ…』

と言う声が響くと、

トトン・タタン…

どこからか太鼓の音が響いてきた。

「これは…」

太鼓の音に聞き耳を立てながら僕が呟くと、

フワァァァ…

っと霧が立ちこめ始めた。

「明美…」

霧に驚いた僕は彼女に部屋の中にはいるようと指示をしたとき、

太鼓の音が近くなってきて鮮明になってきた。

その途端、

明美がその太鼓のリズムに合わせて体を動かすようになるとついに踊り始めた。

「あっ明美…なにを」

「判らない…

 ただ、コレを聞いていると身体が動き出すの」

明美は困惑した表情で僕に訴えた。

トトン・タタン…

トトン・タタン…

太鼓の音はさらに大きくなり、やがて大勢の人の気配がして来た。

「……」

音がする方向を僕がにらみ付けていると、

やがて霧に中にうごめく影が現れた。

「なんだ?」

驚く僕の目の前に裸族の一団が姿を現した。

彼らの身なりは、まさに明美と同じ裸体に腰に廻した飾り紐とペニスケースのみの姿で、

肌には様々な色のボディペインティングを施していた。

そして彼らは踊りながら僕たちを取り囲み、

『さぁ我らの勇者キルガよ迎えに来たぞ

 我らと共に来い。』

と明美に向かって裸族達が盛んに誘い始めた。

「いやっ、

 あたしはキルガなんかじゃないわ

 あなた達の所には行かない!!」

踊りを止めた明美が裸族達にそう叫ぶと、

『キルガよ、いつまで寝ているのだ、

 さぁ我らが起こしてあげよう』

裸族達はそう言ってワラワラと僕たちを取り囲むと、

その手が一斉に明美へと伸びていった。

「イヤァァァァ」

「止めろ!!」

僕と明美の声があたりに響いた。



「いっいや…止めて」

襲ってきた手は僕たちの動きを封じ込めると

明美が身につけている唯一の服と言っても言いペニスケースを取ると、

その中で硬く勃起していたペニスをしごき始めた。

シュッシュッ!!

シュッシュッ!!

無数の手が彼女のペニスを扱く音が周囲にこだまする。

『さぁ、キルガよ、

 勇者の精を放って目覚めるのだ!!』

裸族達は明美にそう言うと激しく彼女のペニスをしごき続けた。

「あっ、

 いやっ

 あぁ…何かが出るぅ」

激しい攻めに彼女は口を大きく開けて悶えていた。

そして、内々奥深くからわき上がってきたモノを

必死になって押し込めようとしていた・

「耐えるんだ!!」

手によって体を動かすことが出来ない僕は賢明にそう叫んだ。

シュッシュッ!!

シュッシュッ!!

しかし彼女のペニスへの執拗な攻めに、

「あぁ、だめ…

 あたし…
 
 出ちゃう」

明美はうわごとのようにそう呟くと、

「うわぁぁぁぁぁぁ」

と声を張り上げると、


プシュゥゥゥゥゥゥ!!


白濁した大量の精液を夜空高く吹き上げた。

それと同時に

「明美ぃ!!!」

僕の絶叫が響いた。

「明美…大丈夫か!しっかりしろっ!!」

射精してがっくりと首をうなだれている明美の身体を

揺すりながら何度も声をかけると、

ピクッ

彼女の腕が動いたと思った途端、

ドン!!

っと僕を突き飛ばした。

ウワッ!!

思わず尻餅をついていると、

ズイッ

明美は僕の前に立つなり、

『くはぁ…

 ふぅ、良かったぜ』

と男の口調でそう言った。

「お前は…」

その声に僕が驚くと、

『おうよ、あと一歩で台無しにされた俺だ』

と明美は自分を指さしながら僕を睨むとそう告げた。

「そんな…」

ガクッ

と僕が呆然としていると、

『ふふふふ…

 そうだ、お前にはこの前の無礼の罰を下さなくてはな』

と明美は僕に向かってそう言うと、

手を僕のシャツにかけた。

そして、

『ふん!!』

ビリビリビリ!!

っと一気に引き裂いた。

「!!!」

明美の行為に僕が目を伏せると、

ヒタッ

屈んだ明美の手が僕の両胸に当てられた。

「何を!!」

反射的に僕が明美の手を払おうとしたが、

『へへへへ…』

明美はイヤらしい顔をした途端、

フン

っと再び両手に力を込めた。

すると、

ムリムリムリ!!

突如僕の両胸が膨らむと、瞬く間に見事な乳房と化してしまった。

「これは!!」

プルン!!

僕の胸元に出来た黒光りする見事な谷間に驚いていると、

『うへへ…

 まだ気づかないのか』

と明美は僕に告げた。

「気づかない?(ハッ!!)」

その言葉に僕はあることに気づくと大急ぎで股間を確認した。

「ない!!」

そうさっきまであったはずの僕のペニスが消え、

代わりに縦の溝が股間に刻まれていた。

「そんな…」

呆然とする僕に明美は

『ふふ…

 どうだ?

 女の身体は…』

明美は僕を見つめながらそう言った。

そして

『さぁ…

 コレを舐めるんだ!!』

と言いながら立ち上がると、

ズイッ

っと長さが20cm以上にも及ぶ漆黒色の巨大な肉の槍を突きだした。

「うっ」

目に前に突き出されたそれを見たとき僕は一瞬身を引いたが、

しかし、

彼女のペニスを見ているウチに胸がムズムズしてくると、

「あぁ…」

自然に僕の口が開き、

ニュポ

っとペニスを頬張った。

モゴッ

口いっぱいにペニスから漏れる先走りの塩味が広がる。

ジュボジュボジュボ!!

僕は明美のお尻に手を回して夢中になって首を動かしていた。

『あぁ…

 いいぞ…

 そうだ、お前は俺さまの1番目の女だ』
 
と言いながら明美は僕の頭をなで回す。

その間にも僕の身体はさらに変化し、

ムリムリ

乳房はさらに膨らむと、

乳輪は大きく厚く腫れ上がり、

乳首も大きく成長していく、

その一方で、

肌は黒く染まり、

腕や脚が細く長く伸びていくと、

腰がくびれ、

ヒップは大きく張りだしていった。

ハラハラと髪の毛が抜け落ちていく、

『あぁ、行くぞ

 しっかりと飲めよ』

明美がそう呟いた途端、

ガクガク!!

彼女の腰が2・3回激しく振られると、

プシュッ!!

っと言うとがしたと思うと同時に、

なま暖かい液体が喉の奥へと注ぎ込まれていった。

ゴウゴク

僕は注ぎ込まれたそれを必死になって飲み込んだ。

プハァ!!

すべてを飲み干してペニスを吐き出すと、

ヌラリ…

唾液で光る明美のペニスが艶めかしい輝きを放っていた。

『良かったぜ…

 さぁ下の口もすっかり準備が出来ているようだな』

明美が僕にそう告げると、

ズニュッ

大量の愛液で濡れていた秘所に彼女の足の親指が軽く挿入された。

「あぁん」

僕は思わずあえぎ声を挙げる。

『へへへ』

明美は笑みを浮かべながら僕の身体を抱きかかえると、

そのままストンと下に落とした。

その途端、僕の股間に激痛が走ると、

ズニュッ!!

っと彼女の肉槍が僕の体内に侵入してきた。

「ぎゃぁぁぁぁぁ」

悲鳴を上げる僕に、

『良い締まりだ、

 さぁ俺様の子を孕んで貰おうか』

明美は俺の耳元でそう囁くと激しく腰を動かし始めた。

ジュボジュボジュボ

「あっあっあっあっ」

僕は愛液を流しながら突かれるたびに悶える。

『ふふふ…

 吸い付いてくるぜ

 あぁ…最高だ』

明美は腰を動かしながら坊主頭になった僕の頭を撫でる。

「くぅぅぅぅぅ…

 ダメだぁ…

 もぅ…

 いっちゃう!!

 あぁぁん!!」

激しく突かれ続けた結果、僕は初めて味わう女の絶頂を迎えてしまった。

そして、それはペニスを通して明美にも伝わり、

『あぁ…

 いいぜ…

 行くぜ!!(うっ)』

と叫んだ途端

ジワッ

僕の体内に熱いモノが広がって行った。

『ふぅ…ふはははは

 お前良かったぜ』

大きく深呼吸して明美は僕にそう告げると、

『さぁ、お前の手でコレをつけるんだ…』

と明美は僕に言うとペニスケースを僕に手渡した。

「………」

それを受け取った僕は慣れない手つきでいきり立つ肉槍に被せると、

それから伸びる紐を明美の腰に縛り付けた。

『ようし…では行くか…』

明美はペニスケースの落ち着き具合を確認すると

フワァァァァ

再び霧が当たりに立ちこめてきた。

「霧…」

裸族の女となった僕はその霧を眺めていると、

グィッ!!

明美の逞しい腕が僕の身体を鷲掴みにするなり、

裸族達と共にの霧の中へと飛び込んでいった。

「どこへ…行くの?」

僕が怖々と聞くと、

『何を言って居るんだ、

 オレ達の世界だよ』

僕を見ながら明美がそう言う。

裸族達は一斉に新しく仲間に加わった僕たちを祝福をしはじめた。

そして、

ブワッ!!

熱い乾いた風が吹いき霧が晴れると、

いつの間にか荒涼とした乾いた平原の中に僕たちは立っていた。

『さぁ…ここがオレ達の本当の世界だ』

言い聞かせるようにして言う明美の声がいつまでも響いていた。



おわり