風祭文庫・モラン変身の館






「狩人の快感」


作・風祭玲

Vol.1047





モー

ンモー

赤茶けた砂塵も舞い上げながら、

十数頭のウシの群れが乾いたサバンナを歩いて行きますと、

そのウシ達の群れの後を

身にまとった朱染めの布・シュカから黒く光る肌を晒し、

槍の剣先を光らせて歩く男達・マサイが続いて行きます。

「はぁ…はぁ…

 はぁ…はぁ…

 暑い…

 のっのどが渇き…

 うっ腕が重いです…」

そんな彼らを追うようにして、

彼らと同じ出で立ちのわたくしは

暑さと渇きの中

朦朧とした意識でただ足を動かしていました。

一体、いまの気温は何度あるのでしょうか。

30℃、

いや40℃

ひょっとして50℃

昔見たTV番組で、

女性レポーターがそんなことを言っていたような記憶がありますが、

実際に体験してみると数字なんてどうでも良くなってしまいます。

…体を弄ってあるので暑さや渇きには強くしてあります。

わたくしの体をこのような姿に変貌させた医師の言葉が

ふと頭を過りますと、

「全然、強くありません」

その言葉に向かって恨み言をつい口走ってしまいました。

ジリッ

相変わらず頭の上から照らす陽の光は容赦なくわたくしの体力を奪い、

手にしている一振りの槍はさらに重くなっていきます。

「何でこんな目に…」

わたくしがこのような境遇におかれている理由は十分に承知しております。

夜の繁華街で美人ママとして煽てられていたわたくしの甘い判断。

その判断で恩人である旦那様に多大なご迷惑を掛けてしまい。

お仕置きとしてわたくしは異常趣向の医師によって

体を黒い肌の男に作り変えられてしまうと、

野生部族・マサイの村で彼らの仲間にされてしまいました。

それどころか割礼を受けさせられると、

さらにオレ・ンベベシノと言うマサイの名前を与えられたのです。

わたくしはマサイにされてしまったのです。

この体に巻く1枚の布と、

手にしている槍。

それがいまのわたくしのすべて、

夜の繁華街で美人ママだったわたくしを素性を明かすものは、

この記憶以外、何もありません。

全てを取り上げらてれ、

そして、まったく別のものへと変えられてしまったのです。

何もかも…

そのことを思い出すとつい涙があふれてしまいます。

でも、あの頃のわたくしに戻る手段はありません。



「あっ」

小石を踏んだのしょうか。

何かの拍子でついつんのめってしまうと

グッ

わたくしは力が半抜けていた体に思いっきり力をいれました。

足元の土は強い日差しによって焼けています。

その土の上に倒れこんだら一大事です。

そして、足を踏ん張った途端、

ズキッ

股間から痛みが走ります。

「うっ」

だいぶ和らいだとはいえ、

割礼の傷はまだ完全には癒えていません。

槍を杖のように持ち替え、

わたくしは傷みをこらえますと、

前を歩くマサイ達を恨めしく見つめます。

と、その時、

スッ

離れたところでわたくしたちを見つめる

何者かの気配を感じ取ったのです。

「なにか…いる?」

慌てて振り返りますが、

しかし、そこには何も居ませんでした。



マサイになってから、

気配を読む力が鋭くなってきている。

と最近思うようになりました。

特に獲物を狙うライオン・シンバが放つ気配は判りやすく、

多少離れていても、

どこに居て何を狙ってい居るのかが見えてきます。

「この感じ…

 シンバですね」

シンバ…

マサイの戦士たちはライオンのことをシンバと呼びます。

そして、わたくしも自然とそう呼ぶようになっていました。

自分の目には入らない。

しかし、確実にシンバは居る。

周囲の気配を読みつつあたしはそう判断をすると、

槍を持つ手に力が入ります。

これまでにもこのようなことは幾度もありましたし、

実際にシンバが襲い掛かってきたこともありましたが、

しかし、わたくしは何も出来ず、

物陰に隠れてただ震えていたのです。

決してそれが許されているわけではありません。

わたくしも割礼を受けマサイの一員になったのです。

この槍でシンバを倒さないと、

いつまでも戦士にはなれず”牛飼い”のままです。

でも、怖いのです。

牙を剥き、

爛々と目を輝かせるあの猛獣の姿が…



シンバの気配を感じつつも、

わたくしは歩き始めます。

皆はもぅ先へと進んでいます。

このままこの場に立ち止まることは、

すなわち死を意味します。

シンバはわたくしが弱るのをじっと待ち構えているのです。

もし、膝の力が抜け、

この場に蹲ろうものなら、

たちまちシンバは牙を剥いてわたくしに襲い掛かり、

肌を裂き。

肉を喰らい。

骨を噛み砕くでしょう。

そして、わずかの骨の欠片をの残して、

わたくしと言う存在はこの世から消えてしまうのです。

「それもいいかなぁ」

ふとそんな考えが浮かびます。

このまま生きていても、

マサイの牛飼いとしての人生しかありません。

もぅ、美人ママと囃し立てられていた頃には戻れません。

それならいっそ…

そう思ったとき、

ゴボッ

わたくしの口から泡が吹き零れてきました。

歩くことも限界のようです。

「旦那様…

 わたくしはもぅ」

ぼやけ始めた視界の中、

わたくしはそう呟くと、

一人の女性が目の前を歩いていることに気がつきました。

「こんなところに人?

 誰?」

纏め上げた髪、

白い肌、

綺麗に和服を着こなして歩く姿は見覚えがありますが、

このサバンナには余りにも場違いです。

ひょっとしたら幻かもしれません。

でも、

「待って」

陽炎が立ち上るサバンナを音も無く歩いていく彼女に向かって

わたくしは思い切って声をかけました。

しかし、わたくしの声が届かないのか彼女は振り返らず歩いて行きます。

「待ってください。

 わたくしを置いていかないで」

彼女に置いていかれる。

そんな気持ちに急かされるようにして、

わたくしはふらふらの体に鞭を売って追いかけます。

そして、

はぁはぁ

はぁはぁ

荒い息を吐きながら彼女の後を追いかけ、

追いつこうと伸ばした手が彼女の背中に届こうとしたとき、

不意に彼女が立ち止まると、

わたくしの方を振り返ったのです。



「あっ

 わたし…」

見覚えのある顔、

それもそのはず、

振り返った彼女の顔は紛れも無いわたくしの顔でした。

『何か用?』

振り返った”わたし”は忌み嫌うような表情でわたくしを見ます。

「なんで、わたくしが…」

震える手をさし伸ばしながら

わたくしは声を上げてしまいますと、

『…何しに来たの、土人さん』

と”わたし”は話しかけてきました。

「土人って…」

その言葉にわたくしはショックを受けると、

『あら、土人そのものじゃありません?

 裸同然の格好で、

 槍を持って、

 わたしを追いかけてきてどうするおつもり?』

着物の袖で自分の鼻を隠すそぶりを見せながら、

”わたし”はそう言うと、

「ちがうっ!

 わたしは土人なんかじゃない」

わたくしは声を大にして否定します。

けど、

『違う?

 何が違うんですか?』

軽蔑した視線をわたくしに向けて、

”わたし”はそう聞き返してくると、

「わたしは土人なんかじゃない。

 わたしは…」

と言い返したところで口が止まってしまいました。

わたくしって何?

わたくしって何でしたっけ…

わたくしの名前は…

あれ、今のわたくしは…

何も思い出せない。

いや、何かをされた。

何かをされて、

わたくしはここに居る…

居させられている…

無数のさまざまな事が頭の中に湧き上がり、

ぐるぐるとわたくしの周りをり囲んでいきます。

そして、

『志乃…

 わたしに大恥を掻かせた君に罰を与えよう』

と言う旦那様の言葉が大きく響くのと同時に、

ふっ

わたくしを取り囲んでいたものが消えてしまうと、

再び和服姿の”わたし”が姿を見せたのです。

『ふふっ、

 なんて顔をしているの?

 こうなったのはすべてあなたが招いたことですよ。

 土人さん』

とわたくしを指差して”わたし”は言います。

「わたしが招いた?」

『違うのですか』

「え?」

『どうなのです。

 さぁ、

 さぁ!』

温和な”わたし”の顔の見る見る目が釣りあがってきますと、

鬼の形相になっていきます。

「ひっ」

それを見たわたしは思わず怯んでしまうと、

『わたしが怖いですか?

 ふふっ、

 じゃぁいまのあなたは何です?』

と”わたし”は言い、

袖の中より1枚の手鏡を取り出すと、

『ほら、よく御覧なさい。

 ご自分の顔を…

 ふふっ、

 白かった肌を真っ黒に染められて、

 立派なオチンチンを生やしてもらって、

 時折邪魔に思っていたおっぱいを潰してもらったじゃないですか、

 もぅ誰も美人ママだなんて囃し立ててはくれませんわ。

 あなたはその体を晒して、

 槍を手にして生きていくんです。

 まさにサバンナの勇者。

 さぁ、もっと逞しい勇者の体におなりなさい。

 そして猛獣を狩るのです。

 あなたならできますよ』

と囁きながら鏡をわたくしに差し向けます。

「ひっ」

鏡に映った自分の顔。

それは志乃と呼ばれた女性の顔ではなく、

野生に生きる男・マサイの顔でした。

それを見せられた途端、

わたくしは手で顔を隠してしまいますと、

『どうされました?

 さぁ、じっくりと御覧なさい』

と”わたし”は執拗に鏡を向けてきます。

そして、股間に手を伸ばすと、

シュッ

シュシュッ

わたしにとって一番触れて欲しくない器官をさすり始めたのです。

「やっやめて!」

ゾクッ

体の中を駆け抜けていった快感に抵抗するように、

わたくしは”わたし”を突き飛ばしてしまうと、

「来ないで、

 こっちに来ないで!」

と声を上げて槍を構えます。



『あらあら、

 わたしをどうするのですか、土人さん。

 どっちの槍で突くのかはっきりしてくださいな。

 手にしている槍と、

 お股の槍…

 うふっ』



突き飛ばされて乱れた髪を直しつつ”わたし”はそう指摘すると、

ハッ

その指摘にわたくしは右手では槍を構え、

左手では股間から硬く伸びるオチンチンを握っていることに気づきました。

「あっあっあっ

 なんてことを」

慌ててオチンチンを握っている左手を離そうとすると、

『だめよ』

の声と共に”わたし”はわたくしの正面に飛び込み、

その左手を掴みオチンチンを強く握らせます。

「何をするのっ」

『もぅ割礼の傷は癒えているんでしょう、

 だったら、お出しなさいよ。

 あなたの熱い精を…

 ふふっ

 まだ一人で出したことは無いんでしょう。

 手伝ってあげますからお出しなさい』

と”わたし”は言い、

割礼以降、常に剥き出しになってしまった亀頭をさすってみせます。

ゾクゥ

「ひっ、

 ひゃっ

 だっだめぇ」

亀頭からくる快感にわたくしは身悶え、

身を捩ってしまいますが、

『何も躊躇うことはありませんよ

 あなたはここで出すのです。

 ご自身の精を…

 さぁ、出しなさい。

 自分で出して、

 マサイの戦士におなりなさい』

と”わたし”は言いながら、

わたくしの下に跪き、

チュクッ

突き出す亀頭を口に含みます。

「!!っ」

生暖かくネトリとした粘膜の感触、

そして、その中で蠢く舌の感覚にわたくしは驚きますが、

体に力が入りません。

カラン

手にしていた槍が足元に落ち、

「あふっ

 んくっ」

クィクィ

クィクィ

わたくしは”わたし”の頭を両手で抑えながら、

つい、腰を動かし始めてしまうと、

ハッハッ

ハッハッ

まるで獣のごとく大きく腰を振りはじめたのです。

ダメ、こんなことをしては、

でも止まらない。

止まらないのぉ!

頭の中で自分が行っている行為を否定しようとしても、

体が止まりません。

ドロッ

トロトロ

先走りがオチンチンの中を走りぬけてしまうと、

”わたし”の口の中へと消えてゆきます。

すると

ゴボ…

その先走りが”わたし”の口から溢れだし、

着物を汚し始めたのです。

しかし、

グフッ

”わたし”は軽く咳払いをして、

更に吸い付くと、

次第にその姿が別のものへと変っていくように見えてきました。

着物から毛のようなものが噴出し、

”わたし”の白い肌が褐色に、

いや黒く染まって行きます。

さらに、顔には幾重にも襞が湧き出してくると、

手足は体の中へと飲み込まれ、

顔から目や鼻が消えていきます。

”わたし”はわたくしの目の前で巨大な女性器へと変貌してしまったのです。

「うわぁぁぁ!」

自分の股間に吸い付く巨大な女性器の姿にわたしは悲鳴を上げますが、

『さぁ…

 お出しなさい。

 マサイの戦士…』

ジュクッ

ジュクッ

わたくしに向かって女性器はそう話しかけると、

卑猥な音を立てながらわたくしを飲み込み始めました。

「離して、

 離してください」

幾重にも膨れていくヒダがわたくしの体を包み込み、

割れ目の中へを押し込んでいきます。

「やめて!

 やめて!

 やめてぇぇ!」

ありったけの声を張り上げて、

わたくしは女性器を押し倒してしまうと、

落としていた槍を拾い上げます。

そしてそれを両手に持ち替え、

「このぉ!

 消えろぉ!

 オマンコぉ!」

の声と共に一気に槍を振り下ろしたのです。

グシャッ!

『ぐぉぉぉっ』

槍が突き刺されるのと同時に、

わたくしを飲み込んでいた女性器は

まるで獣のような雄たけびを上げ、

グシュッ!

ビュッビッュ

潮を吹くかのように生暖かい体液を吹き上げます。

そして、それを全身に浴びながら、

「うっ!」

シュッ

わたくしは自分の精液を飛ばしてしまったのです。

あの日、病院で看護婦達の手によって、

無理やり射精させられたのは違い。

今回は自然に出てしまいました。

くはぁ

はぁ

はぁ

「気持ち…いぃ…」

股間から脳天に向けて突き抜けていくような快感。

まるで感電でもしたかのような鋭い快感を

わたしくは全身で味わいながら、

舌なめずりをして見せます。

すると、

口の中に生臭く錆びたような鉄の味。

そう、血の味が広がってきたのです。

「え?」

その味に驚くのと同時に、

跨っているものの感触が変っていきます。

ヌルリ

とした粘膜を晒す女性器から獣の毛が噴出すと、

鋭い爪を伸ばした獣の手足が伸び、

槍を突き刺したところが、

口を大きく開けた目を見開いた獣…

シンバの顔へと変化してゆきます。

「これは…」

変化していくその姿にわたしは驚きの声を上げますと、

ズルッ

わたくしの背中から獣の前足が落ち、

ズキッ

それと同時に激痛が走ります。

すると、

「痛ぅ…」

それを合図に全身から痛みが湧き出したのです。

「どうなっているの…」

腕や足、胸、お腹。

目に入る自分の体の至るところに引っかき傷が走り、

血が流れ落ちています。

そして

ゴフッ

わたくしは血を吹き上げるライオンの上に跨っていて、

両手で握っている槍は

大きく開けているシンバの口の中に突き刺さっていたのでした。

「うそ…

 でしょ」

信じられない面持ちでわたくしはシンバを見ますと、

既に絶命しているらしく、

ピクリとも動きません。

『ンベベシノっ』

不意にわたしくのマサイ名が呼ばれました。

「え?」

その言葉を聞いてわたしくは周囲を見回しますと、

わたしの周りには傷を負ったマサイ達が、

信じられない顔でわたしを見つめていたのです。



モー

ンモー

牛の鳴き声を背後で聞きながら、

傷の手当を受けるわたくしは事の仔細を

マサイたちから聞かされました。

隊列の後についてきたわたくしが泡を吹いて倒れてしまったたこと。

倒れたわたくしを彼らが近くの木陰、ブッシュへと運び込んだこと。

その介抱の最中に”はぐれ”の雄ライオン・シンバに襲撃されたこと。

反撃を試みるも逆に暴れるシンバに多くの者が傷を負わされてしまったこと。

意識を失ったままのわたくしにシンバが喰らいつこうとしたとき、

突然わたくしが起き上がりシンバと格闘をはじめだしたこと。

そして、ついにシンバを押し倒してしまうと、

近くに落ちていた槍で一突きにしてしまった。

と言うことでした。

「うそっ」

その話を聞かされたわたくしは驚きの声を上げると、

『見事だったよ、お前は立派な戦士だ。

 シンバを倒す。

 それと同時に

 勇者の証も立てて見せたのだからな』

マサイ達は口々にそう称え、

シンバを突き倒した後に、

射精をして見せたこと指摘する。

「そっそのことは言わないでください」

それを聞かされたわたくしは

顔を真っ赤にして声を上げてしまうと。

『これからはお前を一人前の戦士として扱うよ。

 よろしくな。

 オレ・ンベベシノ』

とわたくしに告げたのです。

その日を境にわたしくは牛飼いから戦士へを格上げされました。

わたくしの心の中にも変化が芽生え始めたのです。

特に大きく変ったのは、

シンバの姿を見かけると股間が熱く硬くなってしまい。

自然にあの時の快感を求めてわたくしは槍を握り締め、

シンバに立ち向かうようになってしまったのです。

オナニーとはまったく違うあの時の快感。

それを求めてわたくしはシンバと対峙し、

狩りをはじめるのです。

そして、狩りの毎にわたくしの体に刻まれる傷は幾重にも重なり、

黒一色のわたくしの体を彩っていったのです。



ギュム…

ギュム…

わたくしはマサイたちの宿営地で腰を動かしていました。

単身でシンバに立ち向かい、

見事、仕留めていくわたくしは彼らの中でも英雄扱いです。

そしてそのわたしが放つ精を求めて、

戦士としての経験が満たない年少のマサイ・キジャーナ達が訪れるようになったのです。

ギュム…

ギュム…

「あっ

 あんっ」

「くっ

 んんっ」

若いマサイのお尻を犯すことの快感を味わいつつ、

わたくしは腰を次第に早く動かします。

マサイの女性達とは幾度も肌を重ね、

関係を持ちましたし、

すでに5人の妻を娶りました。

けど、妻達との関係は

あくまで男と女の自然の営みであり、

わたくしには物足りないものでした。

そんな妻達との関係よりも

こうして排泄器官にオチンチンを押し込まれ、

苦痛に悶えるキジャーナ達の姿を見る方が

はるかに気持ちいいことに気がついたのです。

パァン

「だすぞ」

キジャーナのお尻を叩いてわたしはそう告げると、

「はっはいっ、

 どうぞ」

犯されていたキジャーナは体を震わせながら、

お尻を上に突き出します。

そして、

グッ!

わたくしは狙いを定めるかのように腰を突き出しますと、

ビュッ!

彼の体内奥に向けて熱い精を放ったのです。

「あっあっ

 あぁぁぁ」

同時にキジャーナも果ててしまうと、

ボトボトボト

彼の下に彼のオチンチンから放たれた精が落ちていきます。

「ふぅ…」

額の汗をぬぐいながら、

わたくしは体の力を抜くと、

『ふふっ…

 …すっかりマサイの戦士になりましたね』

と”わたし”の声が響きます。

「えぇ…

 わたくしはもぅマサイの戦士です

 あの頃には戻れません」

その声に向かってわたくしは返事をすると、

「おいっ、

 一息入れたら狩りにいくぞ」

お尻から精液を流し、

ぐったりとしているキジャーナに声をかけたのです。



それから数ヵ月後…

ザザッ

ザザッ

ブッシュを掻き分けるようにして、

一頭のシンバが駆け抜けていくと、

ザザザッ

ザザザッ

その後を追って2体の黒い影が疾走していく。

そして、逃げるシンバを挟み込むようにして黒い影は別れ、

ザッ!

一人がシンバの前に躍り出るや、

「*****っ!!!」

槍を掲げ威嚇するように声を上げます。

すると、

ゴワッ

突然のことにシンバは思わず立ち止り、威嚇しますが。

そのシンバの背後から迫る影が

尻尾に飛び掛ると、

それを思いっきり握り締めます。

ゴワッ

尾を握られたシンバの注意が正面から反れるのと同時に、

ドッ!

正面の者がシンバの懐へと飛び込みますと、

首を掴み一気に押し倒します。

そしてその上に跨り、

両手に握り締めた槍で

ザクッ!

見事シンバの首の骨を切り裂きます。

抵抗する間も与えられなかったシンバは

鼻を口から血を吹き上げて身を横たえてしまうと、

ザグッ

ザクッ

止めを刺すように二本の槍がシンバの腹や足に突き刺さります。

シンバは絶命しました。

その一方で、

「うっ…

 快感…」

全身を抜けていく快感を味わいつくしたわたくしは、

動かなくなったシンバから腰を上げると、

ドロッ

わたくしの股間から白い精液の糸が伸びていくのです。

「はぁ…

 狩りっては気持ちいい…」

オチンチンから精液の糸を伸ばしながらそう呟くわたくしは、

マサイの戦士となっていたのです。



おわり