風祭文庫・モラン変身の館






「モランの魂」
第2話:モラン


作・風祭玲

Vol.544





「サバンナの動物を見たい」

という時恵の望みで僕達は新婚旅行先としてサバンナを選び、

その旅行の際にとあるマサイ村に踏み入れたとき、

村に居たマサイの戦士・モラン達は時恵に目を付けると僕達を攫い、

そして僕の目の前で時恵はマサイが放った精液を飲まされてしまった。



「ごめんなさい…」

モランの前に跪く時恵は僕に向かって一言謝ると、

目の前に突き出されているどす黒い亀頭をその口の中にまた飲み込もうとした。

すると、

『まて』

ペニスを飲み込もうとする時恵の顔をモランは押さえると、

『わたしは終わった。

 お前が次に受け継ぐのはあの者だ!』

とモランは時恵に告げながら、

彼女の斜め後ろに立つモランを指差す。

すると、モラン達はゆっくりと移動をはじめ、

時恵の前に指差されたモランが立ち、

『さぁ、これを銜えるんだ』

バオバブの木を背景にして立つモランは

そう言いながら朱染めの衣・シュカの裾をたくし上げ、

ビクッ!!

その裾の中より蔦の様に血管を絡ませた漆黒色の肉棒…ペニスを

まるで銃口を突きつけるかのごとく時恵に迫った。

「はい…」

モランの指示に時恵はそう返事をすると、

ギュッ

目の前に迫るペニスに手を沿え、

そして、口を開くと、

ヌプッ

その巨大なペニスを飲み込んだ。

「やっやめろ!!」

その行為をやめさせようと不自由な体を引きずりながら僕は声を上げると、

『おまえは大人しくしていろ』

の声と共に、

ガッ

僕の身体は槍の柄で押さえつけられる。

「くっそぉ!!」

抵抗できないことに僕は歯軋りをしながらモラン達を睨みつけるが、

しかし、脅威ではない者には関心が無いのかモランは俺の方を見ずに、

じっと目の前で行われている儀式を眺めていた。

「くそっ

 何も出来ないのかよっ」

モランの股間に向かってゆっくりと首を動かす時恵の後姿を見ながら、

僕は歯軋りをしていると、

『うほぉぉぉぉっ!!』

『ほぅほぅほぅ』

モラン達はまた声を挙げ、

歓喜にあふれる雄叫びとともに時恵の顔を前後に揺すり始める。

「やめろ、

 やめるんだ、時恵」

時恵の口から黒いペニスが伸びたり縮んだりするのを見ながら僕は叫び続けるが、

しかし、時恵はその行為をやめようとはしなかった。

それどころか、

次第に自分から望んでいているかのように

積極的にモランのペニスをしゃぶり始める。

「時恵…」

時恵の痴態に俺は呆然としていると

『おうおうおう』

由美にペニスをしゃぶらせているモランが雄叫びと共に

時恵の顔を鷲掴みにすると、

がっ

がっ

がっ

自分から腰を動かし激しく突き始めだした

そして、

「うぉぉぉぉぉ!!!」

ひときわ大きな雄叫びをあげたのち、

ビクビクビク

腰を小刻みにふるわせ、そして果てた。

「時恵っ」

衝撃のその光景に僕は時恵の名前を力なく呼ぶと、

ニヤッ

モランは僕を見ながら笑みを浮かべると時恵の前から去っていく。

一連の行為が終わると

また入れ代わりが始まり別のモランが時恵の前に立つと、

ズイッ!!

時恵に向けて勃起したペニスを突き出した。

「あぁ!!」

その光景に僕は声を上げると、

『うるさいぞ、

 お前』

さっき、時恵の口を犯したモランは僕の傍に来てそう怒鳴る。

「貴様っ」

ぬぷっ

ちゅぷっ

さっきと同じようにペニスをしゃぶり始めた時恵の姿を横目に見ながら、

僕はモランに怒鳴り返すと、

ブンッ

ビシッ!!

「くぁぁぁ…」

モランは持っていた槍の柄で僕の背中を思いっきり叩き、

体を動かせない僕を前のめりにさせて、

赤茶けた地面にたたきつけた。

「ぺっ

 ぺっ」

口の中に入った砂を吐き出していると、

『うぉぉぉ

 うぉうぉうぉ』

時恵を犯していたモランは雄たけびを上げながら射精をする。

すると、またモランが交代をする。

「そんな、

 時恵…
 
 僕とはまだ何もしていないのに…
 
 あんな、土人の男のペニスを銜えせさせられるだなんて…」

モランのペニスを銜え続ける時恵を呆然とした視線で眺め続けていた。

そして、

『うぉぉぉぉ!!』

ブルルル…

8人目、

そう、僕達を監禁しているモラン達が全員腰を震わせなが射精を終えると、

「あぷぅ…」

口よりも涎のごとく白い糸をたらしながら時恵は大きく息を吸う。

「時恵…」

「正之さん…

 あっあたし、いっぱい飲んじゃった…
 
 モランの魂がいっぱい詰まったのをいっぱい飲んじゃった…」

呆けた表情は僕を見ながら時恵はそう言うと、

「あうっ」

急に自分で自分の体を抱きしめ、

「あっ熱い…

 体が…熱い…」

と訴え始めた。

「熱いって…」

時恵のその言葉に

大量の精液を飲まされたために時恵の体調がおかしくなったのでは?

と思った僕は、

「おいっ

 苦しがっているじゃないか、
 
 どうしてくれるんだよ」

何とか自由に動くようになった口で僕はモランに怒鳴る。

しかし、

『ふふふ…』

熱さを訴える時恵を見下ろしながらモランたちは笑みを浮かべると、

チャッ

地面に突き刺していた槍を手に取り、

そして、時恵の開いている胸元にその矛先を絡め、

一気に引きおろした。

ビリリリリリィィ

時恵が着ている服が引き裂ける音が響き渡り、

ハラリ…

服が肌蹴落ちると、

玉の汗が浮かび上がる時恵の白い肌がモラン達に晒された。

「うっ」

その光景に僕は息を呑むと、

「あっあぁぁ…

 いやっ
 
 熱い
 
 熱いのぉ!!」

そう訴えながら時恵は引き裂かれた上着を脱ぎ捨て、

そしてズボンを下ろす。

すると、最初に時恵を犯したモランが合図を送ると、

コクリ…

その合図にうなづきながら5人のモランが時恵に近づき

そのうちの4人が時恵の手足を押さえつけると、

赤茶けた大地に時恵を”大”の字にして仰向けに固定した。

そして、残った一人が徐に時恵の股間に跪くと、

時恵が身に着けている唯一の服である下着をずりおろし、

そして、その下より姿を見せた時恵の局部に口をつける。

「お前らっ」

初夜ではロクにすることが出来なかったことを

大胆に実行したモランに僕は嫉妬しながら怒鳴るが、

相変わらず手足を自由に動かせない状態の僕はただ見守ることしか出来ないでいた。

「ちくしょう

 ちくしょう
 
 ちくしょう」

目の前で犯されていく妻の姿に僕は臍をかんでいると、

ちゅばっ

ちゅばっ

ちゅばっ

時恵の局所に顔を埋めるモランは犯すことはせずに

盛んに吸出しを始めた。

「なっなにをしてやがるんだ?」

モランの行為を僕が見極めようとしていると、

「うっ

 くはぁ
 
 あっ
 
 あっあっあっ」

モランの動きに合わせて時恵はうめき声を上げ始めた。

そして、そのうめき声でリズムを取りながらモランは頭を動かす。

「あっあっあっ」

ちゅばちゅばちゅば

「あっあっあぁぁぁ…」

ちゅばちゅば…

「ちくちょう!!!!」

モランと時恵が奏でる淫靡な音をが聞こえないように声を上げたとき、

「あぁぁ…

 でっでるぅぅぅぅぅ!!」

時恵は大きく声を張り上げた。

「え?

 でる?」

時恵が上げた声に僕は視線を時恵に向けると、

スッ!!

ちょうど時恵の局部に口を当てていたモランが体を起こしているところだった。

そして、モランの頭が時恵の局所から離れたとき、

ビクッ!!

時恵の局部に赤黒い肉塊が飛び出していることに気づいた。

「なっなんだあれは?」

時恵の局部に姿を見せた肉塊を不思議そうに僕は見つめていると、

僕を突き倒したモランが時恵の傍に腰を下ろし、

そして、僕に見せ付けるかの様にその肉塊を握った。

すると、

「うっ

 あぁ!!」

時恵のうめき声と共に、

ムリッ

ムリムリムリ!!

肉塊は大きく膨らみ、

やがて、

ニュクッ!!

握り締めるモランの手の中より搾り出すかのように、

黒く細長い肉棒を突き上げた。

そして、その先端で粘液で光る肉の傘を開ききると、

ビクン!!

「うそっ

 ちっちんこ…」

僕の目に映ったのは紛れも無い男のペニスだった。

「あっあぁぁ

 なんてことだ、
 
 時恵は…
 
 僕の時恵は…
 
 男にされてしまったのか」

ビクンッ

猛々しく勃起するペニスを見ながら僕は呆然としていると、

ムリムリムリ!!

今度は生えたペニスの下、

そう、時恵の女の証があるところが膨らみ始めると、

瞬く間に女陰は閉じ、

そして、閉じた後、

さらに膨らみを増していくと、

皮の袋が伸びはじめだした。

「うわっ」

その光景に僕が声をあげると、

「なっなに?

 どっどうしたの?」

生やされたペニスにはまだ気づかないのか、

時恵は僕に向かってしきりに事情を聞く。

すると、

シュッシュッ!!

時恵のペニスを握り締めていたモランはその手を動かし始めた。

そして、それと同時に、

ビクン!!

「あはっ!!」

ペニスからの刺激に時恵は体を跳ねさせると、

「なっなんなの…

 これ!!」

と叫んだ。

「時恵っ」

モランにペニスをしごかれ始めた時恵の名前を僕は呼ぶが、

けど、

シュッ

シュッ

「あはっ

 あはっ
 
 あはっ」

モランの手が動くごとに時恵は体を捩じらせ、

喘ぎ声を上げる。

すると、

ニヤッ

ペニスを扱くモランは笑みを浮かべるや、

シュッシュッ

扱く手のスピードを上げた。

その途端、

「うっ

 あぁぁぁぁ!!」

激しい快感に時恵は悲鳴を上げ、

「あぁ…

 だめっ
 
 でっ出ちゃう…
 
 あぁ、
 
 中に溜まったものが出ちゃう
 
 うっ
 
 ふぐぅぅぅぅ!!」

と訴えた後、

ブシュッ!!

ペニスの先端より粘液、いや精液を吹き上げてしまった。



「そんな、

 時恵が射精を…」

信じられない…

いや、信じたくない光景だった。

僕の妻が、

僕の時恵が…

ペニスを生やされた上に射精をさせられただなんて…

ネチャッ…

目をまん丸にしている僕にモランは

時恵が吐き出した粘液を見せ付けるように手ですくうと、

ネチャネチャ

と弄びながら、臭いを嗅ぎ、濃さを確かめる。

「おいっ!

 お前っ
 
 時恵になんてことをしてくれたんだ」

もしいま身体が自由に動ければ間違いなくモランに飛び掛っていた。

しかし、それが出来ない現状ではこうして声を上げることしか出来なかった。

「正之さん、

 あたしどうなったの?
 
 ねぇ教えて!!」

僕の声が耳に届いたのか時恵は自分のみに起きたことを尋ねてくるが、

しかし、

「くっ」

僕にはそれを教えてあげる勇気は無かった。

すると、

グイッ

時恵を手足を拘束していたモラン達が手を離し、

そして、彼女を座らせると、

その股間をしっかりと見せ付けた。

「あっやめ!!」

僕がそう言いかけた所で、

「いやぁぁぁぁ!!!」

響き渡った時恵の悲鳴がバオバブの木を大きく揺らせた。



地平線に陽が沈み、辺りを夜の闇が支配しても、

僕と時恵はモラン達に拘束されたままだった。

パチパチ…

モラン達が起こした焚き火を僕はぼんやりと見つめ、

今日1日の事を思い返していた。

マサイ村の事…

モラン達に取り囲まれた事…

時恵が犯された事…

そして、時恵の股間にペニスが生やされた事…

あまりにも唐突で、

そして信じられない事ばかりの連続だった。

もし、この事を誰かに話したとしてもきっと誰も信じてくれないだろう。

それくらいの体験を僕はしたのであった。

「くそっ」

悔しさに似た台詞が僕の口からもれたとき、

「うっ

 くっ

 くはぁはぁはぁ」

僕の背後から苦しそうな音が響いた。

「!!っ

 だっ大丈夫か、時恵」

その声に振り返った僕は

苦しそうに息をする時恵の体調を気遣いながら尋ねると

「うっうん、

 だっだいじょうぶよ」

滝のような汗を流しながら起き上がった時恵はそう返事をする。

「さっ寒くないか?」

時恵の姿に僕は思わずその事を尋ねると、

「うん…

 寒くは無い…
 
 むしろ熱いくらいなの…

 ずっと、
 
 身体が熱くって…
 
 苦しいのよ」

時恵はそう返事をする。

「くそっ

 あいつらっ」

時恵を介抱しながら僕は炎の向こう側で監視をしているモラン達をにらみつけると、

「だめよっ

 モランと喧嘩したって正之には勝てないよ」

と時恵は僕を制止させる。

「そんな事判らないよっ

 いいか、あいつらの隙を見て逃げるんだ」

「だめよっ

 絶対逃げられない。
 
 今は大人しくしているの、
 
 モラン達は正之には危害を加えないわ」

「そんな事、わかるかよっ

 時恵にこれだけの仕打ちをしたんだ、
 
 あいつらを信じられるか」

僕はそういうと、

時恵の身体に1枚だけ巻かれているシュカを軽く引っ張った。

そう、あの後、

服を脱がされ、裸にされた時恵に

モランたちが身に着けているのと同じシュカが与えると、

時恵はそれを身体に巻きつけているだけだった。

「短気はだめ…」

そんな僕の姿に時恵ははだけかけていた裾をなおしながら、

そう言って聞かせるが

でも、シュカの丈が短いらしく股間を完全には隠し切れていなかった。

そして…

プルン

そのシュカの裾よりモランたちによって与えられた悪魔の器官

漆黒のペニスが時恵の身体を侵すかのように顔をのぞかせている。

「時恵…」

生やされたときよりも大きさを増したペニスを見ながら僕は時恵の名前を呟くと

「うっ

 くぅぅぅ〜っ」

時恵は何かを我慢するかのように身体に力を入れた。

「どうした?」

その様子に俺は慌てて尋ねると、

ムギュッ

「おっオチンチンが…

 オチンチンがムズムズするの」

と朱染めのシュカ越しに自分の股間を押さえ時恵は僕に訴える。

「やめろ、

 そんなものをオチンチンだなんていうな」

時恵の肩を両手で握りしめ僕は怒鳴るが、

しかし

くはぁはぁはぁ

時恵は涙目で僕を見上げながら、

「おっお願い

 オチンチンを…
 
 オチンチンを…
 
 なんとかして…」

と訴えた。

「なっ」

時恵の訴えに僕は驚くと、

ハァハァ

ハァハァ

「おっお願い…

 オチンチン辺りがムラムラして仕方が無いの
 
 きっ気が狂いそうなの
 
 正之さんっ
 
 はっ早くなんとかして…
 
 じゃないとあたし…
 
 ヘンになっちゃう」

と時恵は訴える。

「くそっ

 わかったよっ」

時恵の訴えに僕は地面を叩くと、

震える手で時恵の股間より伸びる肉棒に触れた。

「あんっ」

僕の手がその肉棒に触れた途端、

時恵は小さく声をあげ、

身体を強張らせた。

「あっごめんっ」

その声に僕は謝ると、

「いっいいのよっ

 ちょっと冷たいのが触れたのでびっくりしただけ…
 
 ねっ
 
 早く…して」

時恵はそう理由を言いながら、

グイッ

僕に向けて半勃状態のペニスを突き出した。

「うっ

 うん」

突き出されたペニスを見ながら僕はうなずくと、

ゆっくりと時恵のペニスを片手で握り締める。

しかし、

ムクムクムク!!

僕の指が触れた途端、時恵のペニスは一気に膨らんでいくと、

瞬く間に片手の手では手に負えないくらいの太さになり、

また長さも僕の肘から手首までの長さを超えるほどになってしまった。

「うわっ

 でっデカ…」

その巨大さに僕は驚くと、

「どうどうしたの?

 早くしてよ」

驚く僕に構わずに時恵はねだると、

「あっあぁ…」

僕は両手で時恵のペニスを掴み、

そして、ゆっくりと扱き始めた。

「あんっ

 いっいぃ…
 
 かっ感じちゃうよぉ」

僕の手の動きにあわせて時恵は身体をよじり、

そして、仰向けに寝ているにもかかわらず、

地面に着いてしまうくらいに大きさを増した皮袋を左右に揺らす。

「こんなに…」

ペニスを扱きながらズシリとした重さをもつ皮袋を手にした僕は

その重さに驚いていると、

「あっ

 あぁ…
 
 でっ出る」

時恵は声をあげ、

そして、射精が近づいてきている事を訴えた。

「うっ」

その声に僕は身体を硬くすると、

「くそっ」

はき捨てるように叫びながらペニスを扱く。

そして、

「あぁ

 あぁ
 
 あぁぁっ!」

その声と共に時恵が身体を激しく痙攣させるのと同時に、

ジュッ!!

時恵のペニスの先から音と元に、

白濁した精液が吹きあがった。

「あおぉぉぉ」

濃く、そしてきついオスの臭いを放つ精液を撒き散らしながら時恵は、

声を張り上げながら射精の快感に浸り、

そして、そのペニスを扱きながら寝息を立ててしまった。

「時恵…

 お前…」

彼女が放った精液がしみこんでいく土を眺めながら、

僕はこのまま時恵がモランに、

そしてマサイになってしまいそうな予感がすると、

「大丈夫だ

 僕がきっと…」

と囁きつつ彼女の手を握る。



一晩明け、

時恵のペニスは生やされたときよりも大きく成長し、

勃起していない通常時でも、

太さは約5cm、長さは30cmほどもあり、

まるで小象の鼻のようであった。

「はぁはぁ

 あぁ、
 
 だめっ
 
 かっ感じちゃう…」

ムクリッ!!

そんなペニスを大きく勃起させて時恵は一人で扱いていると、

「時恵…

 少し控えたほうが良いぞ」

とさりげなく彼女に注意をする。

「だぁって、

 我慢できないんだよ、
 
 なんか、
 
 次々と沸いてくるみたいで…
 
 あぁっ
 
 我慢できないっ」

僕の忠告に時恵はそう反論すると、

再びペニスを扱き始め、

そして、程なくして、

ビュッ!!

赤茶けた砂が覆う地面に吹き上げた精液をしみこませた。

「くそっ」

そんな時恵の行為をやめさせる事が出来ないことに僕が臍を噛んでいると、

メキッ

メキメキメキ!!

余韻を味わう時恵の身体から何かがきしむ音が聞こえ、

グググッ!!

時恵の喉が盛り上がりはじめた。

「時恵っ

 それ…」

盛り上がる喉を僕が指摘すると、

「な゛っな゛に…」

さっきまで透き通っていた声を濁らせながら時恵は返事をした。

「あっ」

「!!!」

僕がその声に気がつくのと同時に時恵も気がつき、

慌てて口を押さえる。

しかし、時恵の変化はそれで終わることなく、

メリメリメリ!!

口を押さえている手の腱が盛り上がり、

プルプルと震えながら手の指が伸びていく、

いや、それだけではなかった、

時恵の手も大きくなり、

またそれに続く腕も伸び始めていた。

すると、

「あぁ

 あぁっ
 
 熱いっ

 身体中が熱い!!」

滝のような汗を吹き上げ、

時恵はそう訴えながら喉元をかきむしり転がりまわり始める。

「時恵っ」

どうしたらいいのか判らない、

僕はただ苦しむ時恵を眺めているだけにしか過ぎなかった。

そして、

バキバキ!!!

メリメリメリ!!

再び時恵の身体から音が響き渡ると、

時恵の腕から胸、そして腹筋が盛り上がり膨らみ始める、

「うぉぉぉぉぉっ」

筋肉を盛り上げ、

身体を大きくしながら時恵はうなり声を上げ、

苦しさから逃れようとしてか、

幾度も地面を叩く。

「とっ時恵っ

 しっかりしろ!!」

そんな時恵の姿に僕は彼女を抱きしめようとするが、

ウガッ!!

僕が差し出した手をうなり声と共に叩き落とすと、

今度は頭を打ちつけ始める。

『おっおいっ

 どうなっているんだよっ!!』

時恵の豹変に僕は遠巻きに見ているモラン達に向かって怒鳴るが、

しかし、モラン達はただ僕達を見ているだけで腰を上げようとはしなかった。

「なんで…

 見ているだけなんだ…」

そんなモラン達の姿に僕は呆然とすると、

再び苦しむ時恵を見る。

すると、

ジワッ…

白い時恵の肌にポツポツと黒いシミのようなもの浮き出ると、

広がりはじめだした。

「なっなんだ?」

黒く染められていく時恵の姿に僕は驚くと、

「うぅっ…」

時恵の肌はモラン達と同じような漆黒の肌に染まり、

遠目で見る限りでは他のモランと区別がつかなくなってしまった。

そして、あれだけ苦しんでいた時恵の容態が落ち着いたころ、

時恵の黒い手が股間へと移動していくと、

シュッシュッ…

その真ん中で垂れているペニスを扱き始めた。

「こんなときでもオナニーかよ」

ムクムクと膨らみ始めたペニスを見ながら僕が声をあげると、

遠くより僕達を見張っていたモラン達が腰を上げ、

そして、近づいてくると、

『こいっ』

とオナニー続けている時恵を指差し命令する。

『なっ

 何をする気だ』

その言葉にモラン達に向かって僕は怒鳴リ返すと、

『お前は関係ない、

 我々はこの者に用がある』

とモランは告げ、

ペニスを扱く時恵の腕を引っ張った。

「うっ」

腕を引かれたことに時恵が声をあげると、

『そうか

 すっかり証を立てることに夢中になっているのか、
 
 まぁよい、
 
 それがモランの第一歩だ、
 
 さぁ、お前にモランとしてのすべてを受け継いでもらうぞ、
 
 我々と共に来るんだ』

モラン達は口をそろえて告げると時恵を立たせた。

『ちょっと待て』

そんなモラン達に僕が飛び掛ろうとしたとき、

ジロッ

『お前にはもぅ用は無い』

一人のモランが僕を睨みつけながらそういうなり、

手にしていた槍を抜くと僕に向かって振りかぶった。

「なっ!」

ビュッ!!

日の光を受け輝くモノが一直線に向かってきている光景が見えた途端。

ドスッ!!

僕の身体に鈍い衝撃が走り、

その瞬間、

「あっ」

僕の視界は一気に利かなくなるのと同時に

気を失ってしまった。



つづく