風祭文庫・モラン変身の館






「ママの部屋」


作・風祭玲

Vol.754





あたし…見ちゃったの。

ママが男の人になるところを…

本当よっ

ママの部屋に置いてある不思議な人形たち。

その人形たちの一つにママがキスをした途端、

ママは見る見る黒くなって、

そして、

大きなオチンチンが生えたのよ。

オチンチンが生えたママは、

さらにおっきくなって、

そして、幾度も飛び上がっていたのよ。

里香もいつかママみたいになるの。



「お姉ちゃんっ

 ママの部屋に勝手に入ると怒られるよぉ」

ママの部屋に入ろうとするあたしに向かって、

克己が声を張り上げると手を掴んだ。

あたしの名前は九条里香。

小学校5年生の女の子。

そして、いまあたしに注意をしたのは弟の優で小学校2年生。

「大丈夫っ

 ママは5時まで帰ってこないのは確認済みよ」

ママが通う駅前のカルチャースクールの時間割から、

あたしは自信たっぷりに返事をすると、

ママの部屋のドアノブに手を伸ばした。

『…里香ちゃんっ

 ママの部屋に勝てに入ってはダメよ、

 判ったわね』

家を出る際にママはあたしにそういって出かけていった。

そう、ママの部屋にはあたしが勝手に触ってはいけないものがある。

木で出来た怪しげな人形に、

とっても怖いお面。

ちっちゃかった頃、

ママの部屋に入って思わず泣いたことがあった。

だって、とっても怖かったんだもん。

でも、それらの人形にとっても不思議な力があることを知ったのは、

去年の冬のことだった。

夜中にふと目が覚めたあたしは、

トイレに行こうと子供部屋から出たとき、

いつもは閉まっているママの部屋のドアが微かに開いていたの。

そして、光が漏れているその隙間から覗き込むと、

部屋の中で椅子に座っているパパと、

そして、裸のママが立っていたの。

「何をしているのかな?」

そう思っていると、

「さっ始めようか」

とパパがママに話しかけ、

「えぇ」

ママは嬉しそうにしながら、

戸棚に置いてある人形の一つを手に取ると、

人形の鼻のところにキスをしたのよ。

その途端、

「あっ

 うんっ」

ママは苦しそうな声をあげながら、

白い肌が見る見る黒く染まると、

体中がボコボコに盛り上がっていったの。

「!!!っ」

ママの変身はあたしにとって衝撃的だったわ。

ママが、

あの優しいママが、

見る見るオチンチンを持った男の人になっていったのよ。

だけど、パパはママの姿を驚かずに満足そうにうなづくと、

変身をしたママに赤い布を巻いてあげたの。

「ママが男の人に…

 そっか、

 ママの部屋に置いてある人形にキスをすれば、

 男の人に変身できるのか」

パパとママがその後何をしたのかは知らない。

でも、ママの部屋にある人形にキスをすれば

男の人になれることをあたしは知った。



そして、今日。

「じゃぁ、ママはお出かけをしてきますからね、

 優と仲良く留守番をしているのよ」

最近、駅前のカルチャースクールに通うようになったママが

そう言い残して出て行ったのはお昼を少し過ぎてのことだった。

「行ってらっしゃい」

優と二人であたしはママを見送ると、

「チャーンス☆」

この機会を逃さまいと、

あたしはママの部屋へと向かって行ったのよ。

「お姉ちゃん?

 勝手にママの部屋に入ったら怒られるよ」

部屋のドアノブに手を触れた途端、

優はそう注意をするが、

「大丈夫よ、

 それより面白いものを見せてあげるわ、

 お姉ちゃんねぇ、

 この中で男の人に変身してみせるから」

と優に言うと、

部屋の中に入っていく。

そして、様々な人形がずらりと並ぶ棚で

あの夜、パパの前でままが変身をして見せた人形を見つけたあたしは

即座にその人形を手に取ると、

「いーぃ、

 優っ

 良く見ているのよ」

と言い聞かせながら、

チュッ!

どこかの勇ましい戦士をモデルにした、

黒く光る人形にキスをして見せた。

その途端。

ドクン!

あたしの心臓が高鳴ると、

ジワッ

滝のような汗が一斉に吹き出す。

と同時に、

ムリッ!

ムリムリムリ!!

あたしの体中の筋肉が脈動を始めると、

メリメリメリメリ!

あたしの身体は変身をし始めたの。

「お姉ちゃん!」

変身してゆくあたしの姿を見て優が声を張り上げるけど、

「くはぁ

 大丈夫、

 大丈夫よ優」

あたしは苦しい息を発しながらも

弟を安心させようとしたんだけど、

ビュルッ!

あたしのお股から何かが勢い良く飛び出すと、

ブチッ!

ベリベリ!!

メリメリメリメリ!

ゴリゴリゴリ!

「うわぁぁぁぁ!!」

着ていた服を一気に引き裂き、

まるで弾け飛ぶかのようにして、

あたしの身体は一気に変身してしまった。



『はぁはぁ

 はぁはぁ』

ふと気付くと、

あたしは座り込んだ姿で息を整えていた。

『あたし…

 変身をしちゃったの?』

黒く光る自分の腕を見ながらあたしはそう呟くと、

部屋の壁際でブルブルと震えている優の姿が目に入った。

『優?』

部屋の中に男の人の低い声が響くと、

「うわぁぁぁ」

その途端、優の泣き声が部屋に響き渡った。

『ゆっ優っ

 泣かないで』

弟の泣声にあたしは困惑しながら立ち上がると、

グィーン!

一気に視界が高くなり、

と同時に、

ブランッ

お股から何かが垂れ下がる。

『うわっ、

 あたし…

 本当に変身したんだ』

お股から伸びる肉の棒・オチンチンと、

盛り上がる胸の筋肉の姿にあたしは驚き、

そして、棚をチラリと見ると、

そこにはあたしを変身させた人形とペアなのか、

オッパイを晒し躍動的に踊る、

踊り子の人形があることに気付いた。

『そうだ』

踊り子の人形を見つけたあたしはそれを手に取ると、

『優ちゃんっ

 面白いことをしよう』

と泣き続ける優に優しく迫り、

そして、優の唇に踊り子の人形をタッチさせた。

すると、

「あっあぁぁぁぁ!!!」

優は目を剥きながら、

見る見るその肌を黒くしてゆくと、

その身長が一気に伸び始めた。

さらに、唇をプックリと腫らし、

引き裂けたシャツからは弾力のあるオッパイを膨らませ、

引き締まった身体、

跳躍力がありそうな脚を晒す踊り子へと変身して行った。

『あぁ…

 僕のオチンチンがなくなったなぁ!』

お股で縦に伸びる割れ目をあたしに見せながら、

優はそう訴えると、

『驚くことはないわ、

 祐ちゃんは女の子に、

 お姉ちゃんは男の子になったよ』

とあたしは言うと、

優の姿を見たためか半勃ちになってしまっている

自分のオチンチンを優に見せた。



『お姉ちゃん、それって…』

『うふっ、

 良く聞いて、

 これからね、

 お姉ちゃんのコレを優ちゃんのここに入れるわ、

 大丈夫、

 とっても気持ち良いことだそうだから、

 お姉ちゃんに任せなさい』

恥ずかしく感じるようになったのか、

小さく身を引いてみせる優にあたしはそう言い聞かせると抱き寄せる。

そして、かすかに開く唇に自分の唇を寄せると、

あたしと優は一つになった。



『あんっ

 おっお姉ちゃんっ

 そんなに動かないで』

『うふっ、

 優ちゃんの中って…

 暖かくって…

 ヌルヌルしてて…

 とっても気持ち良いわよぉ』

ママの部屋の中であたしと優は愛し合っていた。

あたしを男の人に変身させた人形はマサイの戦士というもので、

また、優を女の人に変身させたのはマサイの踊り子人形だった。

あたしは固く勃起しているオチンチンを優の中に挿入し、

勢い良く腰を振り続けている。

こんなに動いていたら疲れてしまうだろうけど、

でも、マサイの戦士に変身したあたしは疲れを知ることはなかった。



『ねぇ

 お姉ちゃん。

 もうそろそろ止めようよ。

 ママが帰ってくるよ』

『まだ大丈夫よ、

 それより、ここ

 気持ちよくない?』

突然、ママが帰ってくることを優は気にし始めるが、

あたしはそう言い聞かせると、

仰向けになっても型崩れしない

プックリと膨らんだ優の乳首を軽く噛んで見せた。

『ビクッ

 あんっ』

その途端、

優は身体をピクピクとさせながら、

小さく声を上げ身悶えた。

『優ちゃんって本当の女の子みたい。

 可愛い』

そんな優の姿にあたしは思わずそう呟くと、

『おっお姉ちゃん。

 やっぱり止めようよ、

 元の男の子に戻してよぉ、

 ママが帰ってきちゃうよぉ』

と涙目に訴える。

『もぅ…』

そんな優の懇願にあたしは興ざめしてしまうと、

『判ったわよ、

 元に戻ればいいんでしょう』

そう言いながらむくれたとき、

『あれ?

 元に戻るにはどうすればいいんだっけ?』

そう、マサイの戦士の姿から元の女の子への戻り方を知らないことに気付いたのであった。

『お姉ちゃん?』

そんなあたしを優は不安そうに見詰めると、

『なっなにかな?』

平静を装いながらあたしは返事をする。

とそのとき、

ウルルル…

『え?』

あたしの背後で何かがうなる声と共に

強烈なオーラの様なものを感じ取った。

『誰?』

咄嗟に振り向いてあたしが声を上げると、

グルルル…

なんとあたし達の真後ろに金色の目を輝かせるライオンがジッと睨みつけていた。

『きゃぁぁぁ!!』

『うわぁぁぁ!!』

それを見たあたし達は悲鳴を上げて逃げ惑い、

そして、壁際に折り重なるようにして身を寄せる。

『なっなんで、ライオンがここにいるのよっ』

震える優を盾代わりにしながらあたしは声を上げると、

『お姉ちゃんずるいよっ』

と優があたしに文句を言う。

『なによっ、

 優は男の子でしょう?

 レディを守るのが役目でしょう?』

そんな優にあたしは怒鳴り返すと、

『いまは僕が女の子だよ、

 お姉ちゃんが僕を女の子にしたじゃないか、

 そういうお姉ちゃんこそ、

 マサイの戦士なんだろう?

 このライオンと戦ってよ』

優はあたしの痛いところを突いた。

『うっ』

優のその指摘にあたしは声を詰まらせると、

グワォン!!

ライオンは威嚇するように大きな声で吼えた。

『ひゃあぁぁぁ!』

この声にあたし達は思わず縮こまってしまうと、

「マサイの戦士とあろうものが情けない」

とママの声がした。

『え?』

その声にあたしは瞑っていた目を開けると、

目の前のライオンがゆっくりと二本足で立ち上がったかと思うと、

シュワァァァァ…

まるで溶けるようにしてその姿を変え、

程なくしてママの姿へと変わってしまった。

『まっママぁ』

ライオンがママが変身したのであったとこに、

あたし達は安心して声をそろえるが、

だけど、ママはジロリと睨みつけるなり、

「あなた達っ

 ママの部屋で何をしているの?

 勝手に入ってはいけない。

 って言ってなかった?」

と怒った口調で言う。

『うっ』

その声にあたしは下を向くと、

「里香はマサイの戦士。

 優はマサイの踊り子。

 全く、二人して…」

キツイ視線のままママは呆れたようにため息をつき、

そして、人形が並ぶ戸棚から一体の人形を手に取ると、

その人形に口付けをした。

『ママぁ?』

ムクッ!

メリィッ!

見る見るママは変身し、

『ふんっ!』

ムキッ!

あっという間にママは大きなオチンチンを持った戦士へと変身してしまった。

そして、

『さぁ、二人ともっ

 お尻をこっちに向けて這い蹲りなさい。

 ママの部屋で勝手に遊んだ罰として、

 たっぷりとお仕置きしてあげるわ』

と黒い肌を光らせながら

ビンッ!

あたしをはるかに超えるオチンチンを硬くして見せる。

『ひぃ!』

それを見たあたし達は小さく悲鳴を上げるが、

『まずは里香からよ、

 ライオンに悲鳴を上げるマサイの戦士なんてみっともないでしょう。

 さぁ、ママがたっぷりと勇者の魂を授けてあげるわ』

ママはそういうとあたしを抱きかかえ、

硬くなっているオチンチンを肛門に当てる。

そして、

『ママぁ!

 ごめんなさいっ』

あたしの謝る声が響くと同時に、

メリッ!

ママの熱くて固いオチンチンがあたしの中に入ってきたのであった。



おわり