風祭文庫・モラン変身の館






「裕子の謀」


作・風祭玲

Vol.727





シュッシュッ

シュッシュツ

数ヶ月前、

雅人は婚前旅行を口実に恋人の裕子をアフリカへと連れ出し、

野生部族・マサイの呪術師カリカラの元へと連れて行った。

そして、不幸な事故を装って裕子にマサイの秘術を掛けさせると、

彼女の肉体をマサイの戦士・モランへと変身させてしまったのであった。

突然、自分の身体をモランにされ、

さらに、モランとして生きることになってしまった裕子は、

絶望に暮れながらも次第にモランとしての自覚を持つようになったころ、

雅人は裕子の前に姿を見せたのであった。

モランとして生きてゆくことを決心していた裕子は雅人との再会に戸惑い、

そして、子供を生むことが出来なくなった漆黒色の自分の肉体を恥じるのだが、

だが、雅人はそれをすべて承知して、

モランとなった裕子との結婚を申し出たのであった。

そして、時が流れた。



シュッシュッ

シュッシュッ

ここはサバンナの程近くにある街、

その街に安宿の一室に何かをこする音が響き渡る。

「おうっ」

「おうっ」

部屋の窓際に置かれた薄汚れたベッドの上で、

脂汗が浮かぶ漆黒の肌を見せつけるようにさらし、

腰に巻いた朱染めの腰布・シュカを大きく肌蹴させながら、

カチャカチャと鳴るトンボ球の飾りとともに

赤茶色の結い上げた髪を振り乱す一人のモランの姿があった。

そして、その開かれた股の間で、

シュッシュッ

シュッシュッ

白い肌をさらす男が

モランの股間から伸びるカチカチに固まっているペニスを扱いていた。

シュッシュッ

シュッシュッ

「おうっ」

「おうっ」

男の手の動きに合わせるように

モランは身体をピクピクと小刻みに動かし、

己のペニスからくる刺激に耐える。

とその時、

ヌッ

男の手が伸び、

モランの頭に添えられると、

グィッ

手はモランの頭を手前へと引き寄せはじめた。

モランの顔は男の方へと引き寄せられ、

突き出すように盛り上がった唇が男の口元へと迫っていく、

そして、男はモランの唇に自分の唇を合わせると

互いに重ね合わせて濃厚なキスをはじめだした。

「んんーっ」

「ぷはぁ、

 裕子ぉ、

 お前のチンポ、カチカチだよ」

唇を離し、

顎を上げるモランにに向かって男はそうささやくと、

口から舌を伸ばし、

モランの喉から胸元へと這わしてゆく、

そして、黒く萎縮した乳首へと持っていくと、

その先でその乳首を突付きながら、

「裕子のオッパイ…

 あの形の良かったオッパイはどこに行ったの?

 今のオッパイはとても硬くて、

 そして、厚いよ」

と囁きかけた。

すると、

「いやっ

 そんなこと言わないで、

 だって、あたし…

 あたし…」

身体を起こしたモランは両耳を塞きながら首を横に振る。

チャラ

チャラ

モランが首を振るごとにトンボ玉の飾りは音を上げ、

責める男の気分を盛り上げていく。

「なにがいやなんだい?

 裕子はもぅ女の子なんじゃないだよ、

 サバンナでこんな大きなチンポをぶら下げ、

 裸で生きる野性の男になったんだよ、

 そう裕子はマサイに、

 モランになったんだよ、

 ふふっ、

 こんなに大きなチンポをつけてもらって、

 こんなに黒くて逞しい体にしてもらって、

 とってもイヤらしくなったじゃないか」

痛いくらいに勃起するモランのペニスを扱きながら男はそう囁くと、

「あんっ

 そうよ、あたし…モランなのよ、

 マサイのモラン、

 それがあたしよ」

とモランは吹っ切るかのように声を上げた。

すると、

「そうか、

 じゃぁ、ここに溜まっている

 モランの熱い体液を思いっきり吐き出してごらん」

男はそう返事をすると、

シュッシュッ

さらに一層、激しく漆黒色のペニスを扱き始めた。

シュッシュッ

シュッシュッ

シュッシュッ

「あぁっ

 あぁっ

 あぁっ

 でっ出るぅぅぅ」

男からの攻めにモランは全身を硬直させ、

そして、

ビクビク

っと体を小刻みに震えさせると、

プッ!

ビュビュッ!!!

ビュビュビュッ!!!

天井に向かって伸びるその肉棒の先端より、

白濁した体液を高く、

より高く吹き上げてしまったのであった。



まるで噴水のごとく吹き上がる体液を見ながら男は笑みを浮かべると、

「ふふっ

 裕子ぉ

 お前のチンポは何度扱いても濃い物が大量に出るな」

と笑いながら自分の体にかかった粘液を指に取り、

ネチャネチャと弄びはじめた。

「はっ恥ずかしい…」

男のその言葉が恥ずかしいのか、

モランは自分の顔を黒い手で覆い、

射精後の虚脱感に身をゆだねていた。

そして、

少し時間を置いて、

「ねぇ…雅人さん」

っと男に、雅人に向かって話しかける。

「なんだい?

 裕子?」

雅人はモランの肉体をさらす裕子のそばに沿うようにして寝そべると、

汗が浮かぶ裕子の黒い肌を軽くなでながら尋ねた。

「カリカラさんが言っていたわ、

 あたしの精ってとっても濃いんだって」

そんな雅人を横に見ながら裕子はそういうと、

「へぇ

 そうかい?」

雅人は感心したような口調で改めて裕子が吐き出した精を見る。

すると、裕子は雅人を見ながら、

「ねぇ、

 あたしの精…

 ちょっと舐めてくれる?」

と話しかけると、

「いまか?」

と雅人は聞き返した。

「うん

 結婚したばっかりのころ、

 雅人さん、

 あたしの精を良く舐めてくれたじゃない。

 だから、また舐めてほしいの」

裕子の厚い唇が動き、

雅人に向かってそう懇願すると、

「そうか、

 わかったよ」

雅人は裕子の頬に軽くキスをし、

そして、おもむろに起き上がると、

裕子の開かれた股の間に座り、

その真ん中でダラリと頭を垂れているペニスを掴んだ。

シュッ

シュッ

雅人の指が動き軽く2・3回扱くと、

ムクムクムク!

射精したばかりなのにもかかわらず、

裕子のペニスはスグに復活し、

以前の長さと硬さに戻ろうとし始める。

「ふふっ

 とっても元気が良いね」

そんなペニスを雅人は褒め、

そして、黒く光る亀頭へと口を寄せていった。



チュプッ

「あふっ」

雅人の声とともに裕子の漆黒のペニスは口の中へと飲み込まれていく。

「あはんっ

 んっ」

むき出しの亀頭に絡みつく、

生暖かい感触に裕子は思わず身を攀じてしまうと、

「ふふふふ

 裕子のチンポ…

 とっても臭くて、

 そして、とっても苦いよ」

雅人はそういいながら

頬を大きく膨らませたり萎まさせたりしながら、

口に含んだ裕子のペニスを弄び始める。

すると、

「・・・・・・・」

あえぐ裕子の口から呪文のような声が漏れはじめだした。

「?

 裕子?

 何だそれは」

それを聞いた雅人はペニスを吐き出して尋ねると、

「ふふっ

 マサイのおまじない…

 特別の精を出すときのね」

汗をほとばしらせながら裕子はそう答えると、

白い歯を浮かび上がらせながら笑みを浮かべる。

それを見た雅人は首を振り、

一気に裕子を攻め始める。

チュバ

チュバチュバ

「あぁっ

 ・・・・・・・・

 んくぅ

 ・・・・・・・・」

雅人と裕子の鬩ぎ合いは続き、

そして、

「うぉっ」

ピークに差し掛かったのか、

裕子の口が大きく開き、

ビクビク

と体が震え始めた。

それを見た雅人は、

一気に咥えていたペニスを吸い取ったとき、

ビュワッ!!!

裕子は雅人の中に射精をしてしまった。



「うっ」

口の中に広がる生暖かく、

そして、苦い味が広がっていくが、

「のっ飲んで、

 全部飲んで雅人さん」

すかさず裕子のその声が響くと、

ゴクリ…

雅人は言われるまま裕子が放った精を飲み込んでしまった。

そして、吐き出されたすべてを飲み干すのと同時に、

「か、体がきゅ、

 急にあ、

 熱くなって…」

と苦しみ出し始める。

「雅人、どうしちゃったの?」

そんな雅人を見ながら、

裕子は余裕の表情で尋ねると、

「熱い…

 体が焼けるように熱い」

熱さを訴えながら雅人は喉をかきむしり、

そして、ベッドの上でもがき始めた。

すると、

ジワ…

雅人の白い肌が日に焼けたよりも黒ずみ始めだすと、

平らな胸がムクムクと乳首の辺りから膨らみはじめる。

そして、腰がくびれていくと、

さっきまで勃起していたペニスが

小さく萎縮してゆくと溶ける様に消えてしまい、

その唇は裕子同様分厚くなっていく。

「うううんっ

 あぁんっ」

大きな乳輪を晒し、

乳首を飛びさながら雅人は

トーンの高い声を出して喘ぎ、

さらに、その股間を開くと、

そこには一筋の縦溝がクッキリと刻まれていた。

「ふふっ」

変身してゆく雅人を見下ろしながら裕子は微笑むと、

「あぁん、

 ううん…」

縮れ毛が覆う頭を左右に振り、

雅人は女に…

漆黒の乳房を揺らす

マサイの女へとなっていっていたのであった。



「ううっ」

体の変化が終わり、

雅人は苦しみからようやく解放されると、

「うっ」

うっすらと目を開けた。

そして、自分の手を見た途端。

「なっなにこれ?」

と漆黒の肌が覆うか細い手に驚き慌てて飛び起きる。

それと同時に、

プルン!!

その胸で2つの膨らみが大きく揺れると、

「え?」

雅人はゆっくりと胸に手を当てるが、

フニッ

そこには豊かな膨らみがあり、

軽く手を押し返してきたのであった。

「そんな、胸が膨らんでる。

 ま、まさか」

胸に出現した乳房に慌てながらも、

雅人は股の辺りを見てみると、

そこには本来有るはずのペニスが無く、

縦に一筋の溝が有るだけであった。

「そんな、おっ女に…

 しかも、

 マサイの女に?」

ジョリ…

縮れ毛の覆う頭を掻きながら、

雅人は呆然としていると、

ヒタッ

その肩に手が乗せられ、

「雅人はマサイの女になったんだよ」

と裕子が囁いた。

「裕子…

 お前…

 俺を?」

それを聞いた雅人は裕子に聞き返すと、

「うふっ、

 だって、男同士じゃ子供が出来ないでしょう?

 それに雅人もこんなところにいつまでもいられないだろうね、

 だからカリカラにお願いして、

 雅人をマサイの女にする秘術を教えてもらったのよ、

 うふっ、

 大丈夫。

 あたし、立派なモランになるから、

 雅人はたくさん子供を生んでね

 あたしたち、マサイの夫婦よ」

裕子はそういうと、

ムクリ!

股間からペニスを硬く勃起させたのであった。



おわり