風祭文庫・モラン変身の館






「催し物」


作・風祭玲

Vol.626





「えっと、2年A組に転入してきた渕上明美です。

 本日からこの民族研究部にお世話になりますので、

 よろしくお願いします」

放課後の部室に明るい声が響き渡ると、

ちょこんっとツインテールの髪が揺れる。

すると、

「はいっ

 というわけで、

 今日からこの渕上さんが私達の仲間になりました。

 みんな、仲良くね」

その声が終わるのと同時に明美の隣にこの研究部の部長である明石美津江が立ち、

向かい合っている部員達に言い聞かせる。

「はーぃっ

 よろしくね」

その返事と同時に

パチパチ

拍手が沸き起こると、

「え?

 あっよっよろしくお願いします」

場慣れしていないのか、

明美は顔を真っ赤にしましまうと、

「そんなに恥ずかしがること無いよ」

美津江は言いながら明美の肩を叩き、

「あっそうそう、

 知っている人は知っていると思うけど、

 渕上さんは実は帰国子女で、

 この間まで…えっとケニアだっけ?

 そこの学校に通っていたんだよね」

と明美に尋ねた。

「え?

 あっはいっ

 向こうの日本人学校に居ました…」

「ほんとそれ?」

明美のその返事に部員の一人が興奮気味に聞き返すと、

「えぇ…」

困惑気味に明美は頷いた。

すると、

「じゃっじゃぁ

 向こうで本物のマサイ族とか見てきたんだ」

「やっぱり、

 牛のウンチで作った家で暮らしていたの?」

「ジャンプって本当に高く飛ぶの?」

「目が良いって本当?」

と部員達がこぞって質問攻めにすると、

パンパン!

「はいはーぃ

 渕上さんが見てきたり経験してきたことは

 あとでレポートにしてもらう約束になっています。

 そのレポートを読むまでは質問は禁止にします」

見かねた美津江が手を叩きながらそう告げると、

「あっはい…」

美津江のその一言で部員達は明美の回りから引き、

そして、

「ふぅ…」

ようやく一息つけた明美は大きく息を吐いた。

「ごめんね、

 みんな、熱心だから…」

そんな明美に美津江が謝ると、

「いえっ

 でも、楽しそうな部ですね。

 本当にみんな熱心ですし…」

あの喧騒に驚きつつも明美は喜んで見せると、

「それが、ウチの部の特徴かな…」

と美津江は頬を掻きながら返事をする。



大きく広がる木立に囲まれたこの学園は、

1世紀前、教育に情熱を傾けた創設者の想いをいまも伝え、

その創設者の意向もあり、男女別学となっていたのであった。

「さてと…

 で、再来週からの学園祭ですが、

 民族研究部としてはどうしましょうか」

明美の紹介が一段落したのを見計らい、

美津江はそう切り出した。

「そっかぁ、

 もぅそんな時期か…」

「楽しみねぇ…」

「やっぱり学園祭といったら模擬店でしょう」

美津江のその言葉に部員達が浮かれると、

「ほらほら、そこの1年生、

 浮かれないのっ」

すかさず美津江は注意する。

すると、

スッと手が伸び、

「ここでは去年、何をやったのですか?」

明美が昨年、民族研究部がどのような事をしたのか尋ねた。

「ふむ」

明美の質問に美津子は大きく頷くと、

「みんなで、マサイ族の仮装をしたのよ」

と美津子と同じ3年の本名美代子が説明をした。

「仮装ですか?

 うわぁぁぁ!!

 面白そうですねぇ!!」

目を輝かせながら明美が声をあげると、

「ふふふ…」

その声に美津子はやや含みを持たせた笑みを浮かべ、

また、

「えぇ…まぁね」

美代子はちょっと恥ずかしそうな顔をして返事をする。

「?」

彼女のその表情に明美は不思議に思っていると、

「確かにそれ面白いですね」

「あたしたちもやってみたいです」

と1年生達が提案をした。

「ふむ、

 じゃぁ今年もマサイ族の仮装する?」

その提案を受けて美津子は聞き返すと、

「はーぃ」

数名の上級生を残し他の部員達は賛成の返事をした。



「なるほど…

 じゃぁみんなの意見は、マサイ族の仮装ということね。

 ふふっ

 まっこんなことかと思っていたわ。

 それに、今年はマサイを見てきた渕上さんがいるから、

 完成度は上がるわね」

部としての方向を決めた美津子は満足そうに頷くと、

「でも、いろいろ準備するものがありますね、

 メイクとか、衣装とか、アクセサリーとか」

と1年は尋ねると、

「大丈夫!

 2年生は知っていると思うけど、

 今年もこれを使いまーす」

その問いに美津子はそう言いながら、

ピラッ!

千円冊程度の大きさをした数枚の札を取り出し見せた。

「あっやっぱりそれを使うんですか」

札を見た途端、2年生の部員達は思わず呟くと、

「そーっ

 仮装にはこれが一番よ、

 だって、本物になれるんですから…」

と美津子は得意そうにして言う。

「本物って?」

美津子の言葉の意味を明美が尋ねると、

「そうねぇ、

 論より証拠かな…

 ちょっと来て」

その質問を受け、

美津子は明美を呼ぶと、

ピッ!

札の中から1枚を取り出し、

ピタッ!!

明美の胸の辺り、

丁度制服の真中を飾るリボンの下にその札を当てた。

「?」

美津子が行った行為を明美は不思議そうに見ていると、

ドクン!!

「うっ!!」

強烈な鼓動が明美の身体の中を駆け抜け、

それと同時に、

ドクン…

ドクン…

見る見る身体の中の血が熱く滾り始めた。

「あっあっ…

 あぁ…

 かっ身体が…熱い…」

身体の奥に押し込められた野生が目覚め、

そして、暴れ始めたのを感じながら

グイッ!!

明美は胸のリボンを思いっきり引っ張った。

「うわっ

 始まったわ、

 あれって、苦しいけど、

 でも、あとで思うと意外と気持ち良いものなのよね」

去年体験した2年生達が明美の姿を見ながらヒソヒソ声で話すが、

しかし、その声は明美には届くことは無く、

「あああああぁぁぁっ

 いやっ

 かっ身体の中から…

 あぁ、ダメっ

 でっ出ちゃう!!」

胸に当てられた札を掻き毟りながら明美は訴え、

滝のような汗を噴出しつづける。

「ゴクリッ」

その姿を見ながら1年生部員は固唾を飲んでいると、

ムリッ!

ムリッ!

メキメキメキ!!

制服から覗く明美の首筋から筋が飛び出し、

さらに、

ジワッ…

その白い肌がまるで焦がされていくように黒く染まり始めた。

「あああっ

 熱い…

 苦しい…

 あうっ

 うっ

 うっ

 うぉぉぉっ!!」

肌を焦がし、

そして、身体を掻き毟りながら明美は雄叫びを上げながら制服の襟を掴んで力むと

グッ!!

バリッ!!

下のシャツごと、引きちぎるようにしてボタンを飛ばした。

「キャッ!」

その光景に部員達から小さな悲鳴が上がるが、

しかし、

「うそっ」

シャツの下から現れた明美の裸体に皆の視線が一気に集る。

そうそれは、

明美のシャツの下から出てきたのは白い肌をした女性の膨らみではなく、

黒い光を放つ男の胸板であったためであった。

「うわっ!!」

それを見た途端、部員から悲鳴に似た声があがるが、

「ふぐぅぅぅぅ!!!!」

更に明美が力むと、

グッグググ!!!

明美の股間より棒のような物体が突き出し、

ゆっくりとスカートの裾を持ち上げてゆく。

そしてさらに、

メリメリメリ!!

ゴリゴリ!!

彼女の骨格が変化し始めると、

明美の手足が伸び、また肩幅もひろがっていく。

そして、見る間に明美の身長が

同年代の高校生男子よりも高くなってしまったとき、

バリッ!!

肉体の変化に付いていけなくなった制服が引き裂け落ちてしまうと、

ビクンッ!!

漆黒の肌に細身の筋肉質、

そして股間より棍棒のようなペニスを勃起させた男がそこに立っていたのであった。

「………」

部員の口から何も言葉が出ない。

口をぽかんと開け男は天井を見つめているが、

しばらくすると、

「あっ……」

気を取り戻したのか上を向いていた顔を元の位置に戻した。

「うそ…」

さっきまで明美として同じ制服を着ていた男の顔を見て、

部員達の顔に緊張が走る。

「あっおっ…

 おっ

 おぉ…」

眼窩が盛り上がり、唇を厚みを増した唇を開いて

明美だった男はのどを押さえ、何度も声を出そうとする。

のど仏が盛り上がり声色が変わったことに気が付いたらしい。

すると、

シュルッ…

未だ明美の時のままだった長い髪の毛の一本一本がクルクルと巻き始めると、

長く伸びた縮れ毛へと変わり、

それらが独りでに縒り集まっていくと簾のような形となって男の頭を飾る。

しかし、これで終わりではなかった。

寄り集まった髪の束に赤茶色の砂が塗りこめられ、髪束が赤く染まると、

大きく、額と両こめかみの3つに束ねられ、

更に胸元に赤や青、そして黄色のトンボ玉で出来た飾り・マシパイが飾り、

さらに

ファサッ…

黒光りの裸体に朱染めの衣・シュカが巻きついたのであった。

「あっあっあぁぁ…

 こっこれは…」

自分の視界に入ってくる自分の姿が

この間まで遠くアフリカの地で幾度も見たことがあることを思い出すと、

「どうかしら、

 マサイ族になった気分は…」

と別の男の声が響く。

「きゃっ!」

その声に振り向いた部員から悲鳴が上がり、

そして、男…いや、明美も振り向くと、

「ふふっ」

さっきまで美津子が居たところに

漆黒の肌を晒し、同じ朱染めのシュカを身にまとったマサイ族の男が立っていた。

「あっあなたは…」

「ふふっ

 あたしよあ・た・し」

驚く明美にマサイの男は親しそうに自分を指差し、

「明石美津江よ」

っと名前を名乗る。

「そんな…」

あの部長もマサイ族になってしまったことに明美は驚いていると、

「まぁ、種明かしをすると、

 このお札、

 貼った者をマサイ族の戦士にしてしまう魔法のお札なのよ、

 で、去年、民族研究部の部員全員がこのお札でマサイ族の戦士に化けて、

 学校内を練り歩いたり、

 あのジャンプを披露したりして、

 結構、ウケたよね」

とマサイの戦士姿の美津江は2年生達に話しを振る。

すると、

「うん、まぁね…」

「でも、ちょっと恥ずかしかったかな?」

美津江に話を振られた2年生たちはそんな感想を言い合うと、

「で、どうする?

 1年生、

 あなた達もマサイ族になってみる?」

2年生の話を聞いた美津子は再度1年生の意見を尋ねた。

その時、

「あの…

 元の女の子には戻れるのですか?」

と恐る恐る一人に部員が尋ねた。

「そりゃぁ…

 まぁ、一定時間がたつと元に戻るけど…

 って言うより、去年マサイ族になった2年生が

 ほらっ、女の子に戻っているじゃない」

と美津子は女性の制服を着ている2年生を指差した。

「あっそうか…」

「そうねぇ…

 元に戻れるのであるなら…」

「やってもいいか」

1年生部員は顔を合わせ、そして頷くと、

「あの…

 部長と渕上さんは…

 本当にマサイ族に…男の人になっているのですか?」

と一人が尋ねた。

「え?

 あぁこれのこと?」

その質問に美津子はシュカの裾をたくし上げ、

その奥で下がっているペニスを見せる。

「きゃっ」

ブランと揺れるペニスが姿を見せた途端、

1年生部員から悲鳴が上がるが、

「ふふっ

 これねぇ…本物よ…

 いまの私と渕上さんは遺伝子レベルまでマサイ族の男、

 その戦士・モランになっているの。

 証拠見せてあげようか」

含み笑いをしながら美津子はそう囁くと、

グイッ

いきなり横で驚いたポーズをしている明美に抱きつくと、

すばやく明美の身体に巻きつけられているシュカの中へと手を滑らせ、

その股間で勃起しているペニスを握り締めた。

「あっ(びくっ)」

美津子の手の感覚に明美が身体をこわばらせると、

「ふふっ

 まだ固くしているの…

 そんなにマサイになったことに興奮しているの?」

と明美の耳元で美津子は囁く、

「ちっ違う…」

明美は美津子の言葉を即座に否定しようとするが、

しかし、

シュッ

「あっ!」

長く伸びた自分のペニスを美津子の手が握りながら滑った途端。

身体を思わずこわばらせる。

「うふっ

 敏感なのね…

 オチンチンの経験って無いから、無理も無いかな」

シュッ

滑らせた手を戻しながら美津子はまた囁くと、

「あっあっあぁ…」

快感からか明美は身体を痙攣させ声にならない声をあげていた。

「うふっ

 可愛い…

 ねぇあなたは嗅いだことがあるんでしょう

 本物のマサイの匂いって…

 ねぇいまのあたし達から立ち上っているこの汗の匂いって、

 マサイの匂いと一緒?

 それとも違う?」

シュッシュッ

シュッシュッ

黒い肌が覆うマサイの手を前後に動かしながら美津子が尋ねると、

「あっあぁ…

 おっ同じです。

 同じ土の匂いがします…

 あぁダメっ

 出ちゃう…

 何かが出ちゃう…」

身体を更に固く、

そして痙攣させながら明美は返事をすると、

「おっお願い…

 出ちゃう…

 出ちゃうから…あぁ出させて…」

と訴えた。

すると、

スッ

漆黒色の明美のペニスを往復していた美津子の手が止まり、

「出すときは…あたしも一緒…

 さぁ、あたしのを握って…」

と告げながら明美の手を取り、

自分の股間へと導いた。



「あはっ」

「うくっ」

「あぁっ」

シュッシュッ

シュッシュッ

ゴクリ…

民族研究部員達の視線を一身に集め、

漆黒の肌を晒す二人のマサイ戦士が立ったまま絡み合い、

そして、お互いのペニスを扱きつづける。

「あはっ

 あぁ…

 出ちゃう…」

「あぁ、

 いいわ…

 最高よ、渕上さん…」

トロ…

二本のペニスの先よりガマン汁を垂れ流しながら、

二人のマサイは喘ぎ、そして限界のときを迎える。

「でるぅぅぅぅ!!!!」

「あぁ一緒に」

その言葉が双方の口から漏れるのと同時に、

シュッ!!!

ピュッピュッ!!

しっかりと握られたペニスの先より

白濁した熱い粘液が空中に白線を描いていった。



「はぁはぁ

 はぁはぁ…」

射精後、明美はガックリと座り込んでしまうと、

その姿を横目に見ながら、

「はいっ

 見たとおり、

 あたし達は本物のマサイ戦士になっています。

 いま出した精液で子供も作ることもできます。

 だから、注意するのよ。

 まぁ、男同士でホモる分には問題は無いか…

 じゃぁ、次にマサイ戦士になってみる人はいる?

 1年生から優先よ」

美津江は部員達に向かって注意をした。




キィ…

日もとっぷりと暮れた夕方

重厚なドアが軋むようにして開くと、

『いらっしゃいませ…』

ほぼ同時に店の奥から声が響いた。

「こんにちわ」

店内に入った美津子は挨拶の声をあげると、

『あら、明石さん。

 どうでした?

 この間のお札は…

 チェックしてみましたが、問題は無かったので

 そのままお渡ししましたが』

の声と共に黒い装束を身にまとった一見中学生を思わせる少女が立つ。

「うん、今日、試しに使ってみたけど大丈夫だったわ」

『そうですか、それはよかったです』

美津子の返事を聞いて少女は赤い瞳を嬉しそうにする。

すると、

「それでね、実は部員が増えてね、

 お札が足らなくなってしまったのよ、

 もぅ1枚あの札を貰えないかな…」

と美津子は言うと、

『え?もぅ1枚ですか?』

「そうなのよ」

『うーん、困りましたねぇ…

 あの札は注文生産になっているから在庫は無いんですよ…

 いま在るとしたらこれになりますか…』

美津子の頼みに少女は考えながら、

商品だなを覗き込み、

そして、2枚の札を美津子の前に差し出した。

「2枚?」

並べられた札を見ながら美津子は聞き返すと、

『えぇ…

 片方がディンガ族勇者になれる札と、

 もぅ片方がダニ族勇者になれる札です。

 あっ学園祭で使うのでしたら…

 こっちのダニ族勇者の方がいいですよね、

 コテカで隠せるから…』

札の説明をしながら少女は

ダニ族勇者に変身する札を美津子に向かって差し出すと、

「うーん…

 !!っ

 いやっ、こっちのディンガ族勇者の方を貰うわ」

何かを思いついたらしく美津子の表情が変わり、

ディンガ族勇者の札に手を伸ばした。

『え?

 でも、こっちですと…

 何も隠せませんよ…

 着るものといったらトンボ球の飾りだけですし

 問題になるのでは?』

「いやっ

 ふふっ、

 あたしにいい考えがあるから、

 うん、ディンガ族勇者を貰っていくわ」

困惑気味の少女に向かって美津子は自信たっぷりにして言うと、

ディンガ族勇者の札を手にとる。

そして、

『はぁ…』

「大丈夫だって、

 また来年もよろしくね、黒蛇堂さん」

札を手にした美津子は元気よく少女・黒蛇堂の肩を叩くと、

夜の帳が落ちた街中へと消えていった。



そして開催された学園祭…

民族研究部の面々は皆朱染めのシュカに漆黒の肌を晒すマサイ戦士となって、

入場者の注目を浴びていたが、

しかし、その中でも特に注目を浴びていたのは…

「(うっうっ

  なっなんで…あたしだけこんな姿に)」

「ほら動かないの…

 いまのあなたはスケッチの対象なんだからジッとしているのよ」

そうマサイ戦士が声をかける先には

黒光りの裸体に長い手足、

そして、絞り込まれた身体を覆う衣服は一切無く、

代わりに胸元、腰周り、手首、足回りで輝くトンボ球の飾りのみという出で立ちの

ディンガ族勇者が槍を片手に勇ましい姿で立ち、

その周囲を興味津々にしながら鉛筆を握る女子生徒たちがスケッチをしていた。

無論、この裸体の勇者は明美が変身したものであるが、

「(ふふっ

  写生ならヌードでも問題は無いし、

  それに…

  渕上さん、

  真っ黒なオチンチンが勃って来ているわよ、

  あなた、みんな見られると興奮しちゃうタイプみたいだしね)」

その様子を見ていた美津江が変身したマサイ戦士は笑みを浮かべると、

「(あぁ、なっなんかあたしも興奮してきちゃった…)」

身に付けているシュカを下より持ち上げ始めたペニスを握り締め、

イソイソと控え室に飛び込み

シュッシュッ

シュッシュッ

身体につけた飾りを鳴らしながらオナニーを始めだした。

その一方で、

「(あぁ…

  なっなに…

  みんながあたしを見ているこの感覚…

  なっなんか…

  きっ気持ち良い…)」

トロ…

固く勃起させたペニスの先より”先走り”を垂らしながら、

明美はこれまでに感じたことの無い、

恍惚感を感じていたのであった。



おわり