風祭文庫・モラン変身の館






「鏡」


作・風祭玲

Vol.374





「鏡に?」

「そうなのよ」

それは昨日のことだった…

勤め先から帰宅した俺に妻の眞子が先日買って来た鏡にアフリカのマサイ族の男の姿が映ると訴えてきたのだった。

「何かの見間違えじゃないのか?」

着替えながらそう結論付けようとすると、

「ううん、違うっ

 見間違えなんかじゃないわっ

 確かに映っているのよ」

となおも訴え続ける眞子のその表情からは彼女がウソをついてるようにはとても見えなかった。

「でも、部屋には居ないんだろう?

 鏡っていうのは居る者の姿を映すもんじゃないのか?」

と基本的な質問を俺がすると、

「もぅっ、そんなに疑うのなら実際に見てよ!!」

訝しがる俺に眞子は痺れを切らすと俺の腕をつかむなり、

その鏡が置いてある寝室へと引っ張りはじめた。

「おいおいっ

 そんなにムキに引っ張るなよ」

腕を引っ張れて俺が寝室に向かうと、

眞子は何も言わず寝室のドアを開けた。

カチャリ

パッ!

寝室のドアが軽い音を立てて開くのと同時に部屋に灯りが付く、

「……」

いつもならこれて言って気にすることの無い寝室だが、

しかし、眞子の話に緊張したのか俺は軽く生唾を飲み込むと

「よっよしっ」

と気合を入れて寝室へと踏み込んだ。

寝室の様子はいつもと代わり映えはせず、

キチンとベッドメイキングされたベッドの向こう側の壁にその鏡があった。

けど、

「あれ?」

俺の目には真っ白なシーツが掛けられている鏡をみると、

「なんか、気味が悪いから、

 こうしてシーツを掛けたのよ」

と鏡にシーツをかけた理由を眞子が説明する。

「そうか?」

そう返事をしながら俺は恐る恐る手を伸ばすと、

「じゃぁ取るぞ、

 いいか」

と眞子に同意を求めた後、

バッ!

っと掛けてあったシーツをはぎ取った。

すると、

キラッ!

部屋の明かりを反射しながら年代ものの装飾が施された一枚の鏡がシーツの中から姿を現した。

この鏡は、先日立ち寄った家具屋の処分コーナーに置いてあったものを眞子がえらく気に入り購入したものだった。

「…………」

寝室に静寂の時間が流れる。

「…ん?

 別に変わったところはないけど…」

壁に掛けてある鏡をじっくりと眺めながら俺が眞子に尋ねると、

「そんな…

 確かに、映っていたのよっ!

 ここにマサイ族の男の姿が映って

 じっとあたしを見つめながら

 マウリィ、マウリィと呼ぶのよ…」

眞子は信じられない表情をしながら説明をした。

「え?、

 なに?

 喋るのか?

 そいつは?」

さっき聞いた話に”マサイから話しかけてきた。”と言う説明が無かったので思わず聞き返すと

「あれ?、

 あたし言ってなかったっけ?

 あたしの名前を呼んでいたのよっ

 マウリィってね」

と眞子は俺の質問に答える。

「はぁ?

 何を言っているんだ?

 お前の名前は眞子だろうが、

 マウリィって名前じゃないだろう?」

眞子が自分の名前をマウリィだと聞き取れる言葉にすかさず俺が指摘をすると、

「え?、

 あっあれ?
 
 何であたし…」

指摘された眞子は一瞬、きょとんとすると、

なんで自分がそんな事を言ってしまったのか、

と困惑した表情をした。

「おいおい、

 シッカリしてくれよ!!」

そんな眞子を見ながら俺は彼女の肩を叩くと、

「錯覚と思えばいいよ、

 さっメシにしよっ

 途中のスーパーに寄って来たんだ」

そう言いながら寝室をあとにした。

しかし…

これは眞子の思い過ごしではなく、

翌日、事件が発生した。



「ただいま…」

珍しく定時で仕事を引けた俺が玄関のドアを開けると、

「………」

いつもなら打てば響くように返ってくる眞子の返事が無かった。

「あれ?

 出かけているのかな?」

そう思いながら俺は改めて玄関に眞子の靴があることを確認すると、

「眞子ぉ?いるのかぁ?」

っと再度声を上げたものの、

しかし、彼女からの返事は返ってこなかった。

「なんだ?」

眞子からの返事がまるでないことに俺は訝しがりながら玄関を上がると、

ドンドン!!

寝室の方から何かものを叩く音が響いて居ることに気づいた。

「泥棒?」

その物音に咄嗟に泥棒…と悟った俺は大慌てで台所より大型のフライパンを持ち出し、

そして、

「誰だ!!」

と叫び声をあげながら寝室のドアを開け放つが、しかし…

寝室に人の気配はどこにも無く、

ベットメイキングの途中だろうか、

折り畳まれた毛布類が横に積まれている光景が俺の目に入る。

「誰もいないのか?」

無人の部屋に不審に思いながら俺が踏み込むと、

ドンドン!!

再び大きな物音が部屋中に響き渡った。

「誰だ!!」

その音に俺は振り返ると、

「なっ」

ちょうど真後ろに来ていた鏡を見て俺は思わず目を丸くした。

そう、その鏡にはまるで鏡の中に閉じこめられたかのような眞子の姿が映り、

泣き叫ぶ表情をしながら必死で鏡を叩いていた。

「なっなんだ?」

俺は幾度も鏡と部屋を見比べ彼女が鏡の中に居ることを確認すると、

「まっ眞子ぉ?

 いっ一体…これは…」

唖然としながら鏡の中の眞子に声をかけた。

すると、

『たすけてぇ…』

鏡の中から眞子の声が弱弱しく聞こえてくる。

「眞子っ!!

 一体これはどういうことなんだ!!」

眞子の声に俺は鏡にかじり付くようにして話しかけると、

『連れてこられたのよっ

 あのマサイ族の男に!!』

と眞子は後ろを気にしながら返事をした。

「マサイ族の男に連れてこられた?」

眞子の説明に思わず俺が聞き返すと、

ヌッ

突如、眞子の背後から湧き出すようにして黒い肌をした手が現れ、

そして、眞子の肩を鷲づかみにすると、

グイッ

っと眞子の身体が後ろへと押し下げられた。

「眞子っ!!」

その様子に俺が思わず声を上げると、

『マウリィを返してもらうぞ』

と言う声とともに、眞子と入れ替わるようにして、

茶褐色の髪を結い上げ、

黒光りをした肌の裸体に朱染めの衣・シュカを体に巻いた姿をした

あのアフリカのマサイ族が姿を見せた。

「まっマサイ族?…」

俺の目の前に姿を見せたマサイの姿に思わずそう呟く、

すると、

『私のマウリィを返してもらう…』

マサイは再度俺にそう告げると、

クルリと向きを変え俺に背中を見せた。

逞しく削り込まれた筋肉を持つ肉体が俺の目に映る。

「なっ

 何を言っているんだお前はっ」

マサイの言葉にムカついた俺はそう怒鳴ると、

『いやーこっちに来ないで!!』

眞子の悲鳴が上がるとマサイ越しに眞子の怯えた姿が見えた。

「(はっ)眞子っ逃げるんだ!!」

俺は咄嗟に鏡の中の眞子に向かってそう叫ぶが、

『いやぁぁ

 来ないで!!!』

眞子は悲鳴を上げながら逃げまどうものの、

しかし、いつまでたっても眞子は右往左往するだけで、

その姿は鏡の視界から消えることは無かった。

「そこ逃げられないのか?」

その様子に俺はそう呟き、

「くっそぉ…」

大急ぎでこの鏡の中へ行く手立てが無いのか鏡の隅々を調べ始めた。

しかし、いくら探してもその手段が見つかるわけはなかった。

「どうすれば…」

俺の心に焦燥感が漂い始める。

とそのとき、

『いやっ!!』

眞子の悲鳴が上がると、ついに眞子はマサイに捕まってしまった。

「あっ、この野郎!!(ガシッ)」

眞子に対する乱暴な振る舞いに俺は怒鳴りながら鏡を殴ると、

キッ!!

マサイは俺をにらみつけた。

「え?」

マサイの視線を感じた途端、俺の拳は中に止まる。

その途端。

グイッ

マサイは眞子に太ももに手をかけ、

まるで女の子に小便をさせるかのように股を開いて抱えあげると、

自分の胸の高さまで眞子を持ち上げてしまった。

「なにを…する気だ?」

俺はマサイの次の手段を見極めようとすると、

『うぉぉぉぉぉ!!…』

突如、マサイが雄叫びを上げた。

と同時に

ムクムクムク!!

マサイの腰に巻きつけてあるシュカの股間部分が持ち上がり始めた。

「まっまさか」

その様子に俺が驚くと、

ヌッ!!

そのシュカを掃うようにして先走りでヌラヌラと黒光りする肉の槍が飛び出してきた。

「でかい…」

マサイと言うだけにその長さは30cmはあるだろうか、

ビンビンに勃起しているその肉槍に俺の目は釘付けにされた。

『ニヤッ』

マサイは唖然としている俺に不敵な笑みを浮かべると、

無防備な状態になっている眞子の下着に手をかけ、

そして、一気にそれを引き摺り下ろした。

『きゃぁぁぁぁ!!!』

悲鳴と共に眞子の局所がさらけ出される。

「あの野郎、まさか」

その様子に俺はこのマサイが眞子を犯そうとしているのかと思うと

鏡を叩きながら

「やめろ!!」

と怒鳴ったが、

しかし、

「なに?」

マサイの肉槍は眞子の局部には向かわず、

その後ろにある排泄口、そう肛門にあてがわれた。

『いやぁぁぁぁ!!

 そこはお尻ぃぃ!!』

肛門に肉槍を突きつけられた眞子が悲鳴を上げると、

『さぁっ目を覚ませっマウリィ』

マサイは眞子に向かってそう告げると、

グッ

と腰に力を入れ、眞子の体を下ろし始めた。

メリッ!

排泄しか知らない眞子の肛門にマサイの肉槍が当たるとそれを押し広げはじめる。

『痛い!!』

メリメリ!!

ゆっくりと侵入してくる肉槍に眞子が悲鳴を上げるが、

しかし、マサイはそんな眞子をいたわることなく肉槍を押し込んだ。

メリメリ

メリメリ

徐々に肛門を広げながらマサイの黒い亀頭が眞子の体内に入っていく、

『うぉぉぉ

 うぉぉぉ』

眞子は目を見開きながら獣のようなうめき声をあげていると、

ついに、

ヌポッ!!

亀頭の淵で突き出しているカリが肛門の中に入ってしまった。

『うがぁぁ!』

もっとも幅の広い部分が侵入すると同時に眞子は思いっきり悲鳴を上げた。

しかし、マサイはそれで終わりにすることなく、

ググググググ!!

っと肉槍をさらに押し込んでいった。

黒光りする陰茎が次々と眞子の体内へと消えていく、

しかし、俺はその光景を目の当たりにしても、

「やめろ!」

と鏡に向かってそう怒鳴ることしかできなかった。

『あっあぁ!!

 いやっ

 いやっ

 入ってくるぅ

 入ってくるよぉ』

首を振りながら眞子が悲鳴を上げていると、

ズムッ!

ついに眞子の肛門はマサイの肉槍をすべて込みこんでしまった。

『あぅあぅ…』

マサイの腕の中で漆黒の肉槍を体内に納めた眞子はまるで

空中遊泳をするかのようにもがいていた。

すると、

『どうだ?、思い出したかマウリィ』

マサイは眞子に向かってそう話しかけてきた。

『んあぁぁ…

 違うっ

 あたしはマウリィなんかじゃない』

肛門を犯されながらも眞子はマサイの言葉を否定した。

すると、

『そうか…

 なら、これならどうだ』

マサイは眞子に向かってそう言うと、

ヌプッ

ヌプッ

止めていた腰をゆっくりと動かし始めた。

『いやっ

 動かないで!』

腸の中を往復する肉槍に眞子は悲鳴を上げるが、

『さぁ思い出すのだ、

 サバンナで俺と共に過ごした日々を…』

マサイは眞子にそういうと次第に激しく腰を動かした。

すると、

『あ…なに…

 こっこの感覚』

痛みをこらえていた眞子の表情が変わると、

徐々に犯されることを快感に感じ始めたのか、

『あ…もっと…

 もっと…突いて…』

とマサイにねだり始め、

そして、自らも腰を動かし始めた。

「なっ眞子っ

 何を…」

その様子に俺は驚くと、

『あぁなんなの?

 こっこの感覚…

 あたし…知っている』

肛門を犯されている眞子はそうつぶやくと、

スッ

自分の右手を股間へと持っていくと、

局所の中で硬くなっているクリトリスをまるで男のオナニーのように弄り始めた。

「どうしたんだ、眞子!!」

眞子の行動に俺は鏡越しに尋ねると、

『あっあたし…

 お尻は初めてなのに、

 でも、この感覚、知っているの』

眞子は俺にそう返事をすると、

『あぁいぃ』

声を上げながらクリトリスを激しくしごく、

「なんだと?」

眞子の言葉に俺は驚くと、

『ふふふ…

 そうだろう、

 お前は俺の友・マウリィの生まれ変わりなんだからな』

眞子を犯しているマサイがそう告げ、

そして腕の中の眞子の頭を優しくなでた。

「マウリィの生まれ変わりだと?」

『あぁそうだ、

 マウリィと俺は同じ年齢組でモランになるためにシンバの狩に出たのだ。

 しかし、シンバを追い詰めたとき、

 俺の油断が原因でマウリィは傷つき、そして帰らぬ人になってしまった。

 その後、俺はシンバを倒しモランになることができたが、

 でも、マウリィのことを忘れることはできなかった。

 そして、もぅ一度マウリィに会うことができないか呪術師に相談してみると、

 呪術師はマウリィの魂が新たな命を受けたこと、

 そして、マウリィが俺の元に返ってくるには、

 マウリィが俺のことを思い出さなければならないことを俺に告げたんだ。

 俺は呪術師に言ったよ、

 マウリィが俺の元に返ってくるならたとえシンバを100頭倒せ。といわれてもやると…

 そうしたら、呪術師は俺をこの白人の鏡に封じ込め、

 そして、この鏡がマウリィの生まれ変わりのところに届いたとき、

 マウリィをこの鏡の中に連れ込み、思い出させろ。

 と俺に指示をしたんだ。

 しかし、驚いたよ、

 あのマウリィがこんな姿になっていたんだからな』

マサイはそう経緯を俺に告げると、

ズンッ

と眞子を突いた。

『うあぁぁ』

それ同時に眞子のうめき声があがる。

「そんな…

 眞子がマサイの生まれ変わりだったなんて」

マサイの言葉に俺は唖然とするが、

しかし、すぐに

「立ったら何だというんだ、

 眞子は俺の女だし妻だ!

 例え、眞子の前世がマサイだったとしても、

 そんなの関係の無いことだろう。

 さっさとその汚らしいものを眞子から抜け!」

とマサイに向かって言い切った。

『汚らしい?

 聖なる儀式に向かって何を言う。

 これは、戦う前、戦士同士が気持ちを高め、

 相手の無事を祈る儀式でもあり、
 
 戦いの後や1日の終わりにお互いの無事を確かめ合うものでもある』

マサイは眞子の肛門を犯す行為をそう説明をする。

「聖なる儀式?」

『そうだ、

 みよっ

 マウリィはもうすぐ覚醒をする』

マサイは俺にそういうと眞子の腕を股間からどかせた。

「なっ」

さらけ出された眞子の股間にはさっきの数倍に膨れ上がったクリトリスが顔を出し、

しかも、ムリムリと膨らみ続けていた。

「これは」

大きくなっていくクリトリスの姿に俺は驚くと、

『そうだ、マウリィは目覚めてきているのだ

 さぁ、目を覚ますんだマウリィ』

マサイは眞子にそう告げると、

膨らんでいるクリトリスを握り、

クニッ

っと引っ張った。

その途端、

『あうっ』

眞子は喘ぎ声を上げると、体をビクンと跳ね上げ、

『いやぁぁぁぁぁ

 はっ生えてるくるぅ!!』

眞子はそう訴えながら両手でマサイの手を押さえようとした。

しかし、

ムクッ!!!

マサイに引っ張れていたクリトリスが突如大きく膨らむと、

ムニムニムニ!!!

その下からピンク色の陰茎が突き出すように伸び始めた。

「そんな…

 眞子にチンポが…」

その様子に俺は思わず呟くと、

『いやぁぁ!!

 見ないでぇ!!』

眞子は両手で顔を覆い首を左右に振った。

その途端、

ビンッ!!

眞子の股間からピンク色の肉棒…そうペニスが勢いよく跳ね上がった。

『そうだ、これがマウリィのイガリだ

 さぁ、目覚めるんだ、マウリィ』

眞子の股間に突き出したペニスを愛しそうにさすりながらマサイはそう囁くと、

シュッ

シュッ

っと生えたばかりの眞子のペニスをしごき始めた。

『あっ、いやっ

 そんな…

 ダメッ

 感じちゃう』

まだ全体から湯気が立ち上るペニスを扱かれて眞子がもだえると、

『まだできたばっかりで感じるんだろう?
 
 もうすぐだよ

 もぅすぐ、マウリィ、君は私の元に返ってくるんだよ。

 さぁ、君にモランの心を入れてあげるよ、

 一緒に勇者の証を立てよう』 

マサイは眞子にそう告げると、

『うぉぉぉ』

雄叫びを上げると、

眞子のペニスを扱きながら激しく腰を突き上げ始めた。

『うぎゃぁぁぁぁぁ!!』

肛門とペニスを激しく攻められる眞子は悲鳴を上げると、

メリッ!

メリメリ!!

眞子の股間から飛び出したペニスが次第に黒く染まっていくと、

亀頭の周囲にはキノコが傘を開くようにしてカリが張り出し、

また先端には小便の為の穴も開いてしまった。

『いやぁぁぁぁぁぁ!!

 こんなの!!』

長さは20cm以上はあるだろうか、

マサイよりも一回り小さい肉棒を勃起させながら眞子は顔を両手で塞ぐとしきりに首を左右に振る。

すると、

『ふんっ』

眞子を犯すマサイが大きく力んだ。

『いやぁ、

 何かが入ってくる』

マサイが力むのと同時に眞子がそう訴えると、

ジュクッ

ペニスを突き出した眞子の花弁がゆっくりとに閉じ始める一方で

ムニッ

2つの膨らみが体内から現れると、

皺まみれの袋を作りながら下がってきた。

「そんな…

 キンタマが…
 
 まっ眞子にキンタマが!!」

俺は事実上”男”になってしまった眞子の姿に驚愕した。

『さぁ、マウリィ、目覚めるんだ。

 イガリを得た君はマサイなんだ』

眞子が男になったのを見届けたマサイはそういうと、

さらに激しく腰を動かした。

『あっあっあっ』

ペニスと肛門を激しく攻められ、

眞子はただ喘ぐだけだった。

『さぁ、マウリィよ

 勇者の証を立てるんだ』

マサイは悪魔のような笑顔で眞子に囁くと、

『うっ…』

喘いでいた眞子の体が突然震え始めた。

そして、

『なっ何これ…

 なんか…あたし、変。

 あぁ興奮しちゃう…』

と呟きながら、

自分の手をペニスへと近づけていった。

「やめろっ、やめるんだ眞子!!」

俺はそんな眞子に向かって声をあげるが

『ああっ、やめて…

 頭の中で声が…するの

 なんで、何なの、この声!?』

眞子は両手で耳を塞ぎながら頭を振り始めた。

「まっ…眞子」

呆然とする俺の前で、

『はぁ…はぁ…』

眞子の呼吸が少しずつ荒くなっていくと

ついに自分のペニスを掴み、

シュッ

シュッ

と扱きはじめてしまった。

「眞子っ、お前…」

眞子のその行為に俺は愕然とすると

『はぁはぁ…

 あたしにもよく分かんないよ。

 でも、なんか胸の中で誰かが暴れるの…

 こ、こうしてないと落ち着かないのよっ』

と眞子は訴えかける表情で俺に言う。

『ふふっ、そうだ。

 そうだよ、マウリィ

 苦しんだろう?

 暴れたいんだろう?

 さぁ出て来いよ、

 俺は…カルバはここで待っているぞ。
 
 さぁ、思い出すんだ、

 俺と一緒にサバンナを駆け抜けて言った日々を…』

マサイはペニスを扱くそう眞子に向かって囁くと

『そ、そんな…

 あたしが…』

と戸惑う眞子の手に自分の漆黒の手を添えた。

『まだ、思い出せないのか?

 俺が思い出させてあげるよ』

『や、やめて…

 あ、あたしはマウリィじゃないっ
 
 眞子よ!
 
 あたしは…あぁ…おっオチンチンが…』

マサイの言葉に必死で抗する眞子たっだが

しかし、何かの変化を感じたのかそんな声を上げると

メリッ!!

マサイの手も添えられた眞子のペニスのカリがさらに厚みを増し、

眞子の体内に侵入しているペニスと同形になっていた。

『あ、うんっ…あぁ…』

充血し限界まで勃起したペニスの感覚に眞子は頬を真っ赤にする。

『さぁ、体を取り戻すんだマウリィ。

 俺と一緒にこのイガリからマサイの精を放てば

 マウリィ…君はマサイとしての身体を取り戻し、
 
 またサバンナを駆け抜けることが出来るんだよ』

『違うっ、あたしは眞子よ…

 マウリィなんかじゃないっ!!』

『じゃあ、これはなんだい?

 マウリィ、君のイガリじゃないのか?

 君はもぅ、目覚めているなよ、

 さぁ、早くマサイの勇者になるんだ』

マサイの言葉による攻めに

『いやぁ!!やめて!!』

眞子は悲鳴を上げた。

しかし、マサイは

『さぁ、自分の手で精を解き放つんだ』

と眞子に告げるとゆっくりと自分の手を動かし始めた。

シュッ

シュッ

シュッ

シュッ

『はぁはぁはぁっ…くはぁ』

肛門を犯されペニスを扱いていくうちに眞子は次第に抵抗が薄れてきたらしく、

何かに取り付かれたようにオナニーに夢中になってしまった。

「そんな…眞子が男のオナニーをしてるんなんて…」

俺は眞子のオナニーを止めさせたくてもどうすることは出来なかった。

シュッシュッ

シュッシュッ

眞子の手の動きが次第に早くなっていく、

すると、

メキッ!

眞子の体に異変が起きた。

メリメリメリ!!

マサイに抱きかかえられはっきりとはわからないが

でも、眞子の肩幅が徐々に広くなっていくと、身長も伸び始めた。

「なっなに?」

メリメリ

メリメリ

体の変化に合わせて彼女の白い肌も染まるように黒ずんでいくと、手足も伸び、骨太になって行く。

「そんな…

 まっ眞子がマサイになっていく…」

眞子の肉体が次第にマサイ化していく様子に俺は驚き、

そして、食い入るように眺めた。

ビリビリビリ!!

体の変化についていけなくなった服が引き裂けると、

ムキッ!!

その下からは黒光りする漆黒の肌に覆われた削り込まれたような筋肉質の肉体が姿を見せた。

『うぉぉぉぉぉ!!』

のど仏が盛り上がり男の声を上げながら眞子はペニスを激しく扱く、

『そうだ、マウリィ

 証を立てるときは一緒だぞ』

マサイはマサイ化した眞子の姿に満足そうにうなずくと、

『うぉぉぉぉ』

雄叫びをあげ、腰を振った。

『あぁ…でっでるぅ』

厚くなった唇を大きく開けて眞子がそう訴えると、

『あぁぁぁ!!』

『うぉぉぉ!!』

眞子とマサイは共に声を上げ、

ついに

ブシュッ!!

眞子の勃起したペニスより白濁した精液が高く吹き上がった。

「くっそう!!(眞子ぉぉぉ!!)」

ダン!

ダン!

ダン!

射精をする眞子を見ながら俺は何も出来ない悔しさをぶつけるかのように鏡を叩き続けていた。

『くはぁ』

『はぁはぁ』

二人のマサイがぐったりとその場に倒れると、肩で息をする。

そして、落ち着いたころ見計らうようにして、

眞子をマサイにしてしまったマサイが起き上がると、

『ふふふ…

 マウリィ、どうだった?

 久しぶりに立てた勇者の証は?』

と眞子に尋ねた。

『うっ…』

マサイに話しかけられ、眞子の漆黒の肉体がかすかに動いた。

「眞子…お前は」

マサイとなった眞子がゆっくりと起き上がると、

ジロッ

っと俺のほうを見た。

「よかった…顔はまだ眞子のままだ」

幾分唇が厚くなり、漆黒の肌に覆われたものの、

しかし、その表情はまだ以前の眞子の表情が残っていることに俺はホッとしていた。

ところが、

ジッ

と眞子は俺を見つめると、

ゆっくりと立ち上り、

一歩

また一歩

と俺の方に近づいて来た。

「眞子…

 お前はマウリィとか言うマサイになってしまったのか?」

次第に近づいてくる眞子のまるで獣のような肉体を見ながら俺はそう思うと、

『つっ嗣雄さん…

 あっあたし…そんな姿になっちゃた』

と眞子は男の声でそう呟いた。

「なに?」

眞子の言葉に俺は驚くと、

『そんな、マウリィ!!

 まだ思い出していていないのか?』

真子のその言葉をにマサイが悲鳴に似た声を上げた。

そして、眞子に駆け寄ってその腕を掴もうとしたとき、

「これ以上眞子に触るな!」

俺は思いっきりそう怒鳴ると鏡に殴りかかった。

とそのとき、

フッ!!

俺の手が鏡の中に突き抜けてしまうと、

「うわっ!!」

バランスを崩した俺はそのまま鏡の中へと転がり込んで行き、

そのまま眞子に迫っていたマサイに激突してしまった。

「いたたたた…」

『ほぉ…

 この結界を飛び越えて来るだなんて大したものだな』

激突し、折り重なるように倒れた俺に向かってマサイがそう話しかけてくると、

「(あっ)貴様っ

 よくも俺の眞子を男にしやがったな!!」

俺は自分の目の前にマサイがいることに気づくとそのまま殴りかかった。

しかし、

マサイは素早く俺の拳をかわすと、

『まだマラウィは目覚めてはいない

 どけっ!!』

と一言言うと、

マサイの上に圧し掛かっていた俺の体を振り払い、

立ち尽くしている眞子の方へと向かっていった。

「させるかっ」

俺は素早く立ち上がると眞子に近づくマサイに飛び掛った。

『貴様っ』

「やかましいぃ」

俺は鏡に阻まれ手も足も出すことができなかった鬱憤を晴らすかのように、マサイに殴り掛かった。

「やめて!!」

眞子の叫び声が響く中、

もみ合う俺とマサイは幾度も鏡に体をぶち当てると、

ピチッ

鏡に一本の亀裂が走った。

「なっ、鏡に亀裂が?」

その亀裂に俺が気づいたとき、

『うらぁ』

マサイの拳が俺に向かって飛んできた。

「うわっ」

寸でのところで俺はその拳をかわすと、

ビシッ

マサイの拳は鏡に走っている亀裂を直撃した。

『なっ』

ビシビシビシ!!

拳の直撃を受けた鏡の表面にまるでくもの巣が張るように亀裂が広がっていくと、

バリンッ!!

ついに、大きな音を立てながら砕け散ってしまった。

と同時に、

ゴワァァァァァァァン!!

大音響と共に俺たちが居る空間が一気に崩壊しはじめると、

「眞子!!」

俺はマサイを押しのけ眞子の手を握るとしっかりと抱きしめた。

「嗣雄さん…あたし…」

男の臭いを撒き散らして眞子はそう呟くと、

「何も言うなっ」

俺はそう言うと眞子をきつく抱きしめる。

「嗣雄さん…」

すると、泣いているのか眞子は涙声でそう言うと俺の胸元に顔をうずめてきた。

「たとえ…マサイの体になっても眞子は眞子だよ」

眞子を抱きしめながら俺はそう告げると、

『待て!!

 俺のマウリィを返せ!!』

と叫びながらマサイが俺の脚にしがみついてきた。

「しつこいやつだな」

俺はマサイを睨みつけながら足蹴にしようとすると、

ドォォォォォン!!

大音響と共に眩い光の塊が俺たちに迫ってくる。

「うわぁぁぁぁ!!」

光の塊から逃げる術もなく俺たちは光の中へに飲み込まれると、

「眞子ぉ!!」

そう叫びながら俺の意識は光の中へと消えていった。




モー…

モー…

サバンナに牛の鳴き声が響き渡る。

「風が変わったわ、

 そろそろ行こうか嗣雄さん」

シュカを靡かせながら眞子がそう俺に声をかけると、

「あぁ…」

俺はゆっくりと腰を上げ、

体に巻いてあるシュカについたほこりを払う。

「ねぇ、ここに来てどれくらいたったかなぁ」

移動し始めた牛の群れを追いながら俺に話しかけてくる眞子の髪は赤茶色に染まり、

そして美しく結い上げられていた。

「さぁな」

俺はそう答えると、ふと眼下に望む自分の体を見た。

首の下に続く俺の体は漆黒色の肌に覆われ、

たくましく筋肉が盛り上がっている。

「俺がマサイになって…

 どれくらい経ったんだろうなぁ」

そんな自分の体を見つめて俺はそうつぶやくと、

「ねぇ、今夜はあたしにやらせてよ」

イヤらしい笑みを浮かべながら眞子が話しかけてきた。

「うっうん」

眞子の申し出に俺は咄嗟にお尻を抑えてうなづくと、

「えへへ…

 嗣雄さんのって締りがいいんだもん」

と眞子はそう言うとアフリカの空を眺めた。

光に飲み込まれたあと、俺と眞子はマサイの村で保護されたいた。

「助かったのか…」

気づいたときはそう思っていたのだったが、

しかし、その直後、

俺は眞子をマサイにしたあのマサイの男の姿になっていることに気づき、

また、眞子はマサイの男の肉体のままで俺の横で寝かされていた。

元の姿に戻ることは出来ず、このままマサイとして生きて行くしかない。

村の呪術者にそう言われた俺と眞子はマサイの戦士・モランとしてこのマサイ村で生きていく事になってしまった。



クハァ

ギュッギュッ

日が落ち、焚き火の横目に見ながら眞子は俺の尻にペニスを突き刺しそして腰を振る。

マサイのモラン同士が1日を無事に過ごすことが出来た感謝の儀式だ。

「あぁ…くっ」

絶え間なく襲ってくる快感に俺は砂をつかむと、

「うぅ…

 すごいよ、スゴイ、
 
 あぁあたし止まらないよ」

俺を犯す眞子はそう言うとさらに激しく腰を振り始めた。

「うぉぉうぉぉ」

突かれる度に俺はうめき声を上げ、

そして、勃起している自分のペニスを扱きあげる。

「(あぁ)なぁ眞子?」

「なに(くっ)」

「マサイと言うのもいいものだなぁ」

俺が思わず呟いた声がサバンナの夜空に響いていった。



おわり