風祭文庫・モラン変身の館






「写真」


作・風祭玲

Vol.322





「はぁ…

 長かった受験も終わって、

 やっと春が来たわぁ…」

春・四月…

桜が散った学園を紺野有紗はやや開放感に似た空気を満喫しながら歩いていた。

「中学ってなにかと受験受験で追いまくられたからね、

 ここは一つ、ゆっくりと羽を伸ばさせて貰って…」

そう言いながら有紗が大きく背伸びをしていると、

「ねぇ、そこのあなた」

「はい?」

突然かけられた声に思わず振り返ると、

「にこっ!!」

上級生のバッジを付けた女子生徒が微笑んでいた。

「あのぅ…なにか?」

有紗が尋ねると、

「あなた…新入生でしょう?」

「はぁ」

「部活動は決まっているの?」

「いえ?」

「だったらうちに来ない?」

「え?」

「まぁいいからいいから」

上級生達とそんなやり取りの後、

有紗は彼女たちに連れ去られるようにして、

彼女の部室へと向かっていった。



校舎の一角にその部室は存在していた。

「世界民族研究会部ですか?」

ドアの横に掲げられている表札を見て有紗がそう尋ねると、

「そう、

 この地球上に偏在する人々の衣食住や問題点を考えてみようと言うところ」

と部長らしき少女が説明をする。

そして、

カチャッ

ドアを開けると、

「まぁ入って入って」

と言いながら有紗を部屋の中に押し込んだ。

その途端、

パンパンパン!!

いきなりクラッカーが割られると、

「新入部員獲得万歳!!」

っと上級生達が一斉に万歳の三唱を始めだした。

それを見た有紗は

「ちょちょちょっと待ってくださいっ

 あっあたし…まだここにはいるとは…」

と言いかけると、

「お願い…

 この部が存続できるか否かの瀬戸際なの…

 だから幽霊部員でも重複しててもいいから入部して」

と言いながら上級生達が縋るようにして訴えてきた。

「え?、

 そっそんなぁ」

上級生の申し出に有紗は困惑をするが、

しかし、

結局、この部に名前を連ねることを承諾した。



それから1ヶ月が過ぎ、

その間にこの世界民族研究会部の顧問は、

有紗達1年に地理を教えている嘉納先生であることと、

また有紗自身この関係のテーマには元々興味があったので、

次第に部の本棚に置かれている書籍などを読みふけるようになっていった。

「何の本を読んでいるの?」

ある日の昼休み、

教室で有紗が部室から借りてきたマサイ族に関する本を読んでいると、

クラスメイトが有紗に話しかけてきた。

「うん…

 ちょっとね…」

そう返事をしながら有紗が本を閉じると、

ハラリ…

一枚の写真が有紗の足下に舞い降りていった。

「あら…?」

その写真に気づいた有紗が拾い上げると、

写真は相当昔に撮られた物であるらしく、

セピア色に変色したモノクロ写真で、

その中にはマサイの衣装・シュカを身につけた戦士・モラン達が

集合している光景が映されていた。

「なにそれ?」

興味深そうにクラスメイトが尋ねてくると、

「ふぅぅん、大した物ではないよ」

と言いながら有紗が写真を本に戻そうとしたとき、

「あら?」

有紗は写真に何か文字が書かれていることに気がつくとその文字を丹念に読み始めた。

やがて、すべて読み終えた途端、

ビリビリビリ!!

突如、有紗が手にしていた写真が激しく震え出し、

ヌォッ!!

写真から光る手が突き出すといきなり有紗の右腕を掴んだ。

「きゃぁぁぁぁぁ!!」

突然の出来事にそのクラスメイトと有紗は思わず悲鳴を上げると、

「どうした!!」

「どうしたの?」

有紗達の悲鳴を聞きつけて他の者達も一斉に飛んできた。

そして、彼女たちが見たのは、

「たっ助けてぇぇぇ」

写真の中に腕を吸い込まれた有紗が盛ん呼ぶ有紗の姿だった。

「ちょちょちょ…ちょっと

 これってどう言うこと?」

事態を飲み込めないクラスメイト達は皆キョトンとしていると、

「なにボケッてしているの、たっ助けるのよ!!」

と言うその声に次々と有紗の身体に飛びつくと一斉に引っ張ったが

しかし、

「いやぁぁぁ!!」

ズルッ

ズルズル

有紗は腕から上半身、

続いて下半身が写真の中へと引っ張り込まれていく、

またそれに合わせて、

「うわぁぁぁあたし達も…」

「だっだめぇぇぇ」

有紗の身体にしがみついていたクラスメイト達も

次々と写真の中へと飲み込まれはじめた。

そしてついに、

スポン!!

最後の一人が写真の中に取り込まれてしまうと、

ぶぅぅぅぅん…

飲み込まれなかったクラスメイトが呆然と見守る中

写真は教室の中で光り続けていた。

それから間もなく

「どうした!!」

と言う声と共に担任の坂本か駆けつけてくると、

「せっ先生!!」

間一髪免れたクラスメイトが事情を話す。

「はぁ?、写真の中に飲み込まれた?」

最初、坂本はそう言って信じようとはしなかったが、

しかし、宙に浮かび不気味に光る写真をみるなり、

すぐに本の管理者である嘉納を呼びに走った。

「なんだなんだ?」

このことが全校中に知れ渡ると

たちまち有紗の教室は野次馬が押し寄せてきた。

「こらぁ、お前等っ

 見せもんじゃないぞ、

 さっさと向こうへ行ってろ」

そう言って坂本は野次馬を散らす中、

「う〜む…」

嘉納は写真をジッと睨み付けていた。

すると、

「嘉納先生…この写真って一体なんですか?」

と坂本は尋ねると、

「いや、私も…」

嘉納はただ首を捻るだけだった。

「で、本当にこの写真の中に飲み込まれたんだな」

不安そうに写真を見るクラスメイト達に坂本が聞き返すと、

「はっはい…」

クラスメイトは皆そう返事をすると頷いた。

そして、それを見た坂本が

「よっよしっ」

っと言うと腕をまくりながら写真に近づいていくと、

「よっ」

半ば逃げの体勢を造りながらそっと右腕を写真に近づけていった。

「せっ先生っ危ない!!」

その光景にクラスメイト達から声が上がるが、

「えぇい!!」

坂本が思いきって写真に指先を触れさせると、

ズブズブズブ!!

坂本の腕は写真の中へと入っていって仕舞った。

「うわっ」

その様子に坂本は驚くが、

しかし、写真の中で慎重に腕を回していくと、

ムギュッ!!

何かが坂本の手に触れた。

「なっなんだ?」

手に触れたそれを慎重に探っていくと、

突然、

ギュッ!!

何かが坂本の腕を握りしめた。

その手応えに、

「うわぁぁぁぁぁ」

坂本は大声を張り上げると一気に写真から腕を引いたが、

しかし、

ズボッ!!

坂本の腕と共にその腕を握りしめた黒い肌に覆われた手が写真から突き出すと、

「いやぁぁぁぁぁ」

教室の中から一斉に悲鳴が上がった。

ところが、

腕が表に出てくると、それに続いて、

ズルズルズル!!

写真の中から黒光りする肌にシュカを身体に巻いた

逞しいマサイの戦士が一人また一人と沸き出してくると、

ドサッドサッ!

教室の床に次々とその巨体を横たえていく、

「なっなんですか、これは…」

その様子を見た坂本は嘉納に詰め寄ると、

「さっさぁ?」

嘉納は相変わらず首を捻っていた。

そして、飲み込まれた人数と同じ人数のマサイの戦士が写真から出てくると、

写真は静かに床に舞い降りてしまった。



「………」

教室内に沈黙の時間が流れる。

すると、

「うっうん…」

最初に写真から吐き出されたマサイが頭を振りながら目を覚ますと、

ムクリ

と起きあがった。

ザワッ!!

その様子に見守っていた全員が一斉に引く、

すると、

「あっあれ?

 あたし…どうしたのかしら…」

とキョトンとした表情で呟くと、

「え?、どうしたの?

 みんな?」

と輪になって見守っているクラスメイト達に声をかけた。

「おっおいっ、お前…誰だ?」

恐る恐る坂本がマサイに声をかけると、

「え?、坂本先生、

 あっあたしですよ紺野…紺野有紗ですよ」

とマサイは自分を指さしてそう告げた。

そしてその途端、

「なにぃ」

取り囲んでいた全員から驚いた声が一斉に放たれた。

「え?

 一体、何があったんです?」

マサイはそう言いながらふと自分の身体に視線を落とすと、

見る見る驚きの表情に変わり、

「いやぁぁぁ!!

 なにこれぇ…
 
 どうなっているの!?」

と大声を張り上げ、

そしてすぐに立ち上がると自分の体を確かめた後、

ペタン

とその場に座り込んでしまった。

「なぁ…お前本当に紺野なのか?」

そう坂本が尋ねると、

「せっ先生…あたし…男になっちゃったぁ!!」

有紗はそう泣き叫びながら坂本に抱きついた。

しかし、坂本はどうしていいのか判らずに

ただマサイとなってしまった有紗を抱きしめているだけだった。



「そんな…

 折角、15年間育ててきた娘が土人になってしまっただなんて…」

学校からの呼び出しで駆けつけた有紗の両親は、

マサイの姿になった有紗を一目見た途端、

母・育子はそう言いながら泣き崩れてしまった。

「どっ土人じゃなくて、マサイよマサイ」

その母親の言葉に有紗はそう言い返すと、

「土人もマサイも一緒じゃない。

 大体どうするのよ、

 そんな姿じゃぁお嫁に出せないじゃい。

 親戚の方々の前で大恥をかくのはイヤですからね」

と育子は怒鳴ると、

「まぁまぁ、母さん…」

といいながら有紗の父である武がそっと妻の肩に手を添えると、

「そんなに落胆することはないよ、

 有紗は初めから男の子だったと考えてばいいし、

 それに娘なら瑞穂がいるじゃないか、

 なぁ?」

と声をかけた。

「あなたはそれいいんですか?」

そう言いながら育子が顔を上げると、

「はははは…」

武は笑いながら有紗の傍に寄り、

「有紗…」

と言いながら有紗を見上げた。

「父さん…」

有紗はこれまで見上げていた武の顔が眼下になってしまったことに

ショックを受けながら見つめていると、

ポンポンポン

突然、武が有紗の肩や腰そして胸板を叩くと、

大きく頷き、

「いやぁ、

 高校に入った途端、

 いきなり逞しくなってくれて父さんは嬉しいぞ!!

 うん、

 マサイの戦士だって?

 いやぁ、大いに結構じゃないか、

 お嫁には行けなくなったが、

 でも、イザとなったらアフリカからお嫁さんをもらえばいいんだからな」

と有紗の変身を気にとめていない台詞を言った。

「とっ父さんっ?」

予想外の父の言葉に有紗は目が点になると、

「あなた!!

 実の娘が土人にされたのにその言いぐさは何ですかっ」

と育子が怒鳴る。

「母さん、そんな大声を出さなくても…」

育子の声に耳を塞ぎながら武がそう言うと、

「大声とは何です?

 大体あなたは…」

そのままの勢いで始まった育子と武の口論を目の当たりにして有紗は、

「はぁ」

とため息を吐くと、

「まぁ元気を出せや…」

坂本に肩を叩かれた。



「ただいまぁ…」

両親に連れられ帰宅した有紗は鴨居に頭をぶつけないように

自分の部屋に向かうと、

手にしていたマサイの槍と

木組みにウシ皮を張ったマサイの盾を放り出した。

カラン!!

トコン!!

槍と盾は乾いた音を立てて部屋の隅に頃がていく、

そして、それを眺めながら有紗はイスに腰掛けると、

「はぁ…

 あたしどうなるのかなぁ…」

そう呟きながら机に頬杖をつき、

赤土が練り込められ細くより分けられた自分の髪を抓んんだ。

すると、

「お姉ちゃん!!」

と言う言葉と共に妹の瑞穂が有紗の部屋に入ってきた。

「瑞穂っ、こっちに来てはダメ!!」

瑞穂の姿に驚いた有紗が声を上げると、

「なんで?」

瑞穂は姉の言葉の意味を尋ねた。

すると、

「なんでって、

 見て判らない?

 お姉ちゃんはマサイになちゃったのよ、

 男よオ・ト・コ

 だから、女の子のあんたがここにノコノコ入ってきてはダメよ」
 
と強い調子で言う。

しかし、

瑞穂はいきなり有紗に抱きつくと、ギュッと有紗を抱きしめた。

ムギュッ!!

「あっ」

瑞穂の柔らかい身体の感触に有紗の股間がすぐに反応した。

ビクン!!

モリモリモリ

見る見る膨らみ始めた股間に有紗は慌てて押させながら、

「ちょっちょっと離れなさいよ」

と文句を言うと、

瑞穂は一端手を離して、

「あたし…頼りになるお兄ちゃんが欲しかったんだ。

 だから、お姉ちゃんがこんなに逞しくなってくれて嬉しい!!」

と有紗に言うと、再び抱きついた。

「あっ

 もぅ…瑞穂まで…」

有紗は父親に続いて妹までが自分のマサイ化を歓迎していることに落胆をすると同時に

そのことが心の奥に怒りとなって現れてくると、

「…って行って…」

「え?」

「ここから出ていって!!」

と強い調子で瑞穂に言うと、

まるで、瑞穂を追い出すかのような剣幕で彼女の身体を部屋から押し出していった。

パタン!!

妹を追い出しドアを閉めた有紗は

「はぁ、全くもぅ何奴も此奴も…」

ふと部屋に置いてある鏡を見ると、

そこには赤茶けた髪を結い上げ、

朱染めのシュカを身体に巻き、

そして、細長い手足と黒い肌に覆われた逞しい肉体を持った

マサイの戦士・モランの姿が映し出されていた。

「…………」

女の子の部屋に不釣り合いなマサイの姿を有紗は横目で見ていると、

ふと、股間よりシュカを下から持ち上げているペニスの存在が気になった。

「瑞穂に抱きつかれただけでこんなになってしまうだなんて」

そう思いながら有紗はシュカの上からそっとペニスを掴むと、

シュッシュッ

っと軽く扱き始めた。

「あぁ…うっ

 はぁはぁ」
 
カリ首とシュカが擦れる刺激を感じて次第に有紗の息が荒くなっていく、

「あぁ…気持ち良い…

 男の人のオナニーってこんな感じなの?」

恍惚とした視線を天井に向けて有紗はそう呟いていると、

「ははは…」

と言う声が、突然響き渡った。

「え?(ドキッ)」

その声に慌てて有紗はペニスを扱いていた手を離して振り向くと、

「よっ」

と言う声と共に、

向かいの家の部屋から同じ高校に通う幼馴染みの羽賀敬が声をかけてきた。

「たっ敬…」

敬の登場に有紗は慌てて胸を隠すと、

「なぁに、恥ずかしがっているんだよ。

 その身体で恥ずかしがられても気味が悪いだけだろう」

と笑いながら指摘する。

「失礼ねぇ」

それを聞いた有紗はむくれながらそう返事をすると、

「いやぁ話には聞いていたけど

 でも、本当にマサイ族になっちゃったんだな…」

そう言いながら敬は感心しつつモランになった有紗を見つめる。

「わっ悪い?」

敬の視線を感じながら有紗はそう言い返すと、

スッ

っと胸元を隠した。

すると敬は、

有紗のシュカを指さしながら、

「なぁ、いまお前が着ているその赤い服の下って

 下着とか何も着ていないの?」

と尋ねた。

「なっ何を言い出すのよっ

 そんなもの着ていないわよ」

唐突な敬の質問に有紗は驚くと思わずそう口走ってしまった。

「ふぅぅん、なるほど…

 やっぱそうだったんだ。

 いや、俺もTV等でマサイ族を見たとき下着はどうしているのかなぁ…

 って思っていたからさ」

敬はそう言うと、屋根づたいに有紗の部屋に入ってきた。

「ちょっと、なによいきなり女の子の部屋に入ってくるなんて…」

敬の行動に有紗は文句を言うと、

「女の子って…

 有紗はいま男だろう?」

そう敬が言い返す。

すると、

「………」

有紗は何も言い返せなくなってしまった。

そして、

「いやぁ…しかし、でかいなぁ…」

横に立った敬が有紗を見ながらそう言うと、

「わっ悪かったわねっ」

有紗は思わず言い返した。

すると、

「おっチンポおっ立てているじゃん」

と言いながら瑞穂に抱きつかれたときに勃起してしまったペニスを指摘した。

「おっ大きなお世話よ!!」

敬の言葉に有紗は声を張り上げると、

「なぁ…男のオナニーの仕方教えてやろうか?」

と悪戯っぽく言う。

「だっ誰が!!」

その言葉に有紗は怒鳴ると、

「まぁまぁ、

 そう気張らずに
 
 折角男になったんだから俺がレクチャーしてやるよ」

敬はそう言うと

ムギュッ

っと勃起している有紗のペニスをシュカ越しに掴んだ。

「あっ(ビクン!)」

その途端、有紗は身体を捻ると、

「おっ感じてんじゃん」

有紗の反応に敬はニヤケながらそう言う。

「いっいやっ…」

身体をよじりながら有紗はそう訴えると、

シュッ

シュッ

っと敬の手が動きはじめた。

すると、

「あっ…いっいぃ…」

有紗は目をきつく閉じ、

次第に息を荒くし始めた。

シュッ

はぁ…

シュッ

はぁ…

「おっいいぞ、そうだ、

 気持ち良いだろう…」

敬の言葉に、

コクリ

コクリ

有紗は幾度も頷く、

「でも、すげーな…

 有紗のチンポって俺の二回り…いやそれ以上あるな」

敬はそう感心しながら棍棒のような姿になった有紗のペニスをしごき続ける。

すると、

「あっ…」

ビリッ

有紗はペニスの付け根に何かが溜まり始めた事に気づくと、

思わず声を漏らしてしまった。

すると、

「なんだ、もぅ出したいのか、

 有紗って早漏なんだな…」

有紗の変化を感じ取った敬はそう言うと、

次第に扱くペースを上げ始めた。

シュッシュッシュッ

「ん・ん・んんんんん…」

次第に高まってくる射精感に有紗は顎を上げると、

ダラダラと汗を流し始めた。

ムワッ

男の汗とマサイの土の臭いが混じった体臭が有紗の身体から立ち上り始める。

「うわぁぁぁくせぇ」

その臭いに敬が思わずそう口走ると、

「あぁ…そんなこと…いわないでぇ…」

必死に射精を堪える有紗はそう呟くと、

「あのきれい好きの有紗がこんな臭いをまき散らす様になるとわな」

と敬が言葉で有紗を攻め始めた。

「いやっ言わないで、お願いだからそんなことは言わないで」

有紗はそう訴えると、

「あぁ出る出る出る出る!!」

と言う言葉をハッすると、

バッ!!

シュカからペニスを出した途端。

ピュッ!!!!

ピュッ!!

ピュッ!

っと幾度にも渡って白濁した精液を高く吹き上げた。

「くはぁはぁはぁ…」

ベットリと周囲にまき散らしてしまった精液を眺めながら、

有紗はガックリと4つんばになると、

「精通、おめでとう!!

 男の射精も気持ち良いモノだろう?

 もぅこれで有紗は立派な男だよ」
 
と敬は言い残すと、

サッ

と自分の部屋へと戻っていって仕舞った。

「あぁ…

 なんで…
 
 なんで、こんな目に…」

有紗はマサイとなってしまった自分の体と

その身体についているペニスが吐き出した精液を恨めしく眺めていた。



おわり