風祭文庫・尼僧変身の館






「摩羅の寺」
(後編)


作・風祭玲

Vol.598





「うふっ

 あなたの胸…

 とっても柔らかいですわぁ」

「え?」

深夜の宿坊に響くその声に僕は驚くと、

ムギュッ

僕の胸を揉みながら羅洸さんは背後からのぞき込み、

「いいんですよ、

 決して恥ずかしい事ではありません。

 わたし達の胸はみんな柔らかいし、

 このような胸をお持ちのあなたは…

 十分、尼になれますわ」

と僕に告げる。

「あっ尼に?

 僕がですか?」

「えぇ…そうですわ

 あなたなら、

 きっと美しい尼になれますよ」

「そんな…

 いきなり何を言って…

 だって、そうでしょう?

 僕は男ですよ、男。

 男の僕が尼になれるわけ無いでしょう?

 坊さんならともかく。

 それに、坊さんにだって、

 頼まれたってなりたくもありませんよ」

顔を横に向け語気を強めながら僕はそう言い返すと、

「(ニヤッ)」

羅洸さんの顔に言いようもない笑みが浮かび上がり、

「男?

 あなたが?」

と囁く、

「え?」

その意味不明ともとれる言葉に僕は驚くと、

「ふふふ…」

羅洸さんは小さく笑い、

スススス…

僕の胸に入れていた手を下へを滑らせてゆくと、

股間に潜り込んできた。

「あっ

 いやっ

(え?)」

羅洸さんのその行為に僕は思わず女みたいな声を上げ、

そして、慌てて口をつぐむと、

「あら、いまの声…

 とってもいい声ですよ。

 さぁ、もっと聞かせてくださいな」

と指摘するや否や、

サワサワ

股間に潜り込んだ手が撫でるように抓るように動き始める。

その途端、

ビクン!

「あんっ」

感じる。と言うより、

まるで電気に打たれたようなショックが身体の中を流れ、

僕は再び声を上げた。

「そうそう、

 まるでいまあなたの身体は女である。

 と言っているみたいですわね」

僕の上げた声に羅洸さんはそう指摘するが、

「違うっ

 僕は男…(ビクンっ!!)

 んぁぁぁ!!!」

僕はあくまで男だと言い張ろうとしたその時、

羅洸さんの指が僕の股間のある一点にふれると、

僕の身体の中を電撃のごとく快感が突き抜け、

ビンッ!

左右の胸の乳首が見る見る固くなると、

思わず身体を弓なりに反らしてしまった。

「身体は正直ね…

 乳首がこんなに大きくなって…

 ふふっ

 さて、

 見せてあげましょうか?

 あなたのオマンコを…」

キュッ!

羅洸さんの細い指が僕の膨らんだ乳首をきつく抓り上げながら囁くと

「(ビクッ)あんっ!」

僕は身体を跳ねさせ声を上げる。

「うふっ、

 かわいい声…」

耳を澄ませその声を聞き届けた羅洸さんはそう呟き、

サワ…

僕の太股に手を滑らせ、

そして、ゆっくりと開かせると、

「ほら、見なさい。

 あなたのオマンコ…

 こんなに涎を流して、

 とってもイヤらしい口を開いているわ…」

と僕に告げた。

「え?」

その言葉に僕は慌てて開かれた股間を見ると、

クチュッ!

羅洸さんの白い指の間より

淡い桜色から赤く染まりつつある肉のヒダが姿を見せ、

さらに明かりを受けて光る液体が流れ落ちていた。

「これは…」

幾重ものヒダを含みながら縦に盛り上がるその姿に驚いていると、

「汚れを知らない綺麗な色…

 あなたなら立派な尼になれますわ」

と囁く羅洸さんの手が上に上がると、

頭の髪の生え際を軽く撫でた。

「やっやめてください!!」

ハスキーな声を上げながら思わずその手を叩くと、

「素直になりなさい」

羅洸さんはそう囁きながら僕を強引に抱き寄せ、

膨らみを増してきた胸をゆっくりと揉み始めた。

「うっ(ビクッ)」

さっきよりも一団と強く感じてきた感覚に僕は身を縮めてしまうと、

「肌が敏感になってきているのね、

 尼はみんな敏感よ、

 部屋の空気が少し動いただけでも判りますよ、

 ふふっ

 おっぱいもこんなに膨らんで…」

羅洸さんは胸を揉みながらそう囁き、

そして乳首を弄び始めると、僕のうなじに舌を這わせ始めた。

「あっあぁ…

 あっ
 
 あっ」

肌から伝わってくる快感と、

乳首を弄られる快感とが重なり合い、

僕はさらにあえぐと、

スッ

いきなり羅洸さんの感覚が消えてしまった。

「あぅ、やっやめないで…」

股間をぐっしょりと濡らしながら僕は続きを頼むと、

グイッ

僕の顔を振り向かせ、

「出家するかっ

 尼になるかっ」

と強い調子で羅洸さんは僕に決断をせまる。

「…なっ…なります。

 だから…

 だから…

 イカせてください」

ギュッ

羅洸さんの衣を握りしめながら僕はそう訴えると、

「(ニコッ)そう…それならよろしい」

羅洸さんは満面の笑みをたたえながら僕を見つめ、

その直後、

クリッ!

ヒダの中に埋もれ、

小さな突起・クリトリスになってしまった僕のペニスをきつく抓りながら、

ミュブッ

その下から羅洸さんの指が僕の中に入ってきた。

ビクン!!

「あっあぁぁっ!!!」

痛みと共に押し寄せてきた快感に僕はあえぎ声を上げてしまうと、

「さぁ、

 イキなさい。

 イクのです。

 イッて尼になるのです。

 さぁ、御仏の前で尼になるのです」

と叫びながら

クチュクチュクチュ!

僕の中に入れた指を激しくこすり始めた。

「あぁっ

 あぁっ

 イク

 イク

 イッちゃう!

 あっ

 あぁ!!」

羅洸さんの指によって僕は絶頂へと突き進み、

そして、ついに…

「あぁぁん!!

 ビクッ

 ビクッ

 ビクッ!」

僕は生まれてはじめて女の絶頂というのを味わってしまった。



ゾリ…

ゾリ…

羅洸さんに抱かれながら僕の髪がそり落とされていく、

やがて、

チャポン…

桶よりひときわ高く水の音が響きわたると、

僕の頭にあった髪の毛は全てそり落とされ、

青く光る剃りが揺らめくロウソクの明かりを受け妖しく輝いていた。

「さぁ、ご覧なさい。

 あなたの顔を、

 さぁご覧なさい。

 尼となった自分の姿を」

クチュッ

僕の股間に指を差し込みながら羅光さんはそう言うと、

一枚の手鏡を手に取り、それに僕の姿を映し出す。

すると、

そこには羅洸さんに抱かれた坊主頭の少年を思わせる僕の姿が映し出されるが、

しかし、鏡が僕の首から下を映し出すと、

胸の上で膨らんでいる左右1対の乳房と、

その乳房の上で固く盛り上がっている乳首のの姿が映し出され、

なた、さらに下へと鏡が向くと、

そこに映し出されたのは、

男のシンボルが消え失せ、

代わりに真っ赤に充血をした女の性器・オマンコが、

涎のような液体を流しつつ

羅洸さんの指を再び飲み込んでいた。

「うっ」

その光景を目にした途端、

僕は自分が女になってしまったこと、

尼になってしまったことを自覚させられるが、

しかし、なんで女になってしまったのか、

その理由はいくら考えてもわからなかった。

すると、そんな僕の心情を理解してか、

「夕食に食べたあの白子が君を女の子にしたのよ」

と羅洸さんは囁く。

「え?

 あの白子?」

その言葉に思わず聞き返すと、

「えぇ、そうよ、

 あの白子は、この寺の池に住む摩羅サンショウウオの精液、

 これをを食べると男の子は女の子に、

 女の子はあるものに姿を変えるのよ」

と僕に告げる。

「男の子を女の子に…って

 そんなこと…」

「ふふっ

 信じたくないよね、

 まさか、自分が女の子に、

 まさか、尼になるだなんて…

 でも、これが真実よ」

驚く僕に羅洸さんはそう言うと、

クチュクチュクチュ

僕のオマンコに入れていた指を激しく動かし始めだした。

その途端、痛く痺れる感覚が股間より響き渡ると、

ビクン!

「うっうわぁぁl!」

再び襲ってきた快感に僕は悲鳴を上げるように叫び声を上げた。

「さぁ、

 その汚れた身体を清めてあげます。

 さぁ、お前の汚れを全てはき出すのです」

その声を聞きながら羅洸さんはさらに激しく攻め始める。

そして、彼女の指技の中、

僕は一歩一歩、再びあの絶頂への階段を登り、

「あっあぁ…

 イク…

 イク

 イクイクイク、

 いっちゃうぅぅ!!」

の叫び声と共に、絶頂に達ししてしまうと、

プシャァァァ!!!

愛液と共に小便を噴き上げてしまった。



ビシャビシャビシャ…

足下に丸い池を作りながら、

僕は羅洸さんに抱かれぐったりとしていると、

「ふふっ

 そう、

 それでいいのよ、

 たったいま、

 あなたは今生の汚れを全て流してしまったわ、

 で、どうかしら?

 再び味わった女の絶頂は…

 男では決して味わえないのよ、

 そして、コレを知ったあなたはもぅ尼、

 出家した尼なのよ、

 さぁ、尼となったあなたに法名をつけてあげましょう。

 そうね、いまは春…春洸というのはいかがかしら?」

そんな僕を抱きながら羅洸さんは尼としての法名を告げると、

クリッ!

かつてのオチンチンのクリトリスを抓り上げる。

すると、

「ひっ」

飛び跳ねるように僕は身体を浮かすと、

「そう、

 そんなに嬉しいの…」

と羅洸さんは嬉しそうに言い、

そして、

「じゃぁ、尼・春洸となったあなたのその姿を

 今度結婚する彼女に見て貰いましょう」

といまの僕の姿を美紀恵に見せると告げた。

「(はっ!!)

 それだけは…やめて…」

その言葉に僕は我に返ると慌てて懇願をした。

美紀恵に…一週間後に僕の妻となる女性に、

尼にされてしまった自分の姿を見せることなど絶対に出来なかった。

「心配しなくても大丈夫よ、

 美紀恵さんもあなたに相応しい姿になっているから」

と僕に向かって羅洸さんはそう告げると、

「摩洸っ

 そっちの準備は?」

と声を上げた。

すると、

「えぇ、こっちも終わっているわ、

 さぁ、美紀恵さん。

 いまのあなたの姿を夫となる健彦さんに見せてあげるのよ」

と言う声が響き、

やがて摩洸さんが掌を上にして合わせた両手に何かを乗せながら入ってきた。

「なに?」

最初は暗く、何を乗せているのか判らなかったが、

しかし、近づくに従い”それ”はハッキリと見えてくる。

「え?

 なに?

 そっそれって…」

「はいっ、

 男の人の男根、オチンチンです」

と摩洸さんは僕に告げる。

「おっオチンチンって」

その言葉に僕は彼女の掌をのぞき込むと、

ムクッ!!

その掌の上では黒ずんだ赤黒い肌を晒す男性のペニスが

亀頭を僕の方に向け不気味にうごめいていた。

「うぇっ」

まじまじと見るペニスの姿に思わず吐き気を催してしまうと、

「あら、随分と冷たい仕打ちをするのですね、

 妻となる女性だった人に…」

と摩洸さんが言う。

「こっこれが、

 美紀恵だってぇ?」

その言葉に僕は思わず聞き返すと、

「えぇ、

 摩羅サンショウウオの白子を食べた男性は女性に、

 一方、女性は男根になってしまうのですよ、

 ほら、この通りに」

と摩洸さんは説明すると、

グィ

掌にのるペニスを僕の顔に押し当てた。

「いやっ」

その行為に僕は思わず声を上げてしまうと、

「さぁ、いやがってばかりでないで、

 彼女を助けてあげなさい。

 摩羅になって以降、

 射精ばかりして、

 とうとう、こんな大きさになってしまったのですよ、

 このままでは無くなってしまいますよ」

と摩洸さんが僕に言う。

「小さく?」

「えぇ、

 最初は人と同じ大きだったのに、

 幾度も幾度も射精を繰り返すうちにね、

 すっかり小さくなってしまって、

 このまま精を吐き続けて行くと、

 ついには消えてしまうのです。

 摩羅は勃起することと、

 射精することしか出来ませんから、

 さっ、早くあなたのお股よりあふれるその愛液を飲ませてあげなさい。

 摩羅には一番のご馳走なのですよ」

と続けた。

「愛液って…」

羅洸さんの言葉に僕は戸惑うと、

「早くしてあげてください、

 遅くなれば遅くなるほど小さくなり、

 いざ、女陰に挿入しても絶頂にはいけませんよ」

と注意される。

「そんな…」

「さぁ」

摩洸さんに急かされるように僕はペニスを受け取ると、

まるでいまさっき男性の股間から切り取られたかのごとく、

生々しい姿を僕の前に晒す。

そして、そのペニスを見据えながら、

「ほっ本当に…美紀恵なのか?」

と尋ねると、

グッ

グググググ…

ペニスの陰茎が伸び始め、

ゆっくりと亀頭が持ち上がっていくと、

コクリ…

精液の糸を引くそれが上下に動いた。

「そんなぁ!!」

あの美紀恵がペニスにされた…

その信じられない事実に僕はショックを受けるが、

「嘘だ!!」

と叫ぶと、

裸であることも忘れ、僕は飛び出すと、

美紀恵が寝ていたはずの部屋に飛び込んだ。

しかし、そこには主の居ない布団があるだけで、

美紀恵の姿はどこにもなかった。

「そんな…

 美紀恵!」

トーンの高い女の声を上げながら僕は美紀恵の姿を求めて

宿坊の中を走り回り、

そして、ある部屋の戸を開けた途端、

「うっ」

ムワッ

部屋中に飛び散る夥しい量の精液と、

噎せるような独特の臭いが鼻を突いた。

そして、その部屋の中、

大きな精液溜まりの中に沈むようにして、

美紀恵が着ていた寝間着を見つけた途端、

ヘタ…

僕の身体から力が抜け、

「美紀恵…

 お前、本当にチンコになっちまったのかよ」

と握りしめていたペニスを見た。

すると、

ヘタァ…

さっき摩洸さんから受け取ったときは

自ら動くことができたペニスがすっかり動かなくなり、

また元気もなくなっていた。

「(はっ)

 まっ待ってろ」

それを見た僕は大あわてでペニスを股間へと持って行くが、

しかし、萎えてしまっているペニスはいくら押し当てても、

挿入することは出来なかった。

「どっどうしよう…

 このままでは…」

萎えたままのペニスを抱きしめながら僕はオロオロしていると、

「そんなの簡単でしょう、

 勃起させればいいのですよ、

 何年男の子で生きてきたのですか?」

と後を追いかけてきた摩洸さんが僕に言う。

「そっそっか」

その言葉を受けて、僕はオナニーをするように、

手の上のペニスを扱き始めるが、

しかし、いくら扱いてみても固くはならなかった。

「そんな、

 早く、固くなってくれ!」

必死に祈りながら僕はさらに扱くと、

「口をお使いなさい」

と今度は羅洸さんがアドバイスをする。

「口…」

そのアドバイスに僕は一度ペニスを見て、

決心をすると、閉じていた唇を上下に開き、

ヌプッ

僕は生まれて初めてペニスを口に含んだ。

「あふっ

 女の子ってこんな事をするの…」

そう思いながら僕は舌を亀頭に絡ませるようにして吸い上げると、

ピクッ

力が抜けていた陰茎が微かに動き、

それと同時に

ムク

ムクムクムク!!

瞬く間にペニスは口の中で勃起してくる。

「美紀恵っ!!」

チュパ

チュパ

チュパ

心の中で美紀恵の名を叫び、

僕は剃り上げられた頭を左右に振りながら

固く勃起をするペニスをしゃぶっていた。

すると、

『…たけ…』

僕の頭の中に美紀恵の声が微かに響くのと同時に、

ビュッ!!

口に含んでいたペニスが射精をした。

「うごっ!

 ゴホッ!」

口の奥深くめがけて放たれた精液に僕は噎ぶが、

しかし、はき出すこともなく全て飲み尽くすと、

ジワッ

身体の奥深くから熱いモノがこみ上げ、

次第に僕は上気しはじめていった。

そして、

「ぷはぁ

 はぁはぁはぁ…」

ペニスを口からはき出すと、

「美紀恵…

 お前…

 とってもイヤらしい身体になりやがって

 もっもぅ、我慢が出来ないよ」

未だ勃起を続ける彼女の姿を見ながら

僕はゆっくりと愛液があふれ出ている股間へと導いてゆくと、

「さぁ、

 僕の愛液をたっぷりと飲みな」

と囁きつつ、

ズニュゥゥゥ!!!!

僕は美紀恵の身体を体内奥深くへ挿入した。

そして、それから程なくして、

「あっ

 あぁぁぁぁん!!!!」

僕は、摩羅寺中に一際大きな声を響かせ、

イッてしまった。




「あはんっ

 あはんっ」

ジュボ

ジュボ

ジュボ

本堂にみだらな音を響かせながら、

一人の尼が大きく開いた自分のオマンコにペニスを挿入し悶えている。

「あんっ

 あんっ
 
 あぁ
 
 あぁん、固い、
 
 固いよぉ」

じっと本尊が見下ろすその下で、

白い頭巾の端をぎゅっと噛み締めると、

黄袈裟を捲くり、

黒衣をはだけさせながら尼は悶えているが、

だが、股間に伸ばした手には

固く勃起し妖しく光るペニスが握りしめられ、

それを激しく動かしていた。

やがて、本堂の出入り口に摩洸、羅洸の二人の尼が姿を見せると、

「うふふっ

 春洸ったら、

 朝早くからお務めに励むなんて」

と摩洸はそう囁き、

「摩羅を己の女唇にねじ込み一人悶える尼の姿…

 とても美しいですわ」

その言葉に羅洸も同じように続く

「えぇ、

 そうですわ、

 固く結ばれた二人の永遠の愛の姿は

 とても美しいですわ」

と摩洸、羅洸の二人はそう言うと

「お二人ともいつまでもお幸せに…」

声をそろえ、本堂に背を向けた。

そして、

「さて、羅洸、

 そろそろ準備をしなくては」

「えぇ、

 また今日も新しい贄が来るでしょうから」

と朝日が差し込む境内へとあるいて行った。



「あぁんっ

 あぁんっ

 イク

 イクよ、

 美紀恵っ

 一緒に…

 いっいくぅぅぅ!!!」



おわり