風祭文庫・尼僧変身の館






「夕林院の尼僧」
(後編)


作・風祭玲

Vol.441




「ぷはぁ

 はぁはぁはぁ」

流した愛液をすべて舐め取らされた健太が蓮華尼の股間からようやく口を離すと、

「ふふ

 全部舐めたのね、
 
 えらいわ」

蓮華尼は笑みを浮かべながら、

そっと健太の頬をなでた。

すると、

「あっあのぅ

 もっもぅいいでしょう?」

股間を抑えながら健太が訴えると、

「そうねぇ

 いいわ、
 
 さぁいらっしゃい
 
 女の快感を教えてあげる」

蓮華尼はそう返事をして、

ゆっくりと布団の上に横になった。

その途端、

「はぁはぁはぁ」

これまで射精すら禁じられていた健太が荒い息をしながら、

蓮華尼に飛び掛ると、

貪るようにして蓮華尼の乳房に吸い付いた。

チュパッ

チュパッ

健太の乳房の吸う音が響き渡る中、

「ねぇ

 そんなにオッパイっておいしいの?」

冷静な蓮華尼の声が響き渡る。

「え?」

その声に健太が驚くと、

「ふふ…

 オッパイってそんなに美味しい?」

身体を起き上がらせながら蓮華尼は再度健太に尋ねた。

「何を…」

「いいわよ、

 もぅすぐお乳が出るわ、

 さぁ気の済むまでおしゃぶりなさい」

蓮華尼はそう言うや否や、

グィ

っと健太の口を硬く尖っている自分の乳首に押し当てた。

「ふぐぅぅぅ」

健太の呻き声が響き渡る中、

「うっ

 あぁっ

 お乳がでるぅ」

仰け反りながら蓮華尼がそう呟くと、

グリッ

再び下腹部が動き、

それと同時に

ピュピュッ!!

蓮華尼の乳首から生暖かい母乳が噴出すると、

健太の喉の奥へと飛び込んでいった。

「うっ!!」

口の中に広がる母乳の味に健太が驚くと、

「すべて飲むのです」

蓮華尼は健太をきつく抱きしめ、

ビュッ!

ビュッ!

っと母乳を健太の口の中へと流し込み、

そしてその母乳を健太は喉を動かし飲み込んでいった。



「ぷはぁ」

口から母乳を滴らせながら健太が再び乳房から口を離すと、

「ふふ…

 美味しかった?
 
 あたしのオッパイ」

笑みを浮かべ蓮華尼は健太に尋ねる。

そして、

蓮華尼は健太の胸に自分の手を這わせると、

「さぁ、

 今度はあなたのオッパイを見せて…」

と呟いた。

「え?」

その言葉に健太が驚くと、

「ふふ…

 何を驚いているの?
 
 あたしの愛液とオッパイを飲んだでしょう。
 
 だから、今度はあなたの番よ」

「え?

 だって俺はオトコ…」
 
「あら、あなたのどこがオトコなの?」

「だって、

 オッパイなんて
 
 え?
 
 え?
 
 えぇ?」

蓮華尼の言葉を否定しようと健太は自分の胸に手を持っていくと、

プルン!!

そこにはあるはずのない乳房が左右に二つ、

その存在を誇示するかのように膨らんでいた。

「そっそんなぁ!!

 なっなんで?」

プルン

プルン

と形の良い乳房を揺らしながら健太が悲鳴を上げると、

「ふふ

 きれいなオッパイをもっているのね
 
 嫉妬しちゃいそう」

蓮華尼はそう言いながら

乳房の先で尖っている乳首をねじり上げると、

思いっきり引っ張った。

その途端、

「あっいやっ!!!」

ビクン!!

と身体を強張らせた健太は少女を思わせる声を上げた。

「!!!」

自分の口から出た女性の声に健太自身が驚くと、

「何を驚いているの?」

「そんな…

 おっ俺…女の声?」

「ふふ…

 何を言っているの?
 
 あなたは女の子よ、
 
 ほらっ
 
 ちゃんと、ここも女の子になっているわよ」

驚く健太に蓮華尼はさらに衝撃の事実を伝えるべく彼の股間に手を入れ、

そして、その中にある敏感な突起を指で突付いた。

その直後、

「あんっ!!」

深夜の寝所に健太の鈴のような声が響き渡った。

「なっないっ

 そんな

 なんで?」

「ふふ

 判った?
 
 ちゃんとあるわね。
 
 女の子の証が」

「なんで、

 おっ俺に何をしたんだよ」

「何をした?

 あたしは何もしないわ」
 
「そんな

 じゃぁなんで俺が女になってしまうんだよぉ」

「さぁ?」

「戻してくれよ、

 俺を元の男に」

涙を溜めながら健太は蓮華尼に食って掛かると、

「何でそんなに男に戻りたいの?

 女の方が良いのに決まっているのに…
 
 ふふ…
 
 いいわ、
 
 あなたに判らせてあげる、
 
 女の快感と絶頂をね」

蓮華尼は泣き叫ぶ健太を見据えると、

柔肌へと変化してしまった彼の身体をゆっくりと包み込んだ。



「くはぁはぁはぁはぁ」

「ふふ

 可愛かったわ」

股間に口を開いた女唇より愛液を滴らせて

ぐったりとしている健太を眺めながら

蓮華尼はゆっくりと立ち上がると、

「ふふふ…

 どう?
 
 女の快感は?
 
 天に昇るような気持ちのよさでしょう…
 
 男の身体では味わえない快感…

 そう、女の快感を知ってしまった以上、

 お前はもぅ以前には戻れはしない。
 
 ふふ
 
 さぁ女の肉体を得たお前を尼にしてあげよう」
 
そう蓮華尼は健太に向かって告げると、

「あっ尼に…?

 おっ俺を…か?」

Cカップに膨らんだ乳房を揺らしながら健太が聞き返す。

すると、

「ふふ」

蓮華尼は意味深な笑みを浮かべ、

静かに腰を下ろすと、股を大きく開いた。

そして、

「(はぁ)さぁ、

 お前にこの寺の本尊を授けよう(はぁ)」

息を荒くしながらそう告げると、

「うっ

 くっ
 
 くはぁ
 
 あぁぁ!!」

蓮華尼は全身から汗を噴出し体をくねらせ始めると、

まるで、出産をする妊婦の様に苦しみ始めた。

「なっ」

目の前の蓮華尼の姿に健太は唖然としていると、

グリッ!!

露になっている蓮華尼の下腹部に小さな盛り上がりが突き出すと、

それがゆっくりと下に向かって向きを変えるように動いていった。

「え?」

その様子に健太は目を見張ると、

「あぐぅぅぅ!」

蓮華尼の一際大きい喘ぎ声が響き渡り、

と同時に、

ブシュッ!!

口を開けていた蓮華尼の女唇から愛液が滝の様に噴出した。

「!!!」

もはや健太の口から何も言葉は出てこなかった。

「ふぅ

 ふぅ
 
 ふぅ」

青い剃りを見せている坊主頭からおびただしい汗の筋を流し、

また噴出した愛液を滴らせながら蓮華尼は肩で息をすると、

「うっ

 くっ」

覚悟を決めたかのように再び力んだ。

すると、

ニュプッ!!

蓮華尼の女唇が一瞬、硬くギュッと閉じると、

その口を押し広げるように黒い物体が姿を見せた。

「うっ

 くはぁ
 
 あんっ!!」

歯を食いしばる蓮華尼が最後の力を振り絞るように身体を捩ると、

ニュルルルル…

顔を出していた物体がゆっくりとその姿を見せた。

「そっそれは?

 仏像…」

「ふふ

 驚きました?
 
 これがこの寺の本尊であり
 
 代々この寺を守る尼・蓮華尼が己の子宮に安置している胎内仏…
 
 さぁ、次の蓮華尼となるお前がこの御仏を守るのです」

ビクン!!

まるで勃起する男根のごとく股間から安らかな笑みを浮かべる仏像を突き出し、

蓮華尼は健太に迫ってきた。

「いっいやぁぁぁぁ!!!」

バタバタバタ!!

迫ってくる蓮華尼の姿に健太は切り裂くような女の悲鳴を上げ、

這い蹲りながら蓮華尼の寝所より飛び出してしまうと、

「お待ち!!

 逃がさないわよ!!」

飛び出した健太の後を蓮華尼は追いかけ始めた。



「いやぁぁ」

バタバタバタ

恐怖でパニックになったためか健太は立ち上がることが出来ず

這いつくばったまま本堂へと逃げ込むと、

逃げ場を探し本尊が無い蓮台の上へとよじ登っていく、

そして、その後を股間から仏像を突き出した蓮華尼が

「ふふふふ……」

と笑みを浮かべながら本堂に入ってくると、

蓮台の上の健太の姿を見るなり蓮台を登りはじめた。

「いやぁぁぁ!!

 来ないで!!」

「ふふふ…

 観念するのよ、

 さぁ、手を合わせて股を開きなさい」
 
本道に差し込む月明かりに股間の仏像をキラリと光らせ蓮華尼は健太に迫る。

「いやぁぁぁ!!」

「ふふ

 思い出すわ、
 
 あたしもここで先代の蓮華尼のお導きで尼にされたのよ、
 
 さぁ、今度はあなたの番、
 
 このご本尊を受け取るのよ」

そう言い聞かせながら嫌がる健太の両腕を蓮華尼が掴みあげると、

「怖いでしょう、

 恐ろしいでしょう

 でも、怖がることは無いわ、
 
 スグに極楽へといけるわ

 さぁお尻をこちらに向けなさい、
 
 痛くしないからぁ」

蓮華尼はそう叫びながら掴みあげた健太の身体を乱暴に蓮台の上に叩きつけると、

両腕でその白い尻を持ち上げた。

そして、

ヒタッ

無防備にむき出しになってしまった健太の女唇に股間に聳え立つ仏像の頭を押し当てると、

「うぐっ」

健太の体に力がこもり、それと同時に目から涙が零れ落ちる。

「何で泣くの?

 泣くことなんかは無いわ

 さぁ

 お受け取りなさい」

勝ち誇ったような蓮華尼のその言葉が響くのと同時に、

グイッ!!

仏像を突き出している蓮華尼の腰が動くと、

メリッ!!

仏像の頭部がゆっくりと健太の膣を押し広げ、

体内に向かってもぐりこみ始めた。

「うぎゃぁぁぁ!!」

破瓜の痛みと硬い扉をこじ開けられる激痛に絶えかねて健太は悲鳴を上げるが、

しかし、その声を聞きつけてこの山深い尼寺に駆けつけてくるものなどいなかった。

「痛い!

 痛い!!
 
 痛い!!!」

「ふふ、

 痛いでしょう?

 さぁ思う存分叫びなさい。

 あたしもそうだった…
 
 女にされた上にこうして御仏を授けられて尼にされたのよ、
 
 でも、尼としての暮らしも今日で終わり、
 
 受け取りなさい、
 
 そして尼におなりなさい。
 
 今日からお前が蓮華尼となるのです」

激痛で泣き叫ぶ健太に蓮華尼はそう告げると腰に力を込め、

ズン!

と前に突き出した。

「うがぁぁぁ!!

 入る
 
 入る
 
 入ってくるよぉ」

メリメリメリ

襲い掛かる激痛の中、

膣を押し広げて蓮華尼の体内から出てきた仏像が

自分の子宮口をこじ開けようとするのを健太は感じると、

ブンッ

腰を振って振り払おうとした。

しかし、

ズニュッ

「うがぁぁぁ」

彼…いや、彼女のその行為は挿入された仏像と自分の膣とを激しく擦ることとなり、

さらに激しい激痛と

そしてその奥から染み出してきた快感に翻弄されることになってしまった。

「ふふ、

 自分からお尻を振っちゃうだなんて、
 
 そんなに気持ちが良いの?
 
 すっかり淫らな女になっちゃって、
 
 尼となって禁欲の生活を送るべきね」

体を激しくねじりながら腰を振り続ける健太に蓮華尼はそう告げると、

ピシャリ

とその白く膨れた尻を叩き、

ズン!!

ヌチャヌチャヌチャ

蓮華尼も思いっきり突き激しく腰を振り始めた。

「いやぁぁぁぁ!!

 動かないで
 
 あぁ…
 
 だめぇぇぇぇ!!」

健太の悲鳴が響き渡ると、

「はぁはぁはぁ」

蓮華尼は悲鳴を上げる健太を犯し続けた。

ヌチャ

ヌチャ

「いやぁぁ

 あっあぁ
 
 あうんっ
 
 んっく」

蓮華尼の股間の仏像が激しく健太の膣の中を往復すると、

健太の太ももに女唇から溢れた愛液が幾筋もの筋を引き、

そして、健太の足元の蓮台に染みを広げていった。

「あうぅぅぅ」

「んはっ

 気持ち良い?」

「あうんっ

 いっ
 
 痛いけど、
 
 でも、
 
 うっ、
 
 いっいぃ」
 
「何が良いの?」

「あんっ

 気持ち良い…」

「そう?」

「良いよ、

 気持ち良いよ
 
 あぁ
 
 いやっ
 
 いやっ
 
 いっちゃう
 
 いっちゃう
 
 いっちゃうよぉ!!」

ニチャニチャニチャ

激しく挿送される胎内仏の快感に健太は翻弄され、

絶頂へと上り詰めていく、

「ふふふ…

 すっかり洪水になってしまって(はぁ)、
 
 お前の下の蓮台はビチャビチャになっているわ、
 
 そう、この蓮台はこうして尼にされた者の愛液を吸ってきたのよ、
 
 そして、今夜、
 
 お前が自らの愛液をその上に重ねているのよ

 さぁ(はぁはぁ)

 この御仏を受け取りなさい!!
 
 そして、お前の子宮の中に安置するのです」

命令調で蓮華尼がそう叫ぶと、

「あぁぁぁ

 いっちゃぅぅぅぅ!!」

ついに絶頂に達してしまった健太が叫ぶと、

それと同時に仏像の進入を拒んでいた子宮口が開いた。

すると、

ニュルッ!!

健太を犯していた仏像は蓮華尼の股間から離れると、

健太の子宮の中へと潜り込んでいく、

その瞬間、

「あうっ!!」

蓮華尼は言い様もない喪失感を感じると、

がっくりと膝を付くが、

その一方で健太は

「いやぁぁぁぁ!!

 入ってくる
 
 入ってくる
 
 仏様が
 
 あぁ、あたしの中に入ってくるぅ!!!」

自分の子宮の中へと潜り込んてくる仏像の動きに喘ぎ、

そして悲鳴を上げていた。



翌朝…

「ふふ…

 やった!!
 
 戻ったぞ!!」

朝日が差し込む蓮華尼の寝所で

一人の男がその朝日に己の肉体を浮かべながら立ち上がると、

己の肉体の様子をくまなく確かめはじめた。

「ふふ…

 男の体だ!!
 
 あぁ、久しぶりだ
 
 この漲る力

 この筋肉

 そして、このチンポ…
 
 あぁ俺は
 
 俺は
 
 男に戻ったんだ!!」

男は長い束縛から解放されたかのように自分の体を感じ取ると、

カタン!!

仕舞い込んでいた服を身に着け

そして、久しぶりに着る服の感触を味わう。

「長かった…

 こんな辛気臭い尼寺に閉じ込められ何年だ?
 
 ふふ
 
 でも、もぅここに来ることはないだろう」

もぅ来ることの無い寝所の様子を眺めると、男はそう呟き、

そのまま閉じられている襖の方へと歩いていくと、

パンッ!!

勢い良く廊下とを分け隔てる襖を開いた。

すると、

「!!」

寝所の前の廊下にきれいに剃髪をし、

青い剃りを見せている若い女性が倒れていた。

「ほぅ、

 その身体でここまで来たか」
 
女性の姿を見下ろしながら男はそう呟くと、

「…取ってぇ…
 
 お願い…
 
 お腹の中の仏様を取ってぇ」

男の声に女性は気が付き起き上がると、

そう言いながら男の脚にしがみついた。

「ふふ
 
 ツルツルの坊主頭もなかなか様になっているじゃないかよ
 
 蓮華尼さんよ」

「おっお願いです

 お腹の中の仏様を…」

「いやだ」

しがみつく女性を男は足払いすると、

「うがぁ」

坊主頭の女性・蓮華尼は廊下の床の上を転げ周り、

その際に

「あうっ」

何かを感じたのかお腹を庇うと体を丸める。

「ふっ

 残念だけど、俺にはどうすることも出来ないよ、
 
 この寺のご本尊は夕べお前に渡した。
 
 その時点でお前はこの寺の尼・蓮華なったんだからな」

「…そっそんなぁ」

男の言葉に尼・蓮華尼になってしまった健太が声を上げると、

男は健太を見下ろしながら、

「お腹の中の本尊様が落ち着かなくて苦しいんだろう。

 でも、一月もすればそれに慣れて尼さんとしての生活が送れるようになるからな
 
 まぁ頑張れよ、新しい蓮華尼さん

 あっそうだ、

 これをお前にやるよ、
 
 俺はもぅ見たくもなければ着たくもないものだからな」

そう言いながら男は

バサッ!!

寝所より黒衣と黄袈裟、

そして白い尼僧頭巾を持ってくるなり無造作に放って見せると、

「じゃぁな

 達者でな
 
 なぁに、そんなに悲観するなって、
 
 尼さんの生活もいいものだし、
 
 それに昨日のお前にみたいに男がやってきたら
 
 そいつを女にしてお腹の中の本尊様を押しこんでやればいい
 
 俺がしみたいにな」

というと手を振りながら寺から出て行ってしまった。

「あっ

 待って!!」
 
一人残された健太こと蓮華尼は男を追いかけようとして立ち上がろうとするが、

しかし、その途端、

グリッ!!

その下腹部から小さな盛り上がりが突き出すと激しく動いた。

それと同時に蓮華尼は悲鳴を上げると、

「あうっ」

ビチャビチャビチャ

その股間の女唇より大量の愛液を噴出しその場に突っ伏してしまう。

「いやぁぁ

 置いていかないで

 尼さんになるなんていやぁぁ」

自分の子宮の中で動き回る仏像を感じながら蓮華尼は繰り返し声を上げると、

「うぅ…」

男に放り投げられた黒袈裟を握り締め泣き崩れていた。



その日から数年が過ぎた…

「へぇ、このようなところに寺が…」

仲間とはぐれてしまったのかハイキング姿一人の若者が夕林院の山門をくぐり向けると、

寺の境内に入り込んできた。

そして、整然と手入れをされている境内を物珍しげに眺めていると、

「どなた?」

と言う声とともに一人の尼僧が彼の前に姿を見せる。

「え?

 あっ
 
 尼かんさよ」

突然の尼僧の登場に若者は驚き、

そしてしげしげと眺めていると、

「あら、なにか…」

尼僧は若者に向かってその態度のわけを尋ねた。

「あっ

 いえっ
 
 実は仲間とはぐれた上に道に迷ってしまって」

申し訳なさそうに頭をかきながら若者は事情を話すと、

「まぁ、それはお困りですね、

 ここで休まれたら良いですよ」

困った表情の若者に向かって尼僧はそう告げると、

「さぁ、どうぞこちらに…」

そういいながら若者を本堂へと連れて行った。

そして、

グリッ!!

っと盛り上がりが突き出す下腹部を手で庇いながら、

「ゆっくりしていってくださいね、

 ずっと…」

と意味深な笑みを浮かべて見せる。



おわり