風祭文庫・尼僧変身の館






「尼僧の導き」

作・風祭玲

Vol.351




クリスマスイブ…

街中がクリスマス一色に染まり、

どこもかしこも人で溢れる中、

「あっ、おいっコラッ!!」

俺は手にした携帯電話に向かって思いっきり怒鳴ると、

ツーツーツー

電話の相手が切ってしまったらしく、

回線が切れた音が俺の耳に飛び込んできた。

「なんだよっ

 折角、誘ってやろうと思ったのに…」

捨て台詞を吐きながら俺は次の電話番号を表示させると、

そこへと電話を掛けた。

しかし、

「判ったよっ

 もぅ掛けないよ」

電話に向かってそう怒鳴ったあと、

「ったくぅっ

 何奴も此奴も

 こん畜生!!」

苛立ちをぶつけるようにして、

俺は手にした携帯電話を路面に思いっきり叩きつけると、

ギュッ

2つに割れてしまった電話を踏みにじってその場を後にした。



それから十数分後…

ザワザワ

俺はクリスマスのデコレーションが施されてるショーウィンドゥに寄りかかりながら

「けっ、まったく浮かれやがって」

と街行くカップル達を苦々しく眺めながらそう文句を言っていると、

スッ

人混みの中に黒衣に黄袈裟、

白い尼僧頭巾を被った尼僧の姿が俺の目に留まった。

「尼さんかぁ…」

そう思いながら俺は歩いていく尼僧を視線で追うと、

尼僧は突然立ち止まり、

ニコッ

俺の方を振り向くなり笑みを浮かべた。

『あたしと来ます?』

そんな声が俺の頭の中に響いたような気がした。

すると、俺の脚は自然と動きはじめると尼僧の後を追い始めた。



しかし、尼僧は俺が動き出すのと同時に歩き始め、

俺もその尼僧に誘われるようにして雑踏の中を歩いていった。

俺が後に付いていることを知ってか知らずか、

尼僧は脇目もくれずに街を歩いていくと、

やがて人通りの少ない路地へと入っていく、

「何処に行くつもりなんだ?」

俺はそう思いながら尼僧の後を追っていくと、

やがて、街外れにある一軒のラブホテルの前で尼僧は立ち止まった。

「ここは…」

驚きながら俺はラブホテルを眺めると、

スッ

いつの間にか尼僧が俺のすぐ傍によると、

「入りますか?」

と尋ねてきた。

「(なんだ、この尼さん…

  おっ俺に気があるのか?)」

尼僧の申し出に俺はそう思いながら躊躇すると、

「いきましょう…」

尼僧は俺の手を引いてラブホテルの中へと入っていった。



パタンっ

カシャッ

部屋の入った俺は大きく背伸びをすると、

「尼さんよ

 どう言うつもりかは知らないが、

 俺にモーションを掛けるなんて大したタマだな」

タバコをくわえながら俺はベッドに腰掛けてそう言うと、

「尼さんではありません。

 縁月尼と言う名前があります」

縁月尼と名乗った尼僧は俺に向かってそう言った。

「そっそうか、

 縁月尼さんか…
 
 でも、いいのか?
 
 確か尼さんは男とヤッちゃぁいけないんだろう?」

ニヤケながら俺が尋ねると、

スッ

縁月尼は俺の前に立つと、

そっ

っと両手を俺の頬に当て、

「あなたは業を背負いすぎています。

 わたしがあなたの業を落とすお手伝いをしてあげます」

と告げた。

「業?

 はは…

 要するにセックスをしてくれるわけだよなぁ」

俺は縁月尼の言葉をそう解釈すると服を脱ぎ始めた。

そして、

いきなり縁月尼をベッドに押し倒すと、

グッ

っとその胸元を大きく開いた。

「へぇ

 いい形をしているオッパイじゃねぇかよ

 尼にしておくのが勿体ないくらいだ」

と俺はいいながら抹香の香りがする縁月尼の身体を貪った。




「へへ、

 なんだ、尼さんと言っても結構男知っているじゃないか
 
 とんだ破戒坊主だな」

”終わった”後、

タバコの煙を揺らせながら俺はそう言うと、

ムクリ

頭巾を取られ、青い剃り跡を俺に見せつけながら

縁月尼がゆっくりと起きあがると、

俺を見つめながら、

「うふふ…

 尼を手込めにしたら地獄に堕ちる。

 ってこと知っています?」

と告げた。

「なっ」

彼女のその言葉に俺が驚くと、

「わたしは悩める人を救うべく仏に導かれてきました。

 そしてあなたはそのわたしを手込めにした。」

縁月尼はそう言いながら俺の後ろに回り込むと、

そっと、後ろから俺を抱きしめた。

ポトリ

長く伸びたタバコの灰が俺の膝に落ちる。

「おっおいっ

 何をする気だ」

冷や汗を掻きながら俺が声を上げると、

「心を安らかに…

 あなたの命は取りません。

 わたしは、あなたの出家のお手伝いをするだけです」

俺の質問に縁月尼はそう答えた。

「おっ俺の出家?

 まっ待て、
 
 俺はぼっ坊主になる気はないぞ!」

縁月尼のその言葉に慌てた俺はそう言い返すと、

「ふふふ…

 なにを言っているのです。
 
 あなたはいまココで出家をするのですよ、
 
 出家して”比丘尼”となりこれまでの行いを償うのです」

そう縁月尼が俺に告げる。

「比丘尼?」

縁月尼の言葉の中にあったその言葉に俺は聞き返すと、

「えぇ、あなたは尼になるのですよ」

縁月尼はそう告げた。

「ばかなっ

 俺は男だぞ、

 なんで男の俺が尼になるんだよ」

縁月尼の腕を振り解いて立ち上がった俺がそう言い返すと、

「ふふふ…

 あなたはもぅすぐ男ではなくなりますよ」

と縁月尼は俺にそう言う、

「男でなくなる?」

「はい…

 ではあなたの男の証を頂きます」

そう言いながら縁月尼は俺の股間に手を伸ばすと、

キュッ

っと俺のペニスを掴んだ。

「何をするっ」

縁月尼の行為に俺は思わず怒鳴ると、

「これまで多くの女性を毒牙に掛けた魔を浄化してあげるのです。」

縁月尼はそう俺に言うと、

グッ

っとペニスを引っ張った。

「やっ止めろ!!」

俺の絶叫が部屋の中にこだました途端。

ブチッ

まるで、畑から野菜を引き抜くようにして

俺のペニスは股間から引きちぎれてしまった。

「ほらっ、見てご覧なさい

 あなたに取り付いていた魔は離れましたよ」

そう言いながら縁月尼は固く勃起したままのペニスとそれに続く陰嚢を俺に見せた。

「そんな…

 そんな…
 
 おっ俺のチンポが
 
 俺のチンポが…」

俺は両手を股に挟み、股間にポッカリと開いた穴を確かめながらそう呟いていた。

「ふふ

 どうですか?
 
 マラを失った感想は」

俺のペニスを握りしめながら縁月尼はそう言ってくると、

「かっ返せっ

 おっ俺のチンポを返せっ」

と叫びながら俺は縁月尼に飛びかかった。

しかし、

スッ

素早く縁月尼の手が俺の股間に潜り込んでくると、

「さぁ、あなたに女の証を作ってあげます」

と言うと、

グリッ

と俺の穴の中に指を入れてきた。

ビクッ

「あっあぁ…」

まるで電撃を受けたように俺は体を震わせると、

グニュッ

チュクッ…

何かが俺の身体の奥から触手のそうなものを延ばしてくると、

俺の股間が見る見る湿り始めた。

「なっなんだ?」

その感覚に俺が驚くと、

「ほぅら、見てご覧なさい、

 可愛いオマンコが出来ましたよ」

と縁月尼は俺に告げた。

「そんなバカな…」

縁月尼の言葉に俺が驚いて自分の股間を見ると、

確かにペニスがあったところが大きく膨らみ、

そしてその中心には1本の縦溝と、

ピンク色のびらびらの一部が顔を出していた。

「おっ俺にオマンコがぁ?」

そう言って驚く俺にトドメを刺すように縁月尼の手が伸びると、

クニッ

と扉を左右に大きく開いた。

「!!」

俺の目に赤味を帯びた肉のヒダヒダに覆われた内部の様子が飛び込んできた。

「どう?

 あなたのオマンコ、素敵でしょう?

 ふふ

 さぁ、今度はオッパイを作ってあげます」

俺の耳元で縁月尼がそう囁くと、

オマンコを広げていた手がスッと上がってくると、

キュッ

と胸の乳首をつまみ上げた。

ビクッ

「あっ…」

ジンと来る刺激に俺は思わず声を上げてしまうと、

「いいわっ

 その声…
 
 男が尼になるときの声って格別…」

縁月尼はそう囁くと、

キュッ

キュッ

と俺の乳首を弄り回す。

すると、

ジーン

俺の乳首は次第に熱くなっていくと、

ジュク…

股間の出来たてのオマンコから愛液が滴り落ちてきた。

「あっあんっ」

「ほらっ、見て、

 こんなに大きくなっちゃった」

乳首を弄られる快感に俺が声を上げていると、

縁月尼はそう言いながら、

俺の胸を大きく寄せながら大きく膨らんだ乳首を強調した。

「あぁ…

 乳首が…
 
 オッパイが膨らんできている」

Aカップほどに膨らんでしまっているバストの様子に俺は声を上げると、

「ほらほら、

 まだまだ大きくなっていくわ、

 プルンとなるくらいに大きくしようね」

俺の耳元で縁月尼がそう囁くと、

クイッ

クイッ

と俺の胸を幾度も寄せると、

すると、それに合わせるようにして俺の胸は次第に膨らみを増し、

瞬く間にCカップほどに成長してしまった。

「あぁ…」

存在を誇示するかのように膨らんでしまった乳房をプルプルと震えさせながら、

俺は呆然としていると、

「オマンコにオッパイ…

 尼になる下地が出来ましたね。

 でも、まだその身体は男のまま…
 
 さぁ、その身体を変えてしまいましょう」

俺を見下ろしながら縁月尼はそう言うと、

ゆっくりと俺に覆い被さってきた。

「いっやぁぁぁ…」

俺の悲鳴が部屋に響く、



そしてそれから数十分後…

シャワー室に連れてこられた俺の頭に剃刀の刃が当てられていた。

「この剃刀は得度の儀式の時に使う清らかなもの…

 これで、あなたのこの髪をそり落とせば、

 あなたは汚れた俗世から抜け出すことが出来るのです」

そう言いながら静かに手を合わせる縁月尼の目の前には、

細い腕に、白い肌、

そして、小さくなった胸に震える2つの膨らみ…

すっかり、女性の肉体にされてしまった俺が居た。

「…はい……」

女の身体にされすっかり観念している俺は小さい声でそう返事をすると、

「よろしい

 では得度の儀式を始めます」

縁月尼は俺にそう言うと、

「なぁーむ」

ゆっくりと読経を唱え始め、

そして

ピタッ

剃刀を改めて俺の頭に当てると、

ゾゾゾゾゾゾ…

っと引いた。

パシャッ

引き終わった剃刀を目の前で流れているお湯に当てると、

俺の髪の毛がお湯の流れに沿ってバスルームの床に広がっていった。

ゾゾゾゾゾゾ…

ゾゾゾゾゾゾ…

剃刀が俺の頭の上を移動していくに連れ、

ヒヤリと冷たさを感じる部分が広がっていく。

そして、

剃刀は何度も俺の頭を往復していくと、

冷たさを感じる部分はゆっくりと俺の頭を覆っていった。

「さぁ、これで最後よ」

そう縁月尼が言った後に

小さく剃刀が移動すると、

俺の頭から髪の毛はすべて消え去り、

青白く輝く坊主頭が残されていた。



得度の儀式が終わった後

俺は縁月尼の手で身体についた髪の毛を洗い流すと、

バスルームから出てきた俺に、

「さぁ、これを着なさい。

 これからあなたが着る服ですよ」

縁月尼はそう言って黒衣と黄袈裟を広げ俺に手渡し、

そして、最後に白い尼僧頭巾を被せると、

「うん、

 綺麗な尼の誕生ね。

 美しいわ…」

と俺の尼僧姿を満足そうに眺めながら、

そっと唇を重ねた。

「え?」

それに俺が驚くと、

「どう?、

 尼になった感想は…」

満足げに頷きながら縁月尼が尋ねると、

「はっ恥ずかしいです」

俺は言葉少な目にそう答えた。

本当はイヤだったが、

しかし、その言葉を出そうとすると、

キュッ

っと女の身体がその言葉を出さなくしていた。

「いいのよ、

 誰も尼になったばかりの時は恥ずかしいものよ、

 さぁ…

 ここから出ましょう…

 あなたはこれから尼として私の寺で修行をするのですよ。

 そうだ、尼としての名前を決めなくてはいけませんね、

 如意…は如何ですか?
 
 如意尼…うんいい名ですね。」

縁月尼はふと出てきた名前に満足そうに頷くと

俺に如意尼を言う名前を与えた。



夜も更けた頃、

ラブホテルから2人の尼僧が姿を現すと、

そのまま夜陰に紛れるようにして姿を消していった。

この尼僧達は何処に向かっていったのかは誰も知らない。

ただ、人里から遠く離れた尼寺に一人新しい尼僧がやってきたとここと…



おわり