風祭文庫・尼僧変身の館






「尼僧の罠」


作・風祭玲

Vol.008





「痛ぅぅぅぅ…」

俺は自分の判断の甘さを後悔していた。

カラカラ…

崩れ落ちてきた小石が身体に当たる。

「なっなんとか…生きているな…」

滑落…

まぁ大げさに言えばそう言うことなんだが、

要するに登山道から脚を滑らせて落ちてしまったというわけだ。

幸い草木に覆われた柔らかい斜面を滑り落ちたので、

大けがには至らなかったもの

しかし、元の斜面を登って道に戻るコトは断念せざる追えなかった。

「…この下に別の道があるな」

持ってきた地図で自分の居場所を確認すると、

手近な下山ルートを見つけ、

よろよろと立ち上がった時には日が西に傾き始めていた。

「いててて…降りたら医者に診て貰うようだな…」

擦り傷とアザだらけの腕を見ながら、

そう呟くと、

半分滑りながら、俺は斜面を降り始めた。

ヒュゥゥゥゥ〜

しめった風が吹き抜ける。



地図で見つけた道にたどり着くと

これまで晴天だった天気が急に変わり

やがてポッポッと大粒の雨が降り出し、

ついには雷鳴と共に本降りになってしまった。

「うわぁぁ…まさに”泣きっ面に蜂”だぞ」

俺はずぶ濡れなりながらも、

どこか雨宿りをするところがないかと探しているきと、

前方に建物らしき物が見えてきた。

「助かった!!」

と思い足を引き吊りながら行くと、そこはお寺だった。

「こんなところに寺かぁ…?」

と思いつつ山門をくぐり本堂へ向かうと

「すみませぇーん、どなたかいませんかぁ〜」

と叫んだ。

コトリ…

しばらくして横の木戸が開くと、

「どちらさまで…」

と言う声と共に一人の人影が出てきた。

「あっ、すみません。

 この雨が止むまでの間少し雨宿りさせてもらえませんか」

と言いながらその人を見るなり俺はハッとした。

そう、その人は黒染め黒衣に黄袈裟をまとい

白い尼僧頭巾を被る年の頃はそう30前後の若い尼僧だった。

「うわぁっ、尼さんかぁ…」

と思いながらその人を見ていると

「まぁ、同なさったんですかそのケガは…」

尼僧は驚きの声を上げると俺に近づいてきた。

「え?、いっいや…実は…」

と道から滑り落ちたことを説明すると、

「まぁ、それは大変ですっ

 すっスグに手当をいたしましょう」
 
と言うと、俺の手を引き寺の中へと連れこんだ、

中にはいると、

「さっここに座ってくださいっ…

 英月ぅ…」

と尼僧は中にいる誰かに声を掛けると、

「春月さま…何かお呼びで…」

とやや年が行った尼僧が出てきた。

「ふぅ〜ん、春月さんって言うのか」

俺はそう思いながら英月尼に指示を出している春月尼を眺めていた。

「スグにお薬を持ってきますからね」

春月はそう俺に言うと、

「あっ、そんな…

 こんなのしばらく放っておけば時期に治りますよ」

と言うと、

「行けませんっ、ケガはスグに手当をしなくては…

 それから濡れた服を何時までも着ていると風邪を引きますよ

 これに着替えなさい」

と言いながら

春月尼は英月尼が奥から持ってきた着替を俺に手渡した。

「すっすみません…」

早速濡れた服を脱いで着替えてみると

ちょっとサイズが足りず手と足が若干出てしまった。

「あら、ちょっと寸法が足りませんでしたね。」

そう笑いながら春月尼は言うと。

「ちょっと傷を見せてください」

と言いつつ俺のケガを眺めた。

「………そうですね…確かに擦り傷と打ち身の様ですね…」

と呟くと、

一番ひどいところの上に、そっと手のひらを置いた。

ズキッ

痛みが体の中を駆け抜ける。

「痛て…」

俺がそう言うと、

「スグに終わりますからちょっとの間我慢してください」

と春月尼はまるでヒーリングをするかのようにして手のひらに力を入れていた。

すると徐々に痛みが引き、

春月尼が手のひらをどかすとケガは綺麗に治っていた。

「うわっ、凄い…」

俺が感心しながら言うと、

「他のケガも見せてくださいな」

春月尼はそう言うと次々と俺が負っていたケガを治していった。

「ふぅ…これでよしっと」

あらかたのケガを治し終わって春月尼が俺のそばから離れると

「春月さんって超能力者なんですか?」

と俺は彼女に尋ねた。

「うふふふ…さぁどうでしょうか?」

彼女は笑みを浮かべてそう答える。

「凄いですよっ、コレ…」

俺は綺麗に完治した腕を眺めながら感嘆の声を上げると。

「それでは、これは乾かしておきましょう」

と言うと、

春月尼は濡れた俺の服を持って建物の奥へと行ってしまった。

ザーッ

雨はなかなかやまず、俺がじっと空を眺めていると傍に着た春月尼が、

「この雨は明日の朝まで止みませんよ、

 今晩はここに泊まっていきなさい。」
 
と言った。

「えっ…いいんですか?」

俺は思わず聞き返すと、

「こんな山奥の寺ですから、

 来る人もそんなに無くて…
 
 あなたのような方が見えられると、
 
 嬉しいんです。」

と春月尼は微笑みながらそう言うと、

「さっきのケガと言い

 本当にお世話になります」

と言って俺は春月尼に頭を下げた。

すると、

「えぇ、ずっといらしてくださいね…」

春月尼はうっすらと笑みを浮かべると何故かそぅ答えた、

俺は一瞬「?」っとなったがそのことはすぐに忘れてしまった。

しばらくして

「お風呂が沸いているのでお入りになってください。」

と言われたので俺は腰を上げると湯殿へと向かった。

すると、湯殿の方からぞろぞろと10人ほどの尼僧達がやって来るのが見えて来た。

すれ違う際に俺は軽く会釈しながら

「へぇ…この寺にはこんなに尼さんがいたのかぁ…」

と感心しながらしばし立ち止まって尼僧達を静かに見送った。

しかしその時、一人の尼僧がジッと俺を眺めていた。

「なにか…」

不審に思った俺は彼女に訊ねると

「いっいえ…」

その尼僧はそう言い残すとそそくさと立ち去っていった。



チャポン…

湯に浸かりながら傷が消えた腕を眺め

「春月さんて凄いなぁ…

 手を当てるだけでケガを治してしまうなんて…
 
 やっぱ超能力者だよあの人は…」

俺は春月尼の凄さに只関心をしていた。

風呂から上がって、

部屋で涼んでいるとき

スッ

突如襖が開くと一人の尼僧が入って来た。

湯殿の前ですれ違ったあの尼僧だ。

彼女は俺の前に来ると、

「悪いことは言いません、

 スグにこの寺を出た方があなたの為です」
 
と真剣そうな顔で囁いた。

「え?っ、なぜ…」

と俺は彼女に聞き返すと、

彼女は視線を別の所に移しながら

「春月尼は危険です…」

と言ったとたん開いた襖の奥から

「客人…夕餉の支度が出来たので広間にきてください」

を言う声が聞こえてきた。

そして、

「蘭月っ、根も葉もないことを客人に言うで出ない」

と彼女を窘める言葉がすると、

ビクッ

蘭月と言われた尼僧は一瞬驚き、

そして、そそくさと部屋を立ち去り始めた。

しかし…去り際、

「早く…早くココからお逃げなさい」

と言う言葉を残してその姿を消した。

開いた襖の向こう側には英月尼が座っていて、

俺が出てくると

「客人、申し訳ありません。

 こんな山奥の尼寺に人が見えられるのは久しぶりなので、
 
 つい悪ふざけをしたようです。」
 
と言って頭を下げた。

「そうかなぁ…なんか深刻そうな顔をしていたけど…」

俺はそう言うと。

「あの者が、言ったことはどうか気にせずに、

 さっ広間の方へ…」
 
と言うと俺を広間に案内した。


広間は20畳ほどの広さで尼僧たちが静かに食事をしていた。

しかし、あの蘭月尼の姿は見えなかった。

春月尼が膳を持ちながらやって来ると、

「さぁどうぞ、なにもありませんが召し上がってください」

と言って俺の目の前に膳を置いた。

確かにささやかな善であったが

「こうして屋根のあるところで寝食が出来るんだから、ありがたいことだ」

と思いながら箸を付けてみると、

思いのほかおいしくすべてを平らげてしまった。


外は相変わらずの雨…

食事後、俺は布団に潜ると

昼間の疲れもあってかすぐに意識が薄らぎ眠りについた。

どれくらい寝ただろうか、

なにやら人の気配がするので、

「ん?」

と目覚めると、俺の布団の横に誰かが座っていた。

「!!」

ビクッっとして俺が驚くと、

「あら、驚かせてしまいましたね、ごめんなさい」

と言う声と共に人影がすっと近づいた。

「だっ誰?」

「………」

俺の問いかけに返事をすることなく近づいてきたのは

春月尼だった。

「あ〜…びっくりした、春月さんですか

 どうかしたんですか?」

俺は起きあがって訊ねると、

春月尼はなにも言わず俺をじっと見つめていた。

「あのぅ、春月さん…?」

と俺が訪ねると、

「はい…」

と返事をしながら春月尼は舐めるような目つきで俺をみつめ、

そしてそっと

「あなたなら……さぞかし美しい尼になれるでしょうねぇ…」

と呟いた。

俺は彼女の言っている意味が分からず、

「えっ?…、

 尼?…に、
 
 俺がですか?…」

と聞き返すと、

彼女はそっとうなずき俺を見つめた。

俺は春月尼と向き合うなり、

「ちょっと冗談はよしてくださいよ、

 俺は男だし、
 
 第一坊さんになる気なんてありませんよ」

と言い返すと、春月尼は俺にそっと近づき、

「心配しなくても大丈夫ですよ、

 この寺の門をくぐった者は皆「尼」になる運命…」

と耳元で囁き、そして

「あなたも、もうすぐ美しい尼になりますよ…」

とつけ加えた。

俺は一瞬寒気を感じると思わず身を引いた。

春月尼は俺に再び近づき手を握ると、

その手をさすりながら、

「あなたにはどんな名がいいかしら…

 そうだわ、”白蓮”なんていうのはどぅかしら…
 
 白くて美しい蓮の花…
 
 あなたにはぴったりだと思うんだけど」

と春月尼はまるで俺が尼になるような感じでそぅ囁く。

「悪い冗談は止してください。」

そう言って俺は春月尼を突き放そうとしたが、

スッ

彼女は身をかわして俺の後ろから抱きつくと、

「逃がさないわっ

 あなたはここで得度して”尼”になるのだから…」

と強い口調で言う。

「俺は男ですから”尼”にはなれません」

と春月尼を睨み付けるように言うと、

「さぁ、それはどうかしら…

 知っているでしょう…
 
 あ・た・しのち・か・ら」

春月尼はそう言うと、

自分の腕を俺の懐に入れるなり両手で俺の胸をなで回し始めた。

ゾクゥ

昼間、春月が俺の傷を治したことを思い出すと

背筋に冷たいものが走った。

「やっヤメテ下さいっ」

と言って声を上げると

「うふふ…」

春月尼は不気味な笑みを浮かべ

俺の胸先を指で摘みむなり、

グィ

と引っ張った。

すると、俺の胸は乳首を頂点とした円錐形にグィっと伸びると、

まるで風船を膨らませるように見る見る膨れ、

そしてそのままお椀形の形の良い乳房へなってしまった。

「こっこれは…」

自分の胸に出現した乳房に俺は驚きの声を上げると、

春月尼はそれを手のひらで弄びながら

「まぁきれいな『おっぱい』ねぇ…」

と言い、さらに俺の股間の方へと手を這わせると、

俺のペニスに触れながら

「ココではコレはもぅ要りませんよ。」

と言うと、

まるで雑草を引き抜くようにグッと引っ張った。

ベリッ!!

瘡蓋を剥がすように俺の男根は身体から離れると、

春月尼の手の中に収まった。

「あああああ…」

俺は思うように声が出なくなっていた。

「さぁ、いらなくなったコレはあとできちん供養をしましょう」

と言いながら胸元から取り出した布で包むと、

再び股間に手を伸ばして、

さっきまでペニスがあった所をそっとなで始めた。

「やめろっ」

俺は抵抗をしようとしたが、

すでに身体は金縛りになっていて指先一つ動かせず、

まるで人形にように春月尼の思うがままにされてしまっていた。

しばらくして

「そろそろかしら…」

と春月尼が言うと彼女の手が止まると、

俺の股間のある一点に中指を立てると指をグィっと俺の体に押し込んだ。

すると体の中に電流が流れたような感覚が走り

彼女の指は俺の体の中へと入り込んできた、

俺は思わず「あうっ」と声を上げて悶えた。

春月尼は俺のそんな様子に笑みを浮かべると、

体に入れた指をグリグリと動かし始めた。

春月尼のなされるまま、俺は彼女に抱き抱えられて悶えた。

春月尼はさらに人差し指も射し込むと、

さらに激しく攻めてきた。

「あっ、あっ……」

っと俺があえぎ声をあげると、

「いいわ…その声…、

 でもその声よりもこの声の方があたしは好き…」

と言って左手でそっと喉をなでると、

俺の声色は徐々に高くなり、

やがて女性の甘い声色へと変わっていった。

春月尼はさらに俺の肩をなでると

俺の肩は徐々に小さくなって女性のようななで肩へと変わり、

ウェストをなでると、鍛えた腹筋が消えると柔らかく括れたウェストへと変わり、

さらにヒップをなでると、ヒップが見る見る張り出して来た。

春月尼の腕の中で俺の身体はまるで粘土細工のように作り替えられていった。

「うふふふふ…、

 だんだん可愛く美しくなってきたわよ…」
 
と俺の顔をなでながら言うが、

俺はただあえぎ声を上げているだけだった。

やがて、俺の股間から

クチュ・クチュ・クチュ……

と音が漏れ出てくると、

俺はこれまでの射精感とはまるで違う絶頂を迎えた。

春月尼はぐったりとしている俺の目の前に、

粘性の液体がベットリと付着している手を見せ、

「ほぅら、よくご覧なさい。あなたの穴を……」

と得意満面に俺に自分の股間を見せた。

俺の股間にはペニスの姿は無く、

代わりにふっくらとした女唇が口を開け液体を流していた。

俺はその場にへたり込むと春月尼は勝ち誇ったように、

「さぁこれから、あなたの得度の儀式をしなくてはね…」

と言うと、部屋からでていった。

俺は胸元で揺れている自分の乳房を見ながら呆然としていた。

やがて、2人の尼僧が部屋に来ると、

俺を担ぎ上げ、そして部屋から連れ出した。

2人の尼僧に担がれた俺が向かったのは、

この寺の本堂だった。



本堂にはいると、既に尼僧達が本尊の前に座っていた。

俺は本尊の前に立たされると、

待ちかまえていた尼僧たちに着ているモノをすべて脱がされた。

ろうそくの火に照らし出された俺の体には、

ピンク色の突起がツンと上向きについた2つの大きな膨らみと、

微笑む様な表情をした女唇が炎の明かりに妖しく照らし出だされた。

尼僧たちが一斉にお経を唱え始めると、

俺はその場に正座をさせられた。

すると、俺の背後から剃刀を持った春月尼が近づいてきて、

剃刀を俺の頭に当て髪を剃り始めた。

ゾリ・ゾリ・ゾリ……

尼僧たちの読経の響く中、髪を剃る音がする。

やがて俺の頭はツルツルの坊主頭に剃られ、

剃髪が終わると数人の尼僧の手によって黒衣と黄袈裟を着せられる。

そして、春月尼が白い尼僧頭巾を手に持ち俺の前に立つと、

笑みを浮かべながら頭巾を広げツルツルに剃られた俺の頭へと被せ、

被せながら春月尼は

「ほぅら、きれいな尼さんになりましたよ」

と満足げに言い、

黄袈裟に白頭巾の尼僧姿になってしまった俺の姿を満足げに眺めると、

にこやかに、

「白蓮…しっかりと修行するのですよ」

と申し付けるとそのまま本堂から出ていった。

そして出ていく直前出入口で控えていた英月尼に、

「百蓮のこと頼みますよ」

と言うとその尼僧は頭を静かに下げた。

他の尼僧たちも春月尼の姿が消えるとお経を唱えるのを止め、

春月尼に後に続くように続々と本堂から出て行き消えていった。

やがて本堂には尼僧・白蓮となった俺と

春月尼から俺のことを任された英月尼の二人きりとなった。

誰もいなくなった本堂で

自分の身に起きたことが信じられなくて惚けている俺にその英月尼は近づくと、

「さて、白蓮。

 そなたは春月尼様のお導きで今宵、尼として生まれ変わり、

 この寺で修行をする身となった

 そして、
 
 この英月がそなたの修行の面倒をみるようにと、
 
 春月様より仰せつかった。よいなっ」
 
と言うと俺はただ

「はぃ」

と頷くしかなかった。

「よし。

 それではこれから、
 
 そなたとともに修行をすることになる者たちのところへ、
 
 そなたを連れて行く、ついてまえれ」

と言うと英月尼は本堂を出ていった。

俺はのろのろと立ち上がると英月尼が行った方へと歩いていった。

「なのをしておる。早くせんかっ」

と英月尼の叱咤する声が俺の行く方からしてきた。

やがて一つの部屋の前に来ると英月尼は立ち止まりそこの戸を引くと、

俺は英月尼の肩越しにその部屋の様子を覗いた。

そこは8畳ほどの部屋で既に3人の尼僧が寝支度をしていた。


「これは英月尼さま…」

尼僧たちは英月尼の姿をみるなり一斉にお辞儀をすると、

「うむ…」

英月尼は満足そうに俺を部屋に入れると、

「皆に紹介をする、

 先ほど春月尼様のお導きにより得度し尼僧をなった。

 白蓮尼じゃ、
 
 これよりそなた達と修行をする身となったので心得るように」
 
と言うと、

「ほれ、挨拶をせんか」

と俺を突っついた。

すると俺は跪き、

「今日よりみなさまと一緒に修行をすることになりました白蓮です。

 よろしくおねがいします。」
 
とか細い声で挨拶をした。

その返事として尼僧達は黙って会釈した。

英月尼は

「白蓮、明日そなたがする修行の説明をするよいな」

と言うと部屋から出ていった。

英月尼の姿が見えなくなると、

尼僧達は俺の周りに集まってきた。

その中にさっき俺に忠告をしてくれた蘭月尼がいた。

「だから、早く出て行きなさいって言ったのに…」

口惜しそうに蘭月尼が言うと。

「まさか、こんなにことになるなんて…」

「でも、尼の生活もいいものですよ」

「いいものですか?」

「だって…」

と言いながら、

その尼僧は俺を抱き寄せると

両腕を衣の中に入れてきた。

そして、俺の乳首や女唇に手を這わせながら

「お互い、尼になった者同士…

 男には無い快楽を楽しみましょう…さぁ」

と囁かれ、

俺は彼女の技に酔いしれていく。



そして翌日

尼僧「白蓮」となった俺は春月尼の元、

この尼寺での厳しく、そして甘美な修行が始まったのであった。



おわり