風祭文庫・バレリーナ変身の館






「祐樹と江美子」



作・風祭玲

Vol.676





チチッ

チチチ…

雲一つ無く晴れ渡った秋の空。

ハァハァ

ゼェゼェ

その秋の空の元、

空のポリタンクを背負い、

険しい登山道を登ってくる男女の姿があった。

ふぅ…

「着いたぁ…」

とある山の中腹。

一筋の石清水が流れ出している崖の傍に来たところで、

登山服姿の男が万歳をしながら声を上げると、

「なに、喜んでいるのよ、

 さっ早くタンクに水を入れて、

 こんなところでモタモタしている暇なんて無いんだから」

と後から来た女性が声を上げる。

「はぁ?

 少しぐらい休んでも良いじゃないかよ」

女性に向かって男は文句を言うと、

「それじゃぁレッスンにはならないでしょう?

 サッサとして」

と女性が指示すると、

「はいはい」

石に腰掛けていた男は仕方が無く立ち上がり、

そして、背負ってきたポリタンクを下ろすと、

流れ落ちる清水にタンクの口をつけた。



「はぁ…

 空気が新鮮で気持ちいい」

タンクに水を入れている間、

背伸びしながら女性はそう言うと、

「まぁな…」

とタオルで汗を拭きながら男は返事をする。

「公演成功させようね」

そんな男に女性はそう囁くと、

「あぁ…そうだな、

 そのために俺たちはここに来たんだからな」

と男は返事をした。



女性の名前は菅野江美子・22歳。

一方、男の名前は菅野祐樹・21歳。

一歳違いのこの2人は東京に本部があるバレエ団に所属するダンサーで、

結婚をしてまだ数ヶ月の新婚ホヤホヤの夫婦であった。

そして、その2人が今度挑戦することになったのは、

あの名作・白鳥の湖。

そして主役のオデット姫は江美子。

祐樹はその恋人である王子役が任されたのであった。

その練習のために2人のこの山の麓にあるバレエ団の施設にこもり、

レッスンを続けているのであった。

無論、この山登りもそのレッスンの一環で、

こうして、山を登り、

わき水を汲むことで基礎体力の向上を図ったものであった。



「ねぇ、こうしていると、

 昔のこと思い出すわ」

祐樹の次に水を注ぎ始めた江美子がふと口にすると、

「昔?」

ポリタンクの栓をする祐樹が聞き返す。

「この練習方法、教えてくれたの、

 あたしが高校の時の合宿なのよ」

と言いながら江美子は高1の時に体験した合宿を思い出した。



「大体何であたしが水くみなのよっ」

ポリタンクにわき水を入れながら江美子は怒鳴ると、

「あはは、

 ぼやかない、ぼやかない。

 幾ら中学で好成績を残したからって言っても、

 1年はあくまでも下っ端。

 上級生の言いつけのには従うのが筋ってやつだよ」

と別のわき水を入れながら同じ新体操部の鈴子は笑う。

「あのねっ、

 あたしは水くみをするために合宿に参加したんじゃないのよっ」

そんな鈴子に向かって江美子は声を上げると、

「そう?

 あたしは基礎体力を鍛えるのにもってこいだと思うけど」

と鈴子はキョトンとした表情で返事をした。

「はっ、

 まったく、
 
 バカ正直って言うか、
 
 おめでたいと言うか、
 
 少しは怒りなさいよ、
 
 あたしははっきり言ってやる。
 
 水くみはみんなで平等にってね」

震える拳を握りしめながら江美子は立ち上がりそう宣言をすると、

「あ?

 水がこぼれているよ」

と彼女の足下にあるポリタンクから

水があふれ出ていることを鈴子は指摘した。

「きゃっ、

 なんで、もっと早く教えてくれなかったの?」

「うぅん、

 なかなか言い出せ無くって…」

「もぅっ鈴子のバカ!!…」



「ふふっ…

 ブツクサ文句を言いながらあたし、

 山を下りたっけ…」

「江美子が高校の頃に新体操をしていたのは知っていたが、

 そんな練習をしていたのか」

江美子の話に祐樹は感心しながら頷くと、

「まぁねっ

 それで、新体操の演技に役立てばと思って始めたバレエが肌に合って、

 結果、この歳までバレリーナしているんだけど…

 さっ水は汲み終わったし、戻ろうか」

ポリタンクに水をくみ終えた江美子はそう言うと、

チャポン!

満水のポリタンクを背中に背負い、

登山道を先に下り始めた。

そして、

「やれやれ」

先を行く江美子の後を追ってポリタンクを背負った祐樹も続いた。



2人は登山道を下っていくが、

「あっ!」

あるところで江美子の足が滑ってしまうと、

「きゃぁぁ!」

悲鳴を上げ江美子は草が生い茂る斜面を転げ落ちてしまった。

「江美子!!」

それを見た祐樹はポリタンクを放り出し、

彼女が落ちていった斜面を駆け下りていく、

そして、

バシャーッ!

江美子が消えた藪の中から何かが水に落ちる音が響き、

「え?」

その音に祐樹は止まろうとするが、

「うわっ」

バシャーン!

藪の奥に姿を見せた水面に祐樹も飛び込んでしまったのであった。



「うわっ、

 冷たい!!」

バシャ

バシャ

藪の陰に隠れて姿が見えてなかった水面で祐樹は藻掻くが、

ヒシッ!

直ぐに倒木に捉まると、

「江美子っ!」

と声を張り上げる。

だが、水面の上にまで張り出している藪に視界を遮られ、

先に落ちているはずの江美子の姿を見つけることが出来なかった。

すると、

「祐樹さんっ

 こっち!」

祐樹が上げた声に反応するように江美子の声が響いた。

「江美子」

「祐樹さん」

2人は互いの名前を呼び合いながら水の中を移動を始め、

そして、

ガサッ!

ひときわ大きく張り出している藪を抜けたとき、

「あっ」

互いに対面することが出来たのであった。



「よいしょ」

「もぅ少し…」

「んっ」

「大丈夫か」

励まし合いながら江美子と祐樹は落ちてきた斜面をよじ登り、

そして、あの登山道まで戻ると、

「はぁ」

「ふぅ」

ずぶ濡れのまま座り込んでしまった。

「この下にあんな池があっただなんて」

「知らなかったわ」

ぽっかりと口を開く眼下の藪を見下ろしながら、

2人はそう呟くと、

「うわっ、

 臭い…」

身体を濡らす池の水を嗅いだ祐樹はその臭気に思わず顔を背けてしまった。

「やだ、

 変なものが混じっていたんじゃないの、
 
 あの水に…」

同じように江美子も顔を背けると、

「とにかく、急いで戻って身体を洗おう」

祐樹はそう言いながら立ち上がったが、

「痛い!」

立ち上がろうとした江美子は

足首から来る激痛に思わず声を上げた。

「捻ったか?」

それを聞いた祐樹が心配そうに尋ねると、

「うん…

 落ちた際にちょっとしちゃったみたい」

と右の足首をさすりながら江美子は返事をする。



「いいよ、

 大丈夫だよ」

祐樹に背負われた江美子は恥ずかしそうに声を上げるが、

「良いって良いって、

 それよりも、

 脚、何ともなければいいな」

と江美子を背負う祐樹は彼女の脚の具合を気にする。

無論、バレリーナにとって脚は生命線である。

脚を鍛えるのも大事だが、

傷を付けてもいけないものでもあったのだ。



「良かった、

 たいしたことなくて…」

医師の診察で軽い捻挫であることを告げられた2人は、

レッスン場に戻ってくるなりホッとした表情で言う。

「そうだな…

 でも、今日のレッスンは僕だけでしよう…

 江美子は休め」

江美子のけがを気遣って祐樹はそう言うと、

「うん、

 今日はそうするね」

と返事をしながら、

盛んに身体のあっちこっちを触り始めた。

「どうした?」

それを見た祐樹が理由を尋ねると、

「うんっ

 なんか、こう…
 
 身体がピリピリするのよね」

と江美子は言いながら、

身体を捻っていると、

「もぅ一回、シャワーを浴びてこよう」

と言うなり、シャワールームへと向かっていった。

「ふーん…

 池の水のせいかな?」

そんな江美子の姿を見ながら祐樹はそう呟くが、

その祐樹の身体からも、

ピリッ

ピリッ

っと時折刺激が生じ始めていた。



翌朝。

「うんっ」

いつもなら低血圧でなかなか起きあがれられない江美子だが、

しかし、この日の朝はぱっちりと目が覚めるとスグに起きあがった。

「ふぅ…

 あぁ、なんか目覚めがいいわ…」

まだ横で寝ている祐樹を見ながら江美子はそう呟くと、

トンッ!

ベッドから降り、

そのままトイレへと向かっていく。

そして、便器に座り、

用を足そうとしたとき、

「あら?」

股間のクリトリスがいつの間にか固くなり、

クレバスの間からぴょこんと飛び出している様子が目に入った。

「やだ、

 なにこれ…」

クリトリスがクレバスから飛び出すと言うことを経験したことがない江美子は

驚きながらその先を突くと、

ビーーーン!!

「あんっ」

電撃に似た強烈な刺激が江美子の身体の中を駆けめぐり、

ムクリッ!

その刺激を受けてかクリトリスが一回り大きくなった。

「んくっ

 くぅぅぅぅぅ…
 
 あんっ、
 
 んくっ、
 
 刺激が…
 
 刺激が…スゴイ…」

真っ赤に染まるクリトリスを勃起させて、

暴れ馬の如く身体の中で暴れる刺激に江美子は翻弄される。

そして、ようやく収まったころ、

トローッ!

クレバスから透明な粘液を垂らしながら、

便器に腰掛けたまま江美子はグッタリとしていた。



「うー身体が重いなぁ…」

レッスン着に着替え、

そのままレッスン場に立つが、

だが、言いようもない虚脱感が祐樹の身体を覆いつくし、

いつものようにシャキッとはしていなかった。

「昨日池に落ちて、風邪でもひいたかな…

 胸も妙に痛いし…」

この体調不良の原因を昨日の転落事故にあるのでは、

と祐樹は思いながら胸に手を当てると、

ジワッ!

丁度乳首の辺りが妙に熱く、

そして、乳首に何かがくっついているような違和感を覚えた。

「なんだ…

 乳首が腫れているような…

 虫にでも刺されたか」

左右の乳首が放つ違和感に祐樹は首を捻っていると、

カチャッ!

「おっお待たせ」

の声と共に妙に赤らんだ顔で江美子がレッスン場に入ってきた。

「おぉ…

 ん?

 どうしたんだ?

 そんなにスカートを巻き付けて、

 レッスンに邪魔だろう?」

レオタード姿の江美子の腰に幾重も巻かれたスカートを指さし、

祐樹は指摘すると、

「うっ

 うん、
 
 そうなんだけど、
 
 きっ今日はこれでレッスンしましょう」

と江美子はスカートの前を押さえながら返事をする。

「あぁ、

 江美子がそれで良ければ…
 
 ケハッ
 
 ケハッ」

祐樹は軽い咳をしながら江美子にそう言うと、

「風邪?」

と江美子は心配そうに尋ねた。

「あぁ(カハッ)

 なんか、喉がいがらっぽいんだ…
 
 それに、声もおかしくなってきているし」

ややしわがれた声で祐樹はそう言うと、

「とにかく、

 レッスンをしよう、
 
 汗を流せば風邪なんて飛んでいくだろう」

と言いながら、

持ち込んだラジカセより

ストレッチ体操用のピアノ曲を鳴らし始めた。



2人だけのレッスン室からピアノの伴奏が流れ、

その音の調べに合わせ、

江美子と祐樹はバレエのストレッチをこなしてゆく、

そして、

2人が出演する白鳥の湖のレッスンへと移るが、

「ケホッ

 ケホッ!」

祐樹の咳は収まるどころか、

さらに激しさを増していた。

「祐樹さん?

 大丈夫ですか?」

大粒の汗を流しながら江美子が尋ねると、

「あぁ、

 大丈夫大丈夫…」
 
と祐樹は返事をしながら、

音楽に合わせ、

「よいしょ…」

と江美子の身体を高く持ち上げようとした。

ところが、

「うっ

 くっ!」

いつもなら軽々と持ち上げるはずの江美子の身体が

このときばかりは重く感じられ、

幾ら踏ん張っても高くは持ち上げることが出来なかった。

そうしているうちに音楽は次のシーンへと移り、

江美子を持ち上げられなかった祐樹が

取り残される形になってしまったのであった。

ハァハァ

ハァハァ

「なんで持ち上げられないんだ(ケホッケホッ)」

咳を盛んにしながら祐樹は江美子を下ろすと、

「祐樹さん。

 今日は休んだ方が良いのでは?」

と江美子は心配そうにして言う。

「あぁ…(ケホッ)

 そうするか」

彼女の言葉に祐樹はバーに掛けてあったタオルで顔を拭くと、

「ん?

 そう言えば江美子、
 
 脚はもう大丈夫なのか?」

と池に落ちた際に捻挫をした脚の事を指摘した。

「え?

 あぁ、そう言えば…
 
 なんか痛みは感じないわ。
 
 寝たら治ったみたい」

と江美子はトゥシューズを履いている脚先をグルリと回して見せた。

「なんだよ(ケホッ)、

 結局風邪を引いた俺が一番の貧乏クジか?(ケホケホ)」

江美子の言葉に祐樹は頭を掻くと、

「そうねぇ…」

困惑した表情で江美子は返事をした。




今日のレッスンは江美子の提案通りここで打ち切りとなり、

2人とも軽い整理運動を行うと、

祐樹はシャワールームへ向かい、

一方、江美子はトイレへと駆け込んでいった。

ハァハァ

ハァハァ

「うっ

 朝よりも大きくなっている…」

トイレの中で幾重にも撒いたスカートを外した江美子は、

その下のレオタードを押し上げている膨らみに驚いた。

そして、レオタードを下ろし、

股間を見てみると、

股間のクレパスを押し退けて顔を出しているクリトリスが、

朝よりも一回り大きく、

そして、棒のように伸びている事に大きく目を見開いた。

「どうしよう…

 どんどん大きくなってきているよ…」

小指程の大きさに伸びてしまったクリトリスに

江美子は恐怖を覚えるが、

だが、

キュッ!

思い切ってそのクリトリスをつまんだ途端、

「あうっ」

喘ぎ声を上げ、

江美子は腰を引いてしまったのであった。

「くはぁ

 はぁはぁ
 
 きっ気持ちいい…」

クニクニ

クニクニ

クリトリスをつまんだ手を小刻みに動かしながら、

江美子は身体の中を駆けめぐる快感に思わず身を委ねる。

その一方で、シャワールームの祐樹は、

「あぁん

 あん、
 
 あん、

 気持ちいい…
 
 あぁ、止められない」

胸から固く飛び出している乳首を両手で抓り、

悶え苦しんでいた。

「はぁはぁ

 はぁはぁ
 
 乳首がこんなに気持ちいいなんて…
 
 しっ知らなかったよ」

キュッキュッ

キュッキュッ

一回り大きくなった乳輪から飛び出す乳首をつまみ上げ、

そして、それを擦りつけるようにして揉み続けながら、

祐樹は乳首の快感に浸っていた。

だが、彼のその股間でいつもなら固く勃起しているはずのペニスは、

どこか元気が無く、

また、形も一回り小さくなっていたのであった。



こうして、その日は終わり、

そして、次の日。

「うーん、どうしよう…」

江美子はレオタードに包まれた股間が

モッコリと膨らんでしまっている事に困惑をしていた。

「困ったわ…

 祐樹さんにコレ見られたらどうしよう…」

江美子のクレバスから飛び出したクリトリスはさらに大きさを増し、

もはや子供のペニスと言って良いほどの大きさになっていた。

そして、それによってレオタード姿になると、

その股間に膨らみによる影が出てしまったが、

だが、その一方で、

江美子の身体の奥からわき上がるように力が出てくるようになり、

昨夜は祐樹に知られないように筋力トレーニングをこなしていたのであった。

「ふぅ…

 力が出てくるのは良いんだけど、
 
 でも、腕も何だが太くなってきているし、
 
 オッパイも小さくなってきているし、
 
 それに腹筋もこんなに…」

そう呟きながら江美子は一度身につけたレオタードを腰まで下ろすと、

ムキッ!

レオタードの下より、

6つに割れ始めているお腹が顔を出した。

「あたし…

 どうなっちゃうのかな…」

乳房が萎縮し代わりに胸板が盛り上がり始めた上半身を

鏡に映し出しながら江美子が呟いているとき、

その隣の更衣室では、

「はぁ…」

着替えの途中だった祐樹がため息をついていた。

「これ、

 どう見てもオッパイだよなぁ…」

ややハスキーな声でそう呟きながら

祐樹は自分の手を胸に持って行くと、

プルン!

と祐樹の手の中で小さな乳房が揺れる。

「はぁ…

 チンポもすっかり元気をなくしてしまって
 
 小さくなったままだし、
 
 それに、筋肉もどんどん落ちてきている…」

小さく膨らんだ胸から手をどかした祐樹は、

その手を脇腹に移動させ、

そして、脇腹からお尻、太股へと移動させていった。

すると、

ゾクッ!

ゾクゾク!!

っと祐樹の肌から言いようもない刺激が湧き、

「あんっ」

その刺激に祐樹は思わず喘ぎ声を上げてしまった。

「はぁはぁ

 はぁはぁ
 
 なんだろう…
 
 まるで女になっていくような…
 
 そんな感じがする…」

小さく膨らんだ胸を揺らして祐樹はそう呟く。


そして、その日から江美子、祐樹ともに一緒にレッスンをする事もなくなり、

また、日課にしていた山登りもパタリと途絶えてしまった。



それから、3日が過ぎた。

レッスンもせずにそれぞれ別の部屋に閉じこもっていた江美子と祐樹だが、

カチャ

パタン

2人が揃って部屋を出ると、

「あっ」

「おっ」

タイミング良く廊下でばったりと出会った。

「江美子?」

「祐樹さん?」

3日ぶりに2人は互いの姿を見て驚きの声を上げた。

それもそのはずである。

江美子は華奢だった身体ががっしりと逞しい身体に変わり、

また、厚い胸板と割れた腹筋が浮き出て腕や脚も筋肉が大きく発達していた。

一方、祐樹は胸が膨らみ、肩幅が狭まって、

ヒップが大きく張り出してしまっていたのであった。

「江美子…その身体は…」

「祐樹さんこそ、それは」

お互いに胸を隠しながら江美子と祐樹はそう指摘し合う。

「これは」

「その…」

男性化した江美子と

女性化した祐樹は顔を赤らめて見つめ合い、

そして、

「あの…

 じつは…」

と声をそろえた。



「うわぁぁ…

 本当に女の子になってるぅ」

「えっ江美子こそ…

 これってチンポじゃないか…」

それから1時間後、

ベッドの上で裸になった江美子と祐樹は互いの身体を見せつけ合い、

そして、驚きの声を上げながら、

股間を大きく見開いていた。

「どっどうしよう、

 あたしが男の人になって」

ペニスになってしまったクリトリスを勃起させて江美子がそう言うと、

「ぼっ僕が女になった…」

股間に出来たクレバスを指で開き、

膨らんだ乳房を片手で持ち上げながら祐樹は言う。

そして、しばらくの間、2人は見つめ合うが、

スッ、

先に江美子の腕が動くと、

グッ

祐樹の身体を抱き寄せてしまった。

「あっ」

「ごっごめんなさい」

「いっいいよ…

 このまま抱いて…」

胸の乳首を硬くしながら祐樹はそう呟くと、

「うっうん」

股間のペニスをさらに固くして江美子は頷く、

こうして、2人は身を寄せ合っているうちに、

自然と2人は抱き合い、

そして、唇を重ね合わせた。

「あぁ…

 どうして」

「僕たちはこんな姿に…」

性が逆転した姿で江美子と祐樹は抱き合いながら、

互いの股間へと手を入れ合う。

「江美子のチンポ…とっても大きいよ」

「祐樹さんのオマンコ…ベチョベチョになっている」

シュッシュッ

クチョクチョ

互いに手を動かし合いながら2人はそう囁くと、

「ねぇ…

 入れても良い?」

と江美子が祐樹に尋ねた。

「え?」

江美子のその言葉に祐樹は驚くと、

「あたしのオチンチン爆発しそうなの」

と江美子は囁いた。

「爆発?

 爆発って、
 
 江美子、お前、
 
 精液が…」

江美子のその言葉に祐樹は驚きながら尋ねると、

「うふっ

 ほらっ、
 
 あたしのここ…
 
 ちゃんとキンタマ袋があるでしょう。
 
 実は昨日から白いオシッコが出るようになったの、
 
 祐樹さんのオマンコだって、
 
 その奥にはちゃんと子宮があるんでしょう。
 
 だから、こんなに女の子らしい身体になったし、
 
 それにオッパイもこんなに膨らんで…
 
 うふっ、
 
 乳首もこんなにボツボツが出来て、
 
 イヤらしいんだ」

と江美子は言いながら、

祐樹の乳首に吸い付いた。

その途端、

ビクッ

ビクビクッ

「あぁっ

 だっだめっ、
 
 そんなに噛まないで!
 
 じゃないと、僕!」

江美子に乳首を吸われた祐樹は思わす声を上げるが、

チュゥチュゥ

江美子は構わずに祐樹の乳首を吸う。

「あっ

 あはっ
 
 やめて
 
 やめて
 
 離して」

力尽くで乳首を吸う江美子を引き離そうとするが、

だが、いまの祐樹の力では男性化してしまった江美子から

逃れる事は出来なかった。

「あっ

 あはっ」

部屋に祐樹の喘ぎ声が響き渡る。

「ふふっ、

 こんなに濡れちゃって…」

あふれ出す愛液で洪水状態になってしまった祐樹の股間を掬い取り、

江美子はその匂いを嗅ぐいだとき、

ふと頭の中にある考えが思いつくと、

トッ

喘ぐ祐樹を残してベッドから降りた。

「はぁはぁ

 はぁはぁ
 
 江美子?」

イカされかけながら江美子が去ってしまった事に祐樹は不安になっていると、

程なくして、

「うふっ

 お待たせ」

の声と共に江美子が戻ってきた。

だが、その時の彼女の姿は裸ではなく、

公演の舞台で祐樹が身につけるはずだった王子の衣装姿になっていた。

「江美子?」

「ふふっどうかしら?」

股間のタイツをモッコリと膨らませ、

男性化した身体を見せつけるようにして江美子は尋ねると、

「いいよっ

 いいよ、江美子…
 
 とっても格好いいよ…」

とベッド上の祐樹はそう囁く。

すると、

「うふっ、

 ありがとう。
 
 今度は祐樹さんの番よ、
 
 さぁ、立って…」

そんな祐樹に江美子は手をさしのべてベッドから起きあがらせると、

「祐樹さん、

 コレを着て」

と言いながら、

江美子はオデット姫の衣装である、

白銀に輝くクラシックチュチュを見せた。

「うっ」

チュチュを見せられた祐樹は思わず驚くと、

「あたしが王子になったんだもん、

 祐樹さんはオデット姫にならないと変でしょう?」

そう江美子が言うやいなや、

「さーさ、

 タイツを穿いて…
 
 あっその前にそのベチョベチョのオマンコを綺麗にしようね」

と言いながら祐樹の股間をティッシュで吹き始めた。



コト…

レッスン場にトゥシューズの音が響くと、

白銀のクラッシックチュチュ姿の祐樹が姿を見せる。

膨らんだ胸、絞られたウエストを見せつけながら祐樹はレッスン場に入っていくが、

その顔はしっかりとオデットのメイクが施され、

また、頭に着けられた羽根飾りと冠も相まって、

まさに白鳥姫そのものの姿になっていたのであった。

そして、その後を、

逞しく張り出した胸板

6つに割れた腹筋、

そして、股間をモッコリ膨らませた江美子が入ってくると、

「祐樹さん…

 ここで通しレッスンをしましょう」

と江美子は祐樹に告げた。

「はい」

その声に祐樹は頷くと、

♪〜っ

部隊で使う音楽が流れ始め、

そして、その音楽に合わせて、

ややぎこちない動きながらも祐樹が舞い始めた。



「祐樹さん、すばらしいわ、

 あたしよりもずっと上手いわ」

「あぁっ

 いっいいよ…江美子…
 
 お前のチンポ…
 
 とっても熱くて、
 
 そして、奥まで響くよ」

「うふっ、

 祐樹さんたら、
 
 そんなに脚を上げなくても…
 
 十分子宮に届いているわよ」

「あんっ

 だって上がっちゃうんだもん、
 
 あぁ、あたし…
 
 あたし…」

「なぁに?

 あなたはオデット姫。
 
 うふっ
 
 王子であるあたしに犯されてる白鳥のお姫様よ」

「あぁ、いいよぉ

 いいよぉ
 
 いっイッちゃう。
 
 イッちゃう

 あぁぁぁぁ」

「うふっ、

 イキたいのね
 
 さぁ、イキましょう、
 
 あたしと共に…」


脚を大きく開き、

チュチュ姿のまま江美子のペニスを飲み込んだ祐樹が

絶頂に達しようとしている事を訴えると、

パンパンパンパン!

江美子は猛然と腰を打ち付け始めた。

そして、

「あっあひっ!!!!」

祐樹が絶頂に迎えるのと同時に、

グンッ!

筋肉を膨らませながら、

江美子は祐樹の身体を高々と掲げると、

江美子は勃起したペニスより白濁した精液を飛ばし、

同時に祐樹は股間から潮を噴き上げ果てていった。



「うふっ、

 ねぇ、祐樹さん、

 今度の公演、あたしこのラストがいいなぁ…」



おわり