風祭文庫・バレリーナ変身の館






「バレリーナになった俺」



作・風祭玲

Vol.323





…俺ってさぁ、

 中学の時は男子バレー部のバリバリのエースアタッカーだっだんだ。

 だけど…まさか、こんなことになるなんて…



「はーぃ、集合!!」

夏が過ぎ、周囲に秋の気配が漂い始めた頃、

白梅学園高校・バレエ部のレッスン室に顧問・如月先生の声が響き渡ると、

「はーぃ…」

めいめいに柔軟運動をしていた黒のレオタードに白タイツ姿の部員達が

そう返事をしながらゾロゾロと如月先生の周囲に集まっていった。

無論、その中に俺の姿もあったが、

しかし、その時の俺の姿もは彼女達と同じレオタードにタイツ姿になっていた。

「はいっ」

如月先生は全員が集まってきたことを確認すると、

「さて、いよいよこの11月に白梅祭が開かれます。

 我がバレエ部は毎年この白梅祭に合わせて、

 古典バレエを演じてきましたが、

 今年の演目が決まりました」

ザワッ!!

如月先生のその言葉と同時に周囲がざわついた。

「はいはーぃ、静かに…」

まるでもったいぶるかのように如月先生はそういうと、

手にした紙をホワイトボードに貼りだし始めた。

「?」

その行動を俺は注意深く見ていると、

如月先生が張り出したのは”白鳥の湖”の配役表だった。

その途端に、

「えーっ」

「なんでー」

集まった部員達から一斉にブーイングが上がる。

すると、

パンパン!!

如月先生は手を叩き、

「文句は言わないの!!

 今年はあたしがこれまでのあなた方のレッスンの様子を見て決めました。

 もしも、文句があると言うのなら、

 日頃、あなた方のレッスンに対する心構えに文句を言いなさい」

と一刀両断する。

「そんなことわれたってぇ…」

と言う声が響いた後、

「先生、なんで、オデット役が八神くんなんですか?

 八神くんは男の人でしょう」

と言う声が挙がると、

一斉に彼女たちの視線が俺に向けられた。

すると、

「そうねぇ…

 でも、今の八神くんって男の子に見える?

 それに、彼の技術はあなた方と比べても遜色はないわ」

と如月先生は俺を見てそう言うと、

「納得出来ませんっ」

ジッと話を聞いていた瀧野朋香が声を上げた。

「あら…何処が納得がいかないのでしょうか?」

朋香の言葉に如月先生が聞き返すと、

「私よりも、あの八神が技術が上って事ですよ」

と強い調子で朋香が迫った。

すると、

「そうです!、そうです!!」

と言う声が周囲から挙がる。

それを見ながら如月先生は大きくうなづくと、

「なるほど…

 判りました。

 それでは、八神くんと瀧野さんでオデットのバリエーションを踊って貰いましょうか、

 そしてみんなでどちらかがオデットにふさわしいか決めて貰いましょう」

と提案をした。

「あっあのぅ…」

先生の提案に俺は驚くと、

如月先生は俺の両肩に手を落とし、

「大丈夫よ、八神くん、

 だって、あなた…ずっと頑張って来たんでしょう?

 オッパイもこんなに膨らましたし…

 それに、これももぅすぐ取ってしまうんでしょう?」

と笑みを浮かべながら如月先生は俺の股間に手を滑らせた。

「あっ」

先生の手がクスリによって敏感な器官になってしまった俺のチンポをさすると、

ビクッ

俺の体の中を電撃が走り抜けていった。

そして、

「いぃ?

 あなたはあたしの大切な作品なんだから…ね

 シッカリと踊るのよ」

囁くようにして如月先生は俺にそう言うと、

「は…ぃ」

俺は顔を真っ赤にして頷いた。



コト…

「さぁどちらから踊る?」

一足先にトゥシューズに履き替えた朋香がそう言うと、

「じゃぁ、先に準備が出来た瀧野さんから行って」

と如月先生はそう言うと、音楽を流し始めた。

コトン!!

コトトトトトトトト!!

音楽の調べにまるで乗るようにして朋香が舞い始める。

「すごいわぁ…」

「さすがに幼稚園のころからバレエを習い続けているだけはあるわね」

部員達は皆そう言いながら朋香のバレエを褒め称える。

そして、彼女のバレエが終わると、

「さぁ、今度はあなたの番よ」

と肩で息をしながら俺にそう告げた。

「はいっ」

俺は小さく返事をするとトゥシューズに履き替える。

足の大きさは中学の頃から全然変わっていない。

そう、これも皆如月先生から飲まされたあのクスリせい。

コトン!!

トゥシューズに履き替えた俺はシューズを鳴らしながら立つと、

「では、八神くんのバリエーションです」

と如月先生はそう言いながら音楽を流し始めた。

「あっ…」

調べが俺の耳に入ってくると自然と身体が動き出す。

すっかりバレエが俺の体の中に染みこんでいる証だった。

そして、俺は全身を使って踊り始めた。

「…俺って、こんなにバレエが踊れたっけ?

 そう言えば、俺はいつからバレエを始めたんだ?

 そうか、この学校に入学をしたときからか…」

そう思いながら俺はあの日へと記憶を遡っていった。



「なっないっ!!」

2年前…高校の合格発表の日、

俺は受験暗号が記されていたボードの前で呆然としていた。

「そんな…

 なんで…」

合格の自信はあった。

しかも、この学校は県内ではバレーの強豪で名が通っていて、

中学バレーで名をあげていた俺にとってはまさに打ってつけの学校だったが、

しかし、俺は見事受験に失敗してしまっていた。

「そんなバカな…」

俺の報告を聞いた担任は大急ぎで確認を取るが、

けど、その結果が覆ることはなかった。

文字通り俺は途方に暮れていた。

100%確実と自信を持っていただけに、

この結果を目の当たりにしては勉強に力も入らず、

このままでは高校浪人をも考えなくてはならない状況に追い詰められていたが、

なんとか、縋る思いで受けた学校に俺は何とか合格をすることが出来た。

学校の名は「白梅学院」と言い、

どこか女子校を連想する名だったが、

しかし、選択肢のない俺にとってはまさに地獄に仏だった。

もっとも、その学校は通学する気になれば通えるのだが、

しかし、通学距離と時間を考えて俺は寮に入ることを選択することにした。



こうして、突然のドタバタ劇を演じた後に俺は晴れて入学式を迎えることが出来た。

ところが…

「え?」

真新しい制服に身を包んで臨んだ入学式を見て俺は思わず唖然としていた。

そう、俺の周りは見渡す限り女だらけで、

俺を含めた男子生徒はほんの一握りにしか過ぎなかった。

「なんで…どうなっているんだ?」

呆然としている俺に、

寮で同室となった香山勝が、

「なんだ、そんなことも知らないでこの学校に入ったのか」

と呆れながら、

この学校は昨年まで全寮制の女子校だったこと説明すると、

「そんな…」

その説明に俺は大きく落胆をしていた。

しかし…その一方で、

女に囲まれて…のもまんざら悪くないなぁ…

とも考えるようになっていた。



その後…

入学式後のクラス割りで俺のクラスには俺の他、

男子は入学式で事情を説明してくれた香山と言う奴の他は数名しか男子は無く、

それ以外の30名近いクラスメイトは皆女子生徒だった。

「はぁ…」

教室でため息をついている俺に、

「なぁ八神は、クラブは何処にするんだ?」

と香山が話しかけてくると、

「あぁ…

 俺、中学ではバレー部だったからここでもと思ったけど、

 ここって男子のバレー部ってあるのか?」

と聞き返した。

しかし、

「さぁな…

 取りあえず、当たってみたら?」

そう香山は俺に言うと、

「俺はそうだな…体操をしてきたから体操部にしよう」

と言と言い残すと教室から出て行てしまった。



「え?、バレー部の練習が見たい?」

「えぇ…」

放課後…

俺はバレー部の顧問をしていると言う如月先生を訪ねていた。

「う〜ん…

 レッスン室を直しているから

 ちょっといま休んでいるんだけどね」

如月先生は困った顔をしてそう返事をすると、

「はぁそうですか?(レッスンってなんだ?)」

俺は返事をした。

すると、

「じゃぁ、一週間後にこれを持ってここに来て、

 その時には工事は終わっていると思うから…」

如月先生はそう言うと、俺に入部届けを渡した。



「で、決まったのか?」

「あぁ…取りあえずバレー部はあるみたいだから…」

寮に戻った俺は早速香山から尋ねられると、

「あぁ、まぁ…な

 で、香山は?」

はぐらかすような返事をした後に逆に尋ねると、

「あぁ、俺は体操部で決まり、

 最も女しかいないから男の部員は俺だけだけど、

 まぁ何とかなるだろう?」

と香山は楽天的な返事をした。



そして迎えた初練習の日、

後に部の関係者と言う女の子から渡された地図に頼りに

バレー部のレッスン室と言うところにに行ってみると、

俺の目に飛び込んできた光景は

案の定、部員全員が女の光景だった。

「あぁ…やっぱり…」

そう思って引き替えそうとしたら、

「あなた、八神くんでしょう?

 如月先生から聞いているわ」

と一人の女性が駆け寄ってくるなり話しかけてきた。

「はぁ…まぁそうですが…」

彼女の言葉に俺はそう返事をすると、

シゲシゲとその女性の服装を見た。

「水着か?でもなんか面白い格好をしているな…」

白いタイツに長袖の水着のような者を着た彼女の姿が珍しく、

俺は思わず見入ってしまうと、

「何を見ているのよっ

 このエッチ!!」

女性はそう言いながら俺の肩を叩いた。

「あっ済みません…

 当然男子の部というのはないのですよね」

確認するようにして俺はそう尋ねると、

「バレエには男子も女子もないわ」

と彼女は答える。

その言葉に俺は驚きながら、

「えぇ、あのぅ?ここは男女混合なんですか?」

と思わず訊ねると、

「ふつう、そうよ」

と彼女はこのことが当たり前のことのかのような返事をした。

「?」

その答えに俺はなんか腑に落ちない感じもしたが、

しかし、後に現れた顧問の如月先生も同じ事を言ったので、

「そうなのかなぁ…」

俺は異論を押さえつつ入部することにした。



しかし、その日から俺に課せられた変な柔軟練習ばかりだった。

なかなかバレーの練習が始まらないので

思い切って練習を仕切っている部長に尋ねてみると、

「なに言ってんのっ

 せめて、これくらい身体が柔ら無くてはダメよ」

と部長は手足を大きく広げて床にピタリと身体を着けて見せ、

そして更に、

グィッ

っと反って見せた。

「んなっ、

 そこまで柔軟をしないと行けませんか?」

「そうよ」

俺の驚いた声に部長はあっさりと答えると、

「さぁ、頑張ってねっ」

と俺の肩を叩いた。

「う゛っ(カチン)」

その時の部長の態度に俺は思わずカチンと来た。

そりゃそうだ、

俺だて中学で県大会優勝のプライドがあるんだ。

「よぉし、あの女部長の鼻をあかしてやる」

俺はそう思って柔軟運動に精を出した。



そんなとき、

「いたっ」

部活を終え寮で着替えをしていた香山がそう声を上げると、

「どうした?」

本を読んでいた俺は顔を向けずに声をかける。

すると、

「あぁ…

 なんか最近、胸が変なんだよなぁ…」

と香山はそう言うと、

「あん?」

その言葉に俺は思わず振り返った。

そして、香山の姿を見た途端、

「え゛っ?

 香山っなんだ?

 その格好は!」

と俺は声を上げた。

その時の香山は赤い女物の水着のようなのを身につけていたのであった。

「あぁ、これはレオタードって言うんだよ」

「レオタード?」

「まぁ、体操をするときに着るモノだけど、

 それが何か?」

俺の言葉に香山はそう説明をすると、

「なんか似合わないなぁ…それ…」

と俺はそう指摘すると、

「そうかなぁ…」

香山は自分のレオタード姿をシゲシゲと見る。

そして、その姿を見ながら、

「で、胸がどうしたって?」

俺が改めて聞き直すと、

「あぁ…

 なんか最近膨らんできているような感じがしてな」

そう言って香山が胸に手を当てると、

確かにプックリと二つの膨らみが香山の胸の上に盛り上がっていた。

「あはは…なんだそりゃぁ」

それを指さしながら俺が笑うと、

「まったく、最近はチンポも勃たなくなったし、

 どうなってんだ?」

と言いながら香山は錠剤を飲み込んだ。

「?」

俺がそれを見つめていると、

「あぁ、これ?

 体操部の顧問の先生が減量用にってくれたんだよ、

 おかげで大分体重が減ったんだぜ」

と俺の視線に気づいた香山がそう説明をした。



そんなある日、バレー部の部長から呼び出された俺は

「はいっじゃぁ今度からコレを着てレッスンをしてね」

と言われて渡されたのが、

足首に紐を巻き付けて履く変な靴に

白のタイツ、

そして、ひらひらしたスカートがついた女物の水着の様な物だった。

「えぇコレを着るんですかぁ?」

それを見ながら俺は声を上げると、

「そうよ」

とあっさりと部長は答えた。

「…………」

無言で俺は手渡されたそれを眺めていると、

「さぁ、レッスンが始まるからサッサと着替えをして」

急かすかのように部長はそう言い残すと、

部室から出ていってしまった。

「仕方がないな…」

俺は渋々それらを身につけてるとレッスン室へと向かっていった。

そしてさらに、如月先生から

「あぁ、八神くん、

 練習が終わったらこれを飲んでね。

 柔軟性が身に付くわよ」

と言って俺に錠剤の入った袋を手渡された。

「はっはぁ…(これって…ひょっとして香山が飲んでいた奴?)」

そう思いながら俺はその錠剤を口に入れた。


それから、暫くして俺の身体に変化が起きはじめた。

キンタマが異様な痛みを訴え始めたのを切っ掛けに、

さらに軽い脱力感と、眠気が俺を襲い始めた。

そして、時間が経つうちに、

ビクッ!!

俺の肌が次第に敏感になっていくと、

体毛も徐々に薄くなり、

さらに、乳首がちょっとしたことで勃つようになると、

ついには胸が膨らみ始めた。

「なんだこれは?」

変化していく俺の身体を不思議に思いながら、

しかし、俺はレッスンと言う名の練習を続けた。

だが、幾らレッスンを続けていても毎日柔軟運動ばかりで、

肝心のボールに触らせて貰うことなど全くなかった。



そして、香山の身体の変化も更に進み。

胸の他に尻も大きく膨らんでいくと、

腰も次第に括れていった。

そして更に、奴の声色が次第に高くなっていくと、

まるで、女のような声になってしまっていた。

「気持ち悪いな、お前…」

日に日に女のような姿になっていく香山を見ながら俺はそう言うと、

「なに言ってんのよ、

 八神さんも女ぽくなってきているわ」

といつの間にか香山は女言葉で俺に喋る。

「おっおいっ香山、お前、その口調なんとかしろ」

少し間をおきながらそう俺が言うと、

「うふっ」

ピタッ

香山は俺の身体に身をすり寄らせると、

「ねぇ…知っているのよ、

 八神さんもオッパイが膨らんできているんでしょう?」

と言いながらいきなり俺のバックを取ると胸の中に手を差し込んで来た。

「やっ止めろ!!」

突然の奴の行為に

俺は怒鳴り声を上げながら、逃げだそうとすると、

キュッ

それよりも早く香山の手が俺の乳首を抓りあげた。

ビクッ

「あん!!」

まるで電撃を受けたような衝撃に俺は声を上げると、

「可愛い…」

香山はそう呟きながらゆっくりと俺のシャツをめくり上げていく、

「止めろぉ!!」

俺は肩をバタバタと暴れさせながら、

香山の行為を妨害しようとするが、

しかし、

「うわぁぁぁ…八神さんのオッパイ、もぅこんなに膨らんでいるの」

と言いながらシャツを胸の上までめくり上げると、

香山は俺の膨らみかけの乳房を揉み始めた。

「(あん)ちっ違う…

 むっ虫に刺されてただ腫れただけだ」

必死に堪えながら俺はそう否定すると、

「あら、そんなこと言って、

 可愛くないんだから…」

ちょっと膨れながら香山はそう呟くと、

キュッ!!!

膨らんだ胸の上で勃っている乳首を再び抓ると、

手を次第に下へとずらし始めた。

「まっ待て…

 なにを…」

ヘソから下へを向かっていく手を俺は押さえてそう言うが、

しかし、

スルリ…

香山の小さくなった手は俺の手をかいくぐると、

そのまま股間の中へを入っていった。

「待て止めろ!!」

そう声を張り上げ慌てる俺を横目で見ながら香山は

「八神さんのここ…

 濡れていいるわ」

と呟くと俺の萎縮していたチンポを掴み上げた。

ビクン!!

「うわぁぁぁ!!」

オナニーとはまるで違う快感に俺は悲鳴を上げると、

「大丈夫よ、

 怖がらないで…

 これはねぇ…

 女の子の快感なんだって、

 だから…一緒に女の子になろうね?」

まるで、ベソをかく子を宥めるようにして香山はそう呟くと、

そっと俺にキスをした。

「んんん…(違うっ俺は男…」

そう思いながら俺の目から涙があふれ出してきた。

しかし、その一方で、

いつの間にか俺は向きを変えて香山を抱きしめると、

奴の股間に自分の手を入れていた。

ピクン!!

小さな肉の塊となった香山のチンポを包むように揉むと、

「(あっ)そう…

 優しくね
 
 強く刺激しちゃダメよ」

悶えるようにして香山は俺に言う、

そして、

「ちっちがう…こっこうするのよ…」

香山はそう言いながら、

俺のチンポをそして大胆に弄り始めた。

ビクッ!

「あっ…」

奴の指技に俺は思わず声を漏らすと、

「ふふ?

 感じる?

 体操部の先輩方に教えて貰ったのよ

 女の子はこうすると凄く気持ち良いんだって…

 ほぅら…もぅ八神さんも立派な女の子よ」

と俺の耳元で囁いて、

そのまま床の上に寝転ぶと、

俺と香山は”69”の姿勢になってお互いのチンポを愛撫し始めた。

チュクっ

あんっ

クチュッ!!

「八神さんのクリちゃん、こんなに濡れてきているわ」

「やめて…恥ずかしい」

「ねぇあたしのはどう?」

「うっ、凄く濡れている…」

「そう…あぁん…いぃ…いいわ」

「くぅぅぅぅ」

お互いに愛撫し合っているうちに次第に俺は絶頂への階段を上り始めると、

更に激しく責め合い始めた。

そして、

「イク時は一緒に…ね」

香山も絶頂に近づいてきているらしく、

震える声でそう言ったとたん。

「あんっいっイクぅぅぅl」

「うっあっあっあっあぁぁぁぁぁ!!!…」

俺と香山は共に声を上げると、

ピュッ!!

っとチンポから液体を吹き上げてしまった。

「はぁはぁ…」

ゴロン…

絶頂に達してしまった俺達は共に天井を見上げていると、

「八神さんのはまだ白いし、粘りがあるのね」

と香山は俺が吐き出した液体を眺めながらそう言う、

その途端、

カッ

俺は無性に恥ずかしくなると、

「言わないで…恥ずかしい…」

と言いながら俺は両手で顔を塞いだ。

すると、

「大丈夫よ、

 暫くするとあたしと同じように透明になるから…ね」

と話しかける香山の言葉に俺はただ頷いていた。



このことを切っ掛けにして俺の身体は女性化のスピードを速めていった。

鍛え上げた俺の手足はだんだんと手足は細くなり、

そして、腰もくびれ始めてきた。

「俺…どうなるんだろう…」

レッスン終了後、

レッスン室の鏡に映る自分の姿を見ながら俺はそう呟くていると、

スッ

如月先生の姿が俺の後ろに立った。

「せっ先生?」

先生の登場に俺は驚きながら振り返ると、

「ふふ…ちぁゃんと女の子になってきているわね

 ほんと、この薬の効き目は凄いわねぇ」

と鏡に映る俺の姿を眺めながら囁いた。

「え?、それってどういう…」

先生の言葉に俺が驚くと、

トン…

先生は俺の肩に手を落とすと、

「ねぇ…バレリーナになっていく感じってどう?」

と俺に尋ねた。

そして、

「ふふ…このクラブはねぇ

 あなたが考えているバレー部じゃなくて、

 バレリーナのバレエ部よ」

と囁いた。

「え?、バレリーナの?」

その言葉を聞いたとき初めて俺の脳裏に

跳ね上げたスカートを履いて踊るバレリーナの姿が思い浮かんだ。

「そんな…」

驚く俺の顔を見て、

「あら…本当にここをバレー部だと思っていたの?

 あらら…珍しい子ね」

如月先生は驚いた口調でそう言うと、

「じゃぁどうする?

 バレエ部を辞める?」

と尋ねた。

「え?」

その言葉に俺は振り返ると、

「辞めれるわけないよね、

 だって、八神くんは立派なバレエ部の部員だもんね。
 
 オッパイもこんなに大きくなったしね」

如月先生はそう言うと、

レオタードの上から軽く俺の乳房を握りしめた。

「あんっ」

俺は思わず声を上げて身をよじりながら、

「なっ何でこんな事を…」

と尋ねると、

「中学バレーで活躍したあなたをバレリーナにするのって

 どんな感じかなぁって思ってね。

 あなたが見る見る女の子になっていく様は見ていて萌えたわぁ」

「そんな…」

「あのエースアタッカーだった八神くんが女の子になってバレリーナの道を歩む…

 なんて素敵なことかしら…」

如月先生がそう呟くと、

「先生、おっ俺を元の姿に戻してください。

 元の男の身体に…」

と俺は思わずそう叫んだ。

しかし、

「あらっ

 男の子に戻れるの?

 女の子の快感を知ってしまったあなたが…」

と如月先生は俺に言う。

「う゛っ」

その言葉に俺は思わず声を止まらせると、

「知っているわよ、

 同じ部屋の香山君…あっいまは”さん”ね、

 と毎晩エッチなことをしているんでしょう?

 香山さんがあたしに教えてくれたわ、

 八神くんは身も心も女の子になっているって」

悪戯っぽくそう如月先生は俺に言うと、

「………」

俺はなにも言い返せなかった。

すると、

「うふっ」

如月先生は小さく笑うと、

「八神くん…あなた、

 元が男の子だけに女の子を鍛えるよりも上達が巧いわ、

 それでね、今度の秋の文化祭での舞台に是非立って欲しいのよ」

と俺に告げた。

「そっそれは?」

「なにをやるかは秘密…でも、八神くんなら出来るわ」

如月先生はそう言った後、

「じゃっ、さっきのことよろしくね」

と言い残してレッスン室から出ていってしまった。

「そんな…」

ペタン…

俺は座り込むと呆然と鏡に映る、自分の姿を眺めると、

そこには黒のレオタード姿をした少女が座り込んでいる様子が写っていた。



…流れていた音楽が鳴りやむと、

パチパチパチ!!

レッスン室に拍手が鳴り響いた。

「さぁ、どっちが主役にふさわしいかしら」

踊り終えて肩で息をする俺の頭越しに如月先生が部員達にそう尋ねると、

「うん…」

「そうねぇ…」

「あっあたしは八神くんでいいかなぁって思います」

「あっあたしも…」

一人が俺を認める事を言うと、

次々と賛同者が増えていった。

そして、

「じゃぁ、瀧野さんはどうかしら?」

如月先生が朋香に尋ねると、

「はいはい、判りましたわよ

 今回は八神くんにオデットを譲ってあげますわ」

と言うと、レッスン室から出ていってしまった。

「たっ瀧野さん…」

俺は出て行く朋香に声をかけようとすると、

「おめでとう、八神さん…」

と如月先生は俺に告げた。



そして迎えた文化祭…

俺はオデットの衣装の着付けとメイクが終わり

舞台が準備されている体育館へと歩いていると、

ふと、

体育館に通じる廊下で中学時代同じバレー部にいた仲間の姿が目に入ってきた。

「彼奴ら…」

連中の姿を見た俺は無性に懐かしく

そして嬉しくなると思わず呼び止めると駆け寄っていった。

すると、

「え?」

彼奴ら全員は皆信じられないような目で俺を見た。

「なっなに驚いているんだよ」

驚く皆に向って俺はそう言うが、

しかし、無理もあるまい。

だって、かつてエースアタッカーだった俺が、

チュチュに身を包んたバレリーナとなって話しかけてきたのだから…



おわり