風祭文庫・アスリートの館






「目覚め」



原作・バオバブ(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-020





−初めに……

 この物語は「呪れた部室(旧・部室)」の続編にと
 バオバブさんが送ってくれたストーリーに私・風祭玲が手を加えたものです。
 ですので、先に「呪れた部室」を読まれることをお勧めします。




ミーンミンミン…

蝉の鳴き声が響く真夏の体育館に

「おらっ、どうした!!

 お前はコレでお終いか?」
 
と言う怒鳴り声が響く。

「くっ(はぁはぁ)」

体育館に敷かれたレスリング・マットの上で

あたしは頭を床に着け肩から腰を浮かせたブリッジの姿勢で必死に耐えていた。

「おらおら…」

ズシン!!

ズシン!!

本間先生はそう叫びながらグイグイっと全体重を掛けて

あたしを押しつぶすかの如く身体を動かすと、

「くうぉぉぉぉ!!」

あたしは声を張り上げ、

そして先生から逃れようとマットの上を回り始めた。

「おっ」

先生はあたしを逃さないように一段と締め付けるが、

しかし、あたしはほんの一瞬の隙をつき、

先生の腕の中から頭を抜くと、

ダン!!

間髪入れず立ち上がるとスグに間合いを取り、

腰を低くして構えた。

ゼハァゼハァ

本間先生は顔を真っ赤にして深呼吸をするあたしを見ながら、

フッ

一瞬、笑みを浮かべ、

「よしっ

 今日はコレまで」

とそう言うとあたしの手をギュッと握った。

そして、

「大分上達したなっ」

と言いながらあたしの肩をポンと叩いた。

ナカナカナカナ…

いつの間にか蝉の鳴き声が変わっている。

「はぁ…」

あたしは汗でずぶ濡れになった自分の身体をタオルで拭きながら、

ふと鏡に映っている自分の身体を眺めた。

そこには、筋肉が逞しく盛り上がった吊りパン姿のアマレスラーが立っていて

じっとこっちを見ていた。

「……これがあたし…」

あたしはそう思いながら、

しばしこのアマレスラーの姿をジッと眺めていた。

「お〜ぃ、

 ちゃんとマットの手入れをしておけよ」

先生はそう言い残すと体育館から引き上げていった。

「は〜ぃ」

あたしはそう返事をすると、至る所に汗溜まりが出来ているマットを見下ろしながら

「全く…みんなサッサと戻っちゃうし…もぅ」

とむくれながら洗剤を染みこませた雑巾でマットを拭き始める。

なんでも、このまま放置しておくと溜まった汗に雑菌が繁殖して、

それが炎症を引き起こすそうだ。



「あぁ〜、疲れた…」

清掃を終えたあたしはユニホーム姿のままヘトヘトになりながら、

レスリング部の部室へと戻った。

もぅあの事件からかれこれひと月が経とうとしていた。

そう…

あたしたち新体操部の6人は

レスリング部の部室に巣くっていた付喪神達の呪いのせいで、

男に…しかも筋肉粒々のアマレスラーに変身されられてしまい、

その結果、あたし達はレスリング部所属の男子生徒として学校に通うことになったのだが、

しかし、スグに夏休みになったので、

そのままレスリング部の合宿をすることになった。

そして一日中レスリングの練習に励んでいた。

でも、この合宿であたし達の体は

更に屈強な肉体へと変化していっているような気がする。

まあ、少しずつの変化というのは

なかなか自分自身気が付かないから余計に怖いんだけど…

合宿所に入ると漢の汗の匂いが充満している。

そして、元女の子だったとは思えない男達が、

ユニホームから普段着に着替え、寛いでいた。

「……もぅ、マット掃除ぐらいつき合ってよぉ」

みんなの姿を見つけたあたしが文句を言うと、

「悪りい悪りい」

と表面だけ謝るように京子が声を上げた。

「…みんな、だらしないなぁ〜」

あたしはそんなみんなの姿を見ながらため息をつきつつそう思った。

みんな、元は同じ新体操部の友達なのに今は別人のように思える。

最初は女の子の頃と同じようにきれい好きだったはずの彼女らも、

今ではそこらへんの男子生徒か、それ以上にだらしなくなっていた。

シャワー浴びに行ってもからすの行水だし…

合宿所の居間でも胡座をかいて座っているくらいだ。

部屋の中も散らかし放題だし、

ロッカーの中に洗濯されてない靴下が入っていても何とも思ってないみたい。

あたしは…

あたしだけでも元の自分を保とうと思っている。

「シャワーを浴びてすっきりしようっと」

そう思いながらシャワー室に向かうと、

中からともちゃんが出てきたところだった。

「あ、千香ちゃん。お疲れ〜」

「ともちゃん、もう出たの?

 あたしよりちょっと早かっただけでしょ?」

あたしより部室を2分ほど早く出ていたはずの彼女が

もうシャワーを浴び終わったことにあたしは驚いた。

「え?そうだけど…

 それがどうしたの?」

ともちゃんは平然と目を丸くしてあたしを見つめている。

「だって汚いじゃない…

 ちゃんと洗わなきゃ!

 あたしたち女の子なんだよ!」

あたしがそう言うと、

「別にいいじゃん。

 どうせ今は男なんだし…

 めんどくさいよ」

と髪を短くしてしまったともちゃんはそう言い放つと口を尖らせた。

「それより、千香ちゃんももっと気楽になりなよ。

 千香ちゃんだって、あの汗臭い吊りパンを一緒に履いた仲じゃない?」

と言いながらともちゃんはあたしの肩を叩いた。

「それはそうだけど…」

「あ、そうだ…

 はい!」

口篭もるあたしに、ともちゃんは1冊の本を渡してくれた。

「え?」

びっくりしてそのまま受け取ってしまうあたしの目に

嫌らしい女性のグラビアが映る。

「何よ、これっ!」

あたしは恥ずかしくなって思わず怒鳴ってしまっていた。

「もう千香ちゃん、気張りすぎだよ。

 あたしらの中でまだヌいてないの

 千香ちゃんぐらいなんじゃないの?」

「ヌクって!?」

愕然とするあたしに

「当然、コレのことじゃない!」

とともちゃんはいやらしそうな顔をして右手を上下させた。



「はあ…」

あたしはシャワー室で裸になって溜息をついた。

意外と状況は深刻なのかもしれない…

だって、ひと月前まで普通の女の子してた彼女たちが

まさかここまで男に成りきっているなんて…

合宿所以外じゃ、そりゃ男の子の振りはしてるけど。

でも…

最近じゃ合宿所に戻ってきても男の振る舞いのままな子が多くなってきてる…。

そう思いながら、あたしは汗臭い靴下を最後に脱ぎ去ると

ポイと籠に放り込んだ。

そして、

ふと気づいた。

「あ…」

乱雑に突っ込まれたあたしの衣服。

それはあたしの異変だった。

確か、数週間前までは綺麗に折りたたんでいたのに、

いつの間に自分もこれほど雑な性格になってきたのだろう。

あたしは不安になって汗臭い衣服を畳み直した。

「う、くせぇ〜」

あたしは鼻をつまみながら籠に

1枚1枚入れていく。

ひと月前、興奮していたこの匂いも今ではむさくしか感じない。

というか、

これがあたしの体から発せられている匂いになっているなんて耐えられなかった。

あたしは息を止めたままシャワー室の個室に飛び込むと一気に蛇口を捻った。

「ふぅ〜」

汗でべとべとになった筋肉質の体の表面を冷たい水が滑り落ちていく。

あたしは体の火照りが収まるのを確かめると石鹸に手をつけた。

そして、

女の子のときと同じようにまず大事なところを…

洗う。

でも、そこにあるのは女の子にはないもの…そう男のペニスだった。

そして、その下にはひと月前までなかった睾丸すら存在する。

「あたしが…男なんて…」

あたしは久しぶりに感じた羞恥心に顔を赤く染めながら

改めてソレに見入っていた。

最初のころはとても見れなかったのに

今では当たり前すぎて観察することもなくなっていた。

いつからそうなっていたのだろう…

もしかすると

それも呪いの影響なのかもしれない。

「あ、あっあ…」

女の子の気持ちでソレを眺めてしまっていたせいか…

あたしのペニスは勃起を始めてしまった。

ムクムク

という形容が適切と思えるほどに元気よく膨らんでいくと、

あたしのペニスの皮が向け始めた。

ドキドキ…

あたしのペニスは包茎というらしいんだけど、

皮が捲れるのは朝立ちのときくらいだ。

それが今あたしの目の前で本来の姿を示そうとしていた。

「これが…オチンチンなんだ…」

あたしは顔が熱く火照っているのに気が付いた。

意識をすればするほど興奮していっているらしく、

ついにペニスは皮を脱ぎ去ると、

露わになった亀頭部分をあたしに見せつけた。

「ウソ…」

まるであたしの鼓動に合わせるように

ペニスは

ビクッビクッ

と揺れている。

それはあたしが初めてペニスの本当の姿を見た瞬間だった。

あの皮の下に脇に肉襞をつけたカリ首が存在していたなんて

あたしはそのときまで知らなかった。

「すごいんだ…」

次第にあたしの中には好奇心と性欲が溢れ返り、

ペニスは愛撫をまだかまだかと待っているようだった。

「これを…ああすればいいの?…」

以前、

友達の立ち話に聞いた男のオナニーのイメージが

目の前のペニスと重なる。

すると

自然にあたしの手はペニスのカリ首を握っていた。

「あ…あんっ!?」

その瞬間

あたしは今まで経験したことのない

電気ショックのような快感が体を突き抜けていくのを感じた。

クリとはまったく違う…

力強い感覚だった。

「これが…

 男の子の快感…」

シュッ

シュッ

あたしは勝手に上下運動を始めた手に任せ、

初体験の男の快感に身を委ねていた。

「な、何これ…

 腰が勝手に…」

次第に高ぶる感情は自然にあたしの腰を揺らし始めた。

「駄目よ、駄目…」

あたしはこのままだとアレをしてしまうに違いない…

と直感で感じたが、

シュッ

シュッ

とそれでも手の動きを止めることはできなかった。

そう…

あたしの脳裏によぎっていた不安とは

ともちゃんのいっていたことだった。

『射精してないのは千香ちゃんくらいよ…』

「いや…

 あたしが射精なんてするもんですか…」

あたしは必死に不安を否定しようとしたが、

下半身からは未だ体験したことのない欲望が渦巻き始めていた。

それは、体の奥にたまってくるものを吐き出してしまいたいという願望。

「う、うう…

 腰がピリピリする。

 な、何かが漏れ、漏れちゃう〜」

あたしは

ビクンと

腰が震えるのを感じると同時に

熱いモノが体から一気に迸るのを感じた。

「あ…ああっ…ああっ…あんっ」

ジュッ

ジュッジュッ

ジュッ

握り締める手にペニスが震え、

中を何かが駆け抜けていくのを感じる。

「あぁぁぁ…はぁ〜」

あたしは確かに自分がイってしまったことを

朦朧とする意識の中で感じていた。

それは女の子の快感とは全く違う極め方だった。

瞬間的な頂点はあたしの精神を打ち砕いた。

「くっはぁ〜」

あまりにも心地よい射精の余韻はあたしの顔を緩ませる。

「はぁ〜はぁ〜…」

あたしは暫く荒い息をしながら余韻から抜け出せなかった。

そして、

ようやく目の前に広がる惨状に気づいたとき、

あたしは自分の中で何かが変わってしまったことをただ冷静に見つめていた。

そう目の前にあったのは…

あたしが放った精液がこびりついた鏡だった。

「はぁ…やっちゃった…」

それを見たときに浮かんだ言葉はその一言だった。

「射精…」

中学の保健体育で習ったときは全く別世界のことだと思っていたが、

しかし、

いまこうして射精を体験したあたしはその別世界の住人になった証拠でもあった。

罪悪感に似た虚脱感にあたしはしばしその場に座り込んでいた。



「うぅん…眠れない…」

何度も忘れようとしてもスグに思い出してしまう光景にうなされるようにして

あたしは何度も寝返りを打っていた。

「はぁ…ショックだったなぁ…」

パチッと目を開けたあたしは右手を目の前に近づけると、

シャワー室で見た精液がベットリと付いていたこの手の様子を思い出した。

「ダメっ!!

 スグに忘れなきゃぁ」

そう言って首を横に振り毛布を被ったが、

しかし、

瞑った目にはあのときの様子がありありと再現される。

と同時にムズムズと股間がざわめき始めた。

「………」

あたしの手が無意識に股間へと伸びていく、

そして、固く勃起しているペニスに触れた途端。

「いやぁぁぁぁ!!」

そう叫びながらあたしは飛び起きた。

ハァハァ

「ダメよ、そんなことをしちゃぁ」

肩で息をしながらあたしは自分に言い聞かせるようにして言うと大きく首を振った。

とその時、

スタスタ…

廊下を人が歩く音が聞こえてきた。

時計の針を見ると12時を少し回ったばかりだった。

「だれ?」

ベッドを抜け出したあたしはそっと廊下を覗いてみると、

廊下を歩いているのは背の高さとそのシルエットから、

美和子と祐子の様だった。

「こんな時間に何をしているだろう」

あたしは妙に二人の事が気になると後を付け始めた。

「え?」

程なくして月明かりに照らし出された二人の姿は

どちらもレスリングのユニホーム・吊りパンツを穿き、

そして、お互いの片手が相手の腰に当てられていた。

「なに?」

あたしの脳裏にあの変身をした日のことが走馬燈のように思い出された。

それは、レスラーに変身させられた後に抱き合い

そして、お互いのペニスを扱き合っていた二人の姿だった。

「そんな…まさか…」

あたしは高鳴る胸を押さえながら見つからないように二人の後に付いていく、

やがて美和子と祐子は明かりが消えている体育館の通用口を開けると

中へと消えていった。

「どうしよう…

 まさか、本当にあの二人ってそう言う関係になっちゃったの?」

あたしは体育館の前で呆然と立ちつくしていたが、

しかし、股間のペニスは痛いくらいに勃起し、

穿いていた短パンを下から持ち上げていた。

「う〜ん…」

一旦はこのまま引き上げようかと思ったものの、

でも、沸き上がる好奇心にあたしは意を決すると、

音を立てない様に通用門のドアを開けると体育館の中へと入っていった。



ギシッ

あたしは中にいる(はず)の美和子達に気取られないように慎重に歩いてゆく、

いつもなら数秒で抜ける通路を数分掛けて移動し、

そして、たどり着いた柱か影からそっとのぞき込んだ。

すると、

マットの上で二人の影が重なり合い、蠢いていた。

「どうだ、気持ち良いか!!」

美和子が男の口調で声を上げると、

「オッス」

彼女の下にいる祐子がそう答えた。

そして、

「あぁ……もっと…もっとしてください!!」

と続けた。

「うわぁぁぁ」

あたしは我を忘れて二人の行為に見入っていた。

その時、

サァ…

月を覆っていた雲が取れたらしく月明かりが体育館の中を照らし出すと、

絡み合う二人の姿がクッキリと浮かび上がった。

そして、その様子を見たあたしは

ゴクリ

と生唾を飲み込んだ。



「うっ、はぁはぁはぁ」

美和子は荒く息をする祐子に向かって、

「おいっ、ブリッジをするんだ」

と低い声で命令をすると、

「オッス」

祐子は小さく返事をしてグッと腰を浮かせると

デコボコに盛り上がる腹筋を天井に向けて高く上げた。

ムクッ、

大きく勃起した祐子のペニスが

ユニホームにテントを作っている様子が手に取るように判る。

「ふふふ…」

それを見た美和子は祐子が着ているユニホームの裾に出来た隙間から手を入れると、

中の物を扱き始めた。

「あっ…」

祐子は思わず声を上げたが、しかしスグに感じてきたのか口を詰むんだ。

シュッシュッ

美和子の手よって出来たユニホームの山が上下に動く。

「うっあぁ…」

それを見てあたしは思わす興奮した。

「おいっ、お前のチンポ…もぅベトベトになっているぞ」

美和子が祐子にそう囁くと、

「オッス…イかせてください」

喘いでいるのか、祐子は苦しそうな声でそう返事をすると、

「ダメだ、まだイかせないよ」

と意地悪そうに美和子が言う、

「そんな…もぅ限界っす」

祐子の泣きそうな声に、

「そうか?」

美和子はそう言うと、

キュッ

っと祐子の乳首を抓りあげた。

「あぁぁ!!」

祐子の絶叫が体育館の中に響いた。



「はぁはぁはぁ…」

シュッ

シュッ

あたしは美和子と祐子の絡み合いを見ながら、

いきり立つ自分のペニスを宥めるかの如く扱いていた。

シュッ

シュッ

何度も扱くウチにペニスの付け根あたりに何かが溜まりはじめ、

そしてそれはシビレに似た感覚であたしに訴えてきた。

「…あぁ…出してぇ…」

その気持ちを代弁するかのようにあたしがそう呟くと、

「じゃぁ、俺が出させてやろうか」

と言う声と共に、

ギュッ!!

っと大きい手があたしの睾丸が握りしめた。

「うわっ!!」

深夜の体育館の中に今度はあたしの声が響き渡る。

「ふふふ…千香ぁ…

 あいつらを見てて、コーフンしていたんだろう?」

グッ

さらにキツくあたしの睾丸を握ると、

「そっその声は…京ちゃん?」

あたしは恐る恐る聞き返した。

すると、

スス…

別の手があたしのシャツの下に潜り込むと、

キュッ

っと胸板の乳首を抓った。

「あっ」

その感覚にあたしは腰を落とした。

「…感じているのか…

 まるで女の子みたいだな…」

そう京子があたしに言うと、

「なによっ、今でもあたしは女の子よ」

あたしは思わず反論した。

しかし、

「へぇ…ココをこんなにしているのが女の子なのか?」

京子はそう言ってあたしの短パンに手を突っ込むと股間に手を這わし、

そして、

その中で太く固くなっているペニスを握りしめた。

「あっ」

ペニスを握りしめられたあたしは思わず身をよじる。

「ふふ…

 なぁ、オレ達も良いコトしようぜ…

 千香のことは女の子の頃から好きだったんだよ」

京子はあたしに身体を密着させながらそう囁いた。

ツンツン

彼女の勃起したペニスがあたしの腰をつつく、

あっそう言えば京子って女の子の頃からあたしの身体をよく触っていたっけ…

ふとそのことを思い出していると、

シュッ

シュッ

シュッ

彼女の手があたしのペニスを扱き始めた。

「あっ、だっダメ!、京ちゃん…」

あたしは彼女の手を払いのけようとしたが、

そのとき、

「おいっ、そこで何をして居るんだよ」

っと上半身裸の美和子が話しかけてきた。

散々祐子を弄んだのか、

汗まみれの彼女のゴツゴツとした身体は月の光を受けて妖しく輝いていた。

「あぁ…千香がなぁ…

 お前達を見ていてコーフンしちゃったんだってよ

 ほらっ、チンポもこんなにおっ立てて…」

京子は美和子にそう言うと、

グッ

っと短パン越しにあたしのペニスを扱くと勃起しているペニスを強調した。

「いやっ」

あたしはそう叫ぶと顔を伏せたが、

「へぇ…オレ達を見てこんなに勃起させるなんて…

 千香も結構好きなんじゃないか」

美和子はそう言いながらあたしのペニスを握ると扱き始めた。

「あっ」

彼女のやや乱暴な行為にあたしは声を上げると、

「なぁ…千香ぁ、

 お前まだヌいてないんだってな…

 折角、こんな立派なチンポはやして貰ったのに勿体ないじゃないか…」

と美和子は言うと、京子に目で合図をするなり、

いきなり、二人であたしの両肩を担ぎ上げた。

「なにを…」

二人の行為にあたしが驚くと、

そのまま美和子と京子はあたしをマットの方へと連れて行った。

「やっやめて!!」

あたしは抵抗したが、

しかしあっさりとマットの上に連れて行かれると、

マットの上では自分が吐き出した精液でユニホームを汚した祐子が

身体をヒクヒクさせながら横たわっていた。

「おらっ、いつまでも寝て居るんじゃねーよ」

ドカッ!!

そう叫びながら美和子が祐子の身体をけ飛ばすと、

「オッス!!」

慌てて祐子は飛び起きるとその場に正座した。

「ゆっ祐子どうしちゃったのよ」

昼間とは違う彼女の様子にあたしは驚くと、

「ははは…此奴は俺の奴隷になっているんだよ」

と美和子が説明をする。

「奴隷って…そんな…だって友達だったじゃない」

彼女の答えにあたしが聞き返すと、

「あぁ、それは女の子の時の話だろう…

 いまじゃ、此奴は俺のコレの虜なのさ」

と美和子は勃起している自分のペニスを指さした。

そして、

「おいっ、いまから千香を男にしてやるからお前のケツを出せ」

と命じると、

「オッス」

祐子はそう返事をすると、

汚れたユニホームを脱ぎ捨てるなりあたしの短パンをズリ降ろした。

ブン!!

勃起しているあたしのペニスが皆の前にさらけ出された。

「あっ」

その様子にあたしが顔を背けると、

チュク…

あたしのペニスになま暖かいモノが絡みついてきた。

「え?」

慌てて目を開けると祐子があたしのペニスを口に含み、

盛んに頭を動かしていた。

「だめっ、出ちゃう!!」

あたしは腰を振って彼女の口から離そうとしたが、

しかし、まるで吸盤に吸い付かれたかのように

あたしのペニスは祐子の口からは離れることはなかった。

「よしっもぅいいだろう」

頃合いを見計らって美和子が祐子にそう命じると、

プハッ

祐子はあたしのペニスを吐き出すと体の向きを変え、

そして、お尻を大きく開いて肛門を突き出した。

「ふふふ」

美和子は笑いながらあたしのペニスを掴むと、

ゆっくりと祐子の肛門に導いていく、

「ダメよ、そんな汚い!!」

その様子にあたしは声を上げると、

「ははは、大丈夫だよ、ちゃんと浣腸はしてあるから」

美和子はあたしにそう言うと、

「おらっ」

と言ってあたしのお尻を押した。

メリッ!!

一瞬、そんな音が聞こえるのと同時に、

ペニスの先を暖かいモノが包み込んだ感触が走った。

「あっ」

見るとあたしのペニスの亀頭が祐子の体内に入り、

続く肉棒が肛門の穴から伸びていた。

「あぁぁぁ…」

あたしは腰を振って外そうとしたが、

「オラオラオラ!!」

グッグッ…

っと美和子に押させるとあたしのペニスが祐子の体の中に入っていく、

「ウオッ、ウォッ」

あたしのペニスを飲み込んだ祐子は顔をマットにつけ唸り声を上げていた。

「あっあっ

 締まる、

 締まるよぉ」

口をパクパクさせながらあたしはうなされるように声を上げ続けていた。

「ははは、どうだい?

 童貞を捨てた感想は」

笑いながら美和子があたしに問いかけると、

「でっ出ちゃうから早く離してぇ…」

とあたしは美和子に懇願した。

すると、京子が祐子の上を跨ぐなり、

「ねぇ、千香ぁ、あたしのこれを嘗めてよ」

と女言葉で言いながらあたしの前に自分のペニスをさらけ出した。

「え?」

京子を見てみるとあたしの目の前に彼女の勃起した巨大なペニスが迫っていた。

迫りくるバットのような巨根をみて、

「いっいやっ」

っとあたしは首を振って拒否をすると、

「強情な子ね…」

と京子が一言言い、そして、

グィッ

っと両手であたしの首を持つと、

ズンッ!!

っと口の中にペニスを無理矢理押し込んできた。

モガッ!!

ゴホッ!!

口中に肉の塊が押し込まれた様な感覚にあたしは噎いだ。

すると、

京子の腰がまるでピストンのように動き始めると、

口の中に押し込まれたペニスが激しく動き出した。

ウォウォウォ!!

出入りするそれにあたしの口の中が徐々に感覚を失った頃、

スポッ

っとそれが取り除かれた。

ダラァ…

っと唾液が垂れ、祐子の腰の上に落ちていく、

京子はあたしの唾液でベトベトになったペニスを見ながら、

「さぁ、今度はあたしがあなたにしてあげるね」

と言うとあたしの後ろに回るなり、

グィッ

っとあたしのお尻を引き上げた。

ウワっ

その途端バランスを失ったあたしは祐子の上に倒れ込む。

っと同時にあたしの尻が左右に開かれると、

ヒタッ

っと肛門の穴の所に何かが押し当てられた。

「京子…何をするの?」

驚きながらあたしが声を上げると、

「千香ぁ…あなたのこと大好きよ、愛しているわ」

京子はそう囁いた途端。

グッ

っと腰に力を入れた。

メリィッ!!

あたしの固く閉じていた肛門を押し開けるように京子のペニスが入ってきた。

「ぎゃぁぁぁぁ!!

 痛い、痛い、痛い!!」

まるで肛門を引き延ばされるような痛みにあたしは声を上げた。

しかし、

「馬鹿野郎!!、そんな大声を上げるヤツが居るか」

それを見ていた美和子があたしに怒鳴ったが、

「いやぁぁ、痛い、

 抜いて、

 スグに抜いて!!」

あたしは泣き叫びがら京子に懇願したが、

しかし、

「力を抜きなさい、

 じゃないと痛いだけよ」

あたしを見下ろしながら京子はそう言うと、

ググッ

っとさらにペニスを押し込んでいた。

「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ」

あたしは悲鳴を上げてのたうちまう、

そんなあたしの様子を見かねた美和子は、

「ちっ、しかたがねぇな」

と言うと、さっき京子がしたようにあたしの前に立ちはだかり、

腰を隠すだけの状態になっていたユニホームを降ろすと、

太く勃起したペニスをさらけ出した。

そして、間髪入れずにそれをあたしの口の中に押し込んだ。

ムォォォォォ!!

押し込まれたペニスによって

声を出すことが出来なくなったあたしはもがき苦しんだ。

「噛むなよぉ」

美和子はあたしにそう言い聞かせるようにして言うと、

あたしの頭を持ち、そして腰をピストンのように動かし始めた。

ジュッジュッジュッ!!

モガァ!!

あたしは目を丸くしていると、京子も康応するように腰を動かした。

「ウォウォウォ!!」

あたしは痛みと苦しみから逃れようと藻掻くが、

しかし、その責め苦から逃れることが出来なかった。

けど、それらは徐々に快感へと変わり、

そして、あたしは悶え始めていた。

「うぅ、いいぜ」

「出るぅ」

京子と美和子が口々にそう言い合うと、

ジワッ

あたしの口の中にしょっぱい味が広がってきた。

その一方で、あたし自身も腰が痺れはじめ、

射精まで後わずかであることを知った。

そのとき、

「あぁ…」

あたしのペニスをくわえ込んでいた祐子が、

そううめき声を上げるとギュッっと肛門を締めた。

っと同時に、

「あぁ、いくぜ、千香ぁ」

美和子は声を上げながら大きく腰を振ると、

ジュッ!!

っとあたしの口の中に熱い雄汁を放出した。

「うぉぉぉぉぉ」

と同時に、あたしの肛門を侵していた京子も雄叫びを上げると、

あたしの直腸の中に射精をした。

「いやっ

 いやっ

 いやぁぁぁ」

その瞬間、あたしは体内の2カ所に熱い物を感じ取ると、

ブシュッ!!

あたしの睾丸で作られた精液はペニスの中を素早く通り抜け、

そして、つながっている祐子の体内へと放出されていった。



ジュボッ!!

あたしの中に射精した美和子と京子が退くと、

口と肛門から精液を垂れ流し、

その一方で祐子とつながったままのあたしの姿があった。

「はぁはぁ…」

呆然としながら息をしているあたしに、

「どうだ、男の味は…

 なかなか良かったろう」

美和子はあたしのそう言うと、

ピチッ

っと肩を叩くと体育館から出ていった。

ドサッ

マットの上に倒れたあたしを月が照らす。

こうして、あたしにとっての初体験の一日が終わりを告げた。



翌日…

「なぁ千香ぁ…練習に行かなくてもいいのかよ!!」

と言う京子の言葉に、

「オッス!!

 それよりも早くオレのケツに熱い雄汁をぶっこんで下さい!!」

吊りパン姿のオレは自分のケツを京子と美和子に向かって突き出すとそう懇願した。

「ははは…

 千香も祐子と同じように目覚めてしまったみたいだな」

美和子は笑いながら言うと、

「よぉしっ千香ぁ…

 吊りパンを脱いでケツをオレ達に見せろ」

「オッス!!」

京子の命令にオレは喜びながら吊りパンを脱ぐと

毛むくじゃらになったケツを大きく突き上げた。

そして、

ウォッウォッ!!

ケツの穴に京子のぶっといチンポを入れられたオレはよがり声を上げた。



おわり



この作品はバオバブさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。