風祭文庫・アスリート変身の館






「”たまめ”の武」
(柔道部編)



原作・ぽちゃえもん(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-306





いやん。

よりにもよって柔道の稽古中に変身が始まってしまったわ。

昨日あたりからクリトリスがムズムズしてきたので、

そろそろとは思っていたけど、

でも、いつもより半日ほど早く変身し始めるなんて、

あぁやっぱり今日の部活は休めば良かったわ。

どんなに後悔しても後の祭り、

女子柔道の県大会が来月に迫り、

少しでも稽古をしておこうと思ったのが間違いでした。

あんっ!

クリトリスが一気に成長してきたわ、

柔道着の下履きを突き上げちゃぁダメ!

それにしても変身のスピードが本当に速い。

あぁ…お尻が小さくなっていくのがわかる。

どんどん腰が男の腰になっていく。

こんな女のにおいでムンムンしている中で

男の体になっちまったら絶対に誰かを押し倒して犯し始めるに違いない。

ああ、我慢できない、早く男になりてえ。

いかん、体の変身に気をとられていたら精神の男性化がもっと早いぞ。

ここはひとまず大きく深呼吸だ。

落ち着け、

落ち着け武。

俺はまだ女だ。

女だぞ。

そう自分に言い聞かせた。

「どうしたんですか、武美先輩。

 急に動きが止まりましたけど」

乱捕りの相手だった1年後輩の茂子が怪訝そうな顔をして俺を覗き込んでいた。

俺も170cm120kgの女としては人並みはずれた大きな体だが、

茂子も160cm110kgの相当でかい女だ。

しかし、体の割には童顔でかわいらしいやつだ。

部活以外にも俺を慕ってよく買い物やケーキを食べについて歩いていた。

妹みたいに可愛いとは思っていたのだが、

”たまめ”の俺がしかも変身最中だと茂子を抱きしめたくてしかたなくなってきた。

思わずキスをしようとした自分を理性が止める。

いかん、柔道の真剣な稽古の最中にエッチをしようなんて、

しかも男に変身しちまってたまめであることがばれちまう。

「ちょっと急にお腹の調子が悪くなったみたい。

 ほっ保健室に行って来るわ」

「大丈夫っすか、

 先輩。あたしも一緒にいきます」

「いいわ、一人で行けるから、

 茂子は稽古を続けろ」

「え?

 あっはい、

 でも、先輩、

 すごい顔色悪いんですけど、

 本当に大丈夫でしか?

 やっぱり一緒に行きます。」

童顔なのに鬼気迫る表情に俺も負けて茂子と一緒に保健室に向かって行った。

ラッキーなことに保健室に保健の先生の姿はなく、

「茂子、もういいよ。

 先生が来るまでベットで横になっているから」

そういって俺はベットに横になる。

どうやら我慢が効いたらしく男への変身は一旦止まったようだ。

すると俺のまだ女の胸に触れるものがあった。

茂子の手だ。

柔道着の上からだが、

ブラジャーを付けていないし、

ちょっとドキッとする。

それも束の間、

「先輩、好きです。」

茂子がいきなり俺に告白をした。

女の俺にだ。

「先輩のどこか男らしいところが好きで好きで、

 わたし先輩に愛されたいんです!」

問答無用に茂子は俺の唇にぶつかってくるようにキスをしてきた。

そのわりにはやわらかいキスだった。

「茂子…」

すでに悶々としていた俺はもう我を忘れて茂子を抱きしめ、

俺に勝るとも劣らない茂子の胸を俺は握り締めるように愛撫し始めた。

「ああ、先輩、幸せっす。

 わたし幸せっす」

笑顔でしかも恍惚とした表情を浮かべ茂子はくねくねともだえ始めた。

俺は柔道着を脱ぎ、ふんどし一丁になって

ベットに仰向けになった茂子を上から抱きしめる。

しかし、驚いたことにふんどしからはチンコが立っていなかった。

愛液が流れふんどしを濡らしたが茂子に突き刺すべきチンコはなかった。

もうそんなことはどうでもよかった。

女の俺は女の茂子を愛し続けた。

女の体のままで茂子を犯すのは妙にプラトニックな行為のように思えた。

茂子の気持ちがすごく透明で純粋なものに思えて、

俺自身も女の体のまま、

女のおっぱいのまま、

彼女を犯すことがとても清らかな行為に思えた。

しかも男なら一回ですべてが終わるが女同士なら二人で何度も絶頂できる。

三度ほど絶頂を迎えたあと、

俺は居眠りをしている茂子の横顔を見つめた。

「可愛いやつだな」

「先輩…」

寝言で茂子は俺を呼んだ。

びっくりしたがより愛おしく思うようになった。

保健の先生が戻ってきた頃には茂子は稽古へと戻り、

俺は井上の運転する車で自宅に向かっていた。



柔道着の似合う茂子のことを思い出しながら俺はオナニーを始めた。

ああ、茂子…さっきまでのエッチを反芻しながらの一人エッチは堪らなく気持ちいい。

井上は”たまめ”の俺が変身するとき、

人目をはばかることなく淫乱になることは良く知ってるし、

プライバシーを決して漏らす男ではない。

見て見ぬふりだ。

俺は自分の豊満な胸を揉み続けた。

ふんどしの横から手を入れ溝の中に中指を出し入れした。

茂子…愛液でふんどしがベチャベチャだ。

うっ!

男のそれとは違って頭の先から指に至る全身に快楽が走りしばらく感じ続ける。

茂子愛してるよ。

ん?

あれ?

なんか変だぞ。

茂子は女の体の武美としての俺を好きなんだぞ?

てことは茂子はレズだったんだ。

複雑な恋心だな。

あれ?っていうか俺女の子のままだ。

変身が止まっちまった。

井上も男子校の制服を出そうとして女の子のままの俺を見て面食らった様子だ。

新しいふんどしだけを改めて差し出した。

このまま女のままなのかな。

今まで当たり前に変身していたんで、

もしかしたら一生女になるなんて考えても見なかった。

男のうちにもっと女の子とやっておけば良かったなとか、

相撲もまだまだ沢山取りたかったなとか急に寂しくなった。

うちに帰って俺と同じたまめの大三郎お爺様に話した。

今日はお婆様だけど。

するとお婆様は一笑されて心配ないとあたしに諭した。

「あんまり変身するのを我慢すると変身がズレることはちょこちょこあるものなのよ。

 まあ生理と同じよ。

 遅くても2週間後に嫌でも男になるわ。

 ただ今回は頭の中だけ男になってるのが気になるわね。

 あたしも30過ぎに仕事の都合で変身を我慢して頭と体がズレた時期があったわ。

 結構日常生活がつらかった覚えがあるもの。

 何年かズレたままだったし。

 たけちゃんも長くなるのかしら」

お婆様にはしばらく学校を休んでズレを治すことを薦められたけど

でも俺は学校へは通い続けた。

だって新しい恋が始まったばっかりなんだ。

茂子とエッチしたいし、

谷口先輩とエッチしたいんだから。

っていうか今のままズレている方がいいんじゃねぇか?

谷口先輩は男の体が好きなんだし、

俺もそのときには男の体が好きなんだし、

茂子にしたって女の体が好きで、

そんときゃ俺も女の体が好きなんだし、

八方丸く収まってるじゃねぇか。

そしてマドレーヌ女学校に通い続け、

茂子とエッチ三昧の日々を過ごし、

一週間後のその夜、一人自分の部屋にいるときにお婆様の言ったとおり男への変身が始まった。

俺は茂子とのエッチを思い出しながらオナニーを始める。

「はあ、はあ、

 もっと、もっと揉んで。

 ああ…」

自分で自分の巨乳をにぎり乳首を指で転がしながら快感を感じる。

股の下の溝が塞がっていくのを感じる。

お腹の中で急速に子宮がペニスに変化しているのを感じる。

「はあん、

 もっと、もっと攻めて、

 あたしを犯して」

腕が筋肉に変わっていくのを感じる。

握っていた胸も手の中でみるみる小さくなっていく。

しかし乳首は相変わらず感じ続けていた。

「ああん、

 もっと、もっと。

 谷口先輩…あたしを強く抱いてぇ」

いつの間にかオナニーのおかずが茂子から谷口先輩に変わっている。

あたしの頭の中も男から女に変わっているんだわ。

「ああ、気持ちいい、気持ちいいです。

 先輩、先輩」

金玉がぶら下がった。

ペニスがぐいぐい伸びてきている。

あたしはその自分のペニスをしごき始める。

お尻はすっかり引き締まり、

なのにお尻の穴が疼いて仕方がない。

あたしはインターホンで執事の辰男を呼び出す。

「辰男、お願い、

 早く来て頂戴」

ほどなくふんどし一丁のいでたちで辰男が入ってきた。

「武美お嬢様、

 お待たせいたしました。

 …お嬢様ですよね?

 あれ?

 そのお姿は…」

「いいのよ、今は心が武美なの。

 あなたの、男の体が欲しいのよ。」

「かしこまりました、お坊ちゃま」

辰男は普段なら女の体のときに世話をしてくれる執事。

性欲の強いたまみであるあたしの世話もしてくれるの。

だから、もう一人女性の執事もいるのよ。

良子というの。

本当なら良子に世話をしてもらうところでしょうけど、

今のあたしには辰男が欲しい。

「ああん、先輩、

 いいわ、先輩、

 もっと」

辰男も谷口先輩と同じくらい180cm140kgの巨体。

あたしは辰男を谷口先輩にすりかえてエッチにのめりこむ。

「お願い、辰男のペニスをあたしの中に入れて…」

「坊ちゃん、よろしいのですか」

びっくりした様子の辰男だったけど、

承知したと見えてあたしの肛門をぺろぺろ舐め始めた。

さすが辰男、男同士のセックスも経験豊富のようね。

指が1本、2本、穴に入ってゆく。

「そろそろ入れますよ、坊ちゃん」

「早く、早く頂戴」

相撲で鍛えた立派な男の体なのに男に犯されてあえぐあたし。

恥ずかしい、でもそれがかえってあたしの性欲をより興奮させている。

「ああ、入った入ったっス、入ってるッス」

わざと男言葉で言ってみた。

女なのに男のまねをしている自分が変態みたい。

でも興奮しちゃう、気持ちいい。

「でます」

辰男は腰を激しく振りあえぎながらそう言った。

あたしの中に辰男の温かい液が放出される。

一人シャワーを浴びた。

鏡には心とは裏腹の男の体が映っている。

「これって男のチンコ…」

いつも見慣れている体のはずなのに変な感じ。

ああん、もう癖になっちゃいそう。

お婆様が数年ズレていたときはつらかったなんておっしゃってたけど

本当は癖になって楽しんでたんじゃないかしら。

明日からのまた鶴亀学園の学校生活が楽しみだわ。

早く谷口先輩に会いたい!



おわり



この作品はぽちゃえもんさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。