風祭文庫・アスリート変身の館






「変心」
-最終話:さよなら-


作・風祭玲

Vol.480





そして秋も深まった頃

僕は中学生から高校生へとなり、

そしてまた春が巡ってこようとしていた。

「今月いっぱいで?」

「そうですよ…」

母さんとの朝食の際、

メイドが用意した食事をがっつく俺に母さんは俺に今月で約束が終わることを告げた。

「えっと、なんの約束だっけ?」

一瞬、約束のことが思い出すことが出来なかった俺はそう聞き返すと、

「昔ね…

 ある女の人がね

 私に約束をしてくれたのよ

 あたしに怪我をさせてしまったお詫びに、

 あたしの息子になってくれるってね」

母さんはテーブルにひじを突き、

そして言い聞かせるように俺に言い、

最後に

「忘れちゃった?」

と付け加えた。

「え?

 それって…」

「そう、あなたのことよ」

「え?

 そうだっけ?」

「そうよ、

 あなたはわたしに頭を下げて、

 3年間あたしの息子になりますって言ったのよ」

「そーだっけかなぁ」

洗いっぱなしのつんつん頭を俺は掻きながら母さんの言葉に返事をすると、

「で、どうする?」

と母さんは俺の返答を尋ねた。

「どうするって?」

「ここで、あたしの息子とて生きていくか、

 それとも、元の女性に戻り男性の妻としての生活に戻っていくか…」

「えぇ!!

 おっ俺が女になって、

 男の世話をするって言うのか?」

母さんからのその言葉に俺は驚き、そして声を上げた。

「あら、忘れてしまったの?

 3年前、あなたは綺麗なお嫁さんだったのよ、

 そのあなたが運転していたクルマであたしを轢いてしまって、

 そのお詫びとして、旦那さんとは一時別れてあたしの息子になってくれたのよ、

 うん、感謝しているわ。

 この3年間、あたしは自分の息子・由紀夫として立派に努めてくれたわ、

 さぁ、由紀夫、

 あなたは、18歳よ、

 自分の進路は自分で決めなさい。

 ここに残るのか

 それとも元に戻るのかをね」

母さんは俺にそう言うと席を立った。



「俺は…女だった…」

封印していたはずの友里恵としての記憶がフラッシュバックするようによみがえってくる。

スカートを穿いて登校していた小学生。

セーラー服姿ではしゃいでいた学生時代。

夫・隆との出会い。そして結婚…

「うっわぁぁぁぁ!!」

俺は声を上げながらハッと目を覚ますと、

「きゃっ」

俺の脇で女性の悲鳴が響き渡った。

「え?

 あっれ?

 ここれは?」

飛び起きた俺はキョロキョロと周囲を見回すと、

そこはアメフト部の更衣室だった。

そして、そんな僕の隣には

「もぅ

 いきなり大声を上げないでよ」

と文句を言うジャージ姿の女性・遠藤美春が飛び上がってた。

「遠藤…」

美春の姿を見ながら俺はそう呟くと、

「はいはい、

 練習中に倒れるなんて、

 鉄壁の雉沼も形無しね」

と美春は俺に言うと、

「なんだとぉ?」

カチャッ!!

起き上がった俺はスパイクの音を鳴らしながら美春に迫った。

しかし、美春は臆することもなく、

「なによっ」

気丈に言い返すと、

「まったく、ここまで運ぶの大変だったんだからね

 ホント、倒れたアメフトの選手って手に負えないわ」

と手で顔を扇ぎながら美春は俺に向かって文句を言った。

「別に頼んだわけじゃねーよ」

そんな美春にそれはプィっと横を向きながらそう返事をする。



遠藤美春、高校アメフト部のマネージャである。

彼女との出会いは高校への編入がされたその日、

案内された1年の教室で、

「あたし、遠藤美春って言うの、

 よろしくね」

と僕の席の隣から声を掛けてきた。

しかし、僕には小学校の時、

そうやって仲良くなった桂さんとの悲劇が頭をよぎると、

美春とはあまり仲良くしないように心がけた。

けど、美春は僕に積極的に近づいてきた。

サッカー部に入るつもりだった僕に、

「ねぇ、雉沼君、

 アメフトやってみない?」

と声を掛けてくると、

「あっあたし、

 アメフト部のマネージャをやって居るんだ、
 
 ねぇ、サッカー部なんてやめなよ、
 
 あそこ定員オーバーしているしさ、
 
 レギュラーになるのって大変よ、
 
 それよりもさアメフトやらない?
 
 アメフトならスグにレギュラーになれるよ」
 
僕がサッカー部に入ろうとしていることを知った美春はそう言うと、

「じゃぁさ

 練習を見るだけでいーぃ?

 ちょこっとだけよ」

と放課後、僕をアメフト部へと引っ張り

「おらっ堪えろ!!」

「まだまだ!!」

フィールド内でユニフォーム・ショルダー姿のアメフトマンたちのぶつかり合いを俺に見せた。



「ねぇ、どうかしら?

 まさに、男のスポーツって感じでしょう…
 
 はぁ…あたしが男だたら、
 
 あの中に行けるのになぁ」

と練習試合を見ながら呟いた。

「なに?

 遠藤さんってアメフトが好きなんだ」

そんな美春の姿に俺はそう尋ねると、

「うんっ

 だって、あの厳ついショルダーを着けてぶつかり合っている姿。
 
 あたし好きなんだもん」

と美春は元気に答えた。

「え?」

そんな美春の笑顔に俺はなぜかときめいてしまうと、

サッカー部ではなく、

アメフト部に俺は入ってしまった。

理由は色々ある。

美春の笑顔も理由の一つだったけど、

でもとにかく身体を鍛えたかった…

そんな思いでで俺はごついショルダーを身体に付け、

そして全身の筋肉を総動員してのぶつかり合う男のスポーツ、アメフトに汗を流した。



「何か悩みでもあるの?」

フィールドの隅で部員たちの練習を見ている俺に美春は不意にそう尋ねた。

「え?」

まるで俺の心を見透かされたようなその言葉に俺は驚きながら美春を見ると、

「ふふ

 隠しても無駄よ、

 その顔にしっかりと悩みアリって書いてあるわ」

と美春は俺に言う。

「うそっ」

その言葉に乗るように俺は自分の顔を触ると、

「あはは、

 本当に単純なんだから」

と美春は笑い声を上げた。

「うるせー」

馬鹿にされたような雰囲気に俺は怒鳴ると、

「あっゴメン…」

いきなり彼女はシュンとなると素直に謝った。

「なっなんだよ…」

彼女の心は良くわからない、

急に積極的になったかと思えば、

このようにしおらしくなる…

「まったく」

そんな美春を横目で見ながら俺は頬杖を付くと、

「まぁ色々あるんだよっ」

と悪態をつくように返事をした。



そしてその日の夕方

「ねぇ、今日、

 由紀夫君のところに行っても良い?」

「え?」

部活からの帰り、

俺と歩いていた美春はいきなりそう尋ねてきた。

「なっなんで?」

「だって、興味あるもん。

 由紀夫君の家って資産家なんでしょう?」

「そっそれはそうだけど…」

「一度見てみたかったのよ

 資産家の家ってどんなのかって

 ね」

と俺の自宅を訪問する理由を言う美春の目はキラキラと輝いていた。

「そっそうか?」

そんな美春に俺はそう返事をすると、

「うんっ

 だから良い?」

「まっまぁ…

 良いと思うけど…」

まさに押し切られるように俺は返事をすると、

「やったー」

美春は飛び上がって喜んだ。

そしてその瞬間、

ヒラリ

飛び上がった美春のスカートがめくれ上がると、

チラリ…

スカートの中から白い下着が見えた。

「あっ」

それを見た瞬間、

俺はいけないモノをみてしまった様な気がしてあわてて視線をそらした、



「あら、

 まぁまぁ」

「お邪魔します」

帰宅した俺を出迎えた母さんは俺の後ろに居る美春を見るなり驚いた声を上げる。

「ガールフレンド?」

目を細めながら母さんは俺に尋ねると、

「そんなもんじゃなーよ」

恥ずかしさを隠すかのように俺はそう返事をして、

ドカドカと自分の部屋へと向かっていくと。

「遠藤美春と言います。

 よろしくお願いします」

美春は母さんにペコリと頭を下げ、

僕の後に続いた。

「へぇぇぇ…

 ここが由紀夫くんの部屋…」

俺の部屋に入った美春はグルリと部屋の様子を見回しながら、

部屋のあっちこっちを詳しく検分を始めた。

「おいっ

 勝手に弄るなよ」

そんな美春に俺はそう注意すると、

「いいじゃない、

 減るもんでもないしさ」

と返事をする。

とそのとき、

「あら?」

美春が戸棚よりある物を見つけると、

「ねぇ、

 指輪なんて持っているの?

 あはっ

 由紀夫君って意外とナルシストなのね」

と言いながら俺に一つの指輪を見せた。

「え?

 指輪?」

美春に見せられた指輪に俺は驚くと、

「あっ!!」

と声を上げ、

まるで引ったくるかのように指輪を奪うと

「あん、

 良く見せてよ

 何かが刻んであったみたいだからぁ」

と言いながら美春は俺に飛び掛るが、

「ダメダメ

 これは母さんが忘れていったものだから」

俺はそう言うと、手を高く掲げた。

「けちぃ!」

そんな俺を美春は非難するが、

「駄目なものは駄目!」

俺はハッキリと言い聞かせると、

そのままズボンのポケットの中に仕舞いこんでしまった。

キラッ

俺のズボンに仕舞いこまれる寸前、

”takashi to yurie”と刻まれた指輪は小さく光りながら、

ポケットの中へと落ちていった。

「ぶー」

指輪が見られなかったことに美春は膨れると、

その頃合を見計らうように

コンコン!!

と部屋のドアがノックされ、

「失礼します、

 お茶をお持ちしました」

と言う声と共にメイドの小百合が入ってきた。

「うわぁぁぁ

 メイドさんだぁ」

小百合のメイド衣装に目を輝かせながら美春は喜ぶと、

「まぁ、

 可愛い彼女さんですね」

といいながら小百合は俺を見た。

「べっ別に彼女なんかじゃねぇよ」

小百合の言葉に俺はそう言い返すが、

「はいっ」

小百合は元気良く返事をした。

「おいっ!!」

美春のその返事に俺は怒鳴ると、

「良いじゃないのよ」

と美春は言い返した。

「あらあら、

 見た目とは違って随分と快活な彼女さんなことで…」

小百合は笑いながらそういった。

そして、それから俺の部屋のなかで美春と小百合は俺の事をネタに話が盛り上がる。

「けっ」

事実上除け者状態の俺は自分の椅子に座り

黒みを増してくる春の夕焼けを眺めていた。



「さて、ではわたしは戻ります」

頃合を見計らって小百合が腰を上げると、

「あっあのぅ…

 トイレはどちらですか?」

と美春は小百合にトイレの場所を尋ねた。

「あぁ、左に曲がった突き当たりだよ」

小百合が答える前に俺はトイレの場所を教えると、

「では、私が案内しましょう」

小百合はそう言うと、美春をトイレへと連れて行った。



美春の居ない間に俺はテキパキと部屋を片付けると、

これ以上、美春に詮索されないようにした。

そして、トイレから戻ってきた美春はなぜか俺の顔を見ると、

「!!っ」

何かを決意したような表情になった。

「?」

そんな美春の様子に俺は首を傾げる。



「ご馳走様でした」

夕食を母さんと共に食事した美春は元気良く挨拶をすると、

「あらあら、

 どうでした?」

と母さんは美春に夕食の事を訪ねた。

「えぇ、

 とても美味しかったです」

母さんの質問に美春はそう返事をすると、

「あら、

 ありがとう」

母さんは喜びながらお礼を言った。

「おいっ

 飯を食ったらさっさと帰れよ」

そんな美春に俺はそう言うと、

「由紀夫っ

 女性にそんなことを言うんじゃありません。

 美春さん、

 今日は遅いですからうちに泊まっていきなさい。

 部屋を用意させます」

と母さんは美春にそう言って席を立った。

「やったぁ!」

母さんの言葉に美春は飛び上がって喜ぶと、

「かっ母さん!!」

俺は母さんに向かって声を上げた。



「そこ、こっちよ」

「え?

 こうか?」

「そうそう」

「う…」

食事後、俺と美春は俺の部屋でTVゲームに興じていた。

「ほらっ

 もっと

 何をしているのよ」

俺が操作するキャラの動きに文句を言いながら、

美春は俺の身体に自分の体を触れさせ、

そして摺り寄ってきた。

「おっおいっ」

まるで「抱いて…」といわんばかりに身体を寄せる美春に俺は文句を言うと。

スッ

突然、美春は俺を凝視すると、

「あたしのこと…嫌い?」

と尋ねた。

「え?」

その言葉に俺の手から操作パッドが落ちる。

「ねぇ…

 あたしの事、嫌い?」

「いやっ

 そう言うわけじゃぁ」

「去年の秋、由紀夫君が学校に来たとき、

 あたし感じたの…

 由紀夫君があたしの夫になる人だって…」

「ちょちょっと待って」

「待てない…わ、

 お願い…

 あたしを抱いて」

学校や部活などで見せる美春の姿とは打って変わって、

そのときの美春は妖艶な女の色気を振りまき俺に向かって積極的にアピールをしてきた。

「いやっ

 でっでも」

美春の攻勢に戸惑う俺に

「もぅ」

美春はいきなり抱きつくと、

チュッ!!

強引に俺の唇を奪う。



「あっ!!」

その瞬間俺の身体はまるで金縛りにあったかのように動かなくなると、

そのまま美春に押し倒されるように倒れてしまった。

「えっ遠藤…」

「美春って呼んで…」

「みっ美春…」

「なぁに?」

「………」

しばしの間、俺と美春は見詰め合っていると、

ヒシッ!!

っとお互いに抱きしめ、

そして、濃厚なキスをした。

長い

長いキスのあと、

お互いに唇を離すと、

「ねぇ…

 して…」

美春の唇がそう動くと、

スルッ

彼女の手が俺のシャツの中に入り込んできた。

「あっ…」

シャツの下で蠢き始めた美春の手に俺は身体をそらすと、

「ふふ…

 由紀夫君もここ

 感じるのね…」

と美春は囁きながら筋肉の筋に沿って手を動かし、

「はぁ…

 鍛えている男の人の身体ってスキ」

そう囁きながら顔を俺の胸につけた。

「そっそうか…」

美春のその言葉に俺は戸惑いながら返事をすると、

ゆっくりと美春の手が動き、

そして俺の股間をまさぐり始めた。

「あっ

 だっだめっ!!」

美春の手が俺の股間にある偽りのチンポへと近づいて来たことに気が付くと、

俺はそう叫びながら彼女を引き離そうとした。

すると、

「知っているわ…

 由紀夫君のオチンチンって作り物なんでしょう?

 さっき、メイドの小百合さんが教えてくれたわ、

 生まれつきの病気だったんですってね、

 可愛そう…

 普通の男の子ならそんなことで悩むことがなかったのに…

 女の子みたいな身体で生まれて…

 でも、由紀夫君って偉い、

 あたしだったらこんな身体で生んだお母さんを恨むところなのに、

 感謝しているだなんて…

 ねぇ、

 その作り物のオチンチンをあたしに見せて」

戸惑う俺に美春はそう言うと、

スルリ…

俺のズボンを下ろすなりブリーフの中からチンポを引きずり出した。

ビンッ!!

ブリーフの中から出てきた俺のチンポはすっかり剥けきった姿で空を睨んだ。

「あぁ…

 これが由紀夫君のオチンチンなのね…
 
 うふっ
 
 逞しくて
 
 嫌らしいわ
 
 でも、あたし…
 
 こういうオチンチン、好きよ」

と呟きながらゆっくりと口の中へ押し込んだ。

その瞬間、

「あうっ」

俺は声を上げると、

「感じるの?」

と上目遣いで美春は僕に尋ねた。

コクリ…

その問いに僕は頷いて返事をすると、

「作り物なんだけど、

 なぜか感じるんだよ」

と理由を言う、

「そう…

 大丈夫よ、

 このオチンチンは由紀夫君のオチンチンよ

 ねぇあたしを抱いて…」

モゾモゾと服を脱ぎ捨てた美春はそう言いながら俺に抱きついた。



「ハァハァ

 ハァハァ」

ギシッ

ギシッ

明かりが消された部屋の中でベッドを揺らせながら、

俺は俺の上に股ががる美春を下から突き上げていた。

「あっ

 あっ

 いっいいぃ…」

自分の指を噛みながら美春は俺のチンポを体の中に収め、

そして、激しく腰をグラインドさせていた。

「ねぇ…

 どう?」

「あっあぁ

 いいよ

 すごいよ」

汗だくになりながら俺と美春はそう良い合うと、

チュッ

俺の胸に倒れこんだ美春は、

そのまま胸にキスをした。

「あうっ」

その瞬間、俺は呻き声を上げると、

「あぁ…

 逞しい胸…

 そして、男の汗…

 いっいぃ…

 あっあたし、

 ダメなの…

 男の人の汗に弱いの」

うわ言の様に美春はそう繰り返すと、

「突いて

 お願い

 もっと突いて!!」

と懇願した。

その一方で、

「うっ

 くっ」

美春の下の俺は腰を細かく動かしながら、

彼女を犯し続けていた。

そして、

「あっあぁ…

 女の子を犯すというのはこういうことだったのか…」

と女性を抱くという行為を全身に感じていた。

ギッギッギッ!!

美春が腰を動かすごとに俺の偽りのチンポは悲鳴を上げ、

その感覚が俺の封印されたオマンコを通じて流れ込んでくる。

そして、それに呼応するかのように、

膣より流れ出た体液は睾丸の中へと注がれ、

スグにそれは”精液”となって美春の中へ入る機会をうかがう。

それを感じながら俺は

「あぁ…

 俺は男なんだ…

 こうして女を犯す男なんだ…」

と幾度も呟きながら自分が男であることを確認していた。

「あっ

 ダメッ

 いっちゃう

 いっちゃう」

先に美春が絶頂に来たことを叫ぶと、

「うっ

 くぅぅ」

俺は腰をさらに激しく動かし、

その直後…

「あうっ!!」

「うぉぉぉぉぉ!!」

俺たちは同時に絶頂を迎えてしまった。

と同時に、

シュッシュッシュッ!!

睾丸の中に溜まっていた体液は精液となって、

美春の胎内奥深くに注がれていった。
 
「あぁ、
 
 すごい…
 
 由紀夫君の…
 
 由紀夫君のザーメンが…
 
 あぁあたしにしみこんでくるぅ」

俺の精液を飲み込んだ美春は譫言のようにそう繰り返していると、

「くはぁ

 はぁ

 はぁ」

俺は射精後の余韻を味わいながら、ある決断をしていた。



あの日事故の日から3年が過ぎ、

ついに約束の日となる春の日がやってきた…

ギシッ

「んっねぇ言いの?

 こんなことして」

「んあぁ、

 構わないよ、

 今日は俺の晴の日なんだから」

俺の部屋で絡み合う美春に俺はそう返事をすると、

パンパン

っと腰を打ち付ける。

「あっ

 ひっ」

動き始めた俺に美春は喘ぎ声を上げると、

「どうだ?

 俺のチンポは?」

と美春に尋ねた。

「いっいいよ、

 すごくいいよ

 ねぇ

 もっと、

 もっと突いて!」

俺の攻めに美春は喘ぐと、

「そうか、

 じゃぁコレはどうだ?」

そう言いながら俺は腰を動かした。

すると、

「おーぃ、

 友里恵!!

 迎えに来たぞ」

と言う声が廊下から響くと、

ドカドカ

という足音が俺の部屋へと近づいてきた。

そして、

ガチャッ!!

部屋のドアが開かれると、

「友里恵!!」

と言う声と供に俺の夫の隆が姿を見せた。

「おうっ

 少し遅かったな!!」

ベッドの上で美春の股間に腰を打ち続けていた俺は入ってきた隆にそう言うと、

「おっお前は…」

隆は唖然としながら俺を指差した。

「おいっ

 お前は無いだろう?

 かつてお前の妻だった友里恵だよ、

 でも、今では由紀夫なんだけどな」

と俺は夫・隆にそう言うと、

「なっなんで」

隆はまるで信じられないものを見ているよな顔をする。

しかし、俺はそんな隆の様子には意も止めず、

「なぁ、

 この女、美人だろう?

 俺の彼女なんだ、

 俺さぁ、

 昔、女としてお前の嫁に行ったらしいんだけどさ、

 それって無かったことにしてくれないか?

 なんか、俺が女だったなんてことは夢だったと思うんだよ、

 なぁ見てくれよ、この体、

 逞しいだろう?

 この1年鍛えたんだ。

 男らしくなるために鍛えて鍛えまくって、

 いまは高校でアメフトをしているんだ。

 で、この女はそのアメフト部のマネージャだよ、

 へへ、

 すげーぜ、

 女を犯すってこういうことだったのかって、

 良くわかったよ、

 まぁ見ての通りさ」

と俺は夫に言うと、

ズルリ…

俺は美春の胎内に打ち込んでいたチンポを抜き出すと、

「へへ…

 見てくれよ、
 
 俺のチンポ…
 
 これって、作り物なんだよ…
 
 俺の母さんが俺に早く男になるようにって付けてくれたんだ、
 
 最初はイヤだったけど、
 
 でも、いまじゃぁ俺にとって一番大切なものさ、
 
 これで、何度もコイツを犯したさ、
 
 知っているか、
 
 このチンポ、ちゃんとザーメンを出すんだよ

 コレをこうしてさ」

俺はそう説明をしながら、

シュッシュッ!!

っと激しく扱くと、

「うっおっ

 出る
 
 出る
 
 出る
 
 あぁぁぁ」

あえぎ声を上げ、

シュシュッ!!

夫に向けて思いっきり”射精”をして見せた。

「友里恵…

 そっそんなぁ」

俺の射精を見て夫が絶望的な表情をすると、

「悪いな…

 そう言う訳なんだ、

 俺は男として生きていくことにしたよ、

 近々手術してもらって、

 この偽りのチンポじゃなくて本物のチンポをつけてもらうことになっている。

 隆には3年間、色々心配をしてもらったけどさ、

 まっそう言うことだ」

隆に向かって俺はそう言うと、

再び美春の股間を激しく突いた。

「あっうううっ」

その途端、美春は喘ぎ声を上げると、

「あぁ…

 もぅ溜まってきたぜ

 へへ、

 行くぜ、俺の熱いのをくれてやるからな」

あえぎ声を上げる美春に向かって俺はそう言い、

そして、

「あっそうだ、

 これ、返すな」

あることをお思い出した俺はそう言いながら、

ピンッ!!

隆に向かって、指輪を放り投げた。



「友里恵ぇぇぇ!!!」

その直後、俺の部屋の中に夫の声が響き渡り、

その絶叫を聞きながら俺は犯していた美春の中に熱い体液をぶちまけていった。



「あなた…

 ごめんなさい…

 おっ俺は…

 男になっちゃたんだよ」



おわり