風祭文庫・アスリート変身の館






「アメフトの香」


作・風祭玲

Vol.743





ピッ!

夏空にホイッスルの音が高らかに響き渡ると、

ドッ!

蹴り上げる鈍い音共に1個のボールが空高く舞い上がって行く。

そして、そのボールが落ちていく所へ目指して、

厳ついプロテクターに身を包んだ男達が一斉に走り出す姿に、

「高柳先輩っ

 がんばって下さい…」

フィールドの外よりアタシは手に汗を握りながら見つめていた。

アタシの名前は加藤朱美。

P大学の2回生。

趣味は読書で彼氏は…いまのところナシ。

うぅん、全くって言うわけでもない。

いま、このフィールドの中で戦っているP大アメフト部の高柳克也先輩。

まだ会話すらしたこともないけど、

でも、高柳先輩が出る試合はいつもこうして応援しているのである。

「はぁ…

 先輩…」

ボールを奪いに襲いかかってくる相手チームを蹴散らし、

抱えたボールを死守しながら突き進む先輩の姿を見ていると、

アタシはなんだか励まされ、

そして、身体が熱くなってくるのである。

「先輩…

 そのボールの様にアタシを抱いて…

 先輩の匂いでアタシを包んで…」

舞い上がる砂埃で瞬く間に茶褐色に染まっていく厳ついユニフォーム。

それから覗く鍛え上げた太い手足と、

筋肉で膨らみポッコリと丸く突き出したお尻に、

赤銅色に日に焼けた肌。

まさに野獣を思わせる先輩の姿に

何時しかアタシは淫らな妄想を抱き、

そして股間を湿らせているのである。



ピピーッ!

死闘が終わり試合終了を告げるホイッスルの音が鳴り響くと、

「勝ったぁ!
 
 よかったぁ」

アタシは勝利に喜ぶ先輩の姿に涙するが、

その涙が乾かないうちに近くのトイレに駆け込むと、

「あふんっ

 んくっ」

洋式便器の上で火照る身体を諌め始めるのであった。

クチュッ

クチュクチュ

「んっ、

 先輩っ
 
 アタシ…
 
 こんなになっちゃって居るんです。
 
 あふんっ
 
 抱いて…
 
 お願い。
 
 アタシを思いっきり抱いて下さい…」

個室の中で愛液が滴る秘部に滑らせた指を淫らに動かし

その指を動かしながら、

「あぁ…

 男なら…
 
 男なら…
 
 先輩といつでも一緒にあの場所で汗を流せるのに

 あぁ、男になりたい…

 神様っ、

 私を男にしてください」

と女である自分の姿を呪いながら、

ビクッ

ビクビクビク!!!

「あふんっ

 いっイクぅぅぅぅ!!!!」

突き上げるように迎えた絶頂の時、

『そんなに男になりたいの?』

どこからか少女を思わせる女性の声が響いた。

「(誰?)」

その声にアタシは驚き、聞き返そうとしたが、

パクパク…

喉から思うように声が出ず、

ただ口を開けていると、

『うふっ、

 いいのよ。

 心で念じるだけで…

 ねぇ、本当に男になりたいの』

と声は再度聞いてくる。

「(…えぇ…

  誰かは判らないけど、

  アタシを男に変身させることが出来るのなら…

  して…)」

その問いにアタシはそう答えると、

『判ったわ…

 男にしてあげる』

アタシの返事を聞いて声はそう告げると、

『それっ!』

と短くかけ声をかけた。

その途端、

ビクビクビク!!!

「あぁぁぁっ」

アタシの中を強烈な電撃が駆け抜け、

指を入れていた秘部の真上、

そこで痛いくらいに膨らんでいる小さな肉の突起の中を

勢いよく突き抜けていくと、

ムリンッ!

突起があり得ないくらいに大きく膨み、

ムクッ!

ムクムク!!

ビュルルルルッ!!

全く間にアタシの指を押しのけてしまうと、

表に飛び出しさらに成長をする。

「!!っ

 なっなに?」

突然のことにアタシは驚くが、

だが、それは始まりにしか過ぎなかった。

ビクビクビク!

ムクムクムク!

このときを待っていたかの様に

アタシの身体全体の筋肉が一斉に震え始めると、

爆発したかのように盛り上がり始め、

それと同時に骨が激しく軋んだ。

「痛い!

 痛い!
 
 痛い!」

まるで鉄の棒でめった打ちにされるかのような激痛が容赦なく襲い、

その痛みで瞬く間にアタシは呼吸が満足に出来なくなってしまう。

「痛い…

 苦しい…

 誰か、

 助けてぇ

 しっ死んじゃうよぉ!!」

個室の外には誰もいないのか、

必死で助けを呼ぶアタシの声を聞きつけて駆けつけてくれる人はなく、

アタシは苦しみ藻掻きながら激痛と苦しみに耐えていた。

そして、

ミシッ

ギシッ

畳み掛けてくる痛みと共にアタシの体はゆっくりと膨れ、

高く伸ばし藻掻く手の先に個室の壁が当たるようになってくる。

だが、アタシを苦しめるこの苦痛がある時を境に次第に急速に小さくなっていくと、

まるでシールを剥がしたかのように綺麗さっぱりと消えてしまった。

「はぁはぁ

 はぁはぁ

 一体なんだったの?」

額から汗を迸らせながらアタシは息を整えるが、

「え?」

ふと呟いた自分の声が異常に低い事に気がつくと、

「あ゛っ

 あ゛っ
 
 うっ
 
 なんか声が変…」

アタシは幾度も咳払いをする。

そして、喉をさすろうとしたとき、

ゴリッ

アタシの喉から喉仏が小さく盛り上がっていることに気付いた。

「え?

 これって喉仏?

 なんで?」

自分の喉から突き出す喉仏にアタシは驚くが、

だけど、変化はそれだけではなかった。

喉を摩るアタシの手は二回り近くも大きくなり、

それに続く腕も太く、

日に焼けたように赤黒くなっていたのであった。

「うっそぉ!

 これって…」

毛深くまるで男の人のような腕の姿に、

アタシは目を丸くするが、

程なく感じた股間の動きはまさに青天の霹靂というものであった。

「そんな…

 おっ男の人の…オチン…チンが、
 
 そんな…

 そんな…」

ビクン!

アタシの股間から勢いよく起立する大降りの肉の棒…

そう男性の性器・オチンチンがアタシの股間から伸びていたのであった。

「うっそぉ!

 おっオチンチンがあたしに?」

アタシの股間からは女の証が消え、

その上のお腹にはくっきりと溝が刻まれ、

さらに脚にはすね毛が濃く生えそろっているのである。

まさに男性の肉体そのもの…

アタシは男になってしまっていた。

「そんな…

 アタシ…

 男の人にって、

 どうしたらいいのよ」

男に…まさか本当に変身して仕舞うだなんて…

文字通り自分の人生が180°ひっくり返った世界に放り出されてしまった状態の中、

アタシはいきり立つオチンチンをなんとか引っ込めようとするが、

すっかり出来上がってしまったオチンチンは引っ込むことなどあり得なく、

さらに茎の部分を覆っていた赤い粘膜が皮膚の色に染まってくると、

ゾクゥ!

アタシの手の動きにあわせて言いようもない快感が走り始める。

「あっ

 なにか気持ちいい…」

シュッシュッ

シュッシュッ

オチンチンを擦りながらアタシは次第にその快感に酔いしれてくると、

手の動きが速くなり、

トロ…

亀の頭に似たオチンチンの先端より粘液が零れ始めてきた。

ヌチャッ

ヌチャッ

「あぁん、

 気持ちいいよぉ!

 手が…
 
 手が止まらないよぉ!!」

オチンチンを粘液でベトベトにしながら擦り続けていると、

次第に身体の奥から熱い塊がオチンチンの根元に集まり、

そしてその圧力を高まってきたとき、

アタシの手の動きはさらに速くなって押さえ込もうとするが、

「んくっ

 ダメッ

 でっでちゃう!!!」

ついに限界を超えた時、

ブシッ!!!

ビシャァァァァッ!!!

オチンチンから白く濁ったオシッコが吹き出してしまうと、

個室のドアに噴き掛かってしまった。

ハァハァ

ハァハァ

「うっ臭い…」

ドアから漂ってくる臭いにアタシは思わず鼻を覆うと

トロリ…

粘液を吐き出し続けるオチンチンもそのままに個室から出た。

「なっなにかしら、

 アタシ、何をしちゃったの?」

男になってしまった混乱からか、

破れることなくピッチリと膨らんだ身体に張り付く

お気に入りのワンピースの裾を何度も押し下げつつ、

アタシは手洗い場へと向かっていく、

そして、鏡に映る自分の姿を見た途端、

そこは女物のワンピースを着た体格の良い男の姿が映し出されていたのであった。

「これが、アタシ…

 まっまるで…

 変態男じゃないっ」

まさにその言葉通り

変態女装男を思わせる自分の姿にアタシはショックを受けると、

逃げ出すようにしてトイレから飛び出して行く。



外はすっかり日が暮れ、薄暗くなり、

グラウンドからは人の気配が消えていた。

その中をアタシはトボトボと歩いていくと、

人気の無くなったグランドが目に入る。

「うー…

 誰かに見られたらどうしよう…」

ワンピースは吹き出した汗で濡れ、

さらに裾からは生臭い臭いをまき散らしている。

また、半日前までは白い肌を晒していた脚がいまでは濃いすね毛が覆う太足と化し、

また、脚が動く事に後方へと追いやられる地面も幾分遠く感じられた。

「男の人ってこんな感じなんだ…

 あたし…
 
 本当に男の人になって居るんだ…」

女だったときとは明らかに違う視界と感覚に次第に興奮してくると、

ムクッ

萎えていたはずオチンチンが急速に突っ張り始める。

「あっ

 やっやだ…」

男になったと同時にアタシの股間から飛び出したオチンチン。

そのオチンチンが見る見る伸び始めると、

ビンッ!

容赦なくワンピースを押し上げた。

「あぁ…」

股間から勢いよく直立するその姿を見て

アタシは慌てて股間を押さえその場に蹲って仕舞うと、

「だめだめだめ!

 お願いだから

 早く小さくなって!」

ビクンビクン

固く伸びるオチンチンを押さえつけ、

アタシは心の中でそう念じるが、

オチンチンはそんなアタシの気持ちとは裏腹にさらに硬くなると、

次第に痛みを発し始めだした。

そうしている間にも辺りはさらに暗くなり、

チカッ!

ついに屋外の照明が灯り始めると、

人工の明かりがアタシを照らし始めだした。

「あう〜っ

 どうしよう…

 また白いオシッコをしないとダメなの?」

トイレの中で吹き上げてしまった白いオシッコを思い出しながら、

アタシは一歩も動けないまま状態に焦り始める、

と、その時、アタシの目にある建物の姿が目に入った。

「あれは…」

そう、その建物はこの大学の運動部の部室が連なるクラブハウス…

そして、それを見た途端、

ドクン!

アタシの心の奥に何かの火が灯ったのであった。

ハァハァ

ハァハァ

「やっ確か…

 アメフト部の部室はあそこに…

 アメフトのプロテクターって置きっぱなしにしてある。

 って聞いたから…

 やっぱりあっ…あるのかな…

 高柳先輩のが…

 入っても良いんだよね。

 あっアタシ…いま男だし。

 そうよ部室に入っても大丈夫よ…」

心の奥に灯った火は次第に淫靡な姿へと変化し、

自分の心からの淫乱な欲求を抑え切れなくなってしまうと、

アタシは立ち上がり、

身体に張り付くワンピースの一点を大きく膨らませながら、

クラブハウスへと走って行く。



アタシの期待通りアメフト部の部室の前には

アメフト部員達のユニフォームやプロテクターを入れたバッグが無造作に置いてあった。

「うわっ、

 こんなに…

 無防備に置いていていいかな…

 盗られたらどうするんだろう」

そんなことを思いながらアタシはバッグを見詰めながら、

「この中に高柳先輩のユニフォームが…あるはず」

と思った途端、

ビンッ!

アタシのオチンチンはさらに膨らむと、

痛いくらいに硬くなってしまった。

「あんっ

 いっ痛い…」

ハァハァ

ハァハァ

「おっオチンチンが…

 なんで…」

もし針でも刺せば真っ赤な血と共に破裂してしまいそうなオチンチンを手で押さえ、

アタシは困惑するが、

でも、それに突き動かされるように手近にある一つ目のバッグに手を掛けると、

チー

チャックを開けてしまった。

すると、

ツーン!

蒸れた汗の臭いと共に

アメフトのヘルメットやショルダーが中から現れる。

「うっ

 こっこれかな…」

そう思いながら出てきたヘルメットとショルダーを取り出し、

ショルダーに被せたままになっているユニフォームの背番号を見た。

だけど、

「違うっ

 高柳先輩の番号じゃない」

アタシが開けたバッグが先輩とは違う他人のものであることに気づくと、

ガッカリしながらそれらを戻しチャックを閉め、

そして、隣のバッグを開けるが、

これも先輩のモノではなかった。

こうしてアタシはその場にあるバッグを次々と開けて、

先輩のショルダーを探し始めること約30分後、

「あった。

 これだわ、

 間違いない!」

ついにアタシは先輩のバッグを探し当てることが出来た。

ハァハァ

ハァハァ

「こっこれが…先輩の…

 あの時、先輩が来ていたユニフォーム…

 先輩がこれを着て、

 あのフィールドを駆け抜けて…」

キラリと光る傷だらけのヘルメットを見つめながら、

あたしは先輩の姿を思い浮かべ、

そして…

「すっすいません、先輩、

 アタシ、

 いつもは真面目に応援してるけど、

 今は…今だけは許してください。

 がっ我慢できないんです」

アタシは心のなかで先輩に謝罪した後、

鼻をバッグへと近付けて行く 

すると、先輩の汗の匂いとショルダーの匂いが

複雑にブレンドされた香りがアタシの鼻を刺激する。

「あぁ…

 これが先輩の匂い…」

普通の神経なら悪臭の類になるはずの香りにアタシは恍惚となると、

シュッシュッ

シュッシュッ

すっかり限界に達しているオチンチンを手で擦りながら、

アタシは自分の顔をバッグの中身にうずめ、

すーっ

ハァハァ

「あぁ…先輩…」 

大きく深呼吸をして先輩の香りを思う存分吸い込んだ。

きっと、試合直後の先輩はこんな匂いをプンプン撒き散らしているのであろう。 

プハァ…

「あぁ…なんて汗臭いの?

 先輩ってこんなに汗臭いのかしら?

 でも、こんなに汗臭いなら、

 このショルダー以外にもっと汗を吸ったシャツとかパンツがあるはず…

 どっどこに?」

そう思うや否やアタシは香りを味わうことを中断すると、

さっきまでオチンチンを擦っていた右手を突っ込み

バッグの奥深くをまさぐり始めた。

「どこに?

 先輩の…

 先輩の汗まみれのシャツやパンツは…

 どこにあるの?」

突然、男に変身し、

すね毛剥き出しのワンピース姿のまま、

アタシは憧れであった先輩のバッグの匂いを貪るように嗅ぐ、

まさに”変態”と言う言葉がピッタリ似合うこんな自分の姿を

なんて言ったらいいのか判らない。

ただ、胸の奥からこみ上げてくる

熱い想いにアタシは支配されていたのであった。



「どこ?

 どこにあるの?

 もっと、

 もっと、先輩に匂いに埋もれたい…」

先輩のバッグをまさぐりながらアタシはそう思いつつも、

「なんで、

 先輩達はこうしてバッグを置き去りにしたんだろう。

 明日からの練習はどうするんだろう」 

と思った途端。

あたしの手はピタリと止まった。

「まさか…

 これから誰か来るの?」

急に不安になったアタシはキョロキョロと周囲を見回していると、

スグにアメフト部の練習日程を思いだした。

「あっそうか、

 先輩達はこれから短い夏休みなんだ。

 だから、急いで洗濯しておく必要もないのか。

 もぅ、男の人って不潔なんだから…

 と言ってもアタシも今は男か…

 でも、本当にシャツとかがあったら、

 相当汗臭くなっているだろうなぁ」

今日の試合をもってアメフト部は3日間の夏休みに入ることをアタシは思い出すと

緊張していた身体から力が抜けていく。

すると、

ガサリ! 

バッグの中に入れた右手が、

なにかビニールの袋らしきものに触れた。

その感触にアタシはすぐにピンと来ると、

ビニール袋を手早くつかみだした。 

「これだ!!

 これに違いない!」 

それは先輩が汗でぐっしょり濡れたシャツなどを分けて入れておくための袋だった。

ハァハァ

ハァハァ

アタシは窒息してしまうくらいに鼻息を荒くしながらも、

恐る恐るビニール袋を開け、

中をのぞき込んだ。 

すると、

ツーン!!!

酸っぱい汗の匂いと共に

中に色々なもの入っている様子が見えた。

「あっ!」

それらを見た途端、

アタシの心臓はさらに高鳴り、

震える手をいれてみると、

汗の湿り気がじめっと手にまとわりつく。 

「!!」

アタシは汗びっしょりになっているの何かを鷲づかみにすると

それを袋から引きずり出した。

すると出てきたのは先輩がフットパンツの中に穿いているであろうサポーターだった。

サポーターは汗でほどよく湿っていて、

たったいま脱いだばかりのようにすら思える。 

アタシは早速そのサポーターに鼻を押しつけて見せる。

「はぁ…

 はぁ…

 こっこれが、先輩の匂い。

 先輩の汗の匂いなんだ」 

そう思いながらアタシは臭いを嗅ぎ、

一旦サポーターを離すと、

外の光に曝しながらじっくりと観察した。 

そして、徐に一番恥ずかしい部分。

そう先輩のオチンチンを包み込んでいるであろう袋の部分を見つめると、

そこには臭いを放つ黄ばみがあったのである。 

ドクン…

もはやアタシを止めるものはどこにもなかった。

サポーターに頬ずりしつつ、

アタシはそのオチンチンの部分の匂いをたっぷりと味わう。

そして、その時のアタシのオチンチンはガチガチに勃起し、

心臓の鼓動に合わせてビクビクと脈打っていたのであった。

ハァハァ

ハァハァ

まるで、倒した獲物に群がる獣の如く、

アタシは更に袋の中に残っているもの全部を取り出すと、

薄汚れたソックスとフットパンツが次々と出て来た。

そして、最後に汗まみれのアンダーシャツ…

試合中、先輩の肌に密着し、

先輩の汗をたっぷりと吸い込んだそれらの品々が放つ臭いに卒倒しそうになるが、

アタシは薄汚れたソックスを手に取り鼻に押し当てる。 

すーはぁ

すーはぁ

「あっアタシ

 先輩の足の匂いをかがせてもらってるんだ」

そう思った途端、

アタシはなんだか先輩の恥ずかしい秘密を知ってしまったような卑猥な気持ちになる。

次にアタシはフットパンツをじっくりと広げて見ると、

パンツにはベルトのようなものが通してあり、

前の方は紐で靴紐のように縛るようになっていた。

さっきのサポーターほど湿ってはいないが、

やはり汗の匂いが染み込んでいる。

シュッシュッ

シュッシュッ

それらの臭いを嗅ぎながらアタシはオチンチンを擦っていた。

そして、扱きながら、

先輩の神聖なユニフォームに包まれたい。

できることなら、これらを身につけて…アメフト部員になってみたい。 

と思い始めると、

いつの間にかアタシの手は止まり、

ビニール袋に再び汗ぐっしょりのユニフォームを詰め込み

プロテクターが入っているバッグへと詰め込んでいた。



「先輩…

 アタシ、

 これから先輩の汗臭いユニフォームを着ます。

 アメフト部員になります。
 
 許してくれますよね」 

先輩のバッグを大事そうに抱えたアタシはそう思いながらフィールドへと向かって行った。 

そのときのアタシの心臓はバクバクと激しく打ち、

足は自然と早足になっていた。 

アメフト選手になれる。

先輩と一緒の姿になれる。

そして、先輩と一緒にフィールドへ…

逸る気持ちを抑えながらもやがて無人のフィールドに着くと、

アタシはベンチへと向かった。

そこはいつもは先輩の他アメフト部員達が控えて座っているはずの場所で、

簡単な屋根もあり、

外から人に見られる事はまずありえない場所。

その場所に着いたアタシは床にバッグを置くと、

あのビニール袋を取り出し、

汗でぐっしょり湿っているサポーターを取り出すと、

勃起しているオチンチンにそのサポーターをくるんで見せる。

先輩が神聖な試合で流した汗が、

アタシの淫らな欲望にまみれたオチンチンをしっとりと濡らすと、

「アタシって、なんていけないことをしてるんだろう」 

試合にがんばっている先輩の姿を思い出したアタシは強烈な罪悪感を感じるが、 

しかし、そう思ったのもつかの間、

オチンチンを包むサポーターを手に取り、

再び臭いを嗅いでいた。

そして、鼻にまとわりつくような汗の湿り気と匂いに包まれながら、

オチンチンを擦り始めると、

「あぁ、

 もう、ガマンできないよぉ!」

ついにアタシはサポーターに足を通し、

グイッ!

っと男性化し小振りになってしまった腰に引き上げた。

オチンチンに触れるじめっとした感触と、

独特のぴっちりとした拘束感がアタシを刺激する。

自分のものがしっかりと包み込まれるなんともいえない気持ち良さに

アタシはうっとりとしながらワンピースの裾をまくり上げると、

差し込む光に硬く起立するアタシの股間が照らし出されていた。 

アタシはサポーターをオチンチンになすりつけるように強く擦り、

「あぁっ、

 先輩のオチンチンが納まっている部分にアタシのオチンチンが…

 先輩っ

 アタシ、男になったんです」 

とアタシは訴えながら、

グニグニとサポーターを揉み続けていた。

しかし、アタシがこうしてサポーターを履いていると、

その匂いを嗅げないのがとてももったいなく思え、

スグにサポーターを脱いでしまうと、

今度はフットパンツを直接履いて見せる。

本来はサポーターを履き、

その上に履くものなのだろうけど、

それでも微妙な拘束感を感じる事が出来、

なかなかの履き心地だ。

アタシは紐で締めるべきそのズボンの前の部分から、

勃起したオチンチンをニョッキリと出し、

紐とベルトを締め。 

さらに、アンダーシャツに袖を通すと、

背番号がついているアメフトジャージが被されていたショルダーを身に着ける。

そして最後にヘルメットを被ったとき、、

アタシはまさに変態の極みであった。

遠目で見れば一人のアメフト選手がそこにいるように見えるだろう。

だが、ユニフォームの前の部分からは勃起したオチンチンが飛び出し、

また、ヘルメットから覗く目はギラギラと輝いている。

「先輩の神聖なユニフォームをこんなに変態な事に使うなんて」

そう思いながらアタシは先ほどのサポーターを再び鼻に押し付け、

匂いを嗅ぎながらオチンチンを擦った。 

だれもいないベンチにアタシのオチンチンが放つ

クチュクチュ

といういやらしい音だけが響いている。 

「はぁっ

 はぁっ

 あぁ、先輩っ

 先輩っ

 先輩っ!」

アタシはイクかいかないかのぎりぎりの所でガマンしながらオチンチンを擦り続けた。 

そして、いったん手を休めて、

袋の中からソックスを取り出して見せる。

先輩の足の匂いが染み込んだ使用済みのソックス。

「すいません。

 失礼します」 

ソックスに向かってアタシは一言そう言うと

素足の自分の脚にそれを被せる。

さらに、試合用のシューズを履いた。

頭から足先まで完全に先輩の臭いに包まれると、

アタシはサポーターの中に顔を埋めた。



「はぁはぁ、

 はぁはぁ、
 
 せっ先輩っ

 アタシ、
 
 もっもう、
 
 いきそうです。
 
 行かせくださいっ
 
 お願いしますっ」

憧れの先輩のユニフォームとショルダーを身につけ、

アメフト選手になったアタシはそう呟きながら

フラフラとフィールドに出てしまうと、

ドサッ!

砂埃を舞上げながら膝を突き、

再びサポーターを鼻に押し当てると、

硬く勃起しているオチンチンを勢いよく擦り始めた。 

そして、

「あぁ、

 あぁっ、
 
 い・いくぅぅぅ」 

体の奥からこみ上げてきた熱い塊を吐き捨てるように、

アタシは身体を痙攣させると、

シュッ!

シュシュシュッ!!!

先輩のユニフォームの前から顔を出しているオチンチンは痙攣をし、

2度目となる射精をしてしまうと、

無人のフィールドに精液をぶちまけてしまった。 

「あぁ…

 先輩っ

 あたし…

 先輩と一緒の…

 …とっとっても嬉しいです」

射精後の強烈な虚脱感を感じながら

アタシはその場に蹲っていると、

コツコツ

見回りの警備員だろうか、

揺れ動く明かりと共に人の足音が聞こえてきた。

「!!っ

 誰か来た」

その光と音にアタシは我に返ると、

慌ててサポーターを鼻から外し、

フィールドから戻りベンチの陰に隠れた。

コツコツ

コツコツ

迫ってくる音と明かりは次第に接近し、

そして、立ち止まった。

「どっどうしよう…」

ゆっくりと無人のフィールドを動いていく明かりの動きを見ながら、

アタシはベンチの奥で固まっていた。

ギシッ

ギシッ

身体の動きに合わせるかのようにプロテクターはかすかに鳴り響き、

アタシはただ息を潜ませていた。

「…誰か居たような気がしたんだけどなぁ…」

警備員の呟く声が壁一枚隔てて聞こえ、

「一応、もぅ一回りしてみるか…」

と呟くと、

コツコツ

コツコツ

警備員の足音は次第に遠ざかって行く。

「はぁ…」

危機が去ったことにアタシは大きく息を吐くと、

「…クラブハウスにはもぅ戻れないね…」

身につけているユニフォームを引っ張って見せ、

そして、

「先輩っ

 アメフトのユニフォーム。

 今夜一晩、アタシに貸してください」

と呟くと、

アタシは脱兎の如くベンチから逃げ出してしまったのであった。



それから3日後…

アタシは自分のアパートの部屋にいた。

「はぁはぁ

 はぁはぁ

 うっ

 でっ出るぅ…
 
 あぁせっ先輩っ
 
 またイカせて貰います」

もぅ幾度目になるだろうか、

シュッ

シュシュッ!

アタシは精液を吹き上げると、

「はぁ…

 はぁ…

 また…しちゃった…

 どうしよう…

 止まらないよう…

 先輩っ

 このユニフォーム、とっても気持ちいいです。

 何時までも着ていたいです。

 ですから、

 ですから…」

と呟きながら朦朧とした視線で自分の姿を映し出す姿見を見た。

するとそこには

強烈な汗の臭いを放つアメフトのユニフォームを身に着けた男が一人

股間から覗かせたオチンチンを勃起させつつ見詰めていたのであった。

そして、その自分の姿を見ながらアタシはオチンチンを再び擦ると、

「先輩っ

 あぁぁぁ…

 でっ出る

 出で…

 出るぅぅぅ!!!」

と叫びながら、

思いっきり白濁した精液を吹き上げてしまったのであった。



おわり