風祭文庫・アスリートの館






「チアガール」
(第9話:狂気)


作・風祭玲

Vol.466





「いやぁぁぁぁぁぁ!!」

丈二の甲高い悲鳴がロッカールームに響き渡る。

「おらっ、どうしたぁ

 お前も腰を振らないか!!」

悲鳴の後、恵美の低い声が追って響き渡り、

カチャ

カチャ

スパイクの音が響かせながら厳ついアメフトのユニホームに包まれた腰が動く。

「痛い

 痛い!
 
 痛いよぉ」

ポニーテールにくくった髪を左右に揺らし涙を流しながら丈二は訴えるが、

しかし、丈二の体は恵美の日に焼けた太くたくましい腕によって抱え上げられ、

その腕の中、180°に開脚させられた股間でパックリと口を開けている肉裂には

突き刺さるように恵美の股間から突き出した赤黒いペニスがめり込んでいた。

「おらっ

 どうしたっ
 
 さっさと腰を動かさねぇか
 
 じゃないといつまでもこのままだぞ」

悲鳴を上げる丈二に恵美は怒鳴ると、

「うぅ」

丈二は顔を真っ赤にしながら小さく腰を動かす、

すると、

「へへ…

 出来るじゃないかよ、
 
 そうだ、
 
 もっと、
 
 もっと動かすんだよ、
 
 こうしてな」

腰を動かし始めた丈二に見本を見せるように恵美は激しく突き上げた。

「いやぁぁ!!

 動かないでぇ
 
 壊れちゃう」

自分の膣を突き破らんばかりに激しく動き始めた恵美のペニスに丈二は悲鳴を上げるが

「何言っているんだよ、

 女のオマンコがこの程度で壊れるわけはないだろう?
 
 そんなこと、俺が体験済みだよ」

と恵美は三年前、ここで起きた悲劇のことを丈二に言い聞かせた。

「いやぁぁ

 謝る。
 
 あのときのことは謝るから、
 
 お願い、
 
 これを抜いて、
 
 じゃないと、あっあたし
 
 壊れちゃう!」

恵美の言葉に丈二は涙を流して謝るが、

「へへ

 今更何を言っているんだよ、
 
 もぅ遅いんだよ、
 
 あのときはお前は男、俺は女だったが、
 
 今は違う、
 
 俺は男、お前は女だ、
 
 へへ
 
 やってやるぜ、
 
 この3年分たっぷりと溜まった濃いのをお前のオマンコに流し込んでやるからな」

謝罪の言葉をあげた丈二の姿に恵美はせせら笑いながら、

ガンガンガン!

とさらに激しく突き上げた。

その途端、

「ぎゃぁぁぁぁ!!」

更衣室に女の絶叫があがる。



「あらあら、恵美ちゃんったら…

 試合みたいにそんなに力を込めて突き上げたら本当に壊れちゃうわよ、
 
 相手はアメフトの選手じゃなくて

 か弱い女の子なんだから…」

激しい責めに白目を向く丈二の姿に麗子がさりげなく注意すると、

「ちっ

 なんだよ、
 
 もぅ気絶か?
 
 まったく、女ってこんなに柔だっけか?
 
 俺はもぅ少し意識は持っていたけどなぁ」

三年前の悲劇を思い出しながら恵美は白目を向く丈二の髪を掴み上げ、

「おらっ

 いつまで寝ているんだよ」

と怒鳴りながら丈二の頬に往復ビンタを食らわせた。

「うぅうっ」

両頬を赤く腫らして丈二が気がつくと、

「えへへへ

 やっと目を覚ましたかい
 
 元・クォーターバックさんよ」

気がついた丈二に恵美は舌なめずりしながら呟き、

「おいっ

 三年前、お前は俺になんて言ったっけ?」

と意地悪く尋ねた。

「え?」

恵美の質問に丈二は答えられないでいると、

スッ

恵美の右手が動き、

ギュッ!!

シャツをたくし上げられ、露わになっている乳首を力一杯抓りあげる。

「痛い!!」

引きちぎらんとばかりに抓あげられ、ゴムのように乳首を引き延ばされた丈二は悲鳴を上げると、

「三年前だよ、

 ここで、お前はなんて言った?
 
 さぁ答えろ!!
 
 じゃないと…こうだ!!」

ズンッ

ズンッ

恵美は止めていた腰を動かし始める。

「うわぁぁぁぁ!!」

股間と乳首の同時責めに丈二は絶叫をあげると、

「申し訳ありません、

 忘れました」

と首を振りながら丈二は謝る。

しかし、

「そうか、

 よっくわかった
 
 じゃぁ、一生忘れないように教えてやる…」

丈二の言葉を聞いた恵美はそう言うと、

ドンッ!!

丈二の体を壁に押しつけ、

グッ

股間でいきり立つペニスに力を込めると、

「いいかっ

 お前が言ったのは…」

と叫びながらこのペニスで丈二を刺し殺す勢いで突いた。



ヌチャッ!

ヌチャッ!

ヌチャッ!

あれから2時間が過ぎても更衣室に卑猥な音が響き渡っていた。

「ふぅ、元・妹とはいえ

 よく続くわねぇ」

冷静にこの光景を見ている麗子の目の前で恵美は丈二を犯し続けていた。

すでに恵美は10回以上も射精をし丈二は精液まみれになっていた。

「へへ

 どうだ
 
 俺のチンポの味は」

精液でヌルヌルになってしまった丈二の腰をなでながら恵美は話しかけるが、

しかし、

「うぅ…」

口や鼻から精液を垂れ流す丈二の口からは言葉は返ってはこない。

「あんだぁ?

 まだギブアップするには早いぜ、
 
 へへ、
 
 お前を徹底的に犯してやるからな」

と言うと、力が抜け人形のようになってしまった丈二に恵美は襲いかかる。

しかし、その丈二は心が女に蝕まれていく恐怖を味わっていた。

『あぁ…

 いっいぃ…』

恵美の責めと同時に襲ってくる激痛を快感へと感じ始めると、

「うぅ…」

丈二の心に住み着いている”メス”が頭を擡げ蠢きだし、

未だに残っている丈二の男を蝕み始めた。

『だめっ

 来ちゃぁだめ、
 
 来るなっ
 
 お前が来たら、
 
 あたしは…
 
 俺は…もぅ戻れなくなる!
 
 ダメ!!
 
 来るなぁぁぁ』

かつてのアメフト選手の姿をした自分の体に白い肌に乳房を揺らせながらまとわりついてくる

もぅ一人の自分の姿に丈二は恐怖しそして追い払い続ける。

「違うっ

 あっあたしは女じゃない、
 
 おっ男…」

恵美に犯されながらも丈二は譫言のようにその言葉を言うと、

「ちっ

 まだ、男のつもりでいるのかっこの女は!
 
 いいかっ
 
 お前は女だ!
 
 こうしてオマンコにチンポを入れられ悦んでいる女なんだよ!」

と恵美は丈二に怒鳴り、

ズン!!

っと子宮を突く、

「んくっ

 違う!
 
 おっ俺は男だ、
 
 女なんかじゃない」

耳元で響くその言葉に丈二は頭を振り必死で否定すると、

その様子を見ていた麗子が動いた。

そして

丈二の耳元で

「ねぇ…藤堂君…

 いい加減狂ったらどう?」

と囁いた。

「え?」

麗子のその言葉に丈二はハッと目を開けると、

「ふふ…

 恵美はねぇ…
 
 もぅ狂っているのよ、
 
 3年前にあなたにここで犯された時にね、
 
 だからこそ、こうして男になれたのよ、

 判るでしょう?
 
 女の子が男になる苦しみがどんなものか、
 
 男から女になったあなたなら十分に…

 さぁあなたも辛い目に遭いたくなければ狂うことよね」

「なっ何を…」

意外な麗子の言葉に丈二は驚くと、

「へへ

 姉ちゃんの言う通りかもな
 
 俺にはそんな自覚はないけど、
 
 でも、女を捨ててこんなマッチョでデカチンポの男になるなんて、
 
 あはは、確かに狂っているかもな」

驚く丈二に対して恵美は笑い声を上げながら丈二を突く。

「うんっ

 くぅ…
 
 ハァハァ」

何度射精をしても恵美のペニスは萎えることなく、

さらに太さと長さと堅さを増して丈二を責めた。

そして、その責めに丈二はただひたすら耐え、

自分を貪り食べるメスと対峙する。

「くはぁ

 あっあんっ」
 
恵美が突く度に丈二は膨らんだ乳房を揺らし絶頂へと上りはじめた。

すると、

「!」

それを最初に感じ取ったのは麗子であった。

「ふふ…藤堂君、

 あなたの顔に女が出てきているわよ
 
 ほらっ
 
 どぅ見ても女の顔よ
 
 感じているんでしょう?
 
 イキたいんでしょう?
 
 さぁ、さっさと女の子になっちゃなさいよ」

次第に上気していく丈二を眺めながら麗子はそう囁くと、

「あぁ…

 かっ感じる…
 
 いっいい…
 
 もっもっと」

丈二の心に無数の根を張り、そこに残っている男をその根で吸い上げ

女の花を咲かせようとするメスはどんどんと成長していく。

そして、メスの成長にあわせて丈二は自分の股をさらに広げると、

恵美のペニスを積極的に受け入れ始めようとした。

「えへへ、

 なんだよ、
 
 これは?」
 
それを見た恵美は丈二の開いた股をピシャリと叩く。

「あんっ」

叩かれた痛みにも丈二は感じてしまうと、

グイッ

さらに脚を大開にして

「頂戴…

 もっと、頂戴…」

と囁いた。

「へぇぇぇ

 ようやく、感じるようになったか

 やっぱり淫乱女なんだな…お前は…」

丈二の言葉に恵美は呆れ、

「おらっ」

と声を上げながら

ピシャン!

と丈二の腰を平手打ちをし、

「お望みどおりにしてやるぜ」

と声を張り上げグラインドを始めた。

「あっうっ

 くはぁ」

クチョクチョクチョ!!

激しくかき回される粘液を音を響かせながら丈二は女の快楽に溺れていく、

しかし、

「あぁっ

 くっ
 
 ダメ
 
 イッてはダメ
 
 イッたらもぅ元には戻れなくなる」

メスに心を吸い取られながらも丈二は必死で男でいようとすると、

「ダメよ

 早く狂ってしまうのよ、
 
 狂って女の子になるの、
 
 淫らな女の子にね。
 
 もし、あなたが男の心を持ったまま体だけが女の子になってしまうと、
 
 今よりも辛い日々が待っているわ、
 
 さぁ女の子になってしまいなさい。
 
 女の子になるのよ!!」

快感に揺さぶられながらもなおも抵抗をする丈二の髪を掴みあげ麗子は命令調で怒鳴った。

「ん?

 姉ちゃんよ、
 
 なんでそんなに此奴を女にしようとするんだよ、
 
 女になっちまったら、おもしろくないじゃん」

麗子の言葉に恵美は腰を動かしながら尋ねると、

「ふふ…

 そうねぇ
 
 まっ藤堂君と一つ屋根の下で暮らしたせめてもの情け…
 
 ってことかしら…」

恵美の言葉に麗子はそう返事をするが、

しかし、肝心の丈二は襲いかかるメスに必死で抵抗をしていた。

そして、

「あぁ…

 いぃ
 
 これが女のセックス…
 
 すごい、
 
 きっ気持ち…いい」

ついにメスに飲み込まれたのか丈二は声を上げながら喘ぎ始めると

ギュゥゥゥ!!!

丈二の膣が恵美のペニスを締め上げ始めた。

「うぉっ

 なんだこれは

 くぅぅ…

 すげぇ…
 
 締め付けもすごいが
 
 チンポに絡み付いてくるよ、
 
 くはぁ
 
 あぁまるで搾り取られるみたいだ。
 
 姉ちゃん、
 
 なんだよこいつは」

犯される側から攻めに転じた丈二に恵美は一心不乱に腰を振るが、

しかし、丈二の膣の感触に恵美は次第に主導権を奪われつつあった。

はぁはぁはぁ…

「くぅぅぅぅ!!」

恵美は幾度もペニスを置く深く打ちつけ、

「あん!あん!あん!」

そして丈二は子宮を突き上げてくるペニスの感覚に喘いでいた。

すると、

ズンッ

丈二はゆっくりとあがって来た絶頂の波に持ち上げられてくると、

「あっあぁ

 イク

 イク

 いっちゃうよぉ」

うめくように声を上げ、

ビクビク!!

電気ショックを受けているかのように小刻みに体を振るわせ始めると

その一方で、

「うぉぉぉ

 締まる
 
 締まる

 すげぇぇぇ

 出る、
 
 出ちまうよ
 
 うおぉぉぉ!!」

恵美も自分の欲望の爆発が近いことを感じ取り、

それに抵抗するかのようにさらに激しく腰を打ちつけ始めた。

そして、

「うぐぁぁぁぁぁぁ…」

二人同時に声を上げると、

恵美は丈二の体内に向けてこれまでで一番濃い精液を放ち、

一方、丈二は白目を剥くと意識は飛んでしまった。



「姉ちゃん」

すべてが終わった後、

丈二から萎えたペニスを抜き取った恵美が麗子に話しかける。

「なに?」

乳房を晒し半裸の姿で倒れたままの丈二を見下ろしながら麗子が返事をすると、

「俺、こいつに復讐するんだぞ

 この程度で俺の復讐は終わりではないんだよ」

と悔しさをぶつけるように恵美は麗子に言う。

その恵美のその言葉に

「そうだったわねぇ」

麗子は涼しく返事をすると、

「それになんだよこいつのマンコはよぉ

 ミミズ百匹どころじゃないぞ
 
 姉ちゃん、
 
 俺は…」

と恵美は絶頂寸前の丈二の締め付けを口にした。

「うふ、まぁまぁ

 で気に入った?」

「うっまぁな…」

「じゃぁあなたのモノにしちゃえば?」

「いっイヤだよ、

 こんな女男」

麗子の薦めを恵美は丈二が元・男であることを理由にきっぱりと断ると、

「それを言ってはあなたも同じでしょう?」

麗子は丈二も恵美も性転換したことを指摘する。

「でっでも…」

麗子の言葉に恵美は躊躇すると、

「まぁそう慌てない、

 ふふ…
 
 もぅこの女は普通には生きていけないんだから」

と麗子は丈二の体にある異変が起きたことを口にした。

「それって?」

麗子の口から出た意外な言葉に恵美は驚くと、

「うふっ

 たったいま、

 この女は病気になったわ…」

と麗子は理由を説明する。

「え?」

「精液中毒症よ…

 ふふ…その原因はかつてコイツを女にした薬の副作用なんだけどね。

 動物実験の段階でその危険性は判っていたわ」
 
「危険性って…

 じゃぁ、死んじまうのかよ」

麗子の説明に恵美は聞き返すと、

「死にはしないわよ、
 
 ただ、男の精液を飲み続けないと生きていけない体になってしまったんだけどね

 目を覚ましたときに身も心も女になりきらなかった場合、

 藤堂君にとっては地獄が始まるわ
 
 だって、男のチンポをしゃぶらないと生きていけない…
 
 そう、口がオマンコになってしまったのよ、
 
 歯があり、言葉をしゃべり、横に開くオマンコ…
 
 うふっ
 
 辛いでしょうねぇ
 
 苦しいでしょうねぇ」

と麗子は説明をすると精液まみれになったチアガールを見下ろしながら、

「ふふっ」

喜びに満ちた笑みを浮かべた。




「いつまで寝ているの
 
 さっさと起きなさい!!」

「うっ」

響き渡った声に丈二は気づき、

うっすらと目を開けると、

「ここは…」

彼はラブホテル思われる部屋の中に置かれたベッドの上に寝かされていた。

「おはよう、

 お寝坊さん」

丈二の頭元に腰を下ろした麗子は見下ろすようにそう挨拶をすると

「羽村先生…

 あれ?

 えっ恵美…は?」

部屋の周囲を見回した丈二はそこに恵美の姿がないことに気づくと尋ねる。

すると、

「あぁ、

 恵美は試合に備えて帰らせたわ、

 ふふ…
 
 P大のクォーターバックだからね」

笑みを浮かべて麗子はそう告げると、

「うっ」

丈二は自分のポジションが恵美に奪われたことに改めてショックを受けた。

「あら、自分のポジションが取られたことがそんなに悔しいの?」

そんな丈二の様子を見た麗子は尋ねると、

「当たり前だろう!

 これでもクォーターバックは俺の誇りだったんだから」

と久しぶりに丈二は男言葉で怒鳴る。

「ふぅぅん…

 そんなに悔しかったんだ…

 そうよねぇ
 
 だって、かつて自分が犯した女の子に自分のポジションを奪われたんだもんねぇ
 
 ということは、あなたは女の子以下ってことか」

「なに?」

まるで、男だった丈二が女性以下の存在だったように麗子が言うと、

丈二はこみ上げてきた怒りに思わず飛び起き麗子を掴みあげた。

「へぇ…それだけの元気はあるんだ

 そんなオッパイを揺らせているくせに」
 
飛び起きたときの勢いだろうか、

プルンと揺れる丈二の乳房を麗子が指摘すると、

バッ

丈二はあわてて胸を隠し、

「だっ大体、あたしをこんな体にしたのは羽村先生じゃない」

と顔を真っ赤にして女言葉で怒鳴った。

「ふぅん…

 女言葉と男言葉が半々か…」
 
時間をおいて出てきた丈二の二つの台詞を感心しながら麗子はそう言うと、

「なっなによ」

その言葉の意味を丈二は探ると、

ズイッ

麗子は丈二の前に迫り、

「恵美にあれだけ犯されてもどうやら狂わなかったみたいね、

 あれほど忠告をしたのに」

と告げた。

「え?

 狂う?」

麗子のその言葉に丈二は恵美に犯されているときに麗子から言われた言葉を思い出すと、

「はっ羽村先生、

 あのとき先生はあたしに
 
 狂って女の子になってしまえ、
 
 って言いましたよね、
 
 それって一体どういう意味ですか」

とあのときの麗子が言った言葉の意味を尋ねた。

その途端、

「ふっ」

麗子は笑みを浮かべると、

「藤堂君、

 あなたの体は女の子になったのよ」

と意味深な言葉を言いながら指で丈二の乳房を突く、

「なっ

 だから何なんですか、
 
 確かにあたしは女の子にされました。
 
 あなたの妹の恵美に犯されました。
 
 3年前のことも思い出しました。
 
 償いならなんでもします、
 
 だから…」

そう丈二が言ったところで、

「元のクォーターバックに戻してください。

 男に戻してください。
 
 と言うの?」
 
と麗子は丈二が言わんとしたことを先回りして言う。

「そっそんなもんじゃぁ」

麗子の言葉に丈二はバツの悪そうなことを呟くと、
 
「じゃぁ、取り戻してみたら?

 P大のクォータバックは恵美である翔が持っているわ、

 さぁ、
 
 今すぐ、そのオッパイが膨らんだ女の体に汗くさいショルダーを背負っていけばいいわ」

と麗子は丈二に言う。

「そっそんなこと」

「ふふ、出来ないわよねぇ

 うふっ

 藤堂君は立派な女の子、チアガールよ

 しかもただの女の子じゃないわ
 
 男の味を知ってしまった女の子よ、

 その口も、お股の口も、

 もっとも男の味を知る前は戻れたかもしれないけど、

 でもね、
 
 一度でも女の子の快感を知ってしまうと

 もぅ男には戻れないわ、

 このまま一生、女の子として生きていくのよ」

「なっ何を勝手なことを!

 たとえ体は女でも、

 あたし…いやっ俺は男だ、

 どんなことをしても戻ってやる!

 さぁ、恵美を男にした薬をあたしにもよこして、

 男になるんだから!!」

意識して男言葉でしゃべってみるものの

しかし、少しでも気を緩めば直ぐに女言葉になってしまう丈二の会話は、

まるで、男性と女性を行き来しているように聞こえていた。



そのとき、

「あのぅ…いいですか?」

と言う声と共に、

ガチャッ!!

部屋のドアが開くと、

のそっ

日に焼けた大柄の男性が部屋に入ってきた。

人のよさそうな、でもどこか鈍そうな男の顔を見た丈二は

「こいつ…どこかで」

とその顔に見覚えがあり、

男を眺めながら名前を思い出そうとしていると、

スッ

いきなり麗子は立ち上がってその男の肩に手を置くと、

「紹介するわ、

 P大アメフト部で補欠の島恭治君よ」

と丈二に紹介した。

それを聞いた丈二はハッとした顔になり、

「あぁ!

 あの島か!?」

と恭治を指差し声を上げた。

「あら知っているの?」

「そっそりゃぁ…もぅ!」

丈二にとって恭治は運動神経が鈍く、

ボールのパスも下手だったので丈二はいつも小突いていた存在だった。

すると、

「あのぅ…」

これまで黙っていた恭治が口を開き、

「すみませんが、あなたとどこかお会いしましたか?」

と丈二を指差し訪ねた。

「え?」

恭治のその言葉に丈二は驚くと、

「くすくす」

麗子は小さく笑い、

「そうね、一応は”初”対面なんだけどね、

 でも、彼女はあなたのこと良く知っているみたいね」

と丈二の背中に手を沿え麗子は意地悪く告げた。

「うっ」

麗子の”初”を強調したこの言葉に丈二の顔は見る見る引きつると、

それに対して、

「そっそうですか、

 いや、僕、女の子に見られていただなんて…
 
 なっなんか恥ずかしいッス」

恭治は顔を赤くする。

「(どんな物好きでもお前のことなんか見ていないよ)」

顔を赤くする恭治の姿に丈二は心の中でそう呟くと、

「で、君をここに連れてきたのは彼女のたっての願いなのよ」

と麗子は恭治を指差してここに呼んだ理由を告げた。

「ぼっ僕に願いですか?」

その言葉に恭治は驚くと、

「えぇ」

麗子は大きく頷いた。

「で、その願いってなんですか?」

「うふっ

 何を言っているの

 判っているクセに…」

あわてる恭治に麗子はそう言いながら、

ポーン

っと彼の口の中に一粒の錠剤を放り込んだ。

「?」

ゴクリ

いきなり口の中に飛び込んできた錠剤を恭治は反射的に飲み干すと、

しばらくして、

「!!」

恭治の目は丈二に釘付けになる。

「なっなんだよ…」

ハァハァ

ハァハァ

見る見る顔が赤くなり、鼻息が荒くなってきた恭治を見た丈二は、

「ちょちょっと」

怯えながら助けを求めるように麗子にすがり付くと、

「ふふ、

 さぁ準備は万端…

 島君には発情剤を飲んでもらったわ」

と麗子は丈二に説明をし、

そして、

「いまから最後のテストをするわ」

麗子はこれから試験をすることを丈二に告げた。

「テスト?」

「そうよ、

 いまからこの島君がすることに我慢できれば藤堂君、

 あなたは狂ってな無くて男に戻れる可能性が残っているわ、

 でも、我慢が出来なくなかった場合…

 判っているわよね…」

と舐めるような視線で丈二を見つめ、

そして、恭治の方を改めて見ると、

「島君、

 あなたここでオナニーをしなさい」

と命じた。

すると、

「はっはい」

麗子に発情剤を飲まされた恭治は荒い息をしながらズボンをずりおろすと、

その中から硬く勃起したペニスを引きずりだし、

シュッシュッ

丈二に向けて亀頭を向けオナニーを始めだした。

「うっ」

ビクン!!

自分に向けられしごかれる恭治のペニスをマジマジと見てしまった丈二は、

腰を後ろにずらし距離を開けようとする。

すると、

「何をしているの?

 ちゃんと見なきゃだめよ、

 ふふ…

 これはあなたが男に戻れるかの選択よ、

 さぁ、
 
 もっと傍で見るのですよ」

と麗子は丈二にそう言うと背中を強く押した。

「あぁ…」

麗子に押されるようにして丈二は恭治の股間の傍まで連れて行かれると、

ズンッ

まさに目の前に勃起し、青紫色の変色しかけたペニスが迫り、

ムワッ

その鈴口から滴り落ちる”先走り”の臭いが丈二の鼻をくすぐった。

すると、

「くはぁ」

丈二の口から大きく息を吐く音が響きわたり、

「なっ

 なんだこの感覚は…」
 
と呟いく。

「ふふ…

 どうしたの?」

「は・む・ら先生…

 あっあたし…俺に何をした」

丈二は麗子を睨みながらそう尋ねると、

「さぁ?

 あたしはあなたを女の子にしかしてないけど?」
 
と麗子はしらばっくれる。

すると、

「うっうそ…

 あたしになにかを…(かはっ)
 
 した…
 
 じゃないと、
 
 こんなに…」

丈二は脂汗を流し、胸を押さえながら必死に何かに抵抗をする。

「どうしたの?

 苦しいの?」

その訳を知っている麗子は悪魔のように尋ねると、

丈二はぶるぶると震える手を挙げ、

そして、恭治のペニスを掴もうとした。

「ふぅぅん、

 いいの?」

その様子を見ていた麗子が一言そう言うと、

ハッ!!

丈二はわれに返ると慌てて手を引こうとしたが、

しかし、一歩遅く、

ギュッ!!

恭治のペニスを握ってしまうと、

「くっ」

たちまち恭治の体に力が入り、

それを感じた丈二は

シュッ!!

シュッ!!

っと細い手を絡ませペニスを扱き始めた。

「あらあら、

 そんなに荒くオチンチンを扱いてはでるものもでないでしょう?
 
 元・男ならそれくらい判るでしょう?」

恭治のペニスを扱く丈二に麗子はあきれたように言うが、

しかし、丈二は無我夢中になって恭治のペニスを扱いていた。

シュッシュッ

シュッシュッ

それからも丈二は一心不乱にペニスを扱き続け、

その姿はのどの渇きを潤そうとして蛇口を捻る少女の様にも見える。

「あっ

 あはっ
 
 きっ気持ちいい…
 
 僕のオチンチンを女の子が扱くなんて…」

丈二にペニスを扱かれる恭治はその快感からか、

ズイッ

っと腰を前に突き出し、丈二へ積極的にアピールした。

「くそっ

 あたし…俺にチンポを突き出すなんて、
 
 コイツ

 あとで、ぶっ殺す」

突き出されたペニスに丈二は怒るが、

けど、その怒りよりも別の意識が丈二を支配してきた。

それは、

「このペニスにしゃぶりつきたい、

 そして精液を飲み干したい」

と言う欲求だった。



つづく