風祭文庫・アスリートの館






「チアガール」
(第8話:復讐)


作・風祭玲

Vol.462





「起きなさい!!」

突如、丈二の耳元で麗子の声が響き渡ると、

「うっ」

その声に起こされた丈二の意識は徐々に戻り始め、

そして、自分に向けられている明かりに気がつくとうっすらと目を開けた。

カッ!!

「な…に」

最初はスポットライトでも浴びせられているのかと思ったが、

しかし、良く見てみるとそれは蛍光灯の灯りで、

灯りの列は一直線に連なって輝いていた。

「蛍光灯?」

丈二がそう思うのと同時に、

「うっ」

自分の鼻に入ってきた臭いに気づくいた。

「なに?

 この臭い?」

蒸れて発酵したような臭いと、その一方で薬品を思わせる金属臭、

そんな臭いが混ざった中に丈二はいた。

「臭い…」

その悪臭に丈二は鼻を押さえようとすると、

「え?

 なに?」

今の自分の姿に驚いた。

そう、気を失っている間に丈二は特大のアメフトのユニフォームが着せられ、

ズッシリと重いショルダーに体を押さえつけられた丈二は、

まるで親のシャツを頭からかぶせられた子供のようにユニフォームの中でもがいていた。

「なに?

 これ?」

悪臭は主にそのユニフォームから発せられていて

「うっ臭い…」

何とか出した手で鼻を押さえることができた丈二はそうつぶやきながら周囲の様子を見ると、

そこは濃い緑色のロッカーが整然と並ぶロッカールームだった。

「ロッカールーム?

 でも、ここはどこかで?」

心当たりのある景色に丈二は思い出そうとしていると、

「ふふ…

 気分はどう?」

突然、羽村麗子の声が響き渡った。

「あっ、羽村先生…

 来てくれたんですね。
 
 あのぅここは一体…」

キィ…

開け放たれたドアのところに立つ白衣姿の麗子の姿を見つけた丈二は嬉しそうに声をあげると、

「ふふ…

 無様な格好ね、
 
 藤堂丈二くん」
 
と麗子は丈二に話しかける。

「え?」

麗子の言葉に丈二は驚くと、

「あらあら、

 チームの要であるクォーターバックが起きあがれないの?
 
 無様というのはまさにこのことね」
 
「羽村先生、

 いったい何をいうんです?
 
 これにここはどこです?」

「あら、忘れたの?

 ここは、あなたにとっても、

 あたし達姉妹にとっても記念すべき、
 
 いえ、あたしたちには思い出したくもない因縁の場所よ」

と麗子は丈二に説明する。

「思い出したくない?

 因縁?

 姉妹?」

麗子の説明に丈二は首を捻ると、

「そう、

 忘れてしまったのね…」

首を捻る丈二の姿に麗子は無表情でそう言いながら

コツっ

丈二に近づき、その前に腰を下ろすと、

スッ

右手を丈二の顎に添え、
 
「無理もないわね

 いろいろあったもんね…
 
 でも、あたし達は少しも忘れたことがないわ、
 
 いまから3年半前にここで起きたこと、
 
 そして、その片方の当事者があなたであることもね」

「え?、

 3年半前?
 
 あっあたしが当事者?」

「そうよ、

 3年半前、
 
 この競技場で開かれた”南関東高校選手権大会”
 
 この試合にクォータバックとして出場した藤堂丈二、
 
 そうあなたは大活躍をして、このユニフォームを着て西高アメフト部を優勝へと導いていったわ」

「あぁ!!」

麗子に言われて丈二はハッとするのと同時に

「こっこれ俺のユニフォーム?」

といま自分が着せられているのがかつて自分が着ていたユニフォームであることに驚かされた。

「思い出した?」

キッ!!

その言葉とともに丈二を麗子はキツイ視線で睨み付けると、

「問題はその後よ、

 試合中に受けた怪我の具合を医者に診て貰ったために、
 
 あなたは一番最後に着替えここを出たわ、
 
 そして、チアリーディング部のミーティングをしていたために
 
 ここを出るのが最後だったあたしの妹、恵美を見つけると、
 
 強引にここへ押し込み、
 
 優勝の褒美だと言って、
 
 嫌がる恵美を…妹を…暴行した。
 
 違う?」

『いやぁぁぁ!!』

麗子からそう告げられた瞬間、

あの時、恵美が上げていた悲鳴と

彼女の体を貪るようにして犯す自分の様子が目に浮かんだ。



「翌朝発見された妹は目を覆わんばかりの状態だったわ、

 でもね、これだけの目に遭いながらも、
 
 妹は気が狂ってなかった。
 
 気が狂っていればあんな忌まわしいことを忘れて生きていけたのに…」

丈二に向かって麗子がそう言った途端、彼女の目に一筋の涙が流れる。

「恵美はね、

 ここで暴行を受けたこと、
 
 そして犯人があなただということをあたしだけに告白して

 ”悔しい…

  アイツをあたしと同じ目に遭わせてやる、

  そのためならなんでもする。
 
  女も捨てる。
 
  だから、お姉ちゃん、あたしに手を貸して…”

 と妹はそう言ってあたしに懇願しわ、

 躊躇したわ、
 
 そのときあたしね、ある薬の開発をしていたの、

 性別を変えてしまう画期的な薬…
 
 妹はそれを知っていてあたしに懇願してきたのよ、
 
 最初は止めたけど、
 
 でも、妹のあなたへの復讐の強さを知って、

 あたしは妹に手を貸してあげることにしたわ、

 わかる?
 
 妹は男になることを望んだのよ、

 そして妹は、自分を犯したあなたの様に女を犯す男になっていったわ、
 
 ふふ…
 
 すごいでしょう、
 
 あの羽村恵美が男になったのよ、
 
 あなたに復讐するためにね、
 
 しかも、ただ男になるだけではなかったわ、
 
 あなたと同じアメリカンフットボールでクォータバックを任せられるような男になるため自分の肉体を鍛えたわ…
 
 ふふ

 妹はねぇ、薬の効き目をあって直ぐに筋肉でボコボコの体になっていったよ」
 
「そんな…」

麗子の話に丈二は唖然とすると、

スッ

麗子は顎に添えていた手を上へと動かしツルンとした丈二の頬をなでる。

とそのとき、

「随分と懐かしい話だね、お姉ちゃん」

突然、男の声が響き渡ると、

廊下の奥から

カチャッ

カチャッ

スパイクの音が近づいてくると、

ヌッ

泥で汚れたアメフトのユニフォームを身につけヘルメットを被ったアメフト選手が更衣室に入ってきた。

「ちょうどいい時間ね、

 いま説明が終わったところよ」

アメフト選手の方を振り返りながら麗子はそう言うと、

「そう、それは良かった、

 試合が終わって大急ぎで来た甲斐があったな」

とアメフト選手は返事をする。

すると、

「そっそれは…」

丈二はアメフト選手が着ているユニフォームを見た途端、表情が固まった。

P大アメフト部…

そう丈二が数ヶ月前まで着ていたユニフォームだった。

「ふふ…

 いいことを教えてやろうか、

 藤堂丈二、お前が入院した後、

 この俺が新島監督からクォータバックを命じられたんだよ、

 お前はもぅ用済みなのさ」

驚く丈二を指差しながらアメフト選手はそう告げると被っているヘルメットに手を沿え、

徐にヘルメットを取った。



「おっお前は…高村翔!!」

ヘルメットを取った彼の顔を見た途端、

丈二は翔を指差し声を上げる。

すると、

「久しぶりね、藤堂君…」

突然、翔は柔らかい口調で言いながら丈二を見下ろした。

「え?

 まさか…」

翔の眼差しと態度と、そして麗子の説明に丈二はハッとすると、

「そうよ、

 あたしよ、恵美よ」

翔いや恵美は丈二にそぅ告げた。

「そんな…

 何かの冗談だろう?

 高村が羽村だっただなんて…

 おっ女が男になれるわけ…」

「ふふ…

 何を言い出すの?

 あなただって男から女になったじゃない?」

翔が恵美であることを信じようとしない丈二に麗子はそう囁くと、

バッ!!

丈二は振り返って麗子を見た。

「そうよっ

 さっき話した性転換をさせる薬…
 
 でまかせでもなんでもない、
 
 本物の薬よ、
 
 あなたを女性にした性転換薬…
 
 それと同じのを恵美にも打ってあげたわ、
 
 もっとも恵美は短時間に男になりたかったから濃くしてあげたけど
 
 でも効果は直ぐに現れたわ、
 
 もっとも、濃い分、男というより野獣みたくなっちゃったけどね」

驚く丈二に麗子は説明をすると、

「お姉ちゃん、

 野獣はよけいだろ、

 でも、辛かったよ…

 体がお前みたいな男になっていくんだよ、
 
 体中の筋肉が引き伸ばされていくみたいにギシギシ呻いてさ、
 
 痛かった…
 
 でも、お前に復讐するためにはこれしかない。
 
 そう決心していたから歯を食いしばって筋肉を鍛えた、
 
 ふふ、その甲斐あって、
 
 ほらっ、
 
 クォータバックとして十分過ぎるほどの体を手に入れたよ、
 
 無論、ビックサイズのチンポもな」

恵美はそう言うと、

モゾッ

ユニフォームの前を締めている紐を解き、

ビンッ!!

その中から硬く勃起しているペニスを引きずりだした。

「うっ」

青紫色になって勃起するペニスを見た途端、

ジンッ!

丈二の体が疼き始めた。

「どうだ、

 でかいだろう、
 
 20cm以上はあるんだぜ、
 
 しかも極太でな
 
 お姉ちゃんには感謝しているよ、
 
 女だった俺にこんな立派なチンポをつけてくれたんだからな」

かつて自分の処女を奪った肉棒と同じ姿をしているペニスをまるで誇るようにして恵美はそう言うと、

グイッ

手にした槍を突きつけるように丈二へその亀頭を向けた。



ハァハァ

ハァハァ

「くっそう…」

突きつけられたペニスを横目で見ながら

丈二は胸の動悸を押させながら悔しそうにつぶやくと、

「ん?

 これが欲しいの?
 
 そうだねぇぁ
 
 藤堂君は淫乱な女の子だよねぇ
 
 オナニーが止まらなくなって失神までしちゃって
 
 あはは」

勃起する恵美のペニスを弄びながら麗子はそう告げると、

「おっおねえちゃん、

 そんなに弄るなよ、
 
 試合が終わったばかりで活かっているんだからさ」

ペニスを触られていることに感じているのか恵美は麗子に注意をする。

「あら、

 恵美も感じているの?
 
 ふふ、どう?

 いいのよっ

 舐めたいんでしょう?
 
 これ…」

まるで丈二を誘うように言いながら手を離した。

「うっ(はぁはぁ)」

チリチリチリ…

その様子に眠っていた丈二のメスが目覚め、そして鎌首をもたげると、

丈二の目は聳え立つ恵美のペニスに釘付けとなる。

「ふふっ

 堪らない目をしちゃって、
 
 男のオチンチンをそんな目でみるクォータバックなんていないわよ、

 うふふ…
 
 そのユニフォームを着る資格はあなたにはないわ」

「(はっ)ちっ違う!!

 あた…おっおっ俺は…」

「何だというの?」

「おっ男…」

「あら、男の子だというの?」

「そっそう…」

「ふふっ

 男の子というのはねぇ、
 
 こういうオチンチンを持っている人がいうことよ、
 
 あなたにオチンチンはあるというの?」

「うっそれは、羽村先生、あなたが…」

「あら、あたしのせいにするの?」

「先生がおっ俺の…」

「なに?

 あたしがあなたのオチンチンを奪ったとでもいうの?
 
 じゃぁオチンチンをなくしてしまった丈二君、
 
 あなたはなに?」

「そっそれは…」

「あなたのお股にあるのはなんなの?」

「…おっ…」

「なによっはっきりと言いなさいよ」

「おっおっオマンコですっ」

麗子の言葉の攻めに丈二は顔を赤くして返事をした。

「ふふっ

 いまの聞いた?
 
 恵美?

 あの藤堂くんのお股にはオマンコがあるんだって」

丈二の返事に麗子は薄笑いをしながら隣に立つ翔こと恵美に話しかけると、

「へぇぇぇ、

 そうかい、
 
 お前の股にはオマンコがあるのか」

恵美は小馬鹿にした表情で丈二を眺めながらそういい、

そして、丈二がかぶっているヘルメットを奪い去るように強引にはずすと、

バッ!!

そのヘルメットに押し込められていた長くのびた髪が吹き出すように飛び出した。

「なるほど、

 確かにオマンコを持っている奴のような髪だな…

 どれ、じゃぁ、

 そのアメフトのユニフォームの中はどうなっているのか拝見してやろうじゃないか、
 
 元・クォータバックの藤堂丈二さんよ」

長い髪を引っ張りながら恵美はそういうと、

拳を構え

ボスッ!!

っと丈二の鳩尾に一発を食らわせた。

「うげっ」

それと同時に丈二のうめき声が上がると、

「おいっ

 そんなに効いたか?
 
 この間のお返しだけどな」

恵美は自分の行為が翔としてアメフト入部したときに丈二から食らわされた一発のお返しであることを告げた。

うげぇぇぇぇ

ブカブカのユニフォームの中で泳ぐようにして丈二は苦しみを堪えていると、

グイッ!!

恵美のごつい手が丈二のユニフォームにかかり、

強引に上着・ショルダー・パンツとユニフォームをはぎ取り始めた。

「いやっ

 やめてぇ!!」

恵美子の行為に丈二は髪を振り乱しハスキーな声を上げて抵抗をするが、

しかし、いまの丈二には恵美に抵抗することなど不可能な話だった。

「おらっ

 おとなしくしろ!!
 
 へへ…」

まるで強姦魔のごとく恵美は丈二のユニフォームをはぎ取っていくと、

程なくして

「へぇぇぇぇ…」

と感心しながら手を止めると丈二から下がっていった。

「どう?

 おもしろいでしょう」

その趣向に麗子は恵美に感想を聞くと、

「あははは…

 姉ちゃん考えるねぇ…」

恵美は笑いながら返事をした。

そして、麗子が丈二にした趣向に

「こっこれは…」

丈二自身も驚きの声を上げる。

そう、

ヒラリッ

アメフトのユニフォームの中から出てきたのは、

N高チア・リーディング部のユニフォームを纏った丈二の体だった。

「改めて、紹介するわ、

 N高チアリーディング部の藤堂さんよ

 ふふ…
 
 恵美、あなたのために応援にきてくれたのよ」

チアの衣装を身に纏う丈二を麗子は白々しく紹介すると、

「へぇぇぇ…

 そうかい、
 
 藤堂、お前はチアガールだったのか
 
 あはははは
 
 これは傑作だ、
 
 俺を散々痛めつけていた奴がチアガールだったなんてな」

チア姿の丈二をあざ笑いながら恵美がお腹を抱えると、

「うるさぁぃ!!」

目に涙を溜ながら丈二は恵美に飛びかかった。

しかし、

「なんだ、このアマ…」

飛びかかった丈二の胸元を恵美は軽々と持ち上げると、

そのまま放り投げてしまった。

ドタン!!

「きゃっ!」

更衣室に人が落ちる音ともに女性の悲鳴が上がる、

「うふふ…

 チアのあなたがクォータバックに飛びかかるだなんて勝てると思っているの」
 
床に転がる丈二の姿を蔑む目で見ながら麗子は、

「ほらっ

 いまのあなたはこれがお似合いよ」

と言いつつポーンと2つのボンボンを放り投げた。

バサッ

目の前に落ちたボンボンを見つめながら、

「ううっ」

泣き声を上げて丈二が起きあがると、

「おらっ

 お前は俺の応援をするんだろう?
 
 さぁ、そのボンボンをもって踊って見せろよ」

恵美は乱暴に言うと、

泣きむせぶ丈二の腕を引っ張るとそのまま更衣室の表へと連れ出した。

「いやっ

 何をするの、やめて!!」

廊下に丈二の悲鳴が響くと

「うるせー

 黙れ!!」

恵美の叫び声とともに丈二の頬が数発叩かれる、

そして、頬を腫らした丈二が連れて行かれたところは夕日に染まるフィールドだった。

「ここは?」

「あぁ?

 フィールドだろう、
 
 なんだ、数ヶ月居ないだけで忘れちまったか?」

「あんな、狭い更衣室では不自由でしょう?

 さぁ、ここでするのよ、
 
 あなたのチアを…
 
 P大クォータバックであるこの羽村恵美にね」

「え?」

引っ張り出されたフィールドにとまどう丈二に麗子はそう告げると、

「さぁどうした?

 俺はいまピンチなんだよ、
 
 このピンチを切り抜けるためにチアのお前がすることはここで応援をすることなんだよ、
 
 さぁ、踊れ!!
 
 お前は選手じゃねぇ
 
 いいか、
 
 その膨らんだオッパイを揺らし踊って鼓舞する”チアガール”なんだよ」

駄目押しに恵美は丈二に言い聞かせた。

「うっ」

麗子と恵美のその言葉に丈二はその場にへたり込むと、

「さぁ、

 ボンボンを持ちなさい、
 
 そして、踊るのよ、
 
 あなたにはチアガールとしての技術を教え込んだわ、
 
 そう、女の子だったかつての恵美のようにね」
 
「え?」

麗子のその言葉に丈二は驚き顔をあげ、

クリニックで受けていたエクササイズを思い出すと、

「あれは、これの為だったの」

と聞き返した。

「うふふ…

 なに、今頃気づいたの?
 
 お馬鹿さんね、

 そうよ、
 
 あたしはあなたをチアガールにするためにあなたに近づいたの、
 
 そして、あなたはあたしの希望通り、
 
 立派なチアになってくれたわ、
 
 さぁ踊りなさい。
 
 妹に…恵美にあなたのチア姿を見せてあげるのよ」

「くっ」

麗子から聞かされた真実に丈二は唇とかみしめると、

ギュッ

ボンボンを持ちノロノロと立ち上がった。

そして、涙を拭うと

「ゴォー、ゴォー!!」

と大空に向かって声を張りあげ、チアリーディングを始めた。



「ふふ…

 見て、あれがかつてあなたを目茶苦茶にしたクォータバックの姿よ…
 
 オッパイとお尻をあんなに振っちゃって、
 
 一生懸命あなたを応援しているのよ、
 
 滑稽ねぇ」

膨らんだ乳房を揺らし、

長い髪を振り乱し、

そしてヒップを振る丈二の姿を眺めながら麗子が恵美に話しかけると、

「えへへ…」

恵美はイヤらしい笑みを浮かべながら、

シュッシュッ

と丈二のチアをオカズにしてペニスをしごき始めた。

「ふふ…

 恵美も本当に男になっちゃったのね」
 
オナニーを始めた恵美を横目で見ながら麗子は思わず呟くと、

「何を言っているんだよ、

 俺はとっくの昔に男になっているんだよ」

とペニスをしごきながら返事をする。



丈二のチアは延々と続き、

そのなかで、丈二は恵美が得意としていた胸を突き上げ、

持ち上げた乳房を描くようにゆっくりと8の字に動かし、

そして描ききったところで肩を軽く揺する手法を見せる。

「へぇぇぇ…

 あれをこうしてみるのは初めてだなぁ」

ペニスをしごきながら恵美はかつて自分が得意としていた手法に興奮をすると、

「えへへ…

 確かに選手からするとこれは堪らねぇや」

そうつぶやきながら

シュッシュッ

っと激しくペニスを扱く、

「どうかしら?

 一応、かつてのあなたをモデルに仕込んだんだけど」

オナニーをする恵美に麗子は話しかけると、

「あぁ、

 まぁまぁじゃないか、
 
 でも、俺のチアはもっと色ぽかったけどなぁ
 
 あれじゃぁ中学生のチアだよ」

と批評する。

「まぁまぁ、

 これでも仕込んだ方なんだから、
 
 ふふ、でも、
 
 ここまで気づかなかったって、
 
 あいつってやっぱりバカなのね」

麗子はこの事態に至るまで自分の計画が気づかれてなかったことに驚き、

そして、丈二を小馬鹿にした。

すると、

「あっあぁぁ…

 出る
 
 出るっ
 
 出るぅぅぅっ」
 
ペニスを扱いていた恵美があごをあげ、

そしてガクガクと腰を振り出すと、

ビュッ

ビュビュッ!!!

フィールドの丈二に向けてペニスより白濁した粘液を盛大にとばした。

「まったく、

 この変態」
 
射精をした恵美の姿に麗子はそうつぶやくと、

「えへへへ、

 いいじゃないかよ、
 
 結構、射精って気持ちの良いものなんだぜ
 
 なんか溜まったものを一気にはき出すみたいでさ」

と恵美は射精の快感を説明した。



ドタッ

「いやぁぁっ」

射精後、

恵美は踊っていた丈二を再び更衣室へと連れて行くと、

部屋の中に放り出し、

そして、

グイッ

倒れた丈二の顔を引き上げるとその口元に己のペニスを突きつけながら、

「しゃぶれ」

と一言命令をした。

「いやっ」

恵美の命令を丈二が拒否すると、

「なにを…」

口をへの字に曲げた恵美の鉄拳制裁が丈二を襲う、

「ぐずっ」

顔の至る所を腫らした丈二が震える手で恵美のペニスをつかむと、

「さぁ、さっさとしゃぶるんだ」

椅子に座り股間を大きく開いた恵美は丈二に命令をする。

すると、丈二は恵美の前に跪くと両手を添えながらそっとペニスに触れた。

「硬くて……熱い…

 それにチンポってこんな形をしているんだ」

男だった丈二にとってこうしてペニスをマジマジと見る機会は初めてだった。

「さぁ、舐めるんでしょう?」

ペニスを前にして躊躇している丈二に後から来た麗子はそう囁くと、

「くはぁ…」

その声に押されるように丈二は小ぶりの口を開き、

ヌプッ

恵美の亀頭にむしゃぶりつくと、

モゴッ…

丈二の口の中一杯に恵美の亀頭が占領した。



「あぁ…これが…チンポの味なの…」

蒸れていたのか酸味を伴うペニスの味に丈二はそう思うと、

片手を自分の胸に下ろし、

そしてCカップの乳房の上で硬くなっている乳首を弄り始めた。

「あぁ…

 感じちゃう…
 
 男のチンポを舐めているだけなのに、
 
 こんなに硬く…なって」

いつしか丈二の手はグリグリ乳首を弄り、

そして、それに飽き足らなくなると、

股間へと這いスカートの下で愛液で満ち溢れている陰裂へと入っていった。

そして

クチュクチュ

と股間より淫靡な音を響かせながら、

丈二は無我夢中になって首を動かし始めた。

「へぇ…

 みろよ、お姉ちゃん、
 
 俺を犯した男がオッパイを揺らし、オナニーをしながら俺のチンポを嬉しそうにしゃぶっているぜ」

「そうよ、

 そっち面もたっぷりと調教をしてやったわ、

 ふふ
 
 淫乱女よ、そいつは」

「あはは…
 
 愉快だぜ、

 この間までクォータバックで暴れまくっていた男が、
 
 チアガールだけではなくて俺のチンポをしゃぶって悦ぶんだからなぁ」

二人は恵美のペニスにむしゃぶりつく丈二を指差し馬鹿にしたような声を上げる。

そして、

「ふふ、

 どうだ、俺のチンポの味は、
 
 美味いだろう、
 
 悔しいだろう、
 
 男だったお前が女となってチンポを頬張る自分の姿にな」

と恵美は丈二を虐めるような台詞を口にした。

しかし、丈二はその言葉には文句を言わず、

むしろ

「あぁ…

 あたし…男のチンポをしゃぶっている。
 
 男だったあたしが男のチンポを…
 
 あぁ…

 いやっ
 
 嫌なのに…

 ダメ…
 
 感じちゃう、
 
 感じちゃうよぉ!!」

恵美のその声を聞きながら恵美のペニスを頬張ってしまう自分に興奮すると、

ひたすらペニスをフェラチオしつづけていた。



ジン…

「さて、そろそろか」

再び来た兆しに恵美はそうつぶやくと、

おもむろに腰を上げ、

そして

グイッ!

と丈二の顔を押さえると、

「準備はいいか?」

と低い声で尋ねた。

「え?」

その声に丈二が驚くと、

「いくぜ!」

恵美は丈二には構うことなくそう言い放つと腰を激しく振り始めた。

「うごわぁぁぁ!!」

ズブズブズブ!!

恵美の腰の動きに合わせて丈二が加えているペニスは激しく前後に動き、

ズン

ズン

と勢いをつけて喉奥まで突っ込んでくる。

「うごわぁ!!」

「さぁ褒美だ
 
 熱いのをくれてやる」

うめき声を上げる丈二に向かって恵美がそう叫んだ途端、

ズゴッ!

恵美のペニスが丈二の喉奥に押し込まれると、

シュッ!!

縦に刻まれた鈴口より熱い精液が噴出し、

丈二の喉奥へと精液を流し込み始めた。

「うごぁ(ゴクンゴクン)」

始めて味わう精液に丈二は反射的に吐き出そうとしたが、

しかし、喉の奥で射精された精液を吐き出すことは出来ず、

丈二は注がれる精液をひたすら飲み干していた。



「ぶはっ」

長い射精の後、ようやくペニスが引き抜かれると

「ゴホゴホゴホ!(ウゲェェェ)」

丈二は飲み込んだ精液を吐き出そうとしたが、

その途端、

「馬鹿野郎!!」

それをみた恵美の怒鳴り声が響き渡ると、

バァァン!!

丈二の頬が拳骨で殴られ、

その勢いで丈二の体は中を飛びロッカーに激しく打ち付けられた。

「おいっ

 てめぇ…
 
 俺の褒美を吐き出そうとするなんて

 いい根性じゃないか、
 
 おら!!」

荒々しい声が響き渡る中、

ゲシッ

ゲシッ

恵美は痛みで蹲る丈二を幾度も蹴り上げた。

「ごめんなさい、

 許して
 
 二度と吐きませんから」

体を庇いながら丈二は許しを請う、

すると、

「恵美っ

 その辺にしたら?
 
 以前はクォータバックの男でも、
 
 今ではただの女よ、

 男のあなたがそんなに力を入れて蹴っていたら死んじゃうわよ」

様子を見ていた麗子が口を挟んだ。

「ちっ、

 これくらいで壊れるなんて不便な奴だ」

「それだけ恵美の力が上ってこと」

止められ不満顔の恵美に麗子は彼の肩を叩きなだめると、

「おいっ」

恵美はそう怒鳴って丈二の胸を蹴り上げた。

「うっ」

蹲っていた丈二が恵美の蹴りで顔を上げると、

ギュッ!

恵美の腕が伸びると丈二の顎を掴み、

「俺のザーメンは美味かったろう、

 さぁ、今度はお前が俺を楽しませろ」

と告げた。

「え?」

恵美のその声に丈二が驚くと、

「なにをぼやっとしているの

 あなたはなんなの?」

そんな丈二に向かって麗子は冷たく言う。

「え?

 あたし?」

麗子の言葉に丈二は驚くと、

「あなたはチアガールなんでしょう?

 さぁ、
 
 恵美のために尽くすのよ」

麗子はそう言い聞かせると、

ピシャリ

っと丈二の膨らんだお尻を叩いた。

「あっ」

尻を叩かれた丈二が思わず飛び上がると、

「へへ、

 さぁ、
 
 ここでさっきのチアの続きをしろ」

射精しても勃起し続けるペニスを握りながら恵美は命令をした。

「……」

その命令に丈二は従い、

口から精液を垂らしながらボンボンを握ると再び踊り始める。

すると、

ヌッ!

恵美はペニスをしごきながら踊っている丈二の方へと近づいていくと

グイッ!!

高らかに掲げられた丈二の両腕をつかみ上げた。

「きゃっ!!」

丈二の悲鳴がロッカールームに響き渡ると、

パサッ

丈二の手からボンボンが床の上に落ちた。

「えへへ」

「痛ぁい」

恵美は痛がる丈二に構うことなく引き上げると、

そのキュートな口に自分の口を近づけ、

「うぐっ」

まるで吸い取るようにして丈二の口を自分の口の中に吸い込んだ。

「んん!」

丈二は宙ぶらりんとなった足で恵美を蹴飛ばすが、

しかし、恵美はそれには動ぜずそのまま抱きしめた。

「んん!

 ぷはぁ!」

引き離すようにして丈二が口を恵美から引き離すと、

パシッ!

パシッ!

パシッ!

丈二は全身の力を込めて恵美の顔に平手打ちをする。

「あらあら」

その様子を見ていた麗子は思わずそう呟くと、

それと同時に

パァァン!!

恵美の平手打ちが丈二の頬に炸裂をすると、

「むん」

恵美の丈二を抱え上げ、

バッ!

スカートをめくり上げると下着を一気にずり下ろした。

「きゃっ!!」

冷やりとする風が無防備になった丈二の股間を軽くなでる。

「へへへ…」

ギュッ!!

その股間に恵美は手を滑らせると、

「へぇ…こんな目に遭いながらもすっかりグチョグチョじゃないか、

 とんだ淫乱女だなお前は

 え?」

丈二の陰裂に指を突っ込み尋る。

「うっ」

恵美の言葉に丈二は首を横に振ると、

「ふんっ」

恵美は鼻で笑い、

「へへ…

 こんなに濡れていれば痛くはないだろう、
 
 お姉ちゃん、こいつの処女いただくぜ」

麗子のほうを向きながら恵美は声を張り上げると、

「どうぞ、ご自由に」

片手を挙げ麗子は返事をした。

「へへ

 いくぜ」

「……」

恵美の最後通牒に丈二はギュッと目を瞑ると、

グイッ

丈二は駅弁スタイルで担がれると股を大きく開かされ、

ヌッ

丈二の陰裂に恵美の亀頭が添えられた。

バイブレーターではない本物の亀頭である。

「くうっ」

自分の陰裂をなでるように動く肉球の感覚に丈二は体を固くすると、

「力を抜け、

 痛いだけだぞ」

恵美は冷淡に告げ、

丈二の体を下に下ろし始めた。

それと同時に

「あっ」

クニュッ!

恵美の亀頭が丈二の陰裂を引き裂くようにして割り込んでくると、

子宮へと続く肉洞の中に進入してきた。

ギュッ!!

「くぅぅぅぅぅ!!」

初めて味わう男の肉棒…

体が引き裂かれるような激痛とともにゆっくりと突き刺してくる感覚に

丈二は恵美の忠告には従わず身を引き締める。

その途端、痛みはその数倍にも跳ね上がった。

「あぁっ

 だっダメ

 入ってくる
 
 いっ痛い!!」

股間から襲ってくる破瓜の激痛に丈二が悲鳴を上げると、

「おらっ!!」

恵美は丈二の体を上下に激しくゆすり始めた。

ズン

ズン

体が動くたびに股間を突き刺している恵美のペニスは丈二の中で激しく暴れる。

「うがぁぁぁ」

内蔵をえぐるように繰り返し襲ってくる激痛に

丈二は悲鳴を上げるとそれから逃れるようとして足をばたばたさせると、

「はは、

 まるで、陸に上げられた魚だな
 
 でも、その程度じゃぁ
 
 俺のチンポは引き抜けないぜ」

暴れる丈二に恵美はそう言うと腰をさらに大きく振り激しく丈二を責め始めた。



つづく