風祭文庫・アスリート変身の館






「新体操の誘い」



原作・風祭玲

Vol.933





「ねぇ、あなた、

 新体操してみない?」

春。

新入生として登校してきた朋子が廊下を歩いていると

一人の少女が話しかけてきた。

「はい?」

突然の声に朋子は驚き振り返ると、

ニコ

「1年生でしょ。

 あたし3年の和泉基子、

 新体操しているんだ。

 ねぇ、良かったら見学に来ない?

 んふっ」

髪をシニョンに纏め、

新体操部のロゴが入るジャージを羽織った3年の和泉基子は

そう言いながら微笑んでみせる。

「うーん、

 どうしようかなぁ」

友達との約束まで少し時間がある朋子はしばし考えると、

「ちょっとで良いのよっ、

 時間はとらないわ」

基子は囁きながら朋子の背後に周り、

そっと肩を押してみせる。

「あっ」

やや強引とも思える基子の誘いに朋子は嫌々ながらも乗ってしまうと、

二人並んで体育館へと向かい、

そして、それまでの間に朋子と基子は互いの名前とクラスの情報を教え合うと、

新体操の経験が無いことを朋子は告げる。

「んふっ、

 大丈夫よ。

 あたしだって新体操部に入るまで経験なんて無かったわ」

そんな朋子に向かって基子と答えてみせると、

程なくして二人は体育館に到着した。

シュルル

タンッ

タタンッ!

体育館の中ではレオタード姿の新体操部員達が手具と共に華麗に舞い踊り、

「うわぁぁ」

生で新体操を見たことが無かった朋子にとってそれは衝撃の光景であった。

「どうかしら?」

目を輝かせる朋子に向かって基子は話しかけると、

「凄いですねぇ…」

と朋子は感心してみせる。

「んふっ」

朋子が見せる反応を見て基子は小さく笑うと、

スルッ

いきなりジャージの上着を脱ぎ、

下に着ていたレオタードを天井からの灯りに輝かせる。

「うわぁぁ、

 それってレオタードですよね」

間近で見るレオタードを指差して朋子は尋ねると、

「えぇそうよ…

 新体操部員は皆レオタードを着て練習をするのよ」

と答えてみせる。

「でっでも、和泉さんが着ているレオタードって、

 他の部員の方が着ているのとは違うみたいですが…」

赤や青といった単色のレオタードを着て練習をしている部員と違って、

鋭角にグラディェーションが入る基子のレオタードのことを指摘すると、

「んふっ、

 これはねっ、

 大会などのときに使う本番用のレオタード」

そう答えながら基子はハーフシューズを脱いだ上着のポケットから取り出し、

足にシューズをつけてみせる。

そして、ズボンを脱ぎレオタード一枚になると、

部員から渡されたリボンをゆっくりと振りつつ、

「んふっ、

 そこに立っていてね」

と告げるや否や、

クッ!

背筋を伸ばし、

シュルッ!

基子はリボンと共に舞い始めたのであった。

「うわぁぁ…」

基子が見せるその演技に朋子はすっかり見入ってしまい、

思わず身を乗り出してしまうと、

「んふっ」

基子はまるで見せ付けるようにして朋子の目の前で開脚をして見せ、

「すごい…」

明かりを受けて艶やかに輝くレオタードの光沢と、

ここまで艶かしく動く基子の動きに朋子は魅了されてしまうと、

自分もあぁなりたい。と思うようになっていく。

そして、

シュルンッ!

リボンを大きく舞わせて基子がフィニッシュを決めて見せた時、

パチパチパチ…

朋子は思わず手を叩き、

「凄いです。

 感激しました」

と汗の匂いと共に戻ってきた基子に興奮した口調で話しかけたのであった。

「うふっ、

 ありがとう」

目を輝かせる朋子を見ながら基子は礼を言うと、

「ねぇ…」

と話しかけ、

「大間さん、ちょっとこれ使ってみる?」

そう言いながらリボンを差し出して見せた。

「え?

 あたしがですかぁ?」

差し出されたリボンを見ながら朋子は困惑すると、

「うーん、その格好ではキツイか、

 あぁそうだ、

 あたし丁度代えのレオタードも持って来ているのよ、

 ちょっと更衣室まで来て」

困惑する朋子の手を引き、

基子は新体操部の更衣室に連れ込んでしまうと、

「はい、これ」

と言いながら自分のバッグから一着のレオタードを取り出し、

朋子に渡して見せる。

「これを…

 あたしが着るのですか?」

渡されたレオタードを見ながら朋子が問い尋ねると、

「んふっ、

 体験よ。

 入部とかそう言うのは気にせずに着てみて」

と基子は勧める。

「はぁ…」

基子に押し切られるようにして空いているロッカーの前で朋子は制服を脱ぎ、

渡されたレオタードに足を通した。

そして朋子の体を包み込む様にしてレオタードが密着してくるのを感じつつ、

レオタードを引き上げ、

袖に腕を通すと

ピチッ!

レオタードは朋子の体をやさしく締め上げ、

その体を光沢で覆ってみせる。

「あっ」

体に密着してくる感触に朋子は思わず小さな声を上げてしまうと、

「着替え終わった?」

との声と共に基子が顔を出してきた。

「キャッ!」

突然、顔を出した基子を見て朋子は声を上げてしまうと、

「うふっ、

 女の子同士なんだから、

 そんな声を上げないの」

そう言いつつ基子は朋子の前に立つと、

「うん、

 とっても似合っているわ、

 レオタード」

と朋子のレオタード姿の感想を言う。

「そっそうですか…」

腕を前に寄せ胸を股間を隠す仕草をしながら朋子は顔を赤く染めると、

「うふっ、

 ほらぁ、

 こっちに鏡があるから自分で見てみなさい」

そう言いながら基子は朋子の肩に手を当て

クルリと向きを変えさせて見せると、

「あっ」

更衣室の壁に取り付けられている鏡に朋子の姿が映し出された。

「これが…わたし…」

鏡に映る自分のレオタード姿に衝撃を受けながら朋子は呟くと、

「そう、

 レオタードを着たあなたの姿」

と基子は囁き、

「んふっ、

 それで髪をこうやって纏めてみると…」

そう言いながら基子は朋子の髪を纏め上げて見せ、

「はいっ、

 新体操部員の出来上がり」

と言ってみせる。

「そんな…

 あたし…まだ…」

基子の言葉に朋子は困惑してしまうと、

ススッ

いつの間にか基子の手が朋子のレオタードに触れ、

グッ

と抱き寄せてしまうと、

その耳元で、

「大丈夫、

 新体操の経験者なんて少ないのよ。

 さっき言ったとおり、

 あたしだってこの新体操部で初めてレオタードを着たんですよ」

と囁いて見せる。

「………」

その言葉に朋子は黙ってしまうと、

スッ

基子の手がレオタードの上を滑り、

恥ずかしげに膨らんでいる朋子の胸元に滑り込んでくる。

そして、

キュッ!

「あっ、

 やめて」

膨らみの中でもっとも敏感なところを摘まれた朋子は思わず体をよじってしまうと、

「感じやすいのね…」

それを見た基子は囁き、

そして、

「感じやすい子って新体操に向いているのよ、

 たとえばここなんでどう?」

と言いながら朋子の股間に手を滑り込ませると、

縦溝にそって指を這わせた途端、

「あぁぁ…

 やめっ

 やめっ」

体をガクガクと震わせて朋子は訴えた。

すると、

「んふっ」

基子は小さく笑いながら

さらにレオタード越しに刺激を与え、

「あふっ

 あふっ

 あふん」

基子が繰り出す指技に朋子は翻弄され続けていく、

やがて、

ジワ…

次第に朋子の股間にシミが浮き出た頃、

基子は不意に手を離してしまうと、

「あぁ…

 やめないでぇ

 お願いです。

 このままイかせてください」

と今度は朋子が懇願をしてきたのであった。

「んふっ、

 どうしたの?

 新体操部に入ってくれれば続きをしてあげるわ」

懇願する朋子を見ながら基子は問い尋ねると、

「あぁ…

 入ります。

 新体操部に入りますから、

 このままイかせてください」

とレオタードの快感に負けてしまった朋子は言い切ったのであった。

「んふっ、

 良い子ね」

それを聞いた基子は妖しく目を輝かせながらそう呟くと、

「約束どおり、

 イかせてあげる。

 あなたはもぅレオタードから逃れられないのよ、

 このあたしのようにね」

と囁きながら、

クチュッ

愛液で湿っている朋子の縦溝に指を差込み、

クチュクチュクチュ

っと溝の向きにあわせて指を動かし始める。

すると、

「あはっ

 あはっ

 はぁぁん、

 はぁぁん、

 あっあっ

 だめっ

 だめっ

 イっちゃう、

 イっちゃう、

 あぁぁイっちゃ…」

股間を弄られ続けた朋子はそう訴えながら絶頂に達してしまうと、

ビシャッ!

レオタードを汚しながら果ててしまい、

グッタリと基子に寄りかかってしまう。

すると、

「ようこそ新体操部へ、

 朋子さん。

 レオタードを汚してしまったあなたはもぅ立派な新体操部員。

 これから毎日このレオタードを着て練習するのよ」

と囁いたのであった。



おわり