風祭文庫・アスリート変身の館






「練習場の中で」



原作・風祭玲

Vol.884





シュルルル…

空を切り命を得たリボンが華麗に舞う新体操部練習場。

レオタード姿の部員達が手具と共に舞う建物の横を水泳部の部活を終えた高木剛が通りかかると、

「おっ、

 今日もやっているのか

 熱心だなぁ」

開け放たれている扉の間から見える彼女達の練習に剛は思わず足を止め、

つい見入ってしまうが、

しかし、それも長くは続かなかった。

タンッ!

キュッ!

ダダダダ…ダンっ!

練習場の中で舞い踊る彼女達の姿に剛は次第に惹かれて行くと、

彼の足はいつの間にか練習場へと向かい開け放たれている扉の前に立つ。

だが、

その中の様子を見た途端、

「ひっ!」

剛の顔は凍りつくと、

1・2歩後ずさりをするが、

スグに

ドンッ!

彼の背中が何かに当たると、

「ようこそ、

 新体操部へ」

と女性の声が響いた。

「うわっ」

響き渡ったその声に剛は慌てて振り返ると、

ニコッ

青の濃淡で纏められた新体操用のレオタードを身に纏った新体操部キャプテンの益田香苗が彼の後ろに立ち、

剛を見詰めながら笑みを浮かべていたのであった。

「なっ何でもない、

 じゃぁ」

引きつった視線で香苗を見ながら剛はそそくさと立ち去ろうとするが、

ギュッ!

スグに剛の腕が掴まれ、

「お待ちください、

 あたしがあなたに用があります」

と香苗が言うや否やその腕を思いっきり引くと、

剛を練習場内へと放り込み、

そして、

バタンッ

香苗がそのドアを閉めると、

それを合図にして、

バタン!

バタバタバタ!

練習場の全てのドアが一斉に閉まり辺りは何事も無かったかのようにシンと静まり返る。

それ以降、剛の姿を見たものはなく彼は行方不明となってしまったのであった。



「剛の奴、

 どこに消えたんだ?」

この事件から一週間後、

剛と同じ水泳部に所属し、

キャプテン職を務める大間一樹は剛の足取りを追っていた。

いつもは剛と共に下校する一樹であったが、

たまたまあの日は顧問に呼ばれ、

顧問と共に今度開かれる大会のメンバーの人選をしていたため、

剛が一人で学校を後にしてしまったのである。

「そうか、

 仕方が無いな、

 んじゃ、俺、先に帰るから」

事情を聞いた剛が一樹に向かって言ったその言葉が彼にとって最後の言葉となった。

「一体、剛はどこに消えたんだ?」

剛が立ち回りそうな場所は全て潰した一樹にとって、

彼の消息を調べる術は余り残されてなかった。

次第に焦りを感じながら部活を切り上げた一樹が新体操部の練習場のそばを通ったとき、

シュルルルル…

1週間ほど前から閉じられていたドアが久しぶりに開き、

その中で手具のリボンが舞っている様子が見える。

「あれ?

 新体操部、

 何か久々だなぁ」

気付いたときには閉まっていて、

また、気付いたときには開いているドアがいま開いていることに気が付いた一樹は

まるで惹かれるように寄っていくと、

タンッ!

タタタタッ

中ではレオタード姿の部員は一人で手具を片手に新体操を舞っている最中であった。

「へぇ…

 新体操の練習だなんてはじめて見たな」

そんな部員の姿を見ながら一樹は感心していると、

「!」

一樹の視線に気付いたのか、

新体操を舞っている部員の足が止まり、

クルッ!

向きを変えると一樹を見詰める。

その途端、

「あっ」

一樹、部員ともども驚いた顔をすると、

タタッ!

部員は慌てて胸を隠し、

白く光る太股を明かりに輝かせながら走り去ろうとした。

だが、

「まっ待てっ」

一樹が靴を脱ぎ捨て咄嗟に飛び出すと、

その部員の腕を掴み上げた。

「痛い…」

ハスキーボイスが練習場に響き渡るが、

腕を掴まれた部員は抵抗をする素振りは見せなかった。

そして、

「つっつっ剛なんだな」

と一樹の声が静かに響くと、

「……」

少しの間を置いて、

コクリ…

レオタード姿の部員は素直に頷いて見せる。



「いっ一体なんで、

 どうして、

 どうして、そんなのを着ているんだ?

 それに…

 その胸の膨らみは…」

恥ずかしげに膨らんだバスト、

括れを見せるウェスト、

張り出したヒップ、

脛毛がなくツルリとした両腿と、

縦に走る一本の溝が股間の恥ずかしげな膨らみを左右に分け、

誰が見ても女性と判断してしまう肉体に

青の濃淡のレオタードを身に纏っている剛に一樹は理由を尋ねると、

トッ

レオタード姿の剛はその場にペタンと座り込み、

「実は…」

と自分の身に起きた出来事を話し始めた。



「いっ

 一週間前のあの日、

 おっ俺、

 ここで襲われたんだよ…」

ポツリポツリと言葉を選びながら剛は話し始めると、

「襲われた?

 ここで?」

その言葉に一樹は驚きながら聞き返す。

コクリ…

一樹の質問に剛は小さく頷き、

「そこのドアから新体操部の練習を見ていたら、

 キャプテンの益田がおっ俺に声をかけてきたんだ、

 でも、それよりも驚いたのは、

 ここでの奴らの練習なんだよ…」

「練習?」

「うん、

 手具を持って試合の練習をしている者は、

 練習らしい練習をしているんだけど、

 でも…

 それ以外の…」

と事情を話したところで剛の表情が曇る。

「おいっ

 何を言っているのか判らないぞ、

 一体ここで何があったんだよ、

 なんで、剛が女になっているんだよ」

レオタードを掴み上げ、

剛の身体を揺らしながら一樹が尋ねると、

グッ

剛は何か堪えるような仕草をして見せた後、

「れっレオタードの女達がここの隅で絡んでいたんだ。

 いや、

 女って言えるのかな…

 アレがあったから…

 そっそれに俺は驚いていると

 香苗の奴が声をかけてきて、

 そして俺を閉じ込めると、

 新体操部への入部を歓迎する。

 って言って来たんだ。

 そこで俺は気を失わされて、

 気が付くと、
 
 俺は寝かされていて、

 身体にはこのレオタードが着せられてたんだ。

 何がなんだか判らなくて周囲を見ると、

 グルリって新体操部員達が取り囲んでいたんだけど

 でも、その部員達の股間には…」

と話したところでまた言葉を詰まらせた。

「何があったんだ、

 さっきから何を隠している」

それを聞かされた一樹はさらに語気を強めると、

「男のモノ…チンポが付いていたんだよ」

剛はそう答え、

一樹を見上げた。

「え?」

思いがけないその言葉に一樹は驚くと、

「俺の相手はレオタードを着てチンポをおっ勃てている女子だったんだ。

 あいつ…

 俺を見ながら舌なめずりすると、

 レオタードからチンポをずらして、

 そして、

 俺の尻を犯したんだよ、

 余りにものの痛みに俺は思いっきり暴れるが、

 でも、連中は男みたいな力で俺を取り押さえると、

 俺の中に出したんだよ、

 熱くて、

 うねって、

 気持ち悪いものを俺の中に出すと、

 『もぅ少ししたら、君の身体に変化が現れるわ。

  そうしたら、君の身体は女性になるの、

  すばらしいでしょう。

  新体操部員になれるのよ』

 と言ってきたんだ。

 信じられるか?

 おっ俺を女にしてしまうだなんて…

 でも、それは本当だった。

 俺は…

 あうっ、

 うんっ」

と話したところで急に剛の表情が一瞬苦しそうに変わり、

スグに表情を戻すと、

「そう、あたしはこの通り女の子になってしまったの」

と女言葉で話し始めた。

「お前…」

剛の急変に一樹は驚くが、

「あのね、

 ここにはオチンチンを持っている新体操部員と、

 持っていない新体操部員が居るの。

 そして、オチンチンを持っている部員が試合に出られるレギュラーで、

 持って居ないのはオチンチンを取られてしまった元男の子達」

と言ったところで、

「はーぃ、

 すばらしい説明でしたわ」

突然、香苗の声が練習場に響き渡り、

パチパチパチ

拍手の音が追って響き渡った。

「なに?」

その声と音に一樹は立ち上がると、

「ふふふふふ」

「ふふふふふ」

大勢の笑い声と共に剛と同じレオタード姿の新体操部員が姿を見せる。

そして、

バタン!

バタバタバタ!

瞬く間に練習場のドアを閉ってしまうと、

「おいっ何のマネだ」

そんな彼女達に向かって一樹が声を上げるが、

「ふふっ、

 なかなか、威勢のいいことですね、

 さすがは水泳部のホープ」

と一樹を見据えながら一歩前に出た香苗は話しかける。

「なんだとぉ!

 お前が剛をこんな姿にしたのか」

そんな香苗に向かって一樹は怒鳴り返すと、

「うふっ

 そうよ」

香苗はハッキリと言い切った。

「なんで…」

余りにもあっさりとした答えに一樹は声を詰まらせると、

ダッ

剛は一樹の前に立ちはだかり、

「お願いです。

 一樹は見逃してください」

と懇願をするが、

「え?」

思いがけない剛の言葉に一樹は驚くと、

「あっあたし、

 新体操の練習を頑張ります。

 だから…」

と剛は訴えるものの、

「うふっ、

 オチンチンがない部員には用がないわ、

 あたしたちが欲しいのは、

 大間君、

 あなたの力と精よ」

一樹を指差して香苗はそういうと、

グンッ!

香苗の股間が猛々しく膨れ上がり、

レオタードが鋭く突きあがった。

「にっ逃げて、

 一樹ぃ」

その途端、剛の悲鳴が響き渡るが、

だが、

「放せ!!」

「やめてぇ」

多勢に無勢、

瞬く間に二人は同じように股間を膨らませる部員達に捕まってしまうと、

ベロンっ

一樹の尻が露にされる。

「見てください香苗様」

「まだ何も知らない清純なお尻ですわ」

と部員達は香苗に報告をする。

そして、

シュッシュッ

シュッシュッ

扱きながら己のイチモツを硬く伸ばす香苗が迫ってくると、

「やめろっ」

「うふっ、

 まったく汚れのないお尻…

 あぁ、早く味わいたいわぁ」

最後の抵抗を見せる一樹に香苗はそういうと、

「さぁ、

 キャプテンっ

 準備は全て整いましたわ」

と一樹の尻を突き上げさせた部員は準備が整ったことを告げた。

すると、

「頂きまぁす」

舌なめずりをした香苗はそう言いながら一樹の腰を掴み、

グッ!

と力を込める。

同時に、

メリッ!

「あぁっ!」

肛門を犯され始めた一樹の悲鳴が上がり、

強引に香苗のペニスを飲み込まされていったのであった。

「あはっ、

 締まる、

 締まるわっ

 あぁいぃ

 いぃわぁ」

腰を振りながら香苗は一樹の肛門を犯していく、

その一方で、

「あがぁぁ

 あがっ

 痛い

 痛い

 痛い」

排泄しか知らない肛門を押し広げられた一樹は激痛と共に湧き上がってくる快感に翻弄され、

徐々に香苗を受け入れ始めていた。

そして、

「うぉぉっ

 出るぅぅ!」

「あぁぁぁぁっ!!」

二人ともほぼ同時に達したとき、

一樹の体から男のシンボルが消えてしまったのであった。



シュルルル…

新体操部の練習場に2本のリボンが舞い、

そして、そのリボンのスティックを操るレオタード姿の少女が二人涙を流しながら舞い踊る。

そんな二人を

グンッ!

股間を盛り上がらせる新体操部員達が見詰め、

「さぁ、試合まであとわずか」

「せめてレギュラーメンバー全員が精を授かりたいですね」

「そのためにはもっと贄がいりますわ」

「ふふふっ、

 水泳部にはまだまだ逞しい男の子が居ます、

 彼らを食べつくせば…」

「あたしたちの地区大会優勝は間違いなし」

と、他の水泳部の面々をもターゲットにしていることを話し合うと、

「ふふふふふふ」

笑い声を上げていたのであった。



おわり