風祭文庫・アスリート変身の館






「白アシの香織」
(第23話:香織の罠)



原作・風祭玲

Vol.956





カチャッ

明かりが落とされ薄暗い部屋にドアの音が響き渡ると、

「はぁ…」

開かれた扉よりハスキーがかったため息を漏らしながら一人の人影が部屋に入ってくる。

部屋に入ってきた人影は足を引きずるようにして進み、

やがてその先に置かれてあるベッドへと倒れ込んでみせた。

静寂が部屋の中を包み込み、

ベッド上の人影はピクリと動かない。

人影が部屋に入ってきてから30分近くが過ぎようとしたとき、

ゴロリ

不意に人影は仰向けになると、

「どうすればいいんだよ…」

暗い天井を眺めつつ困惑した口調で呟いて見せる。



有馬潤

かつて剣道部で汗を流す健全な男子高校生であったが、

だが、今の彼は剣道着の袖に腕を通すことは無く、

猛稽古で絞り込まれていたはずだった身体は丸みを帯び、

さらに胸には2つの膨らみが恥ずかしげに隆起し、

股間には飾り毛を頂きに持つ縦溝が卑猥な姿を見せていたのであった。

男だった潤は女性になっているのである。

「はぁ…」

ゆっくりと上半身を起こして潤はベッドの上に座り込むと、

着てたシャツを脱ぎ始め、

そして、程なくしてシャツの下から白い輝きが姿を見せたとき、

ヒヤリ

部屋の空気が輝くそれを通して潤を刺激した。

すると、

「あぁっ、

 だめっ」

空気の冷たさによって数時間前に容赦なく行われた責め苦を思い出してか、

潤は思わず自分の身体を抱きしめ、

「はぁはぁ

 はぁはぁ」

次第に荒い息をし始めたのであった。

「だめっ、

 誘惑に負けちゃぁ…」

股間から響いてくる疼きと湿り気を感じつつ潤は歯を食いしばるが、

だが、ベッドを握り締めていたはすの手はいつの間にか手放してしまうと、

左手はツンと乳首が勃っている胸へ

そして、右手は新水泳部の懲罰室の中で行われた責め苦によって、

ついてしまった小さな染みが浮き出る股間へと潜り込み、

「あふんっ」

それらが奏でる刺激に潤は喘ぎ声をあげ始める。

「うんっ、

 あっ、

 あぁん、

 はぁぁん…」
 
閉ざされた部屋に淫靡な声が響くと、

シャツとズボンを脱ぎ捨てた潤はベッドの上に仰向けとなり、

胸と股間に当てている手を小刻みに動かし続ける。

「はぁぁぁん、

 はぁぁん、

 あぁぁっ、

 あふんっ」

ベッドの上で喘ぎ声を上げる潤の身体には

女性と化した身体を引き立てるかのごとく、

白い光沢を放つ競泳水着・白アシが潤の身体を包み込み、

膨らんでいるバスト、

括れているウェスト、

張り出すヒップの三拍子揃った肉体美を見事に演出してみせる。

そして、

「はぁぁん、

 はぁん

 はぁ

 はぁ

 だめっ、

 あっ

 あっ

 あぁっ

 いっちゃう、

 いっちゃうっ

 あぁっ…」

懲罰室の中ではいかなる責め苦を受けても決してイクことはなかった潤であったが、

しかし、自室の中ではそのタガが外れてしまったのか、

直ぐに身体を硬直させてしまうと、

ビクビク

ビクビクビク!!

身体を震わせながら競泳水着に巨大な染みを作ってしまったのであった。

「はぁはぁ

 はぁはぁ…

 あぁ…

 しちゃった…

 またしちゃった…」

そう呟く潤の股間かすっかり洪水となってしまい、

白アシが吸い取れなかった愛液はベッドへと吸い込まれていく、

それらを感じながら潤は身体を起こすと、

「どうしよう…

 いっちゃうたびに女の子になっていくような気がする」

と絶頂を味わうごとに否応無く心に刻まれてくる。

自分が女性であることへの実感に潤は恐怖するが、

スグに首を横に振って見せると、

「負けちゃだめっ、

 気をしっかり持てば

 体が女の子になっても…

 自分を失わない・わ」

と挫けそうになった気持ちを奮い立たせ、

そう呟いて見せたのであった。



「全く、しぶとい子ね、

 いい加減女の子になったらどうなの?

 歯を食いしばりながら抵抗しても疲れるだけよ」

新水泳部の懲罰室に香織の呆れた声が響くと、

「この変態女っ

 僕は女の子なんかじゃない!」

香織を睨みつつ白アシ姿で寝台に拘束されている潤は声を張り上げる。

「ふぅぅん、

 相変わらず威勢の良いこと、

 さすがは剣道部でレギュラーを務めてきただけのことはあるわね」

頑なな潤の姿を見て香織は感心しつつ

「そうだわ、

 いっそ剣道部に戻ってみる?」

と提案してみせる。

「剣道部に?」

思いがけないその言葉に潤の顔からみるみる表情が消えていくと、

「そう、剣道部よ、

 ただし、あなたが着るのは白い剣道着。

 白い剣道着に白い防具つけて、

 女子部員として竹刀を握るのよ」

と意地悪そうに香織は囁いてみせる。

その途端、

「お前!」

一度は表情が消えた潤の顔に見る見る怒りが満ち溢れていくが、

「だってそうでしょう、

 おっぱい膨らまして、

 お股にオマンコつけてたあなたが、

 男子のレギュラーだなんておかしいじゃない。

 女子なら女子らしく、

 白い防具に赤い胴を鮮やかに映えらせて、

 甲高い声をあげながら竹刀を振るの、

 剣道部の人たちもみんなびっくりするでしょうね。

 男子のレギュラーだったあなたが女の子として竹刀を持つのですから」

そんな潤に向かって香織が指摘した途端、

「やめてぇぇ!」

その声を打ち消すように潤はあらん限りの声を張り上げてしまった。

「あら、いまの言葉…

 そんな言葉が自然に出るようになったの」

その言葉を聞いた香織は潤の口からでた女言葉を指摘すると、

「はっ!」

その指摘に潤は慌てて口を閉じて見せ、

「なんだかんだ威勢の良いことを言っても

 あなたは確実に女の子になっているのね、

 うふっ、素直になりなさい。

 潤っ、

 あなたの選択はこの白アシ姿でプールサイドに立つか、

 女子剣士として白い剣道着を着るかのどちらかよ」

と香織は股間の縦溝に手を這わせながら尋ねる。

そして、

「ほら、

 そんなことを言っただけで

 あなたのオマンコは淫らなお汁でベトベト、

 こんなにベトベトになっちゃうだなんて、

 ひょっとしてオナニー中毒になっているのかな?」

そう言いながら香織は潤の股間を指で強くこすってみると、

指についた愛液を見せる。

「くっ」

頬を真っ赤に染めて潤は横を向くと、

香織は腰を上げ、

「潤っ、

 あなたは既に女の子なのよ、

 もぅ男の子に戻ることなんで出来ないのよ」

と強く言い聞かせ、懲罰室から出て行ったのであった。



「誰が…

 女なんかに…」

その身体にぴったりと密着して来る白アシの感覚を感じながらそう呟くが、

眼下に見える胸のふくらみに視線を落とすと、

「直樹のようになりたくない。

 あんなになってしまったら怖い…」

と香織に投与された性転換薬の副作用からか、

男子を女子にしてしまう母乳を滴らせる弟・直樹を思いつつそう呟いたのであった。



「あはんっ、

 はぁぁん

 はぁぁん」

学校では香織の責めに耐え、

そして自宅では溜まった欲求の発散を潤はし続けていた。

「いっイクぅぅぅぅ!!!」

身体を力いっぱい海老反らせながら潤は声をあげると、

ビュッ

ビュビュッ!

縦に刻まれた溝から愛液が勢い良く噴出してくる。

「くはぁ

 はぁはぁ

 はぁはぁ

 はぁ…

 すっかりビショビショ…」

愛液を受け止めた白アシが濡れ染みを作って行くのを見ながら潤はそう呟くが、

だが、その時ばかりはなかなか胸の動悸が収まらなかったのであった。

「なに…

 ドキドキが収まらない…」

胸に手を当てながら潤は困惑するが、

胸の動悸はさらに激しくなってくると、

クチュゥ…

さっき愛液を吐き出したばかりの縦溝が疼きはじめてくる。

「やだ、

 どうしちゃったの?

 体がジンジンしてくるぅ…」

潤の体中の肌が敏感になり、

ベッドに敷かれた毛布が肌に軽く触れるだけで、

ビクッ!

「あんっ!」

潤は反応をするようになってしまった。

「はぁはぁ

 はぁはぁ

 どうしちゃったの、あたし…」

硬く尖る乳首の影を白アシに映し出しながら、

潤は疼く股間を諌めようと手を入れた。

だが、

「きゃんっ」

指先がかつて潤の股間に下がる男のシンボルであったクリトリスに触れた途端。

飛び上がりながら声をあげると、

カッ!

と瞳を見開き、

「くはぁ!

 はぁはぁ

 はぁはぁ

 オチンチン…

 オチンチンが欲しい…」

とうわごとの様に繰り返しながら潤は床を這い蹲り、

あるものを探し始める。

そして、

コロン…

数日前、香織より押し付けられ、

あまりにもグロテスクな姿に隠していた男性器を模した張子を見つけると、

すかさずそれを手に取り、

「はぁ、男のチンチン

 男のチンチン。

 はぁん、お願い。

 これであたしのオマンコをグチャグチャにしてぇ」

と訴えながら潤は股間の白アシを横にずらし、

真っ赤に充血している縦溝へと挿入し始めたのであった。



「そろそろ、媚薬が効きだす頃ね」

その頃、時計を見ながら香織は呟くと、

「うふっ、

 オナニーを始めて絶頂を迎えたら最後、

 最低10回は繰り返し体が疼くわ、

 そして段々と雄のイチモツが欲しくなってしまって…

 ついにはサカリが止まらない淫らな雌と化してしまうの。

 さぁて、潤は何処まで”男”で居られるかしら、

 とっても大きいバイブレーターは渡してあるし、

 明日が楽しみね」

股間を覆う競泳パンツに淫らな染みを作りつつ香織はそう呟いていたのでった。



つづく