風祭文庫・アスリート変身の館






「白アシの香織」
(第20話:直樹の身体)



原作・風祭玲

Vol.953





「あたしの知らない所で何者かが男の子を女の子に変身させている?

 いったい…誰?」

人の気配が途絶えた新水泳部の部室。

その部室の中でいつもとは違うデザインの競泳パンツを穿き、

上半身トップレス姿の水上香織は頭の後ろに腕を組み、

座っている椅子を軋ませながら身体を逸らせて見せると、

「誰?

 誰なの?

 あたし以外でこんなことが出来るのは?」

薄暗い天井にシルエットのみの怪人物を思い描きながら

香織は心の中で呼びかける。

そして、

グッ

無意識に香織は拳を握り締めると、

「何者かは知らないけど

 あたしの邪魔をするものは容赦はしないわ」

と呟いたのであった。



一方、

ハァハァ

ハァハァハァ

電気が消えた薄暗い部屋の中に荒い息が響き渡り、

キュッ

キュキュッ

キュッ

キュキュキュ!!

何かを引っ張り擦る音が追って響き渡る。

ハァハァ

ハァハァ

「あはん…

 あんっ

 あぁぁ…」

声の主は股間を覆う光沢は放つ白布に縦溝をくっきりと浮かび上がらせ、

肩紐を外し脇まで引き下ろした競泳水着・白アシより

Dカップはあろうかと思わせるほどに膨らんだバストを飛び出させると、

そのバストの上に突き出ている両乳首を鷲づかみにしながら、

激しく扱いていたのであった。

キュキュッ

キュキュッ

「あんっ、

 あんっ」

声の主の乳首は男性のイチモツの如く硬く、太く、力強く伸び切り、

その乳首を男のオナニーのように扱き続けている。

やがて、

「あっあっ、

 あっ

 あぁぁぁっ

 出るぅぅぅぅぅ」

部屋中に女性を思わせる甲高い声が響いた途端、

ビュッ!

シュシュシュッ!

左右の乳首より白い軌跡を延ばしつつ母乳が勢いよく噴出したのであった。

「あは…

 あはは…

 出ちゃった、

 おっぱい…いっぱいでちゃった」

射精にも似た消失感を感じながら声の主は右手でバストを持ち上げると

ダラっと母乳を滴らせる乳首を自分の口に近づけて行く、

そして、

チュパッ

口の中にその乳首を入れると、

チュパッ

チュパッ

っと吸い始め、

同時に空いている左手を股間へと導くと、

クチュッ

クチュクチュ

白アシ越しに縦溝の中へと指を押し込んで見せる。



「あはんっ

 あは

 あは

 おっぱい、美味しいよぉ

 あはん…」

直樹が食事を摂らず自分が吐き出す母乳のみを飲むようになって数日が過ぎていた。

「直樹…」

薄暗い自室の中で縦溝を刺激しながら噴出す母乳を飲み続ける弟の姿に

兄である潤はグッと握りこぶしを握り締めると、

「香織めっ…」

と呟きながら自宅を出て行く。

だが、

「はぁぁん、

 はぁぁん…

 だめ、

 だめ、

 おっぱいは僕じゃなくて…

 誰かに…

 誰かに

 飲ませてあげなくっちゃ…」

潤が去った後、

乳首から口を離した直樹はそう呟きながらも立ち上がるものの、

すぐに手を乳首に伸ばすと、

「うっ」

シュッシュッ

シュッシュッ

うめき声と共に扱き始めたのであった。



その日の放課後、

「香織様!!」

部室に姿を見せた香織の前にジャージ姿の新水泳部の面々が集まってくるなり、

「どうしたの?

 ってまさかまた犠牲者が出たの?」

と香織は緊張しながら聞き返す。

だが、

皆は一斉に顔を横に振ると、

「いいぇ、

 新たな犠牲者ではないです」

と返事をして見せ。

「じゃぁ、なに?」

皆に向かって声をかけてきた理由を問い尋ねたとたん、

「みんなっ」

部員達は一斉に声を掛け合い、

そして、

バッ!

一斉にジャージを脱いで見せると、

「まぁ」

驚く香織の前に統一したデザインの真新しい競泳水着や

競泳パンツを身に着けている部員達が立ち並んだのであった。

「そう、

 新しい白アシが届いたのね」

それを見た香織は思わず感心して見せると、

「えぇ、

 本来でしたら香織様からお渡ししていただくのが筋ですが、

 でも、あたし達に白アシのすばらしさを教えて頂いた香織様に

 御礼をしようと思いまして…」

と頬を赤らめながら先頭に立つ部員は報告してみせる。

「ありがとう」

その言葉に香織は礼を言うと、

「で、新しい白アシを着た気分はいかがかしら?」

とその部員の胸に手をあて、

軽く揉みながら香織は尋ねると、

「あっ…

 とっても素敵で、

 とってもいやらしいです」

と部員は股間を僅かに濡らして返事をする。

「そう、いい答えね、

 競泳水着も競泳パンツもどれもとってもいやらしいものなのよ、

 何故って、

 それはとってもいやらしく作っているからよ」

部員達の溝が刻まれた股間や、

膨らみを持つ股間にタッチしつつ香織はそう言いながら、

懲罰室と書かれている奥のドアを開けると、

「うふっ、

 君もその水着に着替えているのね」

と部屋の中で拘束されている潤を見る。

「水上ぃ!」

膨らんだ胸に縦溝が刻まれた股間を真新しい競泳水着に包み込みながら

潤は香織を睨み付けると、

「いい加減、心も女の子になったらどうなの?」

と香織は問い尋ねる。

「誰が!」

その質問に語気荒く潤は言い返すと、

「うふっ、

 でも、本気で嫌ならこんな懲罰室で部活のたびに拘束されているわけも無いものね。

 本当は水着を着せてもらって嬉しいんでしょ?

 もぅ素直になりなさいって」

と香織は潤に近づくと

縦溝が刻まれている股間を撫でながら尋ねる。

「だっ誰が、

 それよりも直樹に何をした。

 あいつ、さらにおかしくなってきたじゃないか」

顔を背けながらも潤は直樹のことを言及すると、

「直樹?

 あぁ、あなたの弟…

 いえ妹さんね」

それを聞いた香織は直樹のことを言う。

「なにが妹だ」

香織に向かって潤は怒鳴るが、

「そういえば最近姿を見てませんね、

 ねぇ、直樹さんって

 ちゃんと新水泳部の練習に出ているの?」

と香織は直樹の顔を見ていないことに気付くと直樹の出席状況を確認した。

すると、

「確かに直樹さんはこのところ部の練習には出ていません。

 また、学校に登校もしてないようで」

と話しかけられた部員は困惑気味に答える。

「当たり前だろう!

 女にされただけではなく

 あんなスイカみたいになるまでオッパイ膨らまされて、

 毎日、オナりながら自分のミルクを飲むような身体にされれば

 誰にも会わなくなるよ」

それを聞いた潤が言い返すと、

「ちょっと待て、

 ミルクを毎日って…そんなに出ているの?

 それに自分で飲むって…

 いったい、直樹さんの身体はどうなっているの?」

と香織は驚きながら尋ねる。

「あぁ…

 知らないのか、お前ら、

 可愛そうに…

 直樹はちんぽ見たいにでかくなった乳首でオナって、

 ウシみたいにじゃーじゃー噴出してくるミルクを飲んでいるよ、

 飯も食べずに自分が出すミルクだけで生きているんだよ。

 弟をなんて身体にしてくれたんだ」

香織を睨み付けて潤は怒鳴ると、

「そんなことになっていただなんて…

 きっと薬の副作用が強く出ているんだわ、

 直ぐに中和剤を与えないと…

 でも、そんなに母乳が出るだなんて…

 相当女性ホルモンが…

 え?

 ってことは…」

潤の話から何かに気付いた香織は考えをまとめて行くと、

「そうか、

 そういうことだったのね」

と笑みを浮かべてみせる。

「香織様?」

彼女のその表情を見た部員が心配そうに尋ねると、

「直ぐに直樹を連れてきなさい。

 一連の事件は直樹が起こしたものよ」

と皆に向かって伝えたのであった。



だが、

「え?

 居ない?」

香織の命を受けて直樹の自宅を訪れた部員から、

直樹の姿の無いことを知らせが入る。

「そんな…

 直樹の奴、

 あんな身体でどこに行ったんだ?」

それを聞いた潤は驚いてみせると、

「とにかく一刻も早く直樹さんの身柄を確保して、

 じゃないと次の被害者が出るわ」

と香織は落ち着いた口調で指示を出す。

「被害者って、

 おいっ、

 直樹が何をしでかすというんだ?」

香織に向かって潤は怒鳴ると、

「夏樹さんのおっぱいが出すミルクにね、

 男の子を女の子にしてしまう成分が含まれているのよ、

 恐らくあたしが与えた薬が彼の乳腺に何かの働きをしていると思うんだけどね、

 最近、起きている部活の主要選手達が密かに女の子になっている事件も、

 彼が犯人なのよ」

そう香織は告げる。

「そんなぁ…」

そのことを聞かされた潤はショックを受けるが、

「餌をまきましょう」

と香織は呟く。



「あはんっ、

 はぁはぁ

 はぁはぁ」

ペニスの如く乳首を勃起させ、

網の目のような血管を浮き出させる乳房を

乱雑に被ったジャージの上から押さえながら直樹は学校に登校してくる、

だが、彼の目には校内の景色より、

獲物となる男の姿を追い求めていたのであった。

「はぁはぁ

 はぁはぁ…

 男

 男

 僕のオッパイを飲ませる男」

まるで肉食獣の如く男の姿を追い求めてて直樹は校内をさ迷っていると、

「あっ」

渡り廊下を話しながら歩く競泳パンツ姿の水泳部員が目に入った。

その途端、

ビュッ!

直樹が着ているジャージの中に勢い良く母乳が噴出し、

「男ぉ!!」

水泳部員目掛けて走り出す。

既に直樹は正常な判断が出来なくなっていたのである。



競泳パンツの部員を追いかけるが、

追いつく前に部員達は水泳部の部室へと入って行く、

そしてその二人を追って直樹が部室のドアを開けた途端、

「そこまでよ

 直樹さん」

という香織の声が響き、

ガシッ!

直樹は待ち構えていた元女子の競パンスイマー達によって取り押さえられる。

「うわぁぁぁ…」

「これは…」

「おっぱいの化け物ね…」

ジャージを剥ぎ取られ、

その胸を見た部員達は一斉に口に手を当ててみせると、

香織は捕らえられた直樹に歩み寄り、

「ごめんなさいね。

 あなたのオッパイがこんなになってしまっていたなんて知らなかったの、

 直ぐに治してあげるわ」

と言いながら、直樹の腕に中和剤を注射して見せる。

こうして性転換ミルクを吹き上げていた直樹の乳房は中和剤によって落ち着くと、

Dカップにまで膨らんでいたバストは乳首と共に

Bカップに届くぐらいの大きさへと縮んで行ったのであった。



ピッ!

プールサイドにホイッスルの音が響き渡ると、

タンッ!

揃いの真新しい白アシを身に着けた部員が一斉に水面に向かって飛び込み、

水の中で美しく輝かせる。

そして、その中で女子部員として白アシを輝かせる直樹の姿を見つめながら、

「直樹さんが戻ってよかったわ」

と競泳パンツ姿の香織はホッと胸をなでおろしてみせる。

そして、

「でも、まだ一人…

 元に戻っていない子が居るのよね」

と呟きながら、

懲罰室の中ではいまだに女であることを受け入れない潤を思っていたのであった。



つづく