風祭文庫・アスリート変身の館






「白アシの香織」
(第12話:香織のまなざし−潤の場合−)



原作・風祭玲

Vol.869





ミーンミンミンミン

西に傾きかけた日差しが照りつける初秋の午後、

ガラ!

夏の名残を残す蝉の響きとともに玄関の引き戸が開く音が響き渡ると、

「ただいま」

有馬潤の声が追って響く。

「って言っても誰か居るわけではないか」

家の中から返事が返って来ないことを確かめるようにして、

夏を迎えたと言うのに冬の制服姿の潤は醒めた口調でそう呟くと、

「いっ家の人は居ないの?」

と同じ格好の俊輔は周囲を気にしながら聞き返した。

「あぁ、

 親戚の法事に行くっていって、

 北海道に旅行中。

 全く羨ましい限りだよ」

呆れたポーズを見せながら潤は俊輔にそういうと、

「あちぃ」

そう言いながら潤は上着を脱ぎ、

「さっ上がって上がって」

とまだ表に居る俊輔を促す。

「うっうん」

潤の言葉に甘えて俊輔も上着を脱いで靴を脱ぐ仕草を見せるが

しかし、ムッチリと膨らんだお尻と内股にすぼめた脚、

ブラの線がYシャツ越しにうっすらと見える背中と、

贔屓目に見ても俊輔のその姿は男装をしている少女にしか見えなかった。

「全く、

 ずっとこの格好でいたから暑くてしょうがないや、

 なんか冷たいものを持ってくるよ」

自室に俊輔を招いた後、

潤はそう言い残してキッチンへと向かうが、

そんな潤の胸周りにも透き通るようにしてブラの線が見え、

また腰もムッチリと膨らんでいるのであった。



自宅二階六畳間、ここが潤の自室だった。

洗いざらしの剣道着が掛かり、

男の汗の匂いがこもる部屋の床に俊輔は腰を降ろしていると、

「お待たせ、

 ふぅ、暑いなぁ

 悪い。

 エアコン壊れててさ、

 これで我慢してくれないか?」

盆の上に麦茶が入ったガラスのコップを二つ載せて、

潤が部屋に戻ってきた潤はそう詫びながら足の指を伸ばし、

出してある古びれた扇風機のスイッチを入れた。

「いっいいよ別に、

 ウチもおなじだからさ」

部屋の壁に飾ってある剣道大会の賞状などを見上げながら、

俊輔はそういうと、

「ほいっ」

カランと氷が音を立てるガラスのコップを俊輔に渡した。

「あっありがとう」

コップを受け取った俊輔は潤に礼を言うと、

「そんなことよりも…」

と言いながら潤は自分のベッドの上に腰を降ろして胡坐をかくと、

手元に残ったコップを一気に煽り麦茶を飲み干す。

「そんなことって?」

水滴がつくコップを手にしながら潤が口にした台詞の意味を俊輔は尋ねると、

「決まっているだろうこれからどうするか、

 ってことだよ」

潤はそう言い返す。

「これからのこと?」

その言葉に俊輔はドキッとすると、

「あぁ、そうだ、

 青葉。

 お前、こんな身体にされてなんとも思わないのか?」

空のコップを手近な棚に載せた潤は

自分の両脇に手を当てて膨らんだ胸をわざと強調して見せる。

「うっ

 それは…

 …そうだけど…」

潤の胸の膨らみを見せられた俊輔はうなだれながら、

彼よりも一回り大きな自分の胸に視線を落とすと、

「とにかく、

 とにかくだ。

 一刻も早く男に戻る方法を見つけないと、

 俺たちこのまま一生、女として生きていかないとならないんだからな」

そんな項垂れる俊輔を横目に見ながら潤は力強く言い、

「あのキチガイ変態女の犠牲者もこれ以上増やしたくない」

と付け加えた。

「キチガイ変態女って」

それを聞いた俊輔が驚くと、

「決まっているだろう。

 水上香織のことだよ。

 女の癖に男の競パンなんて穿きやがって、

 男になったつもりかよ。

 あの変態女がっ

 その挙句に変な薬で俺たちを女にしやがったんだぞ、

 アレをキチガイって言わなければ、

 なんて言うんだよ」

腰を上げベッドから降りた潤が俊輔の胸倉を掴みあげてそう言いきると、

「だっダメだよ、

 間違っても香織様のことをそんな風に言っては、

 それに今日、このまま部活を休んだらお仕置きされるよ、

 ねぇ学校に戻ろう」

と今度は俊輔が嗜めた。

「部活?

 あんなスケスケの女の水着を着させられて、

 無理やり泳がされるのが部活って言うのかよ。

 第一、あの水着を洗濯するのがどんなに大変か、

 青葉っ、

 お前だって判るだろう?」

俊輔の言葉に潤は食って掛かると、

「有馬っ、

 君は体のこと、

 まだ家族には内緒にしているの?」

と俊輔は聞き返した。

「当たり前だろう、

 突然女になってしまいました。

 だなんて…言えるかよ」

その言葉に俊輔は視線を落とし口を尖らせる。

そして、

「じゃぁ、青葉は話したのか?

 体のことを家族に…」

そう聞き返すと、

「うん…」

俊輔は小さく頷いた。

「まっマジ?

 親、なんて言ったいた?

 当然驚くだろう。

 病院には行かされたのか…

 あぁ、いや、行って無いか、

 青葉、毎日部活には出ていたもんなぁ…

 病院に行かされれば、

 検査だ何だって入院させられて、

 調べまくられるもんなぁ…」

潤はそう言いながら一人で納得すると、

「母さんは泣いていた。

 父さんは何も言わなかった。

 有馬、

 あたし、女の子になる」

ポツリポツリと俊輔はそう言うと、

「はぁ?」

その言葉に潤は額に眉を寄せる。

「今度の夏休みにね、

 あたし、親戚の叔父さんの養子、

 うぅん、養女になることが決まったんだ。

 そうすれば、新学期に女の子として堂々と学校に行けるようになれるもん」

ギュッ!

と膝に置いた拳を握り締めて俊輔は呟くと、

「女の子としてって、

 青葉っ、

 お前、いいのかよ。

 それでいいのかよ。

 女にされて悔しくは無いのかよ。

 あの変態女にチンコ取られて悔しくは無いのかよ」

嗜める俊輔に向かって潤は怒鳴り返すと、

「やめてぇぇ!」

突然叫びながら俊輔は潤に抱きつき、

潤が降りてきたベッドの上へと押し倒した。

そして、そのまま圧し掛かると、

「有馬っ、

 よく聞いて、

 香織様の手であたしたちは本当の姿にされたのよ、

 お願い目を覚まして」

と囁きながら潤の唇に自分の唇を重ね、

さらに、右手を潤の股間へと忍び込ませると、

ズボンのチャックを下ろし、

指と指で縦に口を閉じている潤の陰裂を微かに開いて見せた。

ビクッ!

「あっやっやめっ」

陰裂が開かれ、

その上で小さくついている豆が剥き出しになった途端、

潤はさらに抵抗を試みるが、

「ねぇ、お願い、

 潤っ

 女になって、

 心の底から女の子になって、

 潤!」

クチュッ…

唇を離した俊輔は露にされた潤の陰裂の中に指を差し込み、

そう言い聞かせようとするが、

「いやっ

 いやっ」

俊輔の下で潤は必死に抵抗する。

すると、

「これだけ言っているのにまだ判らないの?

 あたしたちはもぅ女の子なのよ。

 ほら、

 オッパイだってこんなに膨らんでいるのよ」

そう言いながら俊輔は自分のYシャツを肌蹴させ、

ブラの前ホックを外し始めた。

「やっ止めろ!!」

俊輔に向かって潤は幾度も怒鳴るが、

潤のその声は俊輔には届いて居なかった。

「あふんっ」

プルン

と震える形の良い乳房を震わせて、

俊輔はその胸の谷間に潤を抱き込もうとしたとき、

「だっ誰か居るの?」

と言う男の声と共に閉じられていたドアが開いた。

「え?」

「あっ!」

いきなり開いたドアに二人は慌てると、

ドアから顔を出したのは潤より一つ下の弟・直紀であった。

「なっ直紀っ

 なんだよっ、

 ノックもしないで」

トップレス状態の俊輔を毛布の中に隠し、

取り繕いながら潤は声を上げると、

「なんだ兄貴か、

 まだ日が高いのに部活もぅ終わったのかよ」

水泳部の練習でいつも遅く帰っている潤が、

この時間に居ることを訝りながら直紀は尋ねると、

「いいだろう別に、

 今日の部活は休みだ。

 それよりお前こそ、

 なんでウチに居るんだよ。

 バスケの部活はどうしたんだよ」

と潤は問い返した。

「いっいいだろう、

 僕だって色々あるんだからさ」

潤の質問に直紀はむくれてしまうと、

「何も用事が無いならさっさと行け!」

そんな直紀に向かって潤は追い払う仕草をしてみせる。

すると、

「なんだよっ、

 全く」

それを見た直紀は

バタン!

と当て付ける様にドアを閉めて立ち去って行った。

「はぁ…」

直紀が立ち去った後、

潤はホッとしたのか大きくため息をつき、

「出て来ていいぞ」

そう言いながら俊輔に掛けていた毛布を取り去った。

「弟さん?」

膨らんだ乳房を艶かしく揺らしながら俊輔は尋ねると、

「あぁ…」

俊輔には視線を合わせない様に潤は答え、

「あいつには俺たちのような思いはさせたくないんだ」

と潤は呟いた。



それから数日後、

裏水泳部キャプテンこと、水上香織の元に一通の封書が届いた。

「ふーん、

 差出人の名前は無いですね」

これから部活に出るため競泳パンツ一枚にトップレス姿の香織は

水泳部のジャージの上着を肩にかけて

宛名だけで差出人の無い封書の表裏を眺めると、

ビリッ!

徐に封書の上を破いた。

そして中に入っていた手紙らしきものを引き出すと、

ガサッ!

それに目を通しはじめる。

と、そのとき、

「失礼します」

小さな声と共に女子用の競泳水着・白アシを来た俊輔が部室に入って来ると、

「あの…キャプテン…」

と手紙を読んでいる香織に向かって恐る恐る声をかける。

「ん?

 あぁ、準備できた?

 いま行くわ」

俊輔の存在に気がついた香織は笑みを見せながら返事をすると、

「!っ

 そうだ、

 この手紙だけど、心当たりある?」

と俊輔に尋ねながら、

手にしていた手紙を彼いや”彼女”に手渡す。

「え?」

突然渡された手紙に俊輔は驚きながらもその文面を読むと、

「これって

 まさか…」

と驚きながら思わず口に手を当てた。

「あっ、

 やっぱり心当たりある?」

俊輔のその態度を見た香織は眼光鋭く聞き返すと、

「でも、

 そんな、

 こんなことをするだなんて…」

困惑しながら俊輔は手紙を香織に手渡し、

オロオロしてしまう。

すると、

「ふーん、

 あなたがそんなに慌てることを見ると、

 この手紙の差出人は…

 あなたに極めて近い人物…

 差し詰め有馬さんかなっ」

オロオロする俊輔とは対照的に香織は冷静に手紙の送り主を推理し指摘した。

「!!っ」

その指摘に俊輔は驚き、

そして、

コクリ

と小さく頷くと、

「水上香織に告ぐ。

 これ以上お前の好きなようにはさせない。

 もぅお前の犠牲者を見るのは沢山だ。

 お前が何も罪の無い男子生徒を無理やり女性へと変身させて喜ぶ

 変態異常女であることを世間に公開し、

 正義の鉄槌を下してやる」

香織は手紙の文面を読み上げ、

「まったく馬鹿な子ね。

 こんなことをしても無駄なのに…」

と呟いた。

その途端、

俊輔は香織の下に跪き、

「かっ香織様っ

 有馬を許してあげてください。

 あの子はまだ女の子になったことを認めたくないんです」

と懇願すると、

「ってことは、

 有馬さんはこの素晴らしい白アシの魅力や、

 裏水泳部の女子部員になったことをまだ受け入れていないんだ。

 そっか、あたしの前では嘘をついていたのね」

少しムッとした表情を見せながら香織はそう呟き、

口元に手を当てながら、

「ふふっ、

 ここはキッツイお仕置きが必要みたいね」

ニヤリと微笑んだ。

その日以降、香織は裏水泳部の部活には出てこなくなった。

こうして香織のいない不気味な日々が過ぎていき、

さらに数日が過ぎたある日の夕方、

「元気してる?」

「かっ香織様!!」

白アシに着替え裏水泳部の部活に出ようとしている俊輔を

久々に姿を見せた香織が呼び止めた。

そして、俊輔の耳に香織は何かを耳打ちすると、

「え?

 あたしが…」

と話を聞かされた俊輔は驚くが、

「うふっ、

 あなたが有馬さんを助けてあげるのよ。

 じゃぁよろしくね」

香織はそんな俊輔の肩を叩くと、

足取り軽く立ち去っていった。

そして、香織の命を受けた俊輔は部活の最中に潤を呼び出すと、

水泳部部室へと引っ張り込む。

「なっなんだよっ青葉っ

 用があるって」

俊輔と同じ白アシに身を包んだ潤がイヤイヤながら部室に入ってくると、

「あっ有馬っ、

 あなた、香織様に手紙を出した?」

と俊輔は潤に背中を見せながら尋ねた。

「手紙?

 何のこと?」

その質問に俊輔は小首を傾げると、

「とぼけないで、

 香織様を罵る手紙を出したんでしょう、

 なんでそんなことを」

振り替えしながら俊輔は問いただした。

「さぁねっ、

 アイツを恨む奴はごまんと居るんじゃないの?」

その質問も潤は否定するが、

バッ!

いきなり俊輔は潤に抱きつき、

「やめて、

 そんな怖いことはやめて」

と泣き出してしまった。

「おっおいっ

 いきなり泣く奴があるかよ」

そんな俊輔の態度に潤はうろたえると、

「そりゃぁ、

 ちょっとやりすぎたかも…

 って思っているけど…

 でも、あれはまだヌルイ方だよ、

 俺はあの変態女を…」

と潤が言ったところで、

「うっ

 あんっ」

いきなり悶えはじめだした。

そして、

「だっ、

 ダメっ

 そこは…

 あんっ、

 感じちゃう」

と声を上げながら潤は自分自身を抱きしめた。

「ふふっ、

 本当…

 香織様の指摘どおり、

 ここが潤の性感帯なのね」

俊輔はそう呟くと、

白アシの左右の裾を掴み、

ギュッ!

っと白アシを引き上げた。

その途端、

ギュィッ!

引き上げられて引き伸ばされた白アシは潤の陰裂に食い込み、

それを左右に大きく割り開いた。

「あんっ!!」

陰裂の中、

もっとも敏感な部分を引き伸ばされた白アシが傍若無人に擦りつけ、

あまりにも衝撃的な感覚に潤は飛び上がると、

「香織様に逆らったお仕置きよ」

ニヤリと俊輔はそう囁きながら、

潤をロッカールームに置かれているベンチの上に押し倒し、

そのまま上に圧し掛かる。



「はぁん…」

「あぁん…」

ピチャピチャ

ピチャピチャ

夕闇が迫り薄暗くなっている裏水泳部の部室より、

淫らな音と共に女性が喘ぐ声が響き渡ると、

「うふっ、

 ほらっ見て、

 潤のオマ○コ…もう大洪水よ」

更衣室の中央にあるベンチの上で絡み合いながら、

俊輔は陰裂に食い込んでいる潤の白アシを摘み上げてそう囁くと、

「あうぅ…

 いやっ、

 やめてくれ、

 そんなことを言わないでくれ!」

両手で顔を覆いながら潤はそう懇願する、

しかし、

「だーめっ

 香織様の命令よ、

 徹底的に虐めてあげるわ。

 潤が心のそこから女の子になるまで徹底的にね」

俊輔は目を輝かせながらそう言うと、

潤の股間に顔をうずめ、

「好きよ、潤」

そう囁きながら溢れ出る潤の愛液を舐め始めた。

「あっあぁぁ…」

容赦なく白アシをこすり付けられ、

さらに俊輔の舌の先で真っ赤に充血している豆を弄ばれた潤は

身体の奥から止め処もなく愛液を溢れ出させ、

その愛液は全て俊輔が飲み干していた。、

クリッ

突然、硬く尖る乳首を白アシ越しに爪で摘まれると、

「あぐっぅ」

潤は身を硬くするが、

「ねぇ、

 あたしばかりに奉仕させないで」

そう囁きながら俊輔がネットリと濡れてしまっている自分の股間を潤に押し付け始めた。

「いやっ

 いやっ

 いやぁぁ!」

白アシ越しに漂ってくる愛液のむせ返る匂いに、

潤は歯を食いしばっていると、

パッ!

消されていた明かりがいきなり点けられ、

「うふっ、

 とってもお盛んなことね」

と言う香織の声が響いた。

「!!っ」

その声に潤は慌てて俊輔を押しのけると、

香織が水泳部のジャージ姿で二人の前に立った。

「みっ水上っ」

後ろから絡みつく俊輔を押し返しながら潤は香織を見据えると、

「あら、怖い顔」

と香織は怖がる素振りを見せる。

「何が怖い顔だ…」

彼女のその言葉に潤は怒鳴り返すが、

「!!」

追って出てきた者の姿を見た途端、

潤の表様が凍りついた。

「あっ兄貴?」

凍りつく潤を見て、

同じように表情を硬くして見せたのは紛れも無い潤の弟・直紀であった。

「うっうわぁぁぁ!!」

思いがけない直紀の登場に潤は慌てて胸を隠し背中を見せるが、

しかし、身に着けている白アシは女になってしまった潤の身体を

魅惑的に演出して見せてしまっていた。



「おっお前どうしてここに」

ムッチリと膨らんでいる女お尻を向けながら潤は尋ねると、

「香織さんがここに来いって…

 それに…

 香織さんが兄貴おかしくない?って、

 心配してたけど…

 どうしたのその姿。

 なっなんで、女になっているんだよ」

直紀は潤が触れて欲しくないところを指摘する。

「……」

その言葉に潤は声を詰まらせていると、

「貴方のお兄さんはね、

 見てはいけないものを見てしまったの。

 だから女の子にされてしまったのよ」

と直樹の両肩に手をおきながら香織はそう告た。

「そんなぁ…

 兄貴が女になっていただなんて…」

その言葉に直紀は潤の姿を改めて見ると、

潤はスケスケの白アシを身につけ

胸は膨らみ、

股間には女性の縦溝が刻み込まれていた。

すると、

キッ!

潤は香織を睨みつけながら、

「おっ俺は男だ。

 俊輔は可哀そうに心まで女にされてしまったが、

 俺はお前の言うことは聞かないからな。

 大体、弟をこんな所に呼んでどうするつもりだ。

 俺のこの身体を見せ付けるためかっ」

と突っかかった。

すると、

「あっ兄貴っ

 兄貴も女の子になってしまったんだ。

 実はぼ、僕の身体もおかしいんだ。

 僕のオチンチンがこんなに姿になっちゃったんだよ」

見る見る泣き顔になりながら直紀はそう訴えると、

穿いているズボンに手を賭けトランクスもろとも同時に下げた。

「そんなっ」

直樹の股間を見た途端、

潤の視線が釘付けになる。

潤の視線の先、

直紀の股間には男性のシンボルはなく、

代わりに盛り上がった女性の縦溝がクッキリと掘り込まれていたのであった

「そんな…

 どうして、

 なぜ」

あってはならない弟の陰裂を見詰めながら潤はそう呟くと、

「あら、

 とっても可愛いオマ○コねぇ」

と香織は直紀に話しかけた。

「やっやめてください、

 恥ずかしいです」

彼女の言葉に直紀は頬を赤らめると、

「ねぇ、良く見せて」

そんな直紀に気兼ねせずに香織は屈んで、

陰裂を開いて見せた。

「あっ」

敏感な粘膜が空気に触れた感覚に、

直紀は身を攀じらせると、

「風を感じる?

 うふっ、

 それが女の子が最初に感じる快感よ」

と囁いた。

「おっ女の子の…

 これが」

顔を真っ赤にして直紀は呟くと、

「やっやめろっ!」

その声を押しつぶすかのように潤の怒鳴り声が響いた。

しかし、

「うわぁぁ、

 みて、このビラビラ…

 直紀さん。

 あなた、とってもエッチなオマ○コを持っているのね」

ワザとらしく驚きながら香織は声を上げると、

「ほら、良く見なさい。

 これはあなたのものよ、

 誰にも気兼ねすること無いわ」

と直紀に告げ、

「いーぃ、

 これが、大○唇っていうのよ、

 これは小○唇。

 そして、小○唇の下にはオシッコの穴と、

 赤ちゃんが出てくる穴…

 うふっ、

 ちゃぁんとあるわね。

 直紀さんは立派な女の子よ、

 ねぇ、潤も良く見なさいよ、

 ほらっ」

香織は直紀の局部を手で開かせながら潤の傍へと連れて行く。

「兄貴ぃ、

 ぼっ僕…」

香織の手によってピンク色の肉ひだを晒す直紀は潤に向かってそう訴えると、

「やめろぉ!

 やめてくれぇ」

衝撃の事実を見せ付けられた潤は泣き叫ぶが、

だが、

「うふっ、

 まだまだこれから、

 さぁ、直紀さんも女の子になったんだから、

 これに着替えるのよ」

そう言いながら香織は直紀から離れ、

そして、ある物を直紀に手渡した。

「これは…」

渡されたものを見ながら直紀は息を飲み込むと、

「うふっ、

 女の子の競泳水着、

 白アシよ、

 ほら、お兄さんも着ているでしょう。

 これを着るととってもエッチになれるのよ、

 さっこれを着るのです」

と香織は促した。

「こっこれを僕が?」

白アシを広げながら直紀は小さく呟き、

チラリと潤を見る。

そして、兄である潤の身体を飾り立てる白アシを食い入るように見詰めた後、

徐に直紀はシャツを脱ぎ捨てると、

潤の前にその裸体を晒した。

「直紀…」

直紀の身体は思春期真っ只中の男の肉体だが、

しかし、この股間には女の縦溝があり、

テラリ…

と飾り毛をぬらしながら愛液を流していた。

また乳首も標準的な男のそれではなく、

プクッ

っと膨れ、

淡いピンク色へと染まりつつあった。

「さぁ…」

香織に促されると、

「はい…」

直紀はか細く返事をして、

渡された白アシに脚を通し、

それを身体に沿って引き上げていく。

すると、

少女へと変身しようとしている直紀の身体を白アシが覆い、

一箇所だけ既に少女になってしまった証である股間を小さく膨らませると、

そこに刻まれた縦溝に沿ってジワリと黒い染みを作る。

「あっ兄貴…

 僕…

 着ちゃった…

 おっ女の子の水着を着ちゃった」

身体を覆う白アシを恥ずかしげに見せながら直紀は呟くと、

「さぁ、直紀さん

 あなたはもぅ裏水泳部員よ。

 先輩にご挨拶をするのよ、

 ご挨拶はそうねぇ

 貝合わせがいいかしら、

 元兄と元弟でお互いの貝の味比べよ」

と香織は直紀に言うのと同時に俊輔を見る。

すると、

「はいっ」

俊輔は笑顔で応え、

「やめろ!」

「やめてくれ!」

懇願する潤が俊輔によって強引にねそべさせられえると、

「さぁ、

 あなたのオマ○コをあのオマ○コに合わせるのよ」

と香織は直紀に囁き、

ポン

と肩を押した。

すると、

「はい」

直紀は返事をすると、

そのまま腰を降ろし、

俊輔が抑えている潤の右足を持ちあげると、

股間を覆う白アシを横にずらし、

自分の縦溝を露にする。

「やめろっ

 やめるんだ、直紀!」

弟のその行動を見て潤は目をまん丸に剥いて叫ぶが、

スルスル

直紀は構わずその右足を滑らせていくと、

ジュルッ

ついに軽い音をたてながら二人の貝と貝がピタリと合わさった。

「ああぁぁぁっ」

「うんっ」

縦溝をピタリと重なった途端、

潤は絶望的な声を、

直紀は顔を赤らめなから感触を確かめるような声を上げさらに力を入れる。

すると、

グニッ!

閉じていた互いの陰裂が開き、

まるで深いキスで愛を確かめ合う男女の如く

真っ赤に充血している粘膜と粘膜が触れ合い、

擦り始められた。

「あぁぁっ」

「んんんっ」

「あぁぁっ」

「んんんっ」

股間を重ね合わせながら潤と直紀は声を上げ、

二人の腰は艶かしく動く。

「あぁぁぁっ

 くそぉ!

 何でこんなことに…」

涙を流しながら潤は悔しそうな顔をする一方で、

「あぁっ

 いいよぉ、

 とっても気持ちいいよ、

 女って

 女って何て気持ちがいいんだ」

潤よりも先に女性の快感に溺れてしまった直紀はさらに快感を得ようと、

その動きを徐々に大きく、

そして大胆なものへとしてゆく。

「ちっ畜生!!

 あっあぁぁぁぁん」

「あんっあんっあんっ

 はぁぁん」

悔やし涙を流しながらも潤は喘ぎ声を上げ白アシを己の汗と愛液で濡らすと、

一方、直紀は白アシの感触と男とは違う女の快感に身をゆだねる。



「ふふっ、

 見なさい、

 あれだけ嫌がっていたのに、

 身体は正直ね。

 すっかり、虜になっているわ」

白アシを光らせながら腰を動かしている潤と直紀の姿を見て

香織は満面の笑みを浮かべると、

「さっこれでリレーも出来ますね、

 もっと部員を集めなくっちゃね」

と決意を新たにする。

すると、

「はいっ

 香織様っ」

その香織の言葉に

二人から離れ成り行きを見守る俊輔も大きく頷き、

やがて、

「あはっ

 あはっ

 あはっ

 あっあぁぁぁぁぁぁ」

潤と直紀は互いに声をあげながら絶頂に達したとき、

新水泳部に新たな部員が加わったのであった。



つづく