風祭文庫・アスリート変身の館






「白アシの香織」
(第9話:手招き)



作・風祭玲


Vol.773





ピッ!

ホイッスルの音が高らかに鳴り響くと、

タンッ!

スタート台より競泳水着を着た女子部員が横一直線に美しいフォームを描きながら

ザザザン…

ほぼ同時に水の中へと入っていく。

「いけーっ」

「もたもたしないっ」

「がんばれー」

水の中を突き進んでいく部員に向かって、

プールサイドから一斉に黄色い声援と叱咤する声が響く中、

「はぁ…」

プールの反対側で体育座りをしている2年の貫井裕太はため息ををつくと、

「女の子はいいよなぁ…」

と呟き、

そして、

「僕も女の子だったらこんなに悩むことも無いのに…」

そう思いながら、

自分の股間に手を滑らせ、

膨らみを作る競泳パンツに手を添え、

ギュッ!

っとその膨らみをねじ切るかのように抓り上げた。

とそのとき、

「おいっ

 貫井っ

 そんなところでボケっと女子を見てないで、

 少しは泳いだらどうなんだ」

微動だにしない裕太の姿を見て

3年の日野夏雄がハッパをかけると、

「あっ

 ひっ日野先輩っ」

裕太は頬を赤く染めて夏雄を見詰めた。

「バカッ!

 何て顔をするんだよっ

 他の奴が見ているんだろ」

裕太のその表情を見た夏雄は途端に周囲を気にしつつ、

ポカリ

と頭を殴ると、

「今日、練習が終わったらちょっと付け合え」

と小声で告げ、

まるで何もなかったかのようにスタスタと去って行った。

「そんなことを言っても…

 先輩…」

それを聞いた裕太は困った表情をしながらそう呟くが、

それから、2時間後…

「あっ

 うんっ

 くっ」

クチョクチョクチョ

競泳パンツを膝まで下ろさせられた裕太は歯を真一文字に結び、

肛門から響いてくる激痛に耐えていた。

「はっはっはっ、

 いいぜっ

 いい締りだよ貫井っ

 お前のケツマンコは最高だぜ」

部活が終わり人の気配が消えたシャワールームの中、

壁に手をつく裕太に圧し掛かかりながら夏雄はそう言うと、

自分の尻をリズミカルに振り、

股間から硬く伸びる己のペニスを裕太の肛門に突き刺していた。

「あっあはっ

 先輩っ

 いっいいですかっ

 おっ俺、

 もう限界なんです」

今にも爆発してしまいそうな自分のペニスを擦りながら、

裕太は許しを請うが、

「まだだ、

 まだイクんじゃないぞ、

 イク時は俺と一緒だって言っているだろうが」

そう夏雄は警告をすると、

さらに激しく腰を降り始めた。

「あっあぁぁ〜

 あぁぁ〜

 あぐぅぅ」

さらに激しく突きたてられるペニスの動きに裕太はもだえ苦しむと、

ギュゥゥゥゥ…

大きく開かされている肛門が閉じて行く。

「おぉぉぉっ

 すげぇっ

 この締りだよ、

 この締りこそが俺が求めていたものだぁ」

裕太を犯す夏雄は嬉しそうに叫ぶと、

「おぉっ

 キタキタキタっ!

 イクぞぉ貫井っ

 イクときは一緒だぞ!」

と声を張り上げ、

その直後、

ジュッ!!

シュッシュシュシュッ…

夏雄は裕太の腸の奥に熱い精液を放つと、

「あぁぁんっ

 でっでるぅぅぅ」

自分の直腸の中を遡る精液を感じながら

裕太も同じように叫び声を上げ、

ブシュッ!

ピュッピュッピュッ!!

力いっぱい握り締めたペニスより夥しい精液を放った。

ハァハァ

ハァハァ

「貫井ぃ〜、

 愛しているぜ」

裕太の体内に自分の精液を放った夏雄は

肩で息をしながらそう囁くと、

汗まみれの裕太の頬に手を添え、

ゆっくりと自分に向けさせると、

その唇に濃厚なキスをする。



二人がこの様な関係になったのは今年の春。

この高校に入学してきた裕太が水泳部に入ってきたときからだった。

中学時代、裕太は身体が弱く休みがちだった。

そして、この高校に進学と同時に、

心機一転、

虚弱な身体を鍛えようと水泳部に入部をしたのだが、

入部直後に行われた水泳部の”歓迎儀式”。

先輩が新入部員の”処女”を奪うその洗礼を受けたとき、

裕太は肛門を犯される快感と、

自分の心の奥にある妄想が住み着いてしまった。

それは…女性になりたい。という願望。

儀式の時、

裕太の処女を奪った夏雄に気に入られた裕太は

練習後、夏雄とシャワールームで毎日の様に”行為”を行っていた。

そして、その行為が終わったとき、

裕太は自分が少しずつ女性化しているような錯覚に囚われるようになり、

股間から下がる肉棒を邪魔なものと思うようになってしまうと、

「はぁ…

 女の子になりたい…」

と常日頃思うようになっていったのであった。



翌日の放課後。

裕太が男子水泳部の更衣室に行くと、

見慣れない男子生徒の姿があった。

「誰?」

自分のロッカーで着替え始めた裕太はその男子生徒を見ていると、

「新入部員だってさ」

と隣で競泳パンツに足を通している部員が説明をした。

「へぇぇ…

 いまどきでも新入部員が入るんですか?」

その言葉に感心しながら裕太はズボンに手を掛けたとき、

「いいのかい?

 関口先輩、彼に取られちゃうよぉ」

とその部員は裕太の耳元で囁き、

パンッ!

っと裕太の股間にタッチしてプールへと向かっていった。

「うわっ」

あまりにものの早業に、

裕太は少し間を置いて股間を押さえるが、

クスクスクス…

裕太の周囲から小さな笑い声が響いていた。

「……みんな知っているんだ…

 僕と関口先輩の関係…」

その笑い声を背に裕太は着替えると、

キュッ!

競泳パンツを腰に引き上げ、

プールへと向かって行く。



しかし、部活が終わっても

裕太には夏雄からの呼び出しは無かった。

「先輩…

 あの新人が良いのかなぁ…」

帰宅していく部員達を見送り、

裕太は一人、ポツンとプールサイドに佇んでいた。

すると、

「…あん…」

更衣室の方から誰かが喘ぐ声が微かに聞こえてきた。

「うっ」

それを聞かされた裕太は夏雄に見捨てられたような感覚に陥ってしまった。

そのときだった。

「あのぅ、

 すみません

 そこの人ぉ

 ちょっと来て下さい」

女子更衣室の方から裕太に声がかけられたのであった。

「え?

 ぼっ僕?」

思いがけない声に裕太は驚きながら聞き返すと、

「はいっ

 ちょっと来て下さい。

 手伝って欲しいのです」

と建物の影になって姿は見えないが確かに女性の声が響いた。

「はっはぁ…」

それを聞いた裕太は羽織るものを取りに、

男子更衣室に向かおうとすると、

「そのままで結構です。

 早く来て下さい」

と言う声が響いたため、

「はぁ…」

裕太は困惑しながらも競泳パンツのみの姿で女子更衣室へと向かって行く。

そして、閉じられているドアの前で

「何かあったのですか?

 先生呼びましょうか?」

と尋ねると、

チャッ

ドアが小さく開き、

スッ

白く小さな手が出てくるなり手招きをする。

「?」

不思議に思いながらも裕太がドアの取っ手に手を掛けたとき、

バンッ!

いきなりドアが全開にされ、

白い競泳水着を身に着けた女子が飛び出すと、

瞬く間に裕太に抱きつき、

一気に引き込んでしまった。



「いたたた…

 何をするんですかっ」

引き込まれた時に頭をぶつけてしまったのか、

頭を押さえながら裕太は文句を言うと、

「うふふふっ」

「ふふっ」

女子更衣室の中は白い水着…

白アシに身を包んだ部員達が裕太の前に立ち、

笑みを浮かべながら裕太を見下ろしていた。

「え?

 なに?

 なんなの?

 これ?」

常識ではちょっと考えられないシチュエーションに裕太は戸惑っていると、

「ようこそ、

 新水泳部へ」

と言う声と共に白い競泳パンツを穿き、

トップレス姿の女子部員が裕太の前に立った。

「あなたは…

 女子のキャプテン」

女の身体に男子用の競泳パンツを穿いた姿のキャプテンを見上げながら、

裕太は声を上げると、

「そう、わたしは女子水泳部キャプテン・水上香織…

 よろしくね」

と水上香織は挨拶をする。

「なっなんでそんな格好をしているのですか?」

香織を指差して裕太は声を上げると、

「あら、おかしくはないですわ。

 ここでは当たり前ですの」

と香織は上品振りながら返事をする。

「当たり前って?」

その言葉に裕太が聞き返すと、

「うふっ、

 貫井裕太君。

 君は女の子になりたいそうね」

と香織は話しかけてきた。

「うっ、

 なんでそれを」

香織の口から出た思いがけない言葉に裕太は声を詰まらせると、

「うふっ、

 山口君から聞いたわ、

 君は女の子になりたがっているって」

と香織は夏雄から聞いたことを話した。

「(そんな、山口先輩)」

香織のその言葉に裕太は完全に夏雄から見捨てられたことを悟ると、

「でも、安心して…

 あたしは君の味方よぉ」

そう香織は告げ、

「さぁ、俊輔君っ

 彼に歓迎儀式をしてあげて」

白アシ姿の女子部員達にそう指示をした。

すると、

「はいっ」

澄んだ声を上げて、

一人の女子部員が一歩前に出ると、

「さぁ、

 君もあたしたちと同じようになりましょうね」

と優しく声をかけながら裕太を抱きついた。

「なっそれてどういう…」

彼女のその言葉の意味を裕太は尋ねると、

「うふっ

 あたしたち、

 元々は男の子だったのよっ、

 でも、香織様のお導きで新水泳部へ入部させていただき、

 ほらっ

 こんなに白アシが似合う女の子にしていただいたのよ」

と裕太に抱きつく青葉俊輔は話しかける。

すると、

「ねぇ俊輔君っ

 どうかしら、

 久々に感じた男の身体は?」

と香織が話しかけると、

「はいっ

 とっても懐かしいです。

 わたし…

 以前はこのような姿だったのですね」

尋ねられた俊輔はそう答え、

裕太の股間を覆っている競泳パンツを懐かしそうに撫で回す。

「そう、

 じゃぁ、その競泳パンツが似合う姿に戻ってみる?」

そんな俊輔に意地悪っぽく香織が聞き返すと、

「そんでもございません。

 わたしは女子の競泳水着…

 なかでもこの白アシが似合う身体でいたいです」

と訴えた。

「そう、

 それはよい心がけね、

 じゃぁ、彼も白アシが似合う女の子にしてあげましょう」

香織はそう告げると、

「はいっ」

俊輔は笑みを浮かべて返事をし、

そして、両手を裕太の顎に添えると、

その口に自分の唇を合わせた。

「わっぷっ」

いきなりのキスに裕太は顔を背けて抵抗をするが、

チュッ!

俊輔は自分の舌を裕太の中へと入れると

舌の先で裕太の舌を刺激し、

そして、そのままの姿勢で俊輔は裕太の首に手を回して、

ゆっくりと押し倒すと、

白アシが包む身体を裕太の身体に押し当ててきた。

サラサラ

サラサラ

裕太の全身に俊輔が着ている白アシの感触が満遍なく摺りこまれ、

そして、その感触もあってか、

ビンッ!

裕太の肉棒は太く硬くなってしまうと、

競泳パンツを逞しく持ち上げていく。

「あんっ、

 すごいわぁ、

 こんなになってぇ」

それに気がついた俊輔は裕太の口から唇を離すと、

裕太の喉、

胸、

腹、

と転々と愛撫しながら移動し、

そして、大きく膨らんでいる競泳パンツの先に軽くキスをしてみせる。

「うふっ

 懐かしいわ」

かつて自分も同じ膨らみを持っていたことを思い出しながら、

俊輔は競泳パンツの膨らみに手を沿え、

その手を上下に動かし始めた。

「あうっ

 んんっ」

俊輔の手の動きに刺激され、

裕太の肉棒から先走りが漏れ始めると、

瞬く間に競泳パンツの先端に染みを作り始める。

「そう、

 そんなに感じているの?

 いいわ、

 無くなっちゃう前にあたしが食べてあげる」

いきり立つ裕太の肉棒の姿に俊輔はそう呟くと、

裕太の競泳パンツに手を掛け、

それを引き下げていくと、

ビンッ!

完全に剥けきったイチモツが元気良く起立して見せる。

「うぅぅ…」

自分のペニスを見られることが恥ずかしいのか、

裕太は目をギュッと瞑って顔を横に向けているが、

だが、股間ではこれから始まるであろう男と女の営みに期待してか、

すでに盛大に先走りを迸らせていたのであった。

「す・て・き」

鼓動の動きにあわせて揺れ動くイチモツに俊輔はキスをし、

自分の股間に手を滑らせると、

「ねぇ、見てぇ
 
 ほらっ

 あたしのココ、

 こんなになちゃっているのよぉ」

すっかりベトベトに白アシを濡らしてしまっている股間を突き出して見せる。

「あたしねぇ、

 ずっと嘘つきだったの。

 男って生き物のフリをして生きてきたのよ、

 でも、香織様にお口を塞いでいる栓を抜いて貰ったお陰で、

 嘘をつくことが出来なくなったわ、

 さぁ、あなたのお口を封じている栓を抜いてあげる」

裕太に縦筋が走る股間を見せつけながら俊輔はそう告げると、

大きな染みを作っている白アシを指で少し横にずらして見せる。

すると、愛液を滴らせている飾り毛の下で、

赤みを帯び膨れ上がっている肉襞を銜え込んだ口が姿を見せた。

「ひぃぃ」

もはや逃げる余裕などは裕太には無かった。

ゆっくりと俊輔の口は裕太のイチモツに迫り、

ヌルリ…

とした感触と共に飲み込まれていくと、

「あんっ」

俊輔の喘ぎ声が裕太の耳に響いた。



「あふんっ、

 んくっ

 んんっ」

ピンと立った乳首を白アシに浮かび上がらせ、

裕太と一つになった俊輔は腰を上下に動かし始める。

そして、みだらな音がこだまし始めると、

「……」

「……」

二人の行為を見守っていた部員達が顔を赤らめてしまうと、

モゾモゾ

と俊輔と同じ白アシが覆う股間で手を動かし始めた。

「あら、あなた達も感じてしまったの?

 でも、もぅオチンチンは無いのよ、

 あなた達に出来ることは

 その白アシにイヤらしい染みを作ることだけ」

そんな彼女達を見て香織はそう指摘すると、

「………」

指摘される前に股間に染みを作ってしまった元・男子達は

恨めしそうな視線で香織を見る。

そしてその一方で、

クチョクチョクチョ

大きく張り出した腰を振り、

白アシ越しに乳首を弄る俊輔は次第に高みへと上って行くと、

「裕太っ

 あなたの全てを出してぇ」

と叫びながら体内に挿入された裕太のペニスを締め上げ、

それと同時に、

「あぁん、

 出ちゃぅぅ」

裕太もまた俊輔の体内奥深くにむけて自分の精を放つが、

だが、それは裕太にとって最後の射精であった。

射精を終えた裕太のペニスは一気に萎縮してしまうと股間の中へと消え、

そして、それを合図にして、

プリッ!

胸の乳首が立ち、

さらに

ムリムリムリっ

バストが膨らみ始めると、

キュッ!

腰もまた引き締まっていく。

そして、逆三角形の肉体から細身の肉体へと絞られていくと、

クチュッ

ペニスが消えた股間には女性の縦溝が刻まれていたのであった。

「さぁ、最後の仕上げよ

 彼に…

 いえ、彼女にこの白アシを着せてあげなさい」

女性化してしまった裕太を見詰めながら香織は真新しい白アシを俊輔に手渡し、

「はいっ」

その返事をした俊輔はぐったりしている裕太に白アシを着せてあげると、

「うふっ

 また一人、

 新水泳部員の誕生ね…

 これで、また一つ磐石なったわ」

白アシを着せられた裕太を見ながら香織は微笑んでいたのであった



白アシ姿の部員達が眩しい新水泳部、

だが、白アシを身につけている女子部員たちは

香織の手によって女性にされた男子である。



つづく