風祭文庫・アスリート変身の館






「白アシの香織」
(第3話:香織の野望)



作・風祭玲


Vol.678





バシャッ

バシャッ

陽の光が燦々と振り注ぐ水面を青葉俊輔は泳いでいた。

「ふぅ…」

常に勝つことのみを求められ、

そして、ライバル達との闘う上で邪魔な存在でしかないこの水面が、

こんなに友好的で、

優しく包んでくれる存在だったのか、

そのことを深くかみしめながら俊輔は泳ぎ、

そして、

タンッ!

ゴールの壁に手をついた。

すると、

スッ

一本の手が俊輔の前に差し出された途端。

『さぁ、

 特訓よ…』

の声と共に乳房を露わにしたトップレス姿の水上香織が顔を覗かせた。

『うわぁぁ!!』

香織の顔を見た俊輔は思わず悲鳴を上げてしまうと、

『なぁに?

 この声は?』

と不機嫌そうに香織は立ち上がり、

股間に身につけている男子用の競泳パンツを晒しながら、

ザブン!

と俊輔の真横に飛び込んでくる。

『うふふっ』

『うっ…

 くっ来るな…

 こっちに来るな』

笑みを浮かべ迫る香織に俊輔は逃げようとするが、

キュッ!

そんな俊輔の腕を香織は掴むと、

『ダメよっ

 逃げては…』

と囁いた。

『よっよせっ

 俺に近寄るなっ
 
 おっ俺のチンコを返せっ
 
 俺を男に戻してくれよ』

自分の腕を掴み、

身体を寄せてくる香織に向かって俊輔はそう懇願すると、

『あら、

 あたしはキャプテンを女の子にした覚えはないわ、

 キャプテンが勝手に女の子になったのよ、

 うふっ
 
 あたしは女の子になっちゃったキャプテンに、
 
 女の子の身体について教える先生よ』

と香織は告げる。

『違うっ』

香織の言葉を俊輔は否定すると、

『あら、

 何処が違うって言うの?

 女の子の白アシをしっかりと着ちゃって、

 うふっ、

 しかも、ほらっ

 乳首がビンビンに勃っているわよ』

と香織は俊輔の身体を包んでいる女子用の競泳水着と、

そして、その胸の部分でプックリと膨らんでいる突起を指さした。

『あっ、

 これは…』

香織の指摘に俊輔は動揺すると、

『ふふっ

 感じちゃっているんでしょう?

 いいのよ、それで、

 白アシを着た女の子が水に入ると

 乳首やオマンコが感じやすくなっちゃうの。

 白アシをデザインしたデザイナーってきっとエッチな人よね』

そう言いながら香織は俊輔の身体に軽くタッチしてきた。

ビクッ

『あっ

 あん』

香織の手の感触が白アシ越しに感じて来るなり、

俊輔は思わず声を漏らしてしまうと、

『んふっ

 いい声…

 キャプテンは順調に女の子になってきているわ、

 肌もすっかり敏感になってきているし、
 
 それに、ほら、
 
 オッパイもこんなに膨らんで…』

Aカップに膨らみ、

白アシを持ち上げている俊輔の胸に手を添える。

『あっ、

 いやっ』

胸を包むようにして感じた香織の手の感触に、

俊輔は思わずその手を除けてしまうと、

『あらっ

 女の子みたいに嫌がって…

 幾ら否定しても、
 
 身体は女の子だって言っているわよ』

と香織は指摘した。

『うっ』

その指摘に俊輔は立ち止まってしまうと、

サワッ

再び香織が俊輔の傍により、

そして、抱き寄せると、

『安心して、

 ちゃんとあたしが女の子にしてあげるわ、

 だから、もっとオッパイを膨らまそうね。
 
 もっと、ウェストを引き締めようね。
 
 もっと、ヒップを大きくしようね。
 
 そして、もっともっとエッチな女の子になろうね』

と耳元で囁いた。

だが、

『いやっ

 いやっ
 
 いやだ、
 
 俺は女の子にはなりたくない。

 いやだ、
 
 俺は女の子になんかになりたくない!!』

俊輔は思いっきり怒鳴ると、

フッ!

香織の姿も

そして、泳いでいたプールも全て消え失せてしまい。

ガバッ!

俊輔は飛び起きた。

ハァハァ

ハァハァ

「ゆっ夢?」

そう思いながら俊輔は周囲を見ると、

そこは蛍光灯に照らし出された更衣室であった。

「更衣室?」

見覚えのある佇まいに俊輔は記憶をたどり始める。

そして、

段々と香織から受けていた特訓の模様が思い出されてくると、

ハッ

慌てて自分の体を見た。

すると、

キラッ

俊輔の身体を拘束するかのように、

女子用の競泳水着・白アシが着せられていて、

微かに水を含んだ生地が部屋の灯りを受けキラキラと輝いていた。

「うっ」

それを見た途端、

俊輔の言葉が詰まり、

そっと、その水着の上を指で撫でてみる。

すると、

ザワザワザワ…

得体の知れない謎の虫がはい回るような感触が俊輔の肌の上を動き、

「あはっ」

その感覚に俊輔はビクッと身体を震わせてしまった。

「はっ肌が敏感になっているんだ」

荒い息をしながら俊輔はそう呟くと、

自分の胸元で膨らむ2つの膨らみを見据え、

両手でその膨らみを下から持ち上げると、

「おっぱいも…

 こんなに膨らんじゃた…」

と膨らんだ胸を見る。

「僕は…

 このまま女の子になっていくのかな…」

日に日に膨らみを増す乳房を触りながら俊輔はうなだれると、

「それこれも…」

と言いながら、

ツルンと一本の縦溝を浮かび上がらせる股間を凝視し、

「ここに僕のチンコ…はあった。

 でも、

 いま、ここにあるのは女の子のオマンコ…」

俊輔は胸に当てていたから手を動かし、

そう呟きながら股間に刻まれた縦溝をなで始める。

「うっ

 はっ
 
 あぁ…
 
 あひっ
 
 ビクビクって、
 
 身体が…
 
 あぁん」

ジュク…

縦溝の中から溢れてきた愛液に白アシを淫らに濡らし、

俊輔は身体を軽く痙攣させながら溝に指を這わせる。

ハァハァ

ハァハァ

「うっ

 この突起を触ると、
 
 つっ強くビクしてくる。

 くぅぅ…
 
 だめっ
 
 こんな事をしちゃぁいけないのに、
 
 指が…
 
 指が止まらない!!」

クニクニ

クニクニ

閉じている溝をこじ開けるように俊輔は指を動かし、

そして、その指の動きによって溝が開き始めると、

さらに敏感な部分が露出する。

「あっ

 あはっ
 
 あんっ」

敏感な粘膜と白アシが擦れる感覚に翻弄され始めた。

「あんっ

 あんっ
 
 んくっ
 
 いっいよぉ
 
 あぁ、
 
 来る…
 
 うんっ
 
 イクぅ
 
 イっちゃうっ
 
 イっちゃうっ」

愛液を泡立てながら俊輔はさらに激しく責め、

そして、

「あっ

 あひっ!!」

その瞬間、俊輔の意識が飛んでしまった。



「あっ

 あっ
 
 あはっ」

身体をヒクヒク痙攣させながら、

俊輔は絶頂を味わっていると、

チャッ!

閉じられていたドアが開き、

「あらあら、

 休んでいたと思ったらオナニーをしていたの?
 
 ホント、キャプテンはエッチな女の子ね」

と言う声と共に水泳部のジャージ姿の香織が更衣室に入ってきた。

「きゃっ!」

香織の姿を見た途端、

俊輔は悲鳴を上げ飛び上がると、

「うふっ

 相当楽しんだみたいね、

 白アシがベチョベチョになっているじゃない」

と香織は指摘する。

「あっ

 いやっ
 
 これは…」

その指摘に俊輔は顔を真っ赤にして、

白アシが覆う股間を手で隠すと、

「クス」

香織は苦笑し、

そして、横を振り向くなり、

「ほら、見てご覧なさい。

 アレがあなたが慕っていた男子キャプテンの姿よ、
 
 もっとも、いまじゃぁエッチな女の子だけど」

とどこかに向かって声をかけた。

「え?」

香織のその声に俊輔は驚くと、

スッ

香織に誘われるようにして

同じ水泳部のジャージを着た1人の少女が入って来た。

「みっ瑞穂…」

少女を見た途端、

俊輔の口から少女の名前が飛び出してくる。

「うふっ

 女子水泳部1年、田沢瑞穂…

 キャプテンとは中学時代先輩後輩だったよね」

美沙子の背中を押しながら香織は説明をすると、

「うわぁぁぁ!!」

俊輔はその声をかき消すように声を上げた。

「全く往生際が悪いんだから」

そんな俊輔を見ながら香織は呟くと、

「ほら、ご覧なさい。

 キャプテンは女の子の白アシがとっても似合う、

 女の子になっちゃったのよ」

と白アシ姿の俊輔を指さしそう告げた。

すると、

「うわぁぁ

 言うなっ
 
 止めてくれ!!」

突然、俊輔は香織に向かって飛びかかってくるなり、

ドンッ!

香織を突き飛ばし、

そして、廊下に出るなり走り去っていこうとした。

その時、

「逃げないで!!!」

廊下に瑞穂の声が響き渡った。

「うっ」

彼女のその声に俊輔の足が止まると、

「逃げないで…ください…」

視線を下に落としながら瑞穂はそう呟く。

「瑞穂…」

そんな瑞穂の声に俊輔は振り返ると、

「あっあたし…

 先輩が女の子になっても良いと思います」

と瑞穂は笑みを浮かべながらそう話した。

「え?」

瑞穂からの思いがけない言葉に俊輔が驚くと、

チーッ!

瑞穂は来ていたジャージの上着のチャックをゆっくりと下げ、

パサッ

それを脱ぎ、廊下に捨てる。

「瑞穂…」

ジャージを脱いだ瑞穂の上半身は裸だが、

その身体は女性とは思えない程の見事な逆三角形を描いていて、

ムキッ!

っと発達した筋肉の陰影が廊下の灯りに照らし出された。

「その身体は…」

ムキムキの身体を指さして俊輔が声を上げると、

瑞穂はなにも言わずにジャージのパンツに手をかけ、

それを一気に引き下ろすと、

その中から男子用の白アシを穿いた股間が姿を見せた。

しかも、それだけではなかった

「そんな…」

その白アシを見た俊輔が驚きながら指さすと、

「えへっ

 あたし、
 
 先輩とは反対に男の子になっちゃたんです」

とはにかむ瑞穂の股間は

ムクリ!!

股間から突き出た肉の棒が、

穿いている競パンを大きく突き上げていたのであった。

「そうよ、

 瑞穂さんは、

 男の子になっちゃったのよ、

 何でかは判らないわ、

 でもね、
 
 男の子のなっちゃった以上、
 
 女の子用の水着は着られないよね、
 
 だから、男の子の競泳パンツを穿いてもらうことにしたの。

 身体が女の子になっていくキャプテンと同じように、
 
 この子は男の子に、逞しいスイマーなっていくわ、
 
 ふふっ
 
 楽しみね。
 
 瑞穂さんがマッチョなスイマーになっていく姿って」

まだなで肩の瑞穂の肩に手を置きながら香織は話すと、

「そんな…」

俊輔は全身の力が抜けていくのを感じつつ、

その場に座り込んでしまった。



「ふふっ

 なに、ショックを受けているの?
 
 大丈夫、
 
 あたしがちゃんとエスコートしてあげるわ、
 
 無論、キャプテンもよ」

そう言いながら香織はジャージを脱ぎ、

そして、瑞穂と同様の競泳パンツ一枚の姿になると、

「さぁ、

 プールに行きましょう、
 
 部員達はみんな帰ったわ。
 
 これからはあたし達だけの新水泳部の練習の時間よ。
 
 瑞穂さん、手を貸して…」

座り込む俊輔を瑞穂と共に抱き上げると、

無人となったのプールへと向かっていった。



男子が水着が似合う女子に、

女子は競パン姿の男子となって

互いに感じ合い競い合う新水泳部。

全ては香織の思い通りに…



つづく