風祭文庫・異性変身の館






「Tデュエラー・SAKI!」



原作・あむぁい(加筆編集・風祭玲)

Vol.T-108






「くくく…

 明美を返して欲しくばTカードで勝負しろ!」

「あ〜ん、マサキ〜」

「くっそお。卑怯者めっ!」

バトル・フィールドに陣取り、俺を待ち構える凱。

明美は十字架に貼り付けられて、セーラー服をまくり上げられてブラが丸見え。

俺は顔を赤らめつつもつい見つめてしまう。

明美の両サイドにはレオタードを着た女の子が二人。

槍をクロスさせて、明美の前に掲げる。

凱の部下だ。

更に、バトル・フィールドを取り囲むように凱の部下が数十人。

ケンカなら負けねえが、明美を人質に取られている以上、

強行突破はマズイ。

「臆したか、マサキ!

 勝負しないと言うなら、

 明美の貞操は保証せんぞ。

 ふふふ」

凱の腕が明美の胸に伸びて揉み出すと、

「てめえ!

 俺だって未だ…」

「ふぇええーん、

 マサキ〜…」

明美が、涙目で情けない声を出す。

仕方ない…

「待てっ!

 Tカードとやらの勝負!

 受けてやるっ!」

「では、デュエラーの証!

 このリングを受け取れっ!」

凱が投げた指輪を俺は受け止め、

左手の薬指に嵌める。

その途端、

ぶすりっ、

と針が伸び、俺の指を貫通する。

古代の紋章を描いた指輪の飾りが真紅に染まり、輝き始める。

そして、Tカードの基本ルールが俺の中にインストールされ、

その内容に自然に俺の体が震えてくる。

「ふふふ。

 リングを嵌めてしまえば、

 最早お前はTデュエラー。

 後戻りはできんぞ」

「黙れっ!

 お前こそ、負けて吠え面かくなよっ!」

俺はバトルフィールドに上がり、

凱と対峙する。

凱も戦闘態勢に入り明美から手を離すとデッキを召喚する。

「来たれ、我がデッキ!

 ”クトゥルーの叫び”っ!」

「来い、俺のデッキ!

 ”初期デッキ FOR マサキ”っ!」

カードの束をデッキと言う。

Tデュエラーはそれぞれ別のデッキを生まれながらに持つ。

そして、その行動、経験を通じて新たなカードを得、

次第にそのデッキは変遷して行く。

デッキこそ、デュエラーの力の源であり、

その全てと言っても過言ではない。

二人の背後にあるアンティ・ルーレットが回り出し…止まる。

俺の賭けパーツは左胸!

凱の賭けパーツは左腿だ。

「くくく。

 いきなり胸とは幸先がいいじゃないか」

舌舐めずりする凱。

その凱を俺はにらみつける。

お互いのデッキからカードが5枚づつ配られる。



敵の第一ターン!

「空飛ぶハサミ、召喚」

空飛ぶハサミのカードが出され、

コストの手札が1枚捨てられる。

〜空飛ぶハサミ〜

装甲破壊系クリーチャー。

敵の装甲を剥がすのが得意だが、

肉体にはダメージを与えられない。

召喚コストは手札一枚。

希少度はアンコモン。

クリーチャーはカードに封じられた異次元の生命体だ。

その多くは召喚にコストを必要とする。

クリーチャーの主な役目は敵の装甲を剥がす事。

そして、敵本体にダメージを与える事だ。

「更にシャイニングフィンガー、召喚」

シャイニングフィンガーのカードが出され、

コストの手札が一枚捨てられる。

〜シャイニングフィンガー〜

汎用クリーチャー。

装甲の破壊もできるし、

肉体にダメージを与える事もできる。

召喚コストは手札一枚。

希少度はレア。

これで、敵の残り手札は1枚。



俺の第一ターン!

俺はカードを一枚引く。

「蠢く肉棒、召喚」

俺は召喚できる中で最強のクリーチャー、

蠢く肉棒を呼び出した。

〜蠢く肉棒〜

肉体ダメージ系クリーチャー。

肉体に大ダメージを与えるが、

装甲の破壊は苦手。

敵のスペルの対象にならない。

召喚コストは手札3枚。

維持コストは手札1枚。

希少度はベリー・レア。

俺の残り手札は2枚。



敵の第二ターン!

凱はカードを一枚引く。

「初っ端に蠢く肉棒とは…素人丸出しだな。

 受けよ、我が攻撃!
 
 全クリーチャーアタック!」

空飛ぶハサミが俺のシャツを切り裂き、

シャイニングフィンガーが俺のベルトを外し始める。

ターン・エンド。

残り敵カードは2枚。



俺の第二ターン!

俺はカードを一枚引く。

しかし、蠢く肉棒の維持コストに一枚手札を捨てる。

あんまり考えている暇は無い。

こうしている間にもどんどん、

俺の服は2体の敵クリーチャーに脱がされていく。

「蠢く肉棒っ!

 やれっ!」

蠢く肉棒の攻撃。

服越しに奴の肉体に刺激を与えるが…

あまり、ダメージを与えていない!?

くそう。

装甲の破壊を先にすべきか?

俺は新たなクリーチャーを召喚する。

「女王様の鞭!召喚っ!」

〜女王様の鞭〜

汎用クリーチャー。

装甲にも肉体にもダメージを与えられる。

M属性の敵に1・5倍のダメージ。

コストは手札1枚。

希少度はレア。

その時、奴の顔がにやりと笑う。

俺の残り手札は0。



敵の第三ターン!

凱は1枚カードを引く。

「やれ。

 全クリーチャー攻撃っ!」

シャイニングフィンガーと空飛ぶハサミはついに俺をすっぱだかにする。

「マサキィ…」

明美が心配そうに俺を見る。

顔は真っ赤だ。

明美、必ず助けるっ!

俺を信じろ!

「そして、スペルカード、

 ”ジャミング”だ。
 
 チェックメイトだな。
 
 くくく…」

空飛ぶハサミが生贄となり、息絶える。

〜ジャミング〜

スペルカード。

敵は2ターンの間、カードを引く事ができない。

発動コストは手札一枚とクリーチャー一体を生贄に捧げる。

希少度はアンコモン。

敵の残りカードは1枚。



俺の第三ターン!

ジャミングの影響で新たなカードを引く事はできない。

俺のカードは一枚も無い。

蠢く肉棒の維持コストが払えない。

凱にまとわりついていた蠢く肉棒は、

その顔(?)をくるりとこちらに向けると俺に近づいてくる…

「げ…、やめ…」

シャイニングフィンガーは俺のペニスを弄び始める。

や、やめろ…

俺は手で必死にシャイニングフィンガーの動きを止めようとするが、

ずぶりっ。

その隙に蠢く肉棒にお尻に挿入されてしまう。

「あ…、」

激痛に俺はうめき声を上げる。

「ベリーレアクリーチャーの蠢く肉棒に貫かれてはそう長くは無いだろう。

 このデュエル頂きだな」

「く…じょ、女王様の鞭っ!

 やれ!」

びしっ。

女王様の鞭が凱の服にダメージを与える。

しかし、それ以上は打つ手が無い。

ああっ。

てゆーか、よく見たらっ!

俺はシャツ一枚なのに奴はすげー厚着をしているっ!

汚ねーっ!!

「タ…ターン・エンドだ」

俺の残りカードは0枚。



敵の第四ターン!

該は一枚カードを引く。

「さあて、どうしますか」

凱は、女王様の鞭の攻撃をあしらいながら迷うふりをする。

「て、てめえ、早く…」

その間も俺はクリーチャーに扱かれ、貫かれている。

蠢く肉棒の体から染み出す液が俺の直腸から吸収され、

俺の体は熱を帯びる。

そして、蠢く肉棒のピストン運動は激しさを増す。

くふぅ。

か、体の中が掻き回される…

「マサキィ…」

明美の声が震える。

「明美さん、

 自分の召喚したクリーチャーに犯される馬鹿な彼氏なんか見捨てて、
 
 僕のものになったらどうですか?
 
 見て下さいよ、あの無様な姿…」

「や、もう、止めて…」

「ふうん。

 蠢く肉棒を君が引き受けると言うなら、
 
 僕はそれでも構わないんですけどねえ…」

「え…?」

凱の悪魔の提案に明美は硬直する。

「や…やめろ…明美に手を出すな!

 は…はうううう。まだ…勝負は…、」

「ん〜、どうしましょうかねえ」

敵の残りカードは残り2枚。

時間切れでターン・エンド。



俺の第四ターン!

ジャミングの効果で俺はカードを引けない。

蠢く肉棒の維持コストが払えない。

故に蠢く肉棒は更に俺を攻め立てる。

く、くはあ。

はあ。

はあ。

俺は立っていられず、膝をついた。

駄目だ…シャイニング・フィンガーの動きもピッチを早め、

俺を絶頂に導く…

「は、

 く、
 
 くそうぅ…」

俺はついにイかされてしまった。

射精後の虚脱感に包まれる俺をしばらく蠢く肉棒が更に犯し…やがて、消滅する。

俺の負けが確定したのだ。

俺の指輪が紅く輝き、ペナルティが発動する。

アンティであった俺の左胸が光り輝き…俺の左胸は凱のものとなり、

新たに「奴隷女の左胸」が代わりに与えられる。

「ふふふ。

 似合っているぞ、マサキ。
 
 全てのパーツが奴隷女のモノと置き換わった時、
 
 お前は完全な奴隷女となり、
 
 永遠に最もお前のパーツを多く持つデュエラーに仕えるのだ」

あああっ。

俺の…胸が…こんな…。

薄黒くて。大きくて。

形良くて。

つんとつっぱって…

「さあ、ペナルティは未だ終わっていない!

 立て、マサキ!」

く…俺は、立ち上がる。

デュエルの敗者は30秒間のペナルティの間、

相手の言うがままになるのだ。

凱の腕が俺の新たな左胸を陵辱する。

く…新鮮な快感が俺の神経を電流のように流れる。

凱は思いっきり俺の左胸をもみしだくと、

しゃぶりつき、歯形を立てる。

い、痛い…、

永遠とも思える30秒が立つと、

やっと俺の体は自由になる。

「やめろっ!」

俺は奴の体を突き飛ばす。

「さっさと、第二デュエルだっ!」

「マサキ…、」

明美はうつむき、涙を流す。

だ、大丈夫。次は負けないっ!



第二デュエル!

アンティは俺は右手。

凱は腹。

俺の第一ターン!

先ずは裸をなんとかしたい…く…こんなものしか…

「レオタード召喚!」

〜レオタード〜

防御アイテム。防御力は低い。

召喚コストは0。

希少度はコモン。

俺はレオタードに身を包む。

「君の彼、変態だね?」

「…」

明美は無言で目を逸らす。

おいっ?

これはだな。ゲームで仕方無くっ!

気を取り直して、クリーチャーの召喚だ。

「痴漢親父の手、召喚!」

〜痴漢親父の手〜

汎用クリーチャー。

装甲の破壊もできるし、

肉体にダメージを与える事もできる。

召喚コストは手札一枚。

希少度はコモン。

俺の残り手札は2。

ターン・エンド。



敵の第一ターン。

「くくく、レオタードぐらいしかないとは。

 それなら…」

舌舐めずりをする凱は次々とクリーチャーを召喚して。

そして。

「くぅ…」

俺はがっくりと膝を付き、

次の恐怖の瞬間に備えて身構える。

「じゃあ、マサキだから…

 SAKIにしよう。
 
 たった今から、お前の名前は「奴隷女のSAKI」!
 
 一人称は、「奴隷女のSAKI」か、
 
 「あたし」だ!」

俺の体がびくりと震える。

一瞬気がす〜っと遠くなり、また、戻る。

あれ、あたしは一体…

「さあ、ペナルティ・タイムだ。

 30秒間、奴隷宣言っ、スタート!」

「あ、あたしは奴隷女のSAKIです。

 今はこんな男の顔や体が残っていますが、
 
 早く、
 
 身も心も完全な奴隷女のモノでコンプリートするのが夢です。
 
 その為に、ご主人様の凱様と絶対勝てないデュエルをして、
 
 何度もイかせてもらって、
 
 あたしの全てを貰って欲しいですっ」

ああっ。

あたしは、左胸、右手、右肩、声、左腿、

そして今、名前が奪われてしまった。

名前まで…あたしの名前…SAKI…あれ?

元の名前は…何だっけ?

「SAKI…あれっ?

 SAKI…どうして!?」

とまどう明美。

「ふふふ。Tカードのペナルティを甘く見るなよ。

 最早、SAKIの名前は戸籍、
 
 パスポートから学生証に至るまで、
 
 全て奴隷のSAKIと書き換えられた。
 
 名前を取り返すまで、
 
 お前は奴隷女のSAKI以外の名前で呼ばれる事は無い」

「返してっ!

 あたしの名前…」

あたしの頬を涙が伝う。

だ、駄目、泣いている場合じゃねえ!

なんとしてでも、明美を助けないと!

「さあて、いよいよ第七デュエル。

 本日のラスト・デュエルだ。
 
 もし、良ければ、俺は今日奪った全てを賭けてやっても良い。
 
 ただし、お前が賭けるのはそのギンギンにお勃ったペニスだ。
 
 どうだ?」

「く…」

あたしのペニスは未だ勃っている。

6回もイかされているのに…

凱の薬物系クリーチャー

「カイザー・ユンケル」や「ひろPON」、

「無限バイアグラ」の効力によるものだ。

あたしの名前…胸…手…足…声…それらを全部…

「駄目よ、SAKIっ、これは罠…きゃああっ」

明美のブラが剥ぎ取られる。

「そうだな。

 条件を飲んでくれれば、
 
 お前が負けても明美を無事帰すってのはどうだ。
 
 良い条件だろう?」

凱はそう言いながら剥ぎ取ったブラをくんくん嗅いだ後、

ペロリと舐めてみせる。

「ひ、卑怯よ…」

あたしは裸で発情している。

凱の服はいま無傷だし、

興奮はしているものの、

まだまだ余裕がある。

どう考えても不利だ…

しかし、あたしは男だ。

男には負けると分かっても戦わねばならない時があるっ!

「SAKIっ!」

「明美っ!」

あたしと明美は、互いに瞳を見つめ合う、

そう、ガキの頃、

年上の子に取られた明美の大切なお人形を、

あたしは必死で取り返した…

その時のコトを思い出し、あたしは大きく頷いてみせる。

明美の為ならっ、あたしの全てを賭けても良いっ!



「約束しよう。

 お前がペニスを賭ければ
 
 僕のペニスも僕の部下のペニスも明美を犯す事は無い!」

「約束だぞっ!」

「ふふ。

勿論」

凱の顔に醜い笑みが浮かぶ。

「分かった…SAKIのペニスを賭けます…」

あたしのおちんちん。

大事なおちんちん。

今までお世話になったおちんちん。

お別れかもしれない…いや、絶対勝つっ!

あたしはTデュエラー、SAKIっ!

絶対負けないっ!

今度こそっ!



第七デュエル

敵の第一ターン!

「くくく。

 良い手だ。
 
 クリーチャー召喚だ。
 
 一気に決めるぞ」

〜ソープお姉さんの手〜

汎用クリーチャー。

装甲の破壊もできるし、

肉体にダメージを与える事もできる。

テクニックは超一流。

召喚コストは手札一枚。

希少度はベリー・レア。

〜生贄ホムンクルス〜

非戦闘型クリーチャー。

攻撃力は0。

主な使い道は生贄。

召喚コストはなし。

希少度はアンコモン。

「そして、ホムンクルスを生贄にして…こいつの召喚だ」

〜クトゥルーの宴〜

非戦闘型クリーチャー。

攻撃力は0。

ターン毎に子供の“クトゥルーの子”を産み出す。

召喚コストはカード1枚と生贄クリーチャー1体。

希少度はベリー・レア。

〜クトゥルーの子〜

非戦闘型クリーチャー。

攻撃力は0。

カードから呼び出されるのではなく、

クトルゥーの宴らの特殊能力により召喚される。

自らを生贄にする事でカードを一枚引ける能力がある。

敵の手札は0枚。

ターン・エンド。



あたしの第一ターン!

「こっちも良い手なんだからっ!」

あたしは“ウエディングドレス”を召喚する。

〜ウエディング・ドレス〜

防御アイテム。

防御力は高い。

召喚コストはカード1枚。

希少度はレア。

あたしはウエディング・ドレスに身を包む。

これでしばらくは持つ。

そして、クリーチャーの召喚だ。

「出でよ、スーパー・フリー・ドリンク!」

〜スーパー・フリー・ドリンク〜

薬物系クリーチャー。

攻撃時にランダムで

追加効果「意識不明」「精神錯乱」「淫らな衝動」などが

各10%の割合で発動する。

召喚コストはカード2枚。

希少度はレア。

ウエディングドレスで持ち堪えて、

スーパー・フリー・ドリンクの「意識不明」他に賭ける!

確率は少ないが、もはやこれしか無いっ!

あたしの手札は0枚。

ターン・エンド!



……………、

「あああん。

 ああん。
 
 もう、許して…」

あたしはせつない声を上げる。

スーパー・フリー・ドリンクの精神錯乱が決まり、

一次主導権を取った事もあったが、

敵「クトゥルーの宴」が毎ターン生み出す「クトゥルーの子」らによる

カード・アドバンテージがじわじわとあたしを追い立てる。

頼みのスーパー・フリー・ドリンクは

凱のスペル“刺し違え”により死亡。

そして、又しても“ジャミング”が発動し、

あたしは完全にロックされてしまった。

〜刺し違え〜

スペルカード。

敵のクリーチャーの息の根を止める。

発動コストは手札一枚とクリーチャー一体を生贄に捧げる。

希少度はアンコモン。

あたしのおちんちんは“ソープお姉さんの手”にいじられまくりだし、

お尻には“小ぶりなバイブ”が挿入されている。

左の胸には“舐め舐め大王”が取り付いて

あたしの乳首を転がしている。

そして耳やうなじには“熱い吐息”がブレスを吐きかける…

駄目…

気が狂いそう…

しかし、あたしがイきそうになるとお姉さんの手は動きを止めるのだ。

敵の手札は7枚。

クリーチャーは12体。

あたしの手札は0。

クリーチャーも0。

ウエディング・ドレスはとおの昔に破り捨てられたし、

次々召喚した“チャイナ服”も“ナース服(ピンク)”も、

あたしを僅かの時間、守るにすぎず…

そう、脱がされる為に着ているようなものだった。

駄目…もう、絶対勝てないよう…

でも、イったら…

おちんちんが取られちゃうよう…

いやだ…

でも…

勝てないよう…

「SAKI…」

明美は悲しそうな目であたしを見る。

「おいおい、SAKI。

 しっかりしろ。
 
 イったら、取り返しが付かないぞ。
 
 ははは。
 
 おっと、手が滑って手札が見えてしまったかな。
 
 あははは。こいつはいけない」

凱の手札には“ジャミング”が2枚、

カウンタースペルが2枚…

駄目…、

「ゆ、許して。

 もう、今回はあたしの負けです。
 
 イ…イかせて下さい…」

あたしは凱に懇願する。

「おいおい、駄目だって。

 イったら、君のペニスは僕のもので、
 
 君には“奴隷女のマンコ”が付いてしまうんだぞ?」

凱は楽しそうに笑う。

「お、お願いします。

 あたしのおちんちんを差し上げますから。
 
 あたしをイかせて下さい。が、凱…さま…」

もう、あたしはどうなっても良かった。

この苦しみから解放されてイけたら…

イけたら…

どんなに…

「ふん。

 しょうが無い。
 
 クリーチャーども、やれっ!」

「ああ。

 あ。
 
 ありがとう…ございます」

ああ。

やっとイける。

イかせてもらえる。

あたしは快感に身を委ねてしまうと…

ぶしゅっ。

真っ白な精液が大量にぶちまかれる。

あたしのおちんちんの最後の射精…

でも…

気持ち良い…

あたしのおちんちんが光に包まれ、

そして替わりに“奴隷女のマンコ”が現れる。

「ははは。

 ついに手に入れたぞ、
 
 伝説の聖器“えくす・カリ・バー”!
 
 はは。
 
 ははは。
 
 これが、僕のモノに…」

凱の手に握られたあたしの…

あたしのものだったおちんちん。

凱はそれに愛しそうにキスをする。

それに対してあたしの“奴隷女のマンコ”は、

ひくひくうち震えている。

は、早く。

早く、あたしにペナルティを…

「お前は知らなかったろうが、

 このペニスは“えくす・カリ・バー”と言って、
 
 入れられた女は処女でもよがり狂うという伝説の一品だ。
 
 こんなお宝を持ちながら未だ童貞だなんて、
 
 ほんとにお前は馬鹿だな、
 
 SAKI。
 
 やはり、奴隷女がお似合いだ」

「そ、そんなことどうでも良いから…

 早く…
 
 ペナルティを…
 
 あたしはもう我慢できませんっ!」

「はん。

 お前なんか、もうどうでも良い。
 
 ペナルティか。
 
 オナニーでもしてろっ!」

「は、はいっ」

あたしは左胸を揉み“奴隷女のマンコ”に指を這わす。

ああああ。

あたしは馬鹿だ。

なんで今までオナニーの事を思いつかなかったんだろう。

はああ。

気持ち良い…すごい…

「さて、SAKIがオナニーしている間に…

 お待たせしたね。明美さん」

「え?」

明美の顔が恐怖に引きつる。

あたしのおちんちんは凱に装着され、

元のおちんちんは異次元に保管される。

凱の部下たちが明美のスカートを下ろし、

パンティをずり下げる。

「ちょ、負けても、あたしは無事だって…」

「いや、これSAKIのペニスだから、

 約束は破ってない…てな感じで。
 
 試しに」

「うわ、ずるいーっ!」

身をよじり逃げようとする明美!

しかし、十字架に貼り付けではそれもかなわない。

ずぶりっ。

「いやあああああ」

明美の絶叫が響き渡る。

ああ。

ごめんね。

明美。

やっぱり、処女だったんだね。

でも。

すぐ。

気持ち良くなるから。

素敵だから…ああっ。

あたしはオナニーが止められない。

ああ、もっと奥に…もっと。

「はああん。あん。

 SAKIのチンポ。
 
 すごくいい。すごいの。
 
 なんで。
 
 もっと早く
 
 。ああん。
 
 あん」

すぐに明美のよがる声が聞こえてくる。

あたしの指も自然に早くなる。

ああっ。

光が…光が見える…



はあ。はあ。

完全に脱力したあたしを凱と明美が見下ろす。

「ごめんね。

 SAKI。
 
 あたし、凱様に付いて行くわ。
 
 だって、もう凱様無しじゃ生きていけないもの」

「と、言うことだ」

「明美…」

あたしは明美を見つめる。

視界がぼやける。

明美は哀れむような目であたしを見る。

「無様だな。

 守ろうとした女は最早僕の奴隷。
 
 そして、お前も名前も声もペニスも失ってしまった。
 
 はは。
 
 はははははは。
 
 どうだ、いっそこのまま全てを僕に捧げて奴隷女として生きないか?その方が…」

「ぺっ」

あたしの吐きかけたつばが凱の頬を濡らす。

「…、ふんっ」

「ぐはっ」

凱に腹を踏みつけられあたしは体を曲げる。

「あ、あたしはあなたを必ず倒して、

 あたしの全てと明美を取り返すっ!
 
 待っていなさい!
 
 あたしはT・デュエラーSAKI!
 
 追い詰めて、
 
 追い詰めて、
 
 そして必ずあなたを倒すっ!」

「ふん。生意気な。

 ま、俺の部下に嬲り回されて。
 
 それでも、未だ俺にはむかう元気があるなら。
 
 又、勝負してやろう」

「な、なぶりまわ…」

凱の部下の男たちが一斉にズボンのベルトを外す。

「ちょ、ちょ…」

「行くぞ、明美っ!」

「はいっ。

 凱様っ!」

「あ、待って…」

あたしの周りの男たちが顔が欲望に歪む。

流れる冷汗。


「はっ。

 はああん。
 
 あん。
 
 ああん。
 
 ああ…、」

あたしは十数人の男に犯されまくり。

イかされまくり。

精液まみれになりながらも誓う。

「あたしはT・デュエラー、SAKIっ!

絶対、絶対、体と明美を取り返すっ!

いつかっ!

必ずっ!

ああんっ☆」



おわり



この作品はあむぁいさんより寄せられた変身譚を元に
私・風祭玲が加筆・再編集いたしました。