風祭文庫・乙女変身の館






「かれんの受難」
(Yes!プリキュア5・二次創作作品)



作・風祭玲


Vol.847





街中に居を構える老舗和菓子店。

その店舗をかねた住宅の一室で、

「はぁはぁ

 はぁはぁ」

艶かしい少女の声が静かに響き渡ってくる。

「はぁはぁ

 はぁはぁ

 くはぁ

 はぁはぁ…」

シュッシュッ

シュッシュッ

小さく開けられた窓より湿り気を帯びた風が吹き込んでくる中。

8畳間の自室の中で胡坐を組みスカートを捲り上げた格好で、

秋元こまちは顎を上げ息を乱しながら一心不乱に股間から伸びる肉の棒を扱いていた。

「はぁはぁ

 はぁはぁ」

シュッシュッ

シュッシュッ

トロッ…

手の動きに合わせて艶かしく蠢く指に刺激されて、

こまちの手中にある肉棒から先走りが滴り落ち、

それが動く手に絡み付いてくると、

ニチャニチャと卑猥な音を上げ始める。

「あんっ、

 あふんっ

 んんっ!」

その音と肉棒から来る刺激の変化にこまちはさらに手の動きを早めると

ビクビク

ビクビク

身体を小刻みに動かして喘ぎ声を上げ始めた。

そして、

「…でっ出る…」

そう口走るのと同時に、

バッ!

こまちは素早くティッシュで肉棒を押さえると

「んっ」

体全体に力を入れる。

ビッ!

シュシュシュッ!

こまちの股間から噴出す音が静かに響き、

肉棒に当てていたティッシュが見る見る重くなっていくと、

「はぁはぁ

 はぁはぁぁぁぁ」

こまちは腰から背骨の中を駆け抜けていく快感を感じながら、

肩を大きく上下させて深呼吸をしてみせる。

「…また、しちゃった…」

押していた波が引いていくように我に返ったこまちは嘆くように呟くと、

「どうしよう、止まらないわ…」

と困惑した表情を見せつつ身体を起こし、

そのまで頭を抱えてしまったのであった。



「どうしよう…

 学校を休んじゃった上に物語を書かないでこんなことばかりして…」

重みを持ったティッシュから手を離し、

改めて取ったティッシュで力を失った肉棒より零れ落ちる精液をふき取ると、

自戒の念を込めながら白紙の原稿用紙を眺める。

と、そのとき、

ガラっ

いきなり部屋の戸が開けられると、

「あれ?

 こまち、居たのぉ?」

と言う声と共に姉ののどかが顔を出した。

「(ドキッ)

 おっお姉ちゃん!」

突然姿を見せたのどかを見てこまちは思わず飛び上がると、

「?

 なにしているの?」

意味不明の妹の慌てぶりにのどかは怪訝な顔をしながら小首を傾げ、

「体の調子が悪いって学校を休んだみたいだけど、

 大丈夫なの?

 それにしてもなに?

 この臭い…」

のどかはこまちの体調を案じつつも、

部屋に篭る生臭い臭いを指摘する。

「え?

 あっこっこれ?

 ほっほら、

 外で栗の木が咲いているでしょう?

 その臭いが入ってきちゃったのよ」

その指摘にこまちは笑いながら言い繕うと、

生臭い臭いを放つ手の中のティッシュを

既に大量のティッシュで溢れんばかりになっているゴミ箱へと押し込んだ。

「えぇ?

 栗の木なんてあったかしら?」

こまちの言葉を聞いたのどかは小首を捻りながら、

わずかに開けられた窓を開けて外を覗き込むが、

そんな姉の形の良い腰を見た途端、

ムラッ

こまちの胸の奥に言いようも無い衝動が沸き起こると、

ムクッ!

力を失っていたはずの股間が勢い良く立ち上がり、

スカートを持ち上げてしまった。

そして、

「はぁ…はぁ…」

荒い息遣いをしながらこまちは吸い寄せられるように姉へと近づいていくと、

震える手を伸ばし、

のどかの腰を背後から鷲づかみにしようとする。

と、その時、

「栗の木なんてどこにも無いじゃない?」

疑いの目をこまちに向けながらのどかが振り返ると、

「はっ」

その瞬間、我に返ったこまちは慌ててスカートを押さえ、

ストン

っとその場に座り込んでしまったのであった。



「?

 なにやっているの?」

こまちの仕草を見ながらのどかは眉を寄せると、

「え?
 
 あぁ、これ、

 なっなんでも無いのよ、

 うん、なんでもないなんでもない」

股間を押さえ込むように手を押し込んで

こまちはヒヤ汗を掻きながら言い繕うと、

「ところでお姉ちゃん、

 何か用?」

と聞き返した。

「あぁ、

 バイクの鍵が見当たらないんだけど、

 こっちに置きっ放しだったかな?

 ってね」

こまちの質問に少しバツが悪そうにのどかは理由を言い、

頭を掻いて見せる。

「さっさぁ?

 知らないけど…

 ほっほら、

 無くしたものって予想外のところにおいてあったりするじゃない」

それを聞いたこまちはそう指摘すると、

「うむ、

 なぁるほど…」

こまちの指摘にのどかは小さく頷き、

「よしっ

 もぅ一回心当たりを探してみるか、

 うん邪魔したわね」

そう言い残して部屋から出て行ってしまった。

「はぁぁぁ…」

のどかが去った後、

こまちは崩れるように前屈みになり、

「さっきの気持ちってなんだったんろう…

 あたしったらお姉ちゃんをどうしたかったのかしら」

と顔を青ざめながら呟き、

「なんか、このオチンチンをつけてから、

 あたし…おかしくなっているみたい」

と股間に肉棒を生やして以降、

時々心の中ににじみ出てくる異質な気持ちのことを訴える。



「じゃーん、

 ピンキーを捕まえてしまいました」

Nattu House に春日野うららの元気の良い声が響くと、

「そうか、

 スグにドリームコレットに移してくれ」

イケメン男モードのナッツがうららを促す。

そして、うららがドリームコレットにピンキーを転送し始めると、

「いやぁ、うららちゃん。

 体が戻ってよかったね」

夢原のぞみが話しかけてきた。

「あっはい、

 番組収録は残念なことになってしまいましたが、

 皆さんには色々ご迷惑をおかけしました」

のぞみに向かってうららは頭を下げると、

「これであの薬の犠牲者はあたしとのぞみとうららの3人になったか、

 かれんさんはちゃんと捨てているでしょうねぇ」

二人を見ながらりんはかれんに話を振る。

「失礼ね、

 とっくに処分しましたわ」

りんの言葉にかれんはそう言い返すと、

「あの、こまちさんは?」

部屋の中を見回しながらうららが尋ねた。

「それが、こまちは今日も…」

うららに向かってかれんはこまちが今日も学校を休んだことを伝えようとしたとき、

「こんにちわ」

そのこまちがNattu Houseに姿を見せたのであった。

「こまち…」

「こまちさん!!」

姿を見せたこまちに皆は驚き、

そして、

「身体は大丈夫なんですか?」

と心配そうに尋ねると、

「えぇ、

 もぅ大丈夫よ」

小首を傾げる仕草をしながらこまちは返事をした。

「そっかぁ、

 それはよかったぁ」

いつもと変わらないこまちの姿にのぞみは胸をなで降ろすと、

「そういえば、こまちさん」

改めて話しを振った。

「え?、

 なっなぁに?」

こまちは少し驚きながら返事をすると、

「新しい小説ってどこまで書きあがっているんですか?」

と興味津々そうに尋ねる。

すると、

「え?

 新しい小説?」

「えぇ、そうですよ、

 ナッツにあれだけ言われたんですもの、

 今度はグウの音も言わせない小説を突きつけなきゃ」

こまちに向かってのぞみはそう言うと、

「夢原さんっ、

 そんなに簡単に言わないの」

こまちの隣に座っている水無月かれんが注意をする。

「えーそなんですかぁ」

少しシュンとしながらのぞみは聞き返すと、

「うーん、

 まぁ、指摘された点を踏まえて書くとなると、

 ちょっと時間が掛かるかも…」

こまちは事情を話し始めるが、

「そういえばこまち、

 当選、おめでとう」

そのこまちの話の腰を折るようにかれんは祝福をする。

「え?

 なっ何のことかしら?」

彼女の言葉の意味が判らなかったこまちは小首を傾げると、

「夏休みと冬休みにお台場に行っているんでしょう?

 のどかさんと一緒に作った本を持って」

とかれんは指摘する。

「いっ!

 か、かれん、知っていたの?」

それを聞いたこまちはたちまち顔を青くしてしまうと、

「のどかさんに教えてもらったのよ、

 これから色々大変だって…ねっ」

とかれんは小さく笑って見せる。

「そっ、そう…

 もぅお姉ちゃんったらおしゃべりなんだからぁ」

そんなかれんに向かってこまちも笑って見せると、

「当選ってなにか応募したんですか?」

横で話を聞いていた夏木りんが尋ねてきた。

すると、

「判ったぁ、

 こまちさんが書いた小説が何か大きな賞を取ったんでしょう、

 うん、そうに違いない。

 ケチばかりつけるナッツと違ってちゃんと見ている人は居るんだねぇ」

納得顔ののぞみが割り込み、

「本当にそうなんですか?

 こまちさんっ」

と今度は春日野うららが話しかけてきた。

「ちっ違うのよっ、

 違うのよ、

 そんな大きなことじゃないのよ」

興奮気味に話しかけてくる仲間達に向かってこまちは宥め、

そして事情を話し始めた。



「本のフリーマーケット?」

こまちの話を聞いたのぞみは驚いた表情で聞きかえると、

「えぇ、そうなのよ…」

こまちは小さく頷いてみせる。

すると、

「あぁ、それあたし知ってます。

 お台場のTV局にお仕事で行ったとき、

 ”ゆりかもめ”が凄っく混んでいたときがあって、

 マネージャの鷲尾さんに聞いたら、

 この先の国際展示場ってところでフリーマーケットが開かれているから、

 って答えてくれました。

 確かにみんな本をいっぱい入れた袋を持っていましたしね」

とうららが説明をしはじめる。

「そっ、そう、

 うららさんはお仕事でお台場のTV局に行くことがあるから、

 開催日とたまたま重なってしまったのね」

うららの話にこまちは苦笑いをしながら相槌を打つと、

「ほぉ、さすがはこまちさん。

 勉強熱心なんだ」

「そんなフリーマーケットがあったなんてしらなかったな」

のぞみとりんは感心しながら頷いて見せ、

「えっえぇまぁ…」

そんな二人の姿にこまちは顔を引きつらせつつ返事をする。

すると、

「よーしっ、

 今年の夏休みはこまちさんの応援に

 みんなでそのフリーマーケットに行こう、

 けってーぃ!」

突然のぞみが声を張り上げると、

「!!!っ

 そんな…

 無理してこっ来なくても…いいのよ」

とこまちは言うが、

「大丈夫よ、

 みんな仲間でしょう」

こまちの肩を叩きかれんは言う。



「はぁ、どうしよう、

 とんでもないことになってしまったわ」

Nattu House から自宅に戻ってきたこまちは

原稿用紙を置いたテーブルの前で一人頭を抱えていた。

そして、

「原稿は全然進まないし…

 かと言って、

 あの本を見せるわけには行かないし」

と呟くと、

モソモソとスカートの中に入れた手を動かしはじめた。

「あっ、

 んっ

 あふんっ」

進まない原稿を他所にこまちは媚びた声を上げ始めると、

「あはぁん」

背後のベッドに身体を預け、

シュッシュッ

シュッシュッ

こまちは股間からそそり立つ肉棒を扱いてゆく、

「あはっ

 あっ

 あっ

 あんっ、

 気持ちいいわぁ…

 あんっ、

 オチンチンってこんなに気持ちが良いものだったなんて」

こまちが股間に男性器を生やしてから既に2週間近くが過ぎていた。

薬の量を押さえて服用したためか、

りんやのぞみのように全身が男性化するようなことは無く、

変化は股間のみであったが、

のぞみ達が大方1週間程度で戻っても、

こまちの股間は元に戻ってはいなかった。

そして、この長期間の変化が

こまちの心に少なからない影を落としていたのであった。



シュッシュッ

シュッシュッ

「あぁぁ…

 いいぜ、

 おっ俺…」

肉棒を扱いているうちにこまちは男言葉を話し始め、

「あぁ、

 誰でも良い、

 アナルにコイツをぶち込みてぇ…」

と呟くようになっていた、

「…はぁ…

 はぁ

 はぁ

 誰か、

 誰かの中に入れてぇ!

 俺のチンポでヒィヒィ言わせてぇ!」

顎が上がる額に手をのせ、

シュッシュッ

シュッシュッ

こまちは股間から勃起する肉棒を諌めるように手を動かし始める。

そして、

「はぁ…

 だめだ、

 入れるだけじゃ物足りねぇ、

 やるなら、

 扱きあってしゃぶりあわないと、

 へへ…

 そうだよ。

 やるなら、野郎同士の感触を味合わないとな」

と男の口調でこまちは口走ったとき、

「ハッ」

突然、こまちは我に返ると股間から慌てて両手を離し、

「あっあたし、いまなんて言ったの」

とショックを受けた表情をしてみせながら頭を振るが、

だが、

トロ…

扱いていた肉棒から先走りが零れてくると、

「誰か、

 誰かにおっ俺の相手になってもらわないとな、

 そうよ、

 へ・へへっ、

 このチンポをぶち込む野郎をなっ」

こまちは急に目つきを変えて呟き、

肉棒を扱きながらゆっくりと立ち上がると、

自分のカバンからあの錠剤のカケラを取り出した。

そして、

「これを使って、

 誰かにオチンチンを生やせばいいじゃないか、

 あはっ、

 何で気づかなかったんだろう」

と笑いながら呟くと、

「お姉ちゃんは…

 ううん、ダメ、

 これ以上迷惑はかけられない。

 となると、

 のぞみさんやりんさんにうららさんは男の人になったばかりだし、

 またって言うのも…

 となると、

 残っているのはかれん…」

男言葉と女言葉を織り交ぜながらこまちの口からかれんの名前が出たとき、

ニヤッ

その口に笑みが浮んだのであった。



放課後…

「はぁ、やっと片付いたわね」

生徒会室で一人書類を処理していていたかれんは、

なんとか目処が立ってきたことにホッと一息していると、

コンコン、

ドアがノックされ、

「どう、捗っている?」

という声と共にこまちが入ってきた。

「あら、こまち、

 のぞみさんたちと Nattu House に行ったんじゃないの?」

こまちの姿を見ながらかれんは指摘すると、

「うっうん、

 ちょっと、かれんはどうしているかな…

 って思って」

小さく舌を出しながらこまちはそう返事をし、

「あっ、

 これ差し入れ、

 熱いお茶と共に召し上がれ」

そう言いながら、こまちは湯気が立ち上る湯飲みと、

切られた羊羹が載る皿をかれんに差し出す。

「あっ、悪いわね」

差し出された羊羹に口をつけ、

続いて煎れたてのお茶を飲んだとき、

ニヤッ

俯くこまちの口が微かに笑って見せる。

だが、かれんはそれには気がつかずに、

「うん、

 とっても美味しいわよ、

 こまち」

と羊羹の感想を言うと、

「ありがとう」

やや俯き加減にこまちは返事をした。

そして、かれんが羊羹を平らげ、

「さっ、さっさと細かい仕事を片付けて Nattu House に行きましょう」

と誘いながらかれんが立ち上がったとき、

「!!っ」

急にかれんの顔が引きつり

バッ!

慌てて股間を押さえ込んだ。

「どうしたの?

 かれん」

それを見たこまちはさりげなく尋ねると、

「ありえない…

 なんでこんなことに…」

と顔色を青くしながらかれんは呟き、

ダッ!

急いでトイレに行こうとする。

だが、

ガシッ!

出て行こうとするかれんの腕をこまちは無言で掴み、

素早く開いている手を股間にもぐりこませると、

ギュッ!

かれんの股間から伸びる肉の棒を掴み上げた。

「ひぃぃぃぃ!!」

生徒会長室にかれんの悲鳴が響き渡り、

こまちの腕を振り払うものの、

ぺタリ

とスカートを押さえながらその場に座り込んでしまった。

「うふっ、

 とっても大きいわ、かれん」

そんなかれんをこまちは勝ち誇ったかのように見下ろすが、

すぐにいつもの温和な表情に戻ると、

「そんなに驚くことは無いわ、かれん。

 実はあたしも前からこうなっちゃっているのよ」

と話しかけながら自分のスカートを捲りあげて見せる。

「こまち…」

こまちのスカート内で聳え立つ肉棒を見せつけられたかれんは

驚いた口調で話しかけると、

「うふっ、

 男同士、仲良くして行きましょうね」

そう囁きながらこまちとかれんを押し倒し、

ギュッ!

っと硬く勃起している肉棒同士を摺り合わせ始める。

そして、

「はぁはぁ」

荒い息を吐きながらかれんの下着を剥ぎ取ると肛門に指を触れ、

「へへっ、

 ここに俺の熱いモノをぶち込んでやる」

と男言葉で囁くや否や、

「うりゃぁ!」

かれんをうつ伏せにひっくり返し、

無理やり腰を持ち上げると、

ピタッ!

いきり立つ肉棒をかれんの肛門に押し当てた。

「やっやめてぇぇ!」

ようやく悲鳴を上げることが出来たかれんの声が響くが、

「へへっ、

 ここまで来てやめられるかっ」

すっかりスイッチが入ってしまっているこまちはかれんの頭を床に押し付け、

グッ!

っと自分の腰を押し付ける。

メリッ!

「痛ぅっ」

曲線を描くこまちの亀頭がかれんの固く閉じた肉門を激痛と共に打ち破ろうとしたとき、

グッ

グググググ…

急にこまちの肉棒が小さくなっていくと、

スルッ

かれんの肛門から離れてしまった。

「あら?」

「え?」

突然のことに二人は呆気にとられるが、

恐る恐るかれんが振り返ると、

「ごめんなさい、かれん。

 丁度薬が切れちゃったみたいなの」

と肉棒が消え元の陰裂を晒しているこまちが手を合わせて謝り始めた。

「はぁ?

 ちょちょっとぉ、

 元に戻ったって、

 じゃぁあたしのこれはどうなるのよっ!」

相変わらず硬く勃起している肉棒を指差してかれんが迫ると、

「じゃぁ、優しくしてね…」

こまちはかれんに抱きつき、

その耳元で囁いたのであった。



おわり