風祭文庫・異性変身の館






「トランス」


作・風祭玲

Vol.543





「おきなさーぃっ」

キッチンからママの声が響きわたる。

「うー…

 もぅ朝なのぉ」

夕べ、ベッドにもぐりこんでからまだ20分程度しか経っていないはずなのに、

締めてあるカーテンの後ろからは朝日が照らし出し、

部屋の中がすっかり明るくなっていた。

モソッ…

「はぁ…

 なんで一瞬のうちに夜が明けてしまうんだろう」

起床時間を告げている時計をベッドの中より恨めしく眺め、

あたしはばったり枕に顔をうずめる。

あたしの名前は三崎美雪、17歳の女子高生。

そして、朝はいつも苦手…

「あと5分寝かせて…」

引き込まれるような睡魔にあたしはそう言い訳をしながら

ベッドの中へともぐりこんだとき、

ムクムクムク!!!

突然、あたしの股間で何かが膨らみ始めた。

「ん?

 なに?」

あっという間に硬くなってしまったソレにあたしは気がつくと、

モゾッ

手を股間へと這わせる。

そして、下着の中に指を入れた途端、

グリッ!!

「え?」

股間に潜り込む指の先に硬い棒のようなものが当たり、

同時にあたしの体の一部に指があたる感覚と

指からは一緒になって動いていく皮膚の感触が伝わってくる。

「なっなんなの

 これぇ!」

昨日まで、いや、生まれてはじめて感じるその感覚と感触に

あたしは慌てて飛び起きると、

パジャマのズボンを下着もろとも一気に引き下ろした。

すると、

ビンッ!!

「うそっ!」

露になるあたしの股間よりニョッキリと伸びる一本の棒が目に飛び込んできた。

「なっ

 なっ
 
 なっ
 
 なによこれぇ!!!」

心臓の鼓動にあわせてビク、ビクと動く肉棒に

あたしは視線を釘付けにしていると、

ドンドンっ

「美雪っ

 何かあったの?

 大声をあげちゃって」

とドアを叩く音共にママの声が響き渡った。

「(はっ)

 うっううんっ
 
 なっなんでもないよ、ママ
 
 うん、ちょっと寝ぼけちゃっただけだよ」

ママの声に我に返ったあたしは

肉棒を隠すかのようにパジャマの裾を下げ、

そう言い繕う。

「そうなのぉ?

 もぅ…高校生なんだから、
 
 寝ぼけるなんてやめてよね。
 
 ほらっ
 
 さっさとご飯を食べてよ、
 
 キッチンが片付かないんだら」

あたしの言葉にママはそう言うと、

パタパタとスリッパの音を響かせながら去っていった。

「ふぅ〜っ」

去っていくスリッパの音を耳を立てながら聞いたあたしは

思いっきり息を吐くと、

ぺたんっ

とベッドの上に座り込む。



「はぁ、

 一体が起きたんだろう…」

ムクリ!

パジャマの裾を下より突き上げる肉棒の影を見下ろしながらそう呟くと、

恐る恐るテントを張っているパジャマをめくりあげた。

すると、

ムクッ!

めくりあげたパジャマの中より被っていた皮を捲りあげながら

縦に刻まれた溝と

ツルリとした赤黒い表面の亀の頭のような頭が飛び出し、

そして、その頭を頂く血管を蔦のように絡ませた肉の棒が姿を見せる。

「こっこれって…

 おっ男の子の…」

その姿から男の子のオチンチンを想像したあたしはそう呟くと、

「そういえば…

 パパや健太には確か…」

と言いながら肉棒の付け根の下をまさぐる。

そう、男の人には必ずあるアレを確かめたとき。

「ううっ

 あるよぉ」

あたしは涙を流しながら

肉棒の付け根から下がる皮袋を握り締めていた。

そして、

「なっないっ

 無いよ、

 なくなっているぅ…」

本来ならあるはずの女の子の証が消えていることに

あたしはショックを受けると、

「はっ」

バッ!!

慌てて胸に手を持っていった。

けど、

「………

 そんなぁ…
 
 オッパイもなくなっているぅ…」

なんとかAカップがきつくなり始めていたバストが

きれいさっぱり無くなっていることに

あたしはさらにショックを受けた。



「って…

 なによっ
 
 あっあたし…
 
 男の子になっちゃの?」

身体の異変を整理して出した結論にあたしは愕然としていると、

「美雪っ

 いつまでモタモタしているのっ
 
 遅刻しちゃうでしょう!!」

の怒鳴り声と共にママが部屋のドアを開けた。

「きゃっ!」

突然の事にあたしは悲鳴を上げると、

「はぁ?

 何しているの?」

ママはあきれた表情であたしを見つめる。

「え?

 いっいやっ
 
 別に…
 
 なんとも無いよ」

手早くズボンを引き上げたあたしはそう言いながら部屋から飛び出すと、

朝食が用意しされているダイニングへと飛び込んだ。



「どうしたの?

 お姉ちゃんっ
 
 大声をあげて、
 
 あれ?
 
 顔が青いよ」

ダイニングでは中学2年の弟・健太が

朝食のパンを噛り付きながらあたしを見る。

「うっうるさいっ」

弟に向かってあたしは怒鳴ると、

そのまま洗面所へと向かい、

いつものように顔を洗った。

そして、顔を上げるとしげしげと自分の顔を見つめる。

「…うん…

 何も…変わってないよね」

自分の目・鼻・口の形を一つ一つを確かめながら

あたしはそう呟くが、

しかし、

サワッ!

股間では剥けきっていた亀の頭がこすれるのと同時に

「ひっ!」

ビクンッ!

身体の中に響き渡った快感にあたしは小さな悲鳴を上げてしまった。

「なにやってんの?

 お姉ちゃん…」

その声を聞きつけてか健太が顔を出すと、

「なっなっなんでもないよっ」

あたしは健太を睨みつけながら怒鳴り、

そのまま自分の部屋に戻ると、

大急ぎで学校の制服に着替え始めた。

「なっなんで…

 こんなにことに…」

朝食を取る事も忘れ、

半ばパニックになりながらブラをつけようとするが、

けど、

ペチャッ

ブラを下から支える膨らみが消えたわたしの胸の上で、

ブラは横方向にいくつもの筋を刻みながら萎んでしまった。

「ううっ…」

泣きたい気分とはこういう状態を指すのかもしれない。

大急ぎでブラの中にティッシュペーパーを詰め込み、

とりあえず膨らみを作ると、そのまま制服の上着に袖を通す。

そして、固いままの膨らみを押さえつけるように

2重穿きした下着をチェック柄のスカートで隠すと、

「行ってきまーす」

あたしは逃げ出すようにして家から飛び出した。



「いったいなんで…」

電車のつり革につかまりながらあたしは原因を考える。

「昨日、部活帰りに食べたタコ焼き?

 それとも…

 夕食…健太から巻き上げた春巻き?
 
 それとも…
 
 夜食で食べたチョコレート?
 
 うーん、わかんないよぉ」

車内の握り棒に頭を打ちつけながらあたしは苦悶していると、

「おはよーございます。

 先輩っ」

突然あたしの後ろから声が掛けられた。

「え?」

その声にあたしは慌てて振り向くと、

ニコッ

あたしの後ろに並んだ3つの笑顔…

そう、あたしが所属している部の後輩達だ。

「どうしたんですか、

 先輩?
 
 おでこが赤いですけど…」

振り向いたあたしに向かって左端の真田美香が指摘すると、

「え?

 あっあぁ…
 
 ちょちょっとねっ」

その指摘にあたしは慌てておでこを手で隠すとそう言い訳をする。

「うわぁぁ

 早速気合を入れているんですか?」

あたしのその言葉に右端の時任智代は感心しながら声をあげると、

「え?

 まっまぁそんなものかな?」

あたしは冷や汗をかきながら話しをあわせた。

すると、

「あっそうそう、

 先輩っ
 
 智代ったらねっ
 
 先輩が男の人になって告白された夢を見たなんていうんですよ、
 
 どう思います?」

と真ん中の城之崎小百合があたしに向かって意見を求めた。

「え?

 (ドキッ!!)」

小百合のその言葉にあたしは縮み上がる思いをすると、

「ちょっと、小百合っ

 先輩になんてことを言うのよっ」

智代が顔を真っ赤にして抗議をしはじめた。

「だって、本当の事じゃないっ」

「だからと言って、せっ先輩に言う事無いでしょう」

「隠し事は良くないと思うわよ」

「いっ言ったわねっ

 もぅ!」

智代と小百合は次第に小競り合いを始めだし、

「ちょっと、

 電車の中でしょう、
 
 ほら先輩も迷惑しているでしょう」

仲裁に入った美香をも巻き込み始めてしまった。

「あっ

 あのさっ
 
 電車の中だし…
 
 その、
 
 喧嘩はしないで…」

予想外の事態の悪化にあたしはただおろおろしていると、

パシュンッ!!

キキキッ

突然大きな音が響き渡り

電車は前につんのめるようにして急停車してしまった。

と同時に

「キャッ!!」

急停車にバランスを崩した美香たちがあたしに向かって倒れてくると、

「うわっ」

ドタタタ!!

あたしをも巻き込んで床の上に倒れてしまった。

程なくして車掌より直前の踏切を無理に横断した人がいたこと、

そして、危険を避けるため電車を急停車した事を詫びる放送が流れた後、

何事も無く電車は発車するが、

「いたたたた…」

思いっきり尻餅をついてしまったあたしは

お尻から響く痛みを堪えて起き上がろうとすると、

「あっ」

あたしの目の前に智代の顔がアップで迫る。

倒れた際、

どうやらあたしと智代は抱き合うような形になってしまったらしい。

「ごっごめんなさいっ

 先輩っ」

「あっ

 いっいいよっ
 
 別に…」

顔を真っ赤にして謝る智代に

あたしはそう言いながら彼女の身体を下から押し出そうとしたとき、

フニッ

あたしの手が智代のバストに触れてしまった。

「あっ」

柔らかいその感覚にあたしは思わず声をあげてしまうと、

「いやっ、

 先輩のえっちっ」

智代ははにかみながらあたしの肩に手を置き、

そして、一瞬、

サワッ

智代の手があたしの股間から胸にかけて軽く触れながら駆け抜けていった。

その瞬間、

「え?」

智代の表情に驚きの色が出ると、

「(やば)」

それを見たあたしは慌てて立ち上がり、

「とにかくっ

 喧嘩はみんなの迷惑になるからね
 
 やめるように」

と智代たちに言い聞かせると、彼女達に背を向けた。

「まっまさか…

 気づかれたかな…」

ムクッ

智代のバストの感覚に反応してか、

急に硬くなり始めた股間を両腿で挟みながら

あたしはチラリと視線を後ろに送ると、

「………」

智代たちはそんなあたしに構わずに別の話題の話をしていた。



「はぁ…

 朝から散々だよなぁ」

授業中、

右手で頬杖をつきながらあたしは朝から起きたことを思い返していると、

いつの間にか空いていた左手がスカートの中をまさぐり、

その中で盛り上がっている肉棒を下着の上からなでていた。

「…これって…

 やっぱり、男の人のオチンチンよね…
 
 …ってことはあたしって…
 
 男の子になっちゃったのかなぁ…」

盛り上がる肉棒なでながら考えていると、

ふと、電車の中でのアクシデントを思い出し、

そして、その際に感じた智代の柔らかさを思い出すと、

「あっ

 なんか…
 
 へんな感じ…」

あたしは智代の柔らかさに興奮しはじめた。

すると、

モコッ!!

肉棒が二重履きした下着を突き上げるようにして盛り上がり、

スカートを下から押し上げる。

「あぁんっ

 まっまた…
 
 もぅ、
 
 反応早すぎっ」

文句を言いながらあたしは盛り上がるスカートを押し込むようにして、

盛り上がる股間をなだめようと、

シュッシュッ!!

膨らみを扱き始めると、

ビクンっ!

「あうっ!」

剥けきったままの肉棒の頭が下着にこすれ、

そこより生じた刺激にあたしは思いっきり感じてしまった。

「うっくっ

 あぁんっ
 
 はぁ、かっ感じちゃう」

さらに硬さを増してきた肉棒を押さえながらあたしは呟くと

シュッシュッ

シュッシュッ

手の動きを早め始めた。

そして、

ビクンッ!!

「あんっ

 んんっ」

シュッ

シュッ

激しく

時には優しく扱き続けていると、

ジワッ…

身体の奥から滲み出すようにして何かが股に集まっていく、

やがて、

「くはぁ

 はぁ
 
 はぁ
 
 うっくっ」

それを搾り出す様に肉棒を扱いていくと、

ビシッ!!

あたしの中で何かが弾け、

それと同時に、

ブチュッ!!!

肉棒の中を熱いモノが通り過ぎ、

下着を熱い粘液が汚してしまった。

「くはぁ

 はぁ
 
 はぁ…」

イッてしまった感覚にあたしはがっくりと肩を落としていると、

「…さんっ

 三崎さんっ」

先生のあたしを呼ぶ声が響く。

と同時に、

ポンッ!!

あたしの頭を何かが叩くと、

「三崎さんっ

 なに、ぼぉっとしているの?」

と耳元で怒鳴り声が響き渡った。



「え?

 あっ先生!?」

響き渡ったその声にあたしは慌てて振り返ると、

数学の教師が仁王立ちで睨みつけていた。

「あはははは…」

クラス中の注目を一身に浴びながらあたしは笑ってごまかしていると、

「ねぇ…なにか変な匂いしない?」

「うん、

 ほらっ栗の花の香りに似ているね」

との声がクラスメイトの中から上がる。

「いっ…」

その声にあたしはドキっとすると、

「すっすみませんっ

 ちょっと身体の具合が悪いので、
 
 ほっ保健室に行ってきます」

と声を挙げ立ち上がった。

すると、

ビンッ!

一度は萎えたはずの肉棒が、

一気に固くなりスカートを押し上げる。

「あっ!」

それを見たあたしは大慌てでスカートを押さえると、

「いっ行って来ます」

の声を残して、教室から飛び出してしまった。

しかし、教室を飛び出したあたしは保健室には行かずにトイレへと駆け込むと、

個室の中で下着を下ろす。

すると、

ボタボタボタ…

強い臭いを放ちながら滴り落ちる粘液とともに、

粘液にまみれヌラヌラと光る

異生物のような肉棒が聳え立った。

「うぅ…」

その肉棒を見つめながらあたしはその頭に手を触れると、

ジンッ!!

強い刺激があたしを襲いかかる。

「あんっ」

その刺激にあたしは喘いでしまうと、

シュッ

シュッ

また、肉棒を扱き始めてしまった。

「うくっ

 ダメ、
 
 やめられないよぉ…
 
 あたし…どうなっちゃうの?」

粘液まみれの肉棒を扱きながらあたしはそう訴え、

そして、

「うっ!」

ビュッ!!

ビュビュッ!!

教室のときよりも早く絶頂に達し、

またしても粘液を吐き出してしまった。



ハァハァ

ハァハァ

「あぁ…

 だめっ
 
 いっ入れたい…
 
 誰でもいいよ、
 
 これを入れたいのぉ」

いまだ勃起する肉棒を扱きながらあたしはそう訴えていると、

キィ…

閉じていたはずの個室のドアがゆっくりと開きはじめた。

「あれ?

 鍵が外れたのかな?」

左右に広がっていく開口部を見ていると、

「!!」

その開口部の向こうに制服が立っているの見えてきた。

「だれっ!」

肉棒をむき出しのままのあたしは

それを仕舞うより先にドアを閉めようとすると、

グッ!!

いきなりドアに手が差し込まれ、

逆に開けられてしまった。

「いやぁ!!」

バンッ

大きく開かれてしまったドアにあたしは悲鳴を上げると、

「三崎さん、

 それ、どっどうしたの…」

クラス委員を務める雪村薫が声をあげた。

「ゆっ雪村さん!」

薫の声にあたしは驚き、

そして、薫を見ると、

「ぐっ具合が悪そうだったから…

 しっ心配で…
 
 その…」

薫は怯えたような表情でそう言いながら後ずさりをすると、

ダッ!

あたしの前から逃げ出そうとした。

その瞬間、

バッ!!

あたしは思わず手を出し、

そして、薫の細く白い腕を握り締めると、

一気に個室の中へと引き込んだ。

「いやぁぁ!!

 やめてぇ!!」

薫は悲鳴を上げて抵抗をすると、

「!っ」

パシンッ

パシンッ!

あたしは無我夢中になって薫の頬を引っ叩き、

そして制服の上着の中に顔を突っ込むと、

それをたくし上げながら薫のバストに愛撫をする。

「(あっあたし何をなにをやっているの)」

まるで、ドラマなどで男が女を襲うときのような行動を

自分がとっていることに戸惑いながらも、

あたしは薫のバストを揉み、

そして、彼女のスカートの中に手を入れる。

「やっやめて、

 三崎さんっ
 
 正気に戻って…」

顔を真っ赤にして薫はあたしにそう諭そうとするが、

しかし、彼女のその声があたしの欲望に火をつけ、

「うがぁぁ…」

あたしは声にならない声を挙げ、

薫の下着をひき下ろすと、

彼女の腿を掴み一気に身体を持ち上げた。

「(えぇっ

  なっなんでこんなに力が出るの…)」

線が細いとはいえ、薫は最低40kgはあるはず、

その薫をあたしは抱えあげてしまうと、

勃起した肉棒を露になっている彼女の局部へ挿入し始めた。

ヌプッ!

肉棒の頭が薫の体内へと入ると、

ギュッ!!

熱く滑り気のある肉襞があたしの肉棒を締め付け始める。

「うくっぅぅぅ

 す・ご・い
 
 これが女の子の中なの…」

まるで自分自身が押しつぶされてしまうような錯覚に陥りながらも

あたしは肉棒を薫の胎内奥深くに打ち込む。

一方、

「痛いっ

 痛いよぉ
 
 あっあぁぁ…

 くぅぅぅぅ」

あたしに挿入された薫は苦しいのか、

身体をこわばらせて両手を突っ張り、

あたしから身体を引き離そうとするものの、

しかし、深々と肉棒を飲み込まされている為に、

その行為は意味を成してはいなかった。

するとあたしは

フッフッ

フッフッ

無意識に腰を降り始めると、

薫を真下から幾度も突き上げ始めた。

「あっ、

 痛いっ

 いやっ
 
 動かないで
 
 痛い
 
 痛い」

ヌプッ

ヌプッ

ヌプッ

薫の悲鳴と共に個室の中に淫靡な音が響き渡る。

ハァハァ

ハァハァ

彼女の悲鳴を聞きながらあたしは無我夢中で腰を振り、

「あぁぁ…

 うぅぅぅ
 
 んぁぁ!」

薫は涙を涎を垂らしながらただあたしの行為が終わるの待っていた。

ハァハァ

ハァハァ

「かっ薫ぅっ

 出すよっ
 
 お前の中に俺は…
 
 行くぞ
 
 いいか…
 
 (なっなんてことをいうのよ)」

まるで心の奥から男の子になってしまったかのような台詞を口走った事に

あたしは驚きながらも、さらに腰を振る。

そして、

ジワッ

ジワッ

これまでよりもずっと大量のものが肉棒の付け根に溜まっていくと、

「うくっ

 あっあぁ…
 
 だっすぞぉ…」

顎を上げながらあたしは薫に言う。

「いやぁ、

 中では出さないでぇ!!

 やめて!!」

その言葉に薫は乳房を揺らしながら首を振るが、

「うがぁぁ!!」

あたしは無我夢中で思いっきり腰を打ちつけたとき、

ビクンッ!!

身体の中を電撃が走り抜けた途端。

ビュッ!!

あたしは薫の中に熱い粘液を吐き出してしまった。

「あぁ…

 熱いのが…
 
 あたしの中に…」

口をパクパクさせながら薫はそう口走ると、

「はっ」

あたしは我に返り、

そして薫の身体を便器のふたの上に下ろす。

「なっなんてことを…

 あたしは…」

クラスメイトの薫を犯してしまった…

この衝撃の事実にあたしは恐れおののきながら、

個室から飛び出すと、

洗面台でハンカチをぬらし、

薫を襲い汚してしまった下半身を拭き始めた。

ハァハァ

ハァハァ

「なっなんで、

 こんな事に…」

うっすらと毛が生え始めた自分の足に着いた粘液をふき取り、

そして、再び個室の中の薫を見ると、

「ごっごめんっ雪村さん

 あっあたし…
 
 そんな気は無かったんだよ、
 
 ただ、あの時急にムラムラしちゃって
 
 つっつい…」

犯された股間を大きく広げ、

うつろな目で空を見つめる薫にあたしは手を合わせると、

その場から逃げ出すように飛び出していった。

ハァハァ

ハァハァ

「いやだ、

 男になんてなりたくないよ、
 
 だれか、あたしを…
 
 あたしを…
 
 戻して…」

あたしはその事ばかり繰り返し呟いていた。



「………

 ふふっ…三崎さんったら、
 
 とっても良かったわ…
 
 まさか昨日あたしがあげたキャンデーが
 
 男の子に変身させてしまうクスリとは気がつかなかったみたいね。
 
 さてと、
 
 もぅ少し追い詰めから手を差し伸べてあげましょうか、
 
 ふふっ
 
 あたし好みの男の子にしてあげる。
 
 そして、奴隷にもね…」



おわり