平成11年8月7日(土) 佐渡島でキス釣り

 例年通り、夏休みは佐渡島で過ごした。今年は家内の父の不幸があり、納骨
と新盆のためにそうそう釣りばかりはやってられない。家内の妹の亭主も釣り
好きで、多忙な女房達の許しを得て、二人で投げ釣りに行って来た。
 ポイントは、彼、板井さんが持ってきた釣り雑誌の切り抜きによると、佐渡
島の北に位置する関港。
 記事には「20cm級のキスが群れて泳いでいるのが見える。」とある。話
半分としても期待をしてしまう。
 毎年、本町商店街の「近藤スポーツ」でエサのアオイソメや仕掛けを買って
いたが、寂しいことに今年は店をたたんでいた。R350沿いにそこそこの規
模の釣具店があるというので、車でひとっ走り行ってみた。規模的には我が家
の近所の「上州屋」並みで、渓流・磯・沖となんでも揃っている。この店「本
間釣具店」でジャリメを購入した。
 当日は4時起き。まだ暗い道をヘッドライトをつけて、一路北上する。途中
対向車にめったに会わない。相川を過ぎると交差点の信号機もほとんどないた
め、1時間ちょっとで関港に到着。堤防の上には誰もいないが、堤防の下の段
では家族連れがコアジを釣っている。近くの磯からも数名がサオを出している。
メジナかクロダイ狙いか?
 我々しか上がっていない広い堤防から、堤防の延長線上に向かって仕掛けを
投げる。雑誌の情報では沖方向には根があるとのこと。
 コアジを釣っている家族連れから「キャーッ! また釣れたー。」と嬌声が
上がる。ところがこっちには、いくらさびいてもキスのアタリはこない。1時
間ほどねっばたが、メゴチとベラが数尾釣れただけ。6時過ぎると、気温も高
くなってきたので、ここをあきらめて場所を変えることにした。
 あの雑誌の記事には、風が出たときには「関港」での釣りがお勧めとあり、
風がなければ、「関港」のちょっと北よりの「五十浦」や「岩谷口」の方が好
ポイントらしい。
 ほんの5分ほど走って、「岩谷口」に着いた。ここは砂浜の海岸線が長く、
海水浴場になっているらしく、駐車場やトイレも整備されている。

 まだ時間が早いためか、広い海岸線には数人の人影が確認できる程度で、釣
り人は、ヒラメ狙いかキャスティングを繰り返している人が一人と、遠目に投
げ釣りらしい人影が一人見えるだけである。
 冷えたコーラを一口飲んで、気分一新、沖合へと投げ込む。先に投げ込んだ
板井さんに早くもアタリが来たらしく、ゆっくりとリールを巻いている。何と
3本針の仕掛けに3尾のシロギスが付いている。ここで記念撮影。

 60mほど沖合からさびいていた私にも、待望の「プルプルッ!」という明
確なアタリがきた。複数を狙ってゆっくりと、そのままさびき、何回かアタリ
を感じて、期待したがキスと、デキアイナメが掛かっていた。沖根があるらし
い。
 投げればかならずアタリがあり、2〜3尾かかることもあるが、全体的に型
は小さい。それでも板井氏は22cmのキスを上げ、沖根の近くなど、ポイン
トが絞られれば大型も期待できそうである。
 1時間程で30尾ほど上がったところで、止めることにした。
 上がる直前、板井さんが使っていた中通しの投げサオを使わしてもらった。
軽くて投げやすい。道糸は新素材で、誘導式のテンビンを使用しているのでア
タリがサオにビンビン伝わる。アタリの感度が良すぎて、上がってきた魚が小
さいことに首をひねってしまうほど。